JPH07266222A - ブラシ研磨用保持具及びそれを用いたブラシ研磨装置 - Google Patents

ブラシ研磨用保持具及びそれを用いたブラシ研磨装置

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JPH07266222A
JPH07266222A JP6062338A JP6233894A JPH07266222A JP H07266222 A JPH07266222 A JP H07266222A JP 6062338 A JP6062338 A JP 6062338A JP 6233894 A JP6233894 A JP 6233894A JP H07266222 A JPH07266222 A JP H07266222A
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brush
polishing
workpieces
glass substrate
holding
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JP6062338A
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Inventor
Koji Takahashi
浩二 高橋
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面にきずを付けず効率的に研磨加工し、側
面と面取り面とを同時に研磨する。 【構成】 ブラシ研磨用保持具15は、複数枚のガラス
基板12を平行に配設しこの基板12の上側の側面12
Aを露出した状態でその両側から保持する2つのL型治
具22と、各治具22の外側に設けられ治具22を基板
12に押圧して固定支持する押圧手段23とを備えた。
各治具22の基板12への当接面に、基板12の側面1
2A及び面取り面12Bに同時にブラシ加工ができるよ
うに各基板12を等間隔の隙間を空けて保持する多数の
V型溝からなる間隔保持溝部24を設けた。ブラシ研磨
装置11は、ガラス基板12が載置される載置台13
と、載置台13上の各基板12の側面12A及び面取り
面12Bに研磨加工を施す研磨ブラシ14とを有し、載
置台13上に、前記ブラシ研磨用保持具15を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造に使用され
るフォトマスク用のガラス基板等の四角形に形成された
基板、あるいはメモリーディスク等の円形に形成された
基板からなる被加工物の側面部のブラシ研磨加工に使用
するブラシ研磨用保持具及びそれを用いたブラシ研磨装
置に関し、特に被加工物の側面及びその面取り面を同時
に研磨し得るブラシ研磨用保持具及びそれを用いたブラ
シ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体製造に使用されるガ
ラス基板の4つの側面を加工する治具としては、特開平
2−256460号公報記載の加工用治具がある。
【0003】この加工用治具は、図14に示すように、
板状の被加工物としてのガラス基板1を複数枚重ね合わ
せた状態で周囲を取り囲む第1及び第2治具2,3と、
これらの治具2,3を分離可能に結合する結合ピン4及
び結合部5とからなる結合手段6と、第2治具3の内面
に進退自在に配設された押圧板(図示せず)をガラス基
板1の表面1Aに押し付けるセットねじ7とから概略構
成されている。各ガラス基板1の上側には研磨用ブラシ
8が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の加工用治具では、複数のガラス基板1をその表面1
Aを互いに当接させて重ね合わせた状態で保持するた
め、各ガラス基板1の表面1Aにキズを発生させる危険
性が高かった。その結果、このガラス基板1を用いた最
終製品(例えばフォトマスク等)の有効エリアにキズ等
の不良を発生させてしまう可能性が高く、最終製品の品
質に悪い影響を及ぼす可能性が高かった。
【0005】また、上記加工用治具では、複数枚のガラ
ス基板1を重ね合せそれを1つのブロックとしてまとめ
て保持するために、各ガラス基板1の一枚一枚を確実に
保持することができない。このため、ガラス基板1の高
さがずれやすく、研磨にばらつきが出てしまうという問
題点があった。さらに、各ガラス基板1が水に濡れてい
る場合は、それらが一旦付着してしまうと、ずらすこと
が難しくなる。この結果、各ガラス基板1が互いにずれ
ているときには高さを揃えることが困難で、研磨加工に
支障を来していた。
【0006】また、各ガラス基板1はその側面と共に面
取り面も研磨加工するが、この研磨加工を研磨用ブラシ
8によって行う場合は面取り面を研磨加工をすることが
できない。即ち、ガラス基板1同士が互いに重なり合っ
ているため、各ガラス基板1の間にブラシが入り込みに
くく、ガラス基板1の面取り面の研磨を十分に行うこと
が困難であった。
【0007】この場合、各ガラス基板1の間にスペーサ
を介装することによってブラシが入る隙間を作ることも
考えられる。しかし、上記加工用治具では各ガラス基板
1の固定を、互いに重ね合わされた状態でガラス基板1
の表面1Aから押圧して行うために、このスペーサに硬
いものを用いると、ガラス基板1の表面1Aにきずを付
けてしまうおそれがある。また、このスペーサに柔らか
い材料のもの(例えばポリウレタンパッド等)を用いる
と、その弾力性のために所定の間隔を設けることが困難
であった。
【0008】本発明は、上記問題点を解決する為になさ
れたものであり、被加工物表面にきずを付けることな
く、被加工物のばらつきを容易に整えて効率的に研磨加
工をなし得ると共に、被加工物の側面と面取り面とを同
時にかつ十分に研磨することができるブラシ研磨用保持
具及びそれを用いたブラシ研磨装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、第1の発明に係るブラシ研磨用保持具は、
板状の被加工物を複数枚並列に互いの表面を合せて配設
すると共に被加工面を露出した状態で各被加工物の側面
を少なくともその両側から挟持して保持する2つの保持
片と、各保持片の外側にそれぞれ設けられこの各保持片
を前記各被加工物に当接させて押圧し前記被加工物を固
定支持する押圧手段とを備え、前記各保持片の前記被加
工物への当接面に、前記被加工面である被加工物の側面
及びその面取り面に同時にブラシ加工を施し得るように
各被加工物を相互に隙間を空けた状態でそれぞれ嵌合保
持する間隔保持溝を設けたことを特徴とする。
【0010】第2の発明に係るブラシ研磨用保持具は、
前記間隔保持溝によって保持される各被加工物の間隔が
1〜5mmであることを特徴とする。
【0011】第3の発明に係るブラシ研磨用保持具は、
前記押圧手段は載置台に固定され、前記保持片は前記押
圧手段に脱着可能に装着されたことを特徴とする。
【0012】第4の発明に係るブラシ研磨用保持具は、
前記各保持片の少なくとも一方が、前記間隔保持溝を有
する縦板部と前記各被加工物をその下側から支持する底
板部とを備えて側面形状がL字型に形成されたことを特
徴とする。
【0013】第5の発明に係るブラシ研磨装置は、板状
の被加工物が複数枚並列に互いの表面を合せた状態で載
置される載置台と、この載置台上に複数枚合せて載置さ
れた前記被加工物の側面及びその面取り面に研磨加工を
施す研磨ブラシとを備えたブラシ研磨装置において、前
記載置台上に、複数枚の被加工物を相互に隙間を空けて
保持する前記台1,2,3または4の発明に係るブラシ
研磨用保持具を備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】前記第1の発明に係るブラシ研磨用保持具によ
れば、2つの保持片の各間隔保持溝に被加工物を嵌合さ
せることで、各被加工物は相互に一定の隙間を空けた状
態で嵌合保持される。これにより、各被加工物同士が接
触することがなくなり、表面にきずが付くのを確実に防
止することができる。さらに、被加工物の側面及びその
面取り面に同時にブラシ加工を施すことができるように
なる。
【0015】第2の発明に係るブラシ研磨用保持具によ
れば、各被加工物の間隔を1〜5mmに設定すること
で、ブラシ加工時にブラシ毛が各被加工物の間隔に容易
に入り込むことができるようになり、被加工物の側面及
びその面取り面へのブラシ加工をより確実に施すことが
できるようになる。
【0016】第3の発明に係るブラシ研磨用保持具によ
れば、保持片を押圧手段に脱着可能に装着できるように
したので、保持片に保持された被加工物の着脱が容易に
なり、研磨時の作業性が向上する。
【0017】第4の発明に係るブラシ研磨用保持具によ
れば、縦板部と底板部とを備えたL字型の保持片を用い
ると、底板部が被加工物の下側の側面を支持して、各被
加工物の高さを整合させることができる。
【0018】第5の発明に係るブラシ研磨装置によれ
ば、載置台上に前記ブラシ研磨用保持具を備えたので、
被加工物の表面にきずを付けることがなく、被加工物の
側面及びその面取り面に同時にブラシ加工を施すことが
できるようになる。この結果、ブラシ加工時の作業性が
向上する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【0020】図1は本実施例に係るブラシ研磨装置を示
す要部斜視図、図2は図1に示すブラシ研磨装置の要部
平面図、図3は図1に示すブラシ研磨装置に用いるブラ
シ研磨用保持具を示す平面図、図4は図3に示すブラシ
研磨用保持具の側面図、図5は押圧手段を示す要部側面
図、図6はL型治具の間隔保持溝部にガラス基板の側面
部が嵌合した状態を示す要部拡大図、図7はL型治具で
ガラス基板を支持した状態を示す模式図である。なお、
本実施例でも板状の被加工物としてガラス基板を用いた
場合を例に説明する。
【0021】図1及び図2に示すように、本実施例のブ
ラシ研磨装置11は、被加工物である複数のガラス基板
12が載置される載置台13と、この載置台13上に載
置された各ガラス基板12の4つの側面12A及びその
面取り面12B(図6参照)に研磨加工を施す研磨ブラ
シ14と、載置台13上に120度間隔で3つ設けられ
たブラシ研磨用保持具15とから概略構成されている。
ガラス基板12は、縦5インチ、横5インチ、厚さ0.
09インチの正方形状に成形されている。
【0022】載置台13は、円盤状に形成され、回転駆
動機構(図示せず)によって回転可能に支持されてい
る。この回転駆動機構による載置台13の回転速度は1
0〜40rpm程度に設定されている。
【0023】研磨ブラシ14は載置台13の上側面に臨
まされた回転式ブラシとして構成されている。この研磨
ブラシ14は、ブラシ毛18を植毛したブラシ皿19
と、このブラシ皿19に連結されてこのブラシ皿19を
回転駆動する回転駆動機構(図示せず)とから構成され
ている。ブラシ毛18は蛇行型にカールされたナイロン
繊維で構成され、ブラシ皿19の下側面に下方に向けて
植毛されている。このブラシ毛18の直径は0.4m
m、長さは35mmに設定されている。この回転駆動機
構による研磨ブラシ14の回転速度は前記載置台13と
同様に10〜40rpm程度に設定されている。ただ
し、回転方向は載置台13と逆方向に設定されている。
【0024】この研磨ブラシ14と載置台13とがそれ
ぞれ逆方向に回転することで、ブラシ研磨用保持具15
によって保持されたガラス基板12の上方の側面12A
及び面取り面12Bが研磨される。載置台13の上方に
は、研磨ブラシ14とガラス基板12との間に臨ませた
状態で研磨剤ノズル21が設けられている。この研磨剤
ノズル21には研磨剤供給系(図示せず)が接続され、
この研磨剤供給系から研磨剤ノズル21を介して、研磨
ブラシ14とガラス基板12との間に研磨剤が供給され
る。この研磨剤としては、酸化セリウム、酸化鉄、酸化
ジルコニウム等が用いられる。
【0025】ブラシ研磨用保持具15は、図3から図6
に示すように、複数枚のガラス基板12を保持する保持
片としてのL型治具22と、各L型治具22を押圧しガ
ラス基板12を固定支持する押圧手段23とから構成さ
れている。
【0026】L型治具22は、ガラス基板12の横方向
から側面12Aに当接する縦板部22Aと、ガラス基板
12の下側を支持する底板部22Bとから構成されてい
る。このL型治具22はガラス基板12を挟んで両側に
一対設けられ、ガラス基板12を複数枚並列に互いの表
面12C(図1参照)を突き合せて接触しない状態で側
面12Aを挟持して保持する。L型治具22の縦板部2
2Aの当接面、即ちガラス基板12の側面12Bへの当
接面には間隔保持溝部24が設けられている。この間隔
保持溝部24は、縦板部22Aの当接面の全面に刻まれ
たV型の縦溝24Aによって構成されている。この各縦
溝24Aは、それぞれ等間隔に設定され、2つのL型治
具22を対向させたときに、互いに整合するように設定
されている。これにより、各縦溝24Aにガラス基板1
2がそれぞれ嵌合した状態で、各ガラス基板12は互い
に平行になり、各ガラス基板12の間隔はすべて均一に
保持される。さらに、V型の縦溝24Aで各ガラス基板
12が堅固に保持され、喧嘩作業中にずれることがなく
なる。この各ガラス基板12の間隔D(図6参照)は2
mmに設定されている。これにより、ガラス基板12の
側面12A及びその面取り面12Bに同時にブラシ加工
を施し得るようになっている。L型治具22の材料とし
ては、ガラス基板12が欠けたり、傷がついたりしない
ように塩化ビニールやプラスチック等の柔らかい材料が
用いられる。L型治具22の両サイドは強度的に弱いの
で、補強用板22Cが張られている。
【0027】L型治具22の底板部22Bは、各ガラス
基板12の下側の側面12Aに当接してこれを支持し、
上側の側面12Aがすべて一定高さに揃うようになって
いる。このL型治具22の寸法としては、図7に示すよ
うに、ガラス基板12との当接部分の縦方向の高さHは
ガラス基板12の一辺の高さ(5インチ)よりも高くな
らないように設定されている。また、横方向の長さL
は、2つのL型治具22を合わせた状態(2L)でガラ
ス基板12の一辺の長さ(5インチ)よりも短く設定さ
れている。これにより、2つのL型治具22で複数枚の
ガラス基板12を挟持するとき、各底板部22Bが互い
に接触してガラス基板12を支持できなかったり、縦板
部22Aが各ガラス基板12の上側の側面12Aより高
くなって研磨剤ノズル21による研磨ができなかったり
するのを解消している。L型治具22の奥行き方向の幅
はガラス基板12の加工枚数で決まる。即ち、加工枚数
に合せて縦溝24Aの配設数が決まり、これにより、L
型治具22の幅が決まる。
【0028】押圧手段23は、対向して配設される2つ
のL型治具22の一方(図3及び図4中の右方)の外側
に位置して設けられた垂直固定板26と、他方の外側に
位置して設けられた回動押圧板27と、この回動押圧板
27の外側に位置して設けられ回動押圧板27を外側か
ら押すねじ機構28とから構成されている。
【0029】垂直固定板26は、載置台13に固定さ
れ、一方のL型治具22をその外側から当接して支持す
る。回動押圧板27は、載置台13側に支持された回動
軸29によって基端部を中心に回動可能に支持され、先
端部に当接ゴム30が設けられている。この回動押圧板
27は回動軸29を中心に回動し、ねじ機構28によっ
て他方のL型治具22側に押圧されることで、当接ゴム
30がL型治具22に当接してこのL型治具22を押圧
する。これにより、他方のL型治具22と垂直固定板2
6で支持されたL型治具22との間でガラス基板12を
その側面12Aから挟持する。ねじ機構28は、基端部
が載置台13に固定されて垂直方向に延設された支持板
部32と、この支持板部32に螺合されねじ込むことで
前記回動押圧板27をL型治具22側に押圧するねじ3
3とから構成されている。一対のL型治具22は、複数
枚のガラス基板12を挟持した状態で、垂直固定板26
と回動押圧板27との間に挿入される。または、垂直固
定板26と回動押圧板27の間に一対のL型治具22が
挿入され、この2つのL型治具22の間に複数枚のガラ
ス基板12が装着される。即ち、押圧手段23は載置台
13に固定され、L型治具22は押圧手段23に脱着可
能に装着される。対向して配設される押圧手段23の垂
直固定板26及び回動押圧板27の開放側(図3中の上
下側)には2つのL型治具22及びこれに支持された各
ガラス基板12を支持する後ガイド34と前ガイド35
とが設けられている。載置台13の上に3つのブラシ研
磨用保持具15が装着されたとき、外側に位置する前ガ
イド35は高く、内側に位置する後ガイド34は低く設
定されている。これは、ガラス基板12及びL型治具2
2が外側は飛び出さないようにするためにである。
【0030】以上のように構成されたブラシ研磨装置1
1では、ガラス基板12の側面12A及び面取り面12
Bを研磨するときは、複数枚のガラス基板12をその表
面12Cが当接しないように平行に並べて、一対のL型
治具22の間に嵌合する。これにより、ガラス基板12
の側面12Aは間隔保持溝部24の各縦溝24Aに嵌合
し(図6参照)、各ガラス基板12は互いに2mmの間
隔で平行に支持される。この状態で、押圧手段23の垂
直固定板26と回動押圧板27との間に装着される。ま
たは、一対のL型治具22を垂直固定板26と回動押圧
板27との間に装着し、この一対のL型治具22の間に
複数のガラス基板12を装着する。
【0031】次いで、ねじ機構28のねじ33を回して
ねじ込み、回動軸29を中心にして回動押圧板27を回
動させる。この回動押圧板27の回動に伴って当接ゴム
30がL型治具22に当接し、このL型治具22を押圧
する。このL型治具22による押圧でガラス基板12の
一側が押されるが、ガラス基板12の他側は他方のL型
治具22に支持されている。さらに、この他方のL型治
具22は垂直固定板26によって固定支持されているた
め、結果的に2つのL型治具22で各ガラス基板12が
支持される。しかも、各ガラス基板12は間隔保持溝部
24の各縦溝24Aのそれぞれ嵌合し、互いに平行に2
mmの間隔を保って堅固に保持される。これは、載置台
13の上に設けられた3つのブラシ研磨用保持具15の
それぞれにおいて行なわれる。
【0032】次いで、載置台13と研磨ブラシ14とが
互いに逆方向に18rpmで回転され、研磨ブラシ14
がガラス基板12の上側の側面12Aまで下げられる。
具体的には、ブラシ毛18の下端がガラス基板12の上
側の側面12Aと0.5から10mmくらい重なるまで
下げる。このとき、研磨剤ノズル21からは研磨剤が研
磨ブラシ14とガラス基板12の上側の側面12Aとの
間に供給されている。研磨ブラシ14のブラシ毛18は
ガラス基板12の側面12A及び面取り面12Bに接触
し、研磨剤によって側面12Aが研磨される。これと同
時に各ガラス基板12の間の2mmの隙間からブラシ毛
18が入り込み、面取り面12Bも研磨される。
【0033】ガラス基板12の一つの側面12Aの研磨
が終了すると、次の側面12Aの研磨に移る。この場合
は、各ガラス基板12を2つのL型治具22で支持した
状態で押圧手段23から取り出し、図8に示すように、
各ガラス基板12を支持した状態で、L型治具22を1
つずつ付け替える。図8(A)は図中の上側の側面12
Aを研磨終了した状態とすると、図8(B)に示すよう
に、1つのL型治具22を付け替えてその右側の側面1
2Aを研磨できる状態にする。この状態で、再び押圧手
段23に装着し、前記同様にして側面12A及び面取り
面12Bを研磨する。次いで、この側面12Aの研磨が
終了すると、図8(C)に示すように、1つのL型治具
22を付け替えてその右側の側面12Aを研磨できる状
態にして、研磨を行なう。図8(D)においても同様
に、研磨の終了した側面12Aの右側の側面12Aを研
磨できる状態にして研磨を行ない、最終的に研磨が終了
する。このとき、研磨した側面12Aにおいては、図6
のように、その面取り面12Bが縦溝24Aの斜面に整
合し、各ガラス基板12間の隙間がずれることはない。
【0034】以上のように、各ガラス基板12を間隔保
持溝部24の各縦溝24Aで嵌合支持するので、各ガラ
ス基板12が互いに接触することはなく、ガラス基板1
2の表面12Cにきずが付くのを確実に防止することが
できる。
【0035】また、各ガラス基板12を互いに接触させ
ないで支持するので、互いにずらすことが用意となり、
各ガラス基板12のばらつきを容易に整えて効率的に研
磨加工を施すことができるようになる。
【0036】各ガラス基板12を間隔保持溝部24によ
って互いに平行にかつ等間隔の隙間を空けて支持するの
で、各ガラス基板12の側面12A及び面取り面12B
を同時にかつ十分に研磨することができるようになる。
【0037】さらに、各ガラス基板12の研磨する面を
変える場合は、各ガラス基板12をL型治具22によっ
てまとめて取り出して研磨する面を変えることができ、
しかもL型治具22の着脱も容易なので、研磨工程での
作業効率が大幅に向上する。
【0038】[第1変形例]前記実施例では、各ガラス
基板12を両側から保持する保持片を2つともL型の治
具22としたが、図9に示すように、間隔保持溝部41
を有する縦板部42のみによって保持片を構成してもよ
い。この場合、ガラス基板12の下側は、載置台13の
上側面に直に当接することになる。これによっても、前
記実施例同様の作用、効果を奏することができる。
【0039】[第2変形例]また、図10に示すよう
に、一方の保持片を縦板部と底板部とを備えたL型の治
具44に、他方の保持片を縦板部のみ備えた治具45に
してもよい。この場合、各ガラス基板12の下側は、一
方の治具44によって支持されることになる。これによ
っても、前記実施例同様の作用、効果を奏することがで
きる。
【0040】[第3変形例]前記実施例では、間隔保持
溝部24の各縦溝24AをV型に形成したが、図11に
示しように、台形型の溝46にしてもよい。これらによ
っても、前記実施例同様の作用、効果を奏することがで
きる。
【0041】[第4変形例]また、V型の縦溝24Aの
代りに、図12に示すように、反円形状の溝47として
構成してもよい。これらによっても、前記実施例同様の
作用、効果を奏することができる。
【0042】[第5実施例]前記実施例では、板状の被
加工物として四角形のガラス基板12を例に説明した
が、図13に示すように、メモリーディスク等の円形の
板状被加工物48の研磨の場合も、各L型治具49のう
ち被加工物48との当接面を、この被加工物48に合せ
て円形に形成し、両側と下側から支持するようにしても
よい。これらによっても、前記実施例同様の作用、効果
を奏することができる。
【0043】[他の変形例]前記実施例では、載置台1
3として回転式のものを用いたが、固定式でもよい。
【0044】研磨ブラシ14のブラシ毛18の素材とし
てナイロン繊維を用いたが、塩化ビニール繊維やポリプ
ロピレン繊維等でもよい。ブラシ毛18の長さは10〜
50mm、直径は0.1〜0.8mmに設定することが
望ましい。ブラシ毛18の形状は、カールしたものに限
らず、ストレートのものでもよい。
【0045】間隔保持溝部24により各ガラス基板12
の間隔を2mmに設定したが、1〜5mmの間であれ
ば、前記同様に、ガラス基板12の側面12Aと面取り
面12Bとを確実に研磨することができる。
【0046】また、前記実施例では、垂直固定板26を
載置台13の1ヵ所に固定した場合を例に説明したが、
この垂直固定板26を固定する場所を複数箇所設定して
おき、ガラス基板12の大きさに合せて垂直固定板26
の固定位置を変えるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】上記のように、本発明のブラシ研磨用保
持具及びそれを用いたブラシ研磨装置によれば、次のよ
うな効果を奏することができる。
【0048】(1) 各被加工物を間隔保持溝部で保持
するので、各被加工物が互いに接触することがなくな
り、被加工物の表面にきずが付くのを確実に防止するこ
とができる。
【0049】(2) 各被加工物を互いに接触させない
で支持するので、互いにずらすことが容易になり、各被
加工物のばらつきを容易に整えて効率的に研磨加工を施
すことができるようになる。
【0050】(3) 各被加工物を間隔保持溝部によっ
て互いに平行にかつ等間隔に支持するので、各被加工物
の側面及び面取り面を同時にかつ十分に研磨することが
できるようになる。
【0051】(4) 各被加工物の研磨する面を変える
場合は、各被加工物を保持片によってまとめて取り出し
て研磨面を変え、しかも保持片の着脱も容易なので、研
磨工程での作業効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラシ研磨装置を示す要部斜視図
である。
【図2】図1に示すブラシ研磨装置の要部平面図であ
る。
【図3】図1に示すブラシ研磨装置に用いるブラシ研磨
用保持具を示す平面図である。
【図4】図3に示すブラシ研磨用保持具の側面図であ
る。
【図5】押圧手段を示す側面図である。
【図6】L型治具の間隔保持溝にガラス基板の側面部が
嵌合した状態を示す要部拡大図である。
【図7】L型治具でガラス基板を支持した状態を示す模
式図である。
【図8】ガラス基板の側面の向きを変えるときの作業手
順を示す模式図である。
【図9】第1変形例を示す概略斜視図である。
【図10】第2変形例を示す概略斜視図である。
【図11】第3変形例を示す要部拡大図である。
【図12】第4変形例を示す要部拡大図である。
【図13】第5変形例を示す概略斜視図である。
【図14】従来のブラシ研磨装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
11…ブラシ研磨装置、12…ガラス基板、12A…側
面、12B…面取り面、13…載置台、14…研磨ブラ
シ、15…ブラシ研磨用保持具、21…研磨剤ノズル、
22…L型治具、23…押圧手段、24…間隔保持溝
部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被加工物を複数枚並列に互いの表
    面を合せて配設すると共に被加工面を露出した状態で各
    被加工物の側面を少なくともその両側から挟持して保持
    する2つの保持片と、各保持片の外側にそれぞれ設けら
    れこの各保持片を前記各被加工物に当接させて押圧し前
    記被加工物を固定支持する押圧手段とを備え、 前記各保持片の前記被加工物への当接面に、前記被加工
    面である被加工物の側面及びその面取り面に同時にブラ
    シ加工を施し得るように各被加工物を相互に隙間を空け
    た状態でそれぞれ嵌合保持する間隔保持溝を設けたこと
    を特徴とするブラシ研磨用保持具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラシ研磨用保持具に
    おいて、 前記間隔保持溝によって保持される各被加工物の間隔が
    1〜5mmであることを特徴とするブラシ研磨用保持
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のブラシ研磨用
    保持具において、 前記押圧手段は載置台に固定され、前記保持片は前記押
    圧手段に脱着可能に装着されたことを特徴とするブラシ
    研磨用保持具。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載のブラシ研
    磨用保持具において、 前記各保持片の少なくとも一方が、前記間隔保持溝を有
    する縦板部と前記各被加工物をその下側から支持する底
    板部とを備えて側面形状がL字型に形成されたことを特
    徴とするブラシ研磨用保持具。
  5. 【請求項5】 板状の被加工物が複数枚並列に互いの表
    面を合せた状態で載置される載置台と、この載置台上に
    複数枚合せて載置された前記被加工物の側面及びその面
    取り面に研磨加工を施す研磨ブラシとを備えたブラシ研
    磨装置において、 前記載置台上に、複数枚の被加工物を相互に隙間を空け
    て保持する請求項1,2,3または4に記載のブラシ研
    磨用保持具を備えたことを特徴とするブラシ研磨装置。
JP6062338A 1994-03-31 1994-03-31 ブラシ研磨用保持具及びそれを用いたブラシ研磨装置 Pending JPH07266222A (ja)

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