JPH07264262A - データ転送速度制御方式 - Google Patents

データ転送速度制御方式

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Publication number
JPH07264262A
JPH07264262A JP6047605A JP4760594A JPH07264262A JP H07264262 A JPH07264262 A JP H07264262A JP 6047605 A JP6047605 A JP 6047605A JP 4760594 A JP4760594 A JP 4760594A JP H07264262 A JPH07264262 A JP H07264262A
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JP
Japan
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transmission
transmission interval
flow control
interval
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Withdrawn
Application number
JP6047605A
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English (en)
Inventor
Jiyouji Kamimura
城慈 上村
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Nagoya Communication Systems Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu Nagoya Communication Systems Ltd
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Publication date
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Priority to JP6047605A priority Critical patent/JPH07264262A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送達確認を行わないデータ転送装置のデータ
転送速度制御方式に関し、データ転送の実効速度を最適
化するデータ転送速度制御方式を提供することを目的と
する。 【構成】 送達確認を行わないデータ転送装置内に、デ
ータの送信間隔を指定する送信間隔データと、送信間隔
を変更する際に送信間隔データに加減算する送信間隔補
正データを記憶する送信間隔情報記憶手段15と、所定の
周期で送信間隔データと送信間隔補正データを読み出
し、周期内に送信先よりデータの送信停止を指示するフ
ロー制御情報が送られてきたか否かによって送信間隔を
増減する演算を行う送信間隔算出手段16と、演算結果に
より得られた新たな送信間隔で次周期のデータの送信を
行うように制御する送信間隔制御手段18を設け、フロー
制御の状況に応じて送信間隔を変化させることによりデ
ータ転送の実効速度を最適化することができるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送達確認を行わないデ
ータ転送装置のデータ転送速度制御方式に関する。
【0002】近年、本格的な情報化社会の到来を背景
に、企業はもとより、個人ユーザにおいても各種のデー
タ転送が頻繁に行われるようになっている。これに伴
い、データ転送に使用するモデム等のデータ転送装置も
企業向けの高速なものから、個人ユーザ向けの低速なも
のまで、処理能力の異なる多種類のものが市場に出回っ
ている。
【0003】データ転送装置の中には送達確認を行わな
いプロトコル(手順)が用いられるものも多いが、その
ようなデータ転送装置においては、送信側と受信側の装
置の処理能力の差によるデータ転送不良を防ぐために、
受信側の装置がデータを処理し切れなくなったときに送
信側の装置にデータの送信停止を指示し、処理が可能と
なったときにデータの送信再開を指示するフロー制御が
行われている。
【0004】しかし、フロー制御が頻繁に行われると処
理にオーバーヘッドが生じ、データ転送の実効速度が低
下するため、フロー制御によるデータ転送の実効速度の
低下を少なくなるようにデータ転送速度を制御するデー
タ転送速度制御方式が求められている。
【0005】
【従来の技術】図5は従来技術のデータ転送装置の構成
図、図6は従来技術のデータ転送の送信シーケンス図で
ある。
【0006】従来から、データ伝送方式にはデータの送
達確認を行う方式が多く用いられている。送達確認は、
送受信双方の装置に処理能力の差があっても受信側の装
置にデータが確実に受信されることを保証するために行
われるもので、例えば、ベーシック制御手順ではひとつ
のブロックのデータを送信する都度、受信側から受信の
良否を示す伝送制御キャラクタ(ACK,NACK)を
返送する方法がとられている。この方法はひとつのブロ
ックごとに送達確認を行うため、データ転送の信頼性は
比較的高いが、伝送効率が悪いという欠点がある。
【0007】また、ハイレベルデータ制御手順(HDL
C)やパケット通信のプロトコルには、アウトスタンデ
ングやウィンドウといった概念がある。これは、一定数
のデータまでは送達確認なしで送信できるが、その数以
上のデータを送信する場合には送達確認が行われるまで
送信できない、とする方式である。この方式では、デー
タの文字やパケットごとの送達確認を行わないことによ
り伝送効率の低下を防ぐとともに、処理能力が低い受信
側の装置がデータを受信し切れなくなったときに確認を
送信側の装置に伝えないようにすることによりデータの
フローを制御している。
【0008】これに対して、HDLCやパケットが使用
されない小規模なシステムまたは装置、例えばモデム等
のデータ転送装置とそれに接続されている端末(コンピ
ュータを含む)との間でデータ転送を行うような場合に
は、送達確認を行わないプロトコルが使用されることが
多い。この場合にはデータを処理し切れなくなった受信
側の端末から送信側のデータ転送装置に対して送信停止
や送信再開の指示を送ってフローを制御するフロー制御
が行われるのが一般的である。
【0009】主なフロー制御方法としては、X-on /X
-offキャラクタ(X-on /X-offフレームとも言われる
が、以下、X-on /X-off信号と記す)を使用するソフ
トウェアフロー制御と、データ転送装置と端末間に設け
られるRS(Request to Send,送信要求)/CS(Clea
r to Send,送信可)線を用いるハードウェアフロー制御
とがある。これらは、モデム等のデータ転送装置とコン
ピュータ等の端末とがそれぞれの送信能力に従ってデー
タを送受信した場合、処理能力が低い方の装置がデータ
を受け切れなくなった時点で、送信を一時停止させるこ
とで、処理能力の違うデータ転送装置と端末間のデータ
転送を可能にする制御である。
【0010】図5はソフトウェアフロー制御を行うデー
タ転送装置の構成図を示しており、図6はその送信シー
ケンスを図示したものである。図5にはデータ転送装置
30から端末40に対してデータが送信される例が記載され
ているが、図におけるデータ転送装置30は例えばアナロ
グ回線に使用するモデムやディジタル回線に使用するタ
ーミナルアダプタであり、端末40は例えばパーソナルコ
ンピュータである。
【0011】図5の送信処理部32は送信するデータを図
示省略されたメモリ等より読み出して内部のバッファメ
モリ(図示省略)に記憶させたのち、1回にバッファメ
モリに記憶されたデータの文字列を単位として文字送受
信処理部34に送出する。文字送受信処理部34はデータの
送信を行う文字送信部31とフロー制御情報の検出を行う
割込ハンドラ33からなるが、文字送信部31は送信処理部
32から受信したデータを定められた速度で端末40に送出
し、受信したデータを全部送信し終わると送信処理部32
に送信完了を通知する。送信完了通知を受信した送信処
理部32は次のデータを同様の方法で送出する。
【0012】一方、端末40側は受信したデータの処理を
行うが、データの処理がし切れなくなると送信停止を指
示するX-off信号をデータ転送装置30に送出する。デー
タ転送装置30の割込ハンドラ33はデータ転送装置30が受
信するデータを監視(図では文字送信部31を介して監視
している状態を示す)しているが、端末40からX-off信
号が送られてくるとこれを検出し、X-off信号検出を文
字送信部31に通知する。この通知を受けると文字送信部
31は1単位のデータを送信し終わったところでデータの
送信を停止する。この場合、データの送信単位としては
1文字(キャラクタ)または2文字(バイト)が用いら
れることが多い。
【0013】端末40では受信したデータの処理が終わ
り、データを受信することが可能になると、データ転送
装置30に対してデータの送信再開を指示するX-on 信号
を送出する。割込ハンドラ33は前記同様にしてX-on 信
号を検出するとX-on 信号の検出を文字送信部31に通知
し、文字送信部31はデータの送信を再開する。
【0014】図6はフロー制御が行われた場合のデータ
の送信シーケンスを示している。図中の「文字列D1
等は文字送信部31が送信処理部32から受信するデータの
単位を示している。一つの文字列中の各文字は所定の速
度で送信され、一つの文字列、例えば文字列D1 の送信
が終了すると文字送信部31から送信処理部32に対して送
信完了が通知される。送信完了を受信すると送信処理部
32は次のデータの文字列を文字送信部31に送出し、文字
送信部31から次の文字列D2 の送信が開始される。
【0015】送信間隔は文字列間の間隔、例えば文字列
1 の送信終了から文字列D2 の送信開始までの時間を
指している。この送信間隔は文字送信部31が送信処理部
32から受信した文字列の送信を終了してから送信処理部
32に送信完了通知を行い、これを受けた送信処理部32か
ら新たに受信した文字列の送信を開始するまでに要する
時間である。図6に記載された送信間隔t0 はこの時間
であるが、従来技術ではこの送信間隔t0 は特に設定し
て制御する時間ではない。
【0016】データ送信中に端末40よりX-off信号が送
られてくると、文字送信部31は送信を停止するが、図で
は文字列D3 の送信中にX-off信号が送出された例を図
示している。文字送信部31はこれを受信すると単位とな
る文字の送信を終わったところでデータの送信を停止
し、X-on 信号が送られてくると文字列D3 の残りのデ
ータを送信する。
【0017】図示のように、従来技術の方式ではX-off
信号が送られてくる都度、データの送信が停止しても、
データの送信間隔はフロー制御が行われる前後において
変化させないため、常に同一値(図ではt0 )となって
いる。X-off信号はデータ転送装置30から送信されるデ
ータの送信速度が端末40にとって速すぎる場合に送られ
るものであるが、X-off信号が送出されてもデータ転送
装置30からのデータ送信速度も送信間隔も変わらないた
め、端末40では再びデータの処理がし切れなくなり、そ
の結果、X-off信号とX-on 信号が頻繁に送出されるこ
とになる。この点は、フロー制御がRS/CS線を用い
るハードウェアのフロー制御であっても同様である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】送達確認を行わないプ
ロトコルを使用する従来技術のデータ転送方式において
はフロー制御が行われても送信速度及び送信間隔を変化
させないため、受信側の処理能力に比して送信速度が早
めに設定された場合にはフロー制御が頻繁に行われる状
態となる。フロー制御が行われた場合、送信側では送信
停止指示(例えば、X-off信号信号)を受信してから送
信を停止するまでと、送信再開指示(例えば、X-on 信
号信号)を受信してから送信を再開するまでにソフトウ
ェアの処理時間に起因する遅延(オーバーヘッド)が発
生するため、その積み重ねにより実効速度が低下する。
従って、送信速度を速く設定し過ぎると、それよりも遅
い送信速度を設定した場合よりも実効速度が却って低く
なると言う事態が生ずる。
【0019】このように、送達確認を行わないプロトコ
ルを使用する従来技術のデータ転送方式は、データ転送
速度の設定が適切でないとフロー制御が頻発に行われ、
結果的にデータ転送の実効速度が低下するという問題を
有している。
【0020】本発明は、データ転送の実効速度を最適化
するデータ転送速度制御方式を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図である。図中、12はデータの送信処理を行う送信処理
部、13は文字送信部11と結合され、データ線より入力さ
れるフロー制御信号を検出する都度、送信処理部12に通
知するフロー制御情報検出部、11は送信処理部12より文
字列として送出されるデータを受信したのち、送信先よ
りの送達確認なしに所定の速度でデータ線に送信して文
字列の全データの送信を終了するたびに送信処理部12に
送信完了通知を行い、かつ、フロー制御情報検出部13が
フロー制御情報を検出する都度、データの送信を停止ま
たは再開する文字送信部である。
【0022】14はフロー制御情報検出部13が検出したフ
ロー制御情報を記憶するフロー制御情報記憶手段、15は
データ文字列間の送信間隔を指定する送信間隔データ
と、送信間隔を変更する場合に送信間隔データに加減算
する送信間隔補正データを記憶する送信間隔情報記憶手
段である。
【0023】16は所定の周期でフロー制御情報記憶手段
14の記憶内容と送信間隔情報記憶手段15に記憶されてい
る送信間隔データ及び送信間隔補正データを読み取り、
フロー制御情報記憶手段14にデータの送信停止を指示す
るフロー制御情報が記憶されていたときは所定の演算に
より算出した送信間隔補正データを前記送信間隔データ
に加算し、データの送信停止を指示するフロー制御情報
が記憶されていなかったときは所定の演算により算出し
た送信間隔補正データを前記送信間隔データより減算し
て、算出された前記送信間隔補正データと該送信間隔補
正データが加減算された新たな送信間隔データを前記送
信間隔情報記憶手段15に記憶させるとともに、新たな送
信間隔データを送信処理部12に送出する送信間隔算出手
段である。
【0024】17は送信処理部12より送信間隔データを受
信したときに、その送信間隔データに示された送信間隔
を計時し、計時を終了したときに計時終了を送信処理部
12に通知する送信間隔計時手段、18は送信処理部12内に
おいて、送信処理部12が送信間隔算出手段16より送信間
隔データを受信したのちに文字送信部11より送信完了通
知を受けたとき、送信処理部12にデータの送出を停止さ
せて送信間隔計時手段17に送信間隔データを送出し、送
信間隔計時手段17より計時終了の通知を受けたときに送
信処理部12にデータの送出を再開させる送信間隔制御手
段である。
【0025】
【作用】図1において、送信処理部12は送信するデータ
を一連の文字列の形で文字送信部11に送出し、文字送信
部11は受信した文字列単位のデータを送信先よりの送達
確認を受けることなく所定の速度でデータ線(図示省
略)に送信する。文字送信部11は受信した文字列の全デ
ータの送信を終了すると送信処理部12に送信完了通知を
送出する。送信完了通知を受けると送信処理部12は次の
データを送出するが、フロー制御が行われていない状態
では特定の送信間隔をとってデータを送出することはし
ない。
【0026】文字送信部11がデータ線にデータを送出し
ているときにデータ線よりデータの送信停止を指示する
フロー制御情報(以下、フロー規制情報と記す)が送ら
れてくると、文字送信部11に結合されているフロー制御
情報検出部13がこのフロー規制情報を検出して文字送信
部11に通知する。文字送信部11はこの通知を受けるとデ
ータの送信を停止する。また、フロー制御情報検出部13
はフロー制御情報を検出すると、フロー制御情報記憶手
段14にフロー制御情報を検出したことを記憶させる。
【0027】一方、送信間隔算出手段15は、所定の周期
でフロー制御情報記憶手段14の記憶内容と、送信間隔情
報記憶手段15に記憶されている送信間隔データ及び送信
間隔補正データを読み取るが、フロー制御情報記憶手段
14にフロー制御情報としてフロー規制情報が記憶されて
いたときは送信間隔情報記憶手段15より読み出した送信
間隔補正データを用いて所定の演算を行い、算出した送
信間隔補正データを送信間隔データに加算して新たな送
信間隔データを作成する。
【0028】また、フロー制御情報記憶手段14にフロー
規制情報が記憶されていなかったときは、読み出した送
信間隔補正データを用いて所定の演算を行い、送信間隔
データより新たに算出された送信間隔補正データを減算
して新たな送信間隔データを作成する。
【0029】送信間隔算出手段16は算出した新たな送信
間隔データと送信間隔補正データを送信間隔情報記憶手
段15に記憶させるとともに、新たな送信間隔データを送
信処理部12に送る。なお、データの送信を開始後、送信
間隔算出手段15が始めてフロー制御情報記憶手段14の記
憶内容を読み出す時点では、送信間隔情報記憶手段15に
記憶されている送信間隔データの値(初期値)は“0”
となっているため、新たな送信間隔データの値は算出さ
れた送信間隔補正データと同一の値となる。
【0030】送信処理部12が送信間隔算出手段16より新
たな送信間隔データを受信したのちに文字送信部11より
送信完了通知を受けると、送信処理部12内の送信間隔制
御手段18は、送信処理部12にデータの送出を停止させて
送信間隔計時手段17に送信間隔データを送出する。送信
間隔計時手段17は送信間隔データを受信するとその送信
間隔データに示された送信間隔を計時し、計時を終了す
ると計時終了を送信処理部12に通知する。送信処理部12
の送信間隔制御指示手段18は計時終了の通知を受けると
送信処理部12にデータの送出を再開させる。
【0031】以上のように、送信処理部12は送信間隔制
御指示手段18の制御により、所定の周期ごとに送信間隔
算出手段16より送られてくる新しい送信間隔データに示
されている間隔をとって次のデータ文字列を送出するの
で、送信されるデータは物理的速度が一定のままで文字
列データ間の間隔のみが変化する。これにより転送され
るデータの実効速度が変化する。
【0032】前記から明らかなように、新たな送信間隔
データは所定の周期内にフロー規制情報が送られてきた
ときには大きな値に変更され、フロー規制情報が送られ
てきていなければ小さな値に変更される。即ち、フロー
規制情報が送られてきたときはデータ送信の実効速度を
遅くするのでフロー規制情報が送出される可能性が減少
し、フロー規制情報が送られてこないときは実効速度を
速くするので転送効率が向上する。
【0033】従って、本発明のデータ転送方式では、送
信間隔の算出方法を適切に定めることにより、データ転
送の実効速度が最適となるように制御される。
【0034】
【実施例】図2は本発明の実施例構成図、図3は本発明
の実施例送信シーケンス図、図4は本発明の実施例送信
間隔制御状態説明図である。全図を通じ、同一符号は同
一対象物を示し、11は文字送受信ハンドラ(図1の文字
送信部11の実施例)、12は送信処理部、13は送受信割込
ハンドラ(図1のフロー制御情報検出部13の具体例)、
14はフロー制御情報記憶部、15は送信間隔情報記憶部、
16は送信間隔算出ルーチン(図1の送信間隔算出手段16
の実施例)、17は送信間隔計時タイマ、18は送信間隔制
御タスク(図1の送信間隔制御手段18の実施例)、19は
周期監視ルーチン、20は送信制御タスク、21は周期タイ
マ、22は監視回数記憶部である。
【0035】また、1は文字送受信ハンドラ11と送受信
割込ハンドラ13により構成される文字送受信処理部、2
はフロー制御情報記憶部14, 送信間隔情報記憶部15及び
監視回数記憶部20が設けられるメモリ、3は送信間隔算
出ルーチン16と周期監視ルーチン19により構成される周
期処理部である。
【0036】図2において、送信処理部12の送信制御タ
スク20は送信するデータを図示省略されたメモリなどよ
り入力したのち、このデータを文字送信部11に送出す
る。その際、データは例えば送信処理部12内の図示省略
されたバッファメモリに記憶される際のデータを単位と
する一連の文字列として送出される。
【0037】文字送受信処理部1内の文字送受信ハンド
ラ11は文字列として送出されるデータを受信すると、所
定の速度でデータ線に送出するが、このデータは送信先
よりの送達確認なしに連続して送信される。受信した文
字列の全データの送信を終了すると文字送受信ハンドラ
11は送信処理部12に送信完了を通知する。送信処理部12
の送信制御タスク20はこれを受信すると次のデータを同
様にして送出するが、この状態では特に送信間隔をとる
ことなく次のデータを送出する。
【0038】文字送受信処理部1より送信されるデータ
は図示省略された送信先の端末など(コンピュータを含
む)に受信されて必要な処理が行われるが、処理が終了
しないうちに次のデータが送られてくるとオーバーフロ
ー状態となるため、端末は送信元のデータ転送装置に対
してデータの送信停止を指示するフロー制御情報を送出
する。
【0039】フロー制御の方式には前述したようにソフ
トウェアによる方式とハードウェアによる方式がある
が、以下、ソフトウェアによる方式の例により説明す
る。ソフトウェアフロー制御では、端末が送信停止を指
示する場合にはフロー制御情報として公知のX-off信号
(フロー規制情報)がキャラクタ、即ち、データの形式
でデータ線に送られてくるが、文字送受信処理部1の送
受信割込ハンドラ13は文字送受信処理部1に送られてく
る情報を監視し、X-off信号及び送信再開を指示するX
-on 信号の検出を行う。
【0040】送受信割込ハンドラ13はX-off信号を検出
すると文字送受信ハンドラ11にX-off信号の検出を通知
する。文字送受信ハンドラ11はこの通知を受けると現在
送出中の単位データ(通常、1または複数の文字)の送
出を終わった時点で次のデータの送出を停止する。デー
タの送信はデータ線にX-on 信号が送られてくるまで停
止される。
【0041】また、送受信割込ハンドラ13はX-off信号
を検出するとこれをメモリ2内のフロー制御情報記憶部
14に記憶する。これにによって所定の周期内に少なくと
も1回、X-off信号を受信したことが記録として残され
る。フロー制御情報記憶部14の記憶内容は周期監視ルー
チン19によって周期的に監視されている。周期監視ルー
チン19は周期タイマ21より周期的(周期をTで示す)に
起動される都度、フロー制御情報記憶部14の内容を読み
出して送信間隔算出ルーチン16に送るとともに、読み出
したフロー制御情報記憶部14の記憶内容を消去する。
【0042】送信間隔算出ルーチン16は周期監視ルーチ
ン19より周期ごとにX-off信号の受信の有無について通
知されるが、通知を受けると送信間隔情報記憶部15に予
め記憶されている送信間隔データ(ti で示す)と送信
間隔補正データ(tx で示す)を読み出し、演算を行
う。
【0043】演算はX-off信号が記憶されていた場合と
記憶されていない場合で異なるが、X-off信号が記憶さ
れていた場合は、そのとき読み出した送信間隔補正デー
タt x の値を用いて所定の演算を行い、新たな送信間隔
補正データtx を算出する。算出方法の詳細は後述する
が、以下においてはX-off信号が記憶されていた場合は
読み出した送信間隔補正データtx の値をそのまま新た
な送信間隔補正データtx とすることとする。新たな送
信間隔補正データtx が定まると、そのとき同時に読み
出した送信間隔データti の値に新たな送信間隔補正デ
ータtx の値を加算して新たな送信間隔データti を得
る。
【0044】X-off信号が記憶されていない場合は、送
信間隔補正データtx の値から所定の演算(前記の演算
と異なる)を行って算出した値を新たな送信間隔補正デ
ータtx とし、送信間隔データti の値から新たな送信
間隔補正データtx の値を減算して新たな送信間隔デー
タti を得る。この演算方法の詳細も後述する。
【0045】送信間隔算出ルーチン16は算出した新たな
送信間隔データti と送信間隔補正データtx を送信間
隔情報記憶部15に記憶させるとともに、新たな送信間隔
データti を送信処理部12に送る。送信処理部12内の送
信間隔制御タスク18は、送信間隔算出ルーチン16より送
信間隔データti を受信するとこの送信間隔データt i
の値に示された時間だけ次のデータの送信を停止させる
制御を行うが、送信間隔は前に送った文字列の最後のデ
ータが送信されてから次の文字列の最初のデータが送信
されるまでの時間であるため、時間の計測は直前に送っ
た文字列の送信が終了してから開始する。
【0046】この状態で、文字送受信ハンドラ11が前に
受信した文字列の全データの送信を終了し、送信処理部
12に送信完了が通知すると、送信処理部12の送信制御タ
スク20は送信間隔制御タスク18にこれを知らせる。送信
間隔制御タスク18は送信間隔データti を受信したのち
に送信完了通知を受けると、送信間隔計時タイマ17に送
信間隔データti を送出するとともに送信制御タスク20
に対して次のデータの送出を停止するよう指示する(な
お、データの送信停止は送信間隔算出ルーチン16より送
信間隔データti を受信した時点で行ってもよい)。
【0047】送信間隔計時タイマ17は送信間隔制御タス
ク18より送られた送信間隔データt i に示された時間を
計数し、計時を終了すると送信間隔制御タスク18に計時
終了を知らせる。送信間隔制御タスク18はこれを受ける
と送信制御タスク20に対して次のデータを送出するよう
指示する。送信制御タスク20はこれにより次のデータの
文字列を文字送受信処理部1に対して送信し、文字送受
信処理部1の文字送受信ハンドラ11はこのデータをデー
タ線に送出する。従って、新しいデータは直前のデータ
の送信が終了してから送信間隔データti の値だけ間隔
をおいて送信が開始されることになる。
【0048】以下、同様に、送信処理部12は所定の周期
ごとに送信間隔制御タスク18に送られてきた新しい送信
間隔データti に示されている間隔をとって次のデータ
を送出する。以上から明らかなように、本発明の方法で
は転送されるデータの物理的速度は一定のまま、データ
の文字列間の間隔を変化させることにより実効速度を変
更している。
【0049】次に、以上の送信動作のシーケンスを図3
を用いて説明する。図3は図2の構成をもつデータ転送
装置より端末(図示省略)に対してデータが送信される
場合におけるデータ転送装置と端末間のデータ線に送受
信される情報と、データ転送装置内の主要動作のシーケ
ンスを図示したものである。
【0050】データ転送装置が最初のデータの文字列D
1 (データには送出順にD1 〜D10の符号を付す)を送
信し、送信が終了するとデータ転送装置内(文字送受信
処理部1と送信処理部12間)で送信完了が確認される。
送信完了が確認されると第2のデータ文字列D2 が送出
されるが、このとき、送信処理部12内の送信間隔制御タ
スク18は送信間隔の制御を行っていないため、第1のデ
ータ文字列D1 と第2のデータ文字列D2 の間の送信間
隔t0 は特別に設定された値ではなく、従来技術におけ
ると同様、送信完了から次のデータ文字列を送信するま
でに必要な処理時間である。以下、説明を簡単にするた
め、この処理時間を無視し、t0 ≒0として説明する。
【0051】第2のデータの送信を終了したとき、端末
側からデータ線を介して送信停止を要求する情報(フロ
ー規制情報)であるX-off信号(他のX-off信号と区別
するためを付す)が送られると第3のデータD3 の送
信は停止される。なお、図3では説明の便から、X-off
信号はひとつの文字列の送信が終了したのちに発生する
場合のみを図示しているが、例えば、第2のデータの送
信中にX-off信号が送られると、その時点で送出中の単
位データ(例えば文字)の送信が終わったときに以後の
文字の送信を停止する(従来技術で説明した図6と同
じ)。
【0052】X-off信号を受信すると送受信割込ハン
ドラ13がこれを検出し、フロー制御情報記憶部14に記憶
する。その後、端末側でデータの受信が可能となり、デ
ータの送信再開を要求するX-on 信号が送られてくる
と、送信が再開されて第3のデータ文字列D3 が送信さ
れ、更に送信間隔t0 後に第4のデータ文字列D4 が送
信される。
【0053】ここで、第4のデータ文字列D4 を送信中
に周期タイマ21より周期パルスが送出され、最初の周期
1 (図3のT1 〜T3 は各周期を区別する符号)が終
了すると、前記のように送信間隔算出ルーチン16は周期
監視ルーチン19を介してフロー制御情報記憶部14の内容
を読み出し、周期監視ルーチン19は読み出した記憶内容
を消去する。上記の前提ではフロー制御情報記憶部14に
X-off信号が記憶されているので、この周期T1 内に少
なくとも1回、X-off信号が送られてきたことが確認さ
れる。
【0054】また、送信間隔算出ルーチン16は送信間隔
情報記憶部15に記憶されている送信間隔データti 及び
送信間隔補正データtx を読み出す。この時点で送信間
隔情報記憶部15に記憶されている送信間隔データti
び送信間隔補正データtx はともに初期値(初期値をそ
れぞれt0 及びtx0とする)であるが、前述のように送
信間隔データti の初期値t0 は、t0 =0となってい
る。
【0055】送信間隔算出ルーチン16は先ず読み出した
送信間隔補正データtx0を用いて新しい送信間隔補正デ
ータtx1を算出するが、この場合はフロー制御情報記憶
部14にX-off信号が記憶されていたため、前記のように
x1=tx0として新しい送信間隔補正データtx1の値を
決める。次いで送信間隔データt0 に新しい送信間隔補
正データtx1(=tx0)を加算し、t1 =t0 +tx1
新しい送信間隔データとして新しい送信間隔補正データ
x1とともに送信間隔情報記憶部15に記憶させるが、t
0 =0であるため、t1 =tx1となる。このとき、送信
間隔算出ルーチン16は新しい送信間隔データt1 を送信
処理部12の送信間隔制御タスク18に送出する。
【0056】この状態で、第4のデータ文字列D4 の送
信が終了し、文字送受信処理部1より送信処理部12に送
信完了が通知されると、送信処理部12の送信間隔制御タ
スク18は送信制御タスク20に次のデータの送出を停止さ
せるとともに、送信間隔計時タイマ17に新たな送信間隔
データt1 の値に相当する時間を計時させ、送信間隔計
時タイマ17より計時終了の通知を受けると送信制御タス
ク20にデータの送信開始を指示する。
【0057】これにより、送信処理部12より第5のデー
タ文字列D5 が文字送受信処理部1に送出され、文字送
受信処理部1を介してデータ線より第5のデータ文字列
5が送信される。従って、第4のデータ文字列D4
第5のデータ文字列D5 間の送信間隔はt1 となり、以
後、第2の周期T2 が終了するまで、データは送信間隔
1 で送信される。
【0058】周期T2 の間に再びX-off信号が送られ
てくると、周期T2 の終了時点(第8のデータ文字列D
8 送信中とする)に前記と同様の処理が行われるが、こ
のときは送信間隔情報記憶部15に送信間隔データt
1 (=tx1)と送信間隔補正データtx1が記憶されてい
るため、新しい送信間隔補正データtx2はtx2=tx1
新しい送信間隔データt2 はt2 =t1 +tx2=2tx1
となる。即ち、送信間隔はそれまでの送信間隔t1 より
も更に長い間隔となるが、図3の例では、この新しい送
信間隔t2 は第8のデータ文字列D8 と第9のデータ文
字列D9 間の間隔から適用される。
【0059】以上から明らかなように、周期Tの間にX
-off信号が送られてくる都度、送信間隔が長くなる方向
に変えられ、データ転送の実効速度が遅くなるので、端
末側でデータを受信し切れなくなる状態が発生する可能
性は減少する。この場合、ひとつの周期の間にX-off信
号が複数回送られてきても動作は変わらない。
【0060】逆に、ひとつの周期の間にX-off信号が全
く送られてこない場合は送信間隔データti を減少して
実効速度を速くするが、これについては後述する。な
お、以上の動作における各周期T1 〜T3 は周期タイマ
21に設定された値Tと同一であるため、一定の時間長で
あるが、図3では図示の都合上、異なる長さで図示され
ている。
【0061】以上のように、本発明のデータ転送速度制
御方式では、送信先よりのX-off信号の有無によって送
信間隔を変化させているが、以下、請求項2に記載され
た送信間隔データの変更方法の実施例を図4を用いて説
明する。
【0062】図4の縦軸は送信間隔(送信間隔データの
値ti に等しい)を示しているが、上方が送信間隔が短
くなる(実効速度が大となる)方向、下方が送信間隔が
長くなる(実効速度が小となる)方向を示している。縦
軸の“0”の位置は送信間隔が制御されていない状態の
送信間隔値を示すとともに、送信間隔データti の初期
値t0 (t0 =0)を示している。以下、説明の便宜
上、送信間隔値及び送信間隔補正値の値の単位をms
(ミリ秒)として説明する。なお、横軸は周期Tを単位
とする時間軸である。
【0063】図4の周期T1 は初期状態であり、送信間
隔t0 =0でデータが送信されているとする。その周期
1 中にデータ転送装置がX-off信号を受信すると、
その周期T1 の終わりに送信間隔算出ルーチン16は新た
な送信間隔補正データtx1と送信間隔データt1 を算出
するが、新しい送信間隔補正データtx1には送信間隔情
報記憶部15に記憶されていた初期値tx0をそのまま使用
してtx1=tx0として算出し、新しい送信間隔データt
1 はt1 =t0 +tx1により算出する。送信間隔補正デ
ータtx の初期値tx0をtx0=12msとすればtx1
12msとなり、新しい送信間隔t1 は、t1 =0+t
x1=12msとなる。送信間隔算出ルーチン16はこの新
たな送信間隔データt1 =12と新たな送信間隔補正デ
ータtx1=12を送信間隔情報記憶部15に記憶させる。
【0064】周期T2 では、この新しい送信間隔t1
12msでデータが送られるが、周期T2 中に再びX-o
ff信号を受信すると前回と同様、新しい送信間隔補正デ
ータtx2は、tx2=tx1=12msとして算出され、新
しい送信間隔t2 は、t2 =t1 +tx2=12+12=
24msとして算出される。算出結果は送信間隔情報記
憶部15に記憶される。この結果、周期T3 では送信間隔
はt2 =24msとなる。図示のように、次の周期T3
ではX-off信号が送られてこなかったとすると、その周
期の終わりに送信間隔算出ルーチン16は、先ず新たな送
信間隔補正データtx3を算出するが、X-off信号が送ら
れなかった場合は新たな送信間隔補正データtx3は、t
x3=tx2/nの式で算出する。図4にはn=2の例を図
示しているが、この場合はtx3=tx2/n=12/2=
6msとなる。また、X-off信号が送られてこなかった
場合の新しい送信間隔データt3 は、t3 =t2 −tx3
で算出され、この例ではt3 =24−6=18msとな
る。
【0065】この結果、周期T3 においては送信間隔t
3 =18msでデータが送信されるが、このように、図
4ではX-off信号が送られてこない場合には送信間隔を
短くしてデータ転送の効率を高くしているが、X-off信
号が送られてきたときの周期T2 における送信間隔のt
1 =12msよりは長い間隔となるようにしている。
【0066】以下同様にして送信間隔が制御されるが、
データ転送の実効速度はX-off信号が送出されない範囲
で最も早い速度、即ち、最適実効速度に収斂して行くこ
とになる。図4の例では送信間隔がt5 =18msとt
6 =16.5msの間に収斂してゆく模様が示されてい
る。
【0067】図4に示すような送信間隔の制御はデータ
転送が行われている間、継続して行ってもよいが、デー
タの内容によっては送信間隔が絶えず細かく変動するこ
とが考えられる。このような現象を避けるためには、送
信間隔が或る程度の範囲に収斂したときに制御を停止
し、以後、一連のデータ転送が終了するまで同一送信間
隔でデータ転送を行うことが考えられる。具体的な方法
として、例えば、送信間隔補正データtx の値が予め設
定した値以下となった時点で制御を打切る方法と一定時
間で制御を打ち切る方法がある。
【0068】図2には後者、即ち、一定時間で制御を打
ち切る構成の例が図示されている。図2の監視回数記憶
部22はそのために設けられたもので、監視すべき回数を
監視回数指定値(r0 とする)として予め記憶するとと
もに、周期監視ルーチン19が起動する都度インクリメン
トされる監視回数データ(rx とする)を記憶してい
る。監視回数記憶部22は起動する都度、監視回数記憶部
22より監視回数指定値r 0 と監視回数データrx を読み
取って比較し、r0 とrx が一致していればその時点で
制御動作を停止する。不一致の場合は監視回数データr
x に1を加えて記憶させる。
【0069】以上、図2乃至図4を用いて本発明の実施
例を説明したが、図2乃至図4はあくまで本発明の実施
例の一例を示したものに過ぎず、本発明が図示されたも
のに限定されるものでないことは言うまでもない。例え
ば、図2においては送受信割込ハンドラ13は文字送信ハ
ンドラ11を介してフロー制御情報を受信しているが、送
受信割込ハンドラ13がデータ線を直接モニタしてフロー
制御を検出するように構成しても本発明の効果は変わら
ない。
【0070】また、データ転送の実効速度に基準値を設
け、基準値以上の実効速度でデータ転送を行わないよう
にする使用方法が予想されるが、この場合は基準送信間
隔の値(ts とする)を図2の送信間隔情報記憶部15に
記憶させ、送信間隔算出ルーチン16は周期ごとに送信間
隔情報記憶部15より送信間隔データti と送信間隔補正
データtx を読み出す際に基準送信間隔ts も読み出
し、新たな送信間隔データti が基準送信間隔ts 以上
になる場合にはti ≦ts となるように新たな送信間隔
データti を決定するが、本発明はこのような変形を排
除しない。なお、先に説明した方法はts =t0 =0と
した例に相当する。
【0071】また、図2には送信間隔計時タイマ17が設
けられ、送信間隔制御タスク18が受信した送信間隔デー
タを実際の時間に変えているが、図2のデータ転送装置
に装置全体を制御するオペレーティングシステム(O
S)が設けられ、各処理部がOSに対して自己の動作を
一定時間停止させるよう依頼できるコマンドが設定され
ている場合には、送信処理部12はそのコマンドを用い、
パラメータに送信間隔データの値ti (時間値)を設定
すれば、OSがその時間ti が経過するまで送信処理部
12の処理を行わないように制御するので、データの送信
が停止される。この場合、送信間隔計時タイマ17は必要
がなくなるが、本発明の効果はこのような構成をとって
も変わらない。その他、データ転送装置類には多種多様
なものがあり、図2の構成と異なる構成をとるものも多
いが、本発明は図2を変形した構成を排除するものでは
ない。
【0072】また、上記の説明ではフロー制御記憶部14
にX-off信号を記憶した場合の処理のみを記したが、フ
ロー制御記憶部14にX-on 信号も記憶させることによ
り、例えばX-off信号を受信してからX-on 信号を受信
するまでの間に周期が到来した場合に送信間隔算出ルー
チン16における送信間隔データti 等の演算をX-on 信
号受信まで遅らせるような構成とすることは容易であ
る。
【0073】また、以上の説明においてはフロー制御方
式としてX-off/X-on 信号を用いるソフトウェア制御
の例を説明したが、フロー制御方式としてモデムなどの
RS/CS線を使用するハードウェア制御でも同様な制
御が可能であることは明らかである。この場合、例えば
図2の送受信割込ハンドラ13を含む文字送受信処理部1
の構成が図示されたものと変わる可能性があるが、その
場合も本発明の効果は変わらない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モデム等のデータ転送装置とコンピュータ等を含む端末
装置間の物理速度が決定された後に、データ転送のフロ
ー制御の発生状況を監視し、発生状況に応じて送信する
データの文字列間の送信間隔を適切な値に制御するた
め、物理速度を一定に保ったまま、実効速度が自動的に
調整される。この結果、データは最適な実効速度で転送
され、フロー制御の発生頻度が減少するので、フロー制
御の頻発に伴う処理上のオーバーヘッドの増加を防ぐこ
とができ、データ転送の実効速度の低下を防止すること
ができる。
【0075】以上により、本発明は送達確認を行わない
プロトコルをもつデータ転送装置におけるデータ転送効
率の向上に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成図
【図2】 本発明の実施例構成図
【図3】 本発明の実施例送信シーケンス図
【図4】 本発明の実施例送信間隔制御状態説明図
【図5】 従来技術のデータ転送装置の構成図
【図6】 従来技術の送信シーケンス図
【符号の説明】
11 文字送信部 12 送信処理部 13 フロー制御情報検出手段 14 フロー制御情報記憶手段 15 送信間隔情報記憶手段 16 送信間隔算出手段 17 送信間隔計時手段 18 送信間隔制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字送信部(11)がデータの送信処理を行
    う送信処理部(12)より一連の文字列として送出されるデ
    ータを受信したのち、送信先よりの送達確認なしに所定
    の速度でデータ線に送信して前記文字列の全データの送
    信を終了するたびに前記送信処理部(12)に送信完了通知
    を行い、かつ、結合されたフロー制御情報検出部(13)が
    前記データ線より入力されるフロー制御信号を検出した
    ときにデータの送信を停止または再開するデータ転送装
    置におけるデータ転送の実効速度を制御するデータ転送
    速度制御方式であって、 前記フロー制御情報検出部(13)が検出したフロー制御情
    報を記憶するフロー制御情報記憶手段(14)と、 前記データ文字列間の送信間隔を指定する送信間隔デー
    タと、前記送信間隔を変更する場合に前記送信間隔デー
    タに加減算する送信間隔補正データを記憶する送信間隔
    情報記憶手段(15)と、 所定の周期で前記フロー制御情報記憶手段(14)の記憶内
    容と前記送信間隔情報記憶手段(15)に記憶されている前
    記送信間隔データ及び送信間隔補正データを読み取り、
    前記フロー制御情報記憶手段(14)にデータの送信停止を
    指示するフロー制御情報が記憶されていたときは所定の
    演算により算出した送信間隔補正データを前記送信間隔
    データに加算し、データの送信停止を指示するフロー制
    御情報が記憶されていなかったときは、所定の演算によ
    り算出した送信間隔補正データを前記送信間隔データよ
    り減算して、算出された前記送信間隔補正データと該送
    信間隔補正データが加減算された新たな送信間隔データ
    を前記送信間隔情報記憶手段(15)に記憶させるととも
    に、新たな送信間隔データを前記送信処理部(12)に送出
    する送信間隔算出手段(16)と、 前記送信処理部(12)より送信間隔データを受信したとき
    に、該送信間隔データに示された送信間隔を計時し、計
    時を終了したときに計時終了を前記送信処理部(12)に通
    知する送信間隔計時手段(17)と、 前記送信処理部(12)内において、該送信処理部(12)が前
    記送信間隔算出手段(16)より送信間隔データを受信した
    のちに前記文字送信部(11)より送信完了通知を受けたと
    き、該送信処理部(12)にデータの送出を停止させて前記
    送信間隔計時手段(17)に前記送信間隔データを送出し、
    該送信間隔計時手段(17)より計時終了の通知を受けたと
    きに送信処理部(12)にデータの送出を再開させる送信間
    隔制御手段(18)を備えたことを特徴とするデータ転送速
    度制御方式。
  2. 【請求項2】 前記送信間隔算出手段(16)は、前記フロ
    ー制御情報記憶手段(14)にデータの送信停止を要求する
    フロー制御情報が記憶されていたときは前記送信間隔情
    報記憶手段(15)から読み取った前記送信間隔補正データ
    の値を新たな送信間隔補正データとして前記送信間隔情
    報記憶手段(15)から読み取った前記送信間隔データの値
    に該新たな送信間隔補正データの値を加算した値を新た
    な送信間隔データとし、データの送信停止を要求するフ
    ロー制御情報が記憶されていなかったときは、前記送信
    間隔情報記憶手段(15)から読み取った前記送信間隔補正
    データの値の1/n(nは1以上に設定された任意の
    数)の値を新たな送信間隔補正データとし、前記送信間
    隔情報記憶手段(15)から読み取った前記送信間隔データ
    の値より該新たな送信間隔補正データの値を減算したと
    きに減算した値が正であったときはその値を、負であっ
    たときは零を新たな送信間隔データとする演算を行うよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1記載のデータ
    転送速度制御方式。
JP6047605A 1994-03-18 1994-03-18 データ転送速度制御方式 Withdrawn JPH07264262A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7818479B2 (en) 2003-09-26 2010-10-19 Toshiba Storage Device Corporation Interface apparatus and packet transfer method
US9077737B2 (en) 2006-11-08 2015-07-07 Felica Networks, Inc. Wireless communication system, information and communication terminal, portable telephone, reader/writer, communication method and computer program

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