JPH07252210A - 2−ヘキセン酸誘導体とその製造法 - Google Patents
2−ヘキセン酸誘導体とその製造法Info
- Publication number
- JPH07252210A JPH07252210A JP6770794A JP6770794A JPH07252210A JP H07252210 A JPH07252210 A JP H07252210A JP 6770794 A JP6770794 A JP 6770794A JP 6770794 A JP6770794 A JP 6770794A JP H07252210 A JPH07252210 A JP H07252210A
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- JP
- Japan
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- hexenoic acid
- acid derivative
- chemical formula
- reaction
- formula
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルデヒド−D−グルコースペンタアセテー
トの、2−ヘキセン酸誘導体への簡便な変換方法。 【構成】 【化1】 化1で示される2−ヘキセン酸誘導体及び、化2で示さ
れるアルデヒド−D−グルコースペンタアセテートを通
常用いられるアセトニトリル、またはクロロホルム等の
有機溶媒中で、トリエチルアミン等の塩基化合物の共存
下にエチルメルカプタンと反応させることを特徴とする
化1で示される2−ヘキセン酸誘導体への変換方法。 【化2】
トの、2−ヘキセン酸誘導体への簡便な変換方法。 【構成】 【化1】 化1で示される2−ヘキセン酸誘導体及び、化2で示さ
れるアルデヒド−D−グルコースペンタアセテートを通
常用いられるアセトニトリル、またはクロロホルム等の
有機溶媒中で、トリエチルアミン等の塩基化合物の共存
下にエチルメルカプタンと反応させることを特徴とする
化1で示される2−ヘキセン酸誘導体への変換方法。 【化2】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明に関わる化1で示される2
−ヘキセン酸誘導体は、本発明者等により初めて合成さ
れた新規化合物であり、香料や医薬品の中間体として価
値ある化合物である。
−ヘキセン酸誘導体は、本発明者等により初めて合成さ
れた新規化合物であり、香料や医薬品の中間体として価
値ある化合物である。
【0002】
【従来の技術】化1で示される2−ヘキセン酸誘導体
は、従来合成された例は無い。
は、従来合成された例は無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、天然に豊富に産生される糖類の、簡便な方法によ
る有用合成原料への変換である。
点は、天然に豊富に産生される糖類の、簡便な方法によ
る有用合成原料への変換である。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】本発明は、化2で示さ
れるアルデヒド−D−グルコースペンタアセテートの塩
基化合物共存下でのエチルメルカプタンとの反応を検討
したところ、簡便な操作で化1で示される2−ヘキセン
酸誘導体が得られることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
れるアルデヒド−D−グルコースペンタアセテートの塩
基化合物共存下でのエチルメルカプタンとの反応を検討
したところ、簡便な操作で化1で示される2−ヘキセン
酸誘導体が得られることを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、化1で示され
る2−ヘキセン酸誘導体及び、化2で示されるアルデヒ
ド−D−グルコースペンタアセテートを有機溶媒中塩基
化合物の共存下にエチルメルカプタンと反応させること
を特徴とする化1で示される2−ヘキセン酸誘導体の製
造方法である。
る2−ヘキセン酸誘導体及び、化2で示されるアルデヒ
ド−D−グルコースペンタアセテートを有機溶媒中塩基
化合物の共存下にエチルメルカプタンと反応させること
を特徴とする化1で示される2−ヘキセン酸誘導体の製
造方法である。
【0006】かかる反応は、本発明者によって初めて明
らかにされた新規な反応である。
らかにされた新規な反応である。
【0007】この反応において、原料として用いられる
化2で示されるアルデヒド−D−グルコースペンタアセ
テートは、市販されているD−グルコピラノースをM.
L.Wolfrom等の方法[METHODS IN
CARBOHYDRATECHEMISTRY,II,
427(1963)]で処理することによって合成する
ことが出来る。
化2で示されるアルデヒド−D−グルコースペンタアセ
テートは、市販されているD−グルコピラノースをM.
L.Wolfrom等の方法[METHODS IN
CARBOHYDRATECHEMISTRY,II,
427(1963)]で処理することによって合成する
ことが出来る。
【0008】化2で示されるアルデヒド−D−グルコー
スペンタアセテートの塩基化合物共存下でのエチルメル
カプタンとの反応は、有機溶媒中で実施される。
スペンタアセテートの塩基化合物共存下でのエチルメル
カプタンとの反応は、有機溶媒中で実施される。
【0009】有機溶媒としては、通常使用される有機溶
媒を用いることが出来るが、反応の基質である化2で示
されるアルデヒド−D−グルコースペンタアセテートの
溶解度が高い、クロロホルム、アセトン、アセトニトリ
ル、またはジクロロメタンを用いることが望ましい。
媒を用いることが出来るが、反応の基質である化2で示
されるアルデヒド−D−グルコースペンタアセテートの
溶解度が高い、クロロホルム、アセトン、アセトニトリ
ル、またはジクロロメタンを用いることが望ましい。
【0010】塩基化合物としては、1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン(DBU)、
トリエチルアミン、N−メチルピロリジン、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、N,N−ジエチルアニリン、ト
リ−n−ブチルアミン等の通常の有機塩基化合物が例示
されるが、特にトリエチルアミンが望ましい。
クロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン(DBU)、
トリエチルアミン、N−メチルピロリジン、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、N,N−ジエチルアニリン、ト
リ−n−ブチルアミン等の通常の有機塩基化合物が例示
されるが、特にトリエチルアミンが望ましい。
【0011】塩基化合物の使用量は、通常、原料の化2
で示される化合物に対して、2〜10倍モルであるが、
特に1〜4倍モルが適当である。
で示される化合物に対して、2〜10倍モルであるが、
特に1〜4倍モルが適当である。
【0012】エチルメルカプタンの使用量は通常、原料
の化2の化合物に対して、1モルが適当である。
の化2の化合物に対して、1モルが適当である。
【0013】反応温度は、0〜100℃の間で任意であ
るが、0〜30℃付近が望ましい。反応時間は反応温度
により、3〜72時間の間で任意である。
るが、0〜30℃付近が望ましい。反応時間は反応温度
により、3〜72時間の間で任意である。
【0014】このような反応によって、本発明の化合物
である化1で示される2−ヘキセン酸誘導体が容易に得
られ、通常の分離手段、例えば抽出、分液、濃縮、薄層
クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー等によ
り反応混合物から単離精製することができる。
である化1で示される2−ヘキセン酸誘導体が容易に得
られ、通常の分離手段、例えば抽出、分液、濃縮、薄層
クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー等によ
り反応混合物から単離精製することができる。
【0015】
【実施例1】アルデヒド−D−グルコースペンタアセテ
ート0.195gにクロロホルム3ml、エチルメルカ
プタン0.04ml及びトリエチルアミン0.21ml
を加え、室温に於て18時間攪拌し反応させる。反応終
了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた油状物か
ら薄層クロマトグラフィーによって2,5,6−トリア
セトキシ−2−ヘキセン酸エチルメルカプトエステルを
単離した。(収率 19.3%)
ート0.195gにクロロホルム3ml、エチルメルカ
プタン0.04ml及びトリエチルアミン0.21ml
を加え、室温に於て18時間攪拌し反応させる。反応終
了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた油状物か
ら薄層クロマトグラフィーによって2,5,6−トリア
セトキシ−2−ヘキセン酸エチルメルカプトエステルを
単離した。(収率 19.3%)
【0016】尚、本発明に関わる化1で示される2−ヘ
キセン酸誘導体のIRスペクトルデーターは下記の通り
である。 IR(NaCl);2970,2950,1740,1
710,1630,1420,1360,1210,1
170,1020,955,865cm-1
キセン酸誘導体のIRスペクトルデーターは下記の通り
である。 IR(NaCl);2970,2950,1740,1
710,1630,1420,1360,1210,1
170,1020,955,865cm-1
【0017】
【実施例2】アルデヒド−D−グルコースペンタアセテ
ート0.195gにクロロホルム5ml、エチルメルカ
プタン0.04ml及びトリエチルアミン0.21ml
を加え、0℃で5時間攪拌し反応させ、更に室温で19
時間攪拌し反応させる。反応終了後、反応混合物を減圧
下に濃縮し、得られた油状物から薄層クロマトグラフィ
ーによって2,5,6−トリアセトキシ−2−ヘキセン
酸エチルメルカプトエステルを単離した。(収率 2
6.3%)
ート0.195gにクロロホルム5ml、エチルメルカ
プタン0.04ml及びトリエチルアミン0.21ml
を加え、0℃で5時間攪拌し反応させ、更に室温で19
時間攪拌し反応させる。反応終了後、反応混合物を減圧
下に濃縮し、得られた油状物から薄層クロマトグラフィ
ーによって2,5,6−トリアセトキシ−2−ヘキセン
酸エチルメルカプトエステルを単離した。(収率 2
6.3%)
【0018】
【実施例3】アルデヒド−D−グルコースペンタアセテ
ート0.195gにクロロホルム3ml、エチルメルカ
プタン0.04ml及びトリエチルアミン0.14ml
を加え、室温に於いて19時間攪拌し反応させる。反応
終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し得られた油状物か
ら薄層クロマトグラフィーによって2,5,6−トリア
セトキシ−2−ヘキセン酸エチルメルカプトエステルを
単離した。(収率 30.4%)
ート0.195gにクロロホルム3ml、エチルメルカ
プタン0.04ml及びトリエチルアミン0.14ml
を加え、室温に於いて19時間攪拌し反応させる。反応
終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し得られた油状物か
ら薄層クロマトグラフィーによって2,5,6−トリア
セトキシ−2−ヘキセン酸エチルメルカプトエステルを
単離した。(収率 30.4%)
Claims (2)
- 【請求項1】 【化1】 化1で示される2−ヘキセン酸誘導体
- 【請求項2】 【化2】 化2で示されるアルデヒド−D−グルコースペンタアセ
テートを塩基化合物の共存下にエチルメルカプタンと反
応させることを特徴とする化1で示される2−ヘキセン
酸誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6770794A JPH07252210A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 2−ヘキセン酸誘導体とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6770794A JPH07252210A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 2−ヘキセン酸誘導体とその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252210A true JPH07252210A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13352706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6770794A Withdrawn JPH07252210A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 2−ヘキセン酸誘導体とその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07252210A (ja) |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6770794A patent/JPH07252210A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20040219 |