JPH08245503A - 2,5−ジアセトキシペンタジエナールとその製造法 - Google Patents

2,5−ジアセトキシペンタジエナールとその製造法

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Publication number
JPH08245503A
JPH08245503A JP9742295A JP9742295A JPH08245503A JP H08245503 A JPH08245503 A JP H08245503A JP 9742295 A JP9742295 A JP 9742295A JP 9742295 A JP9742295 A JP 9742295A JP H08245503 A JPH08245503 A JP H08245503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diacetoxypentadienal
compound
chemical formula
reaction
represented
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9742295A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Tajima
聖彦 田嶋
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Noguchi Institute
Original Assignee
Noguchi Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 D−グルコフラヌロノ−6,3−ラクトント
リアセテートの、2,5−ジアセトキシペンタジエナー
ルへの簡便な変換方法。 【構成】 【化1】 化1で示される2,5−ジアセトキシペンタジエナール
及び、化2で示されるD−グルコフラヌロノ−6,3−
ラクトントリアセテートを無水酢酸中で、ピリジンの共
存下に反応させることを特徴とする化1で示される2,
5−ジアセトキシペンタジエナールへの変換方法。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明に関わる化1で示される
2,5−ジアセトキシペンタジエナールは、本発明者等
により初めて合成された新規化合物であり、シクロペン
テノン類およびD−リボース類縁体などの香料や医薬品
の合成ブロックとして価値ある化合物に容易に変換する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】化1で示される2,5−ジアセトキシペ
ンタジエナールは、従来合成された例は無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、天然に豊富に産生される糖類の、簡便な方法によ
る有用合成原料への変換である。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】本発明は、化2で示さ
れるD−グルコフラヌロノ−6,3−ラクトントリアセ
テートの無水酢酸中、塩基共存下での反応を検討したと
ころ、塩基としてピリジンを用いる簡便な操作で化1で
示される2,5−ジアセトキシペンタジエナールが得ら
れることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、化1で示され
る2,5−ジアセトキシペンタジエナール及び、化2で
示されるD−グルコフラヌロノ−6,3−ラクトントリ
アセテートを無水酢酸中ピリジンの共存下に反応させる
ことを特徴とする化1で示される2,5−ジアセトキシ
ペンタジエナールの製造方法である。
【0006】かかる反応は、本発明者によって初めて明
らかにされた新規な反応である。
【0007】この反応において、原料として用いられる
化2で示されるD−グルコフラヌロノ−6,3−ラクト
ントリアセテートは、市販されているD−グルコフラヌ
ロノ−6,3−ラクトンを、通常のアセチル化方法で処
理することによって合成することが出来る。
【0008】化2で示されるD−グルコフラヌロノ−
6,3−ラクトントリアセテートのピリジン共存下での
反応は、無水酢酸中で実施される。
【0009】ピリジンの使用量は、通常、原料の化2で
示される化合物に対して、1〜5倍モルであるが、特に
1〜3倍モルが適当である。
【0010】反応温度は、100〜130℃の間で任意
であるが、100〜110℃付近が望ましい。
【0011】反応時間は反応温度により、3〜17時間
の間で任意である。
【0012】このような反応によって、本発明の化合物
である化1で示される2,5−ジアセトキシペンタジエ
ナールが容易に得られ、通常の分離手段、例えば抽出、
分液、濃縮、カラムクロマトグラフィーなどにより反応
混合物から単離精製する事が出来る。
【0013】
【実施例1】D−グルコフラヌロノ−6,3−ラクトン
トリアセテート0.302g(1moml)に無水酢酸
6ml及びピリジン0.162ml(2mmol)を加
え、100℃に於いて8時間加熱攪拌し、反応させる。
反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた油
状物からエーテル抽出により2,5−ジアセトキシペン
タジエナールを単離した。(収率82.3%)
【0014】尚、本発明に関わる化1で示される2,5
−ジアセトキシペンタジエナールのIRスペクトルデー
ターは下記の通りである。 IR(NaCl);2940,2860,1750、1
680,1420,1360,1220,1160,1
090,1010,950,870cm−1
【0015】
【実施例2】D−グルコフラヌロノ−6,3−ラクトン
トリアセテート0.302g(1mmol)に無水酢酸
6ml及びピリジン0.081ml(1mmol)を加
え、100℃に於いて17時間加熱攪拌し、反応させ
る。反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、得られ
た油状物からエーテル抽出により2,5−ジアセトキシ
ペンタジエナールを単離した。(収率71.3%)
【0016】
【実施例3】D−グルコフラヌロノ−6,3−ラクトン
トリアセテート0.302g(1mmol)に無水酢酸
6ml及びピリジン0.243ml(3mmol)を加
え、100℃に於いて8時間加熱攪拌し、反応させる。
反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた油
状物からエーテル抽出により2,5−ジアセトキシペン
タジエナールを単離した。(収率98.5%)
【0017】
【実施例4】D−グルコフラヌロノ−6,3−ラクトン
トリアセテート0.302g(1mmol)に無水酢酸
6ml及びピリジン0.162ml(3mmol)を加
え、110℃に於いて5時間加熱攪拌し、反応させる。
反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮し、得られた油
状物からエーテル抽出により2,5−ジアセトキシペン
タジエナールを単離した。(収率84.5%)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 2,5−ジアセトキシペンタジエナ
ールとその製造法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 化1で示される2,5−ジアセトキシペンタジエナール
  2. 【請求項2】 【化2】 化2で示されるD−グルコフラヌロノ−6,3−ラクト
    ントリアセテートをピリジンの共存下に反応させること
    を特徴とする化1で示される2,5−ジアセトキシペン
    タジエナールの製造法。
JP9742295A 1995-03-10 1995-03-10 2,5−ジアセトキシペンタジエナールとその製造法 Withdrawn JPH08245503A (ja)

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