JPH0725155U - 一次配置スペースを有する立体駐車場 - Google Patents
一次配置スペースを有する立体駐車場Info
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- JPH0725155U JPH0725155U JP6031393U JP6031393U JPH0725155U JP H0725155 U JPH0725155 U JP H0725155U JP 6031393 U JP6031393 U JP 6031393U JP 6031393 U JP6031393 U JP 6031393U JP H0725155 U JPH0725155 U JP H0725155U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、満車状態にある駐車スペースの特
の端付近の行の駐車スペースから移動空間に取り出した
車両が袋小路になって移動できなくなる可能性をなくす
ことが主要な目的である。 【構成】 地上または地下に設けた複数階の各階に、複
数行,複数列有する複数の駐車スペース1と、車両3を
各階に運ぶ為に上下動する昇降リフト2と、上記車両3
を搭載し、各階,各行,各列の駐車スペース1まで運ぶ
為の移動台車4と、上記移動台車4が各階で行方向に移
動する為の移動空間5とを有する立体駐車場6に於て、
上記移動空間5の端に、多くとも、最も多い列数の数よ
りも一つ少ない数の行数の一次配置スペース7を設けた
ことを特徴とする。
の端付近の行の駐車スペースから移動空間に取り出した
車両が袋小路になって移動できなくなる可能性をなくす
ことが主要な目的である。 【構成】 地上または地下に設けた複数階の各階に、複
数行,複数列有する複数の駐車スペース1と、車両3を
各階に運ぶ為に上下動する昇降リフト2と、上記車両3
を搭載し、各階,各行,各列の駐車スペース1まで運ぶ
為の移動台車4と、上記移動台車4が各階で行方向に移
動する為の移動空間5とを有する立体駐車場6に於て、
上記移動空間5の端に、多くとも、最も多い列数の数よ
りも一つ少ない数の行数の一次配置スペース7を設けた
ことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は一次配置スペースを有する立体駐車場に係わり、更に詳しくは、車両 を移動台車に搭載た状態で、各階,各行,各列の駐車スペースに車両を収容する ようにした立体駐車場に於て、一行の各列に複数の車両が収容されている状態か ら、奥の車両を取り出したい場合に、先に取り出した手前の車両が袋小路となり 、奥の車両が取り出せなくなることを防止する技術に関する。
【0002】
周知の通り、近年立体駐車場が多く建設されている。その一列としては、各階 を自走して所定の駐車スペースに駐車する方式ものがある。
【0003】 しかしながら、上記自走式の立体駐車場では、車両を走行させる為の走行スペ ースが無駄になると共に、各階の天井の位置は人間の背に合わせて定めねばなら ず、車高に合わせて定める場合に比べ高さ分のスペースの無駄が生じる。即ち、 立体駐車場に於ては、土地の有効活用、安い建設費等が要求されており、可及的 に上記条件を満たす立体駐車場が求められていた。
【0004】 そこで、従来上記自走式の立体駐車場に換わって、地上または地下に設けた複 数階の各階に、複数行、複数列有する複数の駐車スペースと、車両を各階に運ぶ 為に上下動する昇降リフトと、上記車両を搭載し、各階,各行,各列の駐車スペ ースまで運ぶ為の移動案内車と、上記移動案内車が各階で行方向に移動する為の 移動空間5とを有する立体駐車場が提案されている。
【0005】 上記車両を移動案内車に搭載した状態で、各階間の上下方向、及び各階におけ る行方向の移動、並びに列方向の移動を行うものとしては、例えば、特開昭55-2 173 号や特開昭62-45870号や特開昭62-259908 号の公報に示された技術がある。
【0006】 即ち、上記立体駐車場の動作に着目してみると、車両収容時に於ては、先ず、 移動案内車に車両を搭載する。次に、上記車両を移動案内車と共に昇降リフトに 載せる。次に、上記昇降リフトで収容しようとする駐車スペースを有する階に上 下動する。次に、上記所定の階で、行方向に車両を移動させ、収容しようとする 駐車スペースを有する行まで運ぶ。次に、その行における所定列に車両を移動さ せ収容するものである。
【0007】 他方、車両を取り出す場合には、上記収容時の動作と逆の動作に行うものであ る。
【0008】
上記従来技術によると、次の点に於て不具合を有する。即ち、上記車両を取り 出す場合に着目してみると、例えば、ある階の駐車スペースが満車の状態であっ たとする。この状態から、上記階の最端行の最奥列の車両を取り出したい場合、 先ず、上記取り出したい車両の前に位置する車両を一次的に取り出す必要がある 。
【0009】 そこで、上記取り出したい車両の前に位置する車両を一台づつ移動空間に取り 出す。このとき、先に取り出した車両が袋小路になってしまい、上記先に取り出 した車両が上記取り出している車両が位置する行の前の移動空間を塞ぎ、後から 取り出したい車両が取り出せなくなる可能性があった。
【0010】 従って、本考案の目的とする所は、車両を移動台車に搭載した状態で、各階間 の上下方向、及び各階における行方向の移動、並びに列方向の移動を行う立体駐 車場であって、特に、各階に於ては、行方向に移動案内車が移動できる移動空間 を有し、上記移動空間を行方向に移動した車両が、所定の行に有する複数の列の 所定列の駐車スペースに収容されるようにした立体駐車場に於て、上記所定行の 所定列から先に移動空間に取り出した車両が、袋小路の状態となる可能性をなく し、以って、上記先に取り出した車両に続いて、後の車両もスムーズに移動空間 に取り出せるようにした技術を提供することにある。
【0011】
上記目的を解決する為に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に 対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、本考案は地上また地下に 設けた複数階の各階に、複数行、複数列有する複数の駐車スペース1と、車両3 を各階に運ぶ為に上下動する昇降リフト2と、上記車両3を搭載し、各階,各行 ,各列の駐車スペース1まで運ぶ為の移動案内車と、上記移動案内車を構成する 移動台車4が各階で行方向に移動する為の移動空間5とを有する立体駐車場6に 於て、上記移動空間5の端に、多くとも、最も多い列数の数よりも一つ少ない数 の行数の一次配置スペース7を設けたことを特徴とする一次配置スペース7を有 する立体駐車場である。
【0012】 また、他の特徴とする所は、上記一次配置スペース7は、各階に於て、多くと も、最も多い列数の数よりも一つ少ない数の行数の有して設けられていることを 特徴とする。
【0013】 また、その他の特徴とする所は、上記一次配置スペース7は、上下の複数階に 渡って、その合計が多くとも、最も多い列数の数よりも一つ少ない数の行数を有 して設けられていることを特徴とする。
【0014】 更に、他の特徴とする所は、上記一次配置スペース7に対面する位置に、一次 配置スペース7の行数と同行数の駐車スペース1を有し、上記各行の駐車スペー ス7の列数は、列数が一列の最端行から、順に一列づつ増し、最も多い列数の行 に達することを特徴とする。
【0015】
上記構成により、その使い方を具体的に説明する。即ち、上記立体駐車場のあ る階の移動空間5に面して行数が10、各々行の列数が4を有する駐車スペース7 があるとする。このとき、最も端にある行の列数も4を有する。そして、上記あ る階の駐車スペース1は、満車であるとする。
【0016】 他方、上記移動空間5の端には、上記4列の数よりも一つ少ない数の行数の一 次配置スペース7が設けられている。つまり、この例では、3行の一次配置スペ ース7が移動空間5に連なって設けられている。
【0017】 ここで、上記満車状態の階における、上記最も端にある行の、最も奥の4列目 の車両を取り出す場合に着目する。
【0018】 その手順としては、先ず、上記4列目の車両3の前にある1列目及び2列目並 びに3列目の車両3を一次的に駐車スペース1から取り出した後に、上記4列目 の車両3を取り出す必要がある。
【0019】 具体的には、先ず、一列目の車両3を一列目の駐車スペース1から移動空間5 へ移動させる。次に、上記移動空間5に移動させた車両を、上記移動空間5に連 なる一次配置スペース7に移動させる。このとき、上記3行を有する一次配置ス ペース7の内、最も端にある、言い換えれば、上記車両3を取り出している行か ら最も離れた位置にある1行目の一次配置スペース7に車両3を配置する。そし て、以下同様に、2列目の車両3を2行目の一次配置スペース7へ、3列目の車 両3を3行目の一次配置スペース7へ配置する。
【0020】 こうして、上記1列目,2列目,3列目の車両3は、上記1行目,2行目,3 行目の一次配置スペース7に、それぞれ一次的に配置される。このとき、上記先 に取り出した車両3は、一次配置スペース7に配置されているので、上記車両3 を取り出している行の前の移動空間5を塞ぐことはない。そして、上記4列目の 車両3を取り出すことができるものである。このとき、上記移動空間5に移動さ せた車両3は、上記一次配置スペース7がある方向とは、逆の方向に移動させた 後、昇降リフト2に載せ、取り出すものである。
【0021】
次に、添付図面に従い本考案の実施例を詳述する。即ち、本実施例の立体駐車 場は、地下に複数階有し、各階には、その中央に移動空間5を画成している。そ して、上記移動空間5の長手方向に沿って駐車スペース1が設けられていて、こ の移動空間5の長手方向に沿った駐車スペース1を複数行の駐車スペース1とす る。更に、上記各行の駐車スペース1には、行方向Xと直角を成す方向に駐車ス ペース1が設けられていて、これを複数列の駐車スペース1とする。上記列が並 ぶ方向を列方向Yとする。
【0022】 即ち、この例では、上記立体駐車場は、地下4階を有すると共に、各階は26行 を有し、更に、各行は4列を有している。上記各階の26行は、後述する一次配置 スペース7に面する行も入っている。
【0023】 更に、上記立体駐車場には、車両3を各階に運ぶ為の昇降リフト2が複数設け られていて、各階の移動空間5に位置するよう、上下方向Zに移動可能である。 そして、この例では、上記立体駐車場内に車両3を収容するときに用いる入庫用 リフト2aと、立体駐車場内から車両3を取り出すときに用いる出庫用リフト2bと を有している。そして、上記昇降リフト2は、四本のアーム部2cと、 このアーム 部2cを油圧で伸縮させるアーム支持部2dとから成る。
【0024】 そして、上記立体駐車場6の地上部分には、上記車両3を入庫用リフト2aに搭 載する為の入庫用入口8が設けられていると共に、車両3を出庫用リフト2bから 下ろす為の出庫用出口9が設けられている。そして、上記入庫用リフト2aと出庫 用リフト2bとの間には、列方向Yに駐車スペース1が1台分だけあり、上記入庫 用リフト2aと出庫用2bにそれぞれ対応する上記入庫用入口8と出庫用出口9との 間に所定距離を有している。そして、この例では、この入庫用入口8と出庫用出 口9との間の地面を安全通路20とし、上記立体駐車場を利用する人の通路として いる。
【0025】 次に、上記車両3を搭載し、上記駐車スペース1まで運ぶ為の移動パレット10 と、上記移動パレット10を搭載し、各階の各行まで運ぶ為の移動台車4が設けら れている。上記移動パレット10及び移動台車4が移動案内車である。更に、上記 移動パレット10の四隅には、上記昇降リフト2のアーム部2cを受けるパレット側 アーム受部10a を備えている。上記パレット側アーム受部10a は、上記移動パレ ット10の本体から進退自在と成している。また、上記移動台車4の四隅にも、上 記昇降リフト2のアーム部2cを受ける台車側アーム受部4aを備えており、上記台 車側アーム受部4aが移動台車4の本体から進退自在と成している。
【0026】 即ち、上記車両3は、上記移動パレット10上に搭載され、更に、上記移動台車 4上に上記車両3を搭載した移動パレット10が搭載される。そして、上記移動台 車4が上記昇降リフト2に載り、各階を移動する。更に、上記各階の移動空間5 を画成する一面である床面12には、2本のレール13が行方向Xに沿って平行に敷 かれている。そして、上記レール13は、昇降リフト2と交わる部分に於て、上記 昇降リフト2が移動する空間に対して進退自在と成している。例えば、図4を参 照すると、最も上の階を地下1階とし、以下地下2階、地下3階、地下4階とす る。今、上記昇降リフト2上の移動台車4に載せた車両3を地下4階から地下1 階に上下移動させる場合、先ず、上記地下3階及び地下2階、並びに地下1階で のレール13は、昇降リフト2が移動する空間(以下リフト空間19)に対して進出 していない状態となっている。次に、上記昇降リフト2上の車両3が地下1階に 着いたとき、この地下1階のレール13が上記リフト空間19に進出する。これによ り、後述する上記移動台車4の車輪14がレール13上に位置することになる。
【0027】 そして、上記各階に運ばれた上記移動台車4は、上記レール13に載って、行方 向Xに移動するものである。即ち、上記移動台車4の4隅には、上記レール13上 を回転する4つの車輪14が軸支されている。そして、上記車輪14の駆動源として 、上記移動台車4には、電気モータ15が取り付けられている。
【0028】 次に、上記移動台車4により各行まで運ばれた車両3は、上記移動台車4から 下り、各行の各列の駐車スペース1へ移動する。
【0029】 この為の手段として、上記移動台車4の行方向Xの両端付近に、複数の回転ロ ーラ16が取り付けられている。また、中央部には、複数の駆動ローラ17が取り付 けられている。そして、上記回転ローラ16と駆動ローラ17とは、上記移動パレッ ト10に当接している。
【0030】 更に、上記回転ローラ16と駆動ローラ17とは、上記駐車スペース1の床面18に も設置されている。即ち、各行の各列における駐車スペース1の床面18の行方向 Xの両端付近に、複数の回転ローラ16が取り付けられていて、中央部には、複数 の駆動ローラ17が取り付けられている。
【0031】 そして、上記一行の各列の駐車スペース1は、連なっていて、上記移動パレッ ト10は、順次奥の駐車スペース1に、上記回転ローラ16及び駆動ローラ17によっ て運ばれる構造となっている。
【0032】 次に、上記車両3の入庫時及び出庫時の動作に着目する。先ず、入庫時は上記 昇降リフト2上に位置する移動パレット10を載せた移動台車4が入庫用入口8に 位置する。次に、車両3を移動させ上記移パレット10上に搭載する。次に、上記 昇降リフト2を動かし所定階へ移動する。そして、昇降リフト2が停止した階で は、 上記レール13が進出し、上記移動台車4の車輪14がレール13上に位置する。 この後、上記移動台車4を行方向Xに移動させ、所定の行の位置で停止させる。 そして、最後に上記駆動ローラ17を回動させることで、移動パレット10上に車両 3を搭載した状態で所定の駐車スペースしに車両を位置させ、入庫が完了となる 。
【0033】 次に、出庫時は、所定の駐車スペース1から、移動パレット10上に搭載した車 両3を駆動ローラ17を回動することで上記移動空間5に向けて移動させる。移動 空間5では、上記移動台車4が位置しており、上記車両3を搭載した移動パレッ ト10が移動台車4上に載る。次に、移動台車4が移動し、上記出庫用リフト2bが ある行に位置する。 次に、再び上記駆動ローラ17を回動し、上記車両3を搭載し た移動パレット10を出庫用リフト2bに載せる。そして、上記出庫用リフト2bを移 動させ、上記出庫用出口9に位置させる。この後、車両3を移動させ、出庫が完 了となる。尚、上記複数の昇降リフト2移動台車4駆動ローラ17、レール13は、 それぞれ独立して駆動するものであり、例えば昇降リフト2が動いている間に、 同時に移動台車が動く等するものである。
【0034】 以上は、従来と略同様の部分を示した。次に、本考案の特徴とする部分を述べ る。即ち、上記各階の移動空間5の端に、車両3を一次的に配置する一次配置ス ペース7を設けた(図1の斜線部分)。
【0035】 より具体的には、上記一次配置スペース7は、多くとも、その階に於て、一行 につき最も多い列数の数よりも一つ少ない数の行数を有して設けられている。即 ち、この例では、上記一行につき最も多い列数は、4列であり、この数よりも一 つ少ない数の行数は、3行である。これにより、上記移動空間5の端には、更に 、行にして3行分のスペースが連なっていて、この3行分の一次配置スペース7 が、上記移動空間5の両端に連なっている。そして、上記一次配置スペース7の 行数、位置は、各階同一である。
【0036】 更に、この例では、上記一次配置スペース7に対面する位置に、一次配置スペ ース7の行数と同行数の駐車スペース1が設けられている。そして、上記各行の 駐車スペース1の列数は、最も端に位置する行の列数が1列であり、その隣り合 う行の列数が2列、その隣り合う行の列数が3列である。即ち、列数は、一列の 最端行から順に一列づつ増して、最も多い列数、4列の行に達している。
【0037】 言い換えれば、上記一次配置スペース7の行の数と、その行における列の数と は一致しており、例えば、上記1行目の一次配置スペース7に面する行の列数は 1列であり、2行目の一次配置スペース7に面する行の列数は2列、3行目の一 次配置スペース7に面する行の列数は3列である。
【0038】 次に、図9を参照して、上記一次配置スペース7の使い方を説明する。即ち、 ある階の駐車スペース7が満車であったとする。この満車の状態から例えば、4 行目、4列目の車両3を出庫させたいとする。
【0039】 即ち、上記4行目、4列目の車両3を出庫させる為には、先ず、上記4行目の 1列目及び2列目並びに3列目の車両3を、それぞれの駐車スペース1から取り 出し、この後、4列目の車両3を取り出す必要がある。
【0040】 そこで、上記4行目の1列目及び2列目並びに3列目の車両3を取り出し、一 次的に配置する手順を以下説明する。
【0041】 先ず、上記4列目の各列に収容されている車両3に、1列目から順に3a,3b,3c ,3d の符号を付ける。また、上記3a,3b,3c,3d の符号を付けた車両3を運ぶ移動 台車4に、それぞれ、4a,4b,4c,4d の符号を付ける。また、上記一次配置スペー ス7に、端から7a,7b,7cの符号を付ける。
【0042】 こうして、先ず、上記4行目の駐車スペース1に面する移動空間5に、4aの移 動台車4を位置せしめる。次に、上記4行目、1列目の駐車スペース1の駆動ロ ーラ17を駆動せしめる。このとき、同時に、上記4aの移動台車4の駆動ローラ17 も駆動せしめる。これにより、上記3aの車両3が載った移動パレット10が、上記 駆動ローラ17及び回転ローラ16に案内され、上記4aの移動台車4に向かって移動 する。
【0043】 そして、上記4aの移動台車4にその先部が載った移動パレット10は、次に、上 記1列目の駐車スペース1の駆動ローラ17及び回転ローラ16と、上記4aの移動台 車4の駆動ローラ17及び回転ローラ16とにより、更に、4aの移動台車4上に載せ られる。そして、上記4aの移動台車4上に、上記3aの車両3を載せた移動パレッ ト10が完全に載った所で、上記各部の駆動ローラ17及び回転ローラ16は停止する 。
【0044】 次に、上記4aの移動台車4の電気モータ15を駆動せしめる。これにより、上記 4aの移動台車4の車輪14が回転し、上記4aの移動台車4は、一次配置スペース7 に向かって移動する。そして、上記4aの移動台車4が、上記7aの一次配置スペー ス7に位置した所で上記電気モータ15を止め、移動を停止させる。
【0045】 このようにして、上記3aの車両3を、上記7aの一次配置スペース7に一次的に 配置せしめる。
【0046】 同様にして、上記3bの車両3を、上記7bの一次配置スペース7に移動させると 共に、上記3cの車両3を、上記7cの一次配置スペース7に移動させる。
【0047】 そして、上記3a,3b,3cの車両3を一次配置スペース7にそれぞれ移動させた後 、上記3dの車両3を移動台車4に載せ、出庫用リフト2bで上記出庫用出口9まで 移動させるものである。
【0048】 次に、第2の実施例を説明する。即ち、上記一次配置スペース7は、上下の複 数階に渡って、その合計が多くとも、最も多い列数の数よりも一つ少ない数の行 数を有して設けられている。
【0049】 以上のように、上記一次配置スペース7を設けたとにより、上記満車状態の駐 車スペース1、特に、行の端付近に位置する行の駐車スペース1に収容された車 両3を、袋小路になることなく、移動せしめることができる。
【0050】
以上詳述した如く、本考案は、車両を移動台車に搭載した状態で、各階間の上 下方向、及び各階における行方向の移動、並びに列方向の移動を行う立体駐車場 であって、特に、各階に於ては、行方向に移動台車が移動できる移動空間を有し 、上記移動空間を行方向に移動した車両が、所定の行に有する複数の列の所定列 の駐車スペースに収容されるようにした立体駐車場に於て、上記移動空間の端に 一次配置スペースを設けたことにより、例えば、駐車スペースが満車状態にある 階の、最端行の奥の車両を取り出そうとするとき、先に、取り出した車両が上記 一次配置スペースに配置され、袋小路になる可能性をなくすことができる。
【0051】 即ち、端付近の行の奥列に位置する車両を取り出そうとする場合、先に、取り 出した車両をその行が面する移動空間外へ移動させなければならない。所が上記 移動空間の端付近の行の車両は、移動空間の端で袋小路になる可能性があった為 、次の車両を取り出せなくなる可能性があった。そこで、上記一次配置スペース の存在で、上記先に取り出した車両が袋小路になる可能性がなくなるものである 。
【図1】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の平面から内部を見た模式図である。
駐車場の平面から内部を見た模式図である。
【図2】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の正面から内部を見た模式図である。
駐車場の正面から内部を見た模式図である。
【図3】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の側面から内部を見た模式図である。
駐車場の側面から内部を見た模式図である。
【図4】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の昇降リフトを示した図である。
駐車場の昇降リフトを示した図である。
【図5】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の移動台車を示した正面図である。
駐車場の移動台車を示した正面図である。
【図6】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の移動台車を示した平面図である。
駐車場の移動台車を示した平面図である。
【図7】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の移動パレット及び駆動ローラ,回転ローラを示
した正面図である。
駐車場の移動パレット及び駆動ローラ,回転ローラを示
した正面図である。
【図8】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の駆動ローラ,回転ローラを示した平面図であ
る。
駐車場の駆動ローラ,回転ローラを示した平面図であ
る。
【図9】本考案における一次配置スペースを有する立体
駐車場の一次配置スペースを使用状況を示した図であ
る。
駐車場の一次配置スペースを使用状況を示した図であ
る。
1 駐車スペース 2 昇降リフト 2a 入庫用リフト 2b 出庫用リフト 2c アーム部 2d アーム支持部 3 車両 4 移動台車 4a 台車側アーム受部 5 移動空間 6 立体駐車場 7 一次配置スペース 8 入庫用入口 9 出庫用出口 10 移動パレット 10a パレット側アーム部 12 床面 13 レール 14 車輪 15 電気モータ 16 回転ローラ 17 駆動ローラ 18 駐車スペースの床面 19 リフト空間 20 安全通路 X 行方向 Y 列方向 Z 上下方向
Claims (4)
- 【請求項1】 地上または地下に設けた複数階の各階
に、複数行、複数列有する複数の駐車スペース1と、車
両3を各階に運ぶ為に上下動する昇降リフト2と、上記
車両3を搭載し、各階、各行、各列の駐車スペース1ま
で運ぶ為の移動案内車と、上記移動案内車を構成する移
動台車4が各階で行方向に移動する為の移動空間5とを
有する立体駐車場6に於て;上記移動空間5の端に、多
くとも、最も多い列数の数よりも一つ少ない数の行数の
一次配置スペース7を設けたことを特徴とする一次配置
スペース7を有する立体駐車場。 - 【請求項2】 上記一次配置スペー7は、各階に於て、
多くとも、最も多い列数の数よりも一つ少ない数の行数
を有して設けられていることを特徴とする請求項1記載
の一次配置スペースを有する立体駐車場。 - 【請求項3】 上記一次配置スペース7は、上下の複数
階に渡って、その合計が多くとも、最も多い列数の数よ
りも一つ少ない数の行数を有して設けられていることを
特徴とする請求項1記載の一次配置スペースを有する立
体駐車場。 - 【請求項4】 上記一次配置スペース7に対面する位置
に、一次配置スペース7の行数と同行数の駐車スペー1
を有し、上記各行の駐車スペース1の列数は、列数が一
列の最端行から、順に一列づつ増し、最も多い列数の行
に達することを特徴とする請求項2記載の一次配置スペ
ース7を有する立体駐車場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060313U JP2606633Y2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 一次配置スペースを有する立体駐車場 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060313U JP2606633Y2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 一次配置スペースを有する立体駐車場 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725155U true JPH0725155U (ja) | 1995-05-12 |
JP2606633Y2 JP2606633Y2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
ID=13138564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993060313U Expired - Fee Related JP2606633Y2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | 一次配置スペースを有する立体駐車場 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606633Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2020241457A1 (ja) * | 2019-05-24 | 2021-12-02 | 株式会社デンソー | 駐車場システム、管理装置、及び駐車場設備 |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP1993060313U patent/JP2606633Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2020241457A1 (ja) * | 2019-05-24 | 2021-12-02 | 株式会社デンソー | 駐車場システム、管理装置、及び駐車場設備 |
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