JPH0437176Y2 - - Google Patents

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JPH0437176Y2
JPH0437176Y2 JP1987033435U JP3343587U JPH0437176Y2 JP H0437176 Y2 JPH0437176 Y2 JP H0437176Y2 JP 1987033435 U JP1987033435 U JP 1987033435U JP 3343587 U JP3343587 U JP 3343587U JP H0437176 Y2 JPH0437176 Y2 JP H0437176Y2
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JP
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parking
car
elevator
lifting device
parking space
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JP1987033435U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はスペースの有効利用を図る機械式立体
駐車装置のうち、設置スペースが10m×10m程度
の少面積に適するものであり3層(3階)以上の
多層式で、かつ駐車しているそれぞれの車が自由
に出入りできる機械式立体駐車装置に関する。
(従来の技術) 設置スペースが10m×10m程度及び3層以上の
車の出入が自由な機械式立体駐車装置としては、
(1)垂直循環方式、(2)エレベーター方式、(3)エレベ
ーター・スライド方式、の方式がある。
(1)の垂直循環方式は細長い鉄塔に垂直に循環す
るエンドレスチエーンを架設し、同エンドレスチ
エーンの全周にわたつて等間隔にケージを取付
け、同ケージに車を駐車させ、自動車を順次空中
に収容するものである。車の出入れは所定の乗入
口まで循環させ、乗入口から入車、出車させるも
のである。
(2)のエレベーター方式は車を昇降させるエレベ
ーターの左右又は前後に自動車を駐車させる駐車
スペースを多層に設け、エレベーターにより目的
の層まで車を昇降し、後は自動車の自走又は水平
搬送装置で所定の駐車スペースに移動させて駐車
させるものである。又駐車スペースが円形で、そ
の中央に回転できるエレベーターがある旋回式の
エレベーター方式もある。この種の機械式立体駐
車装置として、特開昭52−5748号公報記載の装置
及び特公昭43−18051号公報記載の自動車等の格
納用方転台付昇降装置がある。これらの装置で
は、いずれも昇降装置に載置された車はそのまま
各層の駐車スペースへ移動されるか、あるいは車
が所定方向にターンさせられた後に駐車スペース
へ移動させるものであり、駐車スペースの周辺は
常時開放された状態にある。
(3)のエレベーター・スライド方式は車を昇降さ
せるエレベーター全体が水平走行できる様になつ
ていて、その水平走行路に沿つて平行に駐車スペ
ースが多層に設けられた構造である。車はエレベ
ーターに載置されたまま昇降及び水平移動させら
れて、所要の層の駐車スペースの前までに移動さ
せられ所要の駐車スペースへ自走又は水平搬送装
置によつて移動させられるものである。
(考案が解決しようとする問題点) これらの従来の機械式立体駐車装置はそれぞれ
下記の問題点があつた。
(1) 垂直循環方式 一層当りの駐車台数が通常2台と少ないので多
層にし高さを高くする必要がある。よつて装置が
大がかりになる。
(2) エレベーター方式 縦式、横式については一層当りの駐車台数が通
常2台と少ないので多層にして高くする必要があ
り、装置が大がかりになる。又、旋回式は設置ス
ペースが最低約15m×15m必要である。
(3) エレベーター・スライド方式 駐車効率を上げるため通常駐車スペースが対向
で2ケ所あり、この場合は最低設置スペース長さ
が15m位必要である。
駐車スペースが片側だけのものにおいては設置
スペース長さが10m位あるが、対向式のものに比
べ経済的効率が要い。
一層当りの駐車台数を多くするとスライドする
時間が多くかかり、車の出し入れに用する待時間
が長い。又、特公昭52−5748号公報、特公昭43−
18051号公報記載の装置では、昇降機の自動車載
置台と駐車スペースとの間の通路が常に開放され
たままであり、昇降機が他の階へ移動したときに
昇降機の昇降空間が開口された状態となり、車を
誤つて落下させる危険性があり、安全上問題があ
つた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は従来の問題点を解決した新しい構想の
機械式立体駐車装置であり、昇降装置に載置した
車を円弧上にスライドさせ横移動と回転を同時に
行え、これによつて横移動量が少なくても駐車す
る事ができ、しかも一台当りの駐車面積を小さく
でき、更に使用しない空間が階段、倉庫等に有効
利用でき、しかも安全に運用できるという実用的
な機械式立体駐車装置を提供せんとするものであ
る。本考案の要旨は多層の立体駐車スペースと、
車を上下に昇降させる昇降装置と、同昇降装置全
体を左右に水平移動させて車を所要の駐車スペー
スの出入口まで移動させるスライド機構とを備
え、前記スライド機構は昇降装置全体を円弧状に
スライドさせ、しかも車が昇降装置と立体駐車ス
ペースとの間を自走で移動できるように立体駐車
場の出入口に円弧状に曲がつた通行補助床面を設
け、又昇降装置の車載位置の前後に前進停止位置
ストツパーと落下防止ストツパーとを遠隔操作で
出没自在に設け、更に通行補助床面の開放された
周辺に遠隔電気操作で作動できる伸縮式安全柵を
設けたことを特徴とする機械式立体駐車装置にあ
る。
(作用) この考案ではスライド部分が円弧上になつてお
り、従来に比べスライドさせる量が少なくても車
の出し入れができる。これにより、スライド部が
コンパクトになるので装置が簡単となるため、経
済的になる。また設置スペースが減少し装置全体
が小さくなり、目立たなくなる。またスライドの
動作量が少なくてすむので、スライドの動作時間
が少なく、装置がスピードアツプし、スライド動
作に対する恐怖感が少ない。さらに動作量が少な
いので装置の耐久性が向上し、省エネとなる。一
層当りの駐車台数は5〜6台が可能となる。片側
エレベータ方式の機械式立体駐車装置とその設置
スペースを比較すると次の様になる。
設置スペース比較 条件 :車一台分のスペースは2m×5mとす
る。
:歩廊下は0.6mとする。
:一層当り5台の時。
○ 従来の駐車スペースが片側のエレベータ・ス
ライド方式(第6図参照)の場合 奥行 10.6m 横巾10.6mとする。
この場合の設置スペースは下式となる。
設置スペース=10.6m×10.6m/15台=7.49m2/台 ○ 本考案の方式(第7図参照)の場合 奥行 11m 横巾10mとする。
この場合の設置スペースは下式となる。
図中(a)は自由空間の倉庫室、(b)は階段及びその
他の自由空間である。
設置スペース=11m×10m−10m2/15台=6.67m2/ 台 この様に車1台当たりの設置スペースをかなり
低減させることが出来る。又、通行補助床面の開
放された周辺に遠隔電気操作による伸縮式安全柵
を設けたので、自動車の誤つた運転によつて通行
補助床面から下方へ落下するのが防止されてい
る。又、昇降装置の車載位置の前後に前進停止位
置ストツパーと落下防止ストツパーとを設けてい
るので、自動車の誤つた運転又は滑りによつて自
動車が所定位置から移動したり、正確な昇降位
置・左右位置になる前に自動車が動くのを防止
し、事故を防ぐことができるようにしている。
(実施例) 以下図面に示す実施例を説明する。
本実施例は1層当り5台で3層の駐車装置で昇
降装置全体が円弧上にスライドする例である。設
置スペースは奥行11m、横巾10mであり車一台分
の駐車スペース1として2m×5mをとつてい
る。駐車スペースは1層、2層、3層があり、床
は平面で柵等無く駐車位置が床に描かれているだ
けである。又2,3層目の駐車スペース1の円弧
上の周辺の円弧の曲率半径は略8mとし円弧走行
面2が3層目の駐車スペース1の円弧側周辺の上
方に設置され、同円弧走行面2上をローラ11に
よつて装置本体フレーム3が円弧状に横行自在に
装置されている。同装置本体フレーム3の横行駆
動手段は円弧走行面2の側に取り付けたアタツチ
メント付ローラーチエーン27と、同ローラーチ
エーンと噛合し装置本体フレーム3側に取り付け
たモータ10で駆動されるスプロケツト車28と
からなる。同装置本体フレームに車を載せる昇降
篭4が昇降自在に取付けられ、モータ駆動のねじ
軸5で昇降される。又細長の昇降篭4の駆動力低
減と安定支持のため、カウンターウエイト6を使
用してワイヤ7で昇降篭4を吊つて支持してい
る。昇降篭4は装置本体フレーム3に取付けた昇
降レール14に沿つて昇降する。
この様に昇降装置の主要構成は、装置本体フレ
ーム3、昇降篭4、カウンターウエイト6、ワイ
ヤ7、モータ8である。又スライド機構は円弧走
行面2、同円弧走行面と平行して設けた上下二つ
の案内面9、装置本体フレーム3に取付けたロー
ラ11、案内面9に沿つて走る上部受けローラ1
2、下部ローラ13、ローラーチエン27、スプ
ロケツト車28からなつている。
尚、図中15は駐車スペースの円弧側の周辺に
設けた通行補助床面、16は駐車検知装置、17
は駐車位置指示線、18は伸縮式安全柵、19は
階段、20は昇降篭4の操作盤、21は前進停止
位置ストツパー、22は落下防止ストツパー、2
3は欠番、24は後方安全扉、25は降車スイツ
チ、26は地上乗入口である。
この実施例では1層の左右の駐車スペース1は
自由スペースであり、昇降装置等を使用せず自由
に出し入れを行う。昇降装置を使う駐車位置に
は、駐車検知装置16があり、駐車中又は空状態
かを検知する。空の駐車スペースがあれば後方安
全扉24を開放し車を地上乗入口26から地上に
降した昇降篭4内へ乗り入れる。その後操作盤2
0を操作すると後方安全扉24を閉じモータ8を
作動しねじ軸5を回転させて昇降篭4を上昇さ
せ、所要の層の駐車スペース1まで運ぶ。
次にモータ10が作動し装置本体フレーム3を
昇降篭4とともに円弧走行面2に沿つて左右方向
に水平移動させ、所定の駐車スペースの区画の前
方まで動いて停止する。(駐車位置は操作盤20
での位置指示によつてあるいは、定期の駐車位置
をコンピユータ等によつて適宜選んで自動的にな
される。)その後自動的に昇降篭4の前進停止位
置ストツパー21及び伸縮式安全柵18が開い
て、運転者は自走して駐車スペースの通行補助床
面15を経て所定の駐車位置に移動させて、停車
させる。昇降篭4から車が出たのをセンサーで検
知し、自動的に伸縮式安全柵18が閉まつて昇降
篭4は1階に降りてくる。この時前進停止位置ス
トツパー21は復帰する。
昇降篭4が初期位置まで戻つた状態で入庫待ち
となる。3階の場合は2階まで上昇した後、3階
までの上昇とスライドを同時に行ない空位置に停
止する。1層の中央部の時は上昇、スライドはし
ない。
車は出す時運転者は階段19を上つて自分の車
が駐車している所の降車スイツチ25を押すと、
ゲートが閉つて昇降篭4が上昇及びスライドして
停止し、同時に前進停止位置ストツパー21が解
除され、落下防止ストツパー22が上がり、安全
柵18が開く。運転者はバツクして車を昇降篭4
に入れた後運転席の外にあるスイツチを押すと昇
降篭4は1階に降りてくる。この後、後方安全扉
24及び落下防止ストツパー22が解除され、そ
の後車の運転者はバツクして昇降篭4から車を出
す。この状態で装置は入庫待ちとなる。
(考案の効果) 以上の様に本考案によれば、横移動量が少なく
て駐車させることができるので迅速に入出庫で
き、又構造も中規模で設置スペースを少なく効率
よく駐車させることが出来るという効果がある。
更に装置本体フレーム3の移動しない範囲の外側
に階段、事務所、倉庫として有効利用できる空間
を確保できるという効果がある。更に、伸縮式安
全柵と前進停止位置ストツパー・落下防止ストツ
パーとによつて自動車の落下・移動を制御できよ
り安全な運用を可能とした。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例を示す平面図、第2図は同側面
図、第3図は同正面図、第4,5図はスライド機
構を示す説明図、第6図はエレベータ・スライド
方式の設置スペースの配置を示す説明図、第7図
は本考案の場合の設置スペースの配置例を示す説
明図である。 1……駐車スペース、2……円弧走行面、3…
…装置本体フレーム、4……昇降篭、5……ねじ
軸、6……カウンターウエイト、7……ワイヤ、
8,10……モータ、9……案内面、11……ロ
ーラ、12……上部受けローラ、13……下部受
ローラ、15……通行補助床面、18……伸縮式
安全柵、21……前進停止位置ストツパー、22
……落下防止ストツパー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 多層の立体駐車スペースと、車を上下に昇降さ
    せる昇降装置と、同昇降装置全体を左右に水平移
    動させて車を所要の駐車スペースの出入口まで移
    動させるスライド機構とを備え、 前記スライド機構は昇降装置全体を円弧状にス
    ライドさせ、しかも車が昇降装置と立体駐車スペ
    ースとの間を自走で移動できるように立体駐車場
    の出入口に円弧状に曲がつた通行補助床面を設
    け、又昇降装置の車載位置の前後に前進停止位置
    ストツパーと落下防止ストツパーとを遠隔操作で
    出没自在に設け、更に通行補助床面の開放された
    周辺に遠隔電気操作で作動できる伸縮式安全柵を
    設けたことを特徴とする機械式立体駐車装置。
JP1987033435U 1987-03-07 1987-03-07 Expired JPH0437176Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987033435U JPH0437176Y2 (ja) 1987-03-07 1987-03-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987033435U JPH0437176Y2 (ja) 1987-03-07 1987-03-07

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Publication Number Publication Date
JPS63140451U JPS63140451U (ja) 1988-09-16
JPH0437176Y2 true JPH0437176Y2 (ja) 1992-09-01

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ID=30841044

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JP1987033435U Expired JPH0437176Y2 (ja) 1987-03-07 1987-03-07

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525748A (en) * 1975-05-24 1977-01-17 Bayer Ag Mixture of alpha*alphaabis* *22hydroxyy3*55dalkylphenyl**ppanddmm diisopropylbenzene process for preparing same and application thereof as stabilizer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525748A (en) * 1975-05-24 1977-01-17 Bayer Ag Mixture of alpha*alphaabis* *22hydroxyy3*55dalkylphenyl**ppanddmm diisopropylbenzene process for preparing same and application thereof as stabilizer

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JPS63140451U (ja) 1988-09-16

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