JPH0725050A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH0725050A
JPH0725050A JP5170403A JP17040393A JPH0725050A JP H0725050 A JPH0725050 A JP H0725050A JP 5170403 A JP5170403 A JP 5170403A JP 17040393 A JP17040393 A JP 17040393A JP H0725050 A JPH0725050 A JP H0725050A
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thermal head
electrode
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史明 田頭
Hideya Akasaka
英也 赤坂
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/345Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads characterised by the arrangement of resistors or conductors

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 平面形状がほぼ台形の基板によって構成され
るサーマルヘッドであって、基板は、発熱体16と、発
熱体16の一方側に配された共通電極12と、発熱体1
6の他方側に配された個別電極14とを有し、基板の側
端部付近において2つの電極のパターンは、発熱体16
から台形の上底・下底に相当する基板の上下端部に向か
って基板の中央側に傾斜するように配置されている。 【効果】 複数の基板を同一の電極パターンで製造可能
である。また、データ転送の方向を全ての基板で同一に
し、配線を簡単にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、プロッタ、
ファクシミリ等の出力端末として適用可能なサーマルヘ
ッドの構造、特に、基板上に並列された発熱体に発熱信
号を供給する電極のパターンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルヘッドは比較的小型の
単一基板からなり、この単一基板上に発熱体と、共通電
極、個別電極を有し、これらの電極によって発熱体に電
力を供給することにより発熱させ、この発熱体に保護膜
を介して感熱紙やインクフィルムを接触させて印字を行
うものである。
【0003】これに対し近年、CAD装置等の出力端末
に使用される大型サーマルヘッドの需要が高まってい
る。大型のサーマルヘッドは、単一のサーマルヘッド基
板で構成することが好ましいが、大面積にわたって欠陥
のない発熱体を有する基板が要求されるため、このよう
な大型基板を製造することは、技術的困難が大きく実用
的でない。
【0004】そこで従来、特開平2−72967号公報
に示されるように、小型の基板を複数配置して大型のサ
ーマルヘッドとしていた。
【0005】図7、図8を用いてこれを詳しく説明す
る。図7は、平面形状がほぼ台形の基板20a、20c
と、ほぼ逆台形の基板20bを3枚交互に横列配置し
て、1基のサーマルヘッドを構成した例である。図8
は、図7に示したサーマルヘッドの拡大図である。
【0006】基板20a、20b、20c上には、それ
ぞれ櫛歯状の共通電極12と個別電極14とが互い違い
に配置され、その上に帯状の発熱体16が形成されてい
る。発熱は、互いに隣接する共通電極12と個別電極1
4とに挟まれた発熱体16部分で起こる。
【0007】基板20a、20cと、基板20bとが互
いに隣接する端部は台形の斜辺に相当し、この台形の斜
辺に相当する各基板20a,20c,20bの端部(以
下基板の側端部)は互いが90゜以外の補角を成すよう
な所定の角度θ3 、θ3 ´で切断され、かつ、基板20
a、20cと、基板20bとは、紙送り方向Fに対し
て、距離Lだけずらして配置され、発熱体16が基板間
でとぎれることを防止している。
【0008】共通電極12と個別電極14とは、共に基
板の左右側端部で発熱体16の垂直方向に対して、所定
の角度反時計回りにθ5 又は、時計回りにθ5 ´傾けら
れて配置されている。この電極パターンの傾きθ5 、θ
5 ´は、平面形状がほぼ台形又は逆台形の基板の側端部
でも印字ができるように、基板の側端部の傾きθ3 、θ
3 ´とほぼ等しくなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7、
図8のごとき電極パターンを有するほぼ台形又は逆台形
の形状の基板20a、20b、20cを3枚交互に配置
して1基のサーマルヘッドを構成した場合、台形の基板
20a、20cと、逆台形の基板20bとのための少な
くとも2種類の電極パターンが必要となる。
【0010】このため、1台のサーマルヘッドのための
3枚の基板を製造するに当たり、少なくとも2種類のフ
ォトマスクが必要となり、開発コスト、開発時間がかか
る。また、2種類の基板を生産し、切断及び組み立て工
程が必要となるという問題があった。
【0011】さらに、台形と逆台形の2種類の基板の組
み合わせからなるサーマルヘッドを、例えば基板20
a、20cのごとき電極パターンのみで構成すると、図
9に示すように、基板20a、20cの共通電極12の
配置場所は、紙送り方向Fに対して発熱体16より先に
紙が到達する位置となり、一方基板20bでは、発熱体
16よりも後に紙が到達する位置となる。
【0012】従って、これらの基板により1台のサーマ
ルヘッドを構成した場合、隣接する基板ごとに、紙送り
方向Fに対する共通電極12と個別電極14との配置場
所が異なり、データ転送の向きが基板ごとに異なるため
に、配線が複雑になり、また、サーマルヘッドの構造が
複雑になるという問題があった。
【0013】本発明は、これらの課題を解決するために
なされたもので、基板の形状に関わらず複数の基板を同
一の電極パターンで製造可能で、かつ、データ転送方向
を全ての基板で同一にし、配線を簡単にすることができ
るサーマルヘッドを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るサーマルヘッドは、以下のような特徴
を有する。
【0015】平面形状が略台形状の基板が少なくとも1
つ以上横列配置されて構成されるサーマルヘッドにおい
て、前記基板上に、前記基板の長辺方向に沿って帯状あ
るいは列状に形成された発熱体と、前記発熱体の長辺方
向の一方側に主として配された共通電極と、前記発熱体
の他方側に主として配された個別電極とを有し、台形の
斜辺に相当する前記基板の端部付近に位置する前記2つ
の電極は、前記発熱体から台形の上底または下底に相当
する前記基板の端部に向かってそれぞれ前記基板の中央
側に傾斜するように配置されることを特徴とする。
【0016】また、前記共通電極と前記個別電極との電
極パターンは、前記基板の中央部分においては、前記発
熱体の長辺方向に対して垂直に配置されていることを特
徴とする。
【0017】
【作用】本発明では、基板における共通電極と個別電極
との電極パターンが、台形の斜辺に相当する基板の端部
(以下基板の側端部)付近において、発熱体から台形の
上底・下底に相当する基板の端部(以下基板の上下端
部)に向かって基板の中央側に傾斜するように、発熱体
の長辺の垂直方向に対し、共通電極は所定の角度傾けら
れ、個別電極は共通電極とは異なる方向に所定の角度傾
けられて配置されている。
【0018】よって、共通電極と個別電極とは、台形又
は逆台形等の所望の形状に切断された基板の左側端部で
は発熱体を中心として屈曲して、“く”の字の形状を、
基板の右側端部では逆“く”の字の形状を有する。
【0019】このような電極パターンであれば、1基の
サーマルヘッドを複数の基板で構成した場合、ほぼ台形
又は逆台形の形状を有する複数の基板が、サーマルヘッ
ドの左、中央、右のどの場所に配置されても、それによ
って基板の電極パターンを変える必要がなくなる。
【0020】一般に基板は、基板を構成する複数の領域
を絶縁基板上に形成後、この領域ごとに切断して製造さ
れるため、本発明のように、電極パターンがどの基板で
も同一であれば、フォトマスクも同一となり、製造時の
工程数を削減することができる。
【0021】また、台形及び逆台形の形状を有する基板
を複数組み合わせて一基のサーマルヘッドを構成して
も、紙送り方向に対する電極の配置場所が各基板毎に異
ならないので、印字データの転送方向を同一にでき、余
計な配線の引回しが不必要となり、良好な印字品質を保
持しつつ、簡単な構成でサーマルヘッドを製造すること
が可能である。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0023】(実施例1)図1は、本発明の実施例に係
るサーマルヘッドの構成図である。ここで、図7、図8
に示したサーマルヘッドと同一部分には同一符号を付し
ている。
【0024】図1において、平面形状がほぼ台形である
基板10a、10cと逆台形の基板10bとを紙送り方
向Fの垂直方向に交互に横列配置して、1基のサーマル
ヘッドを構成している。
【0025】基板10a、10b、10c上には、それ
ぞれ紙送り方向Fに対してほぼ垂直で基板の長辺方向に
沿って帯状の発熱体16が形成され、櫛歯形状の共通電
極12と個別電極14とはこの発熱体16部分で互い違
いとなるように配置されている。
【0026】また、この発熱体16が基板10a、10
b、10c間でとぎれて、印字品質が低下しないよう
に、基板の側端部(図中のI−I´線とII−II´
線)が、紙送り方向Fに対して所定の角度θ3 、θ3 ´
傾けられ、他の基板との隣接する基板の側端部は、互い
が90゜以外の補角を成すように切断されている。ま
た、台形の基板10a、10cと、逆台形の基板10b
とは、紙送り方向Fに対して距離Lだけずらして配置さ
れている。
【0027】以下に、逆台形の基板10bを例にとって
電極パターンの具体的構成を説明するが、他の台形の基
板10a、10cであってもその電極パターンは基板1
0bと基本的に変わらない。
【0028】基板10b上の共通電極12は、基板10
bの左側端部では発熱体16の垂直方向に対して時計回
りに所定の角度θ1 傾けられ、右側端部では反時計回り
にθ2 傾けられて配置されている。この傾きθ1 、θ2
は、基板10b中央になるにしたがって小さくなり基板
10b中央でほぼ0となっている。
【0029】また、傾きθ1 、θ2 は、電極1本ごとに
Δθ変化するものとしたが、変化は電極複数本ごとでも
良い。
【0030】一方、個別電極14は共通電極12とは反
対に、基板10bの左側端部では発熱体16の垂直方向
に対して反時計回りに所定の角度θ1 ´傾けられ、右側
端部では時計回りにθ2 ´傾けられて配置されている。
この傾きθ1 ´、θ2 ´は、基板10b中央になるにし
たがって小さくなり基板10b中央でほぼ0となり、そ
の変化量は共通電極12のパターンと同様電極1本ごと
にΔθとした。
【0031】ここで、本実施例における電極パターンの
傾きは、θ1 =θ2 ´=θ1 ´=θ2 又は、θ1 =θ2
´, θ1 ´=θ2 とし、I−I´線と、II−II´線
の紙送り方向Fに対する傾きθ3 、θ3 ´の値は、それ
ぞれθ3 =θ1 ´、θ3 ´=θ2 ´とした。
【0032】しかし、これらの傾きθ1 , θ1 ´, θ2
, θ2 ´, θ3 , θ3 ´を、等しくする必要はなく、
台形又は逆台形等の所望の形状に切断される基板におい
て、共通電極と前記個別電極の電極パターンが、基板の
側端部付近で発熱体から基板の上下側端部に向かってそ
れぞれ基板の中央側に傾斜するように配置される大きさ
の傾きであれば良い。よって、所望の形状に切断された
基板の左側端部で、それぞれの電極パターンは“く”の
字の形状を成し、右側端部で逆“く”の字の形状を有す
ることとなる。
【0033】なお、これらの電極パターンの傾きθ1 、
θ1 ´、θ2 、θ2 ´の大きさは、電極1本または複数
本ごとの変化量Δθと、サーマルヘッドの印字ドットの
密度等によって、所望の大きさに設定すれば良い。
【0034】以上のような電極パターンを有する台形又
は逆台形形状を有する基板を製造するに際しては、図2
に示すように、アルミナセラミック等の絶縁基板(図示
しない)上で個々の基板10を構成する領域に、発熱体
16、共通電極12、個別電極14が形成される。そし
て、図中AC1 −AC2 線、又はAC3 −AC4 線に沿
って絶縁基板を切断すれば、図1の台形形状を有する基
板10c、又は10aが得られる。B1 −B2 線とB3
−B4 線とに沿って絶縁基板を切断すれば図1の逆台形
形状を有する基板10bが得られる。
【0035】従って、図1の基板10a、10b、10
cを用いて、図3に示すごとき1基のサーマルヘッドを
構成する場合には、平面形状がほぼ台形又は逆台形であ
る基板10a、10b、10cを同一の電極パターンで
構成できるので、製造工程において基板用のフォトマス
クを1種類とすることが可能となる。
【0036】また、台形及び逆台形の形状を有する基板
10によって紙送り方向に対する電極の配置場所が異な
らず、複数の基板10を横方向に配置して一基のサーマ
ルヘッドを構成しても、印字データの転送方向を同一に
でき、余計な配線の引回しが不必要となる。
【0037】なお、絶縁基板を切断して形成する基板1
0の形状は、他の基板10と隣接する側端部が、紙送り
方向に対して所定の角度傾けられていれば、台形、逆台
形に限らず本実施例と同様の効果がある。
【0038】図4は、図2の基板10の左側端部の発熱
体16部分の拡大平面図である。
【0039】基板上には櫛歯状の共通電極12と個別電
極14とが互い違いに配置され、この2種類の電極上に
抵抗体層15が形成されている。図中斜線で示された領
域17は、個別電極14とこれに隣接する共通電極12
によって発熱する抵抗体層15中の発熱部を示す。この
発熱部17が複数整列されたものを本実施例では帯状の
発熱体16として示している。実際にはさらにこの上に
基板全体を覆うように絶縁保護膜が設けられているが、
ここでは省略している。
【0040】共通電極12、個別電極14の電極パター
ンは、基板の側端部付近において、発熱体16から基板
の上下端部に向かって基板の中央側に傾斜するように配
置されている。
【0041】具体的には、発熱体16の一方側に配置さ
れる共通電極12は発熱体16の垂直方向に対して時計
回りに所定の角度θ1 傾けられ、この発熱体16から他
方側へ延出する部分における共通電極12部分は反時計
回りにθ1 ´傾けられて配置されている。これに対し、
発熱体16の他方側に配置される個別電極14は反時計
回りにθ1 ´傾けられ、発熱体16から共通電極12が
配置されている一方側へ延出する部分における個別電極
14は、時計回りに所定の角度θ1 傾けられて配置され
ている。
【0042】従って、平面形状が台形、逆台形等の所望
形状に切断された基板の左側端部では、共通電極12、
個別電極14の電極パターンは“く”の字の形状を有す
る。また、図に示されていない基板の右側端部において
は、発熱体16の一方側に配置される共通電極12は発
熱体16の垂直方向に対して反時計回りに所定の角度θ
2 傾けられ、この発熱体16から他方側へ延出する部分
における共通電極12部分は時計回りにθ2 ´傾けられ
て配置されている。これに対し、発熱体16の他方側に
配置される個別電極14は時計回りにθ2 ´傾けられ、
発熱体16から共通電極12が配置されている一方側へ
延出する部分における個別電極14は、反時計回りに所
定の角度θ2 傾けられて配置されている。
【0043】従って、基板の右側端部では、共通電極1
2と個別電極14の電極パターンは逆”く”の字の形状
を有することとなる。
【0044】これに伴って、発熱部17の形状は、基板
の左側端部では、図4に示すようにほぼ”く”の字形状
を有し、図示しない基板の右側端部では、発熱部17
は、ほぼ逆“く”の字形状を有することとなる。
【0045】また、基板の中央部では、発熱体16部分
で互い違いに配置される共通電極12と個別電極14と
がそれぞれ発熱体16に対してほぼ垂直に配置されてい
る。よって、基板の中央部での発熱部17の形状は四角
形となる。
【0046】本実施例における発熱部17は、基板の側
端部と基板の中央部とでは、その形状と面積が異なる。
しかし、電極パターンの発熱体16に対する傾きは、基
板中央になるにしたがって垂直となるので、互いに隣接
する発熱部17間ではその形状・面積の差異は小さく、
また、発熱部17の面積は人間の目の解像度に対してそ
れほど大きくないので、印字の際には、実用上問題のな
いものとなる。
【0047】以上、本実施例の構成であれば、複数の基
板を用いて、図3に示すごとき1台のサーマルヘッドを
構成する場合、複数の基板を同一の電極パターンで構成
できる。
【0048】また、台形及び逆台形の形状を有する基板
ごとに、紙送り方向に対する電極の配置場所が異ならな
いので、複数の基板からなるサーマルヘッドであって
も、印字データの転送方向を同一にでき、余計な配線の
引回しが不必要となる。
【0049】(実施例2)次に、図5を用いて、本発明
に係る別の実施例について説明する。
【0050】図5は、実施例1とは異なるサーマルヘッ
ド素子を使用した場合における基板の左側端部の拡大斜
視図である。
【0051】アルミナセラミック等からなる絶縁基板1
3上に帯状にグレーズ層25が形成され、グレーズ層2
5をまたいで抵抗体層28と共通電極22と個別電極2
4とが積層されている。実際にはさらにこの上に基板全
体を覆うように絶縁保護膜が設けられているがここでは
省略した。
【0052】共通電極22と個別電極24とは、抵抗体
層28上に導電層を形成後、グレーズ層25上の一部
で、この導電層が選択的にエッチング、分離され形成さ
れたものである。
【0053】エッチングによって露出した抵抗体層28
(図中の斜線部)部分は、対向する共通電極22と個別
電極24とによって制御される発熱部27を構成する。
【0054】発熱部27の列を発熱体26とすると、共
通電極22は、発熱体26の長辺の垂直方向に対して時
計回りに所定の角度θ1 傾けられ、個別電極24は、反
時計回りにθ1 ´傾けられている。従って、発熱部27
は、ほぼ“く”の字形状を有している。
【0055】一方、平面形状が台形又は逆台形の基板の
図示しない右側端部では、共通電極22は、発熱体26
の垂直方向に対して反時計回りに所定の角度θ2 傾けら
れ、個別電極24は、時計回りにθ2 ´傾けられ,発熱
部27は、図5とは反対に逆”く”の字の形状を有して
いる。
【0056】図6は、図5に示す基板の中央部の拡大斜
視図である。ここで、図5と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0057】基板の中央部では、対向する共通電極22
と個別電極24とがそれぞれ発熱体26に対してほぼ垂
直に配置されているので、発熱部27はグレーズ層25
上で曲がることなく四角形の形状を有している。
【0058】なお、傾きθ1 、θ1 ´、θ2 、θ2 ´
は、基板の中央になるにしたがって小さくなり基板中央
でほぼ0となり、その変化量は、電極1本ごとにΔθと
したが、実施例1同様これには限らない。
【0059】図5、図6に示したように、本実施例にお
ける発熱部27は、基板の側端部と基板中央部とでは、
その形状と面積が異なる。しかし、互いに隣接する発熱
部27間ではその形状・面積の差異は小さく、また、発
熱部27の面積は人間の目の解像度に対してそれほど大
きくないので、印字の際には、実用上問題のないものと
なる。
【0060】本実施例によれば、先に述べた実施例1と
同様に、複数の基板を用いて、図3に示すごとき1台の
サーマルヘッドを構成する場合、複数の基板を同一の電
極パターンで構成できる。
【0061】また、台形及び逆台形の形状を有する基板
によって、紙送り方向に対する電極の配置場所が異なら
ないので、複数の基板からなるサーマルヘッドであって
も、印字データの転送方向を同一にでき、余計な配線の
引回しが不必要となる。
【0062】以上、実施例1、実施例2には所望の形状
に切断された基板を複数配置して構成されるサーマルヘ
ッドの実施例を説明したが、本発明の構成は、単一基板
で構成するサーマルヘッドにも適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づく電
極パターンを有するサーマルヘッドによれば、複数の基
板を配置して1基のサーマルヘッドを構成する際に、複
数の基板を同一の電極パターンで形成可能である。
【0064】また、データ転送の方向を、全ての基板で
同一にでき、配線の引回しがシンプルなサーマルヘッド
を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るサーマルヘッドの要部を
示す構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る基板の製造時における切
断面を説明する図である。
【図3】本発明の実施例に係るサーマルヘッドの全体を
示す構成図である。
【図4】図2の基板10の左側端部の拡大平面図であ
る。
【図5】本発明の別の実施例に係る基板の左側端部の拡
大斜視図である。
【図6】図5の基板の中央部の拡大斜視図である。
【図7】従来のサーマルヘッドの全体を示す構成図であ
る。
【図8】図7のサーマルヘッドの要部の拡大図である。
【図9】従来の別のサーマルヘッドの全体を示す構成図
である。
【符号の説明】
10、10a、10b、10c 基板 12 共通電極 14 個別電極 16 発熱体 17 発熱部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が略台形状の基板が少なくとも
    1つ以上横列配置されて構成されるサーマルヘッドにお
    いて、 前記基板上に、前記基板の長辺方向に沿って帯状あるい
    は列状に形成された発熱体と、前記発熱体の長辺方向の
    一方側に主として配された共通電極と、前記発熱体の他
    方側に主として配された個別電極とを有し、 台形の斜辺に相当する前記基板の端部付近に位置する前
    記2つの電極は、前記発熱体から台形の上底または下底
    に相当する前記基板の端部に向かってそれぞれ前記基板
    の中央側に傾斜するように配置されることを特徴とする
    サーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記共通電極と前記個別電極との電極パ
    ターンは、前記基板の中央部分においては、前記発熱体
    の長辺方向に対して垂直に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載のサーマルヘッド。
JP5170403A 1993-07-09 1993-07-09 サーマルヘッド Expired - Fee Related JP2815787B2 (ja)

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