JPH07108694A - サーマルヘッド及びこれを用いた印字装置 - Google Patents
サーマルヘッド及びこれを用いた印字装置Info
- Publication number
- JPH07108694A JPH07108694A JP25391493A JP25391493A JPH07108694A JP H07108694 A JPH07108694 A JP H07108694A JP 25391493 A JP25391493 A JP 25391493A JP 25391493 A JP25391493 A JP 25391493A JP H07108694 A JPH07108694 A JP H07108694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- glaze
- common electrode
- glaze layer
- electrode layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/315—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
- B41J2/32—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
- B41J2/345—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads characterised by the arrangement of resistors or conductors
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サーマルヘッドの低消費電力化を図るととも
に、印字品質を向上する。 【構成】 サーマルヘッドにおける共通電極層を形成す
る部位の下層のグレーズ層の少なくとも一部を除き、こ
の除いた領域上において上記共通電極層の層厚を大きく
した。
に、印字品質を向上する。 【構成】 サーマルヘッドにおける共通電極層を形成す
る部位の下層のグレーズ層の少なくとも一部を除き、こ
の除いた領域上において上記共通電極層の層厚を大きく
した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド及びこ
れを用いた印字装置に関する。
れを用いた印字装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ＯＡ機器、ＣＡＤ装置等の出力
端末に使用されるプリンタ、プロッタ、ファクシミリ等
に用いられるサーマルヘッドは、図１に示されるよう
に、基板Ａ上に蓄熱層Ｂを形成し、更に発熱抵抗体層Ｃ
を形成し、この発熱抵抗体層Ｃを発熱させ、この発熱部
にプラテンＤを用いて感熱紙等の被転写体Ｅを接触させ
て、当該被転写体Ｅに印字、模様等の転写を施すという
ものであり、上記発熱部の下層として設けられる蓄熱層
Ｂの構造により次の二つに大別される。
端末に使用されるプリンタ、プロッタ、ファクシミリ等
に用いられるサーマルヘッドは、図１に示されるよう
に、基板Ａ上に蓄熱層Ｂを形成し、更に発熱抵抗体層Ｃ
を形成し、この発熱抵抗体層Ｃを発熱させ、この発熱部
にプラテンＤを用いて感熱紙等の被転写体Ｅを接触させ
て、当該被転写体Ｅに印字、模様等の転写を施すという
ものであり、上記発熱部の下層として設けられる蓄熱層
Ｂの構造により次の二つに大別される。
【０００３】一つは、図２（ａ）及び（ｂ）に示すよう
に、セラミック製の基板１と、該基板１上の全面に印刷
・焼成により形成され、蓄熱層として働くガラス製のグ
レーズ層２と、該グレーズ層２上に導体ペーストを印刷
・焼成し、これをエッチングにより所定のパターンに形
成して設けられる、複数の枝部３ａ及び該枝部３ａを接
続するコモン部３ｂからなる共通電極層３並びに個別電
極層４と、該共通電極層３の枝部３ａ及び個別電極層４
とに跨って帯状に抵抗ペーストを印刷・焼成して形成さ
れる発熱抵抗体層５と、これら層を覆うように印刷・焼
成して形成されるガラス等からなる保護層６（但し、図
２（ａ）においては図示していない）とを具備するもの
で、上記グレーズ層２が基板１上の全面に形成されてい
ることから全面グレーズタイプと呼ばれるものである。
に、セラミック製の基板１と、該基板１上の全面に印刷
・焼成により形成され、蓄熱層として働くガラス製のグ
レーズ層２と、該グレーズ層２上に導体ペーストを印刷
・焼成し、これをエッチングにより所定のパターンに形
成して設けられる、複数の枝部３ａ及び該枝部３ａを接
続するコモン部３ｂからなる共通電極層３並びに個別電
極層４と、該共通電極層３の枝部３ａ及び個別電極層４
とに跨って帯状に抵抗ペーストを印刷・焼成して形成さ
れる発熱抵抗体層５と、これら層を覆うように印刷・焼
成して形成されるガラス等からなる保護層６（但し、図
２（ａ）においては図示していない）とを具備するもの
で、上記グレーズ層２が基板１上の全面に形成されてい
ることから全面グレーズタイプと呼ばれるものである。
【０００４】もう一つは、図３（ａ）及び（ｂ）に示す
ように、基板７と、該基板７上の一部分に印刷・焼成に
より形成されるグレーズ層８と、該グレーズ層８上にス
パッタリング等の薄膜形成法もしくは印刷・焼成により
形成され、これをエッチングによりそれぞれ所定のパタ
ーンとされ設けられる発熱抵抗体層９、櫛歯状の共通電
極層１０及び個別電極層１１と、これら層を覆うように
スパッタリング等により形成されるＴａ2Ｏ5、ＳｉＡｌ
ＯＮ等からなる保護層１２（但し、図３（ａ）において
は図示していない）とを具備するもので、上記グレーズ
層８が発熱抵抗体層９における発熱部の下部に部分的に
形成されていることから部分グレーズタイプと呼ばれる
ものである。
ように、基板７と、該基板７上の一部分に印刷・焼成に
より形成されるグレーズ層８と、該グレーズ層８上にス
パッタリング等の薄膜形成法もしくは印刷・焼成により
形成され、これをエッチングによりそれぞれ所定のパタ
ーンとされ設けられる発熱抵抗体層９、櫛歯状の共通電
極層１０及び個別電極層１１と、これら層を覆うように
スパッタリング等により形成されるＴａ2Ｏ5、ＳｉＡｌ
ＯＮ等からなる保護層１２（但し、図３（ａ）において
は図示していない）とを具備するもので、上記グレーズ
層８が発熱抵抗体層９における発熱部の下部に部分的に
形成されていることから部分グレーズタイプと呼ばれる
ものである。
【０００５】一方、近年になって資源環境の問題から、
電気機器の省エネルギー化が要望されるようになってき
ており、サーマルヘッドにおいても低消費電力化を図る
べく研究が進められてきている。そこで、例えば、上記
全面グレーズタイプのサーマルヘッドにおいて、図４に
示すように、共通電極層３のコモン部３ｂ上に、更に導
電層３ｂ’を設けるか、或いは枝部３ａを設けた後に上
記枝部３ａを連結するようにコモン部を厚く形成して、
上記共通電極層３（コモン部３ｂ）の層厚を大きくし、
その導体抵抗値を低減させることにより、電圧降下によ
るエネルギー損失を軽減することが行われている。
電気機器の省エネルギー化が要望されるようになってき
ており、サーマルヘッドにおいても低消費電力化を図る
べく研究が進められてきている。そこで、例えば、上記
全面グレーズタイプのサーマルヘッドにおいて、図４に
示すように、共通電極層３のコモン部３ｂ上に、更に導
電層３ｂ’を設けるか、或いは枝部３ａを設けた後に上
記枝部３ａを連結するようにコモン部を厚く形成して、
上記共通電極層３（コモン部３ｂ）の層厚を大きくし、
その導体抵抗値を低減させることにより、電圧降下によ
るエネルギー損失を軽減することが行われている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の全面グレーズタイプのサーマルヘッドにおいて、上
記導電層３ｂ’を設けコモン部３ｂを厚い層厚にした場
合、該コモン部３ｂの層厚を、エネルギー効率を十分に
高めるのに十分な厚さまで大きくすると、図５に示すよ
うに、コモン部３ｂ上部が発熱抵抗体層５上部より高く
なり、印字時、被転写体Ｅと発熱抵抗体層５上部との接
触性が悪くなり、印字カスレが生じる等して印字品質の
低下を招く問題があり、コモン部３ｂを十分に厚くする
ことができなかった。
来の全面グレーズタイプのサーマルヘッドにおいて、上
記導電層３ｂ’を設けコモン部３ｂを厚い層厚にした場
合、該コモン部３ｂの層厚を、エネルギー効率を十分に
高めるのに十分な厚さまで大きくすると、図５に示すよ
うに、コモン部３ｂ上部が発熱抵抗体層５上部より高く
なり、印字時、被転写体Ｅと発熱抵抗体層５上部との接
触性が悪くなり、印字カスレが生じる等して印字品質の
低下を招く問題があり、コモン部３ｂを十分に厚くする
ことができなかった。
【０００７】一方、上記部分グレーズタイプのサーマル
ヘッドにおいては、上記全面グレーズタイプにおけるコ
モン部３ｂの形成部に相当する領域の下層にグレーズ層
８が設けられていないので、共通電極層１０におけるコ
モン部を比較的厚く形成することができ、上記問題はあ
る程度解消される。しかしながら、部分グレーズタイプ
のものは、上記グレーズ層８の個別電極層１１側端部８
ａにおいて基板７との間で段部が生じるために、個別電
極層１１を形成する際のエッチング工程において用いら
れるマスクが上記段部でずれて形成される危険性があ
り、このようにマスクズレが生じると、これによりパタ
ーン形成される個別電極層１１の幅がばらつき、上記個
別電極層１１が微細なパターンであることから隣接する
個別電極層１１同士で接触し短絡を生じたり、個別電極
層１１が幅狭となり導体抵抗が大きくなってこの個別電
極層１１により発熱させられる部分の発熱抵抗体層９の
発熱量が小さくなってしまうのである。
ヘッドにおいては、上記全面グレーズタイプにおけるコ
モン部３ｂの形成部に相当する領域の下層にグレーズ層
８が設けられていないので、共通電極層１０におけるコ
モン部を比較的厚く形成することができ、上記問題はあ
る程度解消される。しかしながら、部分グレーズタイプ
のものは、上記グレーズ層８の個別電極層１１側端部８
ａにおいて基板７との間で段部が生じるために、個別電
極層１１を形成する際のエッチング工程において用いら
れるマスクが上記段部でずれて形成される危険性があ
り、このようにマスクズレが生じると、これによりパタ
ーン形成される個別電極層１１の幅がばらつき、上記個
別電極層１１が微細なパターンであることから隣接する
個別電極層１１同士で接触し短絡を生じたり、個別電極
層１１が幅狭となり導体抵抗が大きくなってこの個別電
極層１１により発熱させられる部分の発熱抵抗体層９の
発熱量が小さくなってしまうのである。
【０００８】本発明は、共通電極層を形成する部位の下
層のグレーズ層の少なくとも一部を除いて形成し、この
除いた領域上において上記共通電極層の層厚を大きくす
ることにより、上記問題を解決して、低消費電力化を図
るとともに、印字品質を向上したサーマルヘッドを提供
することを目的とする。
層のグレーズ層の少なくとも一部を除いて形成し、この
除いた領域上において上記共通電極層の層厚を大きくす
ることにより、上記問題を解決して、低消費電力化を図
るとともに、印字品質を向上したサーマルヘッドを提供
することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、サーマルヘッドを、「基板と、該基板上に形
成されるグレーズ層と、上記基板上において、上記グレ
ーズ層の側縁に沿って設けられたグレーズ層未形成部
と、上記グレーズ層の側縁と略平行に、且つ上記グレー
ズ層上に形成される発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層と
接続し且つ少なくとも上記グレーズ層未形成部にかかる
ように延設され、上記グレーズ層未形成部において、上
記発熱抵抗体層と接続する部分よりも厚い膜厚に形成さ
れる共通電極層と、上記発熱抵抗体層と接続し且つ上記
共通電極層と反対側に延設される個別電極層と、を有す
る」という構成とした。
本発明は、サーマルヘッドを、「基板と、該基板上に形
成されるグレーズ層と、上記基板上において、上記グレ
ーズ層の側縁に沿って設けられたグレーズ層未形成部
と、上記グレーズ層の側縁と略平行に、且つ上記グレー
ズ層上に形成される発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層と
接続し且つ少なくとも上記グレーズ層未形成部にかかる
ように延設され、上記グレーズ層未形成部において、上
記発熱抵抗体層と接続する部分よりも厚い膜厚に形成さ
れる共通電極層と、上記発熱抵抗体層と接続し且つ上記
共通電極層と反対側に延設される個別電極層と、を有す
る」という構成とした。
【００１０】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。図６（ａ）は、本発明のサ
ーマルヘッドの一例を示す要部斜視図であり、図６
（ｂ）は、その断面図である。これら図において、符号
２１は基板を、符号２２はガラス等のグレーズ層を、符
号２３は共通電極層を、符号２４は個別電極層を、符号
２５は発熱抵抗体層を、符号２６は保護層をそれぞれ示
す。尚、図６（ａ）において、上記保護層２６は図示を
省略する。
ころをより詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。図６（ａ）は、本発明のサ
ーマルヘッドの一例を示す要部斜視図であり、図６
（ｂ）は、その断面図である。これら図において、符号
２１は基板を、符号２２はガラス等のグレーズ層を、符
号２３は共通電極層を、符号２４は個別電極層を、符号
２５は発熱抵抗体層を、符号２６は保護層をそれぞれ示
す。尚、図６（ａ）において、上記保護層２６は図示を
省略する。
【００１１】矩形状のアルミナ等のセラミック製等の絶
縁性の基板２１上に、該基板２１の側縁に沿った帯状の
グレーズ層未形成部２１ａを形成できるようにガラスペ
ーストを印刷・焼成してグレーズ層２２が形成される。
ここでは、上記基板２１の側縁に沿ってグレーズ層未形
成部２１ａを設けているが、これに限られることはな
く、グレーズ層未形成部２１ａを基板２１の中程に設け
てもよい。
縁性の基板２１上に、該基板２１の側縁に沿った帯状の
グレーズ層未形成部２１ａを形成できるようにガラスペ
ーストを印刷・焼成してグレーズ層２２が形成される。
ここでは、上記基板２１の側縁に沿ってグレーズ層未形
成部２１ａを設けているが、これに限られることはな
く、グレーズ層未形成部２１ａを基板２１の中程に設け
てもよい。
【００１２】上記グレーズ層２２が形成された基板２１
上に導体ペーストを印刷・焼成し、これをエッチングし
て、共通電極層２３及び複数の個別電極層２４が形成さ
れる。上記共通電極層２３は、複数の枝部２３ａ及びコ
モン部２３ｂからなり、該コモン部２３ｂは上記グレー
ズ層未形成部２１ａ上に形成され、上記複数の枝部２３
ａはこのコモン部２３ｂから櫛歯状に延出するように形
成される。上記共通電極層２３における複数の枝部２３
ａは、その先端部を、上記複数の個別電極層２４の先端
部と側面視重合するように交互にして配設されている。
また、上記共通電極層２３におけるコモン部２３ｂは、
上記グレーズ層未形成部２１ａ上において、更に導体層
２３ｂ’を積層することにより層厚を大きくしてある。
更に、上記個別電極層２４は、略平面状の上記グレーズ
層２２上に形成するので、エッチングにおけるマスクの
ズレ等が生じて隣接する個別電極層２４同士が接触した
り、個別電極層２４が幅狭となって導体抵抗が大きくな
り過ぎることもない。
上に導体ペーストを印刷・焼成し、これをエッチングし
て、共通電極層２３及び複数の個別電極層２４が形成さ
れる。上記共通電極層２３は、複数の枝部２３ａ及びコ
モン部２３ｂからなり、該コモン部２３ｂは上記グレー
ズ層未形成部２１ａ上に形成され、上記複数の枝部２３
ａはこのコモン部２３ｂから櫛歯状に延出するように形
成される。上記共通電極層２３における複数の枝部２３
ａは、その先端部を、上記複数の個別電極層２４の先端
部と側面視重合するように交互にして配設されている。
また、上記共通電極層２３におけるコモン部２３ｂは、
上記グレーズ層未形成部２１ａ上において、更に導体層
２３ｂ’を積層することにより層厚を大きくしてある。
更に、上記個別電極層２４は、略平面状の上記グレーズ
層２２上に形成するので、エッチングにおけるマスクの
ズレ等が生じて隣接する個別電極層２４同士が接触した
り、個別電極層２４が幅狭となって導体抵抗が大きくな
り過ぎることもない。
【００１３】次に、上記共通電極層２３における複数の
枝部２３ａ及び複数の個別電極層２４のそれぞれの先端
部に跨り、上記グレーズ層未形成部２１ａと略平行に抵
抗ペーストを印刷・焼成することにより発熱抵抗体層２
５が形成される。そして、上記発熱抵抗体層２５が形成
された上記基板２１上にガラスペーストを印刷・焼成し
て保護層２６が形成される。
枝部２３ａ及び複数の個別電極層２４のそれぞれの先端
部に跨り、上記グレーズ層未形成部２１ａと略平行に抵
抗ペーストを印刷・焼成することにより発熱抵抗体層２
５が形成される。そして、上記発熱抵抗体層２５が形成
された上記基板２１上にガラスペーストを印刷・焼成し
て保護層２６が形成される。
【００１４】上記実施例では、共通電極層２３及び個別
電極層２４を発熱抵抗体層２５の下層に設けているが、
上層に設けてもかまわない。また、上記実施例では、上
記共通電極層２３の枝部２３ａと個別電極層２４とを、
その先端部を交互に噛み込むようにして配置している
が、図７に断面図を示すように、上記共通電極層２３’
における枝部２３ａ’及び個別電極層２４’の先端部を
所定間隔隔てて対向配置して設けてもよく、更に、この
場合、上記共通電極層２３’を、その枝部２３ａ’を設
けず、帯状に形成してもよい。
電極層２４を発熱抵抗体層２５の下層に設けているが、
上層に設けてもかまわない。また、上記実施例では、上
記共通電極層２３の枝部２３ａと個別電極層２４とを、
その先端部を交互に噛み込むようにして配置している
が、図７に断面図を示すように、上記共通電極層２３’
における枝部２３ａ’及び個別電極層２４’の先端部を
所定間隔隔てて対向配置して設けてもよく、更に、この
場合、上記共通電極層２３’を、その枝部２３ａ’を設
けず、帯状に形成してもよい。
【００１５】また、上記実施例では、印刷・焼成により
各層を形成する、いわゆる厚膜型のサーマルヘッドにつ
いて述べたが、本発明は、スパッタリング等により形成
する、いわゆる薄膜型のサーマルヘッドにも適用できる
ものである。
各層を形成する、いわゆる厚膜型のサーマルヘッドにつ
いて述べたが、本発明は、スパッタリング等により形成
する、いわゆる薄膜型のサーマルヘッドにも適用できる
ものである。
【００１６】
【発明の作用・効果】以上説明したように、本発明によ
れば、基板上におけるグレーズ層の形成されていないグ
レーズ層未形成部において、少なくともグレーズ層の層
厚の分、共通電極層を、その層厚を厚くして形成するこ
とができるので、従来に比して一層共通電極層を厚くで
きる。従って、上記共通電極層の導体抵抗値は減少し、
発熱抵抗体層を発熱させるのに必要なエネルギーを低減
でき、エネルギー効率を向上し得るのである。また、共
通電極層の導体抵抗値が小さくなることにより発熱抵抗
体層への入力エネルギーをより均一にすることができ、
上記発熱抵抗体層の各部位（ドット）毎における発熱量
のばらつきを極めて低減でき、安定した印字が可能とな
る。
れば、基板上におけるグレーズ層の形成されていないグ
レーズ層未形成部において、少なくともグレーズ層の層
厚の分、共通電極層を、その層厚を厚くして形成するこ
とができるので、従来に比して一層共通電極層を厚くで
きる。従って、上記共通電極層の導体抵抗値は減少し、
発熱抵抗体層を発熱させるのに必要なエネルギーを低減
でき、エネルギー効率を向上し得るのである。また、共
通電極層の導体抵抗値が小さくなることにより発熱抵抗
体層への入力エネルギーをより均一にすることができ、
上記発熱抵抗体層の各部位（ドット）毎における発熱量
のばらつきを極めて低減でき、安定した印字が可能とな
る。
【００１７】また、上記グレーズ層未形成部において、
共通電極層を厚く形成するので、グレーズ層の層厚の範
囲で共通電極層を厚く形成しても、共通電極層の頂部は
発熱抵抗体層の頂部よりも低い位置となり、これを、例
えばファクシミリ等の印字装置におけるプラテンと対向
配置させて感熱紙に印字を行う場合、上記発熱抵抗体層
とプラテンにより押圧される感熱紙との接触性は低下す
ることはないので、印字を良好に行うことができる。
共通電極層を厚く形成するので、グレーズ層の層厚の範
囲で共通電極層を厚く形成しても、共通電極層の頂部は
発熱抵抗体層の頂部よりも低い位置となり、これを、例
えばファクシミリ等の印字装置におけるプラテンと対向
配置させて感熱紙に印字を行う場合、上記発熱抵抗体層
とプラテンにより押圧される感熱紙との接触性は低下す
ることはないので、印字を良好に行うことができる。
【００１８】以上、本発明によれば、エネルギー効率を
向上し得るので低消費電力化を実現でき、しかも発熱抵
抗体層のドット毎の発熱量を極めて均一とし得るので印
字品質を向上できるのである。
向上し得るので低消費電力化を実現でき、しかも発熱抵
抗体層のドット毎の発熱量を極めて均一とし得るので印
字品質を向上できるのである。
【図１】サーマルヘッドにプラテンを用いて感熱紙等の
被転写体を当接して印字を行っている状態を説明する要
部断面図である。
被転写体を当接して印字を行っている状態を説明する要
部断面図である。
【図２】従来の全面グレーズタイプのサーマルヘッドを
示す要部斜視図及び要部断面図である。
示す要部斜視図及び要部断面図である。
【図３】従来の部分グレーズタイプのサーマルヘッドを
示す要部斜視図及び要部断面図である。
示す要部斜視図及び要部断面図である。
【図４】従来の全面グレーズタイプのサーマルヘッドに
おいて共通電極層におけるコモン部を厚く形成したとき
の要部斜視図及び要部断面図である。
おいて共通電極層におけるコモン部を厚く形成したとき
の要部斜視図及び要部断面図である。
【図５】図４のサーマルヘッドを用いて印字を行ったと
きの状態を示す要部断面図である。
きの状態を示す要部断面図である。
【図６】本発明のサーマルヘッドの一例を示す要部斜視
図及び要部断面図である。
図及び要部断面図である。
【図７】本発明のサーマルヘッドの他の例を示す要部断
面図である。
面図である。
２１ 基板 ２１ａ グレーズ層未形成部 ２２ グレーズ層 ２３ 共通電極層 ２３ａ 共通電極層における枝部 ２３ｂ 共通電極層におけるコモン部 ２３ｂ’ 導体層 ２４ 個別電極層 ２５ 発熱抵抗体層 ２６ 保護層
Claims (4)
- 【請求項１】 基板と、該基板上に形成されるグレーズ
層と、上記基板上において、上記グレーズ層の側縁に沿
って設けられたグレーズ層未形成部と、上記グレーズ層
の側縁と略平行に、且つ上記グレーズ層上に形成される
発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層と接続し且つ少なくと
も上記グレーズ層未形成部にかかるように延設され、上
記グレーズ層未形成部において、上記発熱抵抗体層と接
続する部分よりも厚い膜厚に形成される共通電極層と、
上記発熱抵抗体層と接続し且つ上記共通電極層と反対側
に延設される個別電極層と、を有することを特徴とする
サーマルヘッド。 - 【請求項２】 共通電極層が複数の枝部と該複数の枝部
をつなぐコモン部とからなり、該コモン部が基板上にお
けるグレーズ層未形成部上に位置するように形成されて
いる請求項１に記載のサーマルヘッド。 - 【請求項３】 発熱抵抗体層の頂部が共通電極層の頂部
よりも突出している請求項１または２に記載のサーマル
ヘッド。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかに記載のサー
マルヘッドと、該サーマルヘッドと対向配置されるプラ
テンと、を有することを特徴とする印字装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25391493A JPH07108694A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | サーマルヘッド及びこれを用いた印字装置 |
| FR9412106A FR2711096B1 (fr) | 1993-10-12 | 1994-10-11 | Tête thermique et imprimante l'utilisant. |
| CN94116625A CN1072566C (zh) | 1993-10-12 | 1994-10-12 | 热印头和采用这种热印头的打印机 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25391493A JPH07108694A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | サーマルヘッド及びこれを用いた印字装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07108694A true JPH07108694A (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=17257798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25391493A Pending JPH07108694A (ja) | 1993-10-12 | 1993-10-12 | サーマルヘッド及びこれを用いた印字装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
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