JPH0724409Y2 - 振動ローラー等における低騒音冷却用エア流路 - Google Patents

振動ローラー等における低騒音冷却用エア流路

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JPH0724409Y2
JPH0724409Y2 JP1989024799U JP2479989U JPH0724409Y2 JP H0724409 Y2 JPH0724409 Y2 JP H0724409Y2 JP 1989024799 U JP1989024799 U JP 1989024799U JP 2479989 U JP2479989 U JP 2479989U JP H0724409 Y2 JPH0724409 Y2 JP H0724409Y2
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修平 木村
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エスシーエムロードマシナリー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本案は、センターピン型であってエンジンが横型に搭載
された振動ローラー、ロードローラー又はタイヤローラ
ー(以下「振動ローラー等」という)におけるエンジン
冷却用の低騒音のエア流路に係るもので、これらローラ
ーのエンジン搭載部に用いられる。
〔従来の技術〕
前部ローラーとエンジン搭載部とを有する前部車体が後
部ローラーと運転室を備えた後部車体から分離され、こ
の両者を油圧手段などによって連結接続し且つエンジン
を横型にして搭載したセンターピン型の振動ローラー等
においては、通常、エンジン搭載部の進行方向における
一方の側面に進行方向に向かって開口する吸気口を設け
てルーバを取り付け、ファンによってこの吸気口から取
り入れたエアをラジエーターに通過させて冷却したの
ち、他方の側面に設けた排気口からルーバを通して大気
中に排出させている。
また、エンジン搭載部の一側面にのみ吸気口を設けてル
ーバを取り付け、これから吸引したエアを下方に排出す
る流路の構成も公知である。
そして、いずれの構成でも、エンジン騒音を低減化させ
るため、吸排気口に取り付けたルーバ及びエンジンルー
ムの内面に発泡合成樹脂製の柔軟な消音材を張設し、音
波の波動を吸収させるようにしてある。
〔本考案が解決しようとする問題点〕
近時、この種のローラーについては騒音の低減化が要請
されており、例えば建設省の低騒音型建設機械の判定基
準でも、75馬力以下の振動ローラーにおいては、従来78
フォン以下で認められたものが73フォン以下に変更され
ている。
しかし、前述した従来の構成のうち前者では、一側の吸
気口から吸引したエアをこれと正対する他側の排気口か
ら排出させるので、エアはエンジンルームを直線的に流
動することとなる。この結果、ルーバ及びエンジンルー
ム内面の消音材には流動するエアの外周部分のみが接触
してその音波の波動が吸収されるだけであり、エアの大
部分はほとんど消音材に接触せずに排出されるから、消
音効果に乏しくエンジン騒音を低減化することはできな
い。また、エンジンルームを通過するエアの一部がラジ
エーターの周囲からその前面側に逆流するため、その波
動によって吸気口からも騒音が外部に飛び出していた。
さらに、吸気口はエンジン搭載部の進行方向における一
方の側面に進行方向に開口させて設けられるため、その
分だけ車体の幅が広くなり、例えば電柱、建造物などに
妨げられて道路の側端部までローラーによる加圧ができ
ないという不都合もあった。
また、前述した後者の構成では、エンジン搭載部の下方
に排出されるエアが地面に吹き付けられ、エンジン騒音
が反響してより大きくなる欠点を有している。
本案はこの種のローラーにおける上記の問題点を解決
し、エンジン騒音の消音性が高く、しかも車体の幅もな
んら拡幅することを要しないエンジン冷却用のエア流路
を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本案のエア流路は、センターピン型であって
エンジンが横型に搭載された振動ローラー等において、
前部車体のエンジンルームをラジエーターの外部フレー
ムとエンジンルーム内面との間に取り付けた隔壁板によ
りエンジン収納室とエア流入室に隔絶させ、エンジン搭
載部の後部外板に前記エア流入室に連通する吸気口とエ
ンジン収納室に連通する排気口を設けたことを特徴とし
ている。
また、エンジン搭載部の両側の車体側板に小面積の開口
部を設け、エア流量が不足する場合にこの開口部から補
助的にエアを吸入排出させるようにしてもよい。
〔作用〕
エアはファンにより吸気口からラジエーターの前面のエ
ア流入室に吸い込まれ、ラジエーターを通過して冷却し
たのち、エンジン収納室を通って排気口から大気中に排
出される。この場合、ラジエーター前面のエア流入室に
エアが逆流することは隔壁板によって防止されるから、
吸気口から騒音が飛び出ることはない。
エンジン音により強い波動エネルギーを与えられたエア
は、エンジン収納室を直進する際に内面の消音材によっ
てある程度の波動が吸収される。
さらに、直進するエアは流動方向に正対した車体側板の
内面にぶつかって直角方向の排気口に流動するから、こ
のぶつかった時に大部分のエアが消音材に接触してその
波動エネルギーが吸収される。また、隔壁の内面及び後
部外板の内面と直交する隅角部分ではエアが撹拌されて
乱流状態となり、この部分の消音材にエアが乱方向から
ぶつかって波動エネルギーがよく吸収される。
こうして排気口から流出したエアは、前部車体と後部車
体の間の狭い空間に排出されるため、両車体の壁面にぶ
つかり合ってその音波の波動がより減衰される。
〔実施例〕
以下、本案の一実施例を示す図面について具体的にこれ
を説明する。
第1図はセンターピン型のロードローラーの一例を示
し、1はエンジン搭載部、2は前部ローラーで、この前
部車体(F)は連結接続部3により後部車体(1点鎖線
で示す)に連結されている。エンジン搭載部1の内部に
は、従来と同様に隔壁4が垂直方向に取り付けられてエ
ンジンルーム5が形成され、その内部にエンジン6が横
型にして固定してあり、ファン7によってエアがラジエ
ーター8に吸引されるようになっている。
本案は、このように設置されたラジエーター8の外部フ
レームとエンジンルーム5の内壁面との間に隔壁板9を
取り付け、エンジンルーム5をエンジン収納室5aとエア
流入室5bに分離して遮断させてあり、エアがラジエータ
ー8を通ってのみ前記エンジン収納室5aに流れ込むよう
にしてある。
エンジン搭載部1の後部車体と正対している後部外板10
には、前記エア流入室5bに連通する吸気口11を設けてこ
れにルーバ11aを、また、エンジン収納室5aに連通する
排気口12を設けてルーバ12aを取り付けてある。
なお、エンジンルーム5の内面を構成する隔壁4、隔壁
板9の両面、後部外板10、両側の車体側板13,14、天板1
5及び各ルーバ11a,12aの内面には、それぞれ発泡合成樹
脂製の柔軟な消音材(m)を張設してある。
したがって、エアはファン7により吸気口11からラジエ
ーター8の前面のエア流入室5bに吸い込まれ、ラジエー
ター8を通過して冷却したのち、エンジン収納室5aを通
って排気口12から大気中に排出される。この際、ラジエ
ーター8の周囲には隔壁板9が設けられているため、エ
アの一部がラジエーター8の前面のエア流入室5bに逆流
することはない。
エンジン音により強い波動を与えられたエアは、エンジ
ン収納室5aを直進する際に内面の消音材(m)によって
ある程度の波動が吸収されるが、さらに、直進するエア
は流動方向に正対した車体側板14の内面にぶつかって直
角方向の排気口12に流動するから、このぶつかった時に
大部分のエアが消音材(m)に接触してその波動エネル
ギーが吸収されるほか、隔壁4の内面及び後部外板10の
内面と直交する隅角部分ではエアが撹拌されて乱流状態
となり、この部分の消音材(m)にエアが乱方向からぶ
つかって波動が吸収されるのであり、排気口12から流出
するエアのエンジン騒音はきわめて低減される。
また、前述したようにエアの一部がラジエーター8の前
面側に逆流することはないので、吸気口11から騒音が飛
び出ることもない。
こうして排気口12から流出したエアは、前部車体と後部
車体の間の狭い空間に排出されるため、両車体の壁面に
ぶつかり合ってその音波の波動がより減衰される。
第4図は、車体側板13,14に小面積の開口部16,17を設け
た実施例を示している。この場合にあっては、吸気口11
から吸い込むエアの量が不足するときに補助的にエアを
取り入れるものであり、騒音の低減作用を損なうことは
ない。
〔効果〕
上記のごとく、本案のエア流路によれば、この種のロー
ラーの前部車体におけるエンジンルームを隔壁板により
エンジン収納室とエア流入室に隔絶し、後部外板にエア
流入室に連通する吸気口とエンジン収納室に連通する排
気口を設けたので、エアが流れを転換する際に大部分の
波動エネルギーを吸収して減衰させることができ、しか
も吸気口からの騒音の発生も防止できるのであり、エン
ジン騒音をきわめて低減化できる効果がある。また、エ
ンジン搭載部の側面に吸気口を設けないため車体の幅が
なんら拡幅されず、道路の側端部などを確実にローラー
加圧できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案を実施したセンターピン型ローラーの前部
車体の一例を示す斜面図、第2図は第1図A−A線の断
面図、第3図は第2図B−B線の断面図、第4図は他の
実施例を示す第2図と同様な断面図である。 1…エンジン搭載部、2…前部ローラー、3…連結接続
部、5…エンジンルーム、5a…エンジン収納室、5b…エ
ア流入室、6…エンジン、7…ファン、8…ラジエータ
ー、9…隔壁板、10…後部外板、11…吸気口、12…排気
口、13,14…車体側板、16,17…開口部、m…消音材。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】センターピン型であってエンジンが横型に
    搭載された振動ローラー等において、 前部車体のエンジンルームをラジエーターの外部フレー
    ムとエンジンルーム内面との間に取り付けた隔壁板によ
    りエンジン収納室とエア流入室に隔絶させ、エンジン搭
    載部の後部外板には、前記エア流入室に連通する吸気口
    とエンジン収納室に連通する排気口を設けたことを特徴
    とする振動ローラー等の低騒音冷却用エア流路。
  2. 【請求項2】エンジン搭載部の両側の車体側板に小面積
    の開口部を設けた請求項1記載の振動ローラー等の低騒
    音冷却用エア流路。
JP1989024799U 1989-03-06 1989-03-06 振動ローラー等における低騒音冷却用エア流路 Expired - Lifetime JPH0724409Y2 (ja)

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