JP5264462B2 - ダクトの騒音低減構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ダクトの騒音低減構造の技術分野に属する。
従来では、ダクトの内部の内壁に吸音材を配置している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−14565号公報(第2−7頁、全図)
しかしながら、従来にあっては、吸音材を内壁の全面に貼り付けているため、部品費と作業費が高いものであった。また、上面側の吸音材が剥がれると流路を塞ぐ場合があった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、コストを抑制しつつ、確実な流路の確保を行うことができ、充分な吸音を行うことができるダクトの騒音低減構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、横方向へ伸長する通路の両端の一方を上方へ向かうよう曲げ、他方を下方へ向かうように曲げた内部通路を有するダクトの騒音低減構造であって、前記ダクトの横方向へ伸長する通路の一部に配置され、吸音する材質で設けられた吸音材を備え、前記ダクトの内部通路を上方へ曲げた湾曲部分の内側と、下方へ曲げた湾曲部分の内側を結ぶ第1直線を設定し、第1直線を前記内部通路の上壁への入射として、反射する直線を第2直線として設定し、前記吸音材は、上端の横方向の両端の一方が前記第1直線上に位置するか、前記第1直線を遮るように位置し、他方が前記第2直線上に位置するか、前記第2直線を遮るように位置するよう配置するとともに、前後方向の少なくとも一方の側面の外側に側方通路を形成し、前記前後方向の側面を前記側方通路に面するようにした、ことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、コストを抑制しつつ、確実な流路の確保を行うことができ、充分な吸音を行うことができる。この場合、空気を静音な駆動により充分に流すことができるよう通路の確保を行いつつ、適度な間隔にして、この面によって吸音を行うようにして、充分な吸音を行うことができる。


以下、本発明のダクトの騒音低減構造を実現する実施の形態を、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例1及び実施例3と、請求項1,2,3,4に係る発明に対応する実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1では、ダクトの騒音低減構造を車両の駆動用のバッテリを冷却するための空気を送るダクトに用いたものを例に説明する。
図1は実施例1のバッテリ冷却装置の説明図である。
バッテリ冷却装置1は、吸引ダクト2、吸気ダクト3、ブロワ4、吸気ダクト5、バッテリ6、排気ダクト7を備えている。
吸引ダクト2は、車室内の後部座席の後方に位置し、車室内外を仕切るリヤパーセルRに設けられ、上端部の吸引口21を車室内に開口し、下端部をトランクルームT内部に位置させる。
吸気ダクト3は、上端部を吸引ダクト2の下端部に接続し、この部分から左右方向でやや斜め下方に空気を送る部分と、そこから下方へ向かう下端部を備えている。吸気ダクト3の詳細は後述する。
ブロワ4は、吸入口を吸気ダクト3の下端部に接続し、横方向に送気口を設けている。そして、ファンの駆動により強制的に吸入口から空気を吸い込み、送気口から送気を行う。
吸気ダクト5は、側方から空気を吸い込む開口を有する上端部と、これをU字状にターンさせる部分と、上端部の下方で側方に空気を送り出す開口を有する下端部を備えている。そして、上端部はブロワ4の送気口へ接続する。
バッテリ6は、車両の駆動に用いられるバッテリであり、数百Vの電圧を蓄える強電バッテリである。そして、バッテリ6はケースの内部に強電バッテリを有する構造であり、側面の上部に吸入口を備え、吸入口の下方で側面の下部に排出口を備えている。そして、この吸入口に吸気ダクト5の送気口を接続する。
排気ダクト7は、吸入口をバッテリ6の排出口に接続し、ダクトの排出口をトランクルームTの内部に開放したダクトである。なお、排出口はトランクルームTの外部であってもよい。
次に吸気ダクト3の詳細構造について説明する。
図2は実施例1における吸気ダクトの平面図である。図3は実施例1における吸気ダクトの正面図である。図4は図3のB−B断面図である。図5は図2のA−A断面図である。
吸気ダクト3は、吸気口部31、通路部32、袋部33、排気口部34を備え、断面を略矩形とし、クランク状の通路を持つダクトである。
吸気口部31は、上下に伸長するダクト部分であり、上端を外部に開放して、吸引ダクト2への接続部分とする。
通路部32は、吸気口部31の下端を左右方向に向かうようターンさせ、そこから左右方向に伸長するダクト部分であり、さらに後端部分では、排気口部34の上端へ向かうよう下方へターンさせる形状である。なお、通路部32の排気口部34の側、つまり下流側では、図2に示すように車両の前後方向の位置をオフセットするようにカーブさせている。
袋部33は、通路部32の下面を下方へ膨らませた形状の部分である。
排気口部34は、上下に伸長するダクト部分であり、下端を外部に開放して、ブロワ4への接続部分とする。
次に吸気ダクト3への吸音材8の配置構造について説明する。
実施例1の吸気ダクト3には、吸音材8を配置している。吸音材8は、スポンジやフェルトなどの材質が用いられ、長方体形状、つまり厚みのある板形状とする。
この吸音材8は、図4、図5に示すように、袋部33に載置して固定する。
さらにここで、吸音材8の配置構造を説明するため、吸気ダクト3について、通路部32の上壁部分を、上壁部分321とする。そして、通路部32の上壁部分321を吸気口部31へターンさせる湾曲部分を上壁ターン部322とする。
また、袋部33から排気口部34へターンさせる湾曲部分を下方ターン部341とする。
そして、上壁ターン部322の湾曲と下方ターン部341の湾曲の接線を設定して、ラインA1とする。なお、ラインA1は数学上の厳密な接線でなくてよい。そのため、以下に説明を加えておく。
言い換えて説明すると、排気口部34側から吸気口部31を臨む場合に、下方ターン部341の湾曲と上壁ターン部322の湾曲が重なるように見て、これを結ぶ線をラインA1とする。
このラインA1に対して、吸音材8は、その上側で流れの下流側となる角部がこのラインA1と接するか、ラインA1を遮る位置となる配置にする。実施例1では、角部がラインA1と接する位置にしている。この点をポイントP1とし、図5に図示する。
次に、ラインA1を入射と考え、入射角と同じ反射角で反射する線をラインA2と設定する。そして、ラインA2に対して、吸音材8は、その上側で流れの上流側となる角部がこのラインA2と接するか、ラインA2を遮る位置となる配置にする。実施例1では、角部がラインA2と接する位置にしている。この点をポイントP2とし、図5に図示する。
次に吸音材8の幅方向の配置構造について説明する。
吸気ダクト3は、通路部32、袋部33の部分の断面形状を丸みのある略矩形としている。概ね一定の板厚で形成するため、内側通路、外周、ともにこの形状となる。
そして、吸音材8の幅方向では、この通路部32及び袋部33の内壁に対して、間隙を有する吸音材8の大きさ、配置とする。つまり図4に示すように、通路部32及び袋部33の幅方向の距離を幅B1とし、吸音材8の幅を幅B2とすると、幅B1>幅B2となるようにし、両側それぞれに間隙を設ける。
尚、吸音材を片側に寄せ、片側に間隙を設けるようにしても良い。
この間隙は空気通路となる。これを側方通路323とする。
さらに、この幅B1を100%として、これに対して吸音材8の幅B2は、75±5%の幅にする。
作用を説明する。
[コストを抑制しつつ、確実に流路を確保する作用]
実施例1では、吸気ダクト3に対して、長方体の吸音材8を袋部33の1箇所に貼り付けるだけであり、吸音材8のコスト及び作業コストを非常に抑制する。
さらに、吸気ダクト3の通路部32の下面に形成された袋部33への貼り付けは、ダクト内部の下面への貼り付けであり、接合が剥がれたとしても、下方へ膨らませた形状の袋部33へ位置し、通路部32を塞くことがない。また、通路部32の通路断面積を極端に狭くしてしまうようなこともない。
実施例1では、このように吸音材8を1箇所にするが、効果的に吸音を行う位置に配置することにより充分な吸音を行う。
バッテリ冷却装置1は、後部座席の後ろ側のリヤパーセルRから車室内空気を冷却風として取り込むため、ブロワ4の作動音や冷却風の風切り音等は、後部座席の乗員に伝わりやすい特性を持つ。
例えば、ブロワ4から発せられた音が、排気口部34から吸気ダクト3の内部へ左右方向に角度小さく進み、下方ターン部341に当接、反射せずに吸気口部31へ向かおうとした場合、実施例1の吸気ダクト3では、ラインA1に角部が位置するように吸音材8が配置されているため、ラインA1と左右方向のなす角より小さい角度で進む音はそのほとんどが吸音材8に衝突し、吸音されることになる。
また、ブロワ4から発せられた音が、排気口部34から吸気ダクト3の内部へ、ラインA1と左右方向のなす角より大きい角度で進む場合には、通路部32の上壁部分321で反射して進むことになる。すると、そのほとんどが吸音材8に衝突し、吸音されることになる。例えば、通路部32の上壁部分321で反射することにより、吸音材8を越えようとする場合、ラインA1と左右方向のなす角より大きい角度となると、吸音材8の上面に必ず衝突する。ラインA1よりわずかに大きい角度で進み、吸音材8のポイントP1に衝突しない場合も、上壁部分321あるいは上壁ターン部322で反射した音は、ラインA1が反射したラインA2より角度がわずかでも大きいため、吸音材8のポイントP2近傍に衝突し、吸音される。
このように実施例1では、ブロワ4から発せられた音のほとんどが吸音材8に当接するように配置することにより、効率よく吸音を行う。
また、実施例1では、図4に示すように、通路部32及び袋部33の幅に対して、両側に間隙を設けるように吸音材8を設けている。
これにより、吸音材8の取り付け作業は非常に容易になる。
実施例1のバッテリ冷却装置1では、図示しないコントローラにより、バッテリ6の冷却を温度や電流、電圧を検出して、必要な量の冷却が行われるようブロワ4が駆動制御される。バッテリ冷却装置1では、この冷却を車両の空調装置で空調される車室内の空気を導入して行う。
そのため、冷却を強く行うためには、多くの空気を吸引するよう制御される。そのため、吸音材8の容積を大きくしすぎれば、損失係数を含め実質的な流路が減ることによりブロワ4の駆動速度を速めることになる。その度合いによっては、ブロワ4の駆動速度を速めたことにより、その作動音が増加することになり、バッテリ冷却装置1としては、静粛性が低下することになる。
また、吸音材8が空気通路の内部に面する表面積を増加させることは、吸音する面積が増加するため、吸音効果を高めることになる。しかし、側方通路323の幅を大きくしすぎると、吸音材8に衝突することなく通過する音を増加させることになる。
そのため、実施例1では、吸音材8の幅B2について、通路部32及び袋部33の幅B1との比率をブロワ4の制御を実車に近い制御を行うようにして、実験で求めている。言い換えると、側方通路323の幅を実験で求めている。
図6は実施例1におけるダクト流路幅に対する吸音材の幅の比率と騒音低減効果の関係を示すグラフ図である。
吸音材8の幅B2の幅B1に対する比率では、およそ75%でピークを迎え、それ以降は、騒音低減効果が低下していく。この特性は、緩やかにピークを向かえる。そのため、騒音低減効果の高い部分はこの特性曲線が緩やかな75%±5%にするのが望ましい。これにより、さらに音が乗員に伝わることを抑制する効果を高める。
つまり、実施例1では、幅B1に対して吸音材8の幅B2を75%±5%にすることにより、最も効果を得られ、寸法変化等に対して特性が極端に変化しない範囲にして、ブロワ4が静音に駆動でき、且つ音が乗員に伝わることを抑制する効果を高める。
実施例1の吸気ダクト3では、このように、コストを抑制し、ダクト通路の下面のみに吸音材8を設け、効果的に吸音を行う。この吸音構造によって、充分な効果があることを説明する。
図7は実施例1における吸気ダクトの吸音効果を確認した音測定データの周波数特性を示すグラフ図である。
図7において、符号100で示す線は吸音材8のない吸気ダクト3の音データであり、符号101で示す線は実施例1の吸音材8を設けた状態の吸気ダクト3の音データである。図7から明らかなように、吸音材8により車両の走行で走行音にまぎれにくく、乗員に伝わりやすい高い周波数の音が効果高く吸音されている。
効果を説明する。
実施例1のダクトの騒音低減構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)横方向へ伸長する通路部32の両端の一方を上方へ向かうよう曲げて吸気口部31とし、他方を下方へ向かうように曲げて排気口部34とする内部通路を有する吸気ダクト3の騒音低減構造であって、吸気ダクト3の横方向へ伸長する通路部32の袋部33に配置され、吸音する材質で設けられた吸音材8を備え、吸気ダクト3の内部通路を上方へ曲げた上壁ターン部322の湾曲部分の内側と、下方へ曲げた下方ターン部341の湾曲部分の内側を結ぶラインA1を設定し、ラインA1を内部通路の上壁部分321への入射として、反射する直線をラインA2として設定し、吸音材8は、上端の横方向の両端の一方がラインA1に位置するか、ラインA1を遮るように位置し、他方がラインA2に位置するか、ラインA2を遮るように位置するよう配置したため、コストを抑制しつつ、確実な流路の確保を行うことができる。
(2)上記(1)において、吸音材8は、前後方向の少なくとも一方の側面の外側に側方通路323を形成し、前後方向の側面を側方通路323に面するようにしたため、空気をブロワ4が静音な駆動により充分に流すことができるよう通路の確保を行いつつ、適度な間隔にして、この面によって吸音を行うようにして、充分な吸音を行うことができる。
(3)上記(2)において、吸音材8は、前後方向の両側に側方通路323を形成し、吸気ダクト3の内部通路幅に対して、前後方向の吸音材8の幅を、75±5%にしたため、ブロワ4が静音に駆動でき、且つ音が乗員に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
実施例2は、吸気口部へのターン部に吸音材を設けるようにした例である。
構成を説明する。
図8は実施例2の吸気ダクトの一部切欠断面図である。(なお、断面線は図3のB−B断面線とする)図9は実施例2の吸気ダクトの断面図である。(なお、断面線は図2のA−A断面線とする)
実施例2では、吸気口部31の下端と左右方向に伸長する通路部32を接続するように通路部32を上方にターンさせた部分で、上壁ターン部322の外周側、つまりターン部分の外周側を下壁ターン部324とする。
さらに、吸気口部31の上端開口から吸音材8の吸気口部31側の上端の角部までの上下方向の距離を距離L1とする。また、吸気口部31の上端開口から通路部32の上壁部分321を延長した位置までの上下方向の距離を距離L2とする。
そして、この下壁ターン部324に沿って、所定の厚さの板形状を湾曲した形状で吸音材9を設ける。吸音材9の材質は吸音材8と同様とする。吸音材9は、下流側の端部を、吸音材8の吸気口部31の側の端部と接触するか、近傍とし、上流側の端部を、吸気口部31の上端開口からの上下方向の距離Lが距離L1及び距離L2より短くなる大きさ、形状にする。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
実施例2では、吸音材8に加えて吸音材9を設けることにより、さらにブロワ4が発する音が車両の乗員に伝わりにくくする。
このことをさらに向上させるために、ブロワ4からの音が伝わる経路で、吸音材8を介さない経路を考える。通路部32を排気口部34へターンさせる部分の上側の部分、これを上方ターン部342とする。すると、ブロワ4から発した音が、この上方ターン部342の湾曲部分で反射し、通路部32を吸音材8に衝突することなく通過し、下壁ターン部324で反射して吸気口部31へ向かう経路を考えることができる。
そのため実施例2では、この下壁ターン部324に吸音材9を設け、さらに音の吸音を行う。また、吸音材9の上端を、距離L1及び距離L2より短くすることにより、吸音材9へ衝突せずに音がブロワ4から車室内へ向かう経路をなくし、吸音をより確実に行う。
また、吸音材9は、吸気口部31に近い位置に吸音材9を設けるため、貼り付ける作業は非常に容易である。
また、吸音材9は、吸音材8よりも上流側、つまり車室内側に設けることにより、上記説明した経路以外で車室内側へ伝わろうとする音、及び吸音材8が吸音しきれずに伝わる音を吸音するため、さらに吸音を高めることにもなる。
効果を説明する。実施例2のダクトの騒音低減構造にあっては、上記(1)〜(3)に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(4)上記(1)〜(3)において、吸気ダクト3の通路部32を上方へ曲げた湾曲部分の外側の下壁ターン部324に吸音材9を設けたため、音が乗員に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
(5)上記(4)において、吸音材9の上流側の端部を、吸気口部31の上端開口からの上下方向の距離が距離L1及び距離L2より短くなるようにしたため、下壁ターン部324で反射する音が確実に吸音材9に衝突するようにし、音が乗員に伝わることを抑制する効果を高めることを、さらに確実にすることができる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例3は吸音材の下面を上方に凹ませる形状にした例である。
構成を説明する。
図10は実施例3の吸気ダクトの構造の断面説明図である。(なお、断面線は図2のA−A断面線と同様である)
実施例3では、吸気ダクト3に吸音材20を設ける。吸音材20は平板部分201を設け、この平板部分201が下面と空隙を設けるように、平板部分201の上流側の端部に斜め下方へ向かって傾斜した傾斜部分202と、平板部分201の下流側の端部に斜め下方へ向かって傾斜した傾斜部分203を設ける。
そして、平板部分201と傾斜部分202、及び傾斜部分203の接続部分の角部で、ラインA1に対するポイントP1、ラインA2に対するポイントP2を満たすようにする。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
実施例3では、平板部分201の下面が袋部33との間に空隙設けるようにし、この空隙が側方通路323と連通するようにして、さらに空間へ面する吸音材9の表面積を増加させる。そして、吸音材自体の容積を抑制して、さらにコストへ寄与させる。
また、吸音材20を薄肉にすることにより、吸気ダクト3の内部への挿入をより容易にして作業性をよくする。
効果を説明する。実施例3のダクトの騒音低減構造にあっては、上記(1)〜(3)に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(6)吸音材20は、下面を凹ませて側方通路323と連通させたため、吸音する表面積を増加させて、音が乗員に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
以上、本発明のダクトの騒音低減構造を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例2では、吸音材9の上流側の端部を、吸気口部31の上端開口からの上下方向の距離Lが距離L1及び距離L2より短くなるようにしたが、距離Lが短いものであればよく、加えて距離L1及び距離L2より距離Lを短くすることが望ましい。例えば、通路部32は傾斜していてもよく、この場合、上壁部分321の延長が吸気口部31の開口に達する場合は、距離L2を設定することが困難となるが、距離Lを短くするものであればよい。
また例えば、実施例2では、吸音材8と別体で吸音材9を設けているが、一体であってもよい。
実施例1のバッテリ冷却装置の説明図である。 実施例1における吸気ダクトの平面図である。 実施例1における吸気ダクトの正面図である。 図3のB−B断面図である。 図5は図2のA−A断面図である。 実施例1におけるダクト流路幅に対する吸音材の幅の比率と騒音低減効果の関係を示すグラフ図である。 実施例1における吸気ダクトの吸音効果を確認した音測定データの周波数特性を示すグラフ図である。 実施例2の吸気ダクトの一部切欠断面図である。 実施例2の吸気ダクトの断面図である。 実施例3の吸気ダクトの構造の断面説明図である。
符号の説明
1 バッテリ冷却装置
2 吸引ダクト
21 吸引口
3 吸気ダクト
31 吸気口部
32 通路部
321 上壁部分
322 上壁ターン部
323 側方通路
324 下壁ターン部
33 袋部
34 排気口部
341 下方ターン部
342 上方ターン部
4 ブロワ
5 吸気ダクト
6 バッテリ
7 排気ダクト
8 吸音材
9 吸音材
20 吸音材
201 平板部分
202 傾斜部分
203 傾斜部分
C 車室
R リヤパーセル
T トランクルーム

Claims (3)

  1. 横方向へ伸長する通路の両端の一方を上方へ向かうよう曲げ、他方を下方へ向かうように曲げた内部通路を有するダクトの騒音低減構造であって、
    前記ダクトの横方向へ伸長する通路の一部に配置され、吸音する材質で設けられた吸音材を備え、
    前記ダクトの内部通路を上方へ曲げた湾曲部分の内側と、下方へ曲げた湾曲部分の内側を結ぶ第1直線を設定し、
    第1直線を前記内部通路の上壁への入射として、反射する直線を第2直線として設定し、
    前記吸音材は、上端の横方向の両端の一方が前記第1直線上に位置するか、前記第1直線を遮るように位置し、他方が前記第2直線上に位置するか、前記第2直線を遮るように位置するよう配置するとともに、前後方向の少なくとも一方の側面の外側に側方通路を形成し、前記前後方向の側面を前記側方通路に面するようにした、
    ことを特徴とするダクトの騒音低減構造。
  2. 請求項1に記載のダクトの騒音低減構造において、
    前記吸音材は、
    前後方向の両側に側方通路を形成し、前記ダクトの内部通路幅に対して、前後方向の吸音材の幅を、75±5%にした、
    ことを特徴とするダクトの騒音低減構造。
  3. 請求項1又は2に記載のダクトの騒音低減構造において、
    前記ダクトの内部通路を上方へ曲げた湾曲部分に吸音材を設けた、
    ことを特徴とするダクトの騒音低減構造。
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