JP2001253229A - 車両のベンチレーション構造 - Google Patents

車両のベンチレーション構造

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JP2001253229A
JP2001253229A JP2000065415A JP2000065415A JP2001253229A JP 2001253229 A JP2001253229 A JP 2001253229A JP 2000065415 A JP2000065415 A JP 2000065415A JP 2000065415 A JP2000065415 A JP 2000065415A JP 2001253229 A JP2001253229 A JP 2001253229A
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JP
Japan
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vehicle
air passage
ventilation
noise
outlet
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JP2000065415A
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English (en)
Inventor
Kenji Takahashi
健二 高橋
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベンチレーションを介して外部から侵入する
騒音を専用の防音材を用いることなく低減する。 【解決手段】 ベンチレーションのエア通路6を、リヤ
クォータトリム部2bの内側に取り付けられるインシュ
レータ7とフロアマット3下部のフロアパネル8とアウ
ターパネル5とで囲まれる空間によって形成すること
で、アウトレットグリルから侵入する排気騒音や走行騒
音をインシュレータ7の吸音層7a及び遮音層7bで吸
音・遮音し、専用の吸音材を用いることなく車室内への
騒音の侵入を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の空気を換
気するための車両のベンチレーション構造に関し、より
詳しくは、ベンチレーションを介して外部から侵入する
騒音を低減する車両のベンチレーション構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両においては、
車室内の換気やドア閉時の車室内の気圧上昇を緩和する
ため、走行中に負圧が生じ易く(車室内の空気が吸い出
され易く)換気効率の良い部位で、且つ容易に水や異物
が侵入し難い部位、更には車両のデザインへの影響を与
え難い部位に、空気のアウトレットを設けるようにして
いる。
【0003】この場合、上述の要件を満たす部位は少な
いことから、近年ではリヤバンパーの裏側に空気のアウ
トレットを設ける場合が多く、水や異物の侵入といった
問題に対し、例えば特開平8−58353号公報に開示
のアウトレット(排気用ダクト)では、板状のフラップ
を用いた弁構造とすることで対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リヤバ
ンパの裏側等の部位は、車両の後部の路面に近い位置と
なるため、当該部位に空気のアウトレットを設けると、
排気騒音や走行騒音が車室内に入ってくる虞がある。更
に、先行技術に記載されているようなフラップを用いた
弁構造を用いたアウトレットでは、車両の走行中に発生
する負圧によってフラップが開いたままとなるため、騒
音面で不利となる。
【0005】このため、従来では、室内のインレットグ
リル(換気口)から車体のアウトレットグリル(開口
部)までの距離を延ばしたり、エアベンチレーション専
用の通気性をもたせた防音材を用いる等の対策が必要で
あり、コスト上昇を招く要因となっていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ベンチレーションを介して外部から侵入する騒音を
専用の防音材を用いることなく低減し、コスト低減を図
ることのできる車両のベンチレーション構造を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車室側のインレットと車体
外側のアウトレットとを連通するエア通路を有する車両
のベンチレーション構造であって、上記エア通路を、車
室の内装材が有するインシュレータ部材と車体の外板部
材とによって形成することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記エア通路に、複数の屈曲部を有するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、上記エア通路の通路断面積
を、上記インレットから上記アウトレットに向かうにつ
れて大きく形成することを特徴とする。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明は、ベンチ
レーションのアウトレットから侵入する外部騒音を、ベ
ンチレーションのエア通路を形成する車室内装のインシ
ュレータ部材で吸音させ、専用の吸音材を用いることな
く車室内に侵入する騒音を低減する。
【0011】請求項2記載の発明は、エア通路に複数の
屈曲部を設けることで、車外からアウトレットを介して
侵入する騒音を効果的に低減する。
【0012】請求項3記載の発明は、エア通路の通路断
面積をインレットからアウトレットに向かうにつれて大
きく形成することで、車外からアウトレットを介して侵
入する騒音を効果的に低減する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の実施の一形
態に係わり、図1は車両の荷室を前方から見た説明図、
図2は図1のA断面図、図3は図1のB断面図、図4は
図1のC断面図である。
【0014】図1において、符号1は車両後方の荷室で
あり、図においては、ワゴン車等のリヤゲート開口部か
ら運転席側後方のコーナ部にかけての荷室内を示す。こ
の荷室1の内装には、リヤゲート開口部の内装を形成す
るリヤスカートトリム部2aとコーナ部の側壁内装を形
成するリヤクォータトリム部2bとからなるトリム2が
取り付けられると共に、床部にフロアマット3が敷設さ
れている。
【0015】また、リヤスカートトリム部2aのフロア
マット3側には、換気用ベンチレーションの開口部をな
すインレットグリル4が一体的に形成されており、図2
に示すように、インレットグリル4内面と車体外板をな
すアウターパネル5との間に形成されるエア通路(ダク
ト)6を介して、車室内の換気やドア閉時の車室内の気
圧上昇を緩和するようになっている。
【0016】エア通路6は、図中、破線で示すように、
リヤスカートトリム部2aからリヤクォータトリム部2
bにかけて複数の屈曲部を経て横方向に延出され、リヤ
コーナ部で車外に開口される。
【0017】すなわち、リヤクォータトリム部2b内部
では、図3に示すように、リヤクォータトリム部2bの
内側に取り付けられるインシュレータ7とフロアマット
3下部のフロアパネル8とアウターパネル5とで囲まれ
る空間によってエア通路6を形成する。
【0018】更に、図4に示すように、エア通路6の車
外への開口部となるアウトレットグリル10を、リヤバ
ンパ9裏側のフロアパネル8とアウターパネル5との接
合部近傍に設け、水や異物の侵入を防止するようにして
いる。
【0019】ここに、インシュレータ7は、車外との断
熱や遮音、吸音のため、車室内装の基本構造として標準
装備されるものであり、吸音層7aと遮音層7bとを接
着等によって表裏一体に形成し、吸音層7aを車外側、
遮音層7bを室内側としてトリム2の裏側に取り付けら
れている。
【0020】また、エア通路6は、図2〜図4に示され
るように、インレットグリル4からアウトレットグリル
10に向かうにつれて通路断面積が大きく形成され、通
気流量を確保すると共に、以下に説明するように、車外
から侵入する騒音を効果的に低減するようになってい
る。
【0021】かかる構成のベンチレーション構造では、
車両前部等から取り入れた新鮮な空気による車室内の換
気や、車両停止時のドアの開閉或いは走行中の窓の開閉
に伴う車室内の気圧変化を緩和するベンチレーションを
行う際、アウトレットグリル10から侵入する排気騒音
や走行騒音は、エア通路6の車室側側壁を形成するトリ
ム2のインシュレータ7によって吸音及び遮音される。
【0022】すなわち、アウトレットグリル10からエ
ア通路6を通って侵入する騒音は、エア通路6の側壁を
構成するインシュレータ7の吸音層7aによって吸音さ
れると共に、インレットグリル4に向かう途上の通路断
面積の縮小と複数の屈曲部とによって減衰され、インレ
ットグリル4へ達した時点では、実用上問題にならない
程度の極めて低いレベルとなる。
【0023】従って、車両の基本構造を流用してベンチ
レーション用のエア通路6を形成することで、専用の吸
音材等を用いることなくベンチレーションから侵入して
くる外部からの騒音を効果的に低減することができ、コ
スト低減を図りつつ効果的に車室内の静粛性を確保する
ことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ベンチレーションのアウトレットから侵入
する外部騒音を、ベンチレーションのエア通路を形成す
る車室内装のインシュレータ部材で吸音させるため、専
用の吸音材等を用いることなく車室内への騒音の侵入を
防止することができ、コスト低減を図りつつ効果的に車
室内の静粛性を確保することができる。
【0025】その際、請求項2記載の発明によれば、エ
ア通路に複数の屈曲部を設け、また、請求項3記載の発
明によれば、エア通路の通路断面積をインレットからア
ウトレットに向かうにつれて大きく形成するので、車外
からアウトレットを介して侵入する騒音を減衰させ、よ
り効果的に車室内への騒音の侵入を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の荷室を前方より見た説明図
【図2】図1のA断面図
【図3】図1のB断面図
【図4】図1のC断面図
【符号の説明】
2…トリム 4…インレットグリル 5…アウターパネル 6…エア通路 7…インシュレータ 10…アウトレットグリル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室側のインレットと車体外側のアウト
    レットとを連通するエア通路を有する車両のベンチレー
    ション構造であって、 上記エア通路を、車室の内装材が有するインシュレータ
    部材と車体の外板部材とによって形成することを特徴と
    する車両のベンチレーション構造。
  2. 【請求項2】 上記エア通路に、複数の屈曲部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の車両のベンチレーショ
    ン構造。
  3. 【請求項3】 上記エア通路の通路断面積を、上記イン
    レットから上記アウトレットに向かうにつれて大きく形
    成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車
    両のベンチレーション構造。
JP2000065415A 2000-03-09 2000-03-09 車両のベンチレーション構造 Pending JP2001253229A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326448A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用ダクト
JP2015016809A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 トヨタ自動車株式会社 車両の吸音構造
JP2022170415A (ja) * 2021-04-28 2022-11-10 本田技研工業株式会社 車両のベンチレーション構造

Cited By (4)

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JP2022170415A (ja) * 2021-04-28 2022-11-10 本田技研工業株式会社 車両のベンチレーション構造
JP7289331B2 (ja) 2021-04-28 2023-06-09 本田技研工業株式会社 車両のベンチレーション構造

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