JPH07241772A - 鋳物切断用カツタ− - Google Patents
鋳物切断用カツタ−Info
- Publication number
- JPH07241772A JPH07241772A JP28689192A JP28689192A JPH07241772A JP H07241772 A JPH07241772 A JP H07241772A JP 28689192 A JP28689192 A JP 28689192A JP 28689192 A JP28689192 A JP 28689192A JP H07241772 A JPH07241772 A JP H07241772A
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- JP
- Japan
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- abrasive grains
- cutting
- outer peripheral
- cutter
- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳鉄鋳物鋳造後の押湯、湯道等の切断の従来
法は、レジノイド砥石のほか、最近はダイヤモンドカツ
ター等が使用されているが、鋳物専用カツターとして開
発されたものはほとんどなく極めて欠点が多いので、 (イ)切れ味を良くするとともに寿命の延長を図る。 (ロ)高速回転に伴なう発熱による板ふれの防止。 (ハ)基板側面の損傷防止。 を目的とする鋳物切断専用のカツターを提供する。 【構成】 基板は波形加工された外周部を有し、かつ基
板側面にも小粒砥粒を電着し、基板材料をNiーFe合
金もしくはFeーNiーCo合金等の低膨張係数材とす
る。
法は、レジノイド砥石のほか、最近はダイヤモンドカツ
ター等が使用されているが、鋳物専用カツターとして開
発されたものはほとんどなく極めて欠点が多いので、 (イ)切れ味を良くするとともに寿命の延長を図る。 (ロ)高速回転に伴なう発熱による板ふれの防止。 (ハ)基板側面の損傷防止。 を目的とする鋳物切断専用のカツターを提供する。 【構成】 基板は波形加工された外周部を有し、かつ基
板側面にも小粒砥粒を電着し、基板材料をNiーFe合
金もしくはFeーNiーCo合金等の低膨張係数材とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳物切断用カツタ−に係
り、特に機械構造用の鋳鉄鋳物、ダクタイル鋳鉄鋳物等
の鋳造後の押湯、湯口、堰等の切断除去作業用に、電動
機等に取り付けられ乾式使用されるに好適なように、特
に開発された鋳物切断用カツタ−に関する。
り、特に機械構造用の鋳鉄鋳物、ダクタイル鋳鉄鋳物等
の鋳造後の押湯、湯口、堰等の切断除去作業用に、電動
機等に取り付けられ乾式使用されるに好適なように、特
に開発された鋳物切断用カツタ−に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物鋳造後の押湯、湯口等の除去作業と
して従来、溶断、ハンマリング、パツカ−、切断等の種
々の方法があるが、近時鋳物の強靱化に伴い切断作業が
多用されている。従来、この切断にはファインカツタ−
と呼ばれるレジノイド砥石が一般に使用されているが、
レジノイド砥石は溶融アルミナもしくは炭化珪素質の砥
粒を結合剤で固め、繊維物質によつて補強し、大きな可
塑性と高い周速度とを与えられた砥石である。このファ
インカツタ−が結合剤に樹脂を使用している関係上、摩
耗するに従って粉塵や臭いを発生し、作業環境を阻害す
るだけではなく早く摩耗するのでカツタ−の直径が減少
し、周速度が小さくなつて作業性が悪化するという欠点
があつた。その後、金属粉末と砥粒とを焼結したチツプ
を基板に接着したセグメントタイプの切断用砥石、もし
くは全面的に砥粒を電着させたキンバレ−タイプのカツ
タ−も鋳物切断用に使用されている。
して従来、溶断、ハンマリング、パツカ−、切断等の種
々の方法があるが、近時鋳物の強靱化に伴い切断作業が
多用されている。従来、この切断にはファインカツタ−
と呼ばれるレジノイド砥石が一般に使用されているが、
レジノイド砥石は溶融アルミナもしくは炭化珪素質の砥
粒を結合剤で固め、繊維物質によつて補強し、大きな可
塑性と高い周速度とを与えられた砥石である。このファ
インカツタ−が結合剤に樹脂を使用している関係上、摩
耗するに従って粉塵や臭いを発生し、作業環境を阻害す
るだけではなく早く摩耗するのでカツタ−の直径が減少
し、周速度が小さくなつて作業性が悪化するという欠点
があつた。その後、金属粉末と砥粒とを焼結したチツプ
を基板に接着したセグメントタイプの切断用砥石、もし
くは全面的に砥粒を電着させたキンバレ−タイプのカツ
タ−も鋳物切断用に使用されている。
【0003】しかしながら、セグメントタイプのカツタ
−は、通常ハンドグライダ−等の電動機に円板状の薄刃
砥石を取り付けて作業を行う関係上、焼結チツプの飛散
のほか、過酷な乾式作業による発熱等の問題があり、鋳
物切断用としては永く有効な切れ味を保つことができな
い。また全面的に砥粒を電着させたキンバレ−タイプの
カツタ−は、電着されたダイヤモンド等の砥粒形状およ
び粒径が一定でなく、高速回転切断時に作用する有効切
刃砥粒数が少なく、初期の切れ味はよいが、有効な砥粒
エツジの熱摩耗に伴い、徐々に切れ味が低下すると共
に、継続する乾式切断に伴う発熱量が多くなり急激に砥
粒の劣化が進行し、その寿命は長くはない。また仕上げ
切断作業は通常手持ち式のハンドグライダ−を使用する
ため、円板状基板の側面が鋳物に接触して高速回転する
ので基板の発熱による金属疲労や曲がり等が誘発され、
非常に危険な作業環境を強いられることになる。
−は、通常ハンドグライダ−等の電動機に円板状の薄刃
砥石を取り付けて作業を行う関係上、焼結チツプの飛散
のほか、過酷な乾式作業による発熱等の問題があり、鋳
物切断用としては永く有効な切れ味を保つことができな
い。また全面的に砥粒を電着させたキンバレ−タイプの
カツタ−は、電着されたダイヤモンド等の砥粒形状およ
び粒径が一定でなく、高速回転切断時に作用する有効切
刃砥粒数が少なく、初期の切れ味はよいが、有効な砥粒
エツジの熱摩耗に伴い、徐々に切れ味が低下すると共
に、継続する乾式切断に伴う発熱量が多くなり急激に砥
粒の劣化が進行し、その寿命は長くはない。また仕上げ
切断作業は通常手持ち式のハンドグライダ−を使用する
ため、円板状基板の側面が鋳物に接触して高速回転する
ので基板の発熱による金属疲労や曲がり等が誘発され、
非常に危険な作業環境を強いられることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鋳物
切断用カツタ−における上記從来技術の問題点を解消し
特に、 (イ)従来より一段と切れ味を良くすると同時に寿命の
延長を図る。 (ロ)円板状基板の外周部発熱に伴なう板ふれを極力防
止する。 (ハ)作業中における基板側面の摩擦熱の低下と、より
安全性の高い切断用砥石とする。 上記3要件を満足する鋳物切断用カツタ−を提供しよう
とするものである。
切断用カツタ−における上記從来技術の問題点を解消し
特に、 (イ)従来より一段と切れ味を良くすると同時に寿命の
延長を図る。 (ロ)円板状基板の外周部発熱に伴なう板ふれを極力防
止する。 (ハ)作業中における基板側面の摩擦熱の低下と、より
安全性の高い切断用砥石とする。 上記3要件を満足する鋳物切断用カツタ−を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは次の如くである。 (1)円板状基板と、前記基板の外周縁にダイヤモンド
もしくはボラゾンの砥粒を電着保持させた切刃部とを有
して成る鋳物切断用カツタ−において、前記基板は波形
加工を施された外周部を有し、かつ前記円板状基板の側
面に前記外周縁に電着保持された砥粒粒径の1/2以下
の砥粒を有することを特徴とする鋳物切断用カツタ−。 (2)前記円板状基板はNiーFe合金もしくはNiー
FeーCo合金から成る上記(1)に記載の鋳物切断用
カツタ−。 (3)前記波形加工を施された基板外周部の外径差は前
記外周縁に電着保持された砥粒粒径の1/3〜1/2で
ある上記(1)もしくは(2)に記載の鋳物切断用カツ
タ−。
ろは次の如くである。 (1)円板状基板と、前記基板の外周縁にダイヤモンド
もしくはボラゾンの砥粒を電着保持させた切刃部とを有
して成る鋳物切断用カツタ−において、前記基板は波形
加工を施された外周部を有し、かつ前記円板状基板の側
面に前記外周縁に電着保持された砥粒粒径の1/2以下
の砥粒を有することを特徴とする鋳物切断用カツタ−。 (2)前記円板状基板はNiーFe合金もしくはNiー
FeーCo合金から成る上記(1)に記載の鋳物切断用
カツタ−。 (3)前記波形加工を施された基板外周部の外径差は前
記外周縁に電着保持された砥粒粒径の1/3〜1/2で
ある上記(1)もしくは(2)に記載の鋳物切断用カツ
タ−。
【0006】本発明の詳細を添付図面に示された実施例
に基いて説明する。図1は本発明による鋳物切断用カツ
タ−のダイヤモンドもしくはボラゾンの砥粒2を基板4
にNiもしくはNi合金めつきにて電着保持させた外周
部6と、小径砥粒を同様に電着された基板側面部8とを
有する鋳物切断用カツタ−の部分切断平面図である。図
2は本発明によるカツターの外周縁に電着保持され砥粒
2を示す拡大部分断面図である。図3は図2で示した外
周縁部の波形加工の他の態様を示す模式部分断面図であ
る。本発明による鋳物切断用カツタ−の外周部6は図1
に示す如く、波形加工が施されており、波形の外径差は
外周部6に電着保持された砥粒2の粒径の1/3〜1/
2であるのが、その特徴の第1である。波形の外周縁の
態様は図2のほかに、図3に示す如く平面−凹面の交互
波形でもよい。
に基いて説明する。図1は本発明による鋳物切断用カツ
タ−のダイヤモンドもしくはボラゾンの砥粒2を基板4
にNiもしくはNi合金めつきにて電着保持させた外周
部6と、小径砥粒を同様に電着された基板側面部8とを
有する鋳物切断用カツタ−の部分切断平面図である。図
2は本発明によるカツターの外周縁に電着保持され砥粒
2を示す拡大部分断面図である。図3は図2で示した外
周縁部の波形加工の他の態様を示す模式部分断面図であ
る。本発明による鋳物切断用カツタ−の外周部6は図1
に示す如く、波形加工が施されており、波形の外径差は
外周部6に電着保持された砥粒2の粒径の1/3〜1/
2であるのが、その特徴の第1である。波形の外周縁の
態様は図2のほかに、図3に示す如く平面−凹面の交互
波形でもよい。
【0007】本発明によるカツタ−の基板4の外周部6
は、図4、図5に示す如く端面は勿論、表裏両面にも砥
粒2が電着保持されているが、本発明のカツタ−の第2
特徴は、 図1に示す如く、基板4の側面部にもダイヤ
モンドもしくはボラゾンの砥粒2が電着保持されている
ことである。側面に電着保持される砥粒2はコスト低減
のため全面的でなくてもよく、図1に示す如く砥粒2の
密集領域を散在させてもよい。しかして基板4の側面に
電着保持させる砥粒2の粒径は、図4、図5で示される
外周縁の砥粒粒径の1/2以下でよい。その理由は側面
は直接切断する部位でなく重要性も劣る部位であるが、
鋳物切断中に高速回転している基板4の側面が鋳物の凸
部等に当ることがあり、その接触によって基板4の側面
が発熱し、金属疲労や基板4の曲がりを生ずるので、こ
れを防止する目的を有するので実用的にも端面砥粒の粒
径の1/2以下で十分である。
は、図4、図5に示す如く端面は勿論、表裏両面にも砥
粒2が電着保持されているが、本発明のカツタ−の第2
特徴は、 図1に示す如く、基板4の側面部にもダイヤ
モンドもしくはボラゾンの砥粒2が電着保持されている
ことである。側面に電着保持される砥粒2はコスト低減
のため全面的でなくてもよく、図1に示す如く砥粒2の
密集領域を散在させてもよい。しかして基板4の側面に
電着保持させる砥粒2の粒径は、図4、図5で示される
外周縁の砥粒粒径の1/2以下でよい。その理由は側面
は直接切断する部位でなく重要性も劣る部位であるが、
鋳物切断中に高速回転している基板4の側面が鋳物の凸
部等に当ることがあり、その接触によって基板4の側面
が発熱し、金属疲労や基板4の曲がりを生ずるので、こ
れを防止する目的を有するので実用的にも端面砥粒の粒
径の1/2以下で十分である。
【0008】本発明の第3の特徴は、円板状基板4は、
高速回転時の振れ防止の目的から低熱膨張係数材である
NiーFe合金もしくはNiーFeーCo合金から成っ
ていることである。例えばNi:36.5%、Fe:6
3.5%のインバーもしくはNi:32%、Co:5
%、Fe:63%の超不変鋼等が適当である。
高速回転時の振れ防止の目的から低熱膨張係数材である
NiーFe合金もしくはNiーFeーCo合金から成っ
ていることである。例えばNi:36.5%、Fe:6
3.5%のインバーもしくはNi:32%、Co:5
%、Fe:63%の超不変鋼等が適当である。
【0009】
【作用】上記の如く、本発明の鋳物切断用カツタ−は3
つの大きな特徴を有しているので、それぞれ次ぎの如く
作用する。 (イ)基板外周部の波形加工による作用 図2、図3に示す如く基板4の外周部は波形加工されて
いるので、例えば図2において最も突出している砥粒A
が摩耗もしくは脱落により高さが減少したならば、次の
高さの砥粒Bが現れ、更に砥粒Bが摩耗してその高さが
減少すれば砥粒Cが現れ、常に切刃部全体の切れ味を良
好に保持することができる。 (ロ)基板側面に電着保持される小径砥粒による作用 鋳造のままの鋳物の形状は極めて複雑である。この鋳物
の押湯、湯口、堰等をハンドグラインダ−の如く作業員
が手動で切断する場合に、切断部位によっては基板側面
が鋳物の凸部もしくは未切断部に当る場合がある。かか
る場合、カツタ−が高速回転されているので基板4の側
面に当り、基板4の発熱による金属疲労や曲がりを誘発
し非常に危険であるほか使用中に徐々に摩耗するので、
単にNiーFe合金もしくはNiーFeーCo合金の基板
材料のみでは、その衝突、接触に耐えることが困難であ
る。かかる場合に基板側面部に小径砥粒を電着させてお
くことにより、基板4の損傷を防止すると共に、振れの
発生を未然に防止する作用がある。
つの大きな特徴を有しているので、それぞれ次ぎの如く
作用する。 (イ)基板外周部の波形加工による作用 図2、図3に示す如く基板4の外周部は波形加工されて
いるので、例えば図2において最も突出している砥粒A
が摩耗もしくは脱落により高さが減少したならば、次の
高さの砥粒Bが現れ、更に砥粒Bが摩耗してその高さが
減少すれば砥粒Cが現れ、常に切刃部全体の切れ味を良
好に保持することができる。 (ロ)基板側面に電着保持される小径砥粒による作用 鋳造のままの鋳物の形状は極めて複雑である。この鋳物
の押湯、湯口、堰等をハンドグラインダ−の如く作業員
が手動で切断する場合に、切断部位によっては基板側面
が鋳物の凸部もしくは未切断部に当る場合がある。かか
る場合、カツタ−が高速回転されているので基板4の側
面に当り、基板4の発熱による金属疲労や曲がりを誘発
し非常に危険であるほか使用中に徐々に摩耗するので、
単にNiーFe合金もしくはNiーFeーCo合金の基板
材料のみでは、その衝突、接触に耐えることが困難であ
る。かかる場合に基板側面部に小径砥粒を電着させてお
くことにより、基板4の損傷を防止すると共に、振れの
発生を未然に防止する作用がある。
【0010】(ハ)基板材料がNiーFe合金もしくは
FeーNiーCo合金であることによる作用 本発明による鋳物切断用カツタ−は、外周縁にダイヤモ
ンドもしくはボラゾン等の砥粒を電着保持していても高
速回転に伴い外周部は発熱するが、もし通常の材料の場
合には、加熱された部分が膨張し、基板4の周縁部が膨
張し、回転中心部が膨張しないこととなり、基板全体に
歪が発生し甚しい振れが発生し危険な状態となる。しか
しながら本発明の切断カツタ−の基板材は低膨張係数材
のNi−FeもしくはFeーNiーCo材であつて膨張
係数が極めて小さいので、上記の如く振れを発生せず、
高速回転による切断を長時間継続することができる。
FeーNiーCo合金であることによる作用 本発明による鋳物切断用カツタ−は、外周縁にダイヤモ
ンドもしくはボラゾン等の砥粒を電着保持していても高
速回転に伴い外周部は発熱するが、もし通常の材料の場
合には、加熱された部分が膨張し、基板4の周縁部が膨
張し、回転中心部が膨張しないこととなり、基板全体に
歪が発生し甚しい振れが発生し危険な状態となる。しか
しながら本発明の切断カツタ−の基板材は低膨張係数材
のNi−FeもしくはFeーNiーCo材であつて膨張
係数が極めて小さいので、上記の如く振れを発生せず、
高速回転による切断を長時間継続することができる。
【0011】
【実施例1】図1に示す如き本発明のカツターAと、比
較材として基板外周部に波形加工を施さない円板加工の
従来カツターBの同一仕様品について、同一条件で切断
比較試験を行つた。 仕様: カツター直径 455mmφ モータ 7.5Kw 回転速度 4000rpm 被切断材: 断面75mm×75mmFCD500 自動送り速度 1.5mm/sec 切断性能の評価:無負荷回転の両者の電流はいずれも1
2アンペアーであるが、切断作業中切刃部ダイヤモンド
の摩耗、脱落等にて除々に負荷電流が増加するので、1
10秒間の乾式切断時の負荷電流の比較で評価した。 試験結果: 負荷電流 本発明材カツターA 14〜14.5アンペアー 比較材カツターB 15〜15.5 従つてモータに加わる切断負荷は、本発明材Aは比較材
Bの約70%と少いことが判明した。
較材として基板外周部に波形加工を施さない円板加工の
従来カツターBの同一仕様品について、同一条件で切断
比較試験を行つた。 仕様: カツター直径 455mmφ モータ 7.5Kw 回転速度 4000rpm 被切断材: 断面75mm×75mmFCD500 自動送り速度 1.5mm/sec 切断性能の評価:無負荷回転の両者の電流はいずれも1
2アンペアーであるが、切断作業中切刃部ダイヤモンド
の摩耗、脱落等にて除々に負荷電流が増加するので、1
10秒間の乾式切断時の負荷電流の比較で評価した。 試験結果: 負荷電流 本発明材カツターA 14〜14.5アンペアー 比較材カツターB 15〜15.5 従つてモータに加わる切断負荷は、本発明材Aは比較材
Bの約70%と少いことが判明した。
【0012】
【実施例2】実施例1と同一条件において、本発明材カ
ツターAと比較材カツターBについて、カツターとして
の寿命を比較する試験を行つた。上記の如く負荷電流が
徐々に増加し、最終的に負荷電流が20アンペアーを示
す段階がほぼダイヤモンドカツターの寿命とされている
ので、負荷電流が20アンペアーになるまでに実施例1
に記載した断面75mm×75mmFCD500の被切断材
を連続切断できる本数で寿命を評価することとした。 かくの如く、本発明材カツターAは比較剤カツターBに
比し、寿命が約1.5倍であることが判明した。
ツターAと比較材カツターBについて、カツターとして
の寿命を比較する試験を行つた。上記の如く負荷電流が
徐々に増加し、最終的に負荷電流が20アンペアーを示
す段階がほぼダイヤモンドカツターの寿命とされている
ので、負荷電流が20アンペアーになるまでに実施例1
に記載した断面75mm×75mmFCD500の被切断材
を連続切断できる本数で寿命を評価することとした。 かくの如く、本発明材カツターAは比較剤カツターBに
比し、寿命が約1.5倍であることが判明した。
【0013】
【発明の効果】上記実施例から明らかな如く、本発明に
よる鋳物切断用カツタ−は、特に鋳物切断用に開発され
たカツタ−であつて、上記3つの大きな特徴を有してい
るので次の如き効果を挙げることができた。 (イ)基板外周部の波形加工により永く優れた切れ味を
保持することができるので、従来品より1.5倍の寿命
を保持できる。 (ロ)基板側面部にも小径砥粒が電着保持されているの
で多少側面部に鋳物が当っても、基板材が発熱せず曲が
りを誘発することがなく、基板の損傷を防止して振れの
発生を未然に防止する。 (ハ)基板は低熱膨張係数材のNiーFe、FeーNi
ーCo材等で製作されており、基板に歪を発生させず振
れの発生もないので長時間の高速回転による切断を継続
することができる
よる鋳物切断用カツタ−は、特に鋳物切断用に開発され
たカツタ−であつて、上記3つの大きな特徴を有してい
るので次の如き効果を挙げることができた。 (イ)基板外周部の波形加工により永く優れた切れ味を
保持することができるので、従来品より1.5倍の寿命
を保持できる。 (ロ)基板側面部にも小径砥粒が電着保持されているの
で多少側面部に鋳物が当っても、基板材が発熱せず曲が
りを誘発することがなく、基板の損傷を防止して振れの
発生を未然に防止する。 (ハ)基板は低熱膨張係数材のNiーFe、FeーNi
ーCo材等で製作されており、基板に歪を発生させず振
れの発生もないので長時間の高速回転による切断を継続
することができる
【図1】本発明による鋳物切断用カツタ−の構成を示す
部分切断断面図を有する全体平面図である。
部分切断断面図を有する全体平面図である。
【図2】本発明によるカツタ−の波形加工された基板外
周縁部端面に電着保持されたダイヤモンド粒等の砥粒の
配列状況を示す模式拡大断面図である。
周縁部端面に電着保持されたダイヤモンド粒等の砥粒の
配列状況を示す模式拡大断面図である。
【図3】本発明によるカツタ−の基板外周縁部の波形加
工の他の態様を示す模式拡大断面図である。
工の他の態様を示す模式拡大断面図である。
【図4】本発明によるカツタ−の基板外周端面における
砥粒の配置状況を示す模式拡大断面図である。
砥粒の配置状況を示す模式拡大断面図である。
【図5】図4と同様の外周端面における砥粒配置の他の
態様を示す模式拡大断面図である。
態様を示す模式拡大断面図である。
2 砥粒 4 基板 6 外周部 8 基板側面図
Claims (3)
- 【請求項1】 円板状基板と、前記基板の外周縁にダイ
ヤモンドもしくはボラゾンの砥粒を電着保持させた切刃
部とを有して成る鋳物切断用カツタ−において、前記基
板は波形加工を施された外周部を有し、かつ前記円板状
基板の側面に前記外周縁に電着保持された砥粒粒径の1
/2以下の砥粒を有することを特徴とする鋳物切断用カ
ツタ−。 - 【請求項2】 前記円板状基板はNi−Fe合金もしく
はNi−Fe−Co合金から成る請求項1に記載の鋳物
切断用カツタ−。 - 【請求項3】 前記波形加工を施された基板外周部の外
径差は前記外周縁に電着保持された砥粒粒径の1/3〜
1/2である請求項1もしくは2に記載の鋳物切断用カ
ツタ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28689192A JPH07241772A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 鋳物切断用カツタ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28689192A JPH07241772A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 鋳物切断用カツタ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241772A true JPH07241772A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=17710343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28689192A Pending JPH07241772A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 鋳物切断用カツタ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07241772A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63174877A (ja) * | 1987-01-10 | 1988-07-19 | Mitsubishi Metal Corp | 電鋳薄刃砥石 |
JPH02198770A (ja) * | 1989-01-27 | 1990-08-07 | Nisshin Daiyamondo Kk | 銑鉄鋳物切断用カッタ |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP28689192A patent/JPH07241772A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63174877A (ja) * | 1987-01-10 | 1988-07-19 | Mitsubishi Metal Corp | 電鋳薄刃砥石 |
JPH02198770A (ja) * | 1989-01-27 | 1990-08-07 | Nisshin Daiyamondo Kk | 銑鉄鋳物切断用カッタ |
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