JPH07238996A - 歯車装置 - Google Patents

歯車装置

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JPH07238996A
JPH07238996A JP6026701A JP2670194A JPH07238996A JP H07238996 A JPH07238996 A JP H07238996A JP 6026701 A JP6026701 A JP 6026701A JP 2670194 A JP2670194 A JP 2670194A JP H07238996 A JPH07238996 A JP H07238996A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォームギヤを用いた歯車装置において、部
品点数および組立工程数を減少させることができる歯車
装置を提供すること。 【構成】 ウォームとウォームホイルを同軸に有する複
合ギヤ軸と；この複合ギヤ軸を支持する支持部材と；こ
の支持部材に備えられた、上記複合ギヤ軸を該軸と直交
する方向から挿脱可能にかつ回転自在に支持する軸受部
と；を備え、この軸受部に複合ギヤ軸を挿入して支持し
た状態において、該複合ギヤ軸が軸受部から離脱するの
を防止する方向から、上記ウォームに噛合相手のウォー
ムホイルを噛み合わせ、上記ウォームホイルに噛合相手
のウォームを噛み合わせる歯車装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォームギヤを用いた
歯車装置に関する。
【０００２】
【従来技術およびその問題点】従来、互いに同軸上に設
けられかつ一体に回転するウォーム（以下「第１ウォー
ム」と称す）およびウォームホイール（以下「第１ウォ
ームホイール」と称す）を有する複合ギヤと、この複合
ギヤの第１ウォームと噛合するウォームホイール（以下
「第２ウォームホイール」と称す）と、上記複合ギヤの
第１ウォームホイールと噛合するウォーム（以下「第２
ウォーム」と称す）とからなる、ウォームギヤを用いた
歯車装置が知られている。
【０００３】この歯車装置では、第２ウォームに与えら
れる回転が第１ウォームホイールに減速して伝達され、
この第１ウォームホイールの回転を受けた第１ウォーム
が、この減速された回転を第２ウォームホイールにさら
に減速して伝達される。
【０００４】従来、この歯車装置の構成要素である複合
ギヤを、該複合ギヤを支持するべき支持部材に支持させ
る支持構造が複雑であった。従来の歯車装置の一例で
は、第１ウォームと第１ウォームホイールとを軸中心に
相対回転不能かつ軸方向に相対移動可能に設け、かつ第
１ウォームと第１ウォームホイールの間にコイルバネを
設けて複合ギヤを構成していた。そして、この複合ギヤ
を支持部材に支持させるときには、先ずコイルバネの付
勢力に抗して第１ウォームと第１ウォームホイールを接
近させて複合ギヤの全長を短縮させ、次に複合ギヤの両
端に形成した軸部の各々を、支持部材に形成した対応す
る軸受孔に一致させ、その後全長を短縮させていた複合
ギヤを開放状態として両軸部を対応する上記軸受孔にそ
れぞれ挿入していた。
【０００５】また他の従来例では、複合ギヤの軸の一端
部を、支持部材に設けられた対応する軸受に支持させた
後、他端部を支持するべき軸受を後から支持部材に固定
することによって複合ギヤを支持部材に支持させてい
た。これらの構造を有する従来の歯車装置では、部品点
数および組立工程数が多く、その結果コストアップを招
いていた。
【０００６】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の問題点に鑑み
て成されたもので、ウォームギヤを用いた歯車装置にお
いて、部品点数および組立工程数を減少させることがで
きる歯車装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【発明の概要】本発明の歯車装置は、ウォームとウォー
ムホイルを同軸に有する複合ギヤ軸と；この複合ギヤ軸
を支持する支持部材と；この支持部材に備えられた、上
記複合ギヤ軸を該軸と直交する方向から挿脱可能にかつ
回転自在に支持する軸受部と；を備え、この軸受部に複
合ギヤ軸を挿入して支持した状態において、該複合ギヤ
軸が軸受部から離脱するのを防止する方向から、上記ウ
ォームに噛合相手のウォームホイルを噛み合わせ、上記
ウォームホイルに噛合相手のウォームを噛み合わせるこ
とを特徴としている。
【０００８】さらに本発明の歯車装置は、モータの回転
軸に設けたウォームを、ウォームとウォームホイルを同
軸に有する複合ギヤのウォームホイルに噛み合わせ、こ
の複合ギヤのウォームを、出力軸に設けたウォームホイ
ルに噛み合わせる歯車装置において、上記複合ギヤの軸
を支持する支持部材に、複合ギヤの軸を該軸と直交する
方向から挿脱可能にかつ回転自在に支持する、一部が開
放された軸受部を設け、この軸受部に複合ギヤの軸を挿
入して支持した状態において、上記軸受部の開放部側か
ら、複合ギヤのウォームホイルにモータ回転軸のウォー
ムを噛み合わせ、複合ギヤのウォームに出力軸のウォー
ムホイルを噛み合わせることを特徴としている。
【０００９】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説明す
る。図１は、本発明を適用した歯車装置１０を示してい
る。この歯車装置１０は、第１ウォーム１５および第１
ウォームホイール１６を軸１７上に一体に有する複合ギ
ヤ１４と、第１ウォーム１５と噛合する第２ウォームホ
イール１８と、第１ウォームホイール１６と噛合する第
２ウォーム１９を有しており、第２ウォーム１９に与え
られたモータ３０からの回転を、複合ギヤ１４を介して
第２ウォームホイール１８に減速して伝達し、この減速
されたモータ３０からの回転を第２ウォームホイール１
８が固定された出力軸１２ｃから取り出すものである。
【００１０】固定部材１１は、歯車装置１０を備えた機
械装置（図示せず）に固定されて設けられる部材であ
る。この固定部材１１は、板部１２を有しており、この
板部１２は、該板部１２に対して直交する方向に穿設さ
れた開口１３を有している。この開口１３は、その直径
が第２ウォーム１９の直径より若干大きく設定されてい
る。
【００１１】モータ３０は、開口１３に対応する形状の
凸部３１を有しており、この凸部３１を板部１２の背面
２ｂから開口１３に嵌入させた状態で固定部材１に対し
て固定して設けられている。凸部３１の先端からは、板
部１２と直交する回転軸３２が突出しており、この回転
軸３２には、第１ウォームホイール１６と噛合する第２
ウォーム１９が固定されている。
【００１２】また固定部材１１は、板部１２と直交する
方向に延びる出力軸１２ｃを、固定部１１に形成された
軸受部１２ｄで回転自在に支持している。この出力軸１
２ｃには、第１ウォーム１５と噛合する第２ウォームホ
イール１８が固定されている。
【００１３】また固定部材１１は、板部１２の表面１２
ａから板部１２と直交する方向に突出しかつ互いに平行
である一対の支持腕部２０を有している。この一対の支
持腕部２０の間に複合ギヤ１４を位置させるため、両支
持腕部２０間の距離Ｌ（図２）は、軸１４部分を除いた
複合ギヤ１４の長さＲ（図２）より若干長めに設定され
ている。この一対の支持腕部２０は、複合ギヤ１４の軸
１４を所定の態様によって支持している。本願発明は、
この所定の態様による軸１４の支持構造に特徴を有する
ものである。以下、この支持構造について述べる。
【００１４】各支持腕部２０には、該支持腕部２０を図
の上下方向に貫通する、断面形状がＵ状の溝（軸受部）
２１が形成されている。この溝２１は、その溝の長さ方
向（図の上下方向）が板部１２と平行であり、該溝２１
の開口端部（開放部）２１ａは、複合ギヤ１４が第２ウ
ォームホイール１８および第２ウォーム１９と噛合する
箇所（接触領域）に向けて開放されている。溝２１の溝
幅は、該溝内で軸１４を回転自在に支持するために、軸
１４の軸径より若干大きく設定されている。各溝２１に
は、軸１４の対応する端部がそれぞれ回転自在に嵌って
いる。
【００１５】以上の構造から分かるように、第２ウォー
ムホイール１８および第２ウォーム１９が固定部材１１
に対して装着されていない状態では、溝２１は、軸１４
を溝２１に沿わせて該軸と直交する方向から挿脱可能と
する。他方、第２ウォームホイール１８および第２ウォ
ーム１９が固定部材１１に対して装着されている状態、
即ち図１に示す状態では、第２ウォームホイール１８お
よび第２ウォーム１９を、軸１４が溝２１から離脱する
のを防止する方向から第１ウォーム１５および第１ウォ
ームホイール１６に噛合させているため、溝２１は、該
溝内にて軸１４を回転自在に支持する。
【００１６】以上の構成を有する本発明の歯車装置１０
では、固定部材１１に対する複合ギヤ１４の組み付けが
極めて容易に行える。すなわち、歯車装置１０を組み立
てるには、先ず、複合ギヤ１４の軸１４の両端を対応す
る溝２１にそれぞれ嵌め込む。その後、一方で第２ウォ
ームホイール１８を軸１２ｃに嵌合させて第１ウォーム
１５と噛合させ、他方で第２ウォーム１９を板部１２の
裏面２ｂ側から開口１３に挿通させた後に第１ウォーム
ホイール１６と噛合させた状態で、モータ３０を固定部
材１１に対して固定すればよい。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明の歯車装置によれ
ば、複合ギヤ軸を該軸と直交する方向から挿脱可能にか
つ回転自在に支持する軸受部を支持部材に設け、この軸
受部に複合ギヤ軸を挿入して支持した状態において、該
複合ギヤ軸が軸受部から離脱するのを防止する方向か
ら、複合ギヤのウォームに噛合相手のウォームホイルを
噛み合わせ、複合ギヤのウォームホイルに噛合相手のウ
ォームを噛み合わせる構成としたので、複合ギヤを支持
部材に対して簡単な構造によって支持させることがで
き、よって従来の歯車装置に比べて部品点数および組立
工程数が減少し、コストパフーマンスに優れた歯車装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した減速歯車装置の実施例を示す
斜視図である。
【図２】同図の減速歯車装置における複合ギヤを固定部
材に組み付ける様子を示す図である。
【図３】図１の減速歯車装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
１０ 歯車装置 １１ 固定部材 １２ 板部 １３ 開口 １４ 複合ギヤ １５ 第１ウォーム １６ 第１ウォームホイール １７ 軸 １８ 第２ウォームホイール １９ 第２ウォーム ２０ 支持腕部 ２１ 溝（軸受部） ２１ａ 開口端部（開放部） ３０ モータ ３２ 回転軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ウォームとウォームホイルを同軸に有す
    る複合ギヤ軸と；この複合ギヤ軸を支持する支持部材
    と；この支持部材に備えられた、上記複合ギヤ軸を該軸
    と直交する方向から挿脱可能にかつ回転自在に支持する
    軸受部と；を備え、 この軸受部に複合ギヤ軸を挿入して支持した状態におい
    て、該複合ギヤ軸が軸受部から離脱するのを防止する方
    向から、上記ウォームに噛合相手のウォームホイルを噛
    み合わせ、上記ウォームホイルに噛合相手のウォームを
    噛み合わせることを特徴とする歯車装置。
  2. 【請求項２】 請求項１において、複合ギヤ軸のウォー
    ムホイルに噛み合うウォームは、モータの回転軸に固定
    され、複合ギヤ軸のウォームに噛み合うウォームホイル
    は、出力軸に固定されている歯車装置。
  3. 【請求項３】 請求項２において、モータ及び出力軸
    は、上記支持部材に支持されている歯車装置。
  4. 【請求項４】 モータの回転軸に設けたウォームを、ウ
    ォームとウォームホイルを同軸に有する複合ギヤの該ウ
    ォームホイルに噛み合わせ、この複合ギヤのウォーム
    を、出力軸に設けたウォームホイルに噛み合わせる歯車
    装置において、 上記複合ギヤの軸を支持する支持部材に、複合ギヤの軸
    を該軸と直交する方向から挿脱可能にかつ回転自在に支
    持する、一部が開放された軸受部を設け、 この軸受部に複合ギヤの軸を挿入して支持した状態にお
    いて、上記軸受部の開放部側から、複合ギヤのウォーム
    ホイルにモータ回転軸のウォームを噛み合わせ、複合ギ
    ヤのウォームに出力軸のウォームホイルを噛み合わせる
    ことを特徴とする歯車装置。
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