JP2000039051A - リニア型アクチュエータ - Google Patents
リニア型アクチュエータInfo
- Publication number
- JP2000039051A JP2000039051A JP10222293A JP22229398A JP2000039051A JP 2000039051 A JP2000039051 A JP 2000039051A JP 10222293 A JP10222293 A JP 10222293A JP 22229398 A JP22229398 A JP 22229398A JP 2000039051 A JP2000039051 A JP 2000039051A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- electric motor
- gear
- rotating shaft
- output rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属製の軸受ケースを用いてロッドが伸縮す
るときの荷重を受承することにより、ケーシングの変形
を防止し、耐久性、信頼性を向上させる。 【解決手段】 回転軸7をケーシング1に設けた金属製
の軸受ケース20と軸受21とを用いて回動可能に支持
する。そして、電動モータ8によりウォームギヤ10を
介して回転軸7を駆動し、出力ロッド5をチューブ3か
ら伸縮させる。また、回転軸7と電動モータ8とを歯車
ホルダ13によりサブアッシー化する。これにより、出
力ロッド5の伸縮時にケーシング1が変形するのを防止
でき、ウォームギヤ10により連結された回転軸7と電
動モータ8との連結状態を安定化できる。
るときの荷重を受承することにより、ケーシングの変形
を防止し、耐久性、信頼性を向上させる。 【解決手段】 回転軸7をケーシング1に設けた金属製
の軸受ケース20と軸受21とを用いて回動可能に支持
する。そして、電動モータ8によりウォームギヤ10を
介して回転軸7を駆動し、出力ロッド5をチューブ3か
ら伸縮させる。また、回転軸7と電動モータ8とを歯車
ホルダ13によりサブアッシー化する。これにより、出
力ロッド5の伸縮時にケーシング1が変形するのを防止
でき、ウォームギヤ10により連結された回転軸7と電
動モータ8との連結状態を安定化できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動式の介
護ベッドまたはリクライニング式の椅子装置等に好適に
用いられるリニア型アクチュエータに関する。
護ベッドまたはリクライニング式の椅子装置等に好適に
用いられるリニア型アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動式のリニア型アクチュエー
タは、樹脂製のケーシングと、該ケーシングに設けられ
たロッドガイドを介して一端側がケーシング内に挿入さ
れ他端側がケーシング外に突出した筒状の出力ロッド
と、一端側が前記ケーシングに回転可能に支持され他端
側が該出力ロッドの内周側に螺合する送りねじ部となっ
た回転軸と、前記ケーシング内に設けられ前記出力ロッ
ドの突出端側を前記ケーシングから伸縮させるため前記
回転軸を正逆回転させる電動モータとから構成されてい
る(例えば特開平7−174204号公報等)。
タは、樹脂製のケーシングと、該ケーシングに設けられ
たロッドガイドを介して一端側がケーシング内に挿入さ
れ他端側がケーシング外に突出した筒状の出力ロッド
と、一端側が前記ケーシングに回転可能に支持され他端
側が該出力ロッドの内周側に螺合する送りねじ部となっ
た回転軸と、前記ケーシング内に設けられ前記出力ロッ
ドの突出端側を前記ケーシングから伸縮させるため前記
回転軸を正逆回転させる電動モータとから構成されてい
る(例えば特開平7−174204号公報等)。
【0003】この種の従来技術によるリニア型アクチュ
エータでは、ケーシング内に取付けられた軸受により回
転軸が回転可能に支持されている。また、回転軸は、例
えばウォームギヤ等の減速歯車機構を介して電動モータ
の出力軸に連結されている。
エータでは、ケーシング内に取付けられた軸受により回
転軸が回転可能に支持されている。また、回転軸は、例
えばウォームギヤ等の減速歯車機構を介して電動モータ
の出力軸に連結されている。
【0004】一方、出力ロッドの突出端側には、外部の
取付対象物に取付けられる取付アイ等が設けられ、例え
ばリクライニング式の椅子装置等にリニア型アクチュエ
ータを設置するときには、ケーシングが椅子装置に固定
されたベース部材等に取付けられると共に、出力ロッド
の取付アイが椅子装置の駆動対象物に連結される。
取付対象物に取付けられる取付アイ等が設けられ、例え
ばリクライニング式の椅子装置等にリニア型アクチュエ
ータを設置するときには、ケーシングが椅子装置に固定
されたベース部材等に取付けられると共に、出力ロッド
の取付アイが椅子装置の駆動対象物に連結される。
【0005】そして、リニア型アクチュエータの作動時
には、回転軸が電動モータによりウォームギヤを介して
回転駆動されると、出力ロッドは、取付アイが外部に取
付けられることによって回転動作を規制されているた
め、内周側が回転軸の送りねじ部と螺合した状態で軸方
向に変位する。
には、回転軸が電動モータによりウォームギヤを介して
回転駆動されると、出力ロッドは、取付アイが外部に取
付けられることによって回転動作を規制されているた
め、内周側が回転軸の送りねじ部と螺合した状態で軸方
向に変位する。
【0006】この結果、回転軸を電動モータにより正逆
回転させたときには、出力ロッドがケーシングから伸縮
するようになり、前記駆動対象物をベース部材に対して
変位させることができる。
回転させたときには、出力ロッドがケーシングから伸縮
するようになり、前記駆動対象物をベース部材に対して
変位させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、樹脂製のケーシングにより軸受を介して回
転軸を回転可能に支持し、この回転軸の送りねじ部を出
力ロッドの内周側に螺合させると共に、ケーシングと出
力ロッドとをそれぞれ外部に取付けた状態でケーシング
から出力ロッドを伸縮させる構成としている。
来技術では、樹脂製のケーシングにより軸受を介して回
転軸を回転可能に支持し、この回転軸の送りねじ部を出
力ロッドの内周側に螺合させると共に、ケーシングと出
力ロッドとをそれぞれ外部に取付けた状態でケーシング
から出力ロッドを伸縮させる構成としている。
【0008】この結果、出力ロッドが伸縮するときに
は、出力ロッドからの反力が回転軸、軸受を経由してケ
ーシングに伝わることになる。しかし、ケーシングは樹
脂材料を用いて形成されているため、この反力がケーシ
ングに加わると、ケーシングには歪み、変形等を生じる
ことがある。
は、出力ロッドからの反力が回転軸、軸受を経由してケ
ーシングに伝わることになる。しかし、ケーシングは樹
脂材料を用いて形成されているため、この反力がケーシ
ングに加わると、ケーシングには歪み、変形等を生じる
ことがある。
【0009】このため、従来技術では、出力ロッドが伸
縮するときに回転軸と電動モータとの位置関係がケーシ
ングの歪み、変形等によって僅かに変化する場合がある
ため、回転軸と電動モータとの間でウォームギヤの噛合
状態等が不安定になると、電動モータの出力軸に径方向
の大きな外力が加わることになり、耐久性、信頼性が低
下するという問題がある。
縮するときに回転軸と電動モータとの位置関係がケーシ
ングの歪み、変形等によって僅かに変化する場合がある
ため、回転軸と電動モータとの間でウォームギヤの噛合
状態等が不安定になると、電動モータの出力軸に径方向
の大きな外力が加わることになり、耐久性、信頼性が低
下するという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、出力ロッドが伸縮する
ときにケーシングの歪み、変形等が生じるのを防止で
き、電動モータにより回転軸を安定して回転駆動できる
と共に、耐久性、信頼性を向上できるようにしたリニア
型アクチュエータを提供することにある。
されたもので、本発明の目的は、出力ロッドが伸縮する
ときにケーシングの歪み、変形等が生じるのを防止で
き、電動モータにより回転軸を安定して回転駆動できる
と共に、耐久性、信頼性を向上できるようにしたリニア
型アクチュエータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに設けら
れたロッドガイドを介して一端側がケーシング内に挿入
され他端側がケーシング外に突出した筒状の出力ロッド
と、一端側がケーシングに回転可能に支持され他端側が
該出力ロッドの内周側に螺合する送りねじ部となった回
転軸と、ケーシング内に設けられ出力ロッドの突出端側
をケーシングから伸縮させるため前記回転軸を正逆回転
させる電動モータとからなるリニア型アクチュエータに
適用される。
ために本発明は、ケーシングと、該ケーシングに設けら
れたロッドガイドを介して一端側がケーシング内に挿入
され他端側がケーシング外に突出した筒状の出力ロッド
と、一端側がケーシングに回転可能に支持され他端側が
該出力ロッドの内周側に螺合する送りねじ部となった回
転軸と、ケーシング内に設けられ出力ロッドの突出端側
をケーシングから伸縮させるため前記回転軸を正逆回転
させる電動モータとからなるリニア型アクチュエータに
適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記ケーシングの一端側には、剛性材料によっ
て形成され前記ケーシングを取付対象物に固定するため
の取付部を有する軸受ケースと、該軸受ケース内に設け
られ前記回転軸の一端側を回転可能に支持する軸受とを
設けたことにある。
特徴は、前記ケーシングの一端側には、剛性材料によっ
て形成され前記ケーシングを取付対象物に固定するため
の取付部を有する軸受ケースと、該軸受ケース内に設け
られ前記回転軸の一端側を回転可能に支持する軸受とを
設けたことにある。
【0013】このように構成することにより、出力ロッ
ドの突出端側と軸受ケースの取付部とをそれぞれ外部に
取付けることができ、出力ロッドがケーシングから伸縮
するときには、その反力として回転軸に加わる軸方向の
押圧力、引張力を剛性材料からなる軸受ケースと軸受と
を用いて受承することができる。
ドの突出端側と軸受ケースの取付部とをそれぞれ外部に
取付けることができ、出力ロッドがケーシングから伸縮
するときには、その反力として回転軸に加わる軸方向の
押圧力、引張力を剛性材料からなる軸受ケースと軸受と
を用いて受承することができる。
【0014】また、請求項2の発明では、前記電動モー
タの出力軸には駆動歯車を設け、前記回転軸には該駆動
歯車に噛合し前記回転軸と一体に回転する従動歯車を設
け、前記電動モータのモータケースには前記回転軸をモ
ータケースに対して回転可能に連結し前記従動歯車を駆
動歯車に噛合させた状態に保持する歯車ホルダを設けて
いる。
タの出力軸には駆動歯車を設け、前記回転軸には該駆動
歯車に噛合し前記回転軸と一体に回転する従動歯車を設
け、前記電動モータのモータケースには前記回転軸をモ
ータケースに対して回転可能に連結し前記従動歯車を駆
動歯車に噛合させた状態に保持する歯車ホルダを設けて
いる。
【0015】これにより、リニア型アクチュエータを組
立てるときには、歯車ホルダを用いて電動モータと回転
軸とを予め連結しておき、これらをサブアッシー化した
状態でケーシングに組付けることができる。また、歯車
ホルダにより電動モータ側の駆動歯車と回転軸側の従動
歯車とを噛合させた状態に保持することができる。
立てるときには、歯車ホルダを用いて電動モータと回転
軸とを予め連結しておき、これらをサブアッシー化した
状態でケーシングに組付けることができる。また、歯車
ホルダにより電動モータ側の駆動歯車と回転軸側の従動
歯車とを噛合させた状態に保持することができる。
【0016】さらに、請求項3の発明では、前記歯車ホ
ルダには、前記駆動歯車に対する減速比が異なる複数種
類の従動歯車を交換可能に設けるため前記回転軸の径方
向に延び該回転軸が回転可能に挿嵌される長穴と、該長
穴内に着脱可能に取付けられ前記回転軸を各従動歯車に
それぞれ対応させて位置合わせするスペーサとを設けて
いる。
ルダには、前記駆動歯車に対する減速比が異なる複数種
類の従動歯車を交換可能に設けるため前記回転軸の径方
向に延び該回転軸が回転可能に挿嵌される長穴と、該長
穴内に着脱可能に取付けられ前記回転軸を各従動歯車に
それぞれ対応させて位置合わせするスペーサとを設けて
いる。
【0017】これにより、予め用意した複数種類の従動
歯車に対応して回転軸の挿嵌位置を歯車ホルダの長穴内
で移動させることができる。従って、回転軸に設ける従
動歯車を交換し、この従動歯車と電動モータ側の駆動歯
車とが噛合するようにスペーサを用いて回転軸を位置合
わせすることにより、駆動歯車と従動歯車との間の減速
比を変更することができる。
歯車に対応して回転軸の挿嵌位置を歯車ホルダの長穴内
で移動させることができる。従って、回転軸に設ける従
動歯車を交換し、この従動歯車と電動モータ側の駆動歯
車とが噛合するようにスペーサを用いて回転軸を位置合
わせすることにより、駆動歯車と従動歯車との間の減速
比を変更することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
リニア型アクチュエータを、図1ないし図7を参照して
詳細に説明する。
リニア型アクチュエータを、図1ないし図7を参照して
詳細に説明する。
【0019】1は樹脂材料を用いて形成されたケーシン
グで、該ケーシング1には、略筒状のモータ収容部1A
と、軸受ケース収容部1Bとが設けられ、これらは後述
する回転軸7の軸方向一端側に配置されている。また、
ケーシング1は、図3に示す如く、2分割可能となった
一対の分割ケーシング2,2からなり、該各分割ケーシ
ング2は複数のねじ等を用いて一体化される構成となっ
ている。
グで、該ケーシング1には、略筒状のモータ収容部1A
と、軸受ケース収容部1Bとが設けられ、これらは後述
する回転軸7の軸方向一端側に配置されている。また、
ケーシング1は、図3に示す如く、2分割可能となった
一対の分割ケーシング2,2からなり、該各分割ケーシ
ング2は複数のねじ等を用いて一体化される構成となっ
ている。
【0020】3はケーシング1の一部を構成するチュー
ブで、該チューブ3は、軸方向の一端側がケーシング1
内に固着され、他端側がケーシング1外に突出すると共
に、この突出端側には、後述の出力ロッド5を摺動可能
に案内するロッドガイド4が設けられている。
ブで、該チューブ3は、軸方向の一端側がケーシング1
内に固着され、他端側がケーシング1外に突出すると共
に、この突出端側には、後述の出力ロッド5を摺動可能
に案内するロッドガイド4が設けられている。
【0021】5は金属材料により円筒状に形成された出
力ロッドで、該出力ロッド5は、軸方向の一端側がロッ
ドガイド4を介してケーシング1のチューブ3内に挿入
され、その内周側には送りナット6が固着されている。
また、出力ロッド5は、他端側がチューブ3外に突出
し、この突出端側には取付部としての取付アイ5Aが設
けられている。
力ロッドで、該出力ロッド5は、軸方向の一端側がロッ
ドガイド4を介してケーシング1のチューブ3内に挿入
され、その内周側には送りナット6が固着されている。
また、出力ロッド5は、他端側がチューブ3外に突出
し、この突出端側には取付部としての取付アイ5Aが設
けられている。
【0022】7は金属材料により段付きの棒状に形成さ
れた回転軸で、該回転軸7は、ケーシング1内の一端側
に配置された軸受取付部7Aと、該軸受取付部7Aの他
端側に一体形成され、略D字状の横断面を有するギヤ取
付部7Bと、該ギヤ取付部7Bの他端側に一体形成され
た送りねじ部7Cとから構成されている。そして、軸受
取付部7Aは、後述の軸受ケース20と軸受21とを用
いて回転可能に支持されている。また、送りねじ部7C
は出力ロッド5の送りナット6に螺合され、チューブ
3、ロッドガイド4、出力ロッド5等を介してケーシン
グ1に支持されている。
れた回転軸で、該回転軸7は、ケーシング1内の一端側
に配置された軸受取付部7Aと、該軸受取付部7Aの他
端側に一体形成され、略D字状の横断面を有するギヤ取
付部7Bと、該ギヤ取付部7Bの他端側に一体形成され
た送りねじ部7Cとから構成されている。そして、軸受
取付部7Aは、後述の軸受ケース20と軸受21とを用
いて回転可能に支持されている。また、送りねじ部7C
は出力ロッド5の送りナット6に螺合され、チューブ
3、ロッドガイド4、出力ロッド5等を介してケーシン
グ1に支持されている。
【0023】そして、回転軸7は、後述の電動モータ8
を用いて正逆回転されることにより、送りねじ部7Cと
送りナット6とを介して出力ロッド5を軸方向に変位さ
せ、出力ロッド5をケーシング1のチューブ3から図1
中の矢示A方向に伸縮させるものである。
を用いて正逆回転されることにより、送りねじ部7Cと
送りナット6とを介して出力ロッド5を軸方向に変位さ
せ、出力ロッド5をケーシング1のチューブ3から図1
中の矢示A方向に伸縮させるものである。
【0024】8はケーシング1内に設けられた電動モー
タで、該電動モータ8は、図2に示す如く、ケーシング
1のモータ収容部1A内に収容されたモータケース8A
と、該モータケース8Aから突出し、回転軸7に対して
ほぼ直交する方向に延びた出力軸8Bとから構成されて
いる。そして、モータケース8Aは、例えば硬質の弾性
材料等により形成されたカップ状のマウント9を用いて
モータ収容部1A内に位置決めされている。また、出力
軸8Bは、後述のウォームギヤ10を介して回転軸7と
連結されている。
タで、該電動モータ8は、図2に示す如く、ケーシング
1のモータ収容部1A内に収容されたモータケース8A
と、該モータケース8Aから突出し、回転軸7に対して
ほぼ直交する方向に延びた出力軸8Bとから構成されて
いる。そして、モータケース8Aは、例えば硬質の弾性
材料等により形成されたカップ状のマウント9を用いて
モータ収容部1A内に位置決めされている。また、出力
軸8Bは、後述のウォームギヤ10を介して回転軸7と
連結されている。
【0025】10は回転軸7と電動モータ8との間に設
けられたウォームギヤで、該ウォームギヤ10は、図2
および図3に示す如く、電動モータ8の出力軸8Bの先
端側に設けられた駆動歯車としてのウォーム11と、回
転軸7のギヤ取付部7Bの外周側に廻止め状態で着脱可
能に嵌合され、該ウォーム11と噛合した従動歯車とし
てのウォームホイール12とからなり、電動モータ8の
回転を減速して大きな回転トルクを回転軸7に伝達する
ものである。
けられたウォームギヤで、該ウォームギヤ10は、図2
および図3に示す如く、電動モータ8の出力軸8Bの先
端側に設けられた駆動歯車としてのウォーム11と、回
転軸7のギヤ取付部7Bの外周側に廻止め状態で着脱可
能に嵌合され、該ウォーム11と噛合した従動歯車とし
てのウォームホイール12とからなり、電動モータ8の
回転を減速して大きな回転トルクを回転軸7に伝達する
ものである。
【0026】ここで、ウォームホイール12は、ウォー
ム11との噛合状態を保持しつつ後述の各歯車ホルダ1
3間で回転軸7に対して軸方向へと僅かに変位可能とな
っている。これにより、回転軸7からの反力として電動
モータ8の出力軸8Bに過大な負荷が加わる場合でも、
ウォームホイール12が軸方向へと僅かに変位すること
によって出力軸8Bに作用する偏荷重を回避することが
できる。
ム11との噛合状態を保持しつつ後述の各歯車ホルダ1
3間で回転軸7に対して軸方向へと僅かに変位可能とな
っている。これにより、回転軸7からの反力として電動
モータ8の出力軸8Bに過大な負荷が加わる場合でも、
ウォームホイール12が軸方向へと僅かに変位すること
によって出力軸8Bに作用する偏荷重を回避することが
できる。
【0027】13,13は電動モータ8に突設された一
対の歯車ホルダで、該各歯車ホルダ13は、図2ないし
図4に示す如く、金属材料等を用いて平板状に形成さ
れ、ウォームホイール12を軸方向で挟むように配置さ
れている。そして、歯車ホルダ13は、電動モータ8の
モータケース8Aと一体に形成されたホルダプレート1
4と、該ホルダプレート14に各取付ねじ15を用いて
着脱可能に締着された押えプレート16とから構成され
ている。
対の歯車ホルダで、該各歯車ホルダ13は、図2ないし
図4に示す如く、金属材料等を用いて平板状に形成さ
れ、ウォームホイール12を軸方向で挟むように配置さ
れている。そして、歯車ホルダ13は、電動モータ8の
モータケース8Aと一体に形成されたホルダプレート1
4と、該ホルダプレート14に各取付ねじ15を用いて
着脱可能に締着された押えプレート16とから構成され
ている。
【0028】ここで、ホルダプレート14には、図4に
示す如く、押えプレート16との衝合面に開口した凹部
14Aが設けられ、押えプレート16にも凹部16Aが
設けられている。そして、ホルダプレート14と押えプ
レート16とを衝合した状態では、図3に示す如く、こ
れらの間に凹部14A,16Aによって長穴17が形成
されている。
示す如く、押えプレート16との衝合面に開口した凹部
14Aが設けられ、押えプレート16にも凹部16Aが
設けられている。そして、ホルダプレート14と押えプ
レート16とを衝合した状態では、図3に示す如く、こ
れらの間に凹部14A,16Aによって長穴17が形成
されている。
【0029】また、長穴17は回転軸7の径方向に一定
の長さ寸法をもって延び、該長穴17内には、後述の摺
動筒18とスペーサ19とを長穴17内に抜止め状態に
保持する凹溝17Aが全周に亘って設けられている。さ
らに、長穴17内には、回転軸7のギヤ取付部7Bが摺
動筒18を介して回転可能に挿嵌され、該摺動筒18
は、スペーサ19を用いて長穴17内でウォーム11か
ら最も離れた位置に保持されている。
の長さ寸法をもって延び、該長穴17内には、後述の摺
動筒18とスペーサ19とを長穴17内に抜止め状態に
保持する凹溝17Aが全周に亘って設けられている。さ
らに、長穴17内には、回転軸7のギヤ取付部7Bが摺
動筒18を介して回転可能に挿嵌され、該摺動筒18
は、スペーサ19を用いて長穴17内でウォーム11か
ら最も離れた位置に保持されている。
【0030】これにより、歯車ホルダ13は、回転軸7
を電動モータ8に対して回転可能に連結し、ウォーム1
1とウォームホイール12とを噛合させた状態に保持す
ると共に、後述のサブアッシー体31を構成するもので
ある。
を電動モータ8に対して回転可能に連結し、ウォーム1
1とウォームホイール12とを噛合させた状態に保持す
ると共に、後述のサブアッシー体31を構成するもので
ある。
【0031】19は各歯車ホルダ13の長穴17内に着
脱可能に設けられたスペーサで、該スペーサ19は、図
3および図4に示す如く、摺動筒18が嵌合される円弧
状の湾曲部19Aを有し、該湾曲部19Aに摺動筒18
を嵌合させた状態では、これらの外形が長穴17に対応
した形状をなすように構成されている。
脱可能に設けられたスペーサで、該スペーサ19は、図
3および図4に示す如く、摺動筒18が嵌合される円弧
状の湾曲部19Aを有し、該湾曲部19Aに摺動筒18
を嵌合させた状態では、これらの外形が長穴17に対応
した形状をなすように構成されている。
【0032】また、スペーサ19は、図3または図7に
示す位置で選択的に位置決めされ、例えば図3ではウォ
ームホイール12の外径に対応して長穴17内で摺動筒
18よりもウォーム11寄りの位置に取付けられると共
に、図7では後述するウォームホイール41の外径に対
応して摺動筒18よりもウォーム11から離れた位置に
取付けられている。これにより、スペーサ19は、回転
軸7を長穴17内でウォームホイール12,41の外径
に対応して位置合わせするものである。
示す位置で選択的に位置決めされ、例えば図3ではウォ
ームホイール12の外径に対応して長穴17内で摺動筒
18よりもウォーム11寄りの位置に取付けられると共
に、図7では後述するウォームホイール41の外径に対
応して摺動筒18よりもウォーム11から離れた位置に
取付けられている。これにより、スペーサ19は、回転
軸7を長穴17内でウォームホイール12,41の外径
に対応して位置合わせするものである。
【0033】一方、20はケーシング1の軸受ケース収
容部1B内に抜止め状態で収容された軸受ケースで、該
軸受ケース20は、図2に示す如く、金属等の剛性材料
を用いて略カップ状に形成され、その外面側には、取付
部としての取付アイ20Aがケーシング1の外部に突出
して一体形成されている。
容部1B内に抜止め状態で収容された軸受ケースで、該
軸受ケース20は、図2に示す如く、金属等の剛性材料
を用いて略カップ状に形成され、その外面側には、取付
部としての取付アイ20Aがケーシング1の外部に突出
して一体形成されている。
【0034】そして、軸受ケース20は取付アイ20A
が外部の取付対象物に取付けられ、出力ロッド5がケー
シング1のチューブ3から伸縮するときには、その反力
として回転軸7に加わる軸方向の押圧力、引張力を軸受
21と共に受承する構成となっている。
が外部の取付対象物に取付けられ、出力ロッド5がケー
シング1のチューブ3から伸縮するときには、その反力
として回転軸7に加わる軸方向の押圧力、引張力を軸受
21と共に受承する構成となっている。
【0035】21は軸受ケース20内に固定して設けら
れた軸受で、該軸受21は、回転軸7の軸受取付部7A
の外周側に鍔付き筒体22を介して嵌合された内輪21
Aと、該内輪21Aの外周側に各鋼球21Bを用いて回
転可能に連結された外輪21Cとからなり、回転軸7の
一端側を回転可能に支持している。
れた軸受で、該軸受21は、回転軸7の軸受取付部7A
の外周側に鍔付き筒体22を介して嵌合された内輪21
Aと、該内輪21Aの外周側に各鋼球21Bを用いて回
転可能に連結された外輪21Cとからなり、回転軸7の
一端側を回転可能に支持している。
【0036】ここで、内輪21Aは、前記鍔付き筒体2
2と、ナット23により回転軸7の軸受取付部7Aに抜
止め状態で嵌合された環状のワッシャ24とを用いて、
回転軸7に対して軸方向に位置決めされている。また、
外輪21Cは、環状板25を用いて軸受ケース20内に
固定されている。
2と、ナット23により回転軸7の軸受取付部7Aに抜
止め状態で嵌合された環状のワッシャ24とを用いて、
回転軸7に対して軸方向に位置決めされている。また、
外輪21Cは、環状板25を用いて軸受ケース20内に
固定されている。
【0037】本実施の形態によるリニア型アクチュエー
タは上述の如き構成を有するもので、次にその作動につ
いて説明する。
タは上述の如き構成を有するもので、次にその作動につ
いて説明する。
【0038】まず、リニア型アクチュエータは、軸受ケ
ース20の取付アイ20Aが例えば固定側のベース部材
に取付けられ、出力ロッド5の取付アイ5Aは、駆動対
象物(いずれも図示せず)等に取付けられ、この状態で
電動モータ8に給電することによって作動する。
ース20の取付アイ20Aが例えば固定側のベース部材
に取付けられ、出力ロッド5の取付アイ5Aは、駆動対
象物(いずれも図示せず)等に取付けられ、この状態で
電動モータ8に給電することによって作動する。
【0039】そして、電動モータ8が駆動されると、そ
の出力軸8Bの回転がウォームギヤ10を介して回転軸
7に伝達される。また、出力ロッド5は、取付アイ5A
が外部に取付けられることによって回転動作を規制され
ているため、回転軸7が回転するときには、出力ロッド
5が送りナット6と共に回転軸7の送りねじ部7Cに対
して軸方向に変位する。
の出力軸8Bの回転がウォームギヤ10を介して回転軸
7に伝達される。また、出力ロッド5は、取付アイ5A
が外部に取付けられることによって回転動作を規制され
ているため、回転軸7が回転するときには、出力ロッド
5が送りナット6と共に回転軸7の送りねじ部7Cに対
して軸方向に変位する。
【0040】これにより、回転軸7を電動モータ8によ
り正回転または逆回転させたときには、出力ロッド5が
ケーシング1のチューブ3に対して伸長または縮小する
ようになり、前記駆動対象物をベース部材に対して変位
させることができる。
り正回転または逆回転させたときには、出力ロッド5が
ケーシング1のチューブ3に対して伸長または縮小する
ようになり、前記駆動対象物をベース部材に対して変位
させることができる。
【0041】この場合、出力ロッド5が伸縮するときに
は、その反力として回転軸7に軸方向の押圧力、引張力
が加わるが、これらの押圧力、引張力は、ケーシング1
に加わることなく、外部への取付アイ20Aを有する金
属製の軸受ケース20と、軸受21等とを用いて受承さ
れる。
は、その反力として回転軸7に軸方向の押圧力、引張力
が加わるが、これらの押圧力、引張力は、ケーシング1
に加わることなく、外部への取付アイ20Aを有する金
属製の軸受ケース20と、軸受21等とを用いて受承さ
れる。
【0042】一方、リニア型アクチュエータを組立てる
ときには、歯車ホルダ13を用いて回転軸7と電動モー
タ8とを一体化し、図6に示すサブアッシー体31を組
立てた後に、このサブアッシー体31を単一部材として
ケーシング1内に組込むことができ、組立作業を効率よ
く行うことができる。
ときには、歯車ホルダ13を用いて回転軸7と電動モー
タ8とを一体化し、図6に示すサブアッシー体31を組
立てた後に、このサブアッシー体31を単一部材として
ケーシング1内に組込むことができ、組立作業を効率よ
く行うことができる。
【0043】この場合、まず図5に示す如く回転軸7に
ウォームホイール12、摺動筒18、軸受ケース20、
軸受21等を組付けた後に、この状態で摺動筒18を図
4に示す如くスペーサ19と共に歯車ホルダ13の長穴
17内に配置しつつ、ホルダプレート14と押えプレー
ト16とを各取付ねじ15を用いて締着し、サブアッシ
ー体31を完成させることができる。
ウォームホイール12、摺動筒18、軸受ケース20、
軸受21等を組付けた後に、この状態で摺動筒18を図
4に示す如くスペーサ19と共に歯車ホルダ13の長穴
17内に配置しつつ、ホルダプレート14と押えプレー
ト16とを各取付ねじ15を用いて締着し、サブアッシ
ー体31を完成させることができる。
【0044】また、ウォームギヤ10の減速比を変更し
たいときには、図7に示す如く、例えばウォームホイー
ル12よりも小径に形成された他のウォームホイール4
1を用意し、このウォームホイール41を回転軸7に組
付けると共に、長穴17内で摺動筒18とスペーサ19
との位置を入れ換え、摺動筒18をスペーサ19よりも
ウォーム11寄りに配置する。
たいときには、図7に示す如く、例えばウォームホイー
ル12よりも小径に形成された他のウォームホイール4
1を用意し、このウォームホイール41を回転軸7に組
付けると共に、長穴17内で摺動筒18とスペーサ19
との位置を入れ換え、摺動筒18をスペーサ19よりも
ウォーム11寄りに配置する。
【0045】これにより、スペーサ19を用いて回転軸
7と電動モータ8の出力軸8Bを位置合わせでき、ウォ
ーム11とウォームホイール41とを噛合させることが
できる。この場合、電動モータ8の収容位置は、ウォー
ムホイール12を用いる場合と比較して僅かに変化する
が、この変化はマウント9の弾性変形によって吸収され
るため、電動モータ8をマウント9によりケーシング1
内で安定して位置決めすることができる。
7と電動モータ8の出力軸8Bを位置合わせでき、ウォ
ーム11とウォームホイール41とを噛合させることが
できる。この場合、電動モータ8の収容位置は、ウォー
ムホイール12を用いる場合と比較して僅かに変化する
が、この変化はマウント9の弾性変形によって吸収され
るため、電動モータ8をマウント9によりケーシング1
内で安定して位置決めすることができる。
【0046】かくして、本実施の形態では、外部への取
付アイ20Aを有した金属製の軸受ケース20を樹脂製
のケーシング1に設け、該軸受ケース20内には、回転
軸7の一端側を回転可能に支持する軸受21を設ける構
成としたので、出力ロッド5がケーシング1のチューブ
3から伸縮するときには、その反力として回転軸7に加
わる軸方向の押圧力、引張力を軸受ケース20と軸受2
1とを用いて安定的に受承でき、これらの外力によって
ケーシング1に歪み、変形等が生じるのを確実に防止す
ることができる。
付アイ20Aを有した金属製の軸受ケース20を樹脂製
のケーシング1に設け、該軸受ケース20内には、回転
軸7の一端側を回転可能に支持する軸受21を設ける構
成としたので、出力ロッド5がケーシング1のチューブ
3から伸縮するときには、その反力として回転軸7に加
わる軸方向の押圧力、引張力を軸受ケース20と軸受2
1とを用いて安定的に受承でき、これらの外力によって
ケーシング1に歪み、変形等が生じるのを確実に防止す
ることができる。
【0047】しかも、電動モータ8のモータケース8A
に歯車ホルダ13を設け、この歯車ホルダ13により摺
動筒18を介して回転軸7を回転可能に支持するように
したので、歯車ホルダ13を用いて回転軸7と電動モー
タ8とを一体化でき、仮りにケーシング1に僅かな歪
み、変形等が生じた場合でも、回転軸7と電動モータ8
とを所定の位置関係に安定して保持することができる。
に歯車ホルダ13を設け、この歯車ホルダ13により摺
動筒18を介して回転軸7を回転可能に支持するように
したので、歯車ホルダ13を用いて回転軸7と電動モー
タ8とを一体化でき、仮りにケーシング1に僅かな歪
み、変形等が生じた場合でも、回転軸7と電動モータ8
とを所定の位置関係に安定して保持することができる。
【0048】これにより、ウォームギヤ10の噛合状態
を安定化でき、回転軸7と電動モータ8との位置ずれ等
によりウォームギヤ10を介して電動モータ8の出力軸
8Bに径方向の大きな外力が加わるのを確実に防止でき
ると共に、電動モータ8の回転トルクをウォームギヤ1
0により回転軸7に効率よく伝えることができる。
を安定化でき、回転軸7と電動モータ8との位置ずれ等
によりウォームギヤ10を介して電動モータ8の出力軸
8Bに径方向の大きな外力が加わるのを確実に防止でき
ると共に、電動モータ8の回転トルクをウォームギヤ1
0により回転軸7に効率よく伝えることができる。
【0049】従って、本実施の形態によれば、高強度の
樹脂材料等を用いてケーシング1を形成する必要がなく
なり、その小型化、軽量化を促進することができる。そ
して、電動モータ8、ウォームギヤ10等を確実に保護
でき、これらを用いて回転軸7を円滑に回転駆動できる
と共に、アクチュエータとしての耐久性、信頼性を向上
させることができる。
樹脂材料等を用いてケーシング1を形成する必要がなく
なり、その小型化、軽量化を促進することができる。そ
して、電動モータ8、ウォームギヤ10等を確実に保護
でき、これらを用いて回転軸7を円滑に回転駆動できる
と共に、アクチュエータとしての耐久性、信頼性を向上
させることができる。
【0050】また、単一部材からなる回転軸7にウォー
ムホイール12,41を設けると共に、この回転軸7を
鍔付き筒体22、ナット23等を用いて軸受21の内輪
21Aに固定し、軸受21の外輪21Cを環状板25を
用いて軸受ケース20内に固定したので、電動モータ8
により回転軸7等を介して出力ロッド5を円滑に伸縮で
き、これらの間で機械的ながたつき等を低減できると共
に、出力ロッド5から回転軸7に伝わる反力により回転
軸7が軸受21に対して位置ずれするのを防止すること
ができる。
ムホイール12,41を設けると共に、この回転軸7を
鍔付き筒体22、ナット23等を用いて軸受21の内輪
21Aに固定し、軸受21の外輪21Cを環状板25を
用いて軸受ケース20内に固定したので、電動モータ8
により回転軸7等を介して出力ロッド5を円滑に伸縮で
き、これらの間で機械的ながたつき等を低減できると共
に、出力ロッド5から回転軸7に伝わる反力により回転
軸7が軸受21に対して位置ずれするのを防止すること
ができる。
【0051】これにより、出力ロッド5の伸長方向また
は縮小方向に大きな負荷が加わる場合でも、その伸縮動
作を安定して行うことができ、アクチュエータとしての
性能を確実に高めることができる。
は縮小方向に大きな負荷が加わる場合でも、その伸縮動
作を安定して行うことができ、アクチュエータとしての
性能を確実に高めることができる。
【0052】さらに、電動モータ8に歯車ホルダ13を
設けることにより、リニア型アクチュエータの組立時に
は、歯車ホルダ13を用いて回転軸7と電動モータ8と
をサブアッシー体31として予め一体化しておくことが
できる。これにより、ウォームギヤ10の噛合状態を調
整しつつ回転軸7と電動モータ8とをケーシング1内に
別々に組付ける作業が必要なくなり、これらをサブアッ
シー体31としてケーシング1内に効率よく組付けるこ
とができる。
設けることにより、リニア型アクチュエータの組立時に
は、歯車ホルダ13を用いて回転軸7と電動モータ8と
をサブアッシー体31として予め一体化しておくことが
できる。これにより、ウォームギヤ10の噛合状態を調
整しつつ回転軸7と電動モータ8とをケーシング1内に
別々に組付ける作業が必要なくなり、これらをサブアッ
シー体31としてケーシング1内に効率よく組付けるこ
とができる。
【0053】また、歯車ホルダ13には回転軸7を挿嵌
する長穴17を設け、この長穴17内にはスペーサ19
を配設したので、回転軸7に取付けるウォームホイール
12,41に対応して長穴17内で回転軸7を位置合わ
せでき、例えば長穴17内で摺動筒18(回転軸7)と
スペーサ19の位置を入れ換えるだけで、互いに外径が
異なる複数種類のウォームホイール12,41をウォー
ム11に対して確実に噛合させることができる。これに
より、リニア型アクチュエータを構成する他の構成部品
を交換することなく、ウォームギヤ10の減速比を容易
に変更することができる。
する長穴17を設け、この長穴17内にはスペーサ19
を配設したので、回転軸7に取付けるウォームホイール
12,41に対応して長穴17内で回転軸7を位置合わ
せでき、例えば長穴17内で摺動筒18(回転軸7)と
スペーサ19の位置を入れ換えるだけで、互いに外径が
異なる複数種類のウォームホイール12,41をウォー
ム11に対して確実に噛合させることができる。これに
より、リニア型アクチュエータを構成する他の構成部品
を交換することなく、ウォームギヤ10の減速比を容易
に変更することができる。
【0054】さらに、回転軸7の軸受取付部7Aを軸受
21により回転可能に支持し、送りねじ部7Cを出力ロ
ッド5、チューブ3等により支持すると共に、これらの
間で回転軸7のギヤ取付部7Bを電動モータ8に連結し
たので、回転軸7の両端側を支持した状態でその軸方向
中間部に電動モータ8の回転力を伝えることができ、回
転軸7を安定して回転駆動することができる。
21により回転可能に支持し、送りねじ部7Cを出力ロ
ッド5、チューブ3等により支持すると共に、これらの
間で回転軸7のギヤ取付部7Bを電動モータ8に連結し
たので、回転軸7の両端側を支持した状態でその軸方向
中間部に電動モータ8の回転力を伝えることができ、回
転軸7を安定して回転駆動することができる。
【0055】なお、前記実施の形態では、回転軸7と電
動モータ8の出力軸8Bとを互いに直交する方向に配設
し、ウォームギヤ10を用いて連結する場合を例に挙げ
て述べたが、本発明はこれに限らず、回転軸7と電動モ
ータ8の出力軸8Bとを平行に配設し、これらを他の減
速歯車機構等を用いて連結する構成としてもよい。
動モータ8の出力軸8Bとを互いに直交する方向に配設
し、ウォームギヤ10を用いて連結する場合を例に挙げ
て述べたが、本発明はこれに限らず、回転軸7と電動モ
ータ8の出力軸8Bとを平行に配設し、これらを他の減
速歯車機構等を用いて連結する構成としてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ケーシングには、剛性材料により形成され外部へ
の取付部を有する軸受ケースを設け、該軸受ケース内に
は回転軸を支持する軸受を設ける構成としたので、出力
ロッドがケーシングから伸縮するときには、その反力と
して回転軸に加わる軸方向の押圧力、引張力を軸受ケー
スと軸受とを用いて受承でき、これらの外力によってケ
ーシングに歪み、変形等が生じるのを確実に防止できる
と共に、回転軸と電動モータとを所定の位置関係に安定
して保持することができる。これにより、回転軸と電動
モータとの連結状態を安定化でき、電動モータを用いて
回転軸を円滑に回転駆動できると共に、アクチュエータ
としての耐久性、信頼性を向上させることができる。し
かも、単一部材からなる回転軸を軸受と軸受ケースとを
用いて支持することにより、出力ロッドの伸長方向また
は縮小方向に大きな負荷が加わる場合でも、その伸縮動
作を回転軸により安定して行うことができる。
れば、ケーシングには、剛性材料により形成され外部へ
の取付部を有する軸受ケースを設け、該軸受ケース内に
は回転軸を支持する軸受を設ける構成としたので、出力
ロッドがケーシングから伸縮するときには、その反力と
して回転軸に加わる軸方向の押圧力、引張力を軸受ケー
スと軸受とを用いて受承でき、これらの外力によってケ
ーシングに歪み、変形等が生じるのを確実に防止できる
と共に、回転軸と電動モータとを所定の位置関係に安定
して保持することができる。これにより、回転軸と電動
モータとの連結状態を安定化でき、電動モータを用いて
回転軸を円滑に回転駆動できると共に、アクチュエータ
としての耐久性、信頼性を向上させることができる。し
かも、単一部材からなる回転軸を軸受と軸受ケースとを
用いて支持することにより、出力ロッドの伸長方向また
は縮小方向に大きな負荷が加わる場合でも、その伸縮動
作を回転軸により安定して行うことができる。
【0057】また、請求項2の発明によれば、電動モー
タのモータケースには歯車ホルダを設ける構成としたの
で、歯車ホルダを用いて回転軸と電動モータとを一体化
でき、仮りにケーシングが外力等によって僅かに変形し
た場合でも、回転軸と電動モータとの連結状態を安定し
て保持することができる。また、リニア型アクチュエー
タの組立時には、歯車ホルダを用いて回転軸と電動モー
タとを予めサブアッシー化でき、これらをケーシングに
効率よく組付けることができる。
タのモータケースには歯車ホルダを設ける構成としたの
で、歯車ホルダを用いて回転軸と電動モータとを一体化
でき、仮りにケーシングが外力等によって僅かに変形し
た場合でも、回転軸と電動モータとの連結状態を安定し
て保持することができる。また、リニア型アクチュエー
タの組立時には、歯車ホルダを用いて回転軸と電動モー
タとを予めサブアッシー化でき、これらをケーシングに
効率よく組付けることができる。
【0058】さらに、請求項3の発明によれば、歯車ホ
ルダには、長穴と、スペーサとを設ける構成としたの
で、複数種類の従動歯車を回転軸に交換可能に取付ける
ことができ、これらの各従動歯車に対応してスペーサに
より回転軸を長穴内で容易に位置合わせできると共に、
各従動歯車と駆動歯車とを噛合させた状態に保持するこ
とができる。これにより、リニア型アクチュエータを構
成する他の構成部品を交換することなく、駆動歯車と従
動歯車との間の減速比を容易に変更することができる。
ルダには、長穴と、スペーサとを設ける構成としたの
で、複数種類の従動歯車を回転軸に交換可能に取付ける
ことができ、これらの各従動歯車に対応してスペーサに
より回転軸を長穴内で容易に位置合わせできると共に、
各従動歯車と駆動歯車とを噛合させた状態に保持するこ
とができる。これにより、リニア型アクチュエータを構
成する他の構成部品を交換することなく、駆動歯車と従
動歯車との間の減速比を容易に変更することができる。
【図1】本発明の実施の形態によるリニア型アクチュエ
ータを示す縦断面図である。
ータを示す縦断面図である。
【図2】図1中の電動モータ、ウォームギヤ等を拡大し
て示す縦断面図である。
て示す縦断面図である。
【図3】図2中の矢示III − III方向からみた縦断面図
である。
である。
【図4】歯車ホルダ、摺動筒、スペーサ等を分解して示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】軸受ケース、軸受等を回転軸に組付けた状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図6】図5中の回転軸と電動モータとを歯車ホルダに
よりサブアッシー化した状態を示す縦断面図である。
よりサブアッシー化した状態を示す縦断面図である。
【図7】回転軸に他のウォームホイールを取付けた状態
を示す図3と同様位置からみた縦断面図である。
を示す図3と同様位置からみた縦断面図である。
1 ケーシング 4 ロッドガイド 5 出力ロッド 7 回転軸 7C 送りねじ部 8 電動モータ 8A モータケース 8B 出力軸 11 ウォーム(駆動歯車) 12,41 ウォームホイール(従動歯車) 13 歯車ホルダ 17 長穴 19 スペーサ 20 軸受ケース 20A 取付アイ(取付部) 21 軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 幸男 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 Fターム(参考) 4C040 AA05 AA30 DD01 DD03 EE05
Claims (3)
- 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシングに設けられ
たロッドガイドを介して一端側がケーシング内に挿入さ
れ他端側がケーシング外に突出した筒状の出力ロッド
と、一端側が前記ケーシングに回転可能に支持され他端
側が該出力ロッドの内周側に螺合する送りねじ部となっ
た回転軸と、前記ケーシング内に設けられ前記出力ロッ
ドの突出端側を前記ケーシングから伸縮させるため前記
回転軸を正逆回転させる電動モータとからなるリニア型
アクチュエータにおいて、 前記ケーシングの一端側には、剛性材料によって形成さ
れ前記ケーシングを取付対象物に固定するための取付部
を有する軸受ケースと、該軸受ケース内に設けられ前記
回転軸の一端側を回転可能に支持する軸受とを設けたこ
とを特徴とするリニア型アクチュエータ。 - 【請求項2】 前記電動モータの出力軸には駆動歯車を
設け、前記回転軸には該駆動歯車に噛合し前記回転軸と
一体に回転する従動歯車を設け、前記電動モータのモー
タケースには前記回転軸をモータケースに対して回転可
能に連結し前記従動歯車を駆動歯車に噛合させた状態に
保持する歯車ホルダを設けてなる請求項1に記載のリニ
ア型アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記歯車ホルダには、前記駆動歯車に対
する減速比が異なる複数種類の従動歯車を交換可能に設
けるため前記回転軸の径方向に延び該回転軸が回転可能
に挿嵌される長穴と、該長穴内に着脱可能に取付けられ
前記回転軸を各従動歯車にそれぞれ対応させて位置合わ
せするスペーサとを設けてなる請求項2に記載のリニア
型アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10222293A JP2000039051A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | リニア型アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10222293A JP2000039051A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | リニア型アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000039051A true JP2000039051A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=16780107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10222293A Pending JP2000039051A (ja) | 1998-07-22 | 1998-07-22 | リニア型アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000039051A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002266975A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-18 | Fuji Iryoki:Kk | アクチュエータ |
EP2143974A1 (en) * | 2008-07-11 | 2010-01-13 | GymnalUniphy | Linear actuator, device for supporting a person, method for strengthening a linear actuator and safety element |
JP2011117551A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Hiwin Mikrosystem Corp | オートロック機能付きリニアアクチュエータ用組付け装置 |
WO2014157032A1 (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-02 | Thk株式会社 | リニアアクチュエータ |
WO2019103159A1 (ja) * | 2017-11-27 | 2019-05-31 | Ntn株式会社 | 電動アクチュエータ |
JP2019097382A (ja) * | 2017-11-27 | 2019-06-20 | Ntn株式会社 | 電動アクチュエータ |
CN111895061A (zh) * | 2020-09-07 | 2020-11-06 | 惠州市金力智能科技有限公司 | 一种电动伸缩机构的减速模块 |
CN112324895A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-02-05 | 荣怡 | 一种高强度重载可伸缩拉杆总成 |
-
1998
- 1998-07-22 JP JP10222293A patent/JP2000039051A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002266975A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-18 | Fuji Iryoki:Kk | アクチュエータ |
EP2143974A1 (en) * | 2008-07-11 | 2010-01-13 | GymnalUniphy | Linear actuator, device for supporting a person, method for strengthening a linear actuator and safety element |
JP2011117551A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Hiwin Mikrosystem Corp | オートロック機能付きリニアアクチュエータ用組付け装置 |
WO2014157032A1 (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-02 | Thk株式会社 | リニアアクチュエータ |
JP2014190371A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | Thk Co Ltd | リニアアクチュエータ |
WO2019103159A1 (ja) * | 2017-11-27 | 2019-05-31 | Ntn株式会社 | 電動アクチュエータ |
JP2019097382A (ja) * | 2017-11-27 | 2019-06-20 | Ntn株式会社 | 電動アクチュエータ |
US11476732B2 (en) | 2017-11-27 | 2022-10-18 | Ntn Corporation | Electric actuator |
JP7240150B2 (ja) | 2017-11-27 | 2023-03-15 | Ntn株式会社 | 電動アクチュエータ |
CN111895061A (zh) * | 2020-09-07 | 2020-11-06 | 惠州市金力智能科技有限公司 | 一种电动伸缩机构的减速模块 |
CN112324895A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-02-05 | 荣怡 | 一种高强度重载可伸缩拉杆总成 |
CN112324895B (zh) * | 2020-11-06 | 2022-04-08 | 荣怡 | 一种高强度重载可伸缩拉杆总成 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1818242B9 (en) | Electric power steering apparatus | |
US7360624B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP3263846B2 (ja) | ステップダウンギヤシステム | |
JP3542819B2 (ja) | 歯車装置 | |
EP1452419A1 (en) | Electric power steering device | |
EP1335154A1 (en) | Electric power steering apparatus | |
EP1775163A2 (en) | Mirror device for a vehicle | |
JP7404688B2 (ja) | ウォーム減速機および電動アシスト装置 | |
JP2000039051A (ja) | リニア型アクチュエータ | |
JP2002243025A (ja) | 遊星歯車装置の遊星キャリア機構 | |
JP2005188740A (ja) | 減速機 | |
JP2004197836A (ja) | 遊星歯車減速装置 | |
WO2021241135A1 (ja) | ウォーム減速機および電動アシスト装置 | |
JP2019537694A (ja) | 固定式軸受および操舵伝動装置 | |
JP4016604B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH1134888A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
KR102667921B1 (ko) | 전동 스티어링 컬럼 장치 | |
JP4244642B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP2001165246A (ja) | 歯車減速装置 | |
JP3897525B2 (ja) | 運動変換装置及び動力舵取装置 | |
JPH1143052A (ja) | テレスコピックステアリング装置 | |
JP2005155782A (ja) | フレキシブルアクチュエーター | |
JP3838839B2 (ja) | 運動変換装置 | |
JP7358766B2 (ja) | ウォーム減速機 | |
JP6120439B2 (ja) | 伸縮アクチュエータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041125 |