JPH07212384A - ループバック制御方式の通信システム - Google Patents

ループバック制御方式の通信システム

Info

Publication number
JPH07212384A
JPH07212384A JP6002103A JP210394A JPH07212384A JP H07212384 A JPH07212384 A JP H07212384A JP 6002103 A JP6002103 A JP 6002103A JP 210394 A JP210394 A JP 210394A JP H07212384 A JPH07212384 A JP H07212384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission line
data transmission
active
carrier
loopback
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6002103A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yamaji
真嗣 山地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP6002103A priority Critical patent/JPH07212384A/ja
Publication of JPH07212384A publication Critical patent/JPH07212384A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 現用系Lmおよび予備系Lsからなる互いに
逆方向にデータを送信するようになされた二重ループ状
データ伝送路に、複数のデータ伝送装置1〜4が接続さ
れる。各データ伝送装置1〜4は、現用系Lmからのキ
ャリアを検出できないとき、予備系Lsを介した伝送を
停止して予備系Lsから現用系Lmへのループバックを
構成し、予備系Lsからのキャリアを検出できないと
き、データ伝送を継続しながら現用系Lmから予備系L
sへのループバックを構成し、両伝送路からキャリアを
検出できないとき、現用系Lmを介したデータ伝送のみ
を行ない、両伝送路からキャリアを検出すればループバ
ックを解除する。 【効果】 伝送路の故障を検出して短時間にループバッ
クを構成し、その故障復旧時には短時間でループバック
を解除し、予備系Lsのみの故障であればループバック
を構成せず、不要なシステムのデータ伝送の停止を回避
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、FA(Factor
y Automation)等に適用され、現用系および予備系から
なるそれぞれ逆方向にデータを送信するようになされた
二重ループ状データ伝送路に複数のデータ伝送装置が接
続されている通信システムに関し、特に、伝送路の故障
に対してループバック制御を行うループバック制御方式
の通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ループ状に構成された通信システムにお
いては、伝送路の障害に対して障害が発生した伝送路の
両端の伝送装置においてループバック制御を行うこと
で、システムダウンを回避できることが知られている。
【0003】尚、隣接する伝送装置間の伝送路の障害に
ついては、基本的に受信側伝送装置では知ることはでき
ても、送信側伝送装置では知ることができない。また、
ループバックを構成した場合には、伝送路の障害が復旧
したことをループバック構成前の送信側伝送装置は知る
ことができない。
【0004】これらに対しては、従来より様々な手法が
提案されているが、その多くはループバックの構成およ
び解除に時間がかかるものである。そこで、現用系およ
び予備系の伝送路を使って隣接する伝送装置間で相互に
搬送波のやりとりをすることによって伝送路障害の有無
をチエックしながら、ループバックの構成および解除を
行うループ状伝送路構成方式が、例えば特開平3−10
7239号公報等に開示されている。このループ状伝送
路構成方式を用いれば、ループバックの構成および解除
に要する時間を短縮化することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなループ状伝送路構成方式では、常用系の伝送路に
障害が発生したときのみならず、通常はデータ伝送に使
用されていない予備系の伝送路のみに障害が発生した場
合にも、ループバックが構成されることになり、ループ
バックが構成されるまでの間システムのデータ伝送がス
トップするという問題がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、伝送路の故障を検出して短時間にルー
プバックを構成し、また、伝送路の故障が復旧したとき
には短時間でループバックを解除し、しかも、予備系の
伝送路のみの故障であればループバックを構成せず、不
要なシステムのデータ伝送の停止を回避することがで
き、また、迅速なシステムの立ち上げが可能なループバ
ック制御方式の通信システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明に係る
ループバック制御方式の通信システムは、現用系伝送路
および予備系伝送路からなるそれぞれ逆方向にデータを
送信するようになされた二重ループ状データ伝送路に、
データ送受信のための変復調部を備えると共に伝送路の
故障に対してループバック制御を行う複数のデータ伝送
装置が接続されている通信システムであって、上記の課
題を解決するために、以下の手段が講じられていること
を特徴としている。
【0008】即ち、上記の各データ伝送装置は、隣接す
るデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキャリア
の有無を検出する現用系キャリア検出手段と、もう一方
に隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を介した
キャリアの有無を検出する予備系キャリア検出手段とを
有している。
【0009】そして、上記の各データ伝送装置は、隣接
するデータ伝送装置からの予備系伝送路を介したキャリ
アを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送装置
からの現用系伝送路を介したキャリアを検出できないと
き、隣接するデータ伝送装置への予備系伝送路を介した
キャリアおよびデータの伝送を停止すると共に、予備系
伝送路から現用系伝送路へのループバックを構成するよ
うになっている。
【0010】さらに、上記の各データ伝送装置は、隣接
するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキャリ
アを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送装置
からの予備系伝送路を介したキャリアを検出できないと
き、隣接するデータ伝送装置への現用系伝送路を介した
データ伝送を継続すると共に、現用系伝送路から予備系
伝送路へのループバックを構成するようになっている。
【0011】請求項2の本発明に係るループバック制御
方式の通信システムは、上記請求項1の発明の構成にお
いて、上記の各データ伝送装置は、上記のように予備系
伝送路から現用系伝送路へのループバックを構成してい
るときに、隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路
を介したキャリアを検出すれば、上記のループバックを
解除すると共に、隣接するデータ伝送装置への予備系伝
送路を介した伝送を再開するようになっている。
【0012】さらに、上記の各データ伝送装置は、上記
のように現用系伝送路から予備系伝送路へのループバッ
クを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置から
の予備系伝送路を介したキャリアを検出すれば、隣接す
るデータ伝送装置への現用系伝送路を介したデータ伝送
を継続しながら、上記のループバックを解除するように
なっている。
【0013】請求項3の本発明に係るループバック制御
方式の通信システムは、上記請求項2の発明の構成にお
いて、上記の各データ伝送装置が、隣接するデータ伝送
装置からの現用系伝送路を介したキャリアも、もう一方
に隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を介した
キャリアも検出できないとき、隣接するデータ伝送装置
への現用系伝送路を介したデータ伝送のみを行うように
なっている。
【0014】
【作用】上記請求項1の発明の構成によれば、各データ
伝送装置間で現用系伝送路を使用したデータの送受信を
行うことができる正常なループ構成のときに予備系伝送
路で故障が発生した場合、例えば、図1中のデータ伝送
装置2とデータ伝送装置3との間の予備系伝送路Lsで
故障が発生した場合を考えると、上記データ伝送装置2
は、隣接するデータ伝送装置3からの予備系伝送路Ls
を介したキャリアを検出できなくなるので、隣接するデ
ータ伝送装置3への現用系伝送路Lmを介したデータ伝
送を継続すると共に、現用系伝送路Lmから予備系伝送
路Lsへのループバックを構成する。
【0015】このとき、上記データ伝送装置3以外のデ
ータ伝送装置は、現用系伝送路Lmおよび予備系伝送路
Lsからのキャリアを正常に検出することができるの
で、ループバックを構成することなく、現用系伝送路L
mを使ったデータ伝送を行うことになる。
【0016】この際、上記データ伝送装置2は、現用系
伝送路Lmを使ったデータ伝送を継続しているので、シ
ステム全体のデータ伝送がストップすることはない。
【0017】また、各データ伝送装置間で現用系伝送路
を使用したデータの送受信を行うことができる正常なル
ープ構成のときに現用系伝送路で故障が発生した場合、
例えば、図1中のデータ伝送装置2とデータ伝送装置3
との間の現用系伝送路Lmで故障が発生した場合を考え
ると、上記データ伝送装置3は、隣接するデータ伝送装
置2からの現用系伝送路Lmを介したキャリアを検出で
きなくなるので、隣接するデータ伝送装置2への予備系
伝送路Lsを介したキャリアおよびデータの送出を停止
すると共に、予備系伝送路Lsから現用系伝送路Lmへ
のループバックを構成する。
【0018】この場合、上記データ伝送装置2は、隣接
するデータ伝送装置3からの予備系伝送路Lsを介した
キャリアを検出できなくなるので、隣接するデータ伝送
装置3への現用系伝送路Lmを介したデータ伝送を継続
すると共に、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへ
のループバックを構成する。
【0019】このように、上記通信システムでは、現用
系伝送路Lmの故障を検出しループバックを短時間に構
成することができる。
【0020】上記請求項2の発明の構成によれば、図1
中のデータ伝送装置2とデータ伝送装置3との間の予備
系伝送路Lsで故障が発生すれば、上述の請求項1の発
明と同様の動作が行われ、その後、上記予備系伝送路L
sの故障が復旧した場合を考えると、上記データ伝送装
置2は、隣接するデータ伝送装置3からの予備系伝送路
Lsを介したキャリアを検出することになるので、隣接
するデータ伝送装置3への現用系伝送路Lmを介したデ
ータ伝送を継続しながら、現用系伝送路Lmから予備系
伝送路Lsへのループバックを解除する。これにより、
予備系伝送路Lsが正常なループ構成に戻る。
【0021】また、図1中のデータ伝送装置2とデータ
伝送装置3との間の現用系伝送路Lmで故障が発生すれ
ば、上述の請求項1の発明と同様の動作により迅速にル
ープバックが構成され、その後、上記現用系伝送路Lm
の故障が復旧した場合を考えると、上記データ伝送装置
3は、隣接するデータ伝送装置2からの現用系伝送路L
mを介したキャリアを検出することになるので、予備系
伝送路Lsから現用系伝送路Lmへのループバックを解
除すると共に、データ伝送装置2への予備系伝送路Ls
を介したキャリアおよびデータの送出を再開する。
【0022】この場合、上記データ伝送装置2は、隣接
するデータ伝送装置3からの予備系伝送路Lsを介した
キャリアを検出することになるので、隣接するデータ伝
送装置3への現用系伝送路Lmを介したデータ伝送を継
続しながら、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへ
のループバックを解除する。
【0023】これにより、現用系および予備系の両伝送
路が正常なループ構成に戻る。このように、上記通信シ
ステムでは、現用系伝送路Lmの復旧を検出しループバ
ックを短時間に解除することができる。
【0024】上記請求項3の発明の構成によれば、シス
テム立ち上げ時、全てのデータ伝送装置の電源が遮断さ
れている状態から、あるデータ伝送装置、例えば図1中
のデータ伝送装置2の電源が投入されると、該データ伝
送装置2は、現用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Ls
の何れからのキャリアも検出できないので、隣接するデ
ータ伝送装置3への現用系伝送路Lmを介したデータ伝
送のみを行う。
【0025】例えば、この後、データ伝送装置3の電源
が投入されると、該データ伝送装置3は、現用系伝送路
Lmからのキャリアを検出するが、予備系伝送路Lsか
らのキャリアを検出できないので、隣接するデータ伝送
装置4への現用系伝送路Lmを介したデータ伝送を行う
と共に、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのル
ープバックを構成し、隣接するデータ伝送装置2への予
備系伝送路Lsを介したデータ伝送を開始する。この場
合、上記データ伝送装置2は、予備系伝送路Lsからの
キャリアを検出するので、予備系伝送路Lsから現用系
伝送路Lmへのループバックを構成する。
【0026】例えば、この後、データ伝送装置4の電源
が投入されると、上記データ伝送装置3と同様にして、
現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのループバッ
クを構成し、隣接するデータ伝送装置3への予備系伝送
路Lsを介したデータ伝送を開始する。この場合、上記
データ伝送装置3は、予備系伝送路Lsからのキャリア
を検出するので、現用系伝送路Lmから予備系伝送路L
sへのループバックを解除する。
【0027】このように、各データ伝送装置は、電源が
投入されたとき、現用系伝送路Lmへのデータ伝送を行
いながら、現用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Lsか
らのキャリアの有無を検出することになり、現用系伝送
路Lmまたは予備系伝送路Lsの何れか一方のみからの
キャリアを検出すればループバックを構成する一方、現
用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Lsの両方からキャ
リアを検出すればループバックを解除するので、全ての
データ伝送装置の電源投入が完了すれば、迅速に現用系
および予備系の両伝送路が正常なループ構成になり、シ
ステムが立ち上がる。
【0028】そして、システムが立ち上がった後に、現
用系伝送路または予備系伝送路において故障が発生した
場合は、上述した請求項1の発明と同様の動作を行い、
その後、伝送路の故障が復旧した場合は、上述した請求
項2の発明と同様の動作を行なう。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図27
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0030】本実施例に係るループバック制御方式の通
信システムは、図1に示すように、現用系伝送路Lmお
よび予備系伝送路Lsからなるそれぞれ逆方向にデータ
を送信するようになされた二重ループ状データ伝送路
に、データ送受信のための変復調部を備えた複数の(本
実施例では4つの)データ伝送装置1〜4がこの順に接
続されたものである。
【0031】上記の各データ伝送装置1〜4は、それぞ
れ、現用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Lsの故障を
検出しながら伝送路のループ制御を行うループ制御部5
と、送信データおよび受信データの処理(例えば、送信
しようとするデータを所定の伝送フォーマットに変換す
る等の処理)を行う通信処理部6とを備えている。上記
ループ制御部5は、図5に示すように、通信処理部6か
ら受け取った送信データを変調して現用系伝送路Lmへ
送出する現用系変調装置TXmと、現用系伝送路Lmか
ら受信したデータを復調する現用系復調装置RXmと、
送信データを変調して予備系伝送路Lsへ送出する予備
系変調装置TXsと、予備系伝送路Lsから受信したデ
ータを復調する予備系復調装置RXsとを備えており、
これらの変調・復調装置TXm・RXm・TXs・RX
sは、現用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Lsによっ
て互いに逆方向にデータ伝送を行うように、現用系伝送
路Lmまたは予備系伝送路Lsに接続されている。
【0032】上記現用系復調装置(現用系キャリア検出
手段)RXmは、現用系伝送路Lmからのキャリアの有
無を検出する機能を有している。また、上記予備系変調
装置TXsは、予備系伝送路Lsへのキャリアおよびデ
ータの送出を停止する機能を有している。また、上記予
備系復調装置(予備系キャリア検出手段)RXsは、予
備系伝送路Lsからのキャリアの有無を検出する機能を
有している。
【0033】また、各データ伝送装置1〜4のループ制
御部5は、現用系復調装置RXmまたは予備系復調装置
RXsの何れで復調された受信データを通信処理部6へ
渡すかを切り替える機能、通信処理部6からの送信デー
タを現用系変調装置TXmへ渡す機能、予備系復調装置
RXsで復調された受信データと通信処理部6からの送
信データとの内の何れのデータを予備系伝送路Lsへ送
出する送信データとして予備系変調装置TXsへ渡すか
を切り替える機能、および予備系復調装置RXsで復調
された受信データを予備系変調装置TXsへ渡す機能を
有している。
【0034】また、各データ伝送装置1〜4のループ制
御部5は、図2に示すように、予備系伝送路Lsからの
キャリアが予備系復調装置RXsにおいて検出される
が、現用系復調装置RXmにおいて現用系伝送路Lmか
らのキャリアが検出されなかったとき、予備系変調装置
TXsによる予備系伝送路Lsへのキャリアおよびデー
タの送出を停止すると共に、予備系復調装置RXsで復
調された受信データを通信処理部6に渡し、さらに、通
信処理部6からの送信データを現用系変調装置TXmに
渡す。即ち、上記のとき、予備系伝送路Lsへのキャリ
アおよびデータの伝送を停止し、且つ、予備系伝送路L
sから現用系伝送路Lmへのループバックを構成するよ
うになっている。
【0035】また、各データ伝送装置1〜4のループ制
御部5は、図3に示すように、現用系伝送路Lmからの
キャリアが現用系復調装置RXmにおいて検出される
が、予備系復調装置RXsにおいて予備系伝送路Lsか
らのキャリアが検出されなかったとき、通信処理部6か
らの送信データを現用系変調装置TXmだけでなく予備
系変調装置TXsへも渡すと共に、現用系復調装置RX
mで復調された受信データを通信処理部6へ渡す。即
ち、上記のとき、現用系伝送路Lmへのデータ伝送を行
い、且つ、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへの
ループバックを構成するようになっている。
【0036】また、各データ伝送装置1〜4のループ制
御部5は、図4に示すように、現用系復調装置RXmお
よび予備系復調装置RXsの両方でキャリアが検出され
なかったとき、通信処理部6からの送信データを現用系
変調装置TXmのみに渡し、また、予備系変調装置TX
sによるキャリアの送出を停止させる。
【0037】また、各データ伝送装置1〜4のループ制
御部5は、上記図2に示すように予備系伝送路Lsから
現用系伝送路Lmへのループバックを構成しているとき
に、現用系復調装置RXmが現用系伝送路Lmからキャ
リアを検出すれば、図5に示すように、現用系伝送路L
mへのデータ伝送を継続しながら上記ループバックを解
除し、予備系伝送路Lsへのキャリアの伝送を開始させ
る。即ち、図2に示す状態において、通信処理部6へ渡
される受信データを予備系復調装置RXsにおける復調
データから現用系復調装置RXmにおける復調データに
切り替え、予備系変調装置TXsによる予備系伝送路L
sへのキャリアの送出を開始させる。
【0038】また、各データ伝送装置1〜4のループ制
御部5は、上記図3に示すように現用系伝送路Lmから
予備系伝送路Lsへのループバックを構成しているとき
に、予備系復調装置RXsが予備系伝送路Lsからキャ
リアを検出すれば、図5に示すように、現用系伝送路L
mへのデータ伝送を継続しながら上記ループバックを解
除する。即ち、上記図3に示す状態において、予備系変
調装置TXsへ渡す送信データを通信処理部6から出力
されるデータから予備系復調装置RXsにおける復調デ
ータに切り替える。
【0039】上記の構成において、通信システムの動作
を図面を参照しながら以下に説明する。
【0040】先ず、システム立ち上げ時の動作を、図6
ないし図12に基づいて以下に説明する。
【0041】図6に示すように、全てのデータ伝送装置
1〜4の電源が遮断されている状態から、先ず、データ
伝送装置2の電源が投入されると、該データ伝送装置2
は、現用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Lsの何れか
らのキャリアも検出できないので、図7に示すように、
現用系伝送路Lmへのキャリアおよびデータの伝送のみ
行う。
【0042】続いてデータ伝送装置3の電源が投入され
ると、該データ伝送装置3は、現用系伝送路Lmからの
キャリアを検出するが、予備系伝送路Lsからのキャリ
アが検出できないので、図8に示すように、現用系伝送
路Lmから予備系伝送路Lsへのループバックを構成
し、通信処理部6からの送信データを予備系変調装置T
Xsを介して予備系伝送路Lsへ送出する。このとき、
データ伝送装置3の現用系変調装置TXmからも、通信
処理部6からの送信データが現用系伝送路Lmへ送信さ
れる。
【0043】この後、上記データ伝送装置2は、予備系
復調装置RXsが予備系伝送路Lsからのキャリアを検
出するので、同図に示すように、予備系伝送路Lsから
現用系伝送路Lmへのループバックを構成するが、現用
系伝送路Lmからのキャリアを検出できないので、予備
系伝送路Lsへのキャリアおよびデータの伝送は停止し
たままである。
【0044】続いてデータ伝送装置4の電源が投入され
ると、該データ伝送装置4は、現用系伝送路Lmからの
キャリアを検出するが、予備系伝送路Lsからのキャリ
アが検出できないので、図9に示すように、現用系伝送
路Lmから予備系伝送路Lsへのループバックを構成
し、通信処理部6からの送信データを予備系変調装置T
Xsを介して予備系伝送路Lsへ送出する。このとき、
データ伝送装置3の現用系変調装置TXmからも、通信
処理部6からの送信データが現用系伝送路Lmへ送信さ
れる。
【0045】この後、上記データ伝送装置3は、予備系
伝送路Lsからのキャリアを検出するので、同図に示す
ように、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのル
ープバックを解除する。
【0046】続いてデータ伝送装置1の電源が投入され
ると、該データ伝送装置1は、現用系伝送路Lmからの
キャリアを検出するが、予備系伝送路Lsからのキャリ
アを検出できないので、図10に示すように、現用系伝
送路Lmから予備系伝送路Lsへのループバックを構成
し、予備系伝送路Lsへのキャリアおよびデータの伝送
を開始すると共に、現用系伝送路Lmへのキャリアおよ
びデータの伝送を開始する。
【0047】このとき、上記伝送装置4は、予備系伝送
路Lsからのキャリアを検出するので、図11に示すよ
うに、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのルー
プバックを解除する。また、伝送装置2は、現用系伝送
路Lmからのキャリアを検出するので、同図に示すよう
に、予備系伝送路Lsから現用系伝送路Lmへのループ
バックを解除し、予備系伝送路Lsへのキャリアの送信
を開始する。
【0048】この後、上記伝送装置1は、予備系伝送路
Lsからのキャリアを検出するので、図12に示すよう
に、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのループ
バックを解除する。これにより、各データ伝送装置1〜
4間で現用系伝送路Lmを使用したデータの送受信を行
うことができる正常なループ構成となり、予備系伝送路
Lsはバイパス状態となる。
【0049】次に、上記図12に示す状態において、あ
るデータ伝送装置の電源の断接を行ったときの動作を、
図13ないし図17に基づいて以下に説明する。
【0050】例えば、図13に示すように、データ伝送
装置3の電源が切断されると、データ伝送装置4は、予
備系伝送路Lsからのキャリアは検出できるが、現用系
伝送路Lmからのキャリアが検出できないので、図14
に示すように、予備系伝送路Lsから現用系伝送路Lm
へのループバックを構成し、予備系伝送路Lsへのキャ
リアおよびデータの送出を停止する。
【0051】また、データ伝送装置2は、現用系伝送路
Lmからのキャリアは検出できるが、予備系伝送路Ls
からのキャリアが検出できないので、同図に示すよう
に、現用系伝送路Lmへのデータ伝送を継続すると共
に、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのループ
バックを構成する。
【0052】この後、再び上記データ伝送装置3の電源
が投入されると、該データ伝送装置3は現用系伝送路L
mからのキャリアは検出できるが、予備系伝送路Lsか
らのキャリアが検出できないので、図15に示すよう
に、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのループ
バックを構成し、予備系伝送路Lsへのキャリアおよび
データの伝送を開始すると共に、現用系伝送路Lmへの
キャリアおよびデータの伝送を開始する。
【0053】次に、上記データ伝送装置2は、予備系伝
送路Lsからのキャリアを検出するので、図16に示す
ように、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのル
ープバックを解除する。また、上記データ伝送装置4
は、現用系伝送路Lmからのキャリアを検出するので、
同図に示すように、予備系伝送路Lsから現用系伝送路
Lmへのループバックを解除し、予備系伝送路Lsへの
キャリアの送信を開始する。
【0054】この後、上記データ伝送装置3は、予備系
伝送路Lsからのキャリアを検出するので、図17に示
すように、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへの
ループバックを解除する。これにより、各データ伝送装
置1〜4間で現用系伝送路Lmを使用したデータの送受
信を行うことができる正常な接続状態に戻り、予備系伝
送路Lsはバイパス状態となる。
【0055】次に、上記図17に示す状態において、予
備系伝送路Lsで故障が発生したときの通信システムの
動作を、図18および図19に基づいて以下に説明す
る。
【0056】例えば、図18に示すように、データ伝送
装置2とデータ伝送装置3との間の予備系伝送路Lsで
故障が発生した場合、データ伝送装置2は、隣接するデ
ータ伝送装置3からの予備系伝送路Lsを介したキャリ
アを検出できないので、図19に示すように、隣接する
データ伝送装置3への現用系伝送路Lmを介したデータ
伝送を継続すると共に、現用系伝送路Lmから予備系伝
送路Lsへのループバックを構成する。
【0057】このように、予備系伝送路Lsのみに故障
が発生した場合には、予備系伝送路Lsの故障を検知し
たデータ伝送装置2側で現用系伝送路Lmから予備系伝
送路Lsへのループバックを構成することになるが、こ
のとき、隣接するデータ伝送装置3への現用系伝送路L
mを介したデータ伝送を継続するので、データ伝送装置
3では通常通りの動作を行うことができ、現用系伝送路
Lmを用いたデータ伝送が停止することがない。
【0058】次に、上記図19に示す状態において、デ
ータ伝送装置2とデータ伝送装置3との間の予備系伝送
路Lsの故障が復旧したときの通信システムの動作を、
図20および図21に基づいて以下に説明する。
【0059】データ伝送装置2とデータ伝送装置3との
間の予備系伝送路Lsの故障復旧によって、図20に示
すように、データ伝送装置2は、隣接するデータ伝送装
置3からの予備系伝送路Lsを介したキャリアを検出す
るので、隣接するデータ伝送装置3への現用系伝送路L
mを介したデータ伝送を継続しながら、図21に示すよ
うに、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのルー
プバックを解除する。これにより、各データ伝送装置1
〜4間で現用系伝送路Lmを使用したデータの送受信を
行うことができる正常なループ構成に戻り、予備系伝送
路Lsはバイパス状態となる。
【0060】次に、上記図21に示す状態において、現
用系伝送路Lmで故障が発生したときの通信システムの
動作を、図22ないし図24に基づいて以下に説明す
る。
【0061】例えば、図22に示すように、データ伝送
装置2とデータ伝送装置3との間の現用系伝送路Lmで
故障が発生した場合、データ伝送装置3は、隣接するデ
ータ伝送装置2からの現用系伝送路Lmを介したキャリ
アを検出できないので、図23に示すように、データ伝
送装置2への予備系伝送路Lsを介したキャリアおよび
データの送出を停止すると共に、予備系伝送路Lsから
現用系伝送路Lmへのループバックを構成する。
【0062】この場合、上記データ伝送装置2は、隣接
するデータ伝送装置3からの予備系伝送路Lsを介した
キャリアを検出できないので、図24に示すように、隣
接するデータ伝送装置3へのデータ伝送を継続すると共
に、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへのループ
バックを構成する。
【0063】上記のように、現用系伝送路Lmで故障が
発生したときは、故障が発生した現用系伝送路Lmの両
端のデータ伝送装置2・3において迅速にループバック
が構成される。
【0064】次に、上記図24に示す状態において、デ
ータ伝送装置2とデータ伝送装置3との間の現用系伝送
路Lmの故障が復旧したときの通信システムの動作を、
図25ないし図27に基づいて以下に説明する。
【0065】データ伝送装置2とデータ伝送装置3との
間の現用系伝送路Lmの故障復旧によって、図25に示
すように、データ伝送装置3は、隣接するデータ伝送装
置2からの現用系伝送路Lmを介したキャリアを検出す
るので、図26に示すように、予備系伝送路Lsから現
用系伝送路Lmへのループバックを解除し、上記データ
伝送装置2への予備系伝送路Lsを介したキャリアの送
信を開始する。
【0066】上記データ伝送装置2は、隣接するデータ
伝送装置3からの予備系伝送路Lsを介したキャリアを
検出するので、図27に示すように、現用系伝送路Lm
から予備系伝送路Lsへのループバックを解除する。こ
れにより、各データ伝送装置1〜4間で現用系伝送路L
mを使用したデータの送受信を行うことができる正常な
ループ構成に戻り、予備系伝送路Lsはバイパス状態と
なる。
【0067】上記のように、現用系伝送路Lmの故障が
復旧したときは、迅速にループバックが解除される。
【0068】以上のように、本実施例の通信システム
は、現用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Lsからなる
それぞれ逆方向にデータを送信するようになされた二重
ループ状データ伝送路に、データ送受信のための変復調
部としての変調・復調装置TXm・RXm・TXs・R
Xsを備えると共に伝送路の故障に対してループバック
制御を行う4つのデータ伝送装置1〜4が接続されてい
る通信システムであって、上記の各データ伝送装置1〜
4は、隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路Lm
を介したキャリアの有無を検出する現用系キャリア検出
手段としての現用系復調装置RXmと、もう一方に隣接
するデータ伝送装置からの予備系伝送路Lsを介したキ
ャリアの有無を検出する予備系キャリア検出手段として
の予備系復調装置RXsとを有し、そして、隣接するデ
ータ伝送装置からの予備系伝送路Lsを介したキャリア
を検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送装置か
らの現用系伝送路Lmを介したキャリアを検出できない
とき、隣接するデータ伝送装置への予備系伝送路Lsを
介したキャリアおよびデータの伝送を停止すると共に、
予備系伝送路Lsから現用系伝送路Lmへのループバッ
クを構成し、また、隣接するデータ伝送装置からの現用
系伝送路Lmを介したキャリアを検出できるが、もう一
方に隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路Lsを
介したキャリアを検出できないとき、隣接するデータ伝
送装置への現用系伝送路Lmを介したデータ伝送を継続
すると共に、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへ
のループバックを構成する構成である。
【0069】これにより、システムが立ち上がった後の
正常なループ構成のときに現用系伝送路Lmで故障が発
生した場合、その故障を検出しループバックを短時間に
構成することができる。また、上記の正常なループ構成
のときに予備系伝送路Lsのみで故障が発生した場合、
従来のように故障した伝送路の両端でループバックが構
成されることはなく現用系伝送路Lmによるデータ伝送
が継続されるので、不要なシステムのデータ伝送の停止
が起こらない。
【0070】また、本実施例の通信システムは、上記の
構成において、さらに、上記の各データ伝送装置1〜4
が、予備系伝送路Lsから現用系伝送路Lmへのループ
バックを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置
からの現用系伝送路Lmを介したキャリアを検出すれ
ば、上記のループバックを解除すると共に、隣接するデ
ータ伝送装置への予備系伝送路Lsを介した伝送を再開
し、また、現用系伝送路Lmから予備系伝送路Lsへの
ループバックを構成しているときに、隣接するデータ伝
送装置からの予備系伝送路Lsを介したキャリアを検出
すれば、隣接するデータ伝送装置への現用系伝送路Lm
を介したデータ伝送を継続しながら、上記のループバッ
クを解除するような構成である。
【0071】これにより、予備系伝送路Lsの故障が復
旧した場合、それを検出して予備系伝送路Lsを正常な
ループ構成に戻すことができる。また、現用系伝送路L
mの故障が復旧した場合、それを検出してループバック
を短時間に解除することができる。
【0072】また、本実施例の通信システムは、上記の
構成において、さらに、上記の各データ伝送装置1〜4
が、隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路Lmを
介したキャリアも、もう一方に隣接するデータ伝送装置
からの予備系伝送路Lsを介したキャリアも検出できな
いとき、隣接するデータ伝送装置への現用系伝送路Lm
を介したデータ伝送のみを行うような構成である。
【0073】これにより、システムの立ち上げ時におい
て、各データ伝送装置1〜4は、電源が投入されたと
き、現用系伝送路Lmへのデータ伝送を行いながら、現
用系伝送路Lmおよび予備系伝送路Lsからのキャリア
の有無を検出し、現用系伝送路Lmまたは予備系伝送路
Lsの何れか一方のみからのキャリアを検出すればルー
プバックを構成する一方、両伝送路Lm・Lsからキャ
リアを検出すれば構成していたループバックを解除する
ので、全てのデータ伝送装置の電源投入が完了すれば、
迅速に正常なループ構成になり、システムが立ち上が
る。このように、システムの立ち上げを迅速に行うこと
ができる。
【0074】尚、上記実施例では、4つのデータ伝送装
置1〜4を用いてシステムの動作を説明したが、データ
伝送装置の接続数はこれに限定されるものではなく、そ
の接続数が例えば3であってもよいし或いは5以上であ
ってもよい。上記実施例は、あくまでも、本発明の技術
内容を明らかにするものであって、そのような具体例に
のみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発
明の精神と特許請求の範囲内で、いろいろと変更して実
施することができるものである。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明のループバック制御方式
の通信システムは、以上のように、現用系伝送路および
予備系伝送路からなるそれぞれ逆方向にデータを送信す
るようになされた二重ループ状データ伝送路に接続され
ている各データ伝送装置が、隣接するデータ伝送装置か
らの現用系伝送路を介したキャリアの有無を検出する現
用系キャリア検出手段と、もう一方に隣接するデータ伝
送装置からの予備系伝送路を介したキャリアの有無を検
出する予備系キャリア検出手段とを有し、そして、隣接
するデータ伝送装置からの予備系伝送路を介したキャリ
アを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送装置
からの現用系伝送路を介したキャリアを検出できないと
き、隣接するデータ伝送装置への予備系伝送路を介した
キャリアおよびデータの伝送を停止すると共に、予備系
伝送路から現用系伝送路へのループバックを構成し、ま
た、隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介し
たキャリアを検出できるが、もう一方に隣接するデータ
伝送装置からの予備系伝送路を介したキャリアを検出で
きないとき、隣接するデータ伝送装置への現用系伝送路
を介したデータ伝送を継続すると共に、現用系伝送路か
ら予備系伝送路へのループバックを構成するような構成
である。
【0076】それゆえ、各データ伝送装置間で現用系伝
送路を使用したデータの送受信を行うことができる正常
なループ構成のときに現用系伝送路で故障が発生した場
合、その現用系伝送路の故障を検出しループバックを短
時間に構成することができる。また、上記の正常なルー
プ構成のときに予備系伝送路のみで故障が発生した場
合、故障した伝送路の両端でループバックを構成するの
ではなく、現用系伝送路を使ったデータ伝送を継続する
ので、不要なシステムのデータ伝送の停止を回避するこ
とができるという効果を奏する。
【0077】また、請求項2の発明のループバック制御
方式の通信システムは、以上のように、上記請求項1の
発明の構成において、上記の各データ伝送装置が、上記
のように予備系伝送路から現用系伝送路へのループバッ
クを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置から
の現用系伝送路を介したキャリアを検出すれば、上記の
ループバックを解除すると共に、隣接するデータ伝送装
置への予備系伝送路を介した伝送を再開し、また、上記
のように現用系伝送路から予備系伝送路へのループバッ
クを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置から
の予備系伝送路を介したキャリアを検出すれば、隣接す
るデータ伝送装置への現用系伝送路を介したデータ伝送
を継続しながら、上記のループバックを解除するような
構成である。
【0078】それゆえ、上記請求項1の発明の効果に加
えて、予備系伝送路の故障が復旧した場合、それを検出
して予備系伝送路を正常なループ構成に戻すことができ
る。また、現用系伝送路の故障が復旧した場合、それを
検出してループバックを短時間に解除することができる
という効果を併せて奏する。
【0079】また、請求項3の発明のループバック制御
方式の通信システムは、以上のように、上記請求項2の
発明の構成において、上記の各データ伝送装置が、隣接
するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキャリ
アも、もう一方に隣接するデータ伝送装置からの予備系
伝送路を介したキャリアも検出できないとき、隣接する
データ伝送装置への現用系伝送路を介したデータ伝送の
みを行うような構成である。
【0080】それゆえ、各データ伝送装置は、電源が投
入されたとき、現用系伝送路へのデータ伝送を行いなが
ら、現用系伝送路および予備系伝送路からのキャリアの
有無を検出することになり、現用系伝送路または予備系
伝送路の何れか一方のみからのキャリアを検出すればル
ープバックを構成する一方、現用系伝送路および予備系
伝送路の両方からキャリアを検出すればループバックを
解除するので、全てのデータ伝送装置の電源投入が完了
すれば、迅速に現用系および予備系の両伝送路が正常な
ループ構成になり、システムが立ち上がる。このよう
に、上記請求項1および2の効果に加えて、システムの
立ち上げを迅速に行うことができるという効果も併せて
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、ループバ
ック制御方式の通信システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】上記通信システムにおいて、予備系伝送路から
のキャリアが検出されるが、現用系伝送路からのキャリ
アが検出されなかったときのデータ伝送装置の状態を示
す説明図である。
【図3】上記通信システムにおいて、現用系伝送路から
のキャリアは検出されるが、予備系伝送路からのキャリ
アが検出されなかったときのデータ伝送装置の状態を示
す説明図である。
【図4】上記通信システムにおいて、現用系伝送路およ
び予備系伝送路の両方のキャリアが検出されなかったと
きのデータ伝送装置の状態を示す説明図である。
【図5】上記通信システムにおいて、現用系伝送路およ
び予備系伝送路の両方のキャリアが検出されているとき
のデータ伝送装置の状態を示す説明図である。
【図6】上記通信システムにおいて、全てのデータ伝送
装置の電源が遮断されている状態を示す説明図である。
【図7】上記通信システムにおいて、図6の状態からデ
ータ伝送装置2の電源が投入されたときの状態を示す説
明図である。
【図8】上記通信システムにおいて、図7の状態からデ
ータ伝送装置3の電源が投入されたときの状態を示す説
明図である。
【図9】上記通信システムにおいて、図8の状態からデ
ータ伝送装置4の電源が投入されたときの状態を示す説
明図である。
【図10】上記通信システムにおいて、図9の状態から
データ伝送装置1の電源が投入された直後の状態を示す
説明図である。
【図11】上記通信システムにおいて、図10の状態か
らデータ伝送装置2および4のループバックが解除され
た状態を示す説明図である。
【図12】上記通信システムにおいて、図11の状態か
らデータ伝送装置1のループバックが解除されてシステ
ムが立ち上がった状態を示す説明図である。
【図13】上記通信システムにおいて、図12の状態か
らデータ伝送装置3の電源が切断された直後の状態を示
す説明図である。
【図14】上記通信システムにおいて、図13の状態か
らループバックが構成された状態を示す説明図である。
【図15】上記通信システムにおいて、図14の状態か
らデータ伝送装置3の電源が投入された直後の状態を示
す説明図である。
【図16】上記通信システムにおいて、図15の状態か
らデータ伝送装置2および4のループバックが解除され
た状態を示す説明図である。
【図17】上記通信システムにおいて、図16の状態か
らデータ伝送装置3のループバックが解除されて通常の
ループ構成に戻った状態を示す説明図である。
【図18】上記通信システムにおいて、図17の状態か
らデータ伝送装置2とデータ伝送装置3との間の予備系
伝送路で故障が発生した直後の状態を示す説明図であ
る。
【図19】上記通信システムにおいて、図18の状態の
後の通信状態を示す説明図である。
【図20】上記通信システムにおいて、図19の状態か
ら予備系伝送路の故障が復旧した直後の状態を示す説明
図である。
【図21】上記通信システムにおいて、図20の状態の
後に通常のループ構成に戻った状態を示す説明図であ
る。
【図22】上記通信システムにおいて、図21の状態か
らデータ伝送装置2とデータ伝送装置3との間の現用系
伝送路で故障が発生した直後の状態を示す説明図であ
る。
【図23】上記通信システムにおいて、図22の状態か
らデータ伝送装置3側でループバックが構成された状態
を示す説明図である。
【図24】上記通信システムにおいて、図23の状態か
らデータ伝送装置2側でもループバックが構成された状
態を示す説明図である。
【図25】上記通信システムにおいて、図24の状態か
ら現用系伝送路の故障が復旧した直後の状態を示す説明
図である。
【図26】上記通信システムにおいて、図25の状態か
らデータ伝送装置3側のループバックが解除された状態
を示す説明図である。
【図27】上記通信システムにおいて、図26の状態か
らデータ伝送装置2側のループバックも解除されて通常
のループ構成に戻った状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1〜4 データ伝送装置 5 ループ制御部 6 通信処理部 Lm 現用系伝送路 Ls 予備系伝送路 TXm 現用系変調装置 RXm 現用系復調装置 TXs 予備系変調装置 RXs 予備系復調装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現用系伝送路および予備系伝送路からなる
    それぞれ逆方向にデータを送信するようになされた二重
    ループ状データ伝送路に、データ送受信のための変復調
    部を備えると共に伝送路の故障に対してループバック制
    御を行う複数のデータ伝送装置が接続されているループ
    バック制御方式の通信システムにおいて、 上記の各データ伝送装置は、 隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキ
    ャリアの有無を検出する現用系キャリア検出手段と、も
    う一方に隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を
    介したキャリアの有無を検出する予備系キャリア検出手
    段とを有し、 隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を介したキ
    ャリアを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送
    装置からの現用系伝送路を介したキャリアを検出できな
    いとき、隣接するデータ伝送装置への予備系伝送路を介
    したキャリアおよびデータの伝送を停止すると共に、予
    備系伝送路から現用系伝送路へのループバックを構成
    し、 隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキ
    ャリアを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送
    装置からの予備系伝送路を介したキャリアを検出できな
    いとき、隣接するデータ伝送装置への現用系伝送路を介
    したデータ伝送を継続すると共に、現用系伝送路から予
    備系伝送路へのループバックを構成することを特徴とす
    るループバック制御方式の通信システム。
  2. 【請求項2】現用系伝送路および予備系伝送路からなる
    それぞれ逆方向にデータを送信するようになされた二重
    ループ状データ伝送路に、データ送受信のための変復調
    部を備えると共に伝送路の故障に対してループバック制
    御を行う複数のデータ伝送装置が接続されているループ
    バック制御方式の通信システムにおいて、 上記の各データ伝送装置は、 隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキ
    ャリアの有無を検出する現用系キャリア検出手段と、も
    う一方に隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を
    介したキャリアの有無を検出する予備系キャリア検出手
    段とを有し、 隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を介したキ
    ャリアを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送
    装置からの現用系伝送路を介したキャリアを検出できな
    いとき、隣接するデータ伝送装置への予備系伝送路を介
    したキャリアおよびデータの伝送を停止すると共に、予
    備系伝送路から現用系伝送路へのループバックを構成
    し、 隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキ
    ャリアを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送
    装置からの予備系伝送路を介したキャリアを検出できな
    いとき、隣接するデータ伝送装置への現用系伝送路を介
    したデータ伝送を継続すると共に、現用系伝送路から予
    備系伝送路へのループバックを構成し、 上記のように予備系伝送路から現用系伝送路へのループ
    バックを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置
    からの現用系伝送路を介したキャリアを検出すれば、上
    記のループバックを解除すると共に、隣接するデータ伝
    送装置への予備系伝送路を介した伝送を再開し、 上記のように現用系伝送路から予備系伝送路へのループ
    バックを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置
    からの予備系伝送路を介したキャリアを検出すれば、隣
    接するデータ伝送装置への現用系伝送路を介したデータ
    伝送を継続しながら、上記のループバックを解除するこ
    とを特徴とするループバック制御方式の通信システム。
  3. 【請求項3】現用系伝送路および予備系伝送路からなる
    それぞれ逆方向にデータを送信するようになされた二重
    ループ状データ伝送路に、データ送受信のための変復調
    部を備えると共に伝送路の故障に対してループバック制
    御を行う複数のデータ伝送装置が接続されているループ
    バック制御方式の通信システムにおいて、 上記の各データ伝送装置は、 隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキ
    ャリアの有無を検出する現用系キャリア検出手段と、も
    う一方に隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を
    介したキャリアの有無を検出する予備系キャリア検出手
    段とを有し、 隣接するデータ伝送装置からの予備系伝送路を介したキ
    ャリアを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送
    装置からの現用系伝送路を介したキャリアを検出できな
    いとき、隣接するデータ伝送装置への予備系伝送路を介
    したキャリアおよびデータの伝送を停止すると共に、予
    備系伝送路から現用系伝送路へのループバックを構成
    し、 隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキ
    ャリアを検出できるが、もう一方に隣接するデータ伝送
    装置からの予備系伝送路を介したキャリアを検出できな
    いとき、隣接するデータ伝送装置への現用系伝送路を介
    したデータ伝送を継続すると共に、現用系伝送路から予
    備系伝送路へのループバックを構成し、 隣接するデータ伝送装置からの現用系伝送路を介したキ
    ャリアも、もう一方に隣接するデータ伝送装置からの予
    備系伝送路を介したキャリアも検出できないとき、隣接
    するデータ伝送装置への現用系伝送路を介したデータ伝
    送のみを行い、 上記のように予備系伝送路から現用系伝送路へのループ
    バックを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置
    からの現用系伝送路を介したキャリアを検出すれば、上
    記のループバックを解除すると共に、隣接するデータ伝
    送装置への予備系伝送路を介した伝送を再開し、 上記のように現用系伝送路から予備系伝送路へのループ
    バックを構成しているときに、隣接するデータ伝送装置
    からの予備系伝送路を介したキャリアを検出すれば、隣
    接するデータ伝送装置への現用系伝送路を介したデータ
    伝送を継続しながら、上記のループバックを解除するこ
    とを特徴とするループバック制御方式の通信システム。
JP6002103A 1994-01-13 1994-01-13 ループバック制御方式の通信システム Pending JPH07212384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6002103A JPH07212384A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 ループバック制御方式の通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6002103A JPH07212384A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 ループバック制御方式の通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07212384A true JPH07212384A (ja) 1995-08-11

Family

ID=11520016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6002103A Pending JPH07212384A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 ループバック制御方式の通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07212384A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0630516B2 (ja) 自動障害排除方式
JPH0251306B2 (ja)
JPH07212384A (ja) ループバック制御方式の通信システム
JP2000224079A (ja) 光伝送路一重化ノード装置の故障救済方式
JP3082425B2 (ja) データ通信システムの伝送路制御方法
JP3149047B2 (ja) 二重化データ処理装置
JPS60169255A (ja) 2重化ル−プ通信システム
JPH01258518A (ja) 回線バツクアツプ方式
JPS59149443A (ja) デ−タ交換ネツトワ−クのマスタ交替方式
JPS63228849A (ja) 分散型伝送装置
JPS59122029A (ja) 障害監視方式
JPS61248639A (ja) 伝送路障害復旧監視方法
JPH0372745A (ja) ループネットワークの障害復旧方法
JPH0654915B2 (ja) 伝送路の修復方式
JPH0372746A (ja) ループ式通信システムにおける障害処理方法および局の接続順序確認方法
JP2000349900A (ja) 交換装置の障害処理方式
JPH0758766A (ja) ループ型ネットワークの構成制御方式
JPS63279646A (ja) 網管理装置の自動再開処理方式
JPS598451A (ja) 伝送制御装置
JPH01101754A (ja) 伝送方式
JPS58156249A (ja) ル−プバツク解除方式
JPH06188896A (ja) 障害監視装置
JPH02294136A (ja) ループ状伝送路障害自動回復方式
JPH0470144A (ja) ループバック解除方法
JPS6142980B2 (ja)