JPH07206660A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH07206660A
JPH07206660A JP2002994A JP2002994A JPH07206660A JP H07206660 A JPH07206660 A JP H07206660A JP 2002994 A JP2002994 A JP 2002994A JP 2002994 A JP2002994 A JP 2002994A JP H07206660 A JPH07206660 A JP H07206660A
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JP
Japan
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skin
acid
external preparation
water
soluble polymer
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Withdrawn
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JP2002994A
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English (en)
Inventor
Masaru Suetsugu
勝 末継
Satoru Shinojima
哲 篠島
Masami Onuma
真美 大沼
Yuki Shibata
由記 芝田
Rumiko Kako
留美子 加来
Kanemoto Kitamura
謙始 北村
Ataru Iwamoto
中 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水溶性高分子と、下記一般式化1で表される
ゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその
塩の少なくとも1種以上とを含有する皮膚外用剤。 【化1】 【効果】 水溶性高分子を配合して安定性、使用感およ
び皮膚に対する保湿作用などに優れているにもかかわら
ず、水溶性高分子特有のべたつきや上滑り感がなく、か
つ安全性も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用性良好で、安定性良
く、かつ保湿効果にも優れた皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料や医薬部外品、医薬品などの皮膚
外用剤においては、系の粘度を上げて安定性を保った
り、コクのある使用感を出したり、手に取りやすくまた
流れにくくしたり、あるいは皮膚に対する保湿作用を期
待したり、さまざまな目的で水溶性高分子が配合されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水溶性
高分子は優れた作用を有する反面、使用感触がべたつい
たものになりやすいことや、皮膚に塗布したときに上滑
りする感じがあるなどの理由から、ともすれば消費者か
ら嫌われることが多く、皮膚外用剤、とくに化粧料に配
合するには難点となっていた。本発明者らはこのような
事情に鑑み、水溶性高分子が有する使用感触上のべたつ
きや上滑り感を改善することを目的に鋭意検討した結
果、水溶性高分子とともに特定のゲンチシン酸とトラネ
キサム酸のエステル体およびその塩の少なくとも1種以
上を配合すると、上記問題が解決することを見いだし、
本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1は、水溶性高分子と、下記一般式化2で表されるゲ
ンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩
の少なくとも1種以上とを含有することを特徴とする皮
膚外用剤である。
【化2】
【0005】本発明の請求項2は、請求項1記載の皮膚
外用剤中のゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体
およびその塩が、2−(トランス−4−アミノメチルシ
クロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息
香酸およびその塩であることを特徴とする皮膚外用剤で
ある。本発明の請求項3は、請求項1乃至2記載の皮膚
外用剤中のゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体
およびその塩の少なくとも1種以上の配合量が、皮膚外
用剤全量中、0.001〜20重量%であることを特徴
とする皮膚外用剤である。本発明の請求項4は、請求項
1乃至2記載の皮膚外用剤中のゲンチシン酸とトラネキ
サム酸のエステル体およびその塩の少なくとも1種以上
の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.1〜7重量%であ
ることを特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請求項
5は、請求項1乃至4記載の皮膚外用剤中の水溶性高分
子の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.01〜5重量%
であることを特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請
求項6は、請求項1乃至4記載の皮膚外用剤中の水溶性
高分子の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.1〜1重量
%であることを特徴とする皮膚外用剤である。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明で用いる水溶性高分子は、化粧料、医薬部外品、医
薬品などの皮膚外用剤で一般的に用いられる水溶性高分
子であり、具体例としては、たとえばアラビアゴム、ト
ラガントガム、カラギーナン、ペクチン、クインスシー
ド(マルメロ)抽出物などの植物系水溶性高分子、キサ
ンタンガム、プルランなどの微生物系水溶性高分子、コ
ラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチンなどの動物
系水溶性高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒ
ドロキシデンプンなどのデンプン系水溶性高分子、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロー
ス系水溶性高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどのビニル系
水溶性高分子、ポリアクリル酸およびその塩、ポリアク
リルアミドなどのアクリル系水溶性高分子あるいはアル
ギン酸などが挙げられる。また、その配合量は皮膚外用
剤全量中の0.01〜5重量%が一般的であり、好まし
くは0.1〜1重量%である。
【0007】本発明において、水溶性高分子とともに皮
膚外用剤中に配合され、水溶性高分子のべたつきあるい
は上滑りをおさえるゲンチシン酸とトラネキサム酸のエ
ステル体およびその塩は、例えば、次の方法により合成
することができる。すなわちトラネキサム酸またはその
反応性誘導体にゲンチシン酸を反応させることによりト
ラネキサム酸のゲンチシン酸エステルが製造される。ト
ラネキサム酸の反応性誘導体としては酸クロライド、酸
ブロマイドのような酸ハライド、混合酸無水物等が好ま
しい。トラネキサム酸をそのまま反応させる場合にはジ
シクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤を共存させる
のが好ましい。また、トラネキサム酸のアミノ基を適当
な保護基、例えば、ベンジルオキシカルボニル基等で保
護しておき、エステル化後に該保護基を接触還元等によ
り立つ脱離してもよい。また、ゲンチシン酸のカルボキ
シル基および/または一方のフェノ−ル性水酸基を適当
な保護基、例えば、ベンジル基等で保護しておき、エス
テル化後に該保護基を接触還元等により脱離してもよ
い。
【0008】上記の如くして製造された本発明化合物は
所望のより塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸
塩、あるいは酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、酒石
酸、クエン酸、メタンスルホン酸,p−トルエンスルホ
ン酸等の有機酸塩、あるいはナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等
とすることができる。
【0009】具体的に物質名を例示すれば、2−(トラ
ンス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキ
シ)−5−ヒドロキシ安息香酸、2−(トランス−4−
アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−
ヒドロキシ安息香酸塩酸塩、2−(トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒド
ロキシ安息香酸ナトリウム、5−(トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒド
ロキシ安息香酸、5−(トランス−4−アミノメチルシ
クロヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息
香酸塩酸塩、5−(トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸
カリウム等があげられる。水溶性高分子のべたつきある
いは上滑りをおさえる効果などの面からいえば、2−
(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニ
ルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩が好
ましい。
【0010】本発明に係る皮膚外用剤に配合されるゲン
チシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩の
少なくとも1種の配合量には特に限定はないが、一般に
は、皮膚外用剤全量に対して0.001〜20重量%、
好ましくは0.1〜7重量%配合する。この配合量が
0.001重量%未満では水溶性高分子のべたつきある
いは上滑りをおさえる効果が乏しくなる傾向にあり、逆
に、20重量%を超えて配合しても効果の増加は実質上
望めないし、皮膚外用剤への配合も難しくなる傾向にあ
る。なお、ゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体
およびその塩の少なくとも1種の配合量と前記の水溶性
高分子の配合量との相対比にも特に限定はないが、水溶
性高分子のべたつきあるいは上滑りをおさえるためには
水溶性高分子1重量部に対して0.1〜60重量部のゲ
ンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩
の少なくとも1種を配合するのが好ましい。
【0011】水溶性高分子および上記のゲンチシン酸と
トラネキサム酸のエステル体およびその塩の少なくとも
1種を配合できる皮膚外用剤は、通常の皮膚外用剤、た
とえば、水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水
−油2層系、水−油−粉末3層系など、どのような基剤
でもよく、用途も化粧水、乳液、クリーム、パックなど
の基礎化粧料、口紅、ファンデーションなどのメーキャ
ップ化粧料、シャンプー、リンス、ヘアトニックなどの
頭髪化粧料などの化粧料、医薬部外品など多岐にわた
る。
【0012】本発明の皮膚外用剤には上記した必須成分
の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧品
や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば
油分、界面活性剤、水、アルコール、保湿剤、増粘剤、
防腐剤、乳化剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、紫外
線吸収剤、粉末、顔料、薬剤、色素、香料等を必要に応
じて適宜配合することができる。
【0013】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。本発明は、これによって何ら限定されるものでは
ない。先ず、本発明に係るゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体およびその塩の合成例について詳述す
る。
【0014】合成例1 トラネキサム酸のベンジルオキ
シカルボニル保護体 (トランス−4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチ
ルシクロヘキサンカルボン酸) トラネキサム酸 (6.3g,40mmol)の10%水酸化ナトリウム
水溶液(16ml) にベンジルオキシカルボニルクロライド
(8.2g,48mmol)、10%水酸化ナトリウム水溶液(20ml)
を氷冷攪拌下、順次滴下した。氷冷下1時間攪拌後、塩
酸を加え反応系内を酸性にした後、結晶をろ取した。ベ
ンゼン−石油エーテルより再結晶し、トラネキサム酸の
ベンジルオキシカルボニル保護体 (10.7g,収率92%)を
得た。 融点 114〜116 ℃
【0015】合成例2 ゲンチシン酸のジベンジル保
護体 (5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルエステル) ゲンチシン酸(10g,65mmol)を室温、アセトン中、炭酸
カリウム存在下、ベンジルブロマイド(20ml,130mmol)
と10時間反応させ、シリカゲルカラムにて分離精製し、
ゲンチシン酸のジベンジル保護体(14.0g,収率83%)を
得た。 融点 68.5 〜69.0℃
【0016】合成例3 ゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体の保護体 (5−ベンジルオキシ−2−(トランス−4−ベンジル
オキシカルボニルアミノメチルシクロヘキシルカルボニ
ルオキシ)安息香酸ベンジルエステル) トランス−4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル
シクロヘキサンカルボン酸(4.4g,15mmol)を塩化チオニ
ル(5ml)に加え、40℃にて30分間反応させた後、反応
系内に石油エ−テル(50ml)を加え析出した白色結晶を
ろ取した。この白色結晶の乾燥ベンゼン溶液(50ml)を
室温攪拌下、5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息
香酸ベンジルエステル(3.75g,14.5mmol) とトリエチル
アミン(1.63g,16mmol) を溶解した乾燥ベンゼン溶液
(60ml) に徐々に滴下した後、さらに4時間攪拌した。
反応系内に析出したトリエチルアミン塩酸塩をろ去した
後、シリカゲルカラムにて分離精製し、ゲンチシン酸と
トラネキサム酸のエステル体の保護体(4.02g,収率52
%)を得た。 融点 118.5〜119 ℃
【0017】合成例4 ゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体 (2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカ
ルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸) 5−ベンジルオキシ−2−(トランス−4−ベンジルオ
キシカルボニルアミノメチルシクロヘキシルカルボニル
オキシ)安息香酸ベンジルエステル(1.07g,2mmol)を酢
酸(100ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(100mg)を加
え、室温、常圧にて接触還元を行った。理論量の水素が
吸収された後、触媒をろ去、反応液を減圧濃縮し、残査
をエーテルより結晶化しゲンチシン酸とトラネキサム酸
のエステル体を白色結晶(438 mg,収率100 %)として
得た。 融点 196〜198.5 ℃
【0018】合成例5 ゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体塩酸塩 (塩酸2−(4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニ
ルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸) 2−(4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキ
シ)−5−ヒドロキシ安息香酸(500mg)を9%塩酸酢酸
溶液−エーテルより結晶化し、さらにエタノール−エー
テルより再結晶し、ゲンチシン酸とトラネキサム酸のエ
ステル体塩酸塩を白色結晶(420 mg, 収率72%)として
得た。 融点 246.5〜248.5 ℃1 H−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm) δ1.01〜2.51(m,10H,シクロヘキサン
環) δ2.66(d,2H,J=6.8Hz,−C2 NH
2 ) δ6.91(d,1H,J=8.5Hz,ベンゼン環H
−3) δ6.98(dd,1H,J=2.9 and8.5Hz,
ベンゼン環H−4) δ7.28(d,1H,J=2.9Hz,ベンゼン環H
−6) δ8.05(bs,3H,−N3 + Cl- ) δ9.75(bs,1H,−O) δ12.74(bs,1H,−COO13 C−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm) δ27.6(シクロヘキサン環C−3,C−5) δ28.6(シクロヘキサン環C−2,C−6) δ34.9(シクロヘキサン環C−4) δ42.0(シクロヘキサン環C−1) δ44.1(−2 NH2 ) δ117.0(ベンゼン環C−6) δ120.0(ベンゼン環C−4) δ124.4(ベンゼン環C−3) δ124.6(ベンゼン環C−1) δ142.0(ベンゼン環C−2) δ154.8(ベンゼン環C−5) δ165.6(エステル=O) δ173.7(−OOH) 元素分析値 C1519NO5 ・HClとして 計算値(%) C:54.63 ,H:6.11 ,N:4.25 ,
Cl:10.75 実測値(%) C:54.62 ,H:6.12 ,N:4.22 ,
Cl:10.72
【0019】合成例6〜8 合成例2〜5の方法に準じて以下の化合物を合成した。
【0020】合成例6 2,5−ジヒドロキシ−安息香酸ベンジルエステル 融点 101.5〜103.0 ℃
【0021】合成例7 5−(トランス−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ
メチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジルエステル 融点 110〜111 ℃
【0022】合成例8 塩酸5−(4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニル
オキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸 融点 181〜185 ℃1 H−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm) δ1.02〜2.55(m,10H,シクロヘキサン
環) δ2.68(t,2H,J=5.9Hz,−C2 NH
2 ) δ6.98(d,1H,J=8.8Hz,ベンゼン環H
−3) δ7.25(dd,1H,J=2.9 and8.8Hz,
ベンゼン環H−4) δ7.47(d,1H,J=2.9Hz,ベンゼン環H
−6) δ8.11(bs,3H,−N3 + Cl- ) 元素分析値 C1519NO5 ・HClとして 計算値(%) C:54.63 ,H:6.11 ,N:4.25 ,
Cl:10.75 実測値(%) C:54.64 ,H:6.08 ,N:4.22 ,
Cl:10.78
【0023】 実施例1 化粧水 エタノール 20.0 1、3−ブチレングリコール 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 POE(ポリオキシエチレン、以下同じ、15モル) オレイルエーテル 0.8 エチルパラベン 0.1 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 7.0 精製水 残 余 (製法)エタノールの一部にPOEオレイルエーテルお
よびエチルパラベンを溶解する。別に精製水とエタノー
ルの残部に1、3−ブチレングリコール、カルボキシビ
ニルポリマーおよび2−(トランス−4−アミノメチル
シクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安
息香酸塩酸塩を溶解する。エタノール相を水相に添加、
可溶化して化粧水を得た。
【0024】実施例2 実施例1の2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘ
キシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩
酸塩を 0.5重量%に減量した他は実施例1に準じて、実
施例2を得た。
【0025】比較例1 実施例1の2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘ
キシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩
酸塩を除いた他は実施例1に準じて、比較例1を得た。
【0026】実施例1〜2、比較例1の使用性(べたつ
き)を女性美容専門パネルの実使用試験によって判定、
評価した。 (判定)A:べたつかない。 B:わずかにべたつくが、使用性上問題のない範囲であ
る。 C:べたつく。 D:著しくべたつく。
【0027】
【表1】
【0028】表1より明らかなように、2−(トランス
−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)
−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩が、水溶性高分子のべ
たつきを防止していることが認められた。
【0029】 実施例3 クレンジングクリーム (A)セタノール 2.0 ビースワックス 1.0 固形パラフィン 1.0 ステアリン酸 2.0 ワセリン 10.0 流動パラフィン 35.0 POE(20)ソルビタンステアレート 2.0 ジグリセリンジステアレート 2.6 プロピルパラベン 0.3 香 料 0.3 (B)クインスシード抽出物 1.0 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸 1.5 ジプロピレングリコール 5.0 水酸化カリウム 0.08 精製水 残 余 (製法)(A)の油相部と(B)の水相部を別に加熱攪
拌溶解する。油相部を水相部中に添加し、乳化、冷却し
てクリームを得た。
【0030】 実施例4 栄養乳液 (A)ビーワックス 1.0 ワセリン 2.0 脱臭ラノリン 1.5 ホホバ油 6.0 セチルイソオクタノエート 4.0 POE−2−オクチルドデカノール 2.0 エチルパラベン 0.2 ブチルパラベン 0.1 香 料 0.3 (B)ヒドロキシプロピルセルロース 0.2 キサンタンガム 0.5 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 1.0 ジプロピレングリコール 2.0 L−アルギニン 0.2 精製水 残 余 (製法)実施例3に準じる。
【0031】比較例2 実施例4から2−(トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸
塩酸塩を除いたほかは実施例4と同様にして、比較例2
を得た。
【0032】実施例4、比較例2の使用性(上滑り感)
を女性美容専門パネルの実使用試験によって判定、評価
した。 (判定)A:上滑りせず、肌になじむ。 B:わずかに上滑りするが、とくに気になる程ではな
い。 C:上滑りする。 D:著しく上滑りし、肌になじまない。
【0033】
【表2】
【0034】表2より明らかなように、2−(トランス
−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)
−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩が、水溶性高分子の上
滑り感を防止していることが認められた。
【0035】 実施例5 ファンデーション (A)セタノール 3.5 ステアリン酸 2.0 脱臭ラノリン 5.0 ワセリン 2.0 スクワラン 8.0 グリセリルモノオレート 2.5 POE(10)ベヘニルアルコール 0.5 エチルパラベン 0.2 ブチルパラベン 0.2 (B)ポリビニルピロリドン 0.05 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 0.5 1,3−ブチレングリコール 2.0 調合粉末* 15.0 トリエタノールアミン 0.25 精製水 残 余 調合粉末*...酸化チタン5.0、カオリン3.0、
タルク5.0、酸化鉄2.0よりなる粉末。 (製法)実施例3に準じる。
【0036】 実施例6 化粧水 (A)精製水 全体が100になる量 グリセリン 2.0 カルボキシビニルポリマー 0.2 5−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 15.0 1,3−ブチレングリコール 2.0 (B)エタノール 15.0 精製レシチン 0.02 POE(60)硬化ヒマシ油 1.0 香料 0.05 メチルパラベン 0.1 (製法)(A)の水相部および(B)のアルコール部を
それぞれ均一溶解した後、水相部にアルコール部を加え
て可溶化し、化粧水を得た。
【0037】 実施例7 水性エッセンス (A)精製水 全体が100になる量 1,3−ブチレングリコール 10.0 マルチトール 2.0 アルギニン 0.1 コラーゲン 0.1 カルボキシメチルポリマー 0.1 5−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸 1.0 ジプロピレングリコール 5.0 (B)エタノール 5.0 POE(60)硬化ヒマシ油 1.0 ビタミンEアセテート 0.1 香料 0.05 オレイルアルコール 0.2 メチルパラベン 0.2 (C)水酸化カリウム 0.1 (製法)(A)の水相部および(B)のアルコール部を
それぞれ均一溶解した後、水相部にアルコール部を加え
て混合可溶化し、ついで(C)の水酸化カリウムを加え
てエッセンスを得た。
【0038】本発明で得られた皮膚外用剤はいずれも実
施例1、2で行った使用性(べたつき)試験および実施
例4で行った使用性(上滑り感)試験において効果が認
められた。
【0039】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、水溶性高分子を
配合して、安定性、使用感および皮膚に対する保湿作用
などに優れているにもかかわらず、水溶性高分子特有の
べたつきや上滑り感がなく、かつ安全性も良好な優れた
皮膚外用剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝田 由記 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 加来 留美子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 北村 謙始 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 岩本 中 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性高分子と、下記一般式化1で表され
    るゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびそ
    の塩の少なくとも1種以上とを含有することを特徴とす
    る皮膚外用剤。 【化1】
  2. 【請求項2】請求項1記載の皮膚外用剤中のゲンチシン
    酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩が、2−
    (トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニ
    ルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩であ
    ることを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2記載の皮膚外用剤中のゲン
    チシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩の
    少なくとも1種以上の配合量が、皮膚外用剤全量中、
    0.001〜20重量%であることを特徴とする皮膚外
    用剤。
  4. 【請求項4】請求項1乃至2記載の皮膚外用剤中のゲン
    チシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩の
    少なくとも1種以上の配合量が、皮膚外用剤全量中、
    0.1〜7重量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の皮膚外用剤中の水溶
    性高分子の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.01〜5
    重量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4記載の皮膚外用剤中の水溶
    性高分子の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.1〜1重
    量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
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