JPH07206636A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH07206636A
JPH07206636A JP2003194A JP2003194A JPH07206636A JP H07206636 A JPH07206636 A JP H07206636A JP 2003194 A JP2003194 A JP 2003194A JP 2003194 A JP2003194 A JP 2003194A JP H07206636 A JPH07206636 A JP H07206636A
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acid
cosmetic
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salt
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JP2003194A
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English (en)
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Masaru Suetsugu
勝 末継
Satoru Shinojima
哲 篠島
Masami Onuma
真美 大沼
Yuki Shibata
由記 芝田
Rumiko Kako
留美子 加来
Kanemoto Kitamura
謙始 北村
Ataru Iwamoto
中 岩本
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 粉末2重量%以上を含有する化粧料におい
て、下記一般式化1で表されるゲンチシン酸とトラネキ
サム酸のエステル体およびその塩の少なくとも1種以上
を配合する化粧料。 【化1】 【効果】粉末の配合に基づく皮膚のかさつきを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末の配合に基づく皮
膚のかさつきを防止した化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】メーキャップ化粧料のように粉末を特定
量以上配合した化粧料は、皮膚に塗布したときに皮膚の
水分を奪い、皮膚をかさつかせることが知られている。
従来、このかさつきを防止するためには、油や多価アル
コールなどの保湿成分を過剰に配合することが多かっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、過剰の
油の配合は皮膚にぎらつきを与えやすいし、化粧くずれ
の原因にもなる。同様に、過剰の多価アルコールの配合
は使用感触のべたつきにつながりやすい。このような事
情から、特定量以上の粉末を配合してなる化粧料におい
て、皮膚にべたつきやぎらつきを与えることなく、ま
た、化粧くずれを招くことなく、皮膚のかさつきを防止
する技術が望まれていた。本発明者らはこのような事情
に鑑みて、鋭意検討した結果、驚くべきことに、特定量
以上の粉末を配合した化粧料において、特定のゲンチシ
ン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩の少な
くとも1種以上を配合すると、皮膚のかさつきを抑える
ことができ、しかも、皮膚のぎらつきやべたつき、また
は化粧くずれなどが起こらないことを見いだし、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1は、粉末2重量%以上を含有する化粧料において、
下記一般式化2で表されるゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体およびその塩の少なくとも1種以上を配
合することを特徴とする化粧料である。
【化2】
【0005】本発明の請求項2は、請求項1記載の化粧
料中のゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およ
びその塩が、2−(トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸
およびその塩であることを特徴とする化粧料である。本
発明の請求項3は、請求項1または2記載の化粧料中の
ゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその
塩の少なくとも1種以上の配合量が、化粧料全量中0.
001〜30重量%であることを特徴とする化粧料であ
る。本発明の請求項4は、請求項1または2記載の化粧
料中のゲンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およ
びその塩の少なくとも1種以上の配合量が、化粧料全量
中0.1〜20重量%であることを特徴とする化粧料で
ある。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明の対象は、粉末2重量%以上を含有してなる化粧料
である。このような化粧料は、通常はメーキャップ化粧
料に多いが、本発明はそれに限定されることはない。粉
末としては、化粧料で一般に用いられる粉末すべてが含
まれるが、一例をあげればタルク、マイカ、カオリン、
マイカーチタン、亜鉛華、ケイ酸樹脂粉末などの体質顔
料、酸化チタン、酸化鉄、群青、紺青、焼結顔料、有機
顔料などの顔料およびその他の粉末である。これらの粉
末を適宜表面処理したものも、本発明の範囲内に含まれ
る。配合量は、化粧料全量中の2重量%以上で、これ未
満では、粉末による皮膚のかさつきは生じにくい。粉末
配合量の上限はとくにない。たとえば、粉白粉などにお
いても、本発明の効果は発揮される。
【0007】本発明に係るゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体およびその塩は、例えば、次の方法によ
り合成することができる。すなわちトラネキサム酸また
はその反応性誘導体にゲンチシン酸を反応させることに
よりトラネキサム酸のゲンチシン酸エステルが製造され
る。トラネキサム酸の反応性誘導体としては酸クロライ
ド、酸ブロマイドのような酸ハライド、混合酸無水物等
が好ましい。トラネキサム酸をそのまま反応させる場合
にはジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤を共存
させるのが好ましい。また、トラネキサム酸のアミノ基
を適当な保護基、例えば、ベンジルオキシカルボニル基
等で保護しておき、エステル化後に該保護基を接触還元
等により立つ脱離してもよい。また、ゲンチシン酸のカ
ルボキシル基および/または一方のフェノ−ル性水酸基
を適当な保護基、例えば、ベンジル基等で保護してお
き、エステル化後に該保護基を接触還元等により脱離し
てもよい。
【0008】上記の如くして製造された本発明化合物は
所望のより塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸
塩、あるいは酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、酒石
酸、クエン酸、メタンスルホン酸,p−トルエンスルホ
ン酸等の有機酸塩、あるいはナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等
とすることができる。
【0009】具体的に物質名を例示すれば、2−(トラ
ンス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキ
シ)−5−ヒドロキシ安息香酸、2−(トランス−4−
アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−
ヒドロキシ安息香酸塩酸塩、2−(トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒド
ロキシ安息香酸ナトリウム、5−(トランス−4−アミ
ノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒド
ロキシ安息香酸、5−(トランス−4−アミノメチルシ
クロヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息
香酸塩酸塩、5−(トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸
カリウム等があげられる。皮膚のかさつきを抑えること
や皮膚のぎらつきやべたつき、または化粧くずれなどが
起こらないことなどの面からいえば、2−(トランス−
4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−
5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩が好ましい。
【0010】本発明に係る皮膚外用剤に配合されるゲン
チシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩の
配合量には特に限定はないが、一般には、化粧量全量中
の0.001〜30重量%、好ましくは0.1〜20重
量である。この配合量が0.001重量%未満では皮膚
のかさつきを抑えることや皮膚のぎらつきやべたつき、
または化粧くずれなどが起こらないことなどの効果が乏
しくなる傾向にあり、逆に、30重量%を超えて配合し
ても効果の増加は実質上望めないし、化粧料への配合も
難しくなる傾向にある。
【0011】本発明の化粧料の剤型はどのようなもので
もよく、たとえば、粉末状、粉末主体のプレス状、粉末
−油主体のプレート状、スティック状、粉末−水分散
系、乳化系などを例示できる。また、用途も口紅、ファ
ンデーション、マスカラ、アイシャドー、アイライナ
ー、化粧下地、眉墨、カラミンローションなど多岐にわ
たる。
【0012】本発明の化粧料には必要に応じて、本発明
の効果を損なわない範囲で、油、保湿剤、界面活性剤、
増粘剤、乳化剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、紫外
線吸収剤、薬剤、香料、殺菌防腐剤などを配合できる。
【0013】
【実施例】つぎに実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明は、これによって何ら限定されるもので
はない。配合量は重量%である。先ず、本発明に係るゲ
ンチシン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩
の合成例について詳述する。
【0014】合成例1 トラネキサム酸のベンジルオキ
シカルボニル保護体 (トランス−4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチ
ルシクロヘキサンカルボン酸) トラネキサム酸 (6.3g,40mmol)の10%水酸化ナトリウム
水溶液(16ml) にベンジルオキシカルボニルクロライド
(8.2g,48mmol)、10%水酸化ナトリウム水溶液(20ml)
を氷冷攪拌下、順次滴下した。氷冷下1時間攪拌後、塩
酸を加え反応系内を酸性にした後、結晶をろ取した。ベ
ンゼン−石油エーテルより再結晶し、トラネキサム酸の
ベンジルオキシカルボニル保護体 (10.7g,収率92%)を
得た。 融点 114〜116 ℃
【0015】合成例2 ゲンチシン酸のジベンジル保
護体 (5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルエステル) ゲンチシン酸(10g,65mmol)を室温、アセトン中、炭酸
カリウム存在下、ベンジルブロマイド(20ml,130mmol)
と10時間反応させ、シリカゲルカラムにて分離精製し、
ゲンチシン酸のジベンジル保護体(14.0g,収率83%)を
得た。 融点 68.5 〜69.0℃
【0016】合成例3 ゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体の保護体 (5−ベンジルオキシ−2−(トランス−4−ベンジル
オキシカルボニルアミノメチルシクロヘキシルカルボニ
ルオキシ)安息香酸ベンジルエステル) トランス−4−ベンジルオキシカルボニルアミノメチル
シクロヘキサンカルボン酸(4.4g,15mmol)を塩化チオニ
ル(5ml)に加え、40℃にて30分間反応させた後、反応
系内に石油エ−テル(50ml)を加え析出した白色結晶を
ろ取した。この白色結晶の乾燥ベンゼン溶液(50ml)を
室温攪拌下、5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ安息
香酸ベンジルエステル(3.75g,14.5mmol) とトリエチル
アミン(1.63g,16mmol) を溶解した乾燥ベンゼン溶液
(60ml) に徐々に滴下した後、さらに4時間攪拌した。
反応系内に析出したトリエチルアミン塩酸塩をろ去した
後、シリカゲルカラムにて分離精製し、ゲンチシン酸と
トラネキサム酸のエステル体の保護体(4.02g,収率52
%)を得た。 融点 118.5〜119 ℃
【0017】合成例4 ゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体 (2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカ
ルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸) 5−ベンジルオキシ−2−(トランス−4−ベンジルオ
キシカルボニルアミノメチルシクロヘキシルカルボニル
オキシ)安息香酸ベンジルエステル(1.07g,2mmol)を酢
酸(100ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(100mg)を加
え、室温、常圧にて接触還元を行った。理論量の水素が
吸収された後、触媒をろ去、反応液を減圧濃縮し、残査
をエーテルより結晶化しゲンチシン酸とトラネキサム酸
のエステル体を白色結晶(438 mg,収率100 %)として
得た。 融点 196〜198.5 ℃
【0018】合成例5 ゲンチシン酸とトラネキサム
酸のエステル体塩酸塩 (塩酸2−(4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニ
ルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸) 2−(4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキ
シ)−5−ヒドロキシ安息香酸(500mg)を9%塩酸酢酸
溶液−エーテルより結晶化し、さらにエタノール−エー
テルより再結晶し、ゲンチシン酸とトラネキサム酸のエ
ステル体塩酸塩を白色結晶(420 mg, 収率72%)として
得た。 融点 246.5〜248.5 ℃1 H−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm) δ1.01〜2.51(m,10H,シクロヘキサン
環) δ2.66(d,2H,J=6.8Hz,−C2 NH
2 ) δ6.91(d,1H,J=8.5Hz,ベンゼン環H
−3) δ6.98(dd,1H,J=2.9 and8.5Hz,
ベンゼン環H−4) δ7.28(d,1H,J=2.9Hz,ベンゼン環H
−6) δ8.05(bs,3H,−N3 + Cl- ) δ9.75(bs,1H,−O) δ12.74(bs,1H,−COO13 C−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm) δ27.6(シクロヘキサン環C−3,C−5) δ28.6(シクロヘキサン環C−2,C−6) δ34.9(シクロヘキサン環C−4) δ42.0(シクロヘキサン環C−1) δ44.1(−2 NH2 ) δ117.0(ベンゼン環C−6) δ120.0(ベンゼン環C−4) δ124.4(ベンゼン環C−3) δ124.6(ベンゼン環C−1) δ142.0(ベンゼン環C−2) δ154.8(ベンゼン環C−5) δ165.6(エステル=O) δ173.7(−OOH) 元素分析値 C1519NO5 ・HClとして 計算値(%) C:54.63 ,H:6.11 ,N:4.25 ,
Cl:10.75 実測値(%) C:54.62 ,H:6.12 ,N:4.22 ,
Cl:10.72
【0019】合成例6〜8 合成例2〜5の方法に準じて以下の化合物を合成した。
【0020】合成例6 2,5−ジヒドロキシ−安息香酸ベンジルエステル 融点 101.5〜103.0 ℃
【0021】合成例7 5−(トランス−4−ベンジルオキシカルボニルアミノ
メチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジルエステル 融点 110〜111 ℃
【0022】合成例8 塩酸5−(4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニル
オキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸 融点 181〜185 ℃1 H−NMR(DMSO−d6,TMS,ppm) δ1.02〜2.55(m,10H,シクロヘキサン
環) δ2.68(t,2H,J=5.9Hz,−C2 NH
2 ) δ6.98(d,1H,J=8.8Hz,ベンゼン環H
−3) δ7.25(dd,1H,J=2.9 and8.8Hz,
ベンゼン環H−4) δ7.47(d,1H,J=2.9Hz,ベンゼン環H
−6) δ8.11(bs,3H,−N3 + Cl- ) 元素分析値 C1519NO5 ・HClとして 計算値(%) C:54.63 ,H:6.11 ,N:4.25 ,
Cl:10.75 実測値(%) C:54.64 ,H:6.08 ,N:4.22 ,
Cl:10.78
【0023】実施例1 ファンデーション (油相) ステアリルアルコール 1.0 ステアリン酸 2.0 スクワラン 5.0 POE(25)セチルエーテル 1.0 グリセリルモノステアレート 1.0 エチルパラベン 0.2 (粉末相) 二酸化チタン 3.0 タルク 3.0 カオリン 1.4 酸化鉄 2.6 (水相) プロピレングリコール 3.0 トリエタノールアミン 1.0 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 1.0 水 残 余 (製法)油相を加熱攪拌溶解し、粉末相を分散する。こ
のものを、同じく加熱攪拌溶解した水相中に加え、乳化
攪拌冷却してファンデーションを得た。
【0024】実施例2 実施例1中の2−(トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸
塩酸塩を6重量%に替えたほかは、実施例1と同様にし
て実施例2を得た。
【0025】比較例1 実施例1から2−(トランス−4−アミノメチルシクロ
ヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸
塩酸塩を除いたほかは、実施例1と同様にして比較例1
を得た。
【0026】実施例1,2および比較例1の使用感触
(かさつき)を美容技術者の実使用試験によって判定、
評価した。 (判定基準) A:しっとりしている。 B:わずかにかさつくが、使用上問題ない範囲である。 C:かさつく。 D:著しくかさつく。
【0027】
【表1】
【0028】表1より明らかなように、2−(トランス
−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)
−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩がファンデーションの
粉末の配合に基づく皮膚のかさつきを防止することが認
められた。
【0029】実施例3 コンパクトファンデーション メチルフェニルポリシロキサン(重合度 250) 15.0 流動パラフィン 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 ステアリン酸 1.0 エチルパラベン 0.5 5−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 1.0 調合粉末* 77.5 *調合粉末:酸化チタン7.0、タルク52.2、カオ
リン15.0、酸化鉄4.8からなる粉末。 (製法)調合粉末、5−(トランス−4−アミノメチル
シクロヘキシルカルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安
息香酸塩酸塩以外の成分を加熱攪拌溶解して、調合粉末
および5−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシ
ルカルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩
の混合物に均一に墳霧し、中皿に充填してプレス成形し
てコンパクトファンデーションを得た。
【0030】実施例4 ファンデーションローション (油相) ステアリン酸 2.0 セタノール 0.3 流動パラフィン 5.0 ブチルパラベン 0.05 香料 0.2 POE(10)オレート 1.0 ソルビタントリオレート(粉末) 1.0 調合粉末* 10.5 (水相) エタノール 5.0 ポリエチレングリコール4000 5.0 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 10.0 トリエタノールアミン 1.0 モンモリロナイト 0.5 ヒビテンジグルコネート 0.05 精製水 残 余 *調合粉末;酸化チタン6.0、タルク6.2、カオリ
ン3.0、酸化鉄赤1.5からなる粉末。 (製法)実施例1に準じる。
【0031】実施例5 油性ファンデーション 調合粉末* 43.0 マイクロクリスタリンワックス 10.0 ソルビタンセスキオレート 1.0 プロピルパラベン 0.5 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸 0.1 流動パラフィン 残 余 *調合粉末;酸チタン15.0、カオリン25.0、酸
化鉄2.0からなる粉末。 (製法)調合粉末、2−(トランス−4−アミノメチル
シクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安
息香酸以外の成分を加熱攪拌溶解して、調合粉末および
2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカル
ボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸に加え全体の
温度を保ったまま、均一に混合する。中皿に充填して冷
却し、油性ファンデーションを得た。
【0032】実施例6 アイシャドー 調合粉末* 92.1 ミツロウ 2.0 ヘキサデシルパルミテート 5.0 グリセリルモノステアレート 0.5 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 2.0 香料 0.3 調合粉末;酸化チタン5.0、カオリン45.5、酸化
鉄赤6.0、酸化鉄20.0からなる粉末。 (製法)実施例4に準じる。
【0033】実施例7 カラミンローション 亜鉛華 1.3 セリサイト 3.0 酸化鉄 0.05 グリセリン 2.0 カンファー 0.2 エチルアルコール 10.0 2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 15.0 精製水 残 余 (製法)全成分をよく混合攪拌してカラミンローション
を得た。
【0034】実施例8 下地クリーム プロピレングリコール 5.0 カセイカリ 0.2 グリセリン 3.0 タルク 1.0 カオリン 2.0 酸化鉄 0.1 流動パラフィン 10.0 ワセリン 5.0 ステアリン酸 2.0 セチルアルコール 2.0 ラノリン 2.0 ステアリン酸モノグリセライド 2.0 エチルパラベン 0.3 香料 0.2 5−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシル カルボニルオキシ)−2−ヒドロキシ安息香酸塩酸塩 1.0 精製水 残 余 (製法)常法により下地クリームを得た。
【0035】本発明で得られた化粧料はいずれも実施例
1,2で行った美容技術者による使用感触(かさつき)
の実使用試験において効果が認められた。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る粉末を2重量%以上配合し
た化粧料において、ゲンチシン酸とトラネキサム酸のエ
ステル体およびその塩の少なくとも1種以上を配合した
化粧料は、皮膚のかさつきを防止し、また、過剰の油や
多価アルコールなどを配合することによるぎらつきやべ
たつきまたは化粧くずれのおそれもなく、皮膚にしっと
りさを与える化粧料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝田 由記 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 加来 留美子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 北村 謙始 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 岩本 中 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末2重量%以上を含有する化粧料におい
    て、下記一般式化1で表されるゲンチシン酸とトラネキ
    サム酸のエステル体およびその塩の少なくとも1種以上
    を配合することを特徴とする化粧料。 【化1】
  2. 【請求項2】請求項1記載の化粧料中のゲンチシン酸と
    トラネキサム酸のエステル体およびその塩が、2−(ト
    ランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオ
    キシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩であるこ
    とを特徴とする化粧料。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の化粧料中のゲンチ
    シン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩の少
    なくとも1種以上の配合量が、化粧料全量中0.001
    〜30重量%であることを特徴とする化粧料。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の化粧料中のゲンチ
    シン酸とトラネキサム酸のエステル体およびその塩の少
    なくとも1種以上の配合量が、化粧料全量中0.1〜2
    0重量%であることを特徴とする化粧料。
JP2003194A 1994-01-20 1994-01-20 化粧料 Withdrawn JPH07206636A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306744A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Nikko Chemical Co Ltd 皮膚外用組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4723899B2 (ja) * 2005-04-26 2011-07-13 日光ケミカルズ株式会社 皮膚外用組成物

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