JPH07233042A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

Info

Publication number
JPH07233042A
JPH07233042A JP4769994A JP4769994A JPH07233042A JP H07233042 A JPH07233042 A JP H07233042A JP 4769994 A JP4769994 A JP 4769994A JP 4769994 A JP4769994 A JP 4769994A JP H07233042 A JPH07233042 A JP H07233042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
external preparation
skin
group
salt
amide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4769994A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Suetsugu
勝 末継
Satoru Shinojima
哲 篠島
Masami Onuma
真美 大沼
Yuki Shibata
由記 芝田
Rumiko Kako
留美子 加来
Takeshi Harigai
毅 針谷
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Kanemoto Kitamura
謙始 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP4769994A priority Critical patent/JPH07233042A/ja
Publication of JPH07233042A publication Critical patent/JPH07233042A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 水溶性高分子と、下記一般式化1で表される
トラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1
種以上とを含有する皮膚外用剤。 【化1】 〔式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を、R2
はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シク
ロアルケニル基、ピリジル基、トリフルオロメチル基、
フェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素数1〜
3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で
置換されていてもよい)、フェニル基(ここでフェニル
基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
い)またはスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個
の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)を示す〕 【効果】 水溶性高分子を配合して安定性、使用感およ
び皮膚に対する保湿作用などに優れているにもかかわら
ず、水溶性高分子特有のべたつきや上滑り感がなく、か
つ安全性も良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用性良好で、安定性良
く、かつ保湿効果にも優れた皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料や医薬部外品、医薬品などの皮膚
外用剤においては、系の粘度を上げて安定性を保った
り、コクのある使用感を出したり、手に取りやすくまた
流れにくくしたり、あるいは皮膚に対する保湿作用を期
待したり、さまざまな目的で水溶性高分子が配合されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水溶性
高分子は優れた作用を有する反面、使用感触がべたつい
たものになりやすいことや、皮膚に塗布したときに上滑
りする感じがあるなどの理由から、ともすれば消費者か
ら嫌われることが多く、皮膚外用剤、とくに化粧料に配
合するには難点となっていた。本発明者らはこのような
事情に鑑み、水溶性高分子が有する使用感触上のべたつ
きや上滑り感を改善することを目的に鋭意検討した結
果、水溶性高分子とともに特定のトラネキサム酸のアミ
ド体およびその塩の少なくとも1種以上を配合すると、
上記問題が解決することを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1は、水溶性高分子と、下記一般式化2で表されるト
ラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1種
以上とを含有することを特徴とする皮膚外用剤である。
【化2】 〔式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を、R2
はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シク
ロアルケニル基、ピリジル基、トリフルオロメチル基、
フェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素数1〜
3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で
置換されていてもよい)、フェニル基(ここでフェニル
基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
シ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
い)またはスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個
の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)を示す〕
【0005】本発明の請求項2は、請求項1記載の皮膚
外用剤中のトラネキサム酸のアミド体およびその塩が、
請求項1記載の一般式化1においてR1 が水素原子また
は低級アルキル基で、R2 がアルキル基またはシクロア
ルキル基であるトラネキサム酸のアミド体またはその塩
であることを特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請
求項3は、請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサム
酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式化
1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、R
2 がアルケニル基またはシクロアルケニル基であるトラ
ネキサム酸のアミド体またはその塩であることを特徴と
する皮膚外用剤である。本発明の請求項4は、請求項1
記載の皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体および
その塩が、請求項1記載の一般式化1においてR1 が水
素原子または低級アルキル基で、R2 がピリジル基であ
るトラネキサム酸のアミド体またはその塩であることを
特徴とする皮膚外用剤である。本発明の請求項5は、請
求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体
およびその塩が、請求項1記載の一般式化1においてR
1 が水素原子または低級アルキル基で、R2 がトリフル
オロメチル基であるトラネキサム酸のアミド体またはそ
の塩であることを特徴とする皮膚外用剤である。本発明
の請求項6は、請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキ
サム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般
式化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基
で、R2 がフェニルアルキル基(ここでアルキル部分は
炭素数1〜3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、アミノ基で置換されていてもよい)であるトラネキ
サム酸のアミド体またはその塩であることを特徴とする
皮膚外用剤である。本発明の請求項7は、請求項1記載
の皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体およびその
塩が、請求項1記載の一般式化1においてR1 が水素原
子または低級アルキル基で、R2 がフェニル基(ここで
フェニル基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されてい
てもよい)であるトラネキサム酸のアミド体またはその
塩であることを特徴とする皮膚外用剤である。本発明の
請求項8は、請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
2 がスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個の水
酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、アミノ基で置換されていてもよい)であるトラネキ
サム酸のアミド体またはその塩であることを特徴とする
皮膚外用剤である。本発明の請求項9は、請求項1乃至
8記載の皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体およ
びその塩の少なくとも1種以上の配合量が、皮膚外用剤
全量中、0.001〜20重量%であることを特徴とす
る皮膚外用剤である。本発明の請求項10は、請求項1
乃至8記載の皮膚外用剤中のトラネキサム酸のアミド体
およびその塩の少なくとも1種以上の配合量が、皮膚外
用剤全量中、0.1〜7重量%であることを特徴とする
皮膚外用剤である。本発明の請求項11は、請求項1乃
至10記載の皮膚外用剤中の水溶性高分子の配合量が、
皮膚外用剤全量中、0.01〜5重量%であることを特
徴とする皮膚外用剤である。本発明の請求項12は、請
求項1乃至10記載の皮膚外用剤中の水溶性高分子の配
合量が、皮膚外用剤全量中、0.1〜1重量%であるこ
とを特徴とする皮膚外用剤である。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明で用いる水溶性高分子は、化粧料、医薬部外品、医
薬品などの皮膚外用剤で一般的に用いられる水溶性高分
子であり、具体例としては、たとえばアラビアゴム、ト
ラガントガム、カラギーナン、ペクチン、クインスシー
ド(マルメロ)抽出物などの植物系水溶性高分子、キサ
ンタンガム、プルランなどの微生物系水溶性高分子、コ
ラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチンなどの動物
系水溶性高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒ
ドロキシデンプンなどのデンプン系水溶性高分子、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロー
ス系水溶性高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどのビニル系
水溶性高分子、ポリアクリル酸およびその塩、ポリアク
リルアミドなどのアクリル系水溶性高分子あるいはアル
ギン酸などが挙げられる。また、その配合量は皮膚外用
剤全量中の0.01〜5重量%が一般的であり、好まし
くは0.1〜1重量%である。
【0007】本発明において、水溶性高分子とともに皮
膚外用剤中に配合され、水溶性高分子のべたつきあるい
は上滑りをおさえるトラネキサム酸のアミド体およびそ
の塩は、例えば、J. Med. Chem.,15, 247 (1972)、特開
昭48−68541 号公報、特開昭53−148536号公報、特開昭
57−59847 号公報等の方法により容易に合成することが
できる。
【0008】上記の如くして製造された本発明化合物は
所望によりナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の無機塩あるいは
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の有機塩とすることができる。
【0009】具体的に物質名を例示すれば、トランス−
4−アセチルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、
トランス−4−トリフルオロアセチルアミノメチルシク
ロヘキサンカルボン酸、トランス−4−プロピオニルア
ミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−
ブチリルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トラ
ンス−4−イソブチリルアミノメチルシクロヘキサンカ
ルボン酸、トランス−4−バレリルアミノメチルシクロ
ヘキサンカルボン酸、トランス−4−イソバレリルアミ
ノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−ピ
バロイルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トラ
ンス−4−ペンタノイルアミノメチルシクロヘキサンカ
ルボン酸、トランス−4−ヘキサノイルアミノメチルシ
クロヘキサンカルボン酸、トランス−4−(2−ヘキセ
ノイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、トラ
ンス−4−ノニルアミノメチルシクロヘキサンカルボン
酸、トランス−4−(9−テトラデセノイルアミノメチ
ル)シクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−デカノ
イルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス
−4−パルミトイルアミノメチルシクロヘキサンカルボ
ン酸、トランス−4−ステアロイルアミノメチルシクロ
ヘキサンカルボン酸、トランス−4−オレオイルアミノ
メチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−リノ
ロイルアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トラン
ス−4−リノレノイルアミノメチルシクロヘキサンカル
ボン酸、トランス−4−(2,4,6−オクタトリエノ
イルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、トラン
ス−4−(トランス−4′−n−ペンチルシクロヘキシ
ルカルボニルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン
酸、トランス−4−(トランス−4′−イソブチルシク
ロヘキシルカルボニルアミノメチル)シクロヘキサンカ
ルボン酸、トランス−4−ベンゾイルアミノメチルシク
ロヘキサンカルボン酸、トランス−4−(3′,4′−
ジメトキシシンナモイルアミノメチル)シクロヘキサン
カルボン酸、トランス−4−(3′,4′,5′−トリ
メトキシベンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカル
ボン酸、トランス−4−(3′,4′−ジヒドロキシベ
ンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、ト
ランス−4−(2′−ヒドロキシベンゾイルアミノメチ
ル)シクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−(2′
−アミノベンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカル
ボン酸、トランス−4−(2′−アミノ−5′−ブロモ
ベンゾイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸、
トランス−4−(3′−ピリジルカルボニルアミノメチ
ル)シクロヘキサンカルボン酸等があげられる。
【0010】本発明に係る皮膚外用剤に配合されるトラ
ネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1種の
配合量には特に限定はないが、一般には、皮膚外用剤全
量に対して0.001〜20重量%、好ましくは0.1
〜7重量%配合する。この配合量が0.001重量%未
満では水溶性高分子のべたつきあるいは上滑りをおさえ
る効果が乏しくなる傾向にあり、逆に、20重量%を超
えて配合しても効果の増加は実質上望めないし、皮膚外
用剤への配合も難しくなる傾向にある。なお、トラネキ
サム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1種の配合
量と前記の水溶性高分子の配合量との相対比にも特に限
定はないが、水溶性高分子のべたつきあるいは上滑りを
おさえるためには水溶性高分子1重量部に対して0.1
〜60重量部のトラネキサム酸のアミド体およびその塩
の少なくとも1種を配合するのが好ましい。
【0011】水溶性高分子および上記のトラネキサム酸
のアミド体およびその塩の少なくとも1種を配合できる
皮膚外用剤は、通常の皮膚外用剤、たとえば、水溶液
系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油2層系、水
−油−粉末3層系など、どのような基剤でもよく、用途
も化粧水、乳液、クリーム、パックなどの基礎化粧料、
口紅、ファンデーションなどのメーキャップ化粧料、シ
ャンプー、リンス、ヘアトニックなどの頭髪化粧料など
の化粧料、医薬部外品など多岐にわたる。
【0012】本発明の皮膚外用剤には上記した必須成分
の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧品
や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば
油分、界面活性剤、水、アルコール、保湿剤、増粘剤、
防腐剤、乳化剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、紫外
線吸収剤、粉末、顔料、薬剤、色素、香料等を必要に応
じて適宜配合することができる。
【0013】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。本発明は、これによって何ら限定されるものでは
ない。 実施例1 化粧水 エタノール 20.0 1、3−ブチレングリコール 5.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 POE(ポリオキシエチレン、以下同じ、15モル) オレイルエーテル 0.8 エチルパラベン 0.1 トランス−4−(3′,4′−ジメトキシシンナモイル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 7.0 精製水 残 余 (製法)エタノールの一部にPOEオレイルエーテルお
よびエチルパラベンを溶解する。別に精製水とエタノー
ルの残部に1、3−ブチレングリコール、カルボキシビ
ニルポリマーおよびトランス−4−(3′,4′−ジメ
トキシシンナモイルアミノメチル)シクロヘキサンカル
ボン酸を溶解する。エタノール相を水相に添加、可溶化
して化粧水を得た。
【0014】実施例2 実施例1のトランス−4−(3′,4′−ジメトキシシ
ンナモイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸を
0.5重量%に減量した他は実施例1に準じて、実施例2
を得た。
【0015】比較例1 実施例1のトランス−4−(3′,4′−ジメトキシシ
ンナモイルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸を
除いた他は実施例1に準じて、比較例1を得た。
【0016】実施例1〜2、比較例1の使用性(べたつ
き)を女性美容専門パネルの実使用試験によって判定、
評価した。 (判定)A:べたつかない。 B:わずかにべたつくが、使用性上問題のない範囲であ
る。 C:べたつく。 D:著しくべたつく。
【0017】
【表1】
【0018】表1より明らかなように、トランス−4−
(3′,4′−ジメトキシシンナモイルアミノメチル)
シクロヘキサンカルボン酸が、水溶性高分子のべたつき
を防止していることが認められた。
【0019】 実施例3 クレンジングクリーム (A)セタノール 2.0 ビースワックス 1.0 固形パラフィン 1.0 ステアリン酸 2.0 ワセリン 10.0 流動パラフィン 35.0 POE(20)ソルビタンステアレート 2.0 ジグリセリンジステアレート 2.6 プロピルパラベン 0.3 香 料 0.3 (B)クインスシード抽出物 1.0 トランス−4−アセチルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸 1.5 ジプロピレングリコール 5.0 水酸化カリウム 0.08 精製水 残 余 (製法)(A)の油相部と(B)の水相部を別に加熱攪
拌溶解する。油相部を水相部中に添加し、乳化、冷却し
てクリームを得た。
【0020】 実施例4 栄養乳液 (A)ビーワックス 1.0 ワセリン 2.0 脱臭ラノリン 1.5 ホホバ油 6.0 セチルイソオクタノエート 4.0 POE−2−オクチルドデカノール 2.0 エチルパラベン 0.2 ブチルパラベン 0.1 香 料 0.3 (B)ヒドロキシプロピルセルロース 0.2 キサンタンガム 0.5 トランス−4−(4′−ヒドロキシベンゾイル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 1.0 ジプロピレングリコール 2.0 L−アルギニン 0.2 精製水 残 余 (製法)実施例3に準じる。
【0021】比較例2 実施例4からトランス−4−(4′−ヒドロキシベンゾ
イルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸を除いた
ほかは実施例4と同様にして、比較例2を得た。
【0022】実施例4、比較例2の使用性(上滑り感)
を女性美容専門パネルの実使用試験によって判定、評価
した。 (判定)A:上滑りせず、肌になじむ。 B:わずかに上滑りするが、とくに気になる程ではな
い。 C:上滑りする。 D:著しく上滑りし、肌になじまない。
【0023】
【表2】
【0024】表2より明らかなように、トランス−4−
(4′−ヒドロキシベンゾイルアミノメチル)シクロヘ
キサンカルボン酸が、水溶性高分子の上滑り感を防止し
ていることが認められた。
【0025】 実施例5 ファンデーション (A)セタノール 3.5 ステアリン酸 2.0 脱臭ラノリン 5.0 ワセリン 2.0 スクワラン 8.0 グリセリルモノオレート 2.5 POE(10)ベヘニルアルコール 0.5 エチルパラベン 0.2 ブチルパラベン 0.2 (B)ポリビニルピロリドン 0.05 トランス−4−(3′−ピリジルカルボニル アミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸 0.5 1,3−ブチレングリコール 2.0 調合粉末* 15.0 トリエタノールアミン 0.25 精製水 残 余 調合粉末*...酸化チタン5.0、カオリン3.0、
タルク5.0、酸化鉄2.0よりなる粉末。 (製法)実施例3に準じる。
【0026】 実施例6 化粧水 (A)精製水 全体が100になる量 グリセリン 2.0 カルボキシビニルポリマー 0.2 トランス−4−プロピオニルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸エチルエステル 15.0 1,3−ブチレングリコール 2.0 (B)エタノール 15.0 精製レシチン 0.02 POE(60)硬化ヒマシ油 1.0 香料 0.05 メチルパラベン 0.1 (製法)(A)の水相部および(B)のアルコール部を
それぞれ均一溶解した後、水相部にアルコール部を加え
て可溶化し、化粧水を得た。
【0027】 実施例7 水性エッセンス (A)精製水 全体が100になる量 1,3−ブチレングリコール 10.0 マルチトール 2.0 アルギニン 0.1 コラーゲン 0.1 カルボキシメチルポリマー 0.1 トランス−4−リノレノイルアミノメチル シクロヘキサンカルボン酸 1.0 ジプロピレングリコール 5.0 (B)エタノール 5.0 POE(60)硬化ヒマシ油 1.0 ビタミンEアセテート 0.1 香料 0.05 オレイルアルコール 0.2 メチルパラベン 0.2 (C)水酸化カリウム 0.1 (製法)(A)の水相部および(B)のアルコール部を
それぞれ均一溶解した後、水相部にアルコール部を加え
て混合可溶化し、ついで(C)の水酸化カリウムを加え
てエッセンスを得た。
【0028】本発明で得られた皮膚外用剤はいずれも実
施例1、2で行った使用性(べたつき)試験および実施
例4で行った使用性(上滑り感)試験において効果が認
められた。
【0029】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、水溶性高分子を
配合して、安定性、使用感および皮膚に対する保湿作用
などに優れているにもかかわらず、水溶性高分子特有の
べたつきや上滑り感がなく、かつ安全性も良好な優れた
皮膚外用剤である。
フロントページの続き (72)発明者 芝田 由記 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 加来 留美子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 針谷 毅 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 小林 浩 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 北村 謙始 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性高分子と、下記一般式化1で表され
    るトラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも
    1種以上とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。 【化1】 〔式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を、R2
    はアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シク
    ロアルケニル基、ピリジル基、トリフルオロメチル基、
    フェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素数1〜
    3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低級アル
    キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基で
    置換されていてもよい)、フェニル基(ここでフェニル
    基は1〜3個の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基、ハロゲン原子、アミノ基で置換されていてもよ
    い)またはスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個
    の水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、アミノ基で置換されていてもよい)を示す〕
  2. 【請求項2】請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
    ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
    化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
    2 がアルキル基またはシクロアルキル基であるトラネ
    キサム酸のアミド体またはその塩であることを特徴とす
    る皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
    ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
    化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
    2 がアルケニル基またはシクロアルケニル基であるト
    ラネキサム酸のアミド体またはその塩であることを特徴
    とする皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
    ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
    化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
    2 がピリジル基であるトラネキサム酸のアミド体また
    はその塩であることを特徴とする皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
    ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
    化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
    2 がトリフルオロメチル基であるトラネキサム酸のア
    ミド体またはその塩であることを特徴とする皮膚外用
    剤。
  6. 【請求項6】請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
    ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
    化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
    2 がフェニルアルキル基(ここでアルキル部分は炭素
    数1〜3であり、フェニル部分は1〜3個の水酸基、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、アミ
    ノ基で置換されていてもよい)であるトラネキサム酸の
    アミド体またはその塩であることを特徴とする皮膚外用
    剤。
  7. 【請求項7】請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
    ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
    化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
    2 がフェニル基(ここでフェニル基は1〜3個の水酸
    基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
    子、アミノ基で置換されていてもよい)であるトラネキ
    サム酸のアミド体またはその塩であることを特徴とする
    皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】請求項1記載の皮膚外用剤中のトラネキサ
    ム酸のアミド体およびその塩が、請求項1記載の一般式
    化1においてR1 が水素原子または低級アルキル基で、
    2 がスチリル基(ここでフェニル部分は1〜3個の水
    酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
    子、アミノ基で置換されていてもよい)であるトラネキ
    サム酸のアミド体またはその塩であることを特徴とする
    皮膚外用剤。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8記載の皮膚外用剤中のトラ
    ネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1種以
    上の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.001〜20重
    量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
  10. 【請求項10】請求項1乃至8記載の皮膚外用剤中のト
    ラネキサム酸のアミド体およびその塩の少なくとも1種
    以上の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.1〜7重量%
    であることを特徴とする皮膚外用剤。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10記載の皮膚外用剤中の
    水溶性高分子の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.01
    〜5重量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
  12. 【請求項12】請求項1乃至10記載の皮膚外用剤中の
    水溶性高分子の配合量が、皮膚外用剤全量中、0.1〜
    1重量%であることを特徴とする皮膚外用剤。
JP4769994A 1994-02-22 1994-02-22 皮膚外用剤 Withdrawn JPH07233042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4769994A JPH07233042A (ja) 1994-02-22 1994-02-22 皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4769994A JPH07233042A (ja) 1994-02-22 1994-02-22 皮膚外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07233042A true JPH07233042A (ja) 1995-09-05

Family

ID=12782547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4769994A Withdrawn JPH07233042A (ja) 1994-02-22 1994-02-22 皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07233042A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0881328A (ja) * 1994-09-08 1996-03-26 L'oreal Sa 香料を固定させる植物化合物を含有する化粧料及び/又は皮膚科用組成物
US6492234B1 (en) 1997-05-13 2002-12-10 Stmicroelectronics S.R.L. Process for the selective formation of salicide on active areas of MOS devices
WO2013021775A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 株式会社 資生堂 液状皮膚外用剤組成物
CN117342971A (zh) * 2023-09-28 2024-01-05 上海优斐斯生物科技有限公司 一类脂肪酰凝血酸盐及其制备方法和应用

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0881328A (ja) * 1994-09-08 1996-03-26 L'oreal Sa 香料を固定させる植物化合物を含有する化粧料及び/又は皮膚科用組成物
US6492234B1 (en) 1997-05-13 2002-12-10 Stmicroelectronics S.R.L. Process for the selective formation of salicide on active areas of MOS devices
US6800901B2 (en) 1997-05-13 2004-10-05 Stmicroelectronics S.R.L. Process for the selective formation of salicide on active areas of MOS devices
WO2013021775A1 (ja) * 2011-08-05 2013-02-14 株式会社 資生堂 液状皮膚外用剤組成物
JP2013053130A (ja) * 2011-08-05 2013-03-21 Shiseido Co Ltd 液状皮膚外用剤組成物
CN103732207A (zh) * 2011-08-05 2014-04-16 株式会社资生堂 液态皮肤外用剂组合物
KR101406830B1 (ko) * 2011-08-05 2014-06-13 가부시키가이샤 시세이도 액상 피부 외용제 조성물
CN103732207B (zh) * 2011-08-05 2016-01-13 株式会社资生堂 液态皮肤外用剂组合物
US10493013B2 (en) 2011-08-05 2019-12-03 Shiseido Company, Ltd. Liquid skin-conditioning composition
CN117342971A (zh) * 2023-09-28 2024-01-05 上海优斐斯生物科技有限公司 一类脂肪酰凝血酸盐及其制备方法和应用
CN117342971B (zh) * 2023-09-28 2024-03-19 上海优斐斯生物科技有限公司 一类脂肪酰凝血酸盐及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2740148B2 (ja) セラミドの混合物を含む化粧用もしくは皮膚科用組成物及び皮膚に潤いを与えるその使用
JP4518367B2 (ja) 毛穴縮小剤
JP2002003373A (ja) 皮膚外用剤
JP2006273789A (ja) セラミダーゼ阻害剤、及びその阻害剤を含む皮膚外用剤、化粧料、医薬部外品
JPH07233045A (ja) 皮膚外用剤
JPH07233042A (ja) 皮膚外用剤
JP2549119B2 (ja) 外用剤
JP3205104B2 (ja) 化粧料
JPH08245357A (ja) 化粧料
JP7256624B2 (ja) ジェル状皮膚外用剤又は皮膚化粧料
JP3234041B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH0481963B2 (ja)
JP3271814B2 (ja) 頭皮・毛髪化粧料
JPH08268869A (ja) 皮膚外用剤
US11020334B2 (en) Compounds, compositions and use thereof
JP3417641B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2003238380A (ja) 化粧料
JP2001322925A (ja) 皮膚外用剤
JPH0415763B2 (ja)
JP2000256168A (ja) 皮膚外用剤
JP2000290153A (ja) 皮膚外用剤
JP2002284623A (ja) 化粧料
JPH09241120A (ja) 皮膚外用剤
JPH10203921A (ja) 皮膚外用剤
JP2000344651A (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010508