JPH07206430A - α−アルミナ粉末およびその製造方法 - Google Patents

α−アルミナ粉末およびその製造方法

Info

Publication number
JPH07206430A
JPH07206430A JP6098243A JP9824394A JPH07206430A JP H07206430 A JPH07206430 A JP H07206430A JP 6098243 A JP6098243 A JP 6098243A JP 9824394 A JP9824394 A JP 9824394A JP H07206430 A JPH07206430 A JP H07206430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alumina
alumina powder
gas
producing
transition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6098243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3744006B2 (ja
Inventor
Masahide Mori
正英 毛利
Yoshio Uchida
義男 内田
Yoshinari Sawabe
佳成 沢辺
Takashi Watanabe
尚 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP09824394A priority Critical patent/JP3744006B2/ja
Publication of JPH07206430A publication Critical patent/JPH07206430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3744006B2 publication Critical patent/JP3744006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】種々なアルミナ原料から出発して、α−アルミ
ナ粒子の一次粒子の粒子径や形状を任意に制御でき、一
次粒子の粒度分布が狭いα−アルミナ粉末の製造方法、
および研磨材、充填材、スペーサーあるいは焼結体用原
料等に最適で、形状が実質的に8面または20面から構
成されたα−アルミナ粒子からなる粒度分布が狭いα−
アルミナ粉末を提供する。 【構成】遷移アルミナおよび/または熱処理により遷移
アルミナとなるアルミナ原料を、ハロゲン化水素ガスを
含有した雰囲気ガス中、またはハロゲンガスおよび水蒸
気を導入した雰囲気ガス中、またはハロゲンガスを含有
した雰囲気ガス中、にて種晶および/または形状制御剤
の存在下で焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α−アルミナ粉末の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】α−アルミナ粉末は、研磨材用原料、焼
結材用原料、プラズマ溶射材用原料、充填材用原料等に
広く用いられている。従来の一般的な製造方法により得
られるα−アルミナ粉末は、形状が不均一な多結晶体
で、凝集粒子を多く含み、粒度分布が広い、また用途に
よってはアルミナ純度が低い等の問題があった。これら
の問題点を克服するために、また、特定の用途において
は一次粒子の粒子径や形状を制御するために、後述する
特殊な製造方法によるα−アルミナ粉末が用いられてき
た。しかしながら、このような方法によっても一次粒子
の粒子径や形状が制御された、均質なα−アルミナ粒子
からなる一次粒子の粒度分布の狭いα−アルミナ粉末を
製造することは困難であった。また、これまでの方法に
よって得られるα−アルミナ粉末は、厚みの薄い板状か
あるいは一次粒子の粒度分布が広いもので、これまで配
向(粒子が充填、あるいは一層以上の厚みで積層される
場合、特定方向に各粒子が配置されること)が容易な形
状である柱状や繭状、あるいは厚みのある板状の、α−
アルミナ粒子からなる一次粒子の粒度分布が狭いα−ア
ルミナ粉末を製造することは困難であった。
【0003】α−アルミナ粉末の一般的でかつ最も安価
な製造方法はバイヤー法である。バイヤー法において
は、原料であるボーキサイトからα−アルミナ粉末を製
造する中間段階で水酸化アルミニウムまたは遷移アルミ
ナが得られる。水酸化アルミニウムまたは遷移アルミナ
を大気中で焼成することにより、α−アルミナ粉末が製
造されている。
【0004】中間段階において工業的に安価に得られる
水酸化アルミニウムまたは遷移アルミナは、通常、粒子
径が10μmより大きな凝集粒子であり、これらの水酸
化アルミニウムまたは遷移アルミナを大気中で焼成して
得られる従来のα−アルミナ粉末は、強固に凝集した粗
粒子を多く含み、一次粒子の形状が不均一な粉末であっ
た。この凝集した粗粒子を含むα−アルミナ粉末は、そ
れぞれの用途に応じてボールミルや振動ミルを使用して
粉砕工程を経て製品とされるが、粉砕は必ずしも容易で
はなく、そのために粉砕コストもかかり、また、粉砕が
困難なα−アルミナ粉末は長時間にわたる粉砕のために
微粉末が発生するという問題を有していた。
【0005】このような問題を解決するために幾つかの
提案がなされてきた。例えば、α−アルミナ粒子の形状
を改良する方法として、特開昭59─97528号公報
には、原料にバイヤー法による水酸化アルミニウムを用
い、アンモニウムを含むホウ素およびホウ素系鉱化剤の
存在下に仮焼することにより、平均一次粒子径が1〜1
0μmであり、前記したD/H比が1に近いα−アルミ
ナ粉末を製造する方法が開示されている。しかし、この
方法は粒子径が数十μm以上の水酸化アルミニウムを原
料に用いロータリーキルンで焼成しているので、一次粒
子の粒子形状が不均一であり、粒度分布が広い。また、
一次粒子の粒子径や形状を任意に制御することは困難で
ある。
【0006】α−アルミナ粉末の特殊な製造方法として
は、水酸化アルミニウムの水熱処理による方法(以下、
水熱処理法という)、水酸化アルミニウムにフラックス
を添加して溶融して析出させる方法(以下、フラックス
法という)および水酸化アルミニウムを鉱化剤の存在下
で焼成する方法等が知られている。
【0007】まず、水熱処理法としては、特公昭57─
22886号公報にはコランダムを種晶として添加し粒
子径を制御する方法が開示されているが、高温、高圧下
での合成であり、得られるα−アルミナ粉末が高価にな
るという問題があった。
【0008】次に、フラックス法は、α−アルミナ粉末
を研磨材、充填材等に用いる目的でその一次粒子の形状
や粒子径を制御する方法として提案されてきた。例え
ば、特開平3─131517号公報には、融点が800
℃以下のフッ素系フラックスの存在下に水酸化アルミニ
ウムを仮焼することにより、平均一次粒子径が2〜20
μmであり、六方最密格子であるα−アルミナの六方格
子面に平行な最大粒子径をD、六方格子面に垂直な粒子
径をHとしたとき、D/H比が5〜40の六角板状のα
−アルミナ粉末を製造する方法が開示されている。しか
し、この方法では、一次粒子の粒子径が2μm以下の微
細なα−アルミナ粉末ができず、また形状はすべて板状
であり、形状や粒子径を任意に制御することは不可能で
あった。
【0009】ジャーナル・オブ・アメリカン・セラミッ
ク・ソサイアティ(Journalof Americ
an Ceramic Society)68(9)、
500〜505(1985)には、ベーマイトへのα−
アルミナ粉末の添加によるα化温度の低下が報告されて
いるが、目的は微粒子の焼結体を得ることであり、この
方法からでは一次粒子の粒子径や形状が制御されたα−
アルミナ粉末を得ることはできない。
【0010】米国特許第4657754号には、α−ア
ルミナプレカーサーにα−アルミナを種晶として添加、
焼成し、粉砕することにより、1μmより小さいα−ア
ルミナ粉末を得る方法が開示されている。しかしこの方
法では1μm以下の一次粒子が凝集した粉末しか得られ
ず、したがって粉砕が必要なことから、得られる粉末は
粒度分布が広い。また、数十μmの粒子は合成すること
ができない。
【0011】したがって、これまでα−アルミナ粉末の
製造方法において、粒子径をサブミクロンから数十ミク
ロンまで任意に制御できる製造方法、あるいは六角板状
から柱状にいたる諸形状の製造方法、さらに、A面{1
1−20}、C面{0001}、N面{22−43}お
よびR面{10−12}の晶癖については任意に制御す
ることができる粒度分布の狭い粉末を得る製造方法は未
だ確立されておらず、その開発が強く望まれていた。
【0012】また、これまでα−アルミナ粉末で厚みが
あり、配向が容易で粒度分布が狭い、特に研磨材、充填
材、スペーサーあるいは焼結体用原料等に最適な粉末は
未だに得られていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記した問題を解決して、種々なアルミナ原料から
出発して、α−アルミナ粒子の一次粒子径や形状を任意
に制御でき、一次粒子の粒度分布が狭いα−アルミナ粉
末の製造方法を提供することにある。
【0014】さらに、研磨材、充填材、スペーサーある
いは焼結体用原料等に最適で、形状が実質的に8面また
は20面から構成されたα−アルミナ粒子からなる粒度
分布が狭いα−アルミナ粉末を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明はつぎの発明から
なる。 (1)遷移アルミナおよび/または熱処理により遷移ア
ルミナとなるアルミナ原料を、ハロゲン化水素ガスを含
有した雰囲気ガス中にて種晶および/または形状制御剤
の存在下で、焼成することを特徴とするα−アルミナ粉
末の製造方法。 (2)雰囲気ガス中のハロゲン化水素ガス濃度が0.1
体積%以上であることを特徴とする前項(1)記載のα
−アルミナ粉末の製造方法。 (3)遷移アルミナおよび/または熱処理により遷移ア
ルミナとなるアルミナ原料を、ハロゲンガスおよび水蒸
気を導入した雰囲気ガス中にて種晶および/または形状
制御剤の存在下で、焼成することを特徴とするα−アル
ミナ粉末の製造方法。 (4)ハロゲンガスおよび水蒸気を導入した雰囲気ガス
中のハロゲンガス濃度が0.1体積%以上、水蒸気濃度
が0.01体積%以上であることを特徴とする前項
(3)記載のα−アルミナ粉末の製造方法。
【0016】(5)遷移アルミナおよび/または熱処理
により遷移アルミナとなるアルミナ原料を、ハロゲンガ
スを含有した雰囲気ガス中にて種晶および/または形状
制御剤の存在下で、焼成することを特徴とするα−アル
ミナ粉末の製造方法。 (6)雰囲気ガス中のハロゲンガス濃度が0.1体積%
以上であることを特徴とする前項(5)記載のα−アル
ミナ粉末の製造方法。 (7)焼成の温度が500℃以上1400℃以下である
ことを特徴とする前項(1)、(2)、(3)または
(4)記載のα−アルミナ粉末の製造方法。 (8)焼成の温度が950℃以上1500℃以下である
ことを特徴とする前項(5)または(6)記載のα−ア
ルミナ粉末の製造方法。
【0017】(9)種晶として、アルミニウム、チタ
ン、バナジウム、クロム、鉄、ニッケルの各化合物から
選ばれる一種または二種以上を用いることを特徴とする
前項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または
(6)記載のα−アルミナ粉末の製造方法。 (10)種晶として用いられる、アルミニウム、チタ
ン、バナジウム、クロム、鉄、ニッケルの各化合物が、
酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、炭窒化物、ホウ化
物から選ばれる一種または二種以上であることを特徴と
する前項(9)記載のα−アルミナ粉末の製造方法。 (11)形状制御剤として、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、イットリウム、ジルコニウム、バ
ナジウム、ニオブ、モリブデン、銅、亜鉛、ホウ素、珪
素、ランタン、セリウム、ネオジムの単体およびそれら
の各化合物から選ばれる一種または二種以上を用いるこ
とを特徴とする前項(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)または(6)記載のα−アルミナ粉末の製造方
法。 (12)形状制御剤として用いられるマグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、イットリウム、ジルコニウ
ム、バナジウム、ニオブ、モリブデン、銅、亜鉛、ホウ
素、珪素、ランタン、セリウム、ネオジムの各化合物
が、酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、炭窒化物、ハ
ロゲン化物、ホウ化物から選ばれる一種または二種以上
であることを特徴とする前項(11)記載のα−アルミ
ナ粉末の製造方法。
【0018】(13)α−アルミナ粒子が、均質で、8
面以上の多面体形状を有し、六方最密格子であるα−ア
ルミナの六方格子面に平行な最大粒子径をD、六方格子
面に垂直な粒子径をHとしたとき、D/H比が0.3以
上30以下であるα−アルミナ粒子からなるα−アルミ
ナ粉末である前項(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、
(11)または(12)記載のα−アルミナ粉末の製造
方法。 (14)熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ原料
が、水酸化アルミニウム、明バンまたは硫バンであるこ
とを特徴とする前項(1)、(3)または(5)記載の
α−アルミナ粉末の製造方法。 (15)実質的に8面または20面から構成された、六
方最密格子であるα−アルミナの六方格子面に平行な最
大粒子径をD、六方格子面に垂直な粒子径をHとしたと
き、D/H比が0.3以上3.0以下であり、かつ六方
格子面に垂直な軸に対して回転次数が6で、回転対称形
状の粒子からなり、α−アルミナ粒子の累積粒度分布の
微粒側から累積10%、累積90%の粒径をそれぞれD
10、D90としたとき、D90/D10が10以下である粒度
分布を有することを特徴とするα−アルミナ粉末。
【0019】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明のα−アルミナ粉末の製造においては、原料として
遷移アルミナおよび/または熱処理により遷移アルミナ
となるアルミナ原料が用いられる。遷移アルミナとは、
Al2 3 として表される多形を有するアルミナのう
ち、α形以外の全てのアルミナを意味する。具体的に
は、γ−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ等を例
示することができる。
【0020】熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ
原料とは、本発明の製造方法の焼成工程において、遷移
アルミナを経由して目的とするα−アルミナ粉末を与え
る遷移アルミナの前駆体を意味する。具体的には、水酸
化アルミニウム、硫バン(硫酸アルミニウム)、硫酸ア
ルミニウムカリウムおよび硫酸アルミニウムアンモニウ
ム等のいわゆる明バン類、アンモニウムアルミニウム炭
酸塩の他、アルミナゲル、例えば、アルミニウムの水中
放電法によるアルミナゲル等を挙げることができる。
【0021】遷移アルミナおよび熱処理により遷移アル
ミナとなるアルミナ原料の合成方法は特に限定されな
い。例えば、水酸化アルミニウムは、バイヤー法、有機
アルミニウム化合物の加水分解法あるいはコンデンサー
等のエッチング廃液から得られるアルミニウム化合物を
出発原料として合成する方法等により得ることができ
る。
【0022】本発明の方法によれば、バイヤー法のよう
な工業的に安価な方法で得られる粒子径が10μm以上
の水酸化アルミニウムや遷移アルミナを原料として用い
て、目的とするα−アルミナ粉末を得ることができる。
遷移アルミナは、水酸化アルミニウムを熱処理する方
法、硫酸アルミニウムの分解法、明バン分解法、塩化ア
ルミニウムの気相分解法あるいはアンモニウムアルミニ
ウム炭酸塩の分解法等により得られる。
【0023】本発明に用いられる種晶とは、α−アルミ
ナ粒子の結晶成長の核となるものを意味し、該種晶を核
としてそのまわりにα−アルミナ粒子が成長する。この
機能を有するものであれば種晶は限定されずどのような
ものでも用いることができるが、本発明において好まし
い種晶は、例えば、アルミニウム、チタン、バナジウ
ム、クロム、鉄、ニッケル等の各化合物から選ばれる一
種または二種以上のものである。ここで化合物としては
それらの金属の酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、炭
窒化物、ホウ化物等が挙げられる。好ましくは酸化物、
窒化物である。ここでバナジウムは形状制御剤としても
用いることができる。
【0024】本発明においては、種晶の添加量は原料を
アルミナに換算して100重量部として、これに対し1
-3〜50重量部、好ましくは10-3〜30重量部、さ
らに好ましくは10-3〜10重量部である。得られるα
−アルミナ粉末の一次粒子の粒子径は、種晶の数で制御
でき、種晶の数が多いと粒子径は小さくなる。
【0025】本発明に用いられる形状制御剤とは、その
作用機構は明らかではないが、結晶の成長の過程で作用
し、後述するD/H比および晶癖を変化させる働きをす
るものを言う。このような機能を有するものであれば必
ずしも限定されないが、本発明において好ましい形状制
御剤は、例えば、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、イットリウム、ジルコニウム、バナジウム、ニ
オブ、モリブデン、銅、亜鉛、ホウ素、珪素、ランタ
ン、セリウム、ネオジムの金属単体およびそれらの各化
合物から選ばれる一種または二種以上のものである。こ
こで化合物としてはそれらの金属の酸化物、窒化物、酸
窒化物、炭化物、炭窒化物、ハロゲン化物、ホウ化物等
が挙げられる。好ましくは酸化物である。
【0026】本発明においては、形状制御剤の添加量は
原料をアルミナに換算して100重量部として、これに
対し10-3〜50重量部、好ましくは10-3〜30重量
部、さらに好ましくは10-3〜10重量部である。その
効果は、たとえばD/H比を大きくする形状制御剤の場
合、添加量を多くすることにより、より大きいD/H比
を有するα−アルミナ粉末を得ることができる。また、
晶癖を制御する形状制御剤では、たとえばN面{22−
43}を出さしめる形状制御剤では、添加量を多くする
ことにより、N面の面積を大きくすることができる。
【0027】種晶と形状制御剤を併用することもでき
る。また、形状制御剤を選ぶことにより用途に適した一
次粒子の粒子径および形状を有するα−アルミナ粉末を
製造することが可能である。
【0028】種晶と形状制御剤を同時に用いる場合は、
それらの添加量は原料をアルミナに換算して100重量
部として、これに対し10-3〜50重量部、好ましくは
10-3〜30重量部、さらに好ましくは10-3〜10重
量部である。
【0029】遷移アルミナおよび/または熱処理により
遷移アルミナとなるアルミナ原料と種晶または形状制御
剤の混合方法は特に限定されず、例えば、湿式の場合に
は溶媒として水系、有機溶媒系のいずれも使用すること
ができる。また、ボールミル、超音波分散、攪拌混合、
バーチカルグラニュレーター等の方法を用いることがで
きる。また、混合用メディア等の混合装置材料の混合時
の磨耗物を種晶または形状制御剤として用いることもで
きる。例えば、α−アルミナ製のボールでボールミル混
合することによりα−アルミナの磨耗粉を種晶として原
料に混合して用いることができる。
【0030】本発明においては、上記の遷移アルミナお
よび/または熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ
原料を、ハロゲン化水素ガスを含有した雰囲気ガス中
で、好ましくは雰囲気ガスの全体積に対してハロゲン化
水素ガス0.1体積%以上、より好ましくは0.5体積
%以上、さらに好ましくは1.0体積%以上の雰囲気ガ
ス中にて焼成する。雰囲気ガスであるハロゲン化水素ガ
スの希釈ガスとしては、窒素、水素あるいはアルゴン等
の不活性ガスおよび空気を用いることができる。ハロゲ
ン化水素ガスを含む雰囲気ガスの圧力は特に限定され
ず、工業的に用いられる範囲において任意に選ぶことが
できる。このような雰囲気ガス中で焼成することによ
り、後述するように比較的に低い焼成温度で、目的とす
るα−アルミナ粉末を得ることができる。
【0031】ハロゲン化水素ガスの代わりにハロゲンガ
スおよび水蒸気の混合ガスを用いることもできる。遷移
アルミナおよび/または熱処理により遷移アルミナとな
るアルミナ原料をハロゲンガスおよび水蒸気を導入した
雰囲気ガス中で、好ましくは雰囲気ガスの全体積に対し
て、ハロゲンガス0.1体積%以上および水蒸気0.0
1体積%以上、より好ましくはハロゲンガス0.5体積
%以上および水蒸気0.1体積%以上、さらに好ましく
はハロゲンガス1.0体積%以上および水蒸気0.5体
積%以上を導入して焼成する。導入するハロゲンガスお
よび水蒸気の希釈ガスとしては、窒素、水素あるいはア
ルゴン等の不活性ガスおよび空気を用いることができ
る。ハロゲンガスおよび水蒸気を含む雰囲気ガスの圧力
は特に限定されず、工業的に用いられる範囲において任
意に選ぶことができる。このような雰囲気ガス中で焼成
することにより、後述するように比較的に低い焼成温度
で、目的とするα−アルミナ粉末を得ることができる。
【0032】ハロゲン化水素ガスまたはハロゲンガスお
よび水蒸気の混合ガスを用いる場合の焼成温度範囲は、
好ましくは500℃以上1400℃以下、より好ましく
は600℃以上1300℃以下、さらに好ましくは70
0℃以上1200℃以下である。この温度範囲に制御し
て焼成することにより、工業的に有利な生成速度で、生
成するα−アルミナ粉末の一次粒子同士の凝集が起こり
にくく、焼成直後でも粒度分布の狭いα−アルミナ粉末
を得ることができる。原料として用いる遷移アルミナま
たは熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ原料の粒
子径が大きい場合、例えば、凝集粒子であってその平均
粒子径が10μmを越えるような場合には、焼成温度は
相対的に高い方が好ましく、700℃以上が特に好まし
い。
【0033】本発明においては、上記の遷移アルミナお
よび/または熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ
原料を、ハロゲンガスを含有する雰囲気ガス中で、好ま
しくは雰囲気ガスの全体積に対してハロゲンガス0.1
体積%以上、より好ましくは0.5体積%以上、さらに
好ましくは1.0体積%以上の雰囲気ガス中にて焼成す
る。導入するハロゲンガスの希釈ガスとしては、窒素、
水素あるいはアルゴン等の不活性ガスおよび空気を用い
ることができる。ハロゲンガスを含む雰囲気ガスの圧力
は特に限定されず、工業的に用いられる範囲において任
意に選ぶことができる。このような雰囲気ガス中で焼成
することにより、目的とするα−アルミナ粉末を得るこ
とができる。
【0034】ハロゲンガスを用いる場合の焼成温度範囲
は、好ましくは950℃以上1500℃以下、より好ま
しくは1050℃以上1400℃以下、さらに好ましく
は1100℃以上1300℃以下である。この温度範囲
に制御して焼成することにより、工業的に有利な生成速
度で、生成するα−アルミナ粉末の一次粒子同士の凝集
が起こりにくく、焼成直後でも粒度分布の狭いα−アル
ミナ粉末を得ることができる。原料として用いる遷移ア
ルミナまたは熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ
原料の粒子径が大きい場合、例えば、凝集粒子であって
その平均粒子径が10μmを越えるような場合には、焼
成温度は相対的に高い方が好ましく、1100℃以上が
特に好ましい。
【0035】適切な焼成の時間は雰囲気ガスの濃度や焼
成の温度にも依存するので必ずしも限定されないが、好
ましくは1分以上、より好ましくは10分以上である。
アルミナ原料がα−アルミナ粒子に結晶成長するまで焼
成すれば十分である。
【0036】本発明において、ハロゲンとしてはフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素のいずれも用いることができる
が、好ましくはフッ素、塩素を、より好ましくは塩素を
用いることができる。
【0037】雰囲気ガスの供給源や供給方法は特に限定
されない。遷移アルミナ等の原料が存在する反応系に上
記の雰囲気ガスを導入することができればよい。供給源
としては通常はボンベガスを用いることができるが、ハ
ロゲン化水素の水溶液やハロゲン化アンモニウム等のハ
ロゲン化合物あるいはハロゲン含有高分子化合物等をハ
ロゲンガス等の原料として用いる場合には、それらの蒸
気圧または分解により上記した所定のガス組成になるよ
うにして用いることもできる。ガスの供給方法としては
連続方式または回分方式のいずれでも用いることができ
る。
【0038】焼成装置は必ずしも限定されず、いわゆる
焼成炉を用いることができる。焼成炉はハロゲン化水素
ガス、ハロゲンガス等に腐食されない材質で構成されて
いることが望ましく、さらには雰囲気を調整できる機構
を備えていることが望ましい。また、ハロゲン化水素ガ
スやハロゲンガス等の酸性ガスを用いるので、焼成炉に
は気密性があることが好ましい。工業的には連続方式で
焼成することが好ましく、例えば、トンネル炉、ロータ
リーキルンあるいはプッシャー炉等を用いることができ
る。
【0039】製造工程の中で用いられる装置の材質とし
ては、酸性の雰囲気中で反応が進行するので、アルミナ
製、石英製、耐酸レンガあるいはグラファイト製のルツ
ボやボート等を用いることが望ましい。
【0040】本発明の製造方法によれば、一次粒子の粒
子径や形状を任意に制御できるが、形状制御剤を選ぶこ
とにより、実質的に8面以上から構成されたα−アルミ
ナ粒子で、六方最密格子であるα−アルミナの六方格子
面に平行な最大粒子径をD、六方格子面に垂直な粒子径
をHとしたとき、D/H比が0.3以上30以下の範囲
のものを得ることができる。また、本発明で得られるα
−アルミナ粒子は、内部に欠陥が少なく、粒子の圧壊強
度が高いものである。
【0041】本発明で得られる実質的に8面または20
面から構成されたα−アルミナ粒子は、六方格子面に垂
直な軸に対して回転次数が6で、回転対称形状のもので
ある。ここで、2π/n(nは正の整数)の回転で全く
同じ図形がくりかえされる性質を回転対称といい、nを
回転対称の次数、その回転軸をn回の回転軸という。本
発明によれば、nが6の回転軸を有するα−アルミナ粒
子が得られる。
【0042】粒度分布は、α−アルミナ粉末の累積粒度
分布の微粒側から累積10%、累積90%の粒子径をそ
れぞれD10、D90としたとき、D90/D10で表すことが
できる。本発明のα−アルミナ粉末においては、D90
10は10以下、好ましくは5以下である。
【0043】上記の製造方法により、実質的に8面また
は20面から構成された図12、13に例示した本発明
のα−アルミナ粉末は、粒度分布が狭く、特に研磨材、
充填材、スペーサーあるいは焼結体用原料等に最適なも
のである。
【0044】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0045】なお、本発明における各種の測定はつぎの
ようにして行った。 1.α−アルミナ粉末の一次粒子の粒子径と粒度分布
(D90/D10)の測定。 (1)一次粒子の粒子径は、α−アルミナ粉末のSEM
(走査型電子顕微鏡、日本電子株式会社製:T−30
0)写真を写し、その写真から80ないし100個の粒
子を選び出して画像解析を行い、円相当径の平均値とそ
の分布を求めた。円相当径とは、面積が等しい真円の直
径に換算した値をいう。 (2)粒度分布(D90/D10)は、レーザー散乱法を測
定原理とするマスターサイザー(マルバーン社製)を用
いて測定した。
【0046】2.結晶形状(D/H比)の測定。 本発明におけるα−アルミナ粒子の形状とは、六方最密
格子であるα−アルミナの六方格子面に平行な最大粒子
径をD、六方格子面に垂直な粒子径をHとしたとき、D
/H比をいう。D/H比は、α−アルミナ粉末のSEM
(走査型電子顕微鏡、日本電子株式会社製:T−30
0)写真を写し、その写真から5ないし10個の粒子を
選び出して画像解析を行い、その平均値として求めた。
【0047】3.晶癖の評価。 本発明におけるα−アルミナ粒子の形状の評価として、
結晶の晶癖を観察した。本発明により得られた多面体形
状を有するα−アルミナ粒子の晶癖(AからIで表す)
を図16に示す。α−アルミナの結晶は六方晶であり、
晶癖とはA面{11−20}、C面{0001}、N面
{22−43}およびR面{10−12}からなる結晶
面の現れ方で特徴づけられる結晶の形態をいう。図16
に結晶面A(a)、C(c)、N(n)およびR(r)
を記した。
【0048】4.結晶面の数。 α−アルミナ粉末のSEM(走査型電子顕微鏡、日本電
子株式会社製:T−300)写真の画像解析により求め
た。 5.回転対象形状。 粒子が回転対象であることの判断はα−アルミナ粉末の
SEM(走査型電子顕微鏡、日本電子株式会社製:T−
300)写真観察により行った。 6.粒子の圧壊強度。 ダイナミック超微小硬度計(株式会社島津製作所製)に
より測定した。 7.重装密度。 JIS−H−1902により、α−アルミナ粉末の重装
密度を測定した。 8.透過型電子顕微鏡(TEM)によるα−アルミナ粒
子の内部微細構造の観察。超高圧透過型電子顕微鏡(株
式会社日立製作所製、加速電圧:1200KVA)によ
り、α−アルミナ粒子の内部微細構造を観察した。
【0049】実施例において使用した遷移アルミナ等の
原料はつぎに示すとおりである。 1.遷移アルミナA(各表中で遷アルAと略す)。 アルミニウムイソプロポキシドの加水分解法により得た
水酸化アルミニウムを焼成した遷移アルミナ(商品名:
AKP−G15、住友化学工業(株)製、粒子径:約4
μm) 2.遷移アルミナB(各表中で遷アルBと略す)。 明バン法による遷移アルミナ(商品名:CR125、バ
イコウスキー社製、粒子径:約4μm)
【0050】3.水酸化アルミニウムA(各表中で水ア
ルAと略す)。 アルミニウムイソプロポキシドの加水分解により合成し
て得た粉末であり、2次粒子径は約8μmである。 4.水酸化アルミニウムB(各表中で水アルBと略
す)。 バイヤー法による粉末(商品名:C301、住友化学工
業(株)製、2次粒子径は約4μmである。 5.水酸化アルミニウムC(各表中で水アルCと略
す)。 バイヤー法による粉末(商品名:C12、住友化学工業
(株)製、2次粒子径は約30μmである。
【0051】6.明バン〔AlNH4 (SO4 )・12
2 O〕 熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ原料。和光純
薬(株)製の試薬を用いた。 7.硫バン〔Al2 (SO4 3 ・16H2 O〕 熱処理により遷移アルミナとなるアルミナ原料。住友化
学工業(株)製の硫バンを用いた。
【0052】実施例において用いた種晶はつぎに示すと
おりである。 1.α−アルミナA(各表中でαアルAと略す)。 住友化学工業(株)製のα−アルミナ粉末。商品名:A
KP−50、平均粒子径は約0.3μmである。 2.α−アルミナB(各表中でαアルBと略す)。 住友化学工業(株)製のα−アルミナ粉末。商品名:A
KP−15、平均粒子径は約0.8μmである。 3.α−アルミナC(各表中でαアルCと略す)。 アルミナボールを用いてボールミル混合を行い、アルミ
ナボールからの磨耗物を結晶種として混入させた。 4.α−アルミナD(各表中でαアルDと略す)。 本発明で合成された3μmのα−アルミナ粉末。
【0053】5.酸化チタン(富士チタン工業(株)製
の試薬:TiO2 )。 6.酸化クロム(和光純薬(株)製の試薬:Cr
2 3 )。 7.酸化鉄(バイエルジャパン(株)製の試薬:Fe2
3 )。 8.酸化ニッケル(半井化学薬品(株)製の試薬:Ni
2 3 )。 9.酸化バナジウム(半井化学薬品(株)製の試薬:V
2 5 )。 10.窒化アルミニウム(徳山曹達(株)製の試薬:A
lN)。
【0054】実施例において用いた形状制御剤はつぎに
示すとおりである。 1.酸化マグネシウム(和光純薬(株)製の試薬:Mg
O)。 2.酸化ホウ素(和光純薬(株)製の試薬:B
2 3 )。 2.水酸化マグネシウム(和光純薬(株)製の試薬:M
g(OH)2 )。 3.酸化珪素(日本アエロジル(株)製:SiO2 )。 4.酸化ジルコニウム(半井化学薬品(株)製のオキシ
塩化ジルコニウム(ZrOCl2 )を加水分解して得ら
れたジルコニアゲル:ZrO2 )。 5.酸化銅(半井化学薬品(株)製の試薬:CuO)。 6.酸化ストロンチウム(半井化学薬品(株)製の試
薬:SrO)。
【0055】7.酸化亜鉛(半井化学薬品(株)製の試
薬:ZnO)。 8.酸化モリブデン(半井化学薬品(株)製の試薬:M
oO3 )。 9.酸化ニオブ(半井化学薬品(株)製の試薬:Nb2
5 )。 10.酸化カルシウム(和光純薬(株)製の試薬:Ca
O)。 11.酸化ホウ素(和光純薬(株)製の試薬:B
2 3 )。 12.酸化イットリウム(日本イットリウム(株)製:
2 3 )。
【0056】13.酸化ランタン(半井化学薬品(株)
製の試薬:La2 3 )。 14.酸化セリウム(三徳金属工業(株)製:Ce
2 )。 15.酸化ネオジム(日本イットリウム(株)製:Nd
2 3 )。
【0057】アルミナボールを用いる場合以外の原料の
混合は、溶媒としてイソプロピルアルコールを用い超音
波分散により行った。混合後の乾燥はロータリーエバポ
レーターと乾燥器により行った。
【0058】塩化水素ガスは鶴見ソーダ(株)製のボン
ベ塩化水素ガス(純度99.9%)を用いた。また、塩
素ガスは藤本産業(株)製のボンベ塩素ガス(純度9
9.4%)を用いた。
【0059】フッ化水素ガスはフッ化アンモニウムの分
解ガスを用いた。フッ化アンモニウムをその昇華温度2
20℃に加熱して得られた分解ガスを炉芯管内に導入す
ることにより雰囲気を調整した。フッ化アンモニウムは
保持温度1100℃では完全に分解し、体積%でそれぞ
れフッ化水素ガス33体積%、水素ガス17体積%、窒
素ガス50体積%の雰囲気となった。
【0060】臭化水素ガスは臭化アンモニウムの分解ガ
スを用いた。臭化アンモニウムをその昇華温度420℃
に加熱して得られた分解ガスを炉芯管内に導入すること
により雰囲気を調整した。臭化アンモニウムは保持温度
1100℃では完全に分解し、体積%でそれぞれ臭化水
素ガス33体積%、水素ガス17体積%、窒素ガス50
体積%の雰囲気となった。
【0061】ヨウ化水素ガスはヨウ化アンモニウムの分
解ガスを用いた。ヨウ化アンモニウムをその昇華温度3
80℃に加熱して得られた分解ガスを炉芯管内に導入す
ることにより雰囲気を調整した。ヨウ化アンモニウムは
保持温度1100℃では完全に分解し、体積%でそれぞ
れヨウ化水素ガス33体積%、水素ガス17体積%、窒
素ガス50体積%の雰囲気となった。
【0062】遷移アルミナまたは水酸化アルミニウム等
のアルミナ原料に種晶および/または形状制御剤を添加
してこれをアルミナボートに充填した。充填量は0.4
g、充填深さは5mmとした。焼成は石英製炉芯管(直
径27mm、長さ1000mm)を用いた管状炉(株式
会社モトヤマ製、DSPSH−28)で行った。窒素ガ
スを流通させつつ、昇温速度500℃/時間にて昇温
し、雰囲気導入温度(雰囲気ガスを管状炉に導入する温
度)になったときあらかじめ濃度を調整した雰囲気ガス
を管状炉内に導入した。なお、水蒸気分圧は水の温度に
よる飽和水蒸気圧変化により制御し、水蒸気は窒素ガス
により焼成炉内へ導入した。雰囲気ガス濃度の調整は、
流量計によりガス流量の調整により行った。雰囲気ガス
の流量は、線流速を20mm/分に調整した。この方式
をガスフロー方式と称することにする。但し、実施例9
については塩化水素ガス濃度が低いため上記のガスフロ
ー方式の焼成ではなく雰囲気ガスの導入の後、雰囲気ガ
スを停止して行った。雰囲気ガスの全圧はすべて大気圧
であった。
【0063】所定の温度に到った後はその温度にて所定
の時間保持した。これをそれぞれ保持温度(焼成温度)
および保持時間(焼成時間)と称する。所定の保持時間
の経過後、自然放冷して目的とするα−アルミナ粉末を
得た。
【0064】実施例1 アルミナ原料として遷移アルミナAを用い、種晶として
α−アルミナAを3重量部(添加量は、アルミナ原料か
ら得られるアルミナ量100重量部に対するもの、以下
同様)添加し、雰囲気ガスとしてフッ化アンモニウムの
分解ガスから得たフッ化水素ガスを管状炉内に導入して
実験した。雰囲気ガスの導入温度は800℃、保持温度
(焼成温度)は1100℃であり、保持時間(焼成時
間)は30分間であった。得られたα−アルミナ粉末の
SEM写真を図1に示す。実験条件および実験結果を表
1、2に示す。
【0065】実施例2 実施例1において、種晶の代わりに形状制御剤として酸
化ジルコニウム(半井化学薬品(株)製のオキシ塩化ジ
ルコニウム(ZrOCl2 )を加水分解して得られたジ
ルコニアゲル:ZrO2 )を添加する以外は全て実施例
1と同様にして実験を行った。形状制御剤の添加量は、
アルミナ原料から得られるアルミナ量100重量部に対
する重量部で表すものとする。得られたα−アルミナ粉
末のSEM写真を図2に示す。実験条件および実験結果
を表1、2に示す。
【0066】実施例3 実施例1において、アルミナ原料として遷移アルミナA
(γ−アルミナ)の代わりに水酸化アルミニウムを用い
る以外は全て実施例1と同様にして実験を行う。その結
果、実施例1で得られたものと同様のα−アルミナ粉末
を得ることができる。実験条件を表1、2に示す。
【0067】実施例4 フッ化水素ガスの代わりに雰囲気ガスにフッ素ガスと水
蒸気を導入する以外は全て実施例1と同様にして実験を
行う。その結果、実施例1で得られたものと同様のα−
アルミナ粉末を得ることができる。実験条件を表1、2
に示す。
【0068】実施例5〜9 アルミナ原料として水酸化アルミニウムAを用い、種晶
としてα−アルミナAを0.1重量部添加した場合の雰
囲気ガス中の塩化水素ガス濃度の体積%を変化させた実
施例である。雰囲気導入温度は800℃、焼成温度(保
持温度)は1100℃であり、塩化水素ガス濃度の体積
%に対応させて焼成時間(保持時間)も変化させてい
る。また、実施例6においては、得られたα−アルミナ
粒子の内部微細構造をTEMにより観察した結果、欠陥
は見られなかった。また、重装密度を測定した結果1.
52g/cm3 で、同じ粒子径の電融アルミナの値(比
較例4)1.30g/cm3 より高い値であった。実験
条件および実験結果を表1、2に示す。
【0069】実施例10〜11 実施例6において、雰囲気導入温度、焼成温度および焼
成時間を変化させた実施例である。実験条件および実験
結果を表1、2に示す。
【0070】実施例12 実施例6において、雰囲気導入温度のみを変化させた実
施例である。実験条件および実験結果を表1、2に示
す。
【0071】実施例13〜18 実施例6において、遷移アルミナまたは熱処理により遷
移アルミナとなる種々のアルミナ原料を用いた場合の実
施例である。実験条件および実験結果を表1、2に示
す。
【0072】実施例19〜30 実施例6において、種晶として種々の化合物を用いた場
合およびその添加量を変化させた場合の実施例である。
また、実施例25においては、得られたα−アルミナ粒
子の内部微細構造をTEMにより観察した結果、欠陥は
見られなかった。実験条件および実験結果を表1、2、
3、4に示す。実施例19で得られたα−アルミナ粉末
のSEM写真を図3に、粒度分布の測定結果を図4に示
した。また、重装密度を測定した結果1.13g/cm
3 で、同じ粒子径の電融アルミナの値(比較例5)0.
80g/cm3 より高い値であった。実施例29の結晶
種として酸化バナジウムを用いた系では、他の結晶種を
用いた場合に比してD/H比が2.0と大きく特異な結
晶形状を示した。実施例22および26で得られたα−
アルミナ粉末の粒子について、その圧壊強度を測定し
た。また、実施例22で重装密度を測定した結果2.2
4g/cm3 で、同じ粒子径の電融アルミナの値(比較
例6)1.50g/cm3 より高い値であった。
【0073】実施例31 雰囲気ガスとして塩素ガスと水蒸気を管状炉内に導入し
て用いた以外は実施例6と同様にして実験を行った。実
験条件および実験結果を表3、4に示す。
【0074】実施例32、33 実施例6において、種晶の他に形状制御剤も添加した実
施例である。形状制御剤として実施例32では酸化マグ
ネシウムを、実施例33では酸化ホウ素をそれぞれ用い
た。実験条件および実験結果を表3、4に示す。
【0075】実施例34〜49 アルミナ原料として水酸化アルミニウムAを用い、形状
制御剤として種々の金属酸化物を添加した場合の実施例
である。実験条件および実験結果を表3、4に示す。実
施例35で得られたα−アルミナ粉末のSEM写真を図
5に、粒度分布の測定結果を図6に示す。
【0076】実施例50、51 実施例38および35において、雰囲気ガスの導入温度
を変化させた実施例である。実験条件および実験結果を
表5、6に示す。
【0077】実施例52 アルミナ原料として遷移アルミナAを用いる以外は実施
例45と同様にして実験を行った。実験条件および実験
結果を表5、6に示す。
【0078】実施例53 雰囲気ガスとして塩素ガスおよび水蒸気を管状炉内に導
入して用いた以外は実施例35と同様にして実験を行
う。その結果、実施例35と同様のα−アルミナ粉末を
得ることができる。実験条件を表5、6に示す。
【0079】実施例54 アルミナ原料として明バンを用いる以外は実施例35と
同様にして実験を行う。その結果、実施例35とほぼ同
様のα−アルミナ粉末を得ることができる。実験条件を
表5、6に示す。
【0080】実施例55 アルミナ原料として遷移アルミナAを用い、種晶として
α−アルミナAを用いて、雰囲気ガスとして臭化アンモ
ニウムの分解ガスから得た臭化水素を管状炉内に導入し
て実験した。得られたα−アルミナ粉末のSEM写真を
図7に示す。実験条件および実験結果を表5、6に示
す。
【0081】実施例56 実施例55において、種晶の代わりに形状制御剤とし
て、酸化ジルコニウム(半井化学薬品(株)製のオキシ
塩化ジルコニウム(ZrOCl2 )を加水分解して得ら
れたジルコニアゲル:ZrO2 )を添加する以外は全て
実施例55と同様にして実験を行った。得られたα−ア
ルミナ粉末のSEM写真を図8に示す。実験条件および
実験結果を表5、6に示す。
【0082】実施例57 アルミナ原料として水酸化アルミニウムを用いる以外は
実施例55と同様にして実験を行う。その結果、実施例
55で得られたものと同様のα−アルミナ粉末を得るこ
とができる。実験条件を表5、6に示す。
【0083】実施例58 雰囲気ガスに臭素ガスと水蒸気を導入する以外は実施例
55と同様にして実験を行う。その結果、実施例55で
得られたものと同様のα−アルミナ粉末を得ることがで
きる。実験条件を表5、6に示す。
【0084】実施例59 アルミナ原料として遷移アルミナAを用い、種晶として
α−アルミナAを用いて、雰囲気ガスとしてヨウ化アン
モニウムの分解ガスから得たヨウ化水素を管状炉内に導
入して実験した。得られたα−アルミナのSEM写真を
図9に示す。実験条件および実験結果を表5、6に示
す。
【0085】実施例60実施例1において、種晶として
α−アルミナBを用い、形状制御剤として酸化 ジルコニウム(半井化学薬品(株)製のオキシ塩化ジル
コニウム(ZrOCl2)を加水分解して得られたジル
コニアゲル:ZrO2 )を添加する以外は全て実施例1
と同様にして実験を行った。得られたα−アルミナ粉末
のSEM写真を図10に示す。実験条件および実験結果
を表5、6に示す。
【0086】実施例61 アルミナ原料として水酸化アルミニウムを用いる以外は
実施例59と同様にして実験を行う。その結果、実施例
59で得られたものと同様のα−アルミナ粉末を得るこ
とができる。実験条件を表5、6に示す。
【0087】実施例62 雰囲気ガスにヨウ素ガスと水蒸気を導入する以外は実施
例59と同様にして実験を行う。その結果、実施例59
で得られたものと同様のα−アルミナ粉末を得ることが
できる。実験条件を表5、6に示す。
【0088】実施例63 アルミナ原料として遷移アルミナAを用い、種晶として
α−アルミナAを用い、雰囲気ガスとして塩素ガスを管
状炉内に導入して実験を行った。得られたα−アルミナ
粉末のSEM写真を図11に示す。実験条件および実験
結果を表5、6に示す。
【0089】実施例64 実施例63において、雰囲気ガスと保持温度を変化させ
て実験を行った。その結果、実施例63で得られたもの
と同様のα−アルミナ粉末を得ることができた。実験条
件および実験結果を表5、6に示す。
【0090】実施例65 実施例63で種晶の代わりに形状制御剤として、酸化カ
ルシウム(和光純薬(株)製、試薬CaO)を添加した
以外はすべて実施例63と同様にして実験を行なった。
その結果、D/H比が3であるα−アルミナ粉末を得る
ことができた。実験条件および実験結果を表5、6に示
す。
【0091】実施例66 アルミナ原料としてアルミニウムイソプロポキシドの加
水分解法により合成して得た水酸化アルミニウム13g
を用い、形状制御剤として酸化ホウ素(和光純薬株式会
社製の試薬、B2 3 )を0.1重量部添加混合した。
混合は、溶媒としてイソプロピルアルコールを用い超音
波分散により行った。混合後の乾燥はロータリーエバポ
レーターと乾燥器により行った。この混合原料0.4g
をアルミナボートに充填し、石英炉芯管を用いた管状炉
で焼成を行った。鶴見ソーダ(株)製のボンベ塩化水素
ガス(純度99.9%)30体積%と窒素ガス70体積
%の混合ガスを800℃になったとき、雰囲気ガスとし
て線流速20mm/分にて反応系内に導入した。昇温速
度500℃/時間にて昇温し、1100℃にて30分保
持した後、自然放令してα−アルミナ粉末を得た。得ら
れたα−アルミナ粉末は8面体で、D90/D10の値は
2.0であった。得られたα−アルミナ粉末のSEM写
真を図12に示す。実験条件および実験結果を表5、6
に示す。
【0092】実施例67 アルミナ原料としてアルミニウムイソプロポキシドの加
水分解法により合成して得た水酸化アルミニウム13g
を用い、形状制御剤として酸化ジルコニウム(半井化学
薬品株式会社製)のオキシ塩化ジルコニウム(ZrOC
2 )を加水分解して得られたジルコニアゲル(ZrO
2 )を酸化ジルコニウム換算で1重量部添加した混合原
料を用い実施例1と同じ条件にて焼成を行った。雰囲気
ガスは実施例1と同じ混合ガスを用いた。得られたα−
アルミナ粉末は20面体で、D90/D10の値は2.0で
あった。得られたα−アルミナ粉末のSEM写真を図1
3に示す。実験条件および実験結果を表5、6に示す。
【0093】比較例1 アルミナ原料として水酸化アルミニウムAを用い、従来
のように空気中で1300〜1400℃にて1〜4時間
焼成したところ、得られたα−アルミナ粉末は、D90
10の値が4.0で、その平均粒子径が約0.7μmで
形状は不均一なものであった。得られたα−アルミナ粉
末のSEM写真を図14に、粒度分布の測定結果を図1
5に示す。実験条件および実験結果を表5、6に示す。
【0094】比較例2 水熱法により得られたα−アルミナ粒子の圧壊強度(k
g/mm2 )を測定した。
【0095】比較例3 水熱法により得られたα−アルミナ粒子の内部微細構造
をTEMにより観察した結果、粒子の内部に多数の欠陥
が見られた。
【0096】比較例4〜6 電融法によりα−アルミナ粒子を得た。比較例4におい
ては、得られたα−アルミナ粒子の内部微細構造をTE
Mにより観察した結果、粒子の内部に多数の欠陥が見ら
れた。また、比較例4〜6においては、得られたα−ア
ルミナ粒子の重装密度(g/cm3 )を測定した。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】
【表4】
【0101】
【表5】
【0102】
【表6】
【0103】
【発明の効果】本発明のα−アルミナ粉末の製造方法に
よれば、種々な種類、形状、粒子サイズおよび組成のア
ルミナ原料から、一次粒子の粒子径、形状が制御された
α−アルミナ粒子からなるα−アルミナ粉末を得ること
ができる。種晶の種類や添加量を選ぶことにより、任意
の一次粒子径の特定の多面体形状のα−アルミナ粒子か
らなるα−アルミナ粉末を得ることができる。また、形
状制御剤を用いることにより、D/H比および晶癖を変
化させることができるので、形状制御剤を選ぶことによ
り用途に適した形状のα−アルミナ粉末を製造すること
が可能である。さらに、結晶種に形状制御剤を併用する
ことにより、任意の一次粒子径、D/H比および晶癖を
有する目的に応じた形状のα−アルミナ粉末を製造する
ことができる。本発明の方法で得られるα−アルミナ粉
末は、その平均粒子径が0.1〜30μmで、D/H比
が0.3以上30以下、かつ、D90/D10の値が小さく
粒度分布が狭いという優れた特徴を有している。また、
粒子の圧壊強度が高く、重装密度も高いという優れた特
徴も有している。本発明の方法で得られるα−アルミナ
粉末は粒度分布が狭く、粒径が数μmに制御されている
ので封止材用原料に適している。また上記の特性に加え
て、嵩密度が大きいため単結晶用原料として充填量を増
加させることができる。また、粒径を任意に制御できる
ので、いろいろな空孔径を有するセラミックフィルター
用の原料として利用することができる。また、晶癖を制
御することにより粒子のエッジ形状を変え研磨能力を制
御することができる。本発明の方法で得られるα−アル
ミナ粉末は、研磨材、焼結材、プラズマ溶射材、充填
材、単結晶用原料、触媒担体、蛍光体用原料、封止材用
原料、セラミックフィルター用原料等に適しており、特
に、実質的に8面または20面から構成されるα−アル
ミナ粉末は研磨材、充填材、スペーサーあるいは焼結体
用原料として最適なものであるから、工業的に極めて有
用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で観察されたα−アルミナ粉末の粒子
構造を示す。図面に代わる写真。倍率9000倍の走査
型電子顕微鏡写真。
【図2】実施例2で観察されたα−アルミナ粉末の粒子
構造を示す。図面に代わる写真。倍率900倍の走査型
電子顕微鏡写真。
【図3】実施例19で観察されたα−アルミナ粉末の粒
子構造を示す。図面に代わる写真。倍率10000倍の
走査型電子顕微鏡写真。
【図4】実施例19のα−アルミナ粉末の粒度分布を示
す。
【図5】実施例35で観察されたα−アルミナ粉末の粒
子構造を示す。図面に代わる写真。倍率1000倍の走
査型電子顕微鏡写真。
【図6】実施例35のα−アルミナ粉末の粒度分布を示
す。
【図7】実施例55で観察されたα−アルミナ粉末の粒
子構造を示す。図面に代わる写真。倍率9000倍の走
査型電子顕微鏡写真。
【図8】実施例56で観察されたα−アルミナ粉末の粒
子構造を示す。図面に代わる写真。倍率900倍の走査
型電子顕微鏡写真。
【図9】実施例59で観察されたα−アルミナ粉末の粒
子構造を示す。図面に代わる写真。倍率9000倍の走
査型電子顕微鏡写真。
【図10】実施例60で観察されたα−アルミナ粉末の
粒子構造を示す。図面に代わる写真。倍率4300倍の
走査型電子顕微鏡写真。
【図11】実施例63で観察されたα−アルミナ粉末の
粒子構造を示す。図面に代わる写真。倍率9000倍の
走査型電子顕微鏡写真。
【図12】実施例66で観察されたα−アルミナ粉末の
粒子構造を示す。図面に代わる写真。倍率1710倍の
走査型電子顕微鏡写真。
【図13】実施例67で観察されたα−アルミナ粉末の
粒子構造を示す。図面に代わる写真。倍率1280倍の
走査型電子顕微鏡写真。
【図14】比較例1で観察されたα−アルミナ粉末の粒
子構造を示す。図面に代わる写真。倍率10000倍の
走査型電子顕微鏡写真。
【図15】比較例1のα−アルミナ粉末の粒度分布を示
す。
【図16】α−アルミナ粒子の晶癖を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−188914 (32)優先日 平5(1993)6月30日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−194277 (32)優先日 平5(1993)7月8日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−314131 (32)優先日 平5(1993)11月19日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平5−338758 (32)優先日 平5(1993)12月1日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 渡辺 尚 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遷移アルミナおよび/または熱処理により
    遷移アルミナとなるアルミナ原料を、ハロゲン化水素ガ
    スを含有した雰囲気ガス中にて種晶および/または形状
    制御剤の存在下で、焼成することを特徴とするα−アル
    ミナ粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】雰囲気ガス中のハロゲン化水素ガス濃度が
    0.1体積%以上であることを特徴とする請求項1記載
    のα−アルミナ粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】遷移アルミナおよび/または熱処理により
    遷移アルミナとなるアルミナ原料を、ハロゲンガスおよ
    び水蒸気を導入した雰囲気ガス中にて種晶および/また
    は形状制御剤の存在下で、焼成することを特徴とするα
    −アルミナ粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】ハロゲンガスおよび水蒸気を導入した雰囲
    気ガス中のハロゲンガス濃度が0.1体積%以上、水蒸
    気濃度が0.01体積%以上であることを特徴とする請
    求項3記載のα−アルミナ粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】遷移アルミナおよび/または熱処理により
    遷移アルミナとなるアルミナ原料を、ハロゲンガスを含
    有した雰囲気ガス中にて種晶および/または形状制御剤
    の存在下で、焼成することを特徴とするα−アルミナ粉
    末の製造方法。
  6. 【請求項6】雰囲気ガス中のハロゲンガス濃度が0.1
    体積%以上であることを特徴とする請求項5記載のα−
    アルミナ粉末の製造方法。
  7. 【請求項7】焼成の温度が500℃以上1400℃以下
    であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載
    のα−アルミナ粉末の製造方法。
  8. 【請求項8】焼成の温度が950℃以上1500℃以下
    であることを特徴とする請求項5または6記載のα−ア
    ルミナ粉末の製造方法。
  9. 【請求項9】種晶として、アルミニウム、チタン、バナ
    ジウム、クロム、鉄、ニッケルの各化合物から選ばれる
    一種または二種以上を用いることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5または6記載のα−アルミナ粉末の
    製造方法。
  10. 【請求項10】種晶として用いられる、アルミニウム、
    チタン、バナジウム、クロム、鉄、ニッケルの各化合物
    が、酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、炭窒化物、ホ
    ウ化物から選ばれる一種または二種以上であることを特
    徴とする請求項9記載のα−アルミナ粉末の製造方法。
  11. 【請求項11】形状制御剤として、マグネシウム、カル
    シウム、ストロンチウム、イットリウム、ジルコニウ
    ム、バナジウム、ニオブ、モリブデン、銅、亜鉛、ホウ
    素、珪素、ランタン、セリウム、ネオジムの単体および
    それらの各化合物から選ばれる一種または二種以上を用
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
    6記載のα−アルミナ粉末の製造方法。
  12. 【請求項12】形状制御剤として用いられるマグネシウ
    ム、カルシウム、ストロンチウム、イットリウム、ジル
    コニウム、バナジウム、ニオブ、モリブデン、銅、亜
    鉛、ホウ素、珪素、ランタン、セリウム、ネオジムの各
    化合物が、酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、炭窒化
    物、ハロゲン化物、ホウ化物から選ばれる一種または二
    種以上であることを特徴とする請求項11記載のα−ア
    ルミナ粉末の製造方法。
  13. 【請求項13】α−アルミナ粒子が、均質で、8面以上
    の多面体形状を有し、六方最密格子であるα−アルミナ
    の六方格子面に平行な最大粒子径をD、六方格子面に垂
    直な粒子径をHとしたとき、D/H比が0.3以上30
    以下であるα−アルミナ粒子からなるα−アルミナ粉末
    である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0、11または12記載のα−アルミナ粉末の製造方
    法。
  14. 【請求項14】熱処理により遷移アルミナとなるアルミ
    ナ原料が、水酸化アルミニウム、明バンまたは硫バンで
    あることを特徴とする請求項1、3または5記載のα−
    アルミナ粉末の製造方法。
  15. 【請求項15】実質的に8面または20面から構成され
    た、六方最密格子であるα−アルミナの六方格子面に平
    行な最大粒子径をD、六方格子面に垂直な粒子径をHと
    したとき、D/H比が0.3以上3.0以下であり、か
    つ六方格子面に垂直な軸に対して回転次数が6で、回転
    対称形状の粒子からなり、α−アルミナ粒子の累積粒度
    分布の微粒側から累積10%、累積90%の粒径をそれ
    ぞれD10、D90としたとき、D90/D10が10以下であ
    る粒度分布を有することを特徴とするα−アルミナ粉
    末。
JP09824394A 1993-04-13 1994-04-11 α−アルミナ粉末およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3744006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09824394A JP3744006B2 (ja) 1993-04-13 1994-04-11 α−アルミナ粉末およびその製造方法

Applications Claiming Priority (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11097193 1993-04-13
JP11097293 1993-04-13
JP5-110972 1993-04-13
JP5-110971 1993-04-13
JP18891293 1993-06-30
JP5-188912 1993-06-30
JP5-188914 1993-06-30
JP18891493 1993-06-30
JP19427793 1993-07-08
JP5-194277 1993-07-08
JP5-314131 1993-11-19
JP31413193 1993-11-19
JP33875893 1993-12-01
JP5-338758 1993-12-01
JP09824394A JP3744006B2 (ja) 1993-04-13 1994-04-11 α−アルミナ粉末およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07206430A true JPH07206430A (ja) 1995-08-08
JP3744006B2 JP3744006B2 (ja) 2006-02-08

Family

ID=27572919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09824394A Expired - Fee Related JP3744006B2 (ja) 1993-04-13 1994-04-11 α−アルミナ粉末およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3744006B2 (ja)

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302236A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Sumitomo Chem Co Ltd α−アルミナ粒子およびその製造方法
JP2001302235A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Sumitomo Chem Co Ltd α−アルミナ粒子の製造方法
JP2002068739A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Sumitomo Chem Co Ltd 研磨材用α−アルミナ粉末およびその製造方法
JP2005001984A (ja) * 2003-05-19 2005-01-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP2005001985A (ja) * 2003-05-19 2005-01-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造法
JP2005097075A (ja) * 2003-03-04 2005-04-14 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP2005263499A (ja) * 2003-02-26 2005-09-29 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP2006096648A (ja) * 2004-09-03 2006-04-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP2006265084A (ja) * 2005-02-24 2006-10-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP2007186379A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Sumitomo Chemical Co Ltd αアルミナ粒子の製造方法
WO2008105555A1 (ja) 2007-02-27 2008-09-04 Sumitomo Chemical Company, Limited セパレータ
KR100869679B1 (ko) * 2001-05-21 2008-11-21 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 α-알루미나 미세 분말 및 이의 제조 방법
CN100443409C (zh) * 2005-08-26 2008-12-17 大连路明纳米材料有限公司 一种分散性好的、高纯超细α-Al2O3的制备方法
CN100457627C (zh) * 2005-10-12 2009-02-04 中国铝业股份有限公司 一种生产单晶型氢氧化铝的方法
KR101141816B1 (ko) * 2003-02-26 2012-05-07 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 α-알루미나 분말의 제조방법
WO2012127765A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 大明化学工業株式会社 アルミナコンポジット、アルミナコンポジットの製造方法、およびアルミナコンポジット含有高分子組成物
WO2014051091A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 Dic株式会社 α-アルミナ微粒子及びその製造方法
WO2016024624A1 (ja) * 2014-08-15 2016-02-18 Dic株式会社 研磨材、その製造方法および研磨材組成物
JP2016028993A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 Dic株式会社 α−アルミナ微粒子およびその製造方法
KR20160078340A (ko) * 2013-10-24 2016-07-04 디아이씨 가부시끼가이샤 수지 조성물, 방열 재료 및 방열 부재
JP2016222501A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 Dic株式会社 板状アルミナ粒子およびその製造方法
WO2017047452A1 (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 大日精化工業株式会社 アルミナ系熱伝導性酸化物及びその製造方法
JP2017516734A (ja) * 2014-03-17 2017-06-22 Cqv株式会社Cqv Co., Ltd. 板状酸化アルミニウムおよびその製造方法
JP2017154967A (ja) * 2016-02-26 2017-09-07 住友化学株式会社 成形体、及び、成形体の製造方法
JP6209695B1 (ja) * 2017-03-02 2017-10-04 大日精化工業株式会社 アルミナ系熱伝導性酸化物及びその製造方法
JP2019123664A (ja) * 2019-03-27 2019-07-25 Dic株式会社 板状アルミナ粒子
WO2020137875A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 Dic株式会社 板状アルミナ粒子、板状アルミナ粒子の製造方法、及び樹脂組成物
CN112978776A (zh) * 2019-12-02 2021-06-18 中国石油化工股份有限公司 一种γ-氧化铝八面体颗粒及其制备方法
WO2022091978A1 (ja) 2020-10-27 2022-05-05 住友化学株式会社 粒子組成物及び成形体
CN115477319A (zh) * 2022-09-16 2022-12-16 无锡成旸科技股份有限公司 防抱团的复合粉体及其制备方法

Cited By (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302235A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Sumitomo Chem Co Ltd α−アルミナ粒子の製造方法
JP2001302236A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Sumitomo Chem Co Ltd α−アルミナ粒子およびその製造方法
JP4556284B2 (ja) * 2000-04-25 2010-10-06 住友化学株式会社 α−アルミナ粒子およびその製造方法
JP4524847B2 (ja) * 2000-04-25 2010-08-18 住友化学株式会社 α−アルミナ粒子の製造方法
JP2002068739A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Sumitomo Chem Co Ltd 研磨材用α−アルミナ粉末およびその製造方法
KR100869679B1 (ko) * 2001-05-21 2008-11-21 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 α-알루미나 미세 분말 및 이의 제조 방법
KR101141816B1 (ko) * 2003-02-26 2012-05-07 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 α-알루미나 분말의 제조방법
JP2005263499A (ja) * 2003-02-26 2005-09-29 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP4534524B2 (ja) * 2003-02-26 2010-09-01 住友化学株式会社 微粒αアルミナの製造方法
JP2005097075A (ja) * 2003-03-04 2005-04-14 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP4552454B2 (ja) * 2003-03-04 2010-09-29 住友化学株式会社 微粒αアルミナの製造方法
JP4595383B2 (ja) * 2003-05-19 2010-12-08 住友化学株式会社 微粒αアルミナの製造法
JP2005001984A (ja) * 2003-05-19 2005-01-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP2005001985A (ja) * 2003-05-19 2005-01-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造法
JP4572576B2 (ja) * 2003-05-19 2010-11-04 住友化学株式会社 微粒αアルミナの製造方法
KR101138489B1 (ko) * 2004-09-03 2012-04-25 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 α-알루미나 분말의 제조 방법
JP2006096648A (ja) * 2004-09-03 2006-04-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
JP2006265084A (ja) * 2005-02-24 2006-10-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 微粒αアルミナの製造方法
CN100443409C (zh) * 2005-08-26 2008-12-17 大连路明纳米材料有限公司 一种分散性好的、高纯超细α-Al2O3的制备方法
CN100457627C (zh) * 2005-10-12 2009-02-04 中国铝业股份有限公司 一种生产单晶型氢氧化铝的方法
JP2007186379A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Sumitomo Chemical Co Ltd αアルミナ粒子の製造方法
WO2008105555A1 (ja) 2007-02-27 2008-09-04 Sumitomo Chemical Company, Limited セパレータ
WO2012127765A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 大明化学工業株式会社 アルミナコンポジット、アルミナコンポジットの製造方法、およびアルミナコンポジット含有高分子組成物
US9281095B2 (en) 2011-03-23 2016-03-08 Taimei Chemicals Co., Ltd. Alumina composite, method for manufacturing alumina composite, and polymer composition containing alumina composite
US9604852B2 (en) 2012-09-28 2017-03-28 Dic Corporation α-alumina particles and method for manufacturing the same
WO2014051091A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 Dic株式会社 α-アルミナ微粒子及びその製造方法
JP5720848B2 (ja) * 2012-09-28 2015-05-20 Dic株式会社 多面体形状のα−アルミナ微粒子の製造方法
US10113096B2 (en) 2013-10-24 2018-10-30 Dic Corporation Resin composition, heat-dissipating material, and heat-dissipating member
KR20160078340A (ko) * 2013-10-24 2016-07-04 디아이씨 가부시끼가이샤 수지 조성물, 방열 재료 및 방열 부재
JP2016166374A (ja) * 2013-10-24 2016-09-15 Dic株式会社 樹脂組成物、放熱材料及び放熱部材
JP2017516734A (ja) * 2014-03-17 2017-06-22 Cqv株式会社Cqv Co., Ltd. 板状酸化アルミニウムおよびその製造方法
JP2016028993A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 Dic株式会社 α−アルミナ微粒子およびその製造方法
WO2016024624A1 (ja) * 2014-08-15 2016-02-18 Dic株式会社 研磨材、その製造方法および研磨材組成物
JPWO2016024624A1 (ja) * 2014-08-15 2017-07-06 Dic株式会社 研磨材、その製造方法および研磨材組成物
JP2016222501A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 Dic株式会社 板状アルミナ粒子およびその製造方法
JP6121074B1 (ja) * 2015-09-16 2017-04-26 大日精化工業株式会社 アルミナ系熱伝導性酸化物及びその製造方法
WO2017047452A1 (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 大日精化工業株式会社 アルミナ系熱伝導性酸化物及びその製造方法
KR20180040654A (ko) * 2015-09-16 2018-04-20 다이니치 세이카 고교 가부시키가이샤 알루미나계 열 전도성 산화물 및 그의 제조 방법
US11459276B2 (en) 2015-09-16 2022-10-04 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. Alumina-based heat conductive oxide and method for producing same
EP3323795A4 (en) * 2015-09-16 2019-03-13 Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. ALUMINUM OXIDE-BASED HEAT-RELATED OXIDE AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
JP2017154967A (ja) * 2016-02-26 2017-09-07 住友化学株式会社 成形体、及び、成形体の製造方法
JP6209695B1 (ja) * 2017-03-02 2017-10-04 大日精化工業株式会社 アルミナ系熱伝導性酸化物及びその製造方法
JP2018145025A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 大日精化工業株式会社 アルミナ系熱伝導性酸化物及びその製造方法
KR20190116530A (ko) * 2017-03-02 2019-10-14 다이니치 세이카 고교 가부시키가이샤 알루미나계 열 전도성 산화물 및 그 제조 방법
WO2018159608A1 (ja) * 2017-03-02 2018-09-07 大日精化工業株式会社 アルミナ系熱伝導性酸化物及びその製造方法
WO2020137875A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 Dic株式会社 板状アルミナ粒子、板状アルミナ粒子の製造方法、及び樹脂組成物
CN113165895A (zh) * 2018-12-28 2021-07-23 Dic株式会社 板状氧化铝粒子、板状氧化铝粒子的制造方法及树脂组合物
JP2019123664A (ja) * 2019-03-27 2019-07-25 Dic株式会社 板状アルミナ粒子
CN112978776A (zh) * 2019-12-02 2021-06-18 中国石油化工股份有限公司 一种γ-氧化铝八面体颗粒及其制备方法
CN112978776B (zh) * 2019-12-02 2023-01-10 中国石油化工股份有限公司 一种γ-氧化铝八面体颗粒及其制备方法
WO2022091978A1 (ja) 2020-10-27 2022-05-05 住友化学株式会社 粒子組成物及び成形体
CN115477319A (zh) * 2022-09-16 2022-12-16 无锡成旸科技股份有限公司 防抱团的复合粉体及其制备方法
CN115477319B (zh) * 2022-09-16 2023-07-25 无锡成旸科技股份有限公司 防抱团的复合粉体及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3744006B2 (ja) 2006-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07206430A (ja) α−アルミナ粉末およびその製造方法
KR100258786B1 (ko) 알파-알루미나
US5935550A (en) α-alumina powder and process for producing the same
JP3744010B2 (ja) α−アルミナ粉末の製造方法
RU2137715C1 (ru) Порошок комплексного оксида металла, порошок иттрий-алюминиевого граната (варианты) и способ получения порошка комплексного оксида металла
EP0656319B1 (en) Method for producing alpha-alumina powder
JP3440498B2 (ja) α−アルミナ
TWI254699B (en) Calcined alumina, its production method and fine alpha\-alumina powder obtained by using the calcined alumina
EP0680929B1 (en) Process for producing alpha-alumina powder
JPH07206432A (ja) α−アルミナ粉末及びその製造方法
JPH06191835A (ja) α−アルミナの製造方法
JPH06191833A (ja) α−アルミナ
JP3743012B2 (ja) α−アルミナ粉末の製造方法
JP3743020B2 (ja) α−アルミナ粉末の製造方法
JPH07206434A (ja) 焼結体用α−アルミナ粉末およびその焼結体
JPH07206431A (ja) α−アルミナ粉末の製造方法
JP2002068739A (ja) 研磨材用α−アルミナ粉末およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081202

Year of fee payment: 3

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081202

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111202

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111202

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121202

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121202

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131202

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees