JPH07203053A - 遠隔監視システム - Google Patents

遠隔監視システム

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Publication number
JPH07203053A
JPH07203053A JP35213493A JP35213493A JPH07203053A JP H07203053 A JPH07203053 A JP H07203053A JP 35213493 A JP35213493 A JP 35213493A JP 35213493 A JP35213493 A JP 35213493A JP H07203053 A JPH07203053 A JP H07203053A
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JP
Japan
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data
base device
transmission
image data
base
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Application number
JP35213493A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Yamamoto
善和 山本
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Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
Original Assignee
Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Alarm Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信状態が悪化しても通信状態を良好にす
る。 【構成】 監視端末12において、第1の出力手段は、
緊急状態を報知するデータを含む情報データを出力し、
撮像手段は所定の場所を撮影した画像データを出力し、
第1の伝送制御手段は、基地装置からの通信状態が悪化
したときに出力されるパケット長を変更する制御データ
に応じて画像データのデータ量を減少させかつ情報デー
タのデータ量を増加させて所定の送信データを生成し、
生成した送信データを基地装置に送信する。このときス
ペクトラム拡散法のPN符号を長くして相関係数を増加
させる。基地装置において受信したデータを情報データ
と画像データとに分離し、情報データの内容を報知し、
画像データに応じて画像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠隔監視システムに係
り、特に、防災用、防犯用または作業現場指揮用として
使用可能な遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
トンネル内の火災の発生検知または有害ガスの漏洩検知
等のために、所定の物理現象の発生を検出する複数のセ
ンサと、センサの近傍を撮影して画像データを出力する
撮像手段とを備えた監視端末を複数個設置すると共に、
これらの監視端末と基地局とを有線によって接続した防
災システムが知られている。この防災システムによれ
ば、センサや撮像手段から信号線を介して基地局にデー
タが送信され、火災が検知されると、トンネル内を通行
禁止とする等の適切な処置を行うことにより、火災や有
害ガスの漏洩による被害を最小限に抑えることができ
る。
【0003】また、ケーブルテレビでは個々のデレビ受
信機まで有線を配置することにより、放送者と受信者と
の双方向通信を可能としているので、この技術を有線の
防災システムに適用することにより緊急情報等の双方向
通信が可能になる。
【0004】しかしながら、有線を使用した防災システ
ムでは、有線を使用することにより双方向通信が可能に
なるが、監視端末の移動範囲が限定されたり、監視端末
が固定地点に設置されることになるので、監視端末を任
意の位置に設置することが困難になり、また監視端末ま
で有線を付設する必要があるため、システムの設置が煩
雑かつ複雑なものになる、という問題がある。
【0005】この問題を解決するためには、テレビ放送
等で行われている複数の周波数帯を使用して無線で画像
や音声等の情報データをデレビ受信機に送信する技術を
上記防災システムに適用すればよい。
【0006】しかしながら、テレビ放送等で行われてい
る従来の技術では一方向通信であるため、無線を使用し
て限られた周波数帯の中で基地局が受信側の個々の監視
端末を判断して特定し、それらを独自に制御することは
できず、また基地局が監視端末から情報を受け取るとい
った双方向通信を行うことは困難であった。。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、現場の状況を基地装置において的確に把握
でき、かつ監視端末からの受信データや受信レベルによ
り通信状態や混雑状態を判断して、監視端末を制御し、
通信状態の悪化や伝送路の混雑に瞬時に対応して通信品
質を確保できる、遠隔監視システムを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の場所に
配置された複数の監視端末と基地装置との間で無線通信
を行う遠隔監視システムであって、監視端末に、緊急状
態を報知するデータを含む情報データを出力する第1の
出力手段と、前記所定の場所の近傍を撮影して画像デー
タを出力する撮像手段と、基地装置からの制御データに
応じて画像データのデータ量と第1の出力手段から出力
される情報データのデータ量との割合を変化させて所定
の送信データを生成する第1の伝送制御手段と、送信デ
ータを基地装置に送信する第1の送信手段と、を設け、
基地装置は、第1の送信手段から送信される送信データ
を情報データと画像データとに分離して出力する第2の
伝送制御手段と、情報データの内容を報知する報知手段
と、画像データに応じて画像を表示する表示手段と、を
設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、監視端末において、第1の出
力手段は、緊急状態を報知するデータを含む情報データ
を出力し、撮像手段は所定の場所を撮影して画像データ
を出力し、第1の伝送制御手段は、基地装置からの制御
データに応じて画像データのデータ量と第1の出力手段
から出力される情報データのデータ量との割合を変化さ
せて所定の送信データを生成し、生成した送信データを
基地装置に送信する。このデータの割合は、画像データ
のデータ量を減少させかつ情報データのデータ量を増加
させても良く、画像データのデータ量及び情報データの
データ量の両方を増加させても良く、画像データのデー
タ量を増加させかつ情報データのデータ量を減少させて
も良い。基地装置においては、第2の伝送制御手段は、
第1の送信手段から送信される送信データを情報データ
と画像データとに分離して出力し、報知手段は、情報デ
ータの内容を報知し、表示手段は、画像データに応じて
画像を表示する。
【0010】このように、画像データのデータ量を減少
させかつ情報データのデータ量を増加させれば、通信状
態の悪化や伝送路の混雑が生じたときに優先度が高い情
報データのデータ量を増加させかつ優先度が低い画像デ
ータのデータ量を減少させることで、通信状態の悪化や
伝送路の混雑に瞬時に対応して通信品質を確保すること
ができる。
【0011】また、チャンネル数が少なくても良いとき
には、使用しているチャンネルの画像データのデータ量
及び情報データのデータ量の両方を増加させることによ
り、画像データ及び情報データを確実に送信することが
できる。更に、鮮明な画像を送信したい場合には、画像
データのデータ量を増加させかつ情報データのデータ量
を減少させれば良い。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の一実施例を
詳細に説明する。
【0013】図1には、本発明の一実施例としての大規
模な工場における遠隔監視システムが概略的に示されて
いる。この遠隔監視システムは、火災、事故等のような
災害が発生することが予想される工場内の適切な場所に
配置される複数台の監視端末121 、122 、123
・・・、12n (以下、特定しない1つの監視端末は監
視端末12として説明する)と、監視センタに配置され
る1台の基地装置10と、によって構成されている。基
地装置10とそれぞれの監視端末121 〜12n との間
は無線によって種々のデータが送受信される。
【0014】図2に、基地装置10の構成を概略的に示
す。図2において、送受信部20は、監視端末121
12n のそれぞれから送信されてくる信号を受信し、そ
の信号を中間周波数に変換してディジタル無線処理部2
2に出力する。また、ディジタル無線処理部22から出
力された基地装置10から監視端末121 〜12n の何
れかまたは全部に送信する信号をRF周波数に変換して
電波によって送信する。ディジタル無線処理部22は、
ホストコンピュータ24から出力されるデータを1次変
調および拡散変調して送受信部20へ出力する。また、
ディジタル無線処理部22は、送受信部20から出力さ
れた信号を逆拡散変調および1次復調してホストコンピ
ュータ24に出力する。ホストコンピュータ24には、
コマンドを入力するコマンド入力部26と、コマンド入
力部26から入力されたコマンドとそれに対する応答、
および監視端末121 〜12n のそれぞれから送信され
てくる画像を表示する表示装置28と、音声処理部30
を介して接続されたマイクロフォン32およびスピーカ
34と、が接続されている。また、ホストコンピュータ
24には、監視端末121 〜12n のそれぞれから送信
されてくる画像データや音声データ等の情報データを記
憶する記憶手段としての記憶保持部36が接続されてい
る。
【0015】ホストコンピュータ24は、図3に示すよ
うに、CPU24A、ROM24B、RAM24C、リ
アルタイムクロック発生部24D、及びデータ処理ユニ
ット24Eを備えている。このデータ処理ユニット24
Eにはディジタル無線処理部22からの入力データが入
力されると共に、ディジタル無線処理部22への出力デ
ータが出力される。
【0016】また、ホストコンピュータ24は、シリア
ル通信インターフエイス回路24F、特定の端末装置ま
たは全ての端末装置に緊急情報等のデータを出力すると
共にに特定の端末装置または全ての端末装置から緊急情
報等のデータが入力される情報データ処理ユニット24
G、音声処理部30との間でデータの授受を行う音声デ
ータ入出力回路24H、及び画像データを出力する画像
情報処理ユニット24Iが更に設けられている。
【0017】この画像情報処理ユニット24Iは、図4
に示すように、画像データが入力される画像データ入力
部24J、監視端末側で圧縮された画像データを伸長す
る画像データ伸長部24K、伸長された画像データから
誤り訂正符号を削除する誤り訂正符号削除部24L、制
御信号に応じて画像情報を制御する画像情報制御部24
M、画像データを画像データ表示部に出力する画像デー
タ制御部24N、画像データを制御センターに出力する
画像データ出力部24Oによって構成されている。
【0018】なお、ホストコンピュータ24へは電源線
を介してまたはバッテリから電力が供給される。また、
ホストコンピュータ24に、他の通信機等と接続するた
めの、通信線接続用のコネクタや他の通信機等に接続す
るためのコネクタを備えた通信線を接続してもよい。さ
らに、送受信部20からは同一周波数の信号を出力する
ようにしてもよく、送受信部の送受信周波数を他の周波
数にコンバートする機能を持たせてもよい。
【0019】図5に示すように、各監視端末12は設置
された近傍を撮影し、撮影した画像データを画像処理部
42に出力するカメラ40を備えている。画像処理部4
2はカメラ40から入力された画像データを処理し、そ
の処理された画像データを制御部44を介してディジタ
ル無線処理部46に出力する。マイクロフォン48は、
検出した音声データを音声処理部52に出力する。音声
処理部52はマイクロフォン48から入力された音声デ
ータを処理し、その処理された音声データを制御部44
を介してディジタル無線処理部46に出力する。また、
基地装置から送信された音声データをスピーカ50から
出力する。
【0020】送受信部54は、基地装置10から送信さ
れてくる信号を受信し、その信号を中間周波数に変換し
てディジタル無線処理部46に出力する。また、ディジ
タル無線処理部46から出力されてくる信号をRF周波
数に変換して基地装置10に送信する。すなわち、ディ
ジタル無線処理部46は、制御部44から出力されてく
るデータを1次変調および拡散変調して送受信部54へ
出力する。また、送受信部54から出力されてくる信号
を逆拡散変調および1次復調して制御部44に出力す
る。また、スピーカ50は音声処理部52に接続され、
基地装置10から送信されてくる音声データを出力す
る。また、制御部44には、緊急信号送信スイッチ、複
数の情報信号送信スイッチ、各種のモード設定スイッチ
とその解除スイッチ、および操作パネル(いずれも図示
しない)が設けられている。
【0021】画像処理部42は、図6に示すように、カ
メラ40によって撮影された画像データを指定された比
率で圧縮する画像圧縮部42A、圧縮された画像データ
に誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号付加部42B、
制御部44に転送用の画像データを出力する画像データ
出力部42C、及び画像情報制御データに基づいて画像
出力制御部42Dを介して画像データ出力部42Cを制
御すると共に、画像情報制御データから画像圧縮制御デ
ータを生成し画像圧縮制御部42Fを介して所定の圧縮
率で画像データが圧縮されるように画像圧縮部42Aを
制御する画像情報制御部42Eを備えている。
【0022】また、制御部44は、図7に示すように、
CPU44A、ROM44B、RAM44C、リアルタ
イムクロック発生部44D、ディジタル無線処理部46
からの入力データが入力されると共にディジタル無線処
理部46への出力データが出力されるデータ処理ユニッ
ト44E、シリアル通信インターフエイス回路44F、
緊急情報等のデータが入出力される情報データ処理ユニ
ット44G、音声処理部52との間でデータの授受を行
う音声データ入出力回路44H、及び送信用画像データ
が入力される画像データ入力回路44Iで構成されてい
る。
【0023】なお、制御部44へは電源線を介してまた
はバッテリから電力が供給される。また、制御部44に
は、基地装置のホストコンピュータと同様に送受信デー
タの記録保持機能を持つ記録保存部を接続してもよく、
送受信部の送受信周波数を他の周波数にコンバートする
機能を持たせてもよい。
【0024】上記のようにコンバート機能を持たせるこ
とにより、当初は別々の周波数を使用していた2つ以上
のシステム同士が各システムの基地装置間の同意によっ
て同一の周波数を使用することができ、また当初は別々
の周波数を使用していた2つ以上のシステム同士が、各
システムの基地装置間の同意と制御によって一方のシス
テム内の特定の監視カメラを現在のシステムの周波数か
ら他方のシステムの周波数にコンバートして他方のシス
テムの監視下に入れることができる。
【0025】以下、本実施例の工場における遠隔監視シ
ステムの動作について説明する。監視端末121 〜12
n は、例えば、工場において火災が発生しそうな燃料貯
蔵庫、変電所、危険な薬品の貯蔵庫等の周辺に配置され
る。基地装置10とそれぞれの監視端末121 〜12n
との間は、同一の搬送周波数で1次変調されたデータが
スペクトラム拡散通信方式によって伝送される。
【0026】基地装置10のホストコンピュータ24お
よび監視端末12の制御部44には、通信状態(電波伝
搬状態)、監視端末12の設置台数、伝送中の監視端末
12の混雑状態、事故の発生による緊急性等に基づい
て、伝送割合に関するデータが予め設定されて記憶され
ている。
【0027】基地装置10では、後述する通常モードま
たは複数モードによって監視端末121 〜12n からの
画像データが表示装置28に表示されている。受信レベ
ルや誤り符号等の受信データの状態によって通信状態の
悪化レベルや混雑状況を判断し、それに応じて予め設定
されたデータ伝送に使用されるパケット内のデータ構造
を複数種類に切り換える。通信状態の悪化や混雑状況
は、受信レベルや受信データにより自動的に判断しても
よく、オペレータが表示装置等を目視することによって
判断してもよい。より詳細には、図8と図9を参照して
後述されるように、パケット内の音声データ部、文字デ
ータ部等を拡張し、画像データ部分を縮小する。これ
は、画像データの圧縮率を上げたりすることによって
(例えば、1/2から1/8に上げる)、音声データの
品質を優先して処理するものである。
【0028】上述したそれぞれの悪化のレベルに対応し
て、パケット構造の切り換えは、基地装置10からすべ
ての監視端末12に対して現在のパケット構造から所望
のパケット構造に切り換える旨の制御データを含んだ制
御パケットを送信することによって実現される。この制
御データを受信することによって監視端末12は基地装
置10に送信するパケット構造を指定されたパケット構
造に切り換える。
【0029】また、複数モードにおいては、基地装置1
0は、指定した複数の監視端末12からの画像データを
多画面管理によって複数の分割画面で表示装置28に表
示する。この複数モードでは、複数の監視端末12が同
一周波数で同時に送信するために、相互干渉が生じて伝
送品質が低下する場合がある。そのために、拡散符号生
成回路の例えばシフトレジスタの段数を増やして拡散符
号(M系列、Gold符号等のPN符号)の数を増加さ
せて自己相関を大きくして通信チャンネル間の干渉を防
止すると共に通信チャンネルを増加させることができ
る。
【0030】すなわち、同一の周波数帯で同時に複数の
通信が可能となる符号分割多元接続(Code Div
ision Maltiple Access:CDM
A)を実現可能とする拡散符号系列集合は、希望信号を
確実に補足し容易に同期が確立できるように、集合の各
系列が自分自身の時間シフトしたものと簡単に区別でき
(急峻な自己相関性)、また、非希望信号を誤って復調
したり、非希望信号が希望信号に大きな干渉を与えない
ように、集合の各系列が集合の全ての他の系列(または
それらの時間をシフトしたもの)と簡単に区別でき(低
相互相関特性)るようになっている。従って、拡散符号
発生器のシフトレジスタの段数を増やすことにより自己
相関係数を大きくすることによって、通信チャンネル間
の干渉を抑えると共に通信チャンネルを増加させること
ができる。
【0031】なお、拡散符号の数を増加させる代わり
に、拡散符号自体を変化させてもよい。
【0032】また、通信が混雑した場合等には、パケッ
ト長を短くすることによって空いた部分を別の監視端末
の通信のチャンネルとして割り当てて通信路の有効利用
を図ることができる。拡散符号およびパケット長の切り
換えは、基地装置10からすべての監視端末12に対し
て現在の拡散符号およびパケット長から所望の拡散符号
およびパケット長に切り換える旨の制御データを含んだ
制御パケットを送信することによって実現される。この
制御データを受信することによって監視端末12は基地
装置10に送信する拡散符号およびパケット長を指定さ
れた拡散符号およびパケット長に切り換える。
【0033】図8は、監視端末12から送信されるパケ
ット長とパケット内のデータ構造の一例を示す。また、
図9は、基地装置10から送信されるパケット長とパケ
ット内のデータ構造の一例を示す。図8、9において、
パケットはプリアンブル部とデータ部からなる。プリア
ンブル部は伝送における同期を確立するために使用さ
れ、データ部は後述する制御データフィールドC、緊急
信号フィールドU、音声データフィールドA、インフォ
メーションフィールドI、および画像データからなる。
【0034】制御データフィールドCは、そのパケット
がどのような種類のパケットかを識別するデータおよび
上記で説明したパケット長を切り換えるための制御デー
タを含み、パケットの種類には、基地装置10との音声
による会話モードの設定要求のためのパケット、基地装
置10を経由しての特定の監視端末12との会話モード
の設定要求のためのパケット、緊急信号送信スイッチが
押されたときの基地装置10へ予め定められた緊急信号
を送信する緊急信号送信パケット、情報メッセージ送信
スイッチが押されたときの基地装置10へ予め定められ
た文字コードの情報メッセージを送信する情報メッセー
ジ送信パケット、基地装置10へ音声データと画像デー
タとを送信する音声画像データ送信パケット等がある。
制御のためのデータは、例えば、拡散符号、監視端末識
別番号等がある。
【0035】緊急信号フィールドUは、監視端末12の
近くにいる操作員が緊急信号送信スイッチを押したとき
に基地装置10へ送信される予め定められた緊急信号デ
ータが設定される。
【0036】音声データフィールドAは、監視端末12
の近くにいる操作員が基地装置10あるいは他の監視端
末12の操作員と音声によって会話したいとき、会話モ
ード設定スイッチを押すことによってマイクロフォン4
8から取り込まれた音声データが設定される。あるいは
基地装置10の操作員が監視端末12の操作員と会話し
たいとき、監視端末12に制御パケットを送信して会話
モードに設定することによってマイクロフォン48から
取り込まれた音声データが設定される。
【0037】情報データフィールドIは、監視端末12
の近くにいる操作員が情報メッセージ送信スイッチを押
したときに基地装置10へ送信される予め定められた文
字コードの情報メッセージが設定される。
【0038】画像データフィールドは、カメラ40から
取り込まれた画像データが設定される。あるいは基地装
置10の操作員が監視端末12の周辺の様子を知りたい
とき、監視端末12に制御パケットを送信して撮像モー
ドに設定することによってカメラ40から取り込まれた
画像データが設定される。
【0039】図8において、通常モードでは、すなわち
1つまたは少数の監視端末12からの画像データのみを
基地装置10の表示装置28において監視するモードで
は、長いパケットを使用し、複数モードでは、すなわち
多数の監視端末12からの画像データを同時に表示装置
28に多画面表示して監視するモードでは、伝送路を増
やしたことから送信が混雑しても伝送品質を劣化させな
いためにパケット長を短くする。また、いずれのモード
においても、伝送空間の通信状態が悪化した場合には、
画像データの圧縮率を上げてデータ量を減少させ、その
分、その他のデータのデータ量を増加させ、すなわちそ
の他のデータ部分の長さを大きくすることによって、制
御データ、緊急信号データ、音声データ、および情報メ
ッセージの劣化を防止する。より詳細には、C、U、
A、およびIのフィールドはそれに対応するデータのそ
れぞれを繰り返すことにより複数個含ませ、それらを連
続して送信する。同じデータを複数回繰り返し送信する
ことで通信状態が悪化した状態においても誤りの発生を
防止することができる。また、それぞれのフィールド、
あるいはそれぞれのフィールド内の複数個のデータのそ
れぞれには、誤り訂正符号付加部で誤り訂正符号を付加
し、画像データはデータ圧縮して送信する。
【0040】一方、通信状態が回復したときには、画像
データの圧縮率を下げてもとの状態に戻と共に、他のデ
ータのデータ量を減少させてもとの状態に戻す。
【0041】図9には、基地装置10から送信されるパ
ケット長とパケット内のデータ構造の一例が示される。
パケットは上述したように、プリアンブル部とデータ部
からなる。プリアンブル部は伝送における同期を確立す
るために使用され、データ部は後述する制御データフィ
ールドC、緊急信号フィールドU、音声データフィール
ドA、およびインフォメーションフィールドIからな
る。これらのフィールドのそれぞれには、監視端末12
のそれぞれに送信される制御データ、緊急信号データ、
音声データ、情報メッセージが設定される。通信状態が
悪化した場合に画像データ以外の情報データのフィール
ド長を変化させることは、図8において説明した監視端
末12が送信するパケットの場合と同様であるので説明
を省略する。
【0042】次に、操作員が監視端末12から基地装置
10の操作員と会話するときの動作について説明する。
ある特定の監視端末12の周辺にいる操作員が何らかの
異常を発見し、基地装置10の操作員に連絡する必要が
ある場合には、その操作員は制御部44に設けられた会
話モード設定スイッチを押す。会話モード設定スイッチ
が押されたことによって、制御部44は、音声処理部5
2を動作状態にし、会話モードにする旨の制御パケット
をディジタル無線処理部46と送受信部54とを介して
基地装置10に送信する。ここで、制御パケットの制御
データフィールドCには、例えばその監視端末12の識
別番号に固有のPN符号のような拡散符号と会話モード
にする旨を依頼することを示すデータ(例えば、X’1
0’のようなデータ)が設定され、その他のフィールド
はすべて例えばNULLコードのようなコードが設定さ
れる。ディジタル無線処理部46は、上述の制御パケッ
トをD/A変換し、かつ1次変調したのち監視端末12
に固有の拡散符号によって拡散変調して送受信部54に
出力する。送受信部54はディジタル無線処理部46か
ら入力する中間周波数をRF周波数にアップコンバート
してアンテナから基地装置10に送信する。
【0043】一方、基地装置10においては、アンテナ
から入力するRF周波数を送受信部20が中間周波数に
ダウンコンバートしてディジタル無線処理部22に出力
する。ディジタル無線処理部22は、送受信部20から
入力する中間周波数に変換された信号をディジタル信号
に変換するA/D変換器、監視端末121 〜12n に対
応する拡散符号によって逆拡散変調して1次変調信号を
取り出すための並列のn個の逆拡散変調回路、1次変調
信号を復調する復調回路、を備えており、監視端末12
1 〜12n のそれぞれから送信されてくるパケットをデ
ィジタルマルチプレクサ(図示しない)を介してホスト
コンピュータ24に出力する。ここで、ホストコンピュ
ータ24は、監視端末12から送信された会話モードに
する旨の制御パケットを処理する。つまり、制御データ
フィールドCの監視端末12に固有の拡散符号によって
その制御パケットがどの監視端末12から送信されてき
たかを判断する。そして、音声処理部30を動作状態に
して、マイクロフォン32から入力される音声データを
その監視端末12が逆拡散変調できるようにその監視端
末12の拡散符号によって拡散変調して音声データパケ
ットを送信する。逆に、監視端末12から送信されてく
る音声データはスピーカ34に出力して会話モードを確
立する。なお、音声処理部30は、マイクロフォン32
から入力する音声をA/D変換し、圧縮し、逆に、ホス
トコンピュータ24からの音声データを伸長し、D/A
変換してスピーカ34に出力する。
【0044】上述の方法では、受信した信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器、並列のn個の逆拡散変
調回路、1次変調信号を復調する復調回路を設けて、マ
ルチプレクサを介してホストコンピュータにパケットを
出力する例について述べたが、受信した信号をディジタ
ル信号に変換するA/D変換器、1つの逆拡散変調回
路、1次変調信号を復調する復調回路のみを設け、マル
チプレクサを省略してもよい。例えば、拡散符号生成回
路が、一定の周期で監視端末121 〜12n に対応する
拡散符号を生成し、その周期の期間において逆拡散変調
回路によってパケットのデータが取り込まれてもよい。
この場合、会話モードにする旨の制御パケットを送信し
た監視端末12は、基地装置10から、そのパケットを
受信した旨の応答パケットを受信するまで制御パケット
を送り続ける。
【0045】会話モードの終了は、監視端末12のモー
ド解除スイッチが押されたことによって、監視端末12
から、会話モードを解除する旨の制御パケットが基地装
置10に送信されることによってなされる。あるいは、
基地装置10が、監視端末12に会話モードを解除する
旨の制御パケットを送信し、監視端末12の制御部44
がその制御パケットを処理して音声処理部52を非動作
状態にしてもよい。
【0046】次に、基地装置10を経由して、1つの監
視端末12と他の監視端末12とを会話モードにすると
きの動作について説明する。このモードは2つの場所に
おいて事故に対処する必要があるときに有効である。こ
の会話モードは、操作員が端末同志の会話モードの設定
スイッチを押して、かつ操作パネルから相手の監視端末
12の予め定められた識別番号を入力することによって
モードが設定される。この操作によって、制御部44
は、音声処理部52を動作状態にし、端末同志の会話モ
ードにする旨の制御パケットが基地装置10に送信され
る。制御パケットの制御データフィールドCには、その
監視端末12の識別番号に固有の拡散符号と端末同志の
会話モードにする旨を依頼することを示すデータ(例え
ば、X’11’のような)と操作パネルから入力された
相手の監視端末12の識別番号が設定され、その他のフ
ィールドはすべて例えばNULLコードのようなコード
が設定される。基地装置10は、受信した制御パケット
の制御データフィールドCから、送信元の監視端末12
の拡散符号と相手の監視端末12とを認識し、その相手
の監視端末12に対して、送受信の拡散符号を送信元の
監視端末12の拡散符号と同じものに切り換えて音声処
理部52を動作状態にするように指示する制御パケット
を送出する。これによって、端末同志の会話モードが確
立する。あるいは、基地装置10が送信元と相手の監視
端末の両方の送受信の拡散符号を所定の同一の拡散符号
に切り換えてもよい。このモードはいずれかの監視端末
12の解除スイッチが押されたときに解除され、基地装
置10からの指示あるいは解除スイッチを押したこと自
体によって元の拡散符号に戻される。
【0047】次に、基地装置10に緊急信号を送信する
動作を説明する。緊急スイッチが押されると基地装置で
は音声や画像がその直後から録音、録画状態に設定され
る。監視端末12の操作員が火災、事故などの発生を発
見して基地装置10の操作員にそのことを緊急に報知す
る必要がある場合、緊急信号送信スイッチを押す。それ
によって、その監視端末12においてそれまでに設定さ
れて使用されていたすべてのモードが解除され、音声処
理部52が動作状態にされ、画像処理部42が動作状態
にされ、そして制御パケットが基地装置10に送信され
る。この制御パケットの制御データフィールドCには、
その監視端末12に固有の拡散符号と緊急信号であるこ
とを示すデータ(例えば、X’12’のような)が設定
され、緊急信号フィールドUには、所定の例えば「火災
発生」というメッセージが設定され、その他のフィール
ドはすべて例えばNULLコードが設定される。それに
続いて、図8に示す通常モードのパケットによって音声
データと画像データとが常時送信される。基地装置10
において、その制御パケットを受信して制御データフィ
ールドCから緊急信号であることを識別すると、それま
での設定モードをすべて解除し、音声処理部30を動作
状態にし、表示装置28を動作状態にし、その後のパケ
ットで送信されてくる音声データをスピーカ34に出力
し、画像データを表示装置28に出力し、制御データフ
ィールドCの拡散符号からの監視端末12の「識別番
号」と緊急信号フィールドUからの「火災発生」の文字
コードとを表示装置28に出力する。基地装置10の操
作員は、緊急信号を送信した監視端末12から送られて
くる画像データを表示装置28で確認して事態に対処す
る。なお、画像処理部42は画像データを圧縮および伸
長処理して効率的に画像データを送信してもよい。緊急
スイッチが押されたときには、基地装置10の記録保存
部36に緊急時のデータを記録することにより、実地検
分等の証拠として有効利用することができる。
【0048】次に、ある特定の監視端末12の周辺の様
子を知りたい場合には、基地装置10の操作員は、コマ
ンド入力部26から所定のコマンドとその監視端末12
の識別番号とを入力する。それによって、ホストコンピ
ュータ24は、制御パケットの制御データフィールドC
に監視コマンドである旨のデータを設定し、マルチプレ
クサを介して監視端末12と同じ拡散符号を有するチャ
ンネルから制御パケットを送信する。監視端末12でそ
の制御パケットを受信すると、そのパケットの制御デー
タフィールドCから監視コマンドであることを認識し、
画像処理部42と音声処理部52とを動作状態にし、常
時音声データと画像データを送信する。
【0049】このことは、マルチプレクサを用いなくて
も実現することができる。すなわち、基地装置10のデ
ィジタル無線処理部22の送受信の拡散符号発生回路に
監視したい監視端末12と同一の拡散符号を生成するよ
うに指示すればよい。
【0050】上述したように、本発明によれば、基地装
置10および監視端末12の拡散符号を制御することに
よって種々の監視機能を実現することができる。例え
ば、すべての監視端末12に対して一斉通報(情報メッ
セージの送信)を行うこともできる。同様に、それぞれ
の監視端末から一斉通報を行うこともできる。また、カ
メラ40が回転装置によって回転できるようにしてお
き、その方向を自由に設定することもできる。また、基
地装置10の表示装置28が多画面管理されて、同時に
複数の監視端末12からの画像データが表示されてもよ
い。
【0051】また、上記の実施例では、画像以外の情報
データの双方向通信ができるので、画像データを基に基
地装置から複数の監視端末での作業の指示を行い、現場
の指揮を行う監視システムにも有効である。更に、画像
データ緊急情報を含む情報データを記録保存、再生がで
きるので、実地検分等のリアルタイムの記録証拠として
も有効である。
【0052】なお、カメラとマイクロフォンだけでなく
各種のセンサが監視端末12に接続されて、そのセンサ
からの情報が逐次基地装置10の表示装置28に表示さ
れてもよい。
【0053】また、上記基地装置のホストコンピュータ
及び監視端末装置の制御部には、CPU、ROM、RA
M、シリアル通信インターフエイス回路、及びディジタ
ル無線処理部からの入力データが入力されると共にディ
ジタル無線処理部への出力データが出力されるデータ処
理ユニット44、リアルタイムクロック発生部からなる
処理ユニットを更に接続して並列処理を行うようにして
もよい。
【0054】また、上述の実施例では、1次変調の後に
拡散変調を行ったが拡散変調の後に一次変調を行っても
よい。
【0055】また、特定の領域を集中的に監視したい等
のように、少数の端末装置のみから画像データや情報デ
ータが必要なときには、画像データ及び情報データのデ
ータ量を増加させることにより、鮮明な画像や情報を送
信することができる。
【0056】上記では、工場において火災が発生しそう
な燃料貯蔵庫、変電所、危険な薬品の貯蔵庫等の周辺に
配置される遠隔監視システムに本発明を適用した例につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、トンネル内等の防災用、防犯用または作業現場指揮
用として使用可能である。
【0057】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、現場
の状況を基地装置において的確に把握でき、かつ監視端
末との通信状態や混雑状態が悪化した場合には優先度の
高いデータのデータ量を増加させ優先度が低いデータの
データ量を減少させているので、通信状態の悪化や伝送
路の混雑に瞬時に対応して良好な通信品質を確保でき
る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の遠隔監視システムを示す概
略図である。
【図2】基地装置を示すブロック図である。
【図3】基地装置のホストコンピュータの構成を示すブ
ロック図である。
【図4】ホストコンピュータを構成する画像情報処理ユ
ニットを示すブロック図である。
【図5】監視端末を示すブロック図である。
【図6】監視端末の画像処理部を示すブロック図であ
る。
【図7】監視端末の制御部を示すブロック図である。
【図8】監視端末から出力されるパケットの構造を示す
線図である。
【図9】基地装置から出力されるパケットの構造を示す
線図である。
【符号の説明】
10・・・基地装置 121 〜12n ・・・監視端末

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の場所に配置された複数の監視端末
    と基地装置との間で無線通信を行う遠隔監視システムで
    あって、 前記監視端末に、緊急状態を報知するデータを含む情報
    データを出力する第1の出力手段と、前記所定の場所の
    近傍を撮影して画像データを出力する撮像手段と、前記
    基地装置からの制御データに応じて前記画像データのデ
    ータ量と前記第1の出力手段から出力される前記情報デ
    ータのデータ量との割合を変化させた所定の送信データ
    を生成する第1の伝送制御手段と、前記送信データを前
    記基地装置に送信する第1の送信手段と、を設け、 前記基地装置に、前記第1の送信手段から送信される送
    信データを情報データと画像データとに分離して出力す
    る第2の伝送制御手段と、前記情報データの内容を報知
    する報知手段と、前記画像データに応じて画像を表示す
    る表示手段と、を設けたことを特徴とする遠隔監視シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記基地装置に、特定の端末装置または
    全ての端末装置に緊急状態を報知する第2の出力手段を
    設けた請求項1の遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 前記基地装置に、前記情報データ及び前
    記画像データを記憶する記憶手段を設けた請求項1の遠
    隔監視システム。
  4. 【請求項4】 前記基地装置に、受信データまたは受信
    データのレベルが悪化したことを前記監視端末に送信す
    る送信手段を設けた請求項1の遠隔監視システム。
  5. 【請求項5】 前記基地装置に、特定の監視端末を操作
    する操作手段を設けた請求項1の遠隔監視システム。
  6. 【請求項6】 前記基地装置を複数設け、複数の基地装
    置の間で通信を可能にした請求項1の遠隔監視システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記基地装置を複数設け、複数の基地装
    置間または基地装置と他の基地装置に統括されている複
    数の監視端末との間で通信を可能にした請求項1の遠隔
    監視システム。
  8. 【請求項8】 前記基地装置に、他の通信装置と通信を
    行う通信手段を設けた請求項1の遠隔監視システム。
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