JPH09261154A - 無線通信システム - Google Patents
無線通信システムInfo
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Abstract
う場合に、片側の無線回線が切断されてしまったときに
メディア間同期が困難となることを克服し、また無線伝
送路上に必要の無いデータが伝送されることを防止す
る。 【解決手段】 携帯型無線端末14は無線ゾーン15内
で狭帯域の第1の回線により基地局11と通信し、無線
ゾーン16および17内で広帯域の第2の回線により基
地局12および13と通信できる。音声データは第1の
回線で伝送され、画像データは第2の回線で伝送され
る。各データにはメディア間同期のためにタイムスタン
プが付加されており、該タイムスタンプにより音声と画
像の同期がとられる。第2の回線が切断されたとき、該
回線で送信されていた画像データの送信が停止される。
第2の回線が再開したときに、その再開時点で第1の無
線回線により受信した音声データのタイムスタンプから
画像データの伝送開始位置を決定し、第2の無線回線で
の画像データの伝送を開始する。
Description
異なった品質を有する複数の無線回線で接続された無線
通信システムに関する。
化にともない、異なった品質の無線回線で階層的に基地
局と移動局とを接続する階層化無線通信システムが提案
されている。このような階層化無線通信システムの一構
成例を図10に示す。この図において、201は広範囲
のサービスエリア(無線ゾーン)205をカバーする第
1の基地局である。また、202および203は前記サ
ービスエリア205内にスポット的に配置されている狭
い無線ゾーン206および207をそれぞれカバーする
第2の基地局である。204は移動局である携帯型無線
端末であり、前記第1の基地局201の無線ゾーン20
5内において第1の基地局201と伝送速度の比較的低
い狭帯域無線回線209により通信可能であり、また、
前記第2の基地局202および203の無線ゾーン20
6および207内においてそれぞれ第2の基地局202
および203と伝送速度の高い広帯域無線回線208に
より通信可能することができる。
2の基地局202、203に接続されている制御局であ
り、有線通信網(ネットワーク)211と前記各基地局
201〜203とを接続するとともに、各基地局相互間
の情報交換および制御を行うものである。このようにし
て、携帯型無線端末204は、狭帯域無線回線209と
広帯域無線回線208の2つの無線回線により同時に有
線系ネットワーク211に接続されている。
ゾーン205でカバーされており、携帯型無線端末20
4がこのゾーン内を移動した場合でも良好な通信品質が
得られ、回線が通信途中で全く不能となることはない
が、低速のデータしか送ることが出来ない。一方、広帯
域無線回線208は高速にデータを伝送することができ
るが、その無線ゾーン206および207は狭く、携帯
型無線端末204が移動することによって、回線が切断
されてしまう時間が存在する。なお、広帯域無線回線に
より広範囲をカバーすることが出来ればこのような問題
は生じないが、無線周波数効率や無線電波伝搬特性等の
無線特有の問題により困難であり、図10に示したよう
な階層化されたゾーン構成をとることによって広帯域か
ら狭帯域までの通信を確保している。
もに伝送される場合を考えると、音声は低速データであ
るが、その通信が全く途切れてしまうことは情報伝送が
切断されてしまうことを意味し許されない。一方、高速
伝送が必要である画像は通信が不可能な場合であって
も、音声さえ通信可能であれば最低限の情報伝達は可能
であることから、画像データについては多少の通信の途
切れは許容される場合が多い。このようにそのメディア
の特性から、低速ではあるが高品質を要求するものや、
高速ではあるが付加的情報の要素が強く品質の劣化があ
る程度許されるものがある。このようなメディアの特質
に応じて各データを階層化された無線回線に割り当てる
ことにより、無線回線でのマルチメディア化を実現しよ
うとする試みがこの階層化無線通信システムである。
ディアソースから発生する異なったメディア情報を伝送
する場合には、メディア間の時間同期をとることが必要
となる。このメディア間の同期方法として、伝送される
信号にメディア同期用のタイムスタンプあるいはシリア
ルナンバーを付加する方式が提案されている(「リアル
タイム入力メディア間同期方式の評価実験」電子情報通
信学会 信学技報SSE95−106、p67−7
2)。この提案されている方式は有線ATMネットワー
クに適用されるものであるが、この方式を無線回線に適
用した場合の概略構成を図11に示す。
ィア情報がリアルタイムで伝送される場合を考える。図
11(b)は伝送される情報のフォーマットを示す図で
あり、この図に示すように、伝送される音声データと画
像データはともに同一のフォーマットを有するパケット
データとされている。そして、各パケットは、その最初
に配置される制御情報232、このパケットが何のメデ
ィアデータであるか、すなわち、画像データであるか音
声データであるかを示すメディア識別子233、このデ
ータが発生した時刻を示すタイムスタンプ234、デー
タ本体235およびパケットの最後を示す制御情報23
6からなっている。
ス220からビデオカメラ221により画像データ22
3が送出され、マイク222により音声データ224が
送出される。各音声データ224および画像データ22
3には、前述したようにメディア識別子233とその発
生時刻を示すタイムスタンプ234が付加されており、
この図においては、メディア識別子233として、画像
データには「1」が、また、音声データには「2」が付
されている。このようにして各メディア発生源221お
よび222から送出された、音声データ224と画像デ
ータ223はネットワークの制御局225および226
を通して伝送され、音声データ224は基地局227か
ら狭帯域無線回線229を通して、また、画像データ2
23は基地局228から広帯域無線回線230を通して
メディア出力先である携帯型無線端末231に伝送され
る。携帯型無線端末231では各々の無線回線229お
よび230を通じて送られてきた音声および画像データ
中に含まれているタイムスタンプ234を解析し、音声
と画像の同期をとって出力する。このようにタイムスタ
ンプをデータに付加することにより、メディア間の同期
を確立することができ、音声と画像でずれの無い出力を
得ることが出来る。
タイムスタンプによるメディア間同期方式は、伝送路の
品質がある程度補償されている有線系においては良好に
動作するものである。しかしながら、無線回線のように
回線が連続的に切断してしまうような状況は想定されて
いないため、次のような問題が生ずる。
無線通信システムに適用した場合においては、前記広帯
域無線回線のゾーン206、207はスポット的に配置
されており、携帯型無線端末204が移動することによ
り広帯域無線回線での接続が切断される区間がある。携
帯型無線端末204が無線ゾーン206内の位置Aにあ
るときには、該無線端末204は、狭帯域回線209に
より基地局201から音声データを、広帯域回線208
により基地局202から画像データを受信することがで
きる。しかし、この無線端末204が図10中の位置B
に移動した場合には、広帯域回線の無線ゾーン206の
外となり、音声データは受信できるが画像データの受信
は不可能となる。次に無線端末204が再度移動して位
置Cに達し、基地局203によりカバーされる広帯域回
線無線ゾーン207に入ると、画像データが再び受信で
きるようになる。
ムスタンプ方式における画像および音声のメディア同期
の様子を図12に示す。なお、この図において、各パケ
ット中に記載されている数字は、タイムスタンプを簡略
化して記載したものである。通信回線の切断が起きない
場合には、図12(a)に示すように、メディア1(音
声)とメディア2(画像)の各データはタイムスタンプ
に基づいて同期がとられており、時間差なく出力されて
いる。しかしながら、同図(b)に示すように、途中で
一方のメディア(この例ではメディア2)に回線切断が
発生すると、基地局(ネットワーク)側ではそのデータ
(この例ではタイムスタンプ3が付された画像データ)
を繰り返し送りつづけ、回線が再接続された場合に切断
が発生した時の情報(タイムスタンプ3の情報)から送
信する。
をとり、なおかつメディア1の情報が欠落しないように
出力しようとすると、同図(c)に示すように、出力全
体を遅延させることになり、画像・音声ともに停止する
区間が存在する。これは、メディアソースから発生する
情報にリアルタイム性がある場合には問題となる。ま
た、同図(d)に示すように、広帯域無線回線が再接続
された場合に蓄積されていたメディア2のデータを連続
的に送ってしまうことも考えられるが、情報のリアルタ
イム性を考えた場合、無線回線の切断により受信がされ
なかった3〜5のタイムスタンプのメディア2の情報は
もはや必要ではなく、無駄な信号を伝送することにな
り、無線回線の使用効率という点からも著しい特性劣化
を招くこととなる。
あらかじめスポット的に配置されており、それらの間に
通信の出来ない領域が存在する場合以外にも、無線回線
においては、建物などの蔭に携帯型無線端末が入ること
により電波が届かなくなり通信の出来ない状態となる場
合(シャドーイング)が多く見られ、このような場合に
も上記と同様の問題が存在している。
線回線により基地局と接続された携帯型無線端末にリア
ルタイムの複数のメディアデータを伝送する場合におい
て、一方の無線回線が切断されたときであっても、メデ
ィア間の同期をとり、かつ、不要なデータの伝送を防止
して、回線の有効利用を図ることができる無線通信シス
テムを提供することを目的としている。
に、本発明の無線通信システムは、基地局と移動局とが
異なる品質の複数の無線回線で接続されており、少なく
とも第1の無線回線により第1の情報が伝送され、第2
の無線回線により第2の情報が伝送される無線通信シス
テムであって、前記第1の情報と第2の情報に情報相互
の同期用データが付加されており、該同期用データを用
いて受信側において前記第1の情報と前記第2の情報の
同期をとるようになされている無線通信システムにおい
て、前記第2の無線回線が切断された場合、前記第2の
情報の伝送を中止し、その後前記第2の無線回線が復旧
した場合、復旧時点における前記第1の情報中の同期用
データに基づいて、前記第2の情報の伝送再開時間位置
が決定されるものである。そして、前記第1の情報と前
記第2の情報とがそれぞれ異なるメディア情報とされて
いるものである。
の復旧を検知する手段を有しており、前記第2の無線回
線が通信可能な状態となったときに、前記第1の情報中
の同期用データに基づく伝送開始位置情報とともに該移
動局が前記第2の無線回線で通信可能な状態にあること
を前記基地局に通知するようになされているものであ
る。さらにまた、前記第2の無線回線で通信可能な無線
ゾーンよりも前記第1の無線回線で通信可能な無線ゾー
ンのほうが広い範囲とされているものである。さらにま
た、前記第2の無線回線の伝送速度が前記第1の無線回
線の伝送速度よりも高くされている、あるいは、前記第
2の無線回線のキャリア周波数帯が前記第1の無線回線
のキャリア周波数帯よりも高くされているものである。
が切断されていた区間の信号で、無線回線が復旧した時
点ではもはや不要となった情報を伝送することを防止す
ることが出来、無線回線の効率的な利用を計りつつ、受
信側での情報の同期が可能となる。また、移動局が前記
第2の無線回線の切断・復旧を検知する手段を有し、前
記第2の無線回線が通信可能な状態になったときに、第
1の情報中の同期用データに基づいた伝送開始位置情報
とともに第2の無線回線で通信可能な状態であることを
基地局に通知するようになされているため、ネットワー
クで常に監視・制御していなくても自律分散的に再接
続、および情報の同期を行うことが可能となり、ネット
ワークの付加を軽減することが可能となる。
ムの一実施の形態におけるシステム構成を示す図であ
る。この図において、11は広範囲のサービスエリア
(無線ゾーン)15をカバーする第1の基地局、12お
よび13は前記サービスエリア15内にスポット的に配
置されている狭い無線ゾーン16および17をそれぞれ
カバーする第2の基地局である。14は移動局である携
帯型無線端末であり、前記第1の基地局11の無線ゾー
ン15内において第1の基地局11と伝送速度の比較的
低い狭帯域無線回線(以下、「第1の回線」という)に
より通信可能であり、また、前記第2の基地局12のサ
ービスエリア16あるいは前記第2の基地局13のサー
ビスエリア17内において第2の基地局12あるいは1
3と伝送速度の高い広帯域無線回線(以下、「第2の回
線」という)により通信可能とされている。また、18
は前記第1の基地局11、第2の基地局12および13
に接続されている制御局であり、有線通信網(ネットワ
ーク)19と前記各基地局11、12および13とを接
続するとともに、各基地局相互間の情報交換および制御
を行うものである。
無線回線と広帯域無線回線の2つの無線回線により有線
系ネットワーク19と接続されており、音声、画像、そ
の他の制御データをこれらの無線回線を用いて取得す
る。携帯型無線端末14が第1の回線と第2の回線の双
方で通信可能な場合、音声データは第1の回線を用いて
伝送され、画像データは第2の回線を用いて伝送され
る。伝送される音声データおよび画像データは、前述し
た図11(b)に示されているものと同一のフォーマッ
トを有しており、携帯型無線端末14では送信信号中に
挿入されているタイムスタンプ234に基いて音声デー
タと画像データの時間的な同期をとって出力するように
なされている。
る本発明に関係する部分の構成を示すブロック図であ
る。この図において、101は前記第1の基地局11か
らの信号を受信するための第1の無線機、102は前記
第2の基地局12および13からの信号を受信するため
の第2の無線機、103は前記第2の無線機102内に
設けられている受信電界強度測定部である。104は前
記第1の無線機101により受信される音声データ(第
1のメディアデータ)と、前記第2の無線機102によ
り受信される画像データ(第2のメディアデータ)とが
入力され、これら受信データに含まれるタイムスタンプ
に基づいて、前記両データの同期を取って、それぞれ対
応する出力部105および106に出力するメディア同
期部、105は前記メディア同期部104から出力され
る音声データを出力する音声出力部、106は同じくメ
ディア出力部104から出力される画像データを表示す
るための画像表示部である。
示すブロック図である。この図において、107は前記
第1の無線機101から入力される音声データおよび前
記第2の無線機102から入力される画像データに含ま
れているタイムスタンプ234(図11(b))を参照
して比較結果出力を制御部108に出力するタイムスタ
ンプ参照部、108は前記タイムスタンプ参照部108
から出力されるタイムスタンプの比較結果信号に応じ
て、可変遅延回路109および110に遅延制御信号を
出力する制御部、109は前記音声データを制御部10
8からの制御信号に応じた時間だけ遅延して前記音声出
力部105に出力する可変遅延回路、110は前記画像
データを制御部108からの制御信号に応じた時間だけ
遅延して切替スイッチ112に出力する可変遅延回路で
ある。また、111は前記可変遅延回路110から出力
される画像データを記憶するメモリ回路、112は制御
部108からの出力に応じて、前記可変遅延回路110
からの画像データと前記メモリ11からの出力を選択し
て前記画像表示部106に出力する切替スイッチであ
る。
する部分の構成を示すブロック図である。この図におい
て、120は第1の無線回線基地局11から入力される
信号と第2の無線回線基地局12および13から入力さ
れる信号を合成して上位ネットワークに出力する合成回
路、121は前記合成回路120と同様に第1の無線回
線基地局11および第2の無線回線基地局12、13か
らの出力が入力され、切替スイッチ124に制御信号を
出力する制御部である。122は、上位ネットワークか
ら無線端末14に伝送されるデータが入力され、該デー
タが音声データであるか画像データであるかに応じて、
音声データは第1の無線回線基地局11に出力し、画像
データは第2の無線回線基地局12あるいは13に出力
するために切替スイッチ124に出力するメディア識別
部、123は該メディア識別部122から出力される画
像データを記憶するメモリ、124は前記メディア出力
部122からの画像データと、前記メモリ123からの
画像データとを前記制御部121からの制御信号に応じ
て選択して第2の無線回線基地局12あるいは13に出
力する切替スイッチである。
ステムの第1の実施の形態の動作について図5〜図7を
参照して説明する。図5は、前記携帯型無線端末14の
動作の概略を示すフローチャート、図6は前記制御局お
よび基地局からなるネットワーク側の動作の概略を示す
フローチャートである。また、図7は、携帯型無線端末
14が前記図1中の位置A→位置B→位置Cと移動した
場合における信号の送受の様子を示す図であり、この図
においてはタイムスタンプの値を模擬的に番号で示して
ある。
線端末14が位置Aにあるときは、該端末14は第1の
回線と第2の回線の両回線を使用して基地局11および
12と通信することができる。前記無線端末14では、
前記受信電界強度測定部103により受信電界強度を観
測している(図5のS11)。この場合は、基地局12
の無線ゾーン16内の位置Aにあるため、該観測の結
果、第2の回線を用いて通信可能であると判断される
(S12)。したがって、第1の回線より音声データ、
第2の回線より画像データを受信し、受信された各デー
タ中のタイムスタンプを前記メディア同期部104のタ
イムスタンプ参照部107で比較し、その結果に基づ
き、音声データあるいは画像データに可変遅延回路10
9あるいは110により遅延を加えることで、両データ
の同期をとり(S13)、時間ずれのない音声および画
像を出力する(S14)。
2の無線回線が切断された状態であることを通知する信
号Xが入力されていないので、端末14が第2の回線で
通信可能であると判断し(S20の判定結果がNO)、
基地局11から第1の回線により音声データを、基地局
12から第2の回線により画像データを送信するように
制御している(S25)。このようにして、図7に示す
ように、タイムスタンプ「1」および「2」の付された
音声データおよび画像データが端末14に送信され、両
データは端末14において受信される。
端末14が位置Bに移動したときには、該無線端末14
は第2の回線の無線ゾーン16外となり、基地局12と
の間で第2の回線を用いての伝送が不可能となる。この
とき、無線端末14においては、受信電界強度の観測
(S11)の結果、第2の回線の受信電界強度が低下し
ていることから、第2の回線の無線ゾーン外であること
を認識する(S12)。これにより、基地局11に対し
て第2の回線が切断された状況であることを通知する信
号Xを第1の回線により送信する(S15)。第2の回
線は通信不能となっても第1の回線で伝送される音声デ
ータは正常に受信されているため、無線端末14は音声
のみの復調を行い、音声出力部105を通じて出力す
る。また、画像データは受信されないため、画面は復調
された最後のデータをメモリ111に記憶し、第2の回
線が再接続されるまでは記憶された画像を画像表示部1
06に表示しておくか、あるいは現在回線不良であるこ
とを通知するメッセージを表示する(S16)。続い
て、携帯型無線端末14は第2の回線の受信電界強度を
観測または第2の回線の制御チャネルを探索し(S1
7)、第2の回線の無線ゾーンに入ったか否かを観測す
る。
末14から送信された信号Xを受信した基地局11は、
制御局18に端末14への第2の回線が切断されたこと
を通知する。この通知を受けた制御局18は、ステップ
S20の判定結果がYESとなり、ステップS21に進
み、基地局12からの画像データの送信を停止させる。
また、制御部121によりスイッチ124を制御して、
第2の無線回線で送信されるべき信号をメモリ123に
記憶し、基地局12で行われていた第2の無線回線の送
信を停止する(S21)。以後、第2の回線が再開され
た旨の通知を待つ(S22)。これにより、図7に示す
ように、タイムスタンプ「4」以降の画像データは基地
局12から送信されなくなる。
端末14が位置Cへ移動すると、無線端末14は基地局
13の無線ゾーン17内に入り、基地局13と第2の回
線により通信可能となる。無線端末14は、受信電界強
度の観測(S17)の結果、第2の回線での伝送が可能
であることを認識すると(S18)、第2の回線がどの
無線基地局で通信可能であるのかを判定し、この時の第
1の回線から受信されている音声データのタイムスタン
プの値、第2の回線が通信可能であることを示すフラグ
および通信可能な無線基地局IDを含んだ信号Yを基地
局11へ第1の回線を用いて送信する(S19)。
御局18へ通知し、この通知を受けた制御局18は、基
地局13から画像データの伝送を再開する(S22、S
23)。このとき、無線端末14から送信された第1の
回線のタイムスタンプ値(図7においては「5」)から
伝送遅延分を考慮に入れ、第2の回線で送出される画像
データをどの位置から伝送開始するかを決定し(S2
3)、決定されたタイムスタンプ値(図7においては
「7」)の画像データを開始位置として、基地局13か
ら画像データの伝送を再開する(S24)。なお、この
とき、メモリ123に記憶されたタイムスタンプ値
「7」より前の画像データは消去される。端末14で
は、このようにして基地局13から得られた画像データ
と基地局11からの音声データのタイムスタンプ値に基
づき両データの同期をとって、再び画像の出力を開始す
る(S13、S14)。
第1の回線で送られるタイムスタンプ値に基づき、第2
の回線が復旧した時点の画像データの送信開始位置を決
定しているので、余分な画像データを伝送することがな
くなり、回線の有効利用を図ることが出来る。さらに音
声が遅延し、とぎれることなくメディア間同期を確立す
ることが可能となる。
るための信号送受図である。前述した第1の実施の形態
の場合と異なっている点は、第2の無線回線が復旧した
場合に、この実施の形態においては、第2の無線回線を
用いて基地局13に対して回線が復旧したことを示すフ
ラグと第1の回線で送信されているタイムスタンプ値を
通知する点である。この場合には、基地局13へ直接送
信しているため基地局−制御局での制御信号量を削減す
ることができ、図8に示すように、より速くデータ伝送
の復旧をすることが可能となる。
域無線回線の無線ゾーンが狭帯域無線回線の無線ゾーン
内にスポット的に配置されている場合に関するものであ
ったが、広帯域無線回線と狭帯域無線回線が同一の大き
さを有する無線ゾーンとされている場合についても、本
発明を適用することができる。図9はこのような本発明
の第3の実施の形態を説明するための無線システム構成
図である。
域の無線回線34と広帯域の無線回線35により基地局
31と接続されている。この場合には、狭帯域回線34
と広帯域回線35により通信可能なエリア(無線ゾーン
33)は同等の大きさをもっている。一般に無線伝送に
おいては、数10kbps程度の狭帯域信号は比較的低
いキャリア周波数帯(800Mhz〜2Ghz帯)での
伝送が可能であるが、数M〜数10Mbpsの広帯域信
号となると高いキャリア周波数帯(5〜60Ghz帯)
で伝送しなければならない。これは、たとえば800M
hz帯で10Mhzの帯域の伝送を行なおうとすると3
0ユーザーで300Mhzの帯域幅が必要となり、他の
無線システムにおいて使用している周波数にまで侵食し
なければ実現されないが、10Ghz帯で300Mhz
であれば、そのキャリア周波数と帯域幅の比率から周波
数の確保が可能となるためである。
えば、狭帯域無線回線34は伝送速度32kbps、キ
ャリア周波数800Mhz帯であり、広帯域無線回線3
5は伝送速度10Mbps、キャリア周波数5Ghz帯
とされている。キャリア周波数が高い場合、無線電波伝
搬特性から見通しでの通信は可能であるが、見通し外で
の通信は困難となる。例えば、同図(a)に示す状態に
あるときは、無線端末32は狭帯域無線回線34と広帯
域無線回線35の両回線を使用して基地局31と通信す
ることができるが、同図(b)に示すように、遮蔽物で
あるビル36の蔭に無線端末32が入ってしまったとき
は、シャドーイングにより広帯域無線回線35での伝送
は困難となる。一方、キャリア周波数の低い狭帯域無線
回線34は見通し外でも通信可能である。次に、同図
(c)のように、無線端末32が再びビル43の陰から
出てきたときには、再度、両回線を使用して通信が可能
となる。このような無線システムにおいても、前述した
場合と同様に本発明を適用することにより、音声・画像
の同期を良好にとることが出来、なおかつ無線回線の有
効利用を図ることが可能となる。
された携帯型無線端末にリアルタイムの複数メディアを
伝送する場合、第1の回線で送られるタイムスタンプ値
に基づき、第2の回線が復旧した時点の画像データの送
信開始位置を決定することで、余分なデータを伝送する
ことがなくなり、回線の有効利用を図ることが出来る。
さらに音声が遅延し、とぎれることなくメディア間同期
を確立することが可能となる。
・復旧を検知する手段を有し、前記第2の無線回線が通
信可能な状態になったときに、第1の無線回線を用いて
第1の情報の同期用データに基づいた伝送開始位置情報
とともに通信可能な状態であることを基地局に通知する
ようになされている本発明によれば、ネットワークで常
に監視・制御していなくても自律分散的に再接続、およ
び情報の同期を行うことが可能となり、ネットワークの
付加を軽減することが可能となる。
おける無線システム構成図である。
構成例を示すブロック図である。
期部の構成例を示す図である。
構成例を示すブロック図である。
のフローチャートである。
フローチャートである。
受を説明するための図である。
受を説明するための図である。
図である。
成図である。
号フォーマット図である。である。
成図である。
を行う基地局 14、32、204、231 携帯型無線端末 15、205 狭帯域無線ゾーン 16、17、206、207 広帯域無線ゾーン 18、210、225、226 制御局 19、211 有線通信網 31 基地局 33 無線ゾーン 34、209、229 狭帯域無線回線 35、208、230 広帯域無線回線 101 第1の無線機 102 第2の無線機 103 受信電界強度測定部 104 メディア同期部 105 音声出力部 106 画像表示部 107 タイムスタンプ参照部 108、121 制御部 109、110 可変遅延回路 111、123 メモリ 120 合成回路 122 メディア識別部 220 メディアソース 221 ビデオカメラ 222 マイク 223 画像データ 224 音声データ 232、236 制御信号 233 メディア識別子 234 タイムスタンプ 235 データ 36 遮蔽物
Claims (5)
- 【請求項1】 基地局と移動局とが異なる品質の複数の
無線回線で接続されており、少なくとも第1の無線回線
により第1の情報が伝送され、第2の無線回線により第
2の情報が伝送される無線通信システムであって、前記
第1の情報と第2の情報に情報相互の同期用データが付
加されており、該同期用データを用いて受信側において
前記第1の情報と前記第2の情報の同期をとるようにな
されている無線通信システムにおいて、 前記第2の無線回線が切断された場合、前記第2の情報
の伝送を中止し、その後前記第2の無線回線が復旧した
場合、復旧時点における前記第1の情報中の前記同期用
データに基づいて、前記第2の情報の伝送再開時間位置
が決定されることを特徴とする無線通信システム。 - 【請求項2】 前記第1の情報と前記第2の情報とがそ
れぞれ異なるメディア情報であることを特徴とする前記
請求項1記載の無線通信システム。 - 【請求項3】 前記移動局は、前記第2の無線回線の復
旧を検知する手段を有しており、前記第2の無線回線が
通信可能な状態となったときに、前記第1の情報中の同
期用データに基づく伝送開始位置情報とともに該移動局
が前記第2の無線回線で通信可能な状態にあることを前
記基地局に通知することを特徴とする前記請求項1記載
の無線通信システム。 - 【請求項4】 前記第2の無線回線で通信可能な無線ゾ
ーンよりも前記第1の無線回線で通信可能な無線ゾーン
のほうが広い範囲とされていることを特徴とする前記請
求項1記載の無線通信システム。 - 【請求項5】 前記第2の無線回線の伝送速度が前記第
1の無線回線の伝送速度よりも高くされていること、あ
るいは、前記第2の無線回線のキャリア周波数帯が前記
第1の無線回線のキャリア周波数帯よりも高くされてい
ることを特徴とする前記請求項1記載の無線通信システ
ム。
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---|---|---|---|
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JP2782619B2 JP2782619B2 (ja) | 1998-08-06 |
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ID=13958543
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