JP3405928B2 - ハンドオーバ方法 - Google Patents

ハンドオーバ方法

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JP3405928B2
JP3405928B2 JP24860398A JP24860398A JP3405928B2 JP 3405928 B2 JP3405928 B2 JP 3405928B2 JP 24860398 A JP24860398 A JP 24860398A JP 24860398 A JP24860398 A JP 24860398A JP 3405928 B2 JP3405928 B2 JP 3405928B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多重通信
(TDMA:Time Division Multiple Access)を実施
する自律分散型の通信システムなどに適用されるハンド
オーバ方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般的な通信システムの場合、移動局は
複数の無線基地局のいずれか1つとの間で無線通信回線
を確保し、確保した無線通信回線を介して、移動局と1
つの無線基地局との間で信号を伝送する。移動局が、無
線通信回線を確保した特定の無線基地局からある程度大
きく離れた位置まで移動したり、両者の間に障害物が現
れると、移動局及び無線基地局が受信する電波が弱くな
るので通信が困難になる。 【0003】このような場合には、移動局は別の無線基
地局がカバーするエリアの中に存在する可能性が高い。
そこで、確保した無線通信回線の品質が悪化すると、移
動局と通信を行う無線基地局を自動的に切り替える制御
が実施される。この動作をハンドオーバと呼ぶ。この種
のハンドオーバは、無線基地局の切替の際に、通信を行
っている移動局と無線基地局との間の無線通信回線の切
断を伴うハードハンドオーバと、無線通信回線の切断を
伴わないソフトハンドオーバとに大別される。また、ハ
ードハンドオーバに属するハンドオーバには、再発呼型
ハンドオーバとバックワードハンドオーバとがある。 【0004】再発呼型ハンドオーバの場合には、図7に
示すような動作を行う。すなわち、通信を行っている移
動局と第1の無線基地局との間に確保した無線回線を一
旦切断した後で、移動局が、全ての無線基地局から定期
的に放射される報知チャネルバーストの電波レベルを測
定して、第1の無線基地局とは別の通信可能な第2の無
線基地局を検索する。そして、移動局と前記第2の無線
基地局との間に新しい無線回線を発呼時と同様の手順を
用いて確立する。 【0005】また、バックワードハンドオーバの場合に
は、図8に示すような動作を行う。すなわち、特定の移
動局と通信を行っている第1の無線基地局と他の第2の
無線基地局との間において、前記移動局に関する認証情
報等を送受信する。そして、第1の無線基地局が前記移
動局に対して、第2の無線基地局をハンドオーバ先の無
線基地局として指定する。従って、移動局はハンドオー
バ先の無線基地局を認識できる。 【0006】たとえばPHS(Personal Handy-phone S
ystem)の場合、通信を行っている移動局と無線基地局
との間の通信に利用されている無線回線の品質がある一
定の閾値を超えて悪化すると、当該無線回線を切断す
る。そして、通信を行っていた無線基地局を含めた周辺
の無線基地局から一定周期ごとに放射される報知チャネ
ルバーストを移動局で観測し、もっともレベルの高い報
知チャネルを放射している無線基地局に対して、発呼時
と同様の手順を用いて無線回線の確立を行う。 【0007】一方ディジタル自動車電話の通信システム
の場合、移動局はTDMA信号フレームのアイドル時間
(空き時間)を利用して周辺の無線基地局から放射され
る報知チャネルの電波レベルを観測する。そして、移動
局からそれと通信している第1の無線基地局に向かっ
て、移動局周辺の各無線基地局から放射される報知チャ
ネルの電波レベルが報告される。 【0008】前記第1の無線基地局は、前記移動局から
の報告に基づいて、前記移動局と前記第1の無線基地局
との通信に利用されている無線回線よりも電波レベルの
高い無線回線が他の無線基地局と前記移動局との間に存
在するか否かを識別する。そして、電波レベルの高い他
の無線回線が存在する場合には、レベルの高い無線回線
を保持する第2の無線基地局に対して前記移動局との通
信に利用できる無線回線が空いているか否かを確認す
る。空いている場合には、レベルの高い無線回線を保持
する第2の無線基地局がカバーするエリアヘのハンドオ
ーバを起動する。 【0009】一方、通信を行っている移動局と無線基地
局との間の通信に利用される無線回線が切断される時間
の存在しないソフトハンドオーバは、符号多重通信(C
DMA:Code Division Multiple Access)において実
現されている。CDMAでは、すべての無線回線が符号
によって区別され、無線基地局ごとに割り当てられる符
号が異なる。従って、複数の異なる無線基地局が同一の
周波数を用いる場合であっても、符号を変更することに
より移動局は複数の異なる無線基地局から同一の信号を
同時に受信することができる。 【0010】移動局が同時に受信した複数の無線基地局
からの信号に対して合成や選択をすることにより、移動
局と特定の無線基地局との間に確保された無線回線を切
断することなく、特定の無線基地局から別の無線基地局
にハンドオーバできる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】図7に示すような再発
呼型ハンドオーバを適用する場合には、瞬断時間の長さ
が比較的大きくなる。瞬断時間が長いと、ストリーミン
グなどリアルタイム性を要求するデータを伝送する場合
に通信品質に大きな影響が生じる。 【0012】また、バックワードハンドオーバを採用す
る場合には、再発呼型ハンドオーバに比べると瞬断時間
が短くなるが、複数の無線基地局相互の間の情報の送受
信と無線リソース制御のために、網側に複数の無線基地
局を統括制御するための集中制御局が必要になる。従っ
て、自律分散型システムヘの適用には問題がある。一
方、従来のソフトハンドオーバを行う場合には、異なる
複数の無線基地局から同一の信号を同時に受信する必要
があるので、CDMA以外の通信では利用できなかっ
た。 【0013】本発明は、回線の切断を伴わないハンドオ
ーバ方法を、TDMAなどの通信でも実現可能にするこ
とを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】請求項1は、複数の無線
基地局と少なくとも1つの移動局とで構成され、前記移
動局が無線通信によりいずれか1つの無線基地局との間
で信号伝送を行うシステムを制御し、通信を行っている
移動局が当該移動局と通信を行っているハンドオーバ元
の無線基地局のカバーするエリアを外れる位置に移動す
る際に、前記移動局と通信する無線基地局を前記ハンド
オーバ元の無線基地局からハンドオーバ先の無線基地局
に切り替えるためのハンドオーバ方法において、移動局
と無線基地局との同期を確立する際に、予め定めたパタ
ーンと受信した同期信号との相関を示す値を第1の閾値
と比較して同期信号を検出するとともに、連続的に同期
信号が検出される回数が第2の閾値以上になるまで処理
を繰り返し、前記移動局の通信開始時には、前記移動局
と第1の無線基地局との間で、第1の閾値及び第2の閾
値としてそれぞれ第1の値及び第2の値を用いて同期を
確立し、前記移動局と前記第2の無線基地局との間で同
期を確立する際には、前記第1の値とは異なる第3の値
を第1の閾値として用い、前記第2の値とは異なる第4
の値を第2の閾値として用い、移動局と第1の無線基地
局との間で第1の無線回線が確立され、前記移動局と前
記第1の無線基地局との間で通信を行っている場合に、
前記第1の無線回線の品質の悪化を検出する前に、第2
の無線基地局をハンドオーバ先の無線基地局として決定
するとともに、前記第1の無線回線の品質の悪化を検出
する前に、前記第1の無線回線の信号フレームの空き時
間を利用して、前記第2の無線基地局と前記移動局との
間でフレーム同期を確立し、前記第1の無線回線の品質
の状況に応じて、前記第1の無線回線を保持したまま、
前記第2の無線基地局と前記移動局との間に第2の無線
回線を新たに割り当て、前記第1の無線回線から前記第
2の無線回線に完全に切り替える前に、前記移動局が前
記第1の無線基地局及び前記第2の無線基地局の双方か
らの信号を受信することを特徴とする。 【0015】例えば、TDMAを用いた一般的な自律分
散型の通信システムでは、複数の無線基地局の信号フレ
ームが互いに同期していないので、移動局は利用する無
線基地局を変える度にフレーム同期を取り直す必要があ
る。フレーム同期を取り直す間は情報の伝送ができない
ので、回線の瞬断が生じることになる。しかし、請求項
1においては、第1の無線回線の品質の悪化を検出する
前に、第1の無線回線の信号フレームの空き時間を利用
して、第2の無線基地局と移動局との間で同期を確立す
るので、ハンドオーバによって第1の無線回線を切断す
る前に、移動局と第2の無線基地局との間でも通信する
ことができる。つまり、ソフトハンドオーバが実現され
る。 【0016】例えば、TDMAの信号フレームの中に
は、当該移動局にとって意味のある信号の現れないアイ
ドル時間(空き時間)が存在する。従って、互いに信号
フレームが同期していない第1の無線基地局及び第2の
無線基地局が存在する場合には、第1の無線基地局の信
号フレームのアイドル時間中に、第2の無線基地局の信
号フレームの同期信号(ユニークワード)が現れる。 【0017】このため、第1の無線基地局と通信してい
る移動局は、両者の間の第1の無線回線を維持したま
ま、アイドル時間中に第2の無線基地局の同期信号を検
出して、第2の無線基地局の信号フレームと同期を取る
ことができる。つまり、第1の無線回線を切断すること
なく、第2の無線回線を確立することができる。 【0018】一般的な通信システムにおいては、複数の
無線基地局の各々と特定の移動局との間の回線品質がい
つも同じではない。また、例えば移動局と第1の無線基
地局とがそれらの間の第1の無線回線を用いて通信して
いるときに、移動局とハンドオーバ先の第2の無線基地
局との間の第2の無線回線の回線品質が第1の無線回線
の回線品質よりも悪い場合がある。 【0019】一般に、信号フレームと同期を取る場合に
は、受信された信号フレームに含まれる同期信号(ユニ
ークワード)と予め定められたパターンとの相関に基づ
いて、同期信号のタイミングを検出する。実際には、相
関値を第1の閾値と比較した結果により同期信号を検出
し、更にその同期信号を同じタイミングで連続的に検出
した回数が第2の閾値以上になるまで同期信号の検出を
繰り返す。 【0020】このようなフレーム同期を実施する場合に
は、例えば図2に示すように、回線のビット誤り率(B
ER)と相関検出閾値及び後方保護段数に応じて不同期
率が変化する。前記第1の閾値及び第2の閾値が、それ
ぞれ図2の相関検出閾値及び後方保護段数に対応する。
このため、回線品質の良い(ビット誤り率の小さい)回
線を前提としたフレーム同期条件を用いて同期を行う場
合には、品質の悪い回線で同期を行う際に誤同期率及び
不同期率が増加してフレーム同期を確立できない状態に
陥る。逆に、回線品質の劣る方の無線基地局に合わせて
フレーム同期条件を決定する場合には、通常の通信を行
う無線基地局に対してフレーム同期を行う場合に長い時
間がかかる。 【0021】しかし、請求項1においては、移動局の通
信開始時には、移動局と第1の無線基地局との間で、同
期用のパラメータである第1の閾値及び第2の閾値とし
てそれぞれ第1の値及び第2の値を用いて同期を確立
し、ハンドオーバ先の第2の無線基地局との間で同期を
確立する際には、同期用のパラメータとして第3の値及
び第4の値を用いるので、回線品質に適応した望ましい
フレーム同期を実現できる。 【0022】すなわち、最初に通信を行う第1の無線基
地局との間では、品質の良い無線回線を前提としたフレ
ーム同期条件を用いて短時間で同期を合わせることがで
き、ハンドオーバ先の第2の無線基地局との間の無線回
線の品質が劣る場合でも、品質の悪い無線回線を前提と
したフレーム同期条件を用いることにより、不同期及び
誤同期が生じる確率を低減できる。 【0023】 【発明の実施の形態】本発明のハンドオーバ方法の実施
の形態を図1〜図6に示す。この形態は全ての請求項に
対応する。図1はこの形態のハンドオーバの動作を示す
フローチャートである。図2はフレーム同期で使用する
各パラメータの違いと不同期率/誤同期率との関係を示
すグラフである。図3は通信システムの構成例を示すブ
ロック図である。図4は同期確立処理を示すフローチャ
ートである。図5はこの形態の通信制御動作シーケンス
を示すタイムチャートである。図6は信号フレームのタ
イミングの例を示すタイムチャートである。 【0024】この形態では、図3に示すような通信シス
テムを想定する。すなわち、移動局20の周囲に複数の
無線基地局10(1),10(2),10(3)が存在している。図
3の例では、移動局20は2つの無線基地局10(1)及
び10(2)のそれぞれの通話エリアに含まれる位置に存在
している。また、この通信システムにおいては、TDM
A信号フレームを用いて、時分割多重信号により各無線
基地局10と移動局20との間で双方向に信号を伝送で
きる。3つの無線基地局10(1),10(2),10(3)は同一
の通信システムに属しているが、それらが送出するTD
MA信号フレームの報知チャネルのタイミングは互いに
独立している。なお、図示しないが3つの無線基地局1
0(1),10(2),10(3)は共通の有線通信網と接続されて
いる。 【0025】例えば、有線通信網に接続された特定の端
末局と通信するために移動局20が発呼すると、通常
は、移動局20に最も近い位置に存在する無線基地局1
0(1)が選択され、無線基地局10(1)を介して通信が実
施される。すなわち、移動局20と無線基地局10(1)
との間に無線回線が確保される。また、移動局20の送
受信のタイミングを無線基地局10(1)のTDMA信号
フレームのタイミングと合わせるために、移動局20は
図1に示すステップS11で同期を確立する。 【0026】そして、無線基地局10(1)は、移動局2
0からの回線割り当て要求に応答して、図1のステップ
S12で空いている無線回線を移動局20との通信用に
割り当てる。ここで割り当てた無線回線を、以下の説明
では第1の無線回線と呼ぶ。この第1の無線回線は、例
えば図6に示すように、互いに同期した第1の無線基地
局の信号フレームと移動局の信号フレーム(A)との共
通な1つの通信チャネルとして割り当てられる。 【0027】この後、移動局20と無線基地局10(1)
との間で、第1の無線回線を用いて通信を行う(ステッ
プS13)。通信を行いながら、移動局20は無線基地
局10(1)のTDMA信号フレームのアイドル時間(当
該移動局にとって意味のある信号の現れない空き時間)
を利用して、周辺に存在する各無線基地局10(2),1
0(3)が放射するTDMA信号フレームの報知チャネル
バーストを観測し、各無線基地局10(2),10(3)から
到来する電波のレベルをそれぞれ検出する。そして、も
っともレベルの高い報知チャネルバーストを放射してい
る無線基地局10をハンドオーバ先無線基地局として決
定する(ステップS14)。 【0028】ステップS14は定期的に繰り返し実行さ
れるので、移動局20のハンドオーバ先基地局は定期的
に更新される。例えば、図3に示す無線基地局10(2)
の放射する報知チャネルバーストが最もレベルが高い場
合には、無線基地局10(2)がハンドオーバ先無線基地
局に決定される。以下の説明では、無線基地局10(2)
がハンドオーバ先無線基地局の場合を想定して説明す
る。 【0029】ハンドオーバ先無線基地局を決定した後、
移動局20は、無線基地局10(1)におけるTDMA信
号フレームのアイドル時間を利用して、ハンドオーバ先
の無線基地局10(2)から到来するTDMA信号フレー
ムを監視して、それとの同期を確立する(ステップS1
5)。図1のステップS11及びS15で移動局20が
実行する同期確立のための処理は、実際には図4に示す
ような手順で処理される。図4に示す処理について、以
下に説明する。 【0030】TDMA信号フレームの報知チャネルバー
スト(図6参照)には、ユニークワード(UW)と呼ば
れる同期信号が含まれている。ユニークワードのパター
ンは予め定めてあるので、受信したTDMA信号フレー
ムの内容と予め定めたパターンとの相関を検出すること
により、ユニークワードが現れたタイミングを検出でき
る。 【0031】図4のステップS32で、移動局20が受
信したTDMA信号フレームについてユニークワードの
相関検出を行う。実際には、ユニークワードの全ビット
について、一致及び不一致を調べる。もしも伝送誤りが
ない場合には、受信信号にユニークワードの現れるタイ
ミングでは、予め定められたパターンのデータと受信し
たユニークワードの各ビットとが完全に一致する。しか
し、実際には伝送誤りの発生により一致しないビットが
現れる。ここでは、不一致のビット数を相関値とする。 【0032】図4の処理においては、実際の伝送路で発
生する伝送誤りを考慮して、一致しないビット数が閾値
th1未満の場合にはユニークワードを検出したものと
みなす。この閾値th1は、相関検出閾値と呼ばれる。
すなわち、S33ではステップS32で検出された相関
値(不一致のビット数)と閾値th1とを比較する。検
出した相関値が閾値th1以上の場合には、ステップS
24でカウンタiをクリアする。検出した相関値が閾値
th1未満の場合には、ユニークワードを検出したもの
とみなし、ステップS35に進んでカウンタiを更新す
る。従って、カウンタiの値は、ユニークワードを連続
的に検出した回数(フレーム数)に対応する。 【0033】ステップS36では、カウンタiの値を閾
値th2と比較する。そして、カウンタiの値が閾値t
h2未満の場合には、ステップS32に戻って処理を繰
り返し行う。また、カウンタiの値が閾値th2以上に
なると、ステップS36からS37に進み、検出したユ
ニークワードのタイミングに移動局20の送受信のタイ
ミングが同期したとする。 【0034】つまり、閾値th2以上のフレームに渡っ
て連続的にユニークワードの検出に成功した場合に、そ
のユニークワードのタイミングに同期する。閾値th2
は、後方保護段数と呼ばれる。この形態では、実際の無
線伝送路の状況変化を考慮して、図4の同期確立処理に
用いる閾値th1,th2を状況に応じて変更してい
る。実際には、図1に示すステップS11のように最初
の通信のために信号フレームとの同期を確保する場合や
通信中の無線基地局との同期を確保する場合には図4に
示す「第1条件」の閾値th1,th2を適用し、ステ
ップS15のようにハンドオーバ先の信号フレームとの
同期を確保する場合には、図4に示す「第2条件」の閾
値th1,th2を適用するように自動的に切り替え
る。 【0035】ここでは「第1条件」,「第2条件」のい
ずれにおいてもユニークワード長として64ビットを想
定し、いずれの場合も希望誤同期率を(1.0×1
-16)以下とした。また、伝送路の想定されるビット
誤り率(BER)として、「第1条件」の場合には
(1.0×10-3)を適用し、「第2条件」の場合には
(5.0×10-2)を適用して各閾値th1,th2を
決定した。 【0036】図2に示される特性から分かるように、ビ
ット誤り率の異なる伝送路を用いる場合にも、相関検出
閾値(th1)及び後方保護段数(th2)を変更する
ことにより、誤同期率の増大を抑制できる。勿論、後方
保護段数を大きくすると同期が完了するまでの所要時間
は長くなるが、この形態ではハンドオーバ動作が起動す
る前にハンドオーバ先の無線基地局10(2)の信号フレ
ームに対して同期を確立するので、時間には十分な余裕
がある。 【0037】つまり、この形態では通信を行っている移
動局20が現在通信を行っている無線基地局10(1)と
は異なるハンドオーバ先の無線基地局10(2)に対して
TDMAフレーム同期を確立する場合には、現在通信を
行っている無線基地局10(1)にTDMAフレームの同
期を確立する場合とは異なる後方保護段数(th2)及
び相関検出閾値(th1)を用いる。 【0038】再び図1を参照して説明を続ける。移動局
20がハンドオーバ先の無線基地局10(2)との間で同
期を確立した後、移動局20と無線基地局10(1)との
間の第1の無線回線の品質が悪化すると、ステップS1
6からステップS17に進む。ステップS17では、移
動局20からの回線割り当て要求により、無線基地局1
0(2)がそれらの間に新たな無線回線を第2の無線回線
として割り当てる。この第2の無線回線は、例えば図6
に示すように、同期した第2の無線基地局の信号フレー
ムの1つの通信チャネルに割り当てられる。 【0039】このときには、図6に示すように移動局2
0と第1の無線基地局10(1)との間には第1の無線回
線が割り当てられ、移動局20と第2の無線基地局10
(2)との間には第2の無線回線が割り当てられているの
で、移動局20は2つの無線回線を同時に利用できる。
そこで、ステップS18では、2つの無線回線を同時に
利用して通信を継続する。この場合、2つの無線回線を
有効に利用するため、移動局20は2つの無線回線で伝
送された同一の信号の合成又は選択を実施する。例え
ば、2つの無線回線の誤り発生率が同じ程度なら、2つ
の無線回線で伝送された信号を合成して誤りを低減した
信号を生成する。また、2つの無線回線の誤り発生率が
大きく異なる場合には、誤り発生率の小さい無線回線の
信号だけを優先的に選択する。このような処理によっ
て、通信品質が改善される。 【0040】また、2つの無線回線のいずれか一方の品
質が著しく悪化した場合には、ステップS19からS2
0に進み、品質の低下した一方の無線回線を切断してス
テップS13に戻りハンドオーバ動作を完了する。従っ
て、図1に示す制御手順により、移動局20とハンドオ
ーバ元の無線基地局10(1)とハンドオーバ先の無線基
地局10(2)との間では、図5に示すような通信制御動
作シーケンスが実施される。 【0041】なお、以上の説明では、移動局20が無線
基地局10(1)の通話エリアから無線基地局10(2)の通
話エリアに移動する場合を想定したが、例えば、移動局
20が無線基地局10(1)の通話エリア外に出ることな
く、無線基地局10(1)に近づくように移動する場合に
は、2つの無線回線を同時に確保した後で、無線基地局
10(2)との無線回線を切断するようにハンドオーバ動
作することもできる。 【0042】 【発明の効果】請求項1によれば、ハンドオーバの起動
前にハンドオーバ先基地局との同期を確立するので、無
線回線の切断を伴うことなくハンドオーバすることがで
き、TDMAの通信システムにおいてもソフトハンドオ
ーバを実現できる。また請求項2によれば、ハンドオー
バ元の無線基地局との間の無線回線に比べてハンドオー
バ先の無線基地局との間の無線回線の品質が劣っている
場合であっても、フレーム同期の際に誤同期が発生する
のを防止できる。また、フレーム同期の所要時間の増大
を抑制できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施の形態のハンドオーバの動作を示すフロー
チャートである。 【図2】フレーム同期で使用する各パラメータの違いと
不同期率との関係を示すグラフである。 【図3】通信システムの構成例を示すブロック図であ
る。 【図4】同期確立処理を示すフローチャートである。 【図5】実施の形態の通信制御動作シーケンスを示すタ
イムチャートである。 【図6】信号フレームのタイミングの例を示すタイムチ
ャートである。 【図7】再発呼型ハンドオーバの動作を示すフローチャ
ートである。 【図8】バックワードハンドオーバの動作を示すフロー
チャートである。 【符号の説明】 10 無線基地局 20 移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−30949(JP,A) 特開 平10−23504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の無線基地局と少なくとも1つの移
    動局とで構成され、前記移動局が無線通信によりいずれ
    か1つの無線基地局との間で信号伝送を行うシステムを
    制御し、通信を行っている移動局が当該移動局と通信を
    行っているハンドオーバ元の無線基地局のカバーするエ
    リアを外れる位置に移動する際に、前記移動局と通信す
    る無線基地局を前記ハンドオーバ元の無線基地局からハ
    ンドオーバ先の無線基地局に切り替えるためのハンドオ
    ーバ方法において、移動局と無線基地局との同期を確立する際に、予め定め
    たパターンと受信した同期信号との相関を示す値を第1
    の閾値と比較して同期信号を検出するとともに、連続的
    に同期信号が検出される回数が第2の閾値以上になるま
    で処理を繰り返し、 前記移動局の通信開始時には、前記移動局と第1の無線
    基地局との間で、第1の閾値及び第2の閾値としてそれ
    ぞれ第1の値及び第2の値を用いて同期を確立し、 前記移動局と前記第2の無線基地局との間で同期を確立
    する際には、前記第1の値とは異なる第3の値を第1の
    閾値として用い、前記第2の値とは異なる第4の値を第
    2の閾値として用い、 移動局と第1の無線基地局との間で第1の無線回線が確
    立され、前記移動局と前記第1の無線基地局との間で通
    信を行っている場合に、 前記第1の無線回線の品質の悪化を検出する前に、第2
    の無線基地局をハンドオーバ先の無線基地局として決定
    するとともに、 前記第1の無線回線の品質の悪化を検出する前に、前記
    第1の無線回線の信号フレームの空き時間を利用して、
    前記第2の無線基地局と前記移動局との間でフレーム同
    期を確立し、 前記第1の無線回線の品質の状況に応じて、前記前記第
    1の無線回線を保持したまま、前記第2の無線基地局と
    前記移動局との間に第2の無線回線を新たに割り当て、 前記第1の無線回線から前記第2の無線回線に完全に切
    り替える前に、前記移動局が前記第1の無線基地局及び
    前記第2の無線基地局の双方からの信号を受信すること
    を特徴とするハンドオーバ方法。
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