JPH0719783B2 - 結晶成長方法 - Google Patents

結晶成長方法

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JPH0719783B2
JPH0719783B2 JP11525886A JP11525886A JPH0719783B2 JP H0719783 B2 JPH0719783 B2 JP H0719783B2 JP 11525886 A JP11525886 A JP 11525886A JP 11525886 A JP11525886 A JP 11525886A JP H0719783 B2 JPH0719783 B2 JP H0719783B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は発行ダイオードやレーザーダイオード等の発光
素子に用いられる結晶成長方法に関し、特にセレン化亜
鉛半導体または硫化・セレン化亜鉛半導体等のn型伝導
を示す半導体結晶の成長方法に関するものである。
従来の技術 従来はセレン化亜鉛にガリウムを不純物として添加する
ことによりn型のセレン化亜鉛半導体を得る方法が知ら
れている〔例えば、T.Niina,T.Minato and K.Yoneda,ジ
ャパン ジェイ アプライ フィジックス(Jpn.J.App
l.Phys.)21(1982)L387〕。
発明が解決しようとする問題点 しかし、ガリウムを添加したセレン化亜鉛では室温にお
けるキャリヤ密度は最大5×1017cm-3であり、室温にお
ける抵抗率は最小で0.05Ω・cmであった〔例えば、T.Ni
ina,T.Minato and K.Yoneda,ジャパン ジェイ アプラ
イ フィジックス(Jpn.J.Appl.Phys.)21(1982)L38
7〕。
ゆえにこれらの値よりも室温で高いキャリヤ密度または
室温で低い抵抗率をもつセレン化亜鉛半導体は得ること
ができないため、高効率の発光素子が得られないという
問題があった。
そこで本発明は高いキャリヤ密度または低い抵抗率をも
つn型半導体結晶の結晶成長方法を提供することを目的
としている。
問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解決する本発明の技術的な手段は、 分子線エピタキシー法を用いて、少なくともセレン,亜
鉛を分子線として基板上に照射することにより結晶成長
させ、同時に前記基板上に塩化亜鉛の分子線を照射する
ことにより、塩素を不純物として前記結晶に添加する結
晶成長方法とする。
作用 この技術的手段による作用は次のようになる。すなわ
ち、分子線エピタキシー法により不純物の添加として塩
化亜鉛の分子線を用いることにより、塩素を不純物とし
て含むセレン化亜鉛または硫化・セレン化亜鉛は低抵抗
率かつ高キャリヤ密度である。第2図にあるように抵抗
率で最小3×10-3Ω・cmに達し、キャリヤ密度でも最高
1×1019cm-3に達した。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
塩化亜鉛(ZnCl2)の分子線を不純物としてセレン化亜
鉛(ZnSe)の薄膜結晶に添加する場合の成長方法と得ら
れた塩素(Cl)を不純物として含むセレン化亜鉛の抵抗
率及びキャリヤ密度について説明する。
製造に用いる分子線エピタキシー装置は超高真空排気装
置を備えた真空容器内に複数の分子線源(蒸発用ルツ
ボ)と基板支持機構などを設けた一種の真空蒸着装置で
ある。実際の薄膜結晶成長は次のような手順で行なう。
まず原料となる高純度のZn,Se及びZnCl2をそれぞれ個別
の分子線源に充填する。また表面を清浄にしたGaAs単結
晶基板1を基板ホルダー2に第1図のごとく装着する。
第1図において、4はZn分子線、5はSe分子線、6はZn
Cl2分子線であり、3は形成されたZnSe薄膜である。
次に真空容器を10-9Torr以下程度の超高真空にまで排気
する。その後、各分子線源を加熱し適切な分子線強度が
得られるようにする。ここで分子線強度とは、1秒間に
単位面積(1cm2)当りに来る原子の数である。この場
合には例えばZnの分子線4の強度とSeの分子線5の強度
はほぼ同じであるとする。そしてZnの分子線4の強度は
ZnCl2の分子線6の強度の1×107倍以下であることが望
ましい。1×107倍以上であると塩素の添加密度が不十
分であり、得られた塩素添加セレン化亜鉛は高抵抗率,
低キャリヤ密度であって、n型の半導体として望ましく
ない。
次に基板を約600℃に加熱して表面を更に清浄化する。
その後、基板を結晶成長に適切な温度まで下げる。この
基板温度は200℃から400℃が適当である。基板温度が20
0℃以下ではZn及びSeが非常に付着しやすいためにZnやS
eの密度の高い部分ができてしまい結晶性が悪い。また
基板温度が400℃以上では得られた結晶からのZnやSeの
再蒸発があるためにやはり結晶性が悪い。
以上のような方法により作製したZnSe薄膜3の結晶は、
塩素(Cl)がドナーとして有効にとりこまれており、n
型伝導が生じる。そしてガリウム(Ga)に比べてCl添加
のZnSeの方がすぐれたn型伝導を示す理由の詳細は不明
であるが、一般に周期律表III族元素(例えば、Ga)よ
りVII族元素(例えば、Cl)の方がイオン化傾向が大き
いために、結晶中でドナーとして有効に作用するものと
考えられる。
第2図は塩素添加のZnSeの室温における電気特性を示し
たものである。横軸はZnCl2のルツボの温度である。左
の縦軸は抵抗率であり、右の縦軸はキャリヤ密度を示し
たものである。ZnCl2のルツボの温度を高くすることはZ
nCl2分子線強度を強くすることに一致している。第2図
に示されるようにZnCl2のルツボの温度が250℃のとき高
いキャリヤ密度1×1019cm-3と低い抵抗率3×10-3Ω・
cmを示す。またより高いZnCl2のルツボの温度にするこ
とによって、より高いキャリヤ密度とより低い抵抗率を
もつことは明らかである。
以上、述べた実施例は塩素添加のZnSeとその作製方法で
あるが、本発明の方法はZnSeのSeの一部を硫黄(S)で
置換してGaAs基板との格子整合をはかったZnSxSe1-x
ついても塩素の添加は同様に適用できる。
発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば高いキャリヤ密
度と低い抵抗率をもって優れたZnSe及びZnSSeのn型半
導体結晶を得ることができた。その結果、pn接合または
MIS構造の発光素子が実現でき、実用的にきわめて有用
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による半導体の成長方法を示
すための概略図、第2図は塩素添加ZnSeの室温における
電気特性を示す図である。 1……GaAs単結晶基板、3……ZnSe薄膜、4……Zn分子
線、5……Se分子線、6……ZnCl2分子線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−39798(JP,A) 第31回応用物理学関係連合講演会講演予 稿集(1984年)P.514 1a−E−9 第33回応用物理学関係連合講演会講演予 稿集(1986年)P.689 4p−V−3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子線エピタキシー法を用いて、少なくと
    もセレン,亜鉛を分子線として基板上に照射することに
    より結晶成長させ、同時に前記基板上に塩化亜鉛の分子
    線を照射することにより、塩素を不純物として前記結晶
    に添加する ことを特徴とする結晶成長方法。
  2. 【請求項2】基板として砒化ガリウム単結晶を用いた 特許請求の範囲第1項記載の結晶成長方法。
  3. 【請求項3】砒化ガリウムと同一格子定数を有する組成
    の硫化・セレン化亜鉛に不純物として塩素を添加した 特許請求の範囲第1項記載の結晶成長方法。
  4. 【請求項4】基板の温度を摂氏200度から400度にした 特許請求の範囲第1項記載の結晶成長方法。
  5. 【請求項5】亜鉛の分子線強度は、塩化亜鉛の分子線強
    度の1×107倍以下にした 特許請求の範囲第1項記載の結晶成長方法。
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第31回応用物理学関係連合講演会講演予稿集(1984年)P.5141a−E−9
第33回応用物理学関係連合講演会講演予稿集(1986年)P.6894p−V−3

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