JPH07196023A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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JPH07196023A
JPH07196023A JP5351026A JP35102693A JPH07196023A JP H07196023 A JPH07196023 A JP H07196023A JP 5351026 A JP5351026 A JP 5351026A JP 35102693 A JP35102693 A JP 35102693A JP H07196023 A JPH07196023 A JP H07196023A
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    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
    • B60T8/1769Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS specially adapted for vehicles having more than one driven axle, e.g. four-wheel drive vehicles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パートタイム4WDの駆動状態を正確に判別
し、駆動状態に適したアンチスキッド制御を行うこと。 【構成】 前輪の平均車輪速度を計算し出力する前輪平
均速度計算手段(SfCAL)を備える。後輪の平均車
輪速度を計算し出力する後輪平均速度計算手段(SrC
AL)を備える。前後速度差計算手段(SBTCAL)
は、前輪の平均車輪速度と後輪の平均車輪速度の差であ
る前後速度差を計算し出力する。平滑化前後速度差計算
手段(FLTR)は、前後速度差を平滑化した平滑化前
後速度差を計算し出力する。駆動状態判別手段(DJD
G)は、アンチスキッド制御中に平滑化前後速度差が所
定の上限閾値と下限閾値の範囲内であれば四輪駆動と判
断し、平滑化前後速度差が所定の上限閾値と下限閾値の
範囲外であれば二輪駆動と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンチスキッド制御装置
に関し、特に二輪駆動と四輪駆動を切換可能な車両(パ
ートタイム4WD)に適用されるアンチスキッド制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動(4WD)の車両にアンチスキ
ッド制御装置を適用する場合、前輪の車輪軸と後輪の車
輪軸が連結されているため、特に低摩擦係数路では各車
輪の同期傾向が大きくなる。そのため、二輪駆動(2W
D)の車両の一般的な制御、例えば、前輪を各車輪毎に
独立して制御し後輪をセレクトロー制御すると、各輪の
スリップが大きくなって車両安定性が低下するすると共
に車両に不快な振動が発生する。
【0003】これに対して、従来より、4WD車両用の
アンチスキッド制御装置が提供されている。例えば、特
開平1−311939では、左右前輪の平均車輪速度と
左右後輪の平均車輪速度の差が大きいときには、上記2
WD車両用の一般的な制御を行い、この差が小さいと
き、すなわち各車輪の車輪速度が同期する傾向にあると
きは、同じ液圧系統に属する車輪をセレクトロー制御す
ることにより、各車輪の干渉を防止することが提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両の駆動方式とし
て、前輪あるいは後輪のいずれか一方を車輪軸を駆動す
る2WDと前後輪を直結した4WDとを切換可能なパー
トタイム4WDがある。このパートタイム4WDに上記
従来の4WD用アンチスキッド制御装置を適用した場
合、不都合が生じる。
【0005】すなわち、このパートタイム4WDでは、
2WD状態であっても、一時的に前輪の平均車輪速度と
後輪の平均車輪速度の差が小さくなることがある。この
場合、上記従来のアンチスキッド制御装置のように、同
じ液圧系統に属する車輪がセレクトロー制御すると、制
動力が低下して停止距離が長くなる。
【0006】また、このパートタイム4WDでは、4W
D状態の場合、前輪の車輪速度と後輪の車輪速度は同期
するものの、駆動軸(プロペラシャフト)のねじり剛性
によっては、位相のずれが生じ、前輪平均速度と後輪平
均速度の差は振動成分をもち、この差が一時的に大きく
なることがある。この場合、上記従来のアンチスキッド
制御装置では、4WD状態にあるにも拘わらず上記2W
Dの制御を行ってしまい、各輪の干渉を的確に防止でき
ないおそれがある。
【0007】さらに、2WDと4WDの切換を検出する
センサを設け、このセンサからの信号をアンチスキッド
制御装置に入力して制動力制御を切換えることも考えら
れるが、この切換センサを設けるとコストの増加を招く
と共に信頼性の点で問題がある。
【0008】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するためになされたものであって、パートタイム4WD
の駆動状態を正確に判別し、駆動状態に適したアンチス
キッド制御を行うことができるアンチスキッド制御装置
を提供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、二輪駆
動と四輪駆動を切換え可能な車輪のアンチスキッド制御
装置であって、前輪の平均車輪速度を計算し出力する前
輪平均速度計算手段と、後輪の平均車輪速度を計算し出
力する後輪平均速度計算手段と、上記前輪の平均車輪速
度と後輪の平均車輪速度の差である前後速度差を計算し
出力する前後速度差計算手段と、上記前後速度差を平滑
化した平滑化前後速度差を計算し出力する平滑化前後速
度差計算手段と、アンチスキッド制御中に上記平滑化前
後速度差が所定の上限閾値と下限閾値の範囲内であれば
四輪駆動と判断し、上記平滑化前後速度差が所定の上限
閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆動と判断する駆
動状態判別手段を備え、該駆動状態判別手段により判別
した駆動状態に応じて二輪駆動用のアンチスキッド制御
と四輪駆動用のアンチスキッド制御を切換えることを特
徴とするアンチスキッド制御装置を提供するものであ
る。
【0010】また、本発明は、二輪駆動と四輪駆動を切
換え可能な車輪のアンチスキッド制御装置であって、前
輪の平均車輪速度を計算し出力する前輪平均速度計算手
段と、後輪の平均車輪速度を計算し出力する後輪平均速
度計算手段と、上記前輪の平均車輪速度と後輪の平均車
輪速度の差である前後速度差を計算し出力する前後速度
差計算手段と、上記前後速度差が正であれば加算し、負
であれば減算する演算値を計算する第1の積算手段と、
アンチスキッド制御中に上記演算値が所定の上限閾値と
下限閾値の範囲内であれば四輪駆動と判断し、上記演算
値が所定の上限閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆
動と判断する駆動状態判別手段を備え、該駆動状態判別
手段により判別した駆動状態に応じて二輪駆動用のアン
チスキッド制御と四輪駆動用のアンチスキッド制御を切
換えることを特徴とするアンチスキッド制御装置を提供
するものである。
【0011】さらに本発明は、二輪駆動と四輪駆動を切
換え可能な車輪のアンチスキッド制御装置であって、前
輪の平均車輪速度を計算し出力する前輪平均速度計算手
段と、後輪の平均車輪速度を計算し出力する後輪平均速
度計算手段と、上記前輪の平均車輪速度と後輪の平均車
輪速度の差である前後速度差を計算し出力する前後速度
差計算手段と、上記前後速度差が正であれば加算し、負
であれば減算する演算値を計算する第1の積算手段と、
所定回数の制御サイクル毎に上記演算値を検査し、上記
演算値が正であれば上記演算値を減算し、負であれば上
記演算値を加算する第2の積算手段と、 アンチスキッ
ド制御中に上記演算値が所定の上限閾値と下限閾値の範
囲内であれば四輪駆動と判断し、上記演算値が所定の上
限閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆動と判断する
駆動状態判別手段を備え、該駆動状態判別手段により判
別した駆動状態に応じて二輪駆動用のアンチスキッド制
御と四輪駆動用のアンチスキッド制御を切換えることを
特徴とするアンチスキッド制御装置を提供するものであ
る。
【0012】上記第1の積算手段は、前後速度差が零の
場合を含む所定幅の不感帯を設け、上記前後速度差が該
不感帯の上限値以上の場合には上記演算値を加算し、不
感帯の下限値以下の場合には上記演算値を減算する構成
としてもよい。
【0013】また、上記駆動状態判別手段が二輪駆動状
態であることを検出すると、アンチスキッド制御が終了
するまで二輪駆動用のアンチスキッド制御を行う構成と
することが好ましい。
【0014】また、上記駆動状態判別手段は、車両の制
動開始後所定時間内は、上記下限閾値及び上限閾値の絶
対値を大きく設定して二輪駆動状態の判断が成立しにく
いようにすることが好ましい。
【0015】上記車両が二輪駆動時に後輪駆動であれ
ば、上記駆動状態判別手段の上限閾値の絶対値を下限閾
値の絶対値よりも大きく設定することが好ましい。
【0016】上記車両は二輪駆動時に前輪駆動であれ
ば、上記駆動状態判別手段の下限閾値の絶対値を上限閾
値の絶対値よりも大きく設定することが好ましい。
【0017】また、アンチスキッド制御中に車両の減速
度が所定値以下の場合のみ駆動状態の判別を行い、判別
を行わない場合は二輪駆動用のアンチスキッド制御を行
う構成とすることが好ましい。
【0018】
【作用】本発明に係るアンチスキッド制御装置(請求項
1)では、アンチスキッド制御中に平滑化前後速度差が
所定の上限閾値と下限閾値の範囲内であれば四輪駆動と
判断し、上記平滑化前後速度差が所定の上限閾値と下限
閾値の範囲外であれば二輪駆動し、駆動状態に駆動状態
に応じて二輪駆動用のアンチスキッド制御と四輪駆動用
のアンチスキッド制御を切換える。
【0019】また、本発明の他の構成(請求項2)では
アンチスキッド制御中に前後速度差が正であれば加算
し、負であれば減算する演算値が所定の上限閾値と下限
閾値の範囲内であれば四輪駆動と判断し、演算値が所定
の上限閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆動と判断
し、駆動状態に応じて二輪駆動用と四輪駆動用のアンチ
スキッド制御を切換える。
【0020】この構成に、さらに所定回数の制御サイク
ル毎に上記演算値を検査し、上記演算値が正であれば上
記演算値を減算し、負であれば上記演算値を加算する第
2の積算手段を設けた場合(請求項3)、長期的な車輪
挙動の傾向も加味される。
【0021】また、この構成の場合、前後速度差が零の
場合を含む所定幅の不感帯を設け、上記前後速度差が該
不感帯の上限値以上の場合には上記演算値を加算し、不
感帯の下限値以下の場合には上記演算値を減算する構成
とすれば(請求項4)、車輪速度の振動を除去される。
【0022】さらに、駆動状態判別手段が二輪駆動状態
であることを検出すると、アンチスキッド制御が終了す
るまで二輪駆動用のアンチスキッド制御を行う構成とす
れば、(請求項5)アンチスキッド制御中に二輪駆動用
のアンチスキッド制御からから四輪駆動用のアンチスキ
ッド制御に切り換わることがない。
【0023】さらにまた、車両の制動開始後所定時間内
は、上記下限閾値及び上限閾値の絶対値を大きく設定す
れば(請求項6)、制動開始当初の車輪の振動等の影響
が除去される。
【0024】車両が二輪駆動時に後輪駆動の場合には、
前後速度差が上限側に十分大きくなり得るので、上限閾
値の絶対値を下限閾値の絶対値よりも大きく設定すれ
ば、四輪駆動時に誤って二輪駆動と判断することをより
確実に防止できる。(請求項7)。
【0025】車両が二輪駆動時に前輪駆動の場合には、
前後速度差が下限側に十分大きくなり得るので、下限閾
値の絶対値を上限閾値の絶対値よりも大きく設定すれ
ば、四輪駆動時に誤って二輪駆動と判断することをより
確実に防止することができる。(請求項8)。
【0026】さらに、本発明のアンチスキッド制御装置
において、前後加速度センサを設け、アンチスキッド制
御中に車両の減速度が所定値以下の場合のみ駆動状態の
判別を行い、判別を行わない場合は二輪駆動用のアンチ
スキッド制御を行う構成とした場合には(請求項9)、
本来、二輪駆動用と四輪駆動用のアンチスキッド制御の
切換が必要な低摩擦係数路でのみアンチスキッド制御を
行って制動力が低下することを防止することができる。
【0027】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて本発明に
ついて詳細に説明する。図1及び図2には、本発明の第
1実施例に係るアンチスキッド制御装置を示している。
このアンチスキッド制御装置の制御は2WD時には前輪
駆動のパートタイム4WD駆動車である。
【0028】図中1はエンジン2からの駆動力を伝達す
る駆動軸である。この駆動軸1上にはドライバーの操作
等により接続、切断可能な中央制御機構3を設けてい
る。
【0029】前輪側駆動軸1aに接続した前輪側差動機
構5には、それぞれ左右前輪FL,FRと連結した一対
の車輪軸6a,6bを連結している。一方、後輪側駆動
軸1bに接続した後輪側作動機構7には、それぞれ左右
後輪RL,RRと接続した一対の回転軸8a,8bと接
続している。
【0030】このパートタイム4WDの車両では、ドラ
イバーが切換スイッチ(図示せず。)を操作すれば上記
中央制御機構3を接続、切断して前輪駆動と四輪駆動を
切り換えることができる。
【0031】ブレーキペダル11により作動されるマス
タシリンダ12には、マスタシリンダ側管路13a,1
3bを接続しており、各マスタシリンダ側管路13a,
13bには液圧調節手段14を介して対応する車輪ブレ
ーキ側管路16a,16b,16c,16dに接続して
いる。
【0032】一方のマスタシリンダ側管路13aには、
液圧調節手段14を介して左前輪FLの車輪ブレーキ1
8Aに接続する車輪ブレーキ側管路16aと、右後輪R
Rの車輪ブレーキ18Dに接続する車輪ブレーキ側管路
16dを接続している。他方のマスタシリンダ側管路1
3bには、液圧調節手段14を介して右前輪FRの車輪
ブレーキ18Bに接続する車輪ブレーキ側管路16b
と、左後輪RLの車輪ブレーキ18Cに接続する車輪ブ
レーキ側管路16cを接続している。
【0033】液圧調節手段14は、公知の構造であっ
て、電子制御ユニット20からの駆動信号により作動し
てそれぞれ左右前輪FL,FR、左右後輪RL,RRの
車輪ブレーキ18A,18B,18C,18Dの液圧を
調節するアクチュエータACT1,ACT2,ACT3
ACT4(図2にのみ図示。)を備えている。
【0034】図中WS1,WS2,WS3,WS4は車輪速
センサで、それぞれ左右前輪FL,FR、左右後輪R
L,RRの回転角速度に応じたパルス信号を電子制御ユ
ニット20に出力する。図中GSは、車両の前後方向の
加速度を検出する前後加速度センサである。
【0035】図中BSは、ブレーキスイッチである。こ
のブレーキスイッチBSは、ドライバーがブレーキペダ
ル11を踏み込むとオン状態となり、ブレーキペダル1
1が踏み込み状態にあることを示す信号を電子制御ユニ
ット20に出力する。
【0036】図2に示すように、電子制御ユニット20
は、車輪速度計算手段SCAL1,SCAL2,SCAL
3,SCAL4、車体減速度計算手段GCELCAL、推
定車体速度計算手段VREFCAL、前輪平均速度計算
手段SfCAL、後輪平均速度計算手段SrCAL、駆
動状態判別手段DJDG、アンチスキッド制御判断手段
1,C2,C3,C4、第1セレクトロー手段SL1、第
2セレクトロー手段SL2、第3セレクトロー手段SL
3、第4セレクトロー手段SL4、駆動信号出力手段S
OL1,SOL2,SOL3,SOL4、制御切換手段
SW、制御状態判別手段ALJDGを備えている。
【0037】車輪速度計算手段SCAL1,SCAL2
SCAL3,SCAL4は、それぞれ上記車輪速センサW
1,WS2,WS3,WS4が出力するパルス信号に基づ
いて、左右前輪FL,FR、左右後輪RL,RRの車輪
速度S1,S2,S3,S4を計算する。算出された車輪速
度S1〜S4は、推定車体速度計算手段VREFCAL、
アンチスキッド制御判断手段C1,C2,,C3,C4に出
力される。
【0038】また、車輪速度検出手段SCAL1,SC
AL2は、左右前輪FL,FRの車輪速度S1,S2を前
輪平均速度計算手段SfCALに出力する。同様に、車
輪速度検出手段SCAL3,SCAL4は、左右前輪R
L,RRの車輪速度S3,S4を後輪平均速度計算手段S
rCALに出力する。
【0039】車体減速度計算手段GCELCALは、前
後加速度センサGSからの出力に基づいて、車体の減速
度GCELを計算し、推定車体速度計算手段VREFC
AL、駆動状態判別手段DJDG、及び、アンチスキッ
ド制御判断手段C1〜C4に出力する。
【0040】前輪平均速度計算手段SfCALは、下記
の式(1)に示すように、左右前輪FL,FRの車輪速
度S1,S2の平均である前輪平均速度Sfを計算し、こ
の前輪平均速度Sfを駆動状態判別手段DJDGに出力
する。
【0041】Sf=(S1+S2)/2 …(1)
【0042】後輪平均速度計算手段SrCALは、下記
の式(2)に示すように、左右後輪RL,RRの車輪速
度S3,S4の平均である後輪平均速度Srを計算し、こ
の後輪平均速度Srを駆動状態判別手段DJDGに出力
する。
【0043】Sr=(S3+S4)/2 …(2)
【0044】推定車体速度計算手段VREFCALは、
上記車輪速度S1〜S4から公知の方法により車体の速度
の推定値である推定車体速度Vrを計算し、アンチスキ
ッド制御判断手段C1〜C4に出力する。
【0045】第1実施例の駆動状態判別手段DJDG
は、前後速度差計算手段SBTCAL、フィルタ手段F
LTR及び判別手段JDGを備えている。
【0046】上記前後速度差計算手段SBTCALに
は、前輪平均速度SfCAL、後輪平均速度SrCAL
が入力され、下記の式(3)に示すように、前輪平均速
度Sf、後輪平均速度Srの差である前後速度差Vdを
計算する。この前後速度差Vdはフィルタ手段FLTR
に出力される。
【0047】フィルタ手段FLTRは、上記前後速度差
Vdにフィルタ処理を施して平滑化した平滑化前後速度
差Vdfを計算し、この平滑化前後速度差Vdfを判断
手段JDGに出力する。第1実施例では、下記の式
(4)に示すように前後速度差Vdにローパスフィルタ
処理を施して平滑化前後速度差Vdfを計算する。
【0048】 Vdf=Vdf+(Vd−Vdf)*k …(4)
【0049】上記式(4)中、左辺の平滑化前後速度差
Vdfは、今回の制御サイクルにおける平滑化前後速度
差を示し、右辺の下線を付けた平滑化前後速度差Vdf
は前回の制御サイクルにおける平滑化前後速度差を示し
ている。また、式(4)中、kはフィルタ定数であっ
て、(0<k<1)の範囲で設定される。
【0050】判別手段JDGは、上記平滑化前後速度差
Vdfが上限閾値Vth1と下限閾値Vth2の間の範囲
内にあれば駆動状態を表すフラグFLAGを四輪駆動に
対応する”0”に設定する一方、上記平滑化前後速度差
Vdfが上記範囲外の場合には、フラグFLAGを二輪
駆動に対応する”1”に設定する。このフラグFLAG
の値は制御切換手段SWに出力される。
【0051】判断手段JDGには、上記ブレーキスイッ
チBSから信号が入力され、この信号から制動の開始を
検出し、制動開始後所定時間内は上限閾値Vth1と下
限閾値Vth2の絶対値を大きく設定している。また、
上記判断手段JDGは、上記制御状態判別手段ALJD
Gからアンチスキッド制御中であることを示す信号AL
と上記車体減速度計算手段GCELCALから車体減速
度が入力され、ALが入力中でかつGCELが所定値よ
り小さいときに駆動状態判別許可フラグJDGFLを”
1”に設定し、それ以外のときは”0”に設定する。こ
の駆動状態判別許可フラグJDGFLの値はフラグFL
AGとともに制御切換手段SWに出力される。さらに、
判断手段JDGには上記車体減速度計算手段GCELC
ALから車体減速度GCELが入力され、この値が所定
の値以上の場合にのみ駆動状態の判断を行う。
【0052】アンチスキッド制御判断手段C1,C2,C
3,C4は、それぞれ推定車体速度VREFと左右前輪F
L,FR及び左右後輪RL,RRの車輪速度S1,S2
3,S4を比較して各車輪FL,FR,RR,RLのス
キッド状況を検出し、いずれかの車輪にロック兆候があ
ると判断した場合には、その車輪の車輪ブレーキ18A
〜18Dの減圧を指令する信号を出力する。また、ロッ
ク兆候が解除した後は、上記のように推定車体速度VR
EFと車輪速度S1〜S4を比較しつつ、その車輪の車輪
ブレーキ18A〜18Dの加圧又は保持を指令する信号
を出力する。
【0053】第1実施例では、二輪駆動時のアンチスキ
ッド制御と四輪駆動時のアンチスキッド制御とを切換え
る、上記 アンチスキッド制御判断手段C1,C2
3,C4が出力する減圧、加圧又は保持を指令する信号
を第1セレクトロー手段SL1、第2セレクトロー手段
SL2、第3セレクトロー手段SL3に出力している。
【0054】まず、左前輪FLに対応するアンチスキッ
ド制御判断手段C1の加減圧判断を示す信号は、駆動信
号出力手段SOL1と第1セレクトロー手段SL1に入
力される。右前輪FRのアンチスキッド制御判断手段C
2の加減圧判断を示す信号は、駆動信号出力手段SOL2
と第2セレクトロー手段SL2に入力され。また、左右
後輪RL,RRに対応するアンチスキッド制御判断手段
3,C4の加減圧判断を示す信号は第3セレクトロー手
段SL3に入力される。
【0055】第3セレクトロー手段SL3の出力は、制
御切換手段SWと第2セレクトロー手段SL2に出力さ
れる。また、第1セレクトロー手段SL1及び第2セレ
クトロー手段SL2の出力は第4セレクトロー手段に出
力され、第4セレクトロー手段の出力は、制御切換手段
SWに出力される。
【0056】上記第1から第4セレクトロー手段SL1
〜SL4は、入力された信号の内、ロック兆候の大きい
車輪FL,FR,RL,RRに対応する信号を出力す
る。
【0057】第1セレクトロー手段SL1は、左前輪F
Lのアンチスキッド制御判断手段C1の出力する信号と
第3セレクトロー手段SL3が出力する信号のうちロッ
ク兆候の大きい方の信号を第4セレクトロー手段SL4
に出力する。
【0058】第2セレクトロー手段SL2は、右前輪F
Rのアンチスキッド制御判断手段C2の出力する信号と
第3セレクトロー手段SL3が出力する信号のうちのロ
ック兆候の大きい方の信号を第4セレクトロー手段SL
4に出力する。
【0059】第3セレクトロー手段SL3は、左右後輪
RL,RRのアンチスキッド制御判断手段C3,C4の出
力する信号のうちロック兆候が大きい方の信号を第2セ
レクトロー手段SL2と制御切換手段SWの第2入力b
に出力する。
【0060】第4セレクトロー手段SL4は、第1セレ
クトロー手段SL1が出力する信号と第3出力手段SL
3が出力する信号のうちロック兆候が大きい方の信号を
制御切換手段SWの第1入力aに出力する。
【0061】制御切換手段SWには、第1入力aと第2
入力bを備える一方、出力cを備えている。第1入力a
は、上記第4セレクトロー手段SL4に接続し、第2入
力bには第3セレクトロー手段SL3を接続している。
また、出力cには駆動信号出力手段SOL3,SOL4
接続している。
【0062】また、制御切換手段SWには、上記駆動状
態判別手段DJDGから駆動状態判別許可フラグDJF
GL”1”でかつフラグFLAG”0”の場合には、上
記第1入力aと出力cを接続する一方、駆動状態判別許
可フラグDJFGL”0”あるいはFLAG”1”の場
合には、上記第2入力bと出力cを接続する。
【0063】駆動信号出力手段SOL1,SOL2,SO
3,SOL4は入力された加圧、減圧又は保持を指示す
る信号に基づいて、それぞれ左右前輪FL,FR、左右
後輪RL,RRの車輪ブレーキ18A,18B,18
C,18Dに対応するアクチュエータACT1,AC
2,ACT3,ACT4に駆動信号を出力する。
【0064】第1実施例では、上記のような構成の第1
から第4セレクトロー手段SL1〜SL4と制御切換手
段SWを備えているため、駆動状態判別フラグJDGF
Lが”1”でかつフラグFLAGが”0”のとき、駆動
状態の判別が行われ、車両が四輪駆動状態のときには左
右前輪FL,FRに対応する駆動信号出力手段SO
1,SOL2にはアンチスキッド制御判断手段C1,C2
から直接信号が入力される。また、このとき、左右後輪
RL,RRに対応する駆動信号出力手段SOL3,SO
4には、第4セレクトロー手段SL4から信号が出力
され、左右前輪FL,FR、左右後輪RL、RRのアン
チスキッド制御判断手段C1〜C4のうち最もロック兆候
の大きいものの信号が入力される。
【0065】一方、駆動状態判別許可フラグJDGFL
が”0”あるいはフラグFLAGが”1”のとき、駆動
状態の判別が行われ、あるいは車両が二輪駆動状態のと
きには、左右前輪FL,FRに対応する駆動信号出力手
段SOL1,SOL2にはアンチスキッド制御判断手段C
1,C2から直接信号が入力される。また、このとき、左
右後輪RL,RRに対応する駆動信号出力手段SO
3,SOL4には、第3セレクトロー手段SL3から信
号が出力され、左右後輪RL、RRのアンチスキッド制
御判断手段C3,C4の信号のうち車輪速度が低い方の信
号が入力される。
【0066】このように本実施例では、駆動状態判別フ
ラグJDGFLが”1”でかつフラグFLAGが”0”
のとき、駆動状態の判別が行われない、あるいは二輪駆
動状態のときでアンチスキッド制御を切換えている。
【0067】制御状態判別手段ALJDGは上記駆動信
号出力手段SOL1〜SOL4が出力する駆動信号から左
右前輪FL,FR、左右後輪RL,RRのいずれかにつ
いてアンチスキッド制御が行われているか否かを判断
し、アンチスキッド制御が行われている場合には、アン
チスキッド制御中であることを示す信号ALを駆動状態
判別手段DJDGに出力する。
【0068】次に、図3及び図4に示すフローチャート
に基づいて第1実施例の作動について説明する。まず、
ステップ#1において車輪速度計算手段SCAL1〜S
CAL4が車輪速センサWS1〜WS4のパルス信号を読
み込んで、ステップ#2において各車輪FL,FR,R
L,RRの車輪速度S1〜S4を計算する。
【0069】次に、ステップ#3において、車体減速度
計算手段GCELCALが前後加速度センサGSの出力
信号を読み込んで、ステップ#4において車体減速度G
CELを計算する。
【0070】ステップ#5では、前輪平均速度計算手段
SfCALが上記式(1)に基づいて前輪平均速度Sf
を計算する。ステップ#6では、後輪平均速度計算手段
SrCALが上記式(2)に基づいて後輪平均速度Sr
を計算する。
【0071】ステップ#7からステップ#22の処理は
駆動状態判別手段DJDGが行う。まず、ステップ#7
において、前後速度差計算手段SBTCALが上記式
(3)に基づいて前後速度差Vdを計算する。ステップ
#8では、フィルタ手段FLTRが上記式(4)に基づ
いて前後車輪速度Vdに対してローパスフィルタ処理を
施して平滑化前後速度差Vdfを計算する。
【0072】ステップ#9では、判断手段JDGがブレ
ーキスィッチBSから信号が入力されているか否かに基
づいて車両が制動中か否かを判断し、制動中の場合に
は、ステップ#10に移行し、制動中でない場合にはス
テップ#11に移行する。
【0073】ステップ#10では制動タイマSTPTM
に”1”加算する。ステップ#11では制動タイマST
PTMを”0”にクリアする。
【0074】ステップ#12では、上記制動タイマST
PTMの値が(γ≧STPTM≧1)の場合には、制動
開始後所定の範囲内であると判断して、ステップ#13
に移行し、制動タイマSTPTMの値が上記範囲にない
場合には非制動中又は制動開始後所定時間を経過してい
ると判断してステップ#14に移行する。
【0075】ステップ#13では、平滑化前後速度差V
dfに対する上限閾値Vth1をε1加算する一方、下限
閾値Vth2をε2減算する。ここでε1,ε2の符号は正
である。一方、ステップ#14では、上限閾値Vth1
及び下限閾値Vth2はそのままの値とする。
【0076】第1実施例では、上記のように制動開始後
所定時間内は、二輪駆動と判別する上限閾値Vth1
下限閾値Vth2の絶対値を大きく設定しているため、
制動開始当初に車輪挙動が不安定な状態であっても駆動
状態を確実に判別することができる。
【0077】ステップ#15では、判断手段JDGが制
御状態判断手段ALJDGから信号ALが入力されてい
るか否かを検査し、入力されていない場合には、アンチ
スキッド非制御中と判断して駆動状態の判断を行うこと
なくステップ#16に移行する一方、入力されている場
合にはアンチスキッド中であると判断しステップ#17
に移行する。
【0078】ステップ#16では駆動状態判別フラグJ
DGFLを”0”に設定した後、ステップ#16.1に
移り、フラグFLAGを”0”に設定してステップ#2
3に移行する。
【0079】ステップ#17では、判断手段JDGが車
体減速度計算手段GCELCALから入力される車体減
速度GCELの大きさが所定値g以上であるか否かを検
査し、車体減速度GCELが所定値以上の場合には低μ
路面でないと判断して駆動状態の判断を行うことなく上
記ステップ#16に移行する一方、所定値以下の場合に
は、ステップ#17.1に移行し、駆動状態判別許可フ
ラグJDGFLを”1”に設定してステップ#18に移
行する。ステップ#18ではフラグFLAGを検査し、
フラグFLAGが”1”の場合には、ステップ#23に
移行する一方、フラグFLAGが”0”の場合にはステ
ップ#19に移行する。
【0080】ステップ#19では、平滑化前後速度差V
dfと上限閾値Vth1を比較する。平滑化前後速度差
Vdfが上限閾値Vth1以上の場合には、前輪平均速
度Vfと後輪平均速度Vrの差が十分大きいと判断して
ステップ#21においてフラグFLAGを”1”に設定
する。一方ステップ#19において、平滑化前後速度差
Vdfが上限閾値Vth1以下の場合には、ステップ#
20に移行する。ステップ#20では、平滑化前後速度
差Vdfと下限閾値Vth2を比較する。平滑化前後速
度差Vdfが下限閾値Vth2以下場合には、前輪平均
速度Vfと後輪平均速度Vrの差が十分大きいと判断し
て上記ステップ#21に移行する。一方、ステップ#2
0で平滑化前後速度差Vdfが下限閾値Vth2より大
きい場合にはステップ#22においてフラグFLAG
を”0”に設定する。
【0081】ステップ#23では、駆動状態判別フラグ
JDGFLとフラグFLAGを検査し、駆動状態判別フ
ラグJDGFLが”0”あるいはフラグFLAGが
“1”の場合はステップ#24に移行し、上記したよう
に左右前輪FL,FRの駆動信号出力手段SOL1,S
OL2にはアンチスキッド制御判断手段C1,C2から直
接信号を入力し、左右後輪RL,RRの駆動信号出力手
段SOL3,SOL4には、左右後輪RL,RRのアンチ
スキッド制御判断手段C3,CX4の信号のうちロック兆
候の大きいほうの信号を入力する(2WD用アンチスキ
ッド制御)。
【0082】一方、ステップ#23で駆動状態判別許可
フラグJDGFLが”1”でかつフラグFLAGが”
1”のときは、ステップ#25に移行し、左右前輪F
L,FRの駆動信号出力手段SOL1,SOL2にはアン
チスキッド制御判断手段C1,C2から直接信号を入力
し、左右後輪RL,RRの駆動信号出力手段SOL3
SOL4には、左右後輪FL,FF、左右後輪RL、R
Rのアンチスキッド制御判断手段C1〜C4の信号のうち
最もロック兆候の大きいもののの信号を入力する。(4
WD用アンチスキッド制御)。
【0083】図5は、第1実施例による制御の一例を示
している。時刻t1にブレーキぺダル11が操作されて
車両の制動が開始されるが、時刻t2までは、上限閾値
Vth1及び下限閾値Vth2の絶対値を大きく設定して
いる。制動開始時には、車輪挙動が不安定であるため、
上限閾値Vth1及び下限閾値Vth2をこのように設定
することにより誤検出を確実に防止することができる。
時刻t3に平滑化前後速度差Vdfが下限閾値Vth2
を越えて2WD状態であると判断され、フラグFLAG
は“1”にセットされ、以後アンチスキッド制御が終了
するまで2WD用のアンチスキッド制御が行われる。
【0084】図6は、第1実施例による制御の他の一例
を示している。上記図5の場合と同様、時刻t1に制動
が開始し、時刻t2までは上限閾値Vth1及び下限閾
値Vth2を大きく設定している。この図6の場合、平
滑化前後速度差Vdfが上限閾値Vth1及び下限閾値
Vth2を越えることがなく、フラグFLAGは“0”
に設定されたまま4WD用アンチスキッド制御が行われ
る。
【0085】上記図5の時刻t2から時刻t3の間及び
図6の時刻t3,t4,t5では、前後速度差Vdが上
限閾値Vth1と下限閾値Vth2を越えているがこの
ときはフラグFLAGは“0”のままである。このよう
に第1実施例では、ローパスフィルタ処理により平滑化
した平滑化前後速度差Vdfに基づいて2WD状態であ
るのか、4WD状態であるかの判別を行う構成としてい
るため、車輪速度が振動する場合にも、確実に車両の駆
動状態を判別してこれに応じたアンチスキッド制御を行
うことができる。
【0086】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例では、駆動状態判別手段DJDGを
図7に示す構成としている。すなわち、第2実施例の駆
動状態判別手段DJDGは、前後速度差計算手段SBT
CAL、積算手段AP1及び判断手段JDGを備えてい
る。
【0087】前後速度差計算手段SBTCALには、第
1実施例と同様に上記式(3)により、前輪平均速度S
f、後輪平均速度Srの差である前後速度差Vdを計算
して積算手段AP1に出力する。
【0088】積算手段AP1は、前後速度差Vdが上限
値△α以上の場合は演算値Cを“1”積算し、前後加速
度差Vdが下限値−△α以下の場合は演算値Cを“1”
加算する。この演算値Cは判別手段JDGに出力され
る。
【0089】判断手段JDGは、上記演算値Cが上限閾
値Cth1と下限閾値Cth2の間の範囲内にあれば駆動
状態を表すフラグFLAGを四輪駆動に対応する”0”
に設定する一方、上記平滑化前後速度差Vdfが上記範
囲外の場合には、フラグFLAGを二輪駆動に対応す
る”1”に設定し、このフラグFLAGを制御切換手段
SWに出力する。第2実施例のその他の構成は上記図1
及び図2に示す第1実施例と同一である。
【0090】次に、図8及び図9に基づいて、第2実施
例の作動について説明する。まず、図8のステップ#1
からステップ#7は第1実施例と同一であり、また、ス
テップ#9からステップ#11も第1実施例と同一であ
る。
【0091】ステップ#12において、制動タイマST
PTMの値が(γ≧STPTM≧1)の場合には、制動
開始後所定時間内であると判断してステップ#31に移
行し、演算値Cに対する上限閾値Cth1をδ1加算する
一方、下限閾値Cth2をδ2減算する。ここでδ1,δ2
の符号は正である。
【0092】一方、制動タイマSTPTMの値が上記範
囲にない場合には制動開始後所定時間を経過していると
判断してステップ#32に移行し、上限閾値Cth1
び下限閾値Cth2はそのままの値とする。
【0093】ステップ#33では、判別手段JDGが制
御状態判断手段ALJDGから信号ALからアンチスキ
ッド制御中か否かを判断し、アンチスキッド非制御中で
あれば駆動状態の判断を行うことなくステップ#34に
移行する一方、アンチスキッド制御中であればステップ
#35に移行する。
【0094】ステップ#34では駆動状態判別許可フラ
グJDGFLを”0”にした後、ステップ#34.1で
演算値Cを”0”にクリアし、さらにステップ#37で
フラグFLAGを“0”に設定した後ステップ#23に
移行する。
【0095】一方、ステップ#35では、第1実施例と
同様に、判別手段JDGが車体減速度GCELが所定値
g以上であるか否かを検査し、車体減速度GCELが所
定値g以上の場合には低μ路面であると判断して駆動状
態の判断を行うことなく上記ステップ#34に移行する
一方、所定値g以下の場合には、ステップ#35.1に
移行し、駆動状態判別許可フラグJDGFLを”1”に
設定し、ステップ#39に移行する。ステップ#39で
はフラグFLAGを検査し、フラグFLAGが”1”の
場合には、ステップ#23に移行する一方、フラグFL
AGが”0”の場合にはステップ#40に移行する。
【0096】ステップ#40では、前後速度差Vdと上
限値△αを比較する。前後速度差Vdが不感帯上限値△
αより大きい場合には、ステップ#41において演算値
Cを”1”加算する。一方ステップ#40において、前
後速度差Vdが不感帯上限値△αより小さい場合には、
ステップ#42に移行する。ステップ#42では、前後
速度差Vdと不感帯下限値−△αを比較する。前後速度
差Vdが下限値−△αより小さい場合は、ステップ#4
3において演算値Cを“1”減算する。
【0097】ステップ#45では、上記演算値Cと上限
閾値Cth1を比較する。演算値Cが上限閾値Cth1
上の場合には、前輪平均速度Vfが後輪平均速度Vrよ
りも大きい状態が十分長い時間続いたので駆動状態は2
WDであると判断してステップ#46においてフラグF
LAGを”1”に設定する。一方ステップ#45におい
て、演算値Cが上限閾値Cth1より以下の場合には、
ステップ#47に移行する。
【0098】ステップ#47では、演算値Cと下限閾値
Cth2を比較する。演算値Cが下限閾値Cth2より小
さい場合には、後輪平均速度Vrが前輪平均速度Vfよ
りも大きい状態が十分長い時間続いたので駆動状態は2
WDであると判断し、上記ステップ#46に移行する。
一方、ステップ#47で演算値Cが下限閾値Cth2
り大きい場合にはステップ#48においてフラグFLA
Gを”0”に設定する。ステップ#23からステップ#
25は第1実施例と同様である。
【0099】図10は、第1実施例による制御の一例を
示している。時刻t1にブレーキぺダル11が操作され
て車両の制動が開始するが、時刻t2までは、演算値C
の上限閾値Cth1及び下限閾値Cth2の絶対値を大き
く設定している。よって制動開始時には、制動開始後所
定時間経過した場合よりも、より長い時間前輪平均速度
Vfと後輪平均速度Vrの差が大きい時間が経過した場
合のみ2WDと判断され駆動状態の誤検出が確実に防止
される。時刻t3に演算値Cが下限閾値Cth 2を越え
て2WD状態であると判断され、フラグFLAGは
“1”にセットされ、以後アンチスキッド制御が終了す
るまで2WD用のアンチスキッド制御が行われる。
【0100】図11は、第1実施例による制御の他の一
例を示している。上記図10の場合と同様、時刻t1に
制動が開始し、時刻t2までは演算値Cの上限閾値Ct
1及び下限閾値Cth2の絶対値を大きく設定してい
る。この図11の場合、演算値Cが上限閾値Cth1
び下限閾値Cth2を越えることがなく、フラグFLA
Gは“0”に設定されたままで4WD用アンチスキッド
制御が行われる。
【0101】なお、第2実施例では、上記のように前後
速度差Vdが△αより大きければ演算値Cを加算し、V
dが−△αよりも小さければ減算する構成としており、
(−△α≦Vd≦△α)の範囲を、演算値Cを加算も減
算もしない不感帯とする構成としているが、このような
不感帯を設ける必要は必ずしもなく、Vdが正しいなら
ば演算値Cを加算し、Vdが負ならば演算値Cを減算す
る構成としてもよい。
【0102】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。この第3実施例では、駆動状態判別手段DJDGを
図12に示す構成としている。すなわち、第3実施例の
駆動状態判別手段DJDGは、前後速度差計算手段SB
TCAL、第1の積算手段AP1、第2の積算手段AP
2及び判断手段JDGを備えている。
【0103】上記第2の積算手段AP2は所定回数の制
御サイクル毎に演算値Cが正の場合は演算値Cを“1”
減算し、負の場合は演算値Cを“1”加算する。第3実
施例のその他の構成は第2実施例と同一である。
【0104】第3実施例の作動は、上記図8及び図9の
処理において、ステップ#41,#42,#43とステ
ップ#45の間の部分Xに図13に示す処理を挿入する
点を除いて第2実施例と同一である。
【0105】図13中ステップ#51においてN回(N
≧2)毎の制御サイクルであれば、ステップ#52にお
いて演算値Cが正か否かを検査し、正であればステップ
#53に移行して演算値Cを“1”減算する。一方ステ
ップ#52で正でない場合は、ステップ#54に移行
し、演算値Cが負か否かを検査し、負の場合には、ステ
ップ#55に移行して演算値Cを“1”加算する。
【0106】第3実施例では、このように第2の積算手
段AP2が数回の制御サイクル毎に演算値Cの正負に応
じて、第1の演算手段AP1と逆に演算値Cの加減算を
行う構成としているため、車輪の位置時的な挙動により
演算値Cが不必要に加算、あるいは減算されるのを防止
し、正確に駆動状態を判別することができる。
【0107】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく種々の変形が可能である。例えば、車両が
二輪駆動時には後輪駆動であれば、上記駆動状態判別手
段DJDGは上限閾値Vth1、Cth1の絶対値を下限
閾値Vth2、Cth2の絶対値よりも大きく設定しても
よい。
【0108】後輪駆動の場合、上記前後速度差Vdが上
限値Vth1側に大きくでる傾向があり、かつ、この状
態が長く継続して演算値Cが加算される傾向があるた
め、上限閾値Vth1、Cth1を上記のように設定する
ことにより四輪駆動時に誤って二輪駆動と判断すること
をより確実に防止し、一層正確に駆動状態を判別するこ
とができる。
【0109】また、車両が二輪駆動時には前輪駆動であ
れば、上記駆動状態判別手段DJDGは下限閾値Vth
2、Cth2の絶対値を上限閾値Vth1、Cth1の絶対
値よりも大きく設定してもよい。
【0110】前輪駆動の場合、上記後輪駆動の場合とは
逆に、前後速度差Vdが下限値Vth2側に大きくでる
傾向があり、かつ、この状態が長く継続して演算値Cが
減算される傾向があるため、上限閾値Vth1、Cth1
を上記のように設定することにより一層正確に駆動状態
を判別することができる。
【0111】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るアンチスキッド制御装置では、アンチスキッド制
御中に平滑化前後速度差が所定の上限閾値と下限閾値の
範囲内であれば四輪駆動と判断し、上記平滑化前後速度
差が所定の上限閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆
動と判断する駆動状態判別手段を備え、駆動状態に応じ
て二輪駆動用のアンチスキッド制御と四輪駆動用のアン
チスキッド制御を切換える構成としているため、車両の
駆動状態を適切に把握し駆動状態に応じた適切なアンチ
スキッド制御を行うことができる。
【0112】また、アンチスキッド制御中に前後速度差
が正であれば加算し、負であれば減算する演算値が所定
の上限閾値と下限閾値の範囲内であれば四輪駆動と判断
し、上記演算値が所定の上限閾値と下限閾値の範囲外で
あれば二輪駆動と判断する構成とした場合にも、車両の
駆動状態を適切に把握し駆動状態に応じた適切なアンチ
スキッド制御を行うことができる。
【0113】この構成の場合、さらに、所定回数の制御
サイクル毎に上記演算値を検査し、上記演算値が正であ
れば上記演算値を減算し、負であれば上記演算値を加算
する第2の積算手段を設ければ一時的な車輪挙動により
演算値が不必要に加算又は減算されることを防止し、一
層正確に駆動状態を判別して好適な制動力制御を行うこ
とができる。
【0114】また、この構成の場合、前後速度差が零の
場合を含む所定幅の不感帯を設け、上記前後速度差が該
不感帯の上限値以下の場合には上記演算値を加算し、不
感帯の下限値より小さい場合には上記演算値を減算する
構成とすれば車輪速度の微小な振動を除去して正確な駆
動状態の判別を行うことができる。
【0115】また、駆動状態判別手段が二輪駆動状態で
あることを検出すると、アンチスキッド制御が終了する
まで二輪駆動用のアンチスキッド制御を行う構成とすれ
ば、アンチスキッド制御中に二輪駆動用アンチスキッド
制御から四輪駆動用アンチスキッド制御に切り換わるこ
とがなく、アンチスキッド制御中の車両の挙動が安定す
る。
【0116】さらに、車両の制動開始後所定時間は、上
記下限閾値及び上限閾値の絶対値のを大きくすれば、制
動開始当初の車輪の振動等の影響を除去して駆動状態を
正確に判別することができる。
【0117】また、車両が二輪駆動時に後輪駆動の場合
には、前後速度差が上限側に大きくなり得るので、上限
閾値の絶対値を下限閾値の絶対値よりも大きく設定すれ
ば、四輪駆動時に誤って二輪駆動と判断するをより確実
に防止することができる。
【0118】同様に本発明のアンチスキッド制御装置に
おいて、前後加速度センサを設け、車両の減速度が所定
値より小さい場合のみ駆動状態の判別を行い、判別を行
わない場合は二輪駆動用のアンチスキッド制御を行う構
成とした場合には、本来二輪駆動用と四輪駆動用のアン
チスキッド制御の切換が必要な低摩擦係数路でのみ駆動
状態の判別が行われ、かつ高摩擦係数路では二輪駆動時
に誤って四輪駆動用アンチスキッド制御を行って制動力
が低下することを防止、路面に応じて好適な制動力を得
ることができる。
【0119】さらに、本発明のアンチスキッド制御装置
において、前後加速度センサを設け車両の減速度が所定
値以上の場合のみ駆動状態の判別を行い、判別を行わな
い場合は二輪駆動用のアンチスキッド制御を行う構成と
した場合には、本来、二輪駆動用と四輪駆動用のアンチ
スキッド制御の切換が必要な低摩擦係数路でのみ駆動状
態の判別が行われ、かつ、高摩擦係数路では二輪駆動時
に誤って四輪駆動用アンチスキッド制御を行って制動力
が低下することを防止し、路面に応じて好適な制動力を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す概略図である。
【図2】 電子制御ユニットを示す概略図である。
【図3】 第1実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図4】 第1実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図5】 第1実施例による制御の一例を示す線図であ
る。
【図6】 第1実施例による制御の他の一例を示す線図
である。
【図7】 本発明の第2実施例を示す部分概略図であ
る。
【図8】 第2実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図9】 第2実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図10】 第2実施例による制御の一例を示す線図で
ある。
【図11】 第2実施例による制御の他の一例を示す線
図である。
【図12】 本発明の第3実施例を示す部分概略図であ
る。
【図13】 第3実施例の作動を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】 AP1 第1の積算手段 AP2 第2の積算手段 WS1,WS2,WS3,WS4 車輪速センサ SCAL1,SCAL2,SCAL3,SCAL4 車輪速
度計算手段 VREFCAL 推定車体速度計算手段 SfCAL 前輪平均車輪速度計算手段 SrCAL 後輪平均車輪速度計算手段 DJDG 駆動状態判別手段 SBTCAL 前後速度差計算手段 FLTR 平滑化前後速度差計算手段 JDG 判別手段
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】四輪駆動(4WD)の車両にアンチスキ
ッド制御装置を適用する場合、前輪の車輪軸と後輪の車
輪軸が連結されているため、特に低摩擦係数路では各車
輪の同期傾向が大きくなる。そのため、二輪駆動(2W
D)の車両の一般的な制御、例えば、前輪を各車輪毎に
独立して制御し後輪をセレクトロー制御すると、各輪の
スリップが大きくなって車両安定性が低下すると共に車
両に不快な振動が発生する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】すなわち、このパートタイム4WDでは、
2WD状態であっても、一時的に前輪の平均車輪速度と
後輪の平均車輪速度の差が小さくなることがある。この
場合、上記従来のアンチスキッド制御装置のように、同
じ液圧系統に属する車輪をセレクトロー制御すると、制
動力が低下して停止距離が長くなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】さらに本発明は、二輪駆動と四輪駆動を切
換え可能な車輪のアンチスキッド制御装置であって、前
輪の平均車輪速度を計算し出力する前輪平均速度計算手
段と、後輪の平均車輪速度を計算し出力する後輪平均速
度計算手段と、上記前輪の平均車輪速度と後輪の平均車
輪速度の差である前後速度差を計算し出力する前後速度
差計算手段と、上記前後速度差が正であれば加算し、負
であれば減算する演算値を計算する第1の積算手段と、
所定回数の制御サイクル毎に上記演算値を検査し、上記
演算値が正であれば上記演算値を減算し、負であれば上
記演算値を加算する第2の積算手段と、アンチスキッド
制御中に上記演算値が所定の上限閾値と下限閾値の範囲
内であれば四輪駆動と判断し、上記演算値が所定の上限
閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆動と判断する駆
動状態判別手段を備え、該駆動状態判別手段により判別
した駆動状態に応じて二輪駆動用のアンチスキッド制御
と四輪駆動用のアンチスキッド制御を切換えることを特
徴とするアンチスキッド制御装置を提供するものであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】この構成に、さらに所定回数の制御サイク
ル毎に上記演算値を検査し、上記演算値が正であれば上
記演算値を減算し、負であれば上記演算値を加算する第
2の積算手段を設けた場合(請求項3)、長期的な車輪
挙動の傾向も加味され、一時的な車輪挙動により演算値
が不必要に加算あるいは減算され、判断を誤ることを防
止できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、この構成の場合、前後速度差が零の
場合を含む所定幅の不感帯を設け、上記前後速度差が該
不感帯の上限値以上の場合には上記演算値を加算し、不
感帯の下限値以下の場合には上記演算値を減算する構成
とすれば(請求項4)、車輪速度の微小な振動が除去さ
れる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】上記前後速度差計算手段SBTCALに
は、前輪平均速度SfCAL、後輪平均速度SrCAL
が入力され、下記の式(3)に示すように、前輪平均速
度Sf、後輪平均速度Srの差である前後速度差Vdを
計算する。この前後速度差Vdはフィルタ手段FLTR
に出力される。 Vd=Sf−Sr …(3)
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】判断手段JDGには、上記ブレーキスイッ
チBSから信号が入力され、この信号から制動の開始を
検出し、制動開始後所定時間内は上限閾値Vth1と下
限閾値Vth2の絶対値を大きく設定している。また、
上記判断手段JDGは、上記制御状態判別手段ALJD
Gからアンチスキッド制御中であることを示す信号AL
と上記車体減速度計算手段GCELCALから車体減速
度GCELが入力され、信号ALが入力中でかつ車体減
速度GCELが所定値より小さいときに駆動状態判別許
可フラグJDGFLを”1”に設定し、それ以外のとき
は”0”に設定する。この駆動状態判別許可フラグJD
GFLの値はフラグFLAGとともに制御切換手段SW
に出力される。さらに、判断手段JDGには上記車体減
速度計算手段GCELCALから車体減速度GCELが
入力され、この値が所定の値以下の場合にのみ駆動状態
の判断を行う。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】第1実施例では、二輪駆動時のアンチスキ
ッド制御と四輪駆動時のアンチスキッド制御とを切換え
る、上記アンチスキッド制御判断手段C1,C2,C3
4が出力する減圧、加圧又は保持を指令する信号を第
1セレクトロー手段SL1、第2セレクトロー手段SL
2、第3セレクトロー手段SL3に出力している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】まず、左前輪FLに対応するアンチスキッ
ド制御判断手段C1の加減圧判断を示す信号は、駆動信
号出力手段SOL1と第1セレクトロー手段SL1に入
力される。右前輪FRのアンチスキッド制御判断手段C
2の加減圧判断を示す信号は、駆動信号出力手段SOL2
と第2セレクトロー手段SL2に入力される。また、左
右後輪RL,RRに対応するアンチスキッド制御判断手
段C3,C4の加減圧判断を示す信号は第3セレクトロー
手段SL3に入力される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】第3セレクトロー手段SL3の出力は、制
御切換手段SWと第2セレクトロー手段SL2に出力さ
れる。また、第1セレクトロー手段SL1及び第2セレ
クトロー手段SL2の出力は第4セレクトロー手段SL
4に出力され、第4セレクトロー手段SL4の出力は、
制御切換手段SWに出力される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】第4セレクトロー手段SL4は、第1セレ
クトロー手段SL1が出力する信号と第2セレクトロー
手段SL2が出力する信号のうちロック兆候が大きい方
の信号を制御切換手段SWの第1入力aに出力する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】制御切換手段SWは、第1入力aと第2入
力bを備える一方、出力cを備えている。第1入力a
は、上記第4セレクトロー手段SL4に接続し、第2入
力bには第3セレクトロー手段SL3を接続している。
また、出力cには駆動信号出力手段SOL3,SOL4
接続している。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】また、制御切換手段SWは、上記駆動状態
判別手段DJDGから駆動状態判別許可フラグJDGF
LとフラグFLAGが入力され、駆動状態判別許可フラ
グDJFGLとFLAGが入力され、駆動状態判別許可
フラグJDGFL”1”でかつフラグFLAG”0”の
場合には、上記第1入力aと出力cを接続する一方、駆
動状態判別許可フラグJDGFL”0”あるいはFLA
G”1”の場合には、上記第2入力bと出力cを接続す
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】第1実施例では、上記のような構成の第1
から第4セレクトロー手段SL1〜SL4と制御切換手
段SWを備えているため、駆動状態判別許可フラグJD
GFLが”1”でかつフラグFLAGが”0”のとき、
すなわち駆動状態の判別が行われ、車両が四輪駆動状態
のときには左右前輪FL,FRに対応する駆動信号出力
手段SOL1,SOL2にはアンチスキッド制御判断手段
1,C2から直接信号が入力される。また、このとき、
左右後輪RL,RRに対応する駆動信号出力手段SOL
3,SOL4には、第4セレクトロー手段SL4から信号
が出力され、左右前輪FL,FR、左右後輪RL、RR
のアンチスキッド制御判断手段C1〜C4のうち最もロッ
ク兆候の大きいものの信号が入力される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】一方、駆動状態判別許可フラグJDGFL
が”0”あるいはフラグFLAGが”1”のとき、すな
わち駆動状態の判別が行われない、あるいは車両が二輪
駆動状態のときには、左右前輪FL,FRに対応する駆
動信号出力手段SOL1,SOL2にはアンチスキッド制
御判断手段C1,C2から直接信号が入力される。また、
このとき、左右後輪RL,RRに対応する駆動信号出力
手段SOL3,SOL4には、第3セレクトロー手段SL
3から信号が出力され、左右後輪RL、RRのアンチス
キッド制御判断手段C3,C4の信号のうちロック兆候が
大きい方の信号が入力される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】このように本実施例では、駆動状態判別許
可フラグJDGFLが”1”でかつフラグFLAGが”
0”のとき、すなわち駆動状態の判別が行われ、かつ四
輪駆動状態のときと、それ以外のときでアンチスキッド
制御を切換えている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】ステップ#16では駆動状態判別許可フラ
グJDGFLを”0”に設定した後、ステップ#16.
1に移り、フラグFLAGを”0”に設定してステップ
#23に移行する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】ステップ#19では、平滑化前後速度差V
dfと上限閾値Vth1を比較する。平滑化前後速度差
Vdfが上限閾値Vth1以上の場合には、前輪平均速
度Vfと後輪平均速度Vrの差が十分大きいと判断して
ステップ#21においてフラグFLAGを”1”に設定
する。一方ステップ#19において、平滑化前後速度差
Vdfが上限閾値Vth1以下の場合には、ステップ#
20に移行する。ステップ#20では、平滑化前後速度
差Vdfと下限閾値Vth2を比較する。平滑化前後速
度差Vdfが下限閾値Vth2以下の場合には、前輪平
均速度Vfと後輪平均速度Vrの差が十分大きいと判断
して上記ステップ#21に移行する。一方、ステップ#
20で平滑化前後速度差Vdfが下限閾値Vth2より
大きい場合にはステップ#22においてフラグFLAG
を”0”に設定する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】ステップ#23では、駆動状態判別許可フ
ラグJDGFLとフラグFLAGを検査し、駆動状態判
別許可フラグJDGFLが”0”あるいはフラグFLA
Gが“1”の場合はステップ#24に移行し、上記した
ように左右前輪FL,FRの駆動信号出力手段SO
1,SOL2にはアンチスキッド制御判断手段C1,C2
から直接信号を入力し、左右後輪RL,RRの駆動信号
出力手段SOL3,SOL4には、左右後輪RL,RRの
アンチスキッド制御判断手段C3,C4の信号のうちロッ
ク兆候の大きいほうの信号を入力する(2WD用アンチ
スキッド制御)。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】一方、ステップ#23で駆動状態判別許可
フラグJDGFLが”1”でかつフラグFLAGが”
0”のときは、ステップ#25に移行し、左右前輪F
L,FRの駆動信号出力手段SOL1,SOL2にはアン
チスキッド制御判断手段C1,C2から直接信号を入力
し、左右後輪RL,RRの駆動信号出力手段SOL3
SOL4には、左右前輪FL,FR、左右後輪RL、R
Rのアンチスキッド制御判断手段C1〜C4の信号のうち
最もロック兆候の大きいもののの信号を入力する。(4
WD用アンチスキッド制御)。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】積算手段AP1は、前後速度差Vdが上限
値△α以上の場合は演算値Cを“1”加算し、前後加速
度差Vdが下限値−△α以下の場合は演算値Cを“1”
減算する。この演算値Cは判別手段JDGに出力され
る。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】一方、ステップ#35では、第1実施例と
同様に、判別手段JDGが車体減速度GCELが所定値
g以上であるか否かを検査し、車体減速度GCELが所
定値g以上の場合には低μ路面でないと判断して駆動状
態の判断を行うことなく上記ステップ#34に移行する
一方、所定値g以下の場合には、ステップ#35.1に
移行し、駆動状態判別許可フラグJDGFLを”1”に
設定し、ステップ#39に移行する。ステップ#39で
はフラグFLAGを検査し、フラグFLAGが”1”の
場合には、ステップ#23に移行する一方、フラグFL
AGが”0”の場合にはステップ#40に移行する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】ステップ#40では、前後速度差Vdと上
限値△αを比較する。前後速度差Vdが不感帯上限値△
αより大きい場合には、ステップ#41において演算値
Cを”1”加算する。一方ステップ#40において、前
後速度差Vdが不感帯上限値△αより小さい場合には、
ステップ#42に移行する。ステップ#42では、前後
速度差Vdと不感帯下限値−△αを比較する。前後速度
差Vdが不感帯下限値−△αより小さい場合は、ステッ
プ#43において演算値Cを“1”減算する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】ステップ#45では、上記演算値Cと上限
閾値Cth1を比較する。演算値Cが上限閾値Cth1
上の場合には、前輪平均速度Vfが後輪平均速度Vrよ
りも大きい状態が十分長い時間続いたので駆動状態は2
WDであると判断してステップ#46においてフラグF
LAGを”1”に設定する。一方ステップ#45におい
て、演算値Cが上限閾値Cth1より小さい場合には、
ステップ#47に移行する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】ステップ#47では、演算値Cと下限閾値
Cth2を比較する。演算値Cが下限閾値Cth2以下の
場合には、後輪平均速度Vrが前輪平均速度Vfよりも
大きい状態が十分長い時間続いたので駆動状態は2WD
であると判断し、上記ステップ#46に移行する。一
方、ステップ#47で演算値Cが下限閾値Cth2より
大きい場合にはステップ#48においてフラグFLAG
を”0”に設定する。ステップ#23からステップ#2
5は第1実施例と同様である。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正内容】
【0106】第3実施例では、このように第2の積算手
段AP2が数回の制御サイクル毎に演算値Cの正負に応
じて、第1の演算手段AP1と逆に演算値Cの加減算を
行う構成としているため、車輪の一時的な挙動により演
算値Cが不必要に加算、あるいは減算されるのを防止
し、正確に駆動状態を判別することができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正内容】
【0114】また、この構成の場合、前後速度差が零の
場合を含む所定幅の不感帯を設け、上記前後速度差が該
不感帯の上限値より大きい場合には上記演算値を加算
し、不感帯の下限値より小さい場合には上記演算値を減
算する構成とすれば車輪速度の微小な振動を除去して正
確な駆動状態の判別を行うことができる。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】同様に、車両が二輪駆動時に前輪駆動の場
合には、前後速度差が下限側に大きく成り得るので、下
限閾値の絶対値を上限閾値の絶対値よりも大きく設定す
れば四輪駆動時に誤って二輪駆動と判断することをより
確実に防止できる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】さらに、本発明のアンチスキッド制御装置
において、前後加速度センサを設け車両の減速度が所定
値より小さい場合のみ駆動状態の判別を行い、判別を行
わない場合は二輪駆動用のアンチスキッド制御を行う構
成とした場合には、本来、二輪駆動用と四輪駆動用のア
ンチスキッド制御の切換が必要な低摩擦係数路でのみ駆
動状態の判別が行われ、かつ、高摩擦係数路では二輪駆
動時に誤って四輪駆動用アンチスキッド制御を行って制
動力が低下することを防止し、路面に応じて好適な制動
力を得ることができる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正31】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正32】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正34】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正36】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正37】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正38】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正39】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二輪駆動と四輪駆動を切換え可能な車輪
    のアンチスキッド制御装置であって、 前輪の平均車輪速度を計算し出力する前輪平均速度計算
    手段と、 後輪の平均車輪速度を計算し出力する後輪平均速度計算
    手段と、 上記前輪の平均車輪速度と後輪の平均車輪速度の差であ
    る前後速度差を計算し出力する前後速度差計算手段と、 上記前後速度差を平滑化した平滑化前後速度差を計算し
    出力する平滑化前後速度差計算手段と、 アンチスキッド制御中に上記平滑化前後速度差が所定の
    上限閾値と下限閾値の範囲内であれば四輪駆動と判断
    し、上記平滑化前後速度差が所定の上限閾値と下限閾値
    の範囲外であれば二輪駆動と判断する駆動状態判別手段
    を備え、該駆動状態判別手段により判別した駆動状態に
    応じて二輪駆動用のアンチスキッド制御と四輪駆動用の
    アンチスキッド制御を切換えることを特徴とするアンチ
    スキッド制御装置。
  2. 【請求項2】 二輪駆動と四輪駆動を切換え可能な車輪
    のアンチスキッド制御装置であって、 前輪の平均車輪速度を計算し出力する前輪平均速度計算
    手段と、 後輪の平均車輪速度を計算し出力する後輪平均速度計算
    手段と、 上記前輪の平均車輪速度と後輪の平均車輪速度の差であ
    る前後速度差を計算し出力する前後速度差計算手段と、 上記前後速度差が正であれば加算し、負であれば減算す
    る演算値を計算する第1の積算手段と、 アンチスキッド制御中に上記演算値が所定の上限閾値と
    下限閾値の範囲内であれば四輪駆動と判断し、上記演算
    値が所定の上限閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆
    動と判断する駆動状態判別手段を備え、該駆動状態判別
    手段により判別した駆動状態に応じて二輪駆動用のアン
    チスキッド制御と四輪駆動用のアンチスキッド制御を切
    換えることを特徴とするアンチスキッド制御装置。
  3. 【請求項3】 二輪駆動と四輪駆動を切換え可能な車輪
    のアンチスキッド制御装置であって、 前輪の平均車輪速度を計算し出力する前輪平均速度計算
    手段と、 後輪の平均車輪速度を計算し出力する後輪平均速度計算
    手段と、 上記前輪の平均車輪速度と後輪の平均車輪速度の差であ
    る前後速度差を計算し出力する前後速度差計算手段と、 上記前後速度差が正であれば加算し、負であれば減算す
    る演算値を計算する第1の積算手段と、 所定回数の制御サイクル毎に上記演算値を検査し、上記
    演算値が正であれば上記演算値を減算し、負であれば上
    記演算値を加算する第2の積算手段と、 アンチスキッド制御中に上記演算値が所定の上限閾値と
    下限閾値の範囲内であれば四輪駆動と判断し、上記演算
    値が所定の上限閾値と下限閾値の範囲外であれば二輪駆
    動と判断する駆動状態判別手段を備え、該駆動状態判別
    手段により判別した駆動状態に応じて二輪駆動用のアン
    チスキッド制御と四輪駆動用のアンチスキッド制御を切
    換えることを特徴とするアンチスキッド制御装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の積算手段は、前後速度差が零
    の場合を含む所定幅の不感帯を設け、上記前後速度差が
    該不感帯の上限値以上の場合には上記演算値を加算し、
    不感帯の下限値以下の場合には上記演算値を減算する請
    求項2又は請求項3に記載のアンチスキッド制御装置。
  5. 【請求項5】 上記駆動状態判別手段が二輪駆動状態で
    あることを検出すると、アンチスキッド制御が終了する
    まで二輪駆動用のアンチスキッド制御を行うことを特徴
    とする請求項1から請求項4に記載のアンチスキッド制
    御装置。
  6. 【請求項6】 上記駆動状態判別手段は、車両の制動開
    始後所定時間内は、上記下限閾値及び上限閾値の絶対値
    を大きく設定して二輪駆動状態の判断が成立しにくいよ
    うにしている請求項1から請求項5に記載のアンチスキ
    ッド制御装置。
  7. 【請求項7】 上記車両は二輪駆動時には後輪駆動であ
    って、上記駆動状態判別手段は上限閾値の絶対値を下限
    閾値の絶対値よりも大きく設定していることを特徴とす
    る請求項1から請求項6に記載のアンチスキッド制御装
    置。
  8. 【請求項8】 上記車両は二輪駆動時には前輪駆動であ
    って、上記駆動状態判別手段は下限閾値の絶対値を上限
    閾値の絶対値よりも大きく設定していることを特徴とす
    る請求項1から請求項6に記載のアンチスキッド制御装
    置。
  9. 【請求項9】 車両の前後方向の加速度を検出する前後
    加速度センサを備え、アンチスキッド制御中に車両の減
    速度が所定値以下の場合のみ駆動状態の判別を行い、判
    別を行わない場合は二輪駆動用のアンチスキッド制御を
    行う請求項1から請求項8に記載のアンチスキッド制御
    装置。
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