JPH01311939A - 全輪駆動車両のアンチスキツドブレーキ装置 - Google Patents

全輪駆動車両のアンチスキツドブレーキ装置

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JPH01311939A
JPH01311939A JP14437588A JP14437588A JPH01311939A JP H01311939 A JPH01311939 A JP H01311939A JP 14437588 A JP14437588 A JP 14437588A JP 14437588 A JP14437588 A JP 14437588A JP H01311939 A JPH01311939 A JP H01311939A
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JP
Japan
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wheel
wheels
rear wheels
brake pressure
difference
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Application number
JP14437588A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Kuwana
桑名 一隆
Tsuyoshi Yoshida
強 吉田
Kenji Totsu
憲司 十津
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は全輪駆動車両用のアンチスキッドブレーキ装置
に関するもので、特に前側車輪と後側車輪の回転速度の
差を吸収するための差動機構を備えた全輪駆動車両に適
したアンチスキッドブレーキ装置に関する。
(従来の技術) 車両の運動性能や路面の摩擦係数が低い雪路等での走行
性能を改善するために、四輪駆動車両の開発が進められ
ている。また、特に雪路等での制動性能を改善するため
に、四輪駆動車にアンチスキッドブレーキ装置を装備し
ようとする試みも行われている。
このような試みを行った従来装置は、例えば特開昭62
−238158号公報等に紹介されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、−船釣なアンチスキッドブレーキ装置では、
制動距離を短くし、かつ方向安定性を高めるために、両
前輪の回転速度が低めに制御され、両後輪の回転速度が
高めに制御される。しかしながら、従来の二輪駆動車両
で用いたアンチスキッドブレーキ装置をそのまま四輪駆
動車両に適用したのでは、各車輪が相互に干渉し合って
アンチスキッドブレーキ装置の性能が充分に発揮されな
い。
たとえば、前輪を左右独立にブレーキ圧制御し、後輪を
ロウセレクトでブレーキ圧制御している車両では、両前
輪がロック直前となり、両後輪が車両速度に対応して回
転するという状態が起こり得る。このような状態で両前
輪と両後輪が結合されていると、各車輪が相互に干渉し
合い、両前輪は望ましい回転速度よりも高めに回転し、
両後輪は望ましい回転速度よりも低めに回転してしまう
ことになる。この結果、両後輪がスリップする可能性が
高くなる。また、各車輪が相互に干渉し合った結果、車
両に不快な振動が発生する。
本発明はこのような従来装置の問題点を解消するために
なされたもので、四輪駆動車両を含む全輪駆動車両用の
アンチスキッドブレーキ装置から、各車輪の相互干渉を
低減することを共通の技術的課題とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 前述した共通の課題を達成するために講じた第1の技術
的手段は、前側車輪と後側車輪の回転速度の差を差動回
転によって吸収する中央部差動機構と、前側車輪と後側
車輪を接続する液圧系統を有する全輪駆動車両に装着さ
れたアンチスキッドブレーキ装置において、前側車輪と
後側車輪の回転速度の差が大きい時には各々の前側車輪
を独立してブレーキ圧制御すると共に後側車輪をロウセ
レクトに基づいてブレーキ圧制御し、逆に前側車輪と後
側車輪の回転速度の差が小さい時には同じ液圧系統に属
する車輪をロウセレクトに基づいてブレーキ圧制御する
ようにしたことである。
また、前述した共通の課題を達成するために講じた第2
の技術的手段は、左右前輪の平均的な回転速度と左右後
輪の平均的な回転速度の差を差動回転によって吸収する
中央部差動機構と、左右前輪のどちらか一方と左右後輪
のどちらか一方を接続するダイアゴナル液圧系統を有す
る全輪駆動車両に装着されたアンチスキッドブレーキ装
置において、左右前輪の平均的な車輪速度と左右後輪の
平均的な回転速度の差が所定値を越えた時には各々の前
側車輪を独立してブレーキ圧制御すると共に後側車輪を
ロウセレクトに基づいてブレーキ圧制御し、逆に左右前
輪の平均的な車輪速度と左右後輪の平均的な回転速度の
差が所定値以下の時には同じ液圧系統に属する車輪をロ
ウセレクトに基づいてブレーキ圧制御するようにしたこ
とである。
(作用) 前述した第1の技術的手段によれば、前側車輪と後側車
輪の回転速度の差が大きい時には、各々の前側車輪が独
立してブレーキ圧制御され、後側車輪がロウセレクトに
基づいてブレーキ圧制御される。
各々の前側車輪が独立してブレーキ圧制御され、後側車
輪がロウセレクトに基づいてブレーキ圧制御されると、
主に前側車輪によって強力な制動力が発生し、主に後側
車輪によって車両の方向安定性が確保される。
しかしながら、このような制御論理によると、前側車輪
と後側車輪の回転速度に差が発生するので、中央部差動
機構の動作によっては各車輪が相互に干渉する場合があ
る。
そこで、第1の技術的手段では、各車輪が相互に干渉し
た時には前側車輪と後側車輪の回転速度の差が小さくな
る点に注目し、前側車輪と後側車輪の回転速度の差が小
さくなった時には、同じ液圧系統に属する車輪をロウセ
レクトに基づいてブレーキ圧制御する。
液圧系統は前側車輪と後側車輪を接続しているので、同
じ液圧系統に属する車輪がロウセレクトに基づいてブレ
ーキ圧制御されると、前側車輪と後側車輪の回転速度の
差が小さくなり、各車輪の相互干渉が低減される。
このように、前述した第1の技術的手段によれば、前側
車輪と後側車輪の回転速度の差に応じてブレーキ圧制御
論理が切り換えられる。それゆえに、全輪駆動車両用の
アンチスキッドブレーキ装置から、各車輪の相互干渉を
排除することができる。
それとは別に、前述した第2の技術的手段によれば、左
右前輪の平均的な回転速度と左右後輪の平均的な回転速
度の差が所定値を越えた時には、左右前輪が独立してブ
レーキ圧制御され、同時に左右後輪がロウセレクトに基
づいてブレーキ圧制御される。
左右前輪が独立してブレーキ圧制御され、左右後輪がロ
ウセレクトに基づいてブレーキ圧制御されると、主に左
右前輪によって強力な制動力が発生し、主に左右後輪に
よって車両の方向安定性が確保される。
しかしながら、このような制御論理によると、左右前輪
の平均的な回転速度と左右後輪の平均的な回転速度に差
が発生するので、中央部差動機構の動作によっては各車
輪が相互に干渉する場合がある。
そこで、第2の技術的手段では、各車輪が相互に干渉し
た時には左右前輪の平均的な回転速度と左右後輪の平均
的な回転速度の差が小さくなる点に注目し、左右前輪の
平均的な回転速度と左右後輪の平均的な回転速度の差が
所定値以下となった時には、同じ液圧系統に属する車輪
をロウセレクトに基づいてブレーキ圧制御する。
液圧系統が左右前輪のどちらか一方と左右後輪のどちら
か一方を接続しているので、同じ液圧系統に属する車輪
がロウセレクトに基づいてブレーキ圧制御されると、左
右前輪の平均的な回転速度と左右後輪の平均的な回転速
度の差が小さくなり、各車輪の相互干渉が低減される。
このように、前述した第2の技術的手段によれば、左右
前輪の平均的な回転速度と左右後輪の平均的な回転速度
に応じてブレーキ圧制御論理が切り換えられる。それゆ
えに、全輪駆動車両用のアンチスキッドブレーキ装置か
ら、各車輪の相互干渉を排除することができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明す
る。
第1図は第一実施例装置の概要を描いたブロック図であ
る。第一実施例のアンチスキッドブレーキ装置は、ビス
カスカップリング装置28を使用した四輪駆動車に適用
されている。
ビスカスカップリング装置28は推進軸15と16を結
合している。推進軸15には駆動装置17が接続されて
いる。第一実施例の駆動装置17は内燃機関とトランス
ミッションを組み合わせた装置である。推進軸15には
前部差動機構18が接続されている。前部差動機構18
は右前輪FRに接続された前車軸18aと左前輪FLに
接続された前車軸18bを相互に連結する。また、推進
軸16には後部差動機構19が接続されている。後部差
動機構19は右後輪RRに接続された後車軸19aと左
後輪RLに接続された後車軸19bを相互に連結する。
駆動装置17から推進軸15に伝達されたトルクは、前
部差動機構18を通して右前輪FRと左前輪FLに伝達
される。同時に、駆動装置17から推進軸15に伝達さ
れたトルクは、ビスカスカップリング装置28と後部差
動機構19を通して右後輪RRと左後輪RLに伝達され
る。ビスカスカップリング装置28は推進軸15と推進
軸16の間の差動回転を許容する。
ところで、推進軸15と推進軸16の間の差動回転が続
くと、ビスカスカップリング装置28に入力された差動
回転のエネルギーが熱に変換され、ビスカスカップリン
グ装置28内の流体の温度が上昇する。この温度上昇を
所定の範囲内に抑えるために、ビスカスカップリング装
置28には推進軸15と推進軸16の間の差動回転を自
動的に禁止する機構が内蔵されている。差動回転を自動
的に禁止する機構を内蔵したビスカスカップリング装置
28は、既に多(の文献に紹介されているので、詳細な
説明は省略する。一般に、ビスカスカップリング装置2
8の差動回転が禁止された状態は「ハンプ状態」と呼ば
れている。「)入ンプ状態」はビスカスカップリング装
置28内の流体の温度が充分に低下した時、自動的に解
除される。
ところで、右前輪FRには車輪速度センサ1)とホイー
ルシリンダ21が配設されている。車輪速度センサ1)
は右前輪FRの回転速度を検出する。また、ホイールシ
リンダ21は、圧力が供給された時に右前輪FRの回転
速度を減少させる。
右前輪FRと同様に、左前輪FLには車輪速度センサ1
2とホイールシリンダ22が、右後輪RRには車輪速度
センサ13とホイールシリンダ23が、また、左後輪R
Lには車輪速度センサ14とホイールシリンダ24が、
それぞれ配設されている。
各ホイールシリンダ21.22,23.24はマスクシ
リンダ25に接続されている。マスクシリンダ25は内
部に二つの圧力室25a、25bが形成されている。圧
力室25aには右前輪FRと左後輪RLが接続されてい
る。また、圧力室25bには左前輪FLと右後輪RRが
接続されている。即ち、各ホイールシリンダ21〜24
はダイアゴナル型の液圧系統により接続されている。−
方でマスクシリンダ25はブレーキブースタ26に接続
されている。ブレーキブースタ26はペダル27に加え
られた踏力を増幅してマスクシリンダ25に伝達する。
この時、マスクシリンダ25はペダル27に加えられた
踏力に応じた圧力を発生し、各ホイールシリンダ21〜
24に供給する。
ペダル27の踏み込みにより圧力室25a内の圧力が増
大すると、増大した圧力は電磁弁31を通ってホイール
シリンダ21へ供給される。また同時に、電磁弁34を
通ってホイールシリンダ24へも供給される。逆に、ペ
ダル27が解放され、マスクシリンダ25の圧力室25
aの圧力が減少すると、ホイールシリンダ21内の圧力
が逆止弁35を通って圧力室25aへ戻される。また同
時に、ホイールシリンダ24の圧力も逆止弁38を通っ
て戻される。
全く同様に、ペダル27の踏み込みによりマスクシリン
ダ25の圧力室25bの圧力が増大すると、増大した圧
力は電磁弁32を通ってホイールシリンダ22へ供給さ
れる。また同時に、電磁弁33を通ってホイールシリン
ダ23へも供給される。逆に、ペダル27が解放され、
マスクシリンダ25の圧力室25bの圧力が減少すると
、ホイールシリンダ22内の圧力が逆止弁36を通って
圧力室25bへ戻される。また同時に、ホイールシリン
ダ23内の圧力も逆止弁37を通って戻される。
電子制御装置ECUがブレーキ圧制御を開始すると、モ
ータ41が回転し始める。電子制御装置ECUについて
は後に第2図を参照して詳しく説明する。モータ41は
ポンプ42と43を駆動する。ポンプ42は電磁弁31
と34を通してホイールシリンダ21と24に圧力を供
給する。全く同様に、ポンプ43は電磁弁32と33を
通してホイールシリンダ22と23に圧力を供給する。
。 ポンプ42と43から各ホイールシリンダ21〜24に
圧力が供給された時、各ホイールシリンダ21〜24内
の圧力は上昇し、各車輪FR,FL。
RR,RLの回転速度が低下する。
また、電子制御装置ECUが電磁弁31.34を切り換
えると、ホイールシリンダ21.24内の圧力が電磁弁
31.34を通してリザーバ44に導かれる。全く同様
に、電子制御装置ECUが電磁弁32.33を切り換え
ると、ホイールシリンダ22.23内の圧力が電磁弁3
2.33を通してリザーバ45に導かれる。各ホイール
シリンダ21〜24の圧力がリザーバ44と45に導か
れた時、各ホイールシリンダ21〜24内の圧力は下降
し、各車輪FR,FL、RR,RLの回転速度が上昇す
る。なお、リザーバ44.45内に蓄えられえた圧力は
、ペダル27が解放された時に逆止弁46.47を通っ
てマスクシリンダ25へ戻される。
電子制御装置ECUは、各電磁弁31〜34を適当な時
間間隔で切り換えることによって各ホイールシリンダ2
1〜24内の圧力を増加または保持あるいは減少する。
第2図に電子制御装置ECtJのブロック図を示す。車
輪速度センサ1),12,13.14は車輪速度演算回
路51,52,53.54に接続されている。各車輪速
度演算回路51〜54は、各車輪速度センサ1)−14
から入力された電気信号に基づいて、各車輪FR,FL
、RR,RLの車輪回転速度V fr、 VfL、  
Vrr、  VrLを演算し、出力する。
各車輪速度演算回路51〜54から出力された車輪回転
速度Vfr、 VfL、 Vrr、  VrLは制御基
準車輪速度演算回路55に入力される。制御基準車輪速
度演算回路55では、ブレーキ圧制御の基準となる制御
基準車輪速度Vsが演算される。制御基準車輪速度演算
回路55の特性を第3図に示す。
制御基準車輪速度演算回路55によって、車輪回転速度
Vfr、  VfL、 ’Vrr、  VrLの少なく
とも一つが制御基準車輪速度VSを越えた時、即ち、非
制動時t0〜tい制動時tt−ti、及び制動時t、〜
t4等には、最も大きな車輪回転速度が制御基準車輪速
度Vsとして設定される。また、その他の時、即ち、制
動時t、〜t2、及び制動時t4等には、制御基準車輪
速度Vsは1.5[g)に相当する割合で減らされる。
制御基準車輪速度演算回路55は、電子制御装置ECU
に電力が供給されている間、制動時、及び非制動時を問
わず、m続的に制御基準車輪速度Vsを出力する。
各車輪速度演算回路51〜54から出力された車輪回転
速度Vfr、  Vfl、 Vrr、  VrLは平均
車輪速度演算回路56と57に入力される。平均車輪速
度演算回路56.57は、入力された二つの車輪回転速
度の平均値を出力する。平均車輪速度演算回路56には
車輪速度演算回路51と52が接続されているので、平
均車輪速度演算回路56がらは左右前輪FR,FLの平
均車輪速度Vfが出力される。また、平均車輪速度演算
回路57には車輪速度演算回路53と54が接続されて
いるので、平均車輪速度演算回路56からは左右後輪R
R,RLの平均車輪速度Vrが出力される。
各車輪速度演算回路51〜54から出力された車輪回転
速度Vfr、 Vfl、  Vrr、  VrLはロウ
セレクト回路58,59.60に入力される。ロウセレ
クト回路58,59.60は入力された二つの車輪回転
速度の中から回転速度が低い方を選択して出力する。ロ
ウセレクト回路58には車輪速度演算回路51と54が
接続されているので、ロウセレクト回路58からは前輪
FRと後輪RLのどちらか一方と等しい回転速度VLI
が出力される。
また、ロウセレクト回路59には車輪速度演算回路52
と53が接続されているので、ロウセレクト回路59か
らは前輪FLと後輪RRのどちらか一方と等しい回転速
度VL2が出力される。さらに、ロウセレクト回路60
には車輪速度演算回路53と54が接続されているので
、ロウセレクト回路60からは後輪RRとRLのどちら
か一方と等しい回転速度VL3が出力される。
平均車輪速度演算回路56と57が出力した平均車輪速
度vf、Vrは、差判別回路61に入力される。差判別
回路61で実行されているプログラムを第4図に示す。
プログラム中では、平均車輪速度演算回路56と57か
ら出力された平均車輪速度Vf、VrがフラグFとRに
設定され(ステップ541,542)、フラグFとRの
差の絶対値が所定速度Vcと比較される(ステップ54
3)。
フラグFとRの差の絶対値が所定速度Vcよりも大きい
場合にはタイマがリセットされ(ステップ544)、差
判別回路61から“L” (接地電圧レベル)が出力さ
れる(ステップ545)。
逆に、フラグFとRの差の絶対値が所定速度VCよりも
小さい場合にはタイマがオーバーフローしたか否かが判
定され(ステップ546)、タイマがオーバーフローし
ている場合には差判別回路6Iから電気信号が出力され
る(ステップ547)。また、タイマがオーバーフロー
していない場合には差判別回路61からの電気信号が消
失する(ステップ545)。
このプログラムを実行することによって、差判別回路6
1は、左右前輪FR,FLの平均車輪速度Vfと左右後
輪RR,RLの平均車輪速度Vrを比較し、両平均車輪
速度Vf、VrO差の絶対値が所定速度Vcを越える状
態が所定時間継続した時に電気信号を発生する。
次に本実施例装置で使用されている五つのブレーキ圧制
御素子62.63,64,65.66を説明する。ブレ
ーキ圧制御素子62〜66は入力された二つの速度に基
づいて電磁弁31〜34を制御する。ブレーキ圧制御素
子62〜66は全て同じ回路であるが、入力されている
信号がそれぞれ異なる。
なお、二つの速度に基づいてホイールシリンダ内の圧力
を増加または保持あるいは減少させる技術は、既に多(
の文献に紹介されている。従って、ブレーキ圧制御素子
62〜66に関する詳細な説明は省略する。
ブレーキ圧制御素子62には制御基準車輪速度VSと右
前輪FRの車輪回転速度Vfrが入力されている。ブレ
ーキ圧制御素子62は人力された二つの速度Vs、Vf
rに基づいて、増圧信号または減圧信号を電磁弁31に
供給する。電磁弁31は、ブレーキ圧制御素子62によ
って増圧信号が供給された時、ポンプ42とホイールシ
リンダ21を接続する。逆に、電磁弁31は、ブレーキ
圧制御素子62によって減圧信号が供給された時、ホイ
ールシリンダ21とリザーバ41を接続する。ブレーキ
圧制御素子62は増圧信号と減圧信号を交互に繰り返し
出力することによって電磁弁31を制御し、ホイールシ
リンダ21内の圧力を増加または保持あるいは減少させ
る。
一方、ブレーキ圧制御素子63には制御基準車輪速度V
Sと左前輪FLの車輪回転速度VfLが入力されている
。それゆえに、ブレーキ圧制御素子63は制御基準車輪
速度Vsと左前輪FLの車輪回転速度VfLに基づいて
電磁弁32を制御し、ホイールシリンダ22内の圧力を
増加または保持あるいは減少させる。
ブレーキ圧制御素子64には制御基準車輪速度Vsとロ
ウセレクト回路60からの回転速度VL3が入力されて
いる。従って、ブレーキ圧制御素子64は制御基準車輪
速度Vsと後輪RRとRLのどちらか一方の車輪回転速
度VL3に基づいて電磁弁33と34を制御し、ホイー
ルシリンダ23゜24内の圧力を増加または保持あるい
は減少させる。
ブレーキ圧制御素子65には制御基準車輪速度Vs と
ロウセレクト回路59からの回転速度VL2が入力され
ている。従って、ブレーキ圧制御素子65は制御基準車
輪速度Vsと車輪回転速度VL2に基づいて電磁弁32
と33を制御し、ホイールシリンダ22.23内の圧力
を増加または保持あるいは減少させる。
ブレーキ圧制御素子66には制御基準車輪速度Vsとロ
ウセレクト回路58からの回転速度VLIが入力されて
いる。従って、ブレーキ圧制御素子66は制御基準車輪
速度Vsと車輪回転速度VL2に基づいて電磁弁31と
34を制御し、ホイールシリンダ12.24内の圧力を
増加または保持あるいは減少させる。
次に選択回路67〜70について説明する。各選択回路
67〜70は差判別回路61が出力した電気信号に応じ
て同時に動作する。
選択回路67にはブレーキ圧制御素子62とブレーキ圧
制御素子66が接続されている。選択回路67は、差判
別回路61からの電気信号が消失している間、即ち、左
右前輪FR,FLの平均車輪速度Vfと左右後輪RR,
RLの平均車輪速度VrO差が所定速度Vcを越えてい
る間、ブレーキ圧制御素子62を電磁弁31に接続する
。逆に、選択回路67は、差判別回路61からの電気信
号が出現している間、即ち、左右前輪FR,FLの平均
車輪速度Vfと左右後輪RR,RLの平均車輪速度Vr
O差が所定速度Vc以下である間、ブレーキ圧制御素子
66を電磁弁31に接続する。
同様に、選択回路68は差判別回路61からの電気信号
が消失している間、ブレーキ圧制御素子63を電磁弁3
2に接続する。また、選択回路68は、差判別回路61
からの電気信号が出現している間、ブレーキ圧制御素子
65を電磁弁32に接続する。
また、選択回路69は差判別回路61からの電気信号が
消失している間、ブレーキ圧制御素子64を電磁弁33
に接続する。また、選択回路69は、差判別回路61か
らの電気信号が出現している間、ブレーキ圧制御素子6
5を電磁弁33に接続する。
さらに、選択回路70は差判別回路61からの電気信号
が消失している間、ブレーキ圧制御素子64を電磁弁3
4に接続する。また、選択回路69は、差判別回路61
からの電気信号が出現している間、ブレーキ圧制御素子
66を電磁弁34に接続する。
この結果、差判別回路61から電気信号が出力されてい
る時には、左右前輪FR,FLが互いに独立してブレー
キ圧制御され、左右後輪RR,RLはロウセレクトに基
づいてブレーキ圧制御される。また、差判別回路61か
らの電気信号が消失している時には、同じ液圧系統に属
する車輪FRとRLおよびFLとRRがロウセレクトに
基づいてブレーキ圧制御される。
選択回路67〜70には制御中判定回路71が接続され
ている。制御中判定回路71は選択回路67〜70のど
れか一つから増圧信号が出力された時にモータ41を回
転させる。
なお、選択回路67〜70と電磁弁31〜34の間には
バッファ72,73.74.75が挿入されている。バ
ッファ72〜75は選択回路67〜70が出力した電気
信号の電力を増幅する回路である。また、制御中判定回
路71とモータ41の間にはバッファ76が接続されて
いる。バッファ76は制御中判定回路71が出力した電
気信号の電力を増幅する回路である。
以下、第一実施例装置の動作を要約する。
ブレーキペダル27が踏み込まれると、左右前輪FR,
FLが独立してブレーキ圧制御され、左右後輪RR,R
Lがロウセレクトに基づいてブレーキ圧制御される。こ
の時、主に左右前輪FR。
FLによって強力な制動力が発生し、主に左右後輪RR
,RLによって車両の方向安定性が確保される。
しかしながら、このような制御論理によると、左右前輪
FR,FLの平均車輪速度Vfと後輪RR,RLの平均
車輪速度Vrに差が発生し、推進軸15と16の間に差
動回転が発生する。この時、ビスカスカップリング装置
28に「ハンプ状態」が発生すると、各車輪PR,FL
、RR,RLが相互に干渉し、車両に振動が発生する場
合がある。
ビスカスカップリング装置28に「ハンプ状態」が発生
すると、左右前輪FR,FLの平均的な回転速度と左右
後輪RR,RLの平均的な回転速度の差が小さくなる。
そこで、第一実施例装置では、左右前輪FR,FLの平
均的な回転速度と左右後輪RR,RLの平均的な回転速
度の差が所定速度Vc以下となった時には、同じ液圧系
統に属する車輪FR(!:RL、FLとRRをロウセレ
クトに基づいてブレーキ圧制御する。第一実施例装置で
は、ダイアゴナル型の液圧系統が右前輪FRと左後輪R
L、および左前輪FLと右後輪RRを接続しているので
、同じ液圧系統に属する車輪がロウセレクトに基づいて
ブレーキ圧制御されると、左右前輪FR,FLの平均的
な回転速度と左右後輪RR,RLの平均的な回転速度の
差が小さくなる。それゆえに、各車輪FR,FL、RR
,RLの相互干渉が低減される。
第2図に示した電子制御装置ECUは、様々な全輪駆動
車両に使用できる。−例として、第二実施例装置につい
て説明する。
第4図に示した全輪駆動車両は、第一実施例装置のビス
カスカップリング装置28に代えて差動ギア81と差動
制限機構82を使用している。また、駆動装置17が発
生したトルクは推進軸15ではなく、差動ギア81に伝
達される。差動制限機構82は例えばビスカスカップリ
ング装置でも良いし、摩擦クラッチを使用した装置でも
良い。
差動制限機構82は例えば車両の走行速度や駆動装置1
7の出力トルクの大きさ等に応じて差動ギア81の差動
回転を完全に、あるいは部分的に制限する。
他の構成および動作は第一実施例装置と同様であるので
、同一の番号を付すことによって詳細な説明を省略する
以上に述べたように、第一および第二実施例装置では、
前輪FR,FLの平均車輪速度Vfと後輪RR,RLの
平均車輪速度Vrに基づいてブレーキ圧制御の制御論理
を切り換えている。従って、ビスカスカップリング装置
28や差動ギア81の差動回転が制限されているか否か
を検出する必要がない。それゆえに、第一および第二実
施例装置は、ビスカスカップリング装置28や差動ギア
81等といった中央部差動機構の差動回転がアンチスキ
ッドブレーキ装置とは無関係に制限される全輪駆動車両
に適している。
〔発明の効果〕
本発明によれば、全輪駆動車両用のアンチスキッドブレ
ーキ装置の動作によって発生する各車輪の相互干渉を低
減することができる。従って、アンチスキッドブレーキ
装置の動作によって発生する車両振動を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例装置を描いたブロック図で
ある。 第2図は本発明の第一実施例装置に適用された電子制御
装置を描いた回路図である。 第3図は本発明の第一実施例装置に適用された制御基準
車輪速度演算回路の特性を描いたグラフである。 第4図は本発明の第一実施例装置に適用された差判別回
路で実行されているプログラムを描いたフローチャート
である。 第5図は本発明の第二実施例装置を描いたブロック図で
ある。 II、 12.13.14・・・車輪速度センサ(回転
速度検出手段)、 15、16・・・推進軸、 17・・・駆動装置、18・・・前部作動機構、■9・
・・後部作動機構、 21、22.23.24・・・ホイール・シリンダ25
・・・マスクシリンダ。 26・・・ブレーキブースタ、27・・・ペダル、27
・・・ビスカスカップリング装置(中央部作動機構)、 31、32.33.34・・・電磁弁、35、36.3
7.38・・・逆上弁、41・・・モータ、42.43
・・・ポンプ、44、45・・・リザーバ、46.47
・・・逆止弁、51、52.53.54・・・車輪速度
演算回路、55・・・制御基準車輪速度演算回路、56
・・・平均車輪速度演算回路(前輪回転速度検出手段)
、 57・・・平均車輪速度演算回路(後輪回転速度検出手
段)、 5B、 59.60・・・ロウセレクト回路、61・・
・差判別回路(判別手段)、 62、63.64・・・ブレーキ圧制御素子(第1のブ
レ−キ圧制御手段)、 65.66・・・ブレーキ圧制御素子(第2のブレーキ
圧制御手段)、 67、68.69.70・・・選択回路、71・・・制
御中判定回路、 72、73.74.75.76・・・バッファ、81・
・・作動ギア(中央部作動機構)、82・・・作動制限
機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前側車輪と後側車輪の回転速度の差を差動回転に
    よつて吸収する中央部差動機構と、前記前側車輪と前記
    後側車輪を接続する液圧系統とを有する全輪駆動車両に
    装着され、前記前側車輪と前記後側車輪の回転速度の差
    が大きい時には各々の前記前側車輪を独立してブレーキ
    圧制御すると共に前記後側車輪をロウセレクトに基づい
    てブレーキ圧制御し、前記前側車輪と前記後側車輪の回
    転速度の差が小さい時には同じ液圧系統に属する車輪を
    ロウセレクトに基づいてブレーキ圧制御する、 全輪駆動車両のアンチスキッドブレーキ装置。
  2. (2)左右前輪のどちらか一方と左右後輪のどちらか一
    方を接続するダイアゴナル液圧系統と、左右の前輪にそ
    れぞれ連結された一対の前車軸を相互に連結する前部差
    動機構と、左右の後輪にそれぞれ連結された一対の後車
    軸を相互に連結する後部差動機構と、 前記前部差動機構と前記後部差動機構にそれぞれ連結さ
    れた一対の推進軸を相互に連結し、両推進軸の回転速度
    の差を差動回転によつて吸収する中央部差動機構と、 前記左右前輪および前記左右後輪の回転速度をそれぞれ
    検出する回転速度検出手段と、 前記左右前輪の平均的な前記車輪速度を検出する前輪回
    転速度検出手段と、 前記左右後輪の平均的な車輪速度を検出する後輪回転速
    度検出手段と、 前記左右前輪の平均的な車輪速度と左右後輪の平均的な
    車輪速度を比較し、両車輪速度の差が所定値を越えた時
    、出力を発生する判別手段と、前記判別手段の出力が出
    現している時に動作し、左右前輪を互いに独立してブレ
    ーキ圧制御すると共に左右後輪をロウセレクトに基づい
    てブレーキ圧制御する第1のブレーキ圧制御手段と、 前記判別手段の出力が消失している時に動作し、同じ液
    圧系統に属する車輪をロウセレクトに基づいてブレーキ
    圧制御する第2のブレーキ圧制御手段と、 を備える全輪駆動車両のアンチスキッドブレーキ装置。
  3. (3)前記中央部差動機構の差動回転を禁止するか、あ
    るいは制限する差動制限機構を備えた請求項(1)また
    は(2)記載の全輪駆動車両のアンチスキッドブレーキ
    装置。
  4. (4)前記液圧系統はダイアゴナル型である請求項(1
    )または(2)記載の全輪駆動車両のアンチスキッドブ
    レーキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5594648A (en) * 1993-12-29 1997-01-14 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Antiskid control apparatus
US5740042A (en) * 1994-05-18 1998-04-14 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Antiskid control device with a drive made judging means for a part-time 4-wheel drive vehicle
JP2014108658A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Toyota Motor Corp 車両挙動制御装置

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