JPH0719363B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0719363B2
JPH0719363B2 JP59254313A JP25431384A JPH0719363B2 JP H0719363 B2 JPH0719363 B2 JP H0719363B2 JP 59254313 A JP59254313 A JP 59254313A JP 25431384 A JP25431384 A JP 25431384A JP H0719363 B2 JPH0719363 B2 JP H0719363B2
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magnetic powder
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powder
ferrite
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
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    • G11B5/706Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material
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    • Y10T428/25Web or sheet containing structurally defined element or component and including a second component containing structurally defined particles

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは高密度
記録に適した磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
一般に、磁気記録媒体は、磁性層中の針状方向に磁気異
方性を有する針状磁性粉末を磁性層の長手方向に配向さ
せるなどして磁気特性を向上させているが、このような
磁性層の長手方向の磁化成分を利用したものでは、記録
密度の向上に限界があり、信号の記録密度を増加してゆ
くと磁気記録媒体内の反磁界が増加して残留磁化の減衰
と回転を生じ、記録信号の検出が困難となる。
そこで、近年、記録密度が高くなるほど反磁界の影響が
小さくなる垂直磁気記録方式が、高密度記録に適したも
のとして注目され、例えば、BaO・6F2O3の組成からなる
板状で磁気異方性が板面に対して垂直方向にある六角板
状のバリウムフェライト磁性粉末を使用し、板面が磁性
層面に平行となるように配向させて、その垂直方向の磁
化成分を利用し、垂直方向に磁気記録することが試みら
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、一般に使用されるBaO・6Fe2O3の組成からな
る板状で磁気異方性が板面に対して垂直方向にある六角
板状のバリウムフェライト磁性粉末を使用した磁気記録
媒体は、この種のバリウムフェライト磁性粉末が2000〜
3000エルステッドの磁気記録媒体用としては高すぎる保
磁力を有するため、充分な記録再生を行うことができな
い。そこで、この種のバリウムフェライト磁性粉末の飽
和磁化量を減少させずに、保磁性のみ低減させるため、
この種のバリウムフェライト磁性粉末の製造時に、Co、
Ti等の元素を加え、Feを置換することも試みられている
がこのような磁性粉末を用いてその板面が磁性層面に平
行になるように配向した磁気記録媒体では、充分な記録
再生が行えず、再生出力が低くなる。またCo、Ti等の元
素の置換量が多すぎたり、置換が不充分であったりした
場合には、板面に対して垂直方向であった磁化容易軸
が、面内に倒れて、いわゆるプレーナー型フェライト磁
性粉末になってしまい、これを使用した磁気記録媒体は
垂直方向の記録再生が行えなくなるなど、未だ、磁気記
録媒体用として記録再生が充分に行えるものは得られて
いない。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明はかかる事情に鑑み種々検討を行った結果なさ
れたもので、磁性粉末として、板状の六方晶系フェライ
ト磁性粉末であって、かつそのC軸を含む面内で磁気ト
ルク曲線を測定して、フーリエ展開することにより求め
た垂直方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K1と、水平
方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K2とが、 0.5<K1/K2<5で、かつK1>0 で表される関係にある磁性粉末を使用することによっ
て、保磁力を磁気記録媒体に適したものにし、高密度記
録が良好に行えるようにしたものである。
またこの種の磁性粉末を用いた磁性塗料の塗布方法など
に工夫を加え、磁性層面に垂直方向を含む面内で磁気ト
ルク曲線を測定して、フーリエ展開することにより求め
た垂直方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K1と、水平
方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K2とを、 0.5<K1/K2<5で、かつK1>0 で表される関係にして、保磁力を磁気記録媒体に適した
ものにし、高密度記録が良好に行えるようにしたもので
ある。
この発明において使用される磁性粉末は、前記したよう
に、C軸を含む面内で磁気トルク曲線を測定して、フー
リエ展開することにより求めた垂直方向の磁化成分を表
す磁気異方性定数K1と、水平方向の磁化成分を表す磁気
異方性定数K2とが、 0.5<K1/K2<5で、かつK1>0 で表される関係にある板状の六方晶フェライト磁性粉末
であることが好ましく、K1/K2>5で、水平方向の磁化
成分を表す磁気異方性定数K2が、垂直方向の磁化成分を
表す磁気異方性定数K1に比して小さすぎると、磁化容易
軸がC軸と一致し、磁性層を形成したとき高い垂直配向
度が得られるものの、保磁力が2000エルステッド以上に
なって、充分な記録再生が行えない。また、逆に、K1/K
2<0.5で、垂直方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K1
が水平方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K2に比して
小さすぎると、保磁力は磁気記録媒体用として適したも
のとなり、記録再生が充分に行えるが、磁化容易軸が面
内に倒れてしまい、磁性層を形成したとき垂直方向の配
向度が低くなって、垂直磁化成分が得られず、高密度記
録が良好に行えない。
また、このような磁性粉末を用いた磁気記録媒体は、磁
性層面に垂直方向を含む面内で磁気トルク曲線を測定し
て、フーリエ展開することにより求めた垂直方向の磁化
成分を表す磁気異方性定数K1と、水平方向の磁化成分を
表す磁気異方性定数K2とが、 0.5<K1/K2<5で、かつK1>0 で表される関係にあることが好ましく、K1/K2>5で、
水平方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K2が、垂直方
向の磁化成分を表す磁気異方性定数K1に比して小さすぎ
ると、磁性層の垂直磁気異方性が強すぎて充分な記録再
生が行えない。また、逆に、K1/K2<0.5で、垂直方向の
磁化成分を表す磁気異方性定数K1が水平方向の磁化成分
を表す磁気異方性定数K2に比して小さすぎると、記録再
生が充分に行えるが、磁性層の垂直方向の磁気異方性が
小さすぎて、充分な垂直磁化成分が得られず、高密度記
録が良好に行えない。
この原因は現在のところ明らかではないが、磁性層のK1
およびK2が0.5<K1/K2<5で、かつK1>0のとき、垂直
方向と水平方向の磁気異方性のバランスがよくなり、高
密度記録特性が良好になったものと考えられる。
このようにこの発明において使用される板状の六方晶系
フェライト磁性粉末としては、一般式 BaO・n(Fe1-xMx)2O3 (但し、式中MはCo、Ti、Ni、Mn、Cu、Zn、In、Ge、Nb
から選ばれるいずれか一種または二種以上を混合したも
のであり、nは5〜6、xは0〜0.3である。) で表される六角板状Baフェライト磁性粉末が好適なもの
として使用される。この種の六角板状のBaフェライト磁
性粉末は、Co、Ti、Ni、Mn、Cu、Zn、In、Ge、Nb等から
選ばれた各元素を含む化合物、たとえば、塩化物等の水
溶液をアルカリ水溶液中に添加し、混合して沈澱物を
得、これをオートクレーブ中にて150〜300℃で1〜6時
間反応させた後、反応生成物を洗浄、濾過、乾燥し、さ
らに磁気特性を向上させるため400〜1000℃で数時間熱
処理することによって製造される。またさらに塩化ナト
リウム、ホウ素などのフラックス中熱処理を行う場合も
ある。
このようにして得られる六方晶Baフェライト磁性粉末に
おいて、垂直方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K
1と、水平方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K2
が、上記の範囲に入るようにするためには、Baフェライ
ト磁性粉末を構成する各元素の量、アルカリ水溶液のア
ルカリ濃度、オートクレーブ中での反応温度および時
間、反応後の熱処理温度および時間等を調整する必要が
あり、これらの因子は相互に得られる磁性粉末の特性に
影響を与えるため、一つの因子だけで制御することは困
難で、一般的にはこれらの因子は以下のように作用す
る。
すなわち、元素の添加量は、Baフェライトの主構成元素
であるBaとFe以外は、添加量が多くなるほどK1,K1/K2
小さくなる傾向にあり、多すぎるとK1が負になる。ま
た、アルカリ濃度は高いほどK1,K1/K2とも大きくなる傾
向を示すが、粒子サイズ自身も大きくなるためあまり高
すぎることは好ましくない。さらに、オートクレーブ中
での反応温度および時間は、温度が低いか時間が短い場
合はK1,K1/K2とも小さくなる傾向を示し、温度が高すぎ
てもあるいは時間が長すぎても得られる磁性粉末の特性
にはあまり影響を与えないが、コストアップになるため
あまり好ましくない。また、反応後の熱処理温度および
時間については、温度が高くなるか時間が長くなると
K1,K1/K2とも大きくなる傾向を示すが、特に温度が高す
ぎる場合には粒子の焼結により逆にK1,K1/K2ともに低下
する。
以上のように、Baフェライト磁性粉末を製造するための
各種の因子は、相互に影響を及ぼすため、一つの因子の
みでK1,K1/K2を制御することは困難であるが、相互に調
製することにより目的とするK1,K1/K2を得ることができ
る。そして、この種の磁性粉末を使用して磁性層を形成
すると、垂直配向度が充分に高くて磁気記録媒体に適し
た保磁力を有する、高密度記録に適した磁気記録媒体が
得られる。
このようにして製造され、使用される板状の六方晶Baフ
ェライト磁性粉末は、粒径が0.02〜0.5μmの範囲内で
あることが好ましく、粒径が0.02μmより小さいものを
使用したのでは分散性が悪く、さらに塗布時の配向磁界
によってK1およびK2の微妙な調整を行うことが困難にな
る。また反対に0.5μmより大きいものを使用したので
は磁性層の表面平滑性を充分に向上させることができ
ず、良好な高密度記録が行えない。さらに、保磁力は磁
気記録媒体用として適した2000エルステッド以下のもの
が容易に得られるが、200エルステッドより小さいと高
密度記録が良好に行えないため、200〜2000エルステッ
ドの範囲内にあるものを使用するのが好ましい。
また、このような板状の六方晶系Baフェライト磁性粉末
を使用して得られる磁気記録媒体は、この種の板状の六
方晶系Baフェライト磁性粉末を、結合剤樹脂、有機溶剤
等とともに混合分散するなど、常法に準じて磁性塗料を
調製し、次いで、この磁性塗料を基体上に塗布した後、
磁性層面に対して垂直方向とさらに水平方向に磁場を印
加して磁場配向を行うか、場合によってはカレンダー等
による表面平滑化処理において、加圧圧力や温度を変え
るなどして、磁性層中での六方晶系Baフェライト磁性粉
末の配向度を調整することにより、磁性層面に垂直方向
を含む面内で磁気トルク曲線を測定して、フーリエ展開
することにより求めた垂直方向の磁化成分を表す磁気異
方性定数K1と、水平方向の磁化成分を表す磁気異方性定
数K2とが、 0.5<K1/K2<5で、かつK1>0 で表される関係にあるものが得られ、垂直方向と水平方
向の磁気異方性がバランスよく保たれ、高密度記録に適
した磁気記録媒体が得られる。
ここに用いる結合剤樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、イソシアネート化合物、放
射線硬化型樹脂など従来汎用されている結合剤樹脂が広
く用いられる。
また、有機溶剤としてはトルエン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、テト
ラヒドロフラン、酢酸エチルなど従来から汎用されてい
る有機溶剤が単独または二種以上混合して使用される。
なお、磁性塗料中には通常使用されている各種添加剤、
たとえば分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤などを任
意に添加使用してもよい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 BaCl2・2H2O 27.9g FeCl3・6H2O 216 g CoCl2・6H2O 10.6g TiCl4 8.4g これらの組成物を水1000mlに溶解し、これを1NのNaOH水
溶液1000mlと混合して、得られた沈澱物をオートクレー
ブ中で、300℃で2時間水熱反応させた。次いで、この
反応によって得られた生成物を、水洗、濾過、乾燥した
後、空気中にて、500℃で4時間加熱処理を行い、Baフ
ェライト磁性粉末を得た。このようにして得られたBaフ
ェライト磁性粉末は、板状で、保磁力は1200エルステッ
ド、飽和磁化量は52emu/gであった。
次いで、このようにして得られたBaフェライト磁性粉末
を使用し、 Baフェライト磁性粉末 1000重量部 VAGH(米国U.C.C社製、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体) 137.5 〃 パンデックスT5201(大日本インキ化学工業社製、ポリ
ウレタン樹脂) 87.5 〃 コロネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官能性低
分子量イソシアネート化合物) 25 〃 Cr2O3粉末 15 〃 ラウリン酸 20 〃 流動パラフィン 2 〃 メチルイソブチルケトン 800 〃 トルエン 800 〃 の組成からなる組成物をボールミル中で3日間混合分散
して磁性塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ12μmの
ポリエステルベースフイルム上に、磁性塗料が未乾燥状
態で垂直方向に3000エルステッドの磁場が印加されるよ
うに塗布し、乾燥して、乾燥厚が4μmの磁性層を形成
した。次いでカレンダーを用いて70℃で平滑化処理を行
った後、所定の巾に裁断して磁気テープをつくった。
実施例2 実施例1におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、CoCl2・6H2Oの使用量を、10.6gから13.8gに変更
し、TiCl4の使用量を、8.4gから11.0g変更した以外は実
施例1と同様にして、板状で、保磁力が850エルステッ
ド、飽和磁化量が51emu/gのBaフェライト磁性粉末を
得、これを用いて実施例1と同様にして磁気テープをつ
くった。
実施例3 BaCl2・2H2O 18.8g FeCl3・6H2O 216 g CoCl2・6H2O 10.6g TiCl4 8.4g NiCl2・6H2O 2.9g ZnCl2 2.5g これらの組成物を水1000mlに溶解し、これを1NのNoOH水
溶液1000mlと混合して、得られた沈澱物をオートクレー
ブ中で、300℃で2時間水熱反応させた。次いで、この
反応によって得られた生成物を、水洗、濾過、乾燥した
後、空気中にて、200℃で4時間加熱処理を行い、さら
にNaClのフラックス中700℃で2時間加熱処理を行ってB
aフェライト磁性粉末を得た。このようにして得られたB
aフェライト磁性粉末は、板状で、保磁力は880エルステ
ッド、飽和磁化量は58.4emu/gであった。
次いで、このようにして得られたBaフェライト磁性粉末
を、実施例1における磁性塗料の組成において、実施例
1で使用したBaフェライト磁性粉末に代えて同量使用し
た以外は、実施例1と同様にして磁性塗料を調製した。
次ぎに、この磁性塗料を厚さ12μmのポリエステルベー
スフイルム上に、磁性塗料が未乾燥状態で垂直方向に30
00エルステッドの磁場が印加され、さらに長手方向に20
00エルステッドの磁場が印加されるように塗布し、乾燥
して、乾燥厚が4μmの磁性層を形成した。次いで、カ
レンダーを用いて80℃で平滑化処理を行った後、所定の
巾に裁断して磁気テープをつくった。
実施例4 実施例3におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、CoCl2・6H2Oの使用量を、10.6gから12.8gに変更
し、NiCl2・6H2Oを2.9から3.4gに変更し、さらにZnCl2
を2.5gから2.9gに変更し、TiCl4の使用量を、8.4gから1
0.0g変更した以外は実施例3と同様にして、板状で、保
磁力が730エルステッド、飽和磁化量が56.5emu/gのBaフ
ェライト磁性粉末を得た。
次いで、このようにして得られたBaフェライト磁性粉末
を、実施例3における磁性塗料の組成において、実施例
3で使用したBaフェライト磁性粉末に代えて同量使用し
た以外は、実施例3と同様にして磁性塗料を調製した。
次ぎに、実施例3における磁気テープの製造において、
垂直方向の磁界を3000エルステッドから2000エルステッ
ドに変更し、さらに長手方向の磁界を2000エルステッド
から3000エルステッドに変更し、平滑化処理温度を80℃
から70℃に変更した以外は、実施例3と同様にして磁気
テープをつくった。
比較例1 実施例1におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、CoCl2・6H2OおよびTiCl4を省いた以外は実施例1と
同様にして、板状で、保磁力が2700エルステッド、飽和
磁化量が56emu/gのBaフェライト磁性粉末を得、これを
用いて実施例1と同様にして磁気テープをつくった。
比較例2 実施例1におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、CoCl2・6H2Oの使用量を、10.6gから31.8gに変更
し、TiCl4の使用量を、8.4gから25.2gに変更した以外は
実施例1と同様にして、板状で、保磁力が850エルステ
ッド、飽和磁化量が51.5emu/gのBaフェライト磁性粉末
を得、これを用いて実施例1と同様にして磁気テープを
つくった。
比較例3 実施例3におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、NiCl2・6H2OおよびZnCl2を省いた以外は実施例3と
同様にして、板状で、保磁力が910エルステッド、飽和
磁化量が58.1emu/gのBaフェライト磁性粉末を得、これ
を用いて実施例3と同様にして磁気テープをつくった。
比較例4 実施例3における磁気テープの製造において、垂直方向
の磁界を0にした以外は、実施例3と同様にして磁気テ
ープをつくった。
比較例5 実施例3におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、1NのNaOH水溶液1000mlに代えて、2NのNaOH水溶液10
00mlを使用し、水熱反応を、オートクレーブ中で、300
℃で2時間から、オートクレーブ中で、250℃で2時間
に変更し、さらに水熱反応後の加熱処理を、空気中に
て、200℃で4時間から、空気中にて、800℃で4時間に
変更し、NaClのフラックス中で加熱処理を省いた以外
は、実施例3と同様にして、板状で、保磁力が610エル
ステッド、飽和磁化量が59.1emu/gのBaフェライト磁性
粉末を得、これを用いて実施例3と同様にして磁気テー
プをつくった。
比較例6 実施例3におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、1NのNaOH水溶液1000mlに代えて、2NのNaOH水溶液10
00mlを使用し、水熱反応後の加熱処理を、空気中にて、
200℃で4時間から、空気中にて、300℃で4時間に変更
し、NaClのフラックス中で加熱処理を省いた以外は、実
施例3と同様にして、板状で、保磁力が1280エルステッ
ド、飽和磁化量が26.5emu/gのBaフェライト磁性粉末を
得、これを用いて実施例3と同様にして磁気テープをつ
くった。
比較例7 実施例1におけるBaフェライト磁性粉末の製造におい
て、水熱反応の加熱処理を、空気中にて、500℃で4時
間から、空気中にて、300℃で4時間に変更した以外
は、実施例1と同様にして、板状で、保磁力が1350エル
ステッド、飽和磁化量が34.2emu/gのBaフェライト磁性
粉末を得、これを用いて実施例1と同様にして磁気テー
プをつくった。
各実施例および比較例で得られた磁気テープについて、
垂直方向の保磁力を測定し、各種記録波長(1μm、0.
75μm、0.5μm)における最大出力レベルを測定し
た。また、各実施例および比較例で得られた磁気テープ
について、磁性層面に垂直方向を含む面内で、磁気トル
ク曲線を測定し、これをフーリエ展開して、Baフェライ
ト磁性粉末および磁気テープにおける垂直方向の磁化成
分を表す磁気異方性定数K1と、水平方向の磁化成分を表
す磁気異方性定数K2とを求め、K1/K2を算定した。
下表はその結果である。
〔発明の効果〕 上表から明らかなように、比較例1および3で得られた
磁気テープは、K1/K2が11で垂直方向の磁気異方性が高
すぎるため、短波長域をのぞけば充分な記録再生が行え
ず、最大出力レベルが低い。また比較例2および4で得
られた磁気テープは、保磁力が各実施例で得られた磁気
テープとさほど変わらないにもかかわらず、全波長域で
最大出力レベルが低い。これは垂直方向と水平方向の磁
気異方性のバランスが悪く、垂直方向の磁気異方性が小
さすぎるためと考えられる。また比較例5で得られた磁
気テープについては、垂直方向の磁気異方性の強さを示
すK1が負となるため、垂直方向の異方性が特に寄与する
短波長における出力レベルが著しく低くなる。さらに比
較例6および7で得られた磁気テープでは、保磁力が高
いにもかかわらず、垂直方向と水平方向の磁気異方性の
バランスが悪いことが原因で、全波長域で最大出力レベ
ルが低い。これに対し、この発明で得られた磁気テープ
(実施例1ないし4)は、垂直方向と水平方向の磁気異
方性のバランスがよく、最大出力レベルが全周波数域で
高く、特に短波長での出力が高くて充分な記録再生が行
われており、このことからこの発明で得られる磁気記録
媒体は高密度記録に適していることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性粉末を結合剤樹脂とともに基体上に塗
    着してなる磁気記録媒体において、前記磁性粉末とし
    て、板状の六方晶系フェライト磁性粉末で、かつそのC
    軸を含む面内で磁気トルク曲線を測定して、フーリエ展
    開することにより求めた垂直方向の磁化成分を表す磁気
    異方性定数K1と、水平方向の磁化成分を表す磁気異方性
    定数K2とが、 0.5<K1/K2<5で、かつK1>0 で表される関係にある磁性粉末を使用したことを特徴と
    する磁気記録媒体
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体
    において、磁性層面に垂直方向を含む面内で磁気トルク
    曲線を測定して、フーリエ展開することにより求めた垂
    直方向の磁化成分を表す磁気異方性定数K1と、水平方向
    の磁化成分を表す磁気異方性定数K2とが、 0.5<K1/K2<5で、かつK1>0 で表される関係にある磁気記録媒体
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