JPH0715744B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0715744B2
JPH0715744B2 JP60177821A JP17782185A JPH0715744B2 JP H0715744 B2 JPH0715744 B2 JP H0715744B2 JP 60177821 A JP60177821 A JP 60177821A JP 17782185 A JP17782185 A JP 17782185A JP H0715744 B2 JPH0715744 B2 JP H0715744B2
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JP
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magnetic
ferrite powder
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magnetic recording
hexagonal
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幹雄 岸本
慎一 北畑
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、磁性
粉末として六方晶フェライト粉末を用いた磁気記録媒体
に関する。
〔従来の技術〕
一般に、磁気記録媒体は、磁性層中の針状磁性粉末を磁
性層の長手方向に配向させるなどして磁気特性を向上さ
せているが、このような長手方向の磁化成分を利用した
ものでは、磁気記録密度が高くなるほど磁性層内の反磁
界が増加するため、磁気記録の高密度化に限界がある。
一方、磁性層面に垂直な方向の磁化成分を利用する垂直
磁気記録方式では、記録密度が高くなるほど反磁界が減
少するため、高密度記録に適した記録方式として知ら
れ、この垂直磁気記録に最も適した磁性粉末として、板
状で、かつ板面に垂直な方向に磁化容易軸を有する六方
晶フェライト粉末が使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、この種の六方晶フェライト粉末は、粒子が板
状であるため、たとえば、従来から使用されている針状
磁性粉末と比較すると、BET法による比表面積が同じで
あっても、この種の板状粉一個の体積が針状粉一個の体
積の2倍以上となるように、粒子一個の体積が大きく、
その結果、この種の六方晶フェライト粉末を使用して得
られる磁気記録媒体は、ノイズが高くなるという問題点
を有している。
〔問題点を解決するための手段〕
この本発明は、かかる現状に鑑み、種々検討を重ねた結
果なされたもので、BET法による比表面積が70m2/gより
大きくて120m2/g以下であり、平均粒子径が0.01〜0.2μ
m、飽和磁化量が30emu/g以上、保磁力が500〜1500エル
ステッドの六方晶フェライト粉末を使用することによっ
て、ノイズを充分に小さくし、高いS/Nで、高密度記録
が良好に行えるようにしたものである。
この発明において、使用される磁性粉末は、BET法によ
る比表面積が70m2/gより大きくて120m2/g以下であり、
平均粒子径が0.01〜0.2μm、飽和磁化量が30emu/g以
上、保磁力が500〜1500エルステッドの六方晶フェライ
ト粉末であることが好ましく、BET法による比表面積が7
0m2/gより大きいものを使用しなければ、充分にS/Nの高
い磁気記録媒体が得られない。しかしBET法による比表
面積が120m2/gより大きいものは飽和磁化量が低下しや
すくなり、この種の六方晶フェライト粉末を使用して得
られる磁気記録媒体の出力が低下するため、通常は120m
2/g以下、より好ましくは、100m2/g以下の六方晶フェラ
イト粉末が使用される。このような六方晶フェライト粉
末は、通常板状をしているため、粒子径(粒子直径)が
同じであっても、板状粉末の厚さが異なると、体積が大
きく異なる。従って、六方晶フェライト粉末の体積を知
る手段としてはBET法による比表面積が適しており、平
均粒子径はそれほど問題にならないが、通常、0.02〜0.
2μmの範囲内のものが好ましく使用される。また、飽
和磁化量および保磁力は、高密度記録が良好に行えるよ
うに、飽和磁化量が30emu/g以上、保磁力が500〜1500エ
ルステッドの範囲内にあるものを使用するのが好まし
く、飽和磁化量が30emu/gより低く、保磁力が500エルス
テッドより低くては充分な高密度記録を行うことができ
ず、また保磁力が1500エルステッドより高くなると通常
の磁気ヘッドで記録することが困難になる。
このような六方晶フェライト粉末は、バリウム、鉄など
の金属塩水溶液にカセイソーダ水溶液を加えて、これら
の金属塩の微細な水酸化物の沈澱を作り、次にこの共沈
物をオートクレーブ中で加熱反応させて、微細な板状の
結晶を形成させ、さらにこの板状結晶を、空気中加熱し
てつくられ、目的とする特性をもった微細なバリウムフ
ェライト粒子結晶が得られる。
このように、BET法による比表面積が70m2/gより大きく
て120m2/g以下であり、平均粒子径が0.01〜0.2μm、飽
和磁化量が30emu/g以上、保磁力が500〜1500エルステッ
ドの六方晶フェライト粉末は、体積が極めて小さく微細
で、飽和磁化量および保磁力が高密度記録用磁気記録媒
体の磁性粉末として、好適な範囲内にあり、従って、こ
の種の六方晶フェライト粉末を使用して得られる磁気記
録媒体は、ノイズが高くなることもなく、高密度記録が
良好に行える。
この発明の磁気記録媒体を製造するには常法に準じて行
えばよく、たとえば、前記のBET法による比表面積が70m
2/gより大きくて120m2/g以下であり、平均粒子径が0.01
〜0.2μm、飽和磁化量が30emu/g以上、保磁力が500〜1
500エルステッドの六方晶フェライト粉末を、結合剤樹
脂、有機溶剤等とともに混合分散して磁性塗料を調製
し、これをポリエステルフイルムなどの基体上に、ロー
ルコーターなど任意の塗布手段によって塗布し、乾燥す
ればよい。
ここに用いる結合剤樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、イソ
シアネート化合物など従来汎用されている結合剤樹脂が
広く用いられる。
また、有機溶剤としては、トルエン、メチルイソブチル
ケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テト
ラヒドロフラン、酢酸エチルなど従来から汎用されてい
る有機溶剤が、単独または二種以上混合して使用され
る。
なお、磁性塗料中には、通常使用されている各種添加
剤、たとえば、分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤な
どを任意に添加使用してもよい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 <六方晶Baフェライト粉末の生成> 塩化第二鉄(FeCl3)1モル、塩化バリウム(BaCl2)1/
8モル、塩化コバルト(CoCl2)1/20モル、および塩化チ
タン(TiCl4)1/20モルを1の水に溶解した。次に、
この混合溶液に、6モルのカセイソーダを1の水に溶
解したカセイソード水溶液を加えて撹拌した。次いで、
この懸濁液を1日熟成した後、沈澱物をオートクレーブ
中に入れ、300℃で4時間加熱反応させてBaフェライト
粒子を得た。得られたBaフェライト粒子を水洗、乾燥し
た後、さらに空気中、700℃で3時間加熱処理して粉末
を得た。得られた粉末はX線解析から、マグネットプラ
ンバイト型の六方晶Baフェライトであることが確認され
た。このようにして得られた六方晶Baフェライト粉末の
BET法による比表面積は72m2/gで、平均粒子径は0.08μ
m、飽和磁化量は51emu/g、保磁力は830エルステッドで
あった。
<磁気記録媒体の作製> 前記のようにして得られた六方晶Baフェライト粉末を使
用し、 六方晶Baフェライト粉末 800重量部 VAGH(米国U.C.C社製、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体) 110 〃 パンデックスT−5250(大日本インキ化学工業社製、ウ
レタンエラストマー) 70 〃 コロネートL(日本ポリウレタンン工業社製、三官能性
低分子量イソシアネート化合物) 20 〃 ステアリン酸−n−ブチル 8 〃 メチルイソブチルケトン 500 〃 トルエン 500 〃 の組成からなる組成物をボールミル中で48時間混合分散
して、磁性塗料を調整した。この磁性塗料を厚さ65μm
のポリエステルフイルム上に塗布し、対向した異極磁場
中を走行させて、垂直配向処理を施し、乾燥して乾燥厚
が3μmの磁性層を形成した。次いで形成された磁性層
の表面処理を行った後、直径3インチの円盤状に打抜
き、磁気ディスクをつくった。
実施例2 実施例1におけるBaフェライト粉末の生成において、塩
化コバルトおよび塩化チタンの使用量をそれぞれ、1/20
モルから1/10モルに変更し、かつ空気中での加熱処理を
700℃、3時間から800℃、2時間に変更した以外は、実
施例1と同様にしてBET法による比表面積が94m2/gで、
平均粒子径が0.05μm、飽和磁化量は48emu/g、保磁力
が650エルステッドの六方晶Baフェライト粉末を生成
し、磁気ディスクをつくった。
実施例3 実施例2におけるBaフェライト粉末の生成において、空
気中での加熱処理を800℃、2時間から650℃、3時間に
変更した以外は、実施例2と同様にしてBET法による比
表面積が110m2/gで、平均粒子径が0.05μm、飽和磁化
量が32emu/g、保磁力が590エルステッドの六方晶Baフェ
ライト粉末を生成し、磁気ディスクをつくった。
比較例1 実施例1におけるBaフェライト粉末の生成において、塩
化バリウムの添加量を1/8モルから1/10モルに、塩化コ
バルトおよび塩化チタンの添加量をそれぞれ1/20モルか
ら1/30モルに、変更した以外は、実施例1と同様にして
BET法による比表面積が64m2/gで、平均粒子径が0.1μ
m、飽和磁化量が53emu/g、保磁力が1020エルステッド
の六方晶Baフェライト粉末を生成し、磁気ディスクをつ
くった。
比較例2 実施例1におけるBaフェライト粉末の生成において、塩
化バリウムの添加量を1/8モルから1/10モルに、塩化コ
バルトおよび塩化チタンの添加量をそれぞれ1/20モルか
ら1/30モルに、溶解する水の量を1から2に、また
1の水に6モルのカセイソーダを溶解した水溶液に代
えて、2の水に15モルのカセイソーダを溶解した水溶
液を用い、さらに空気中での加熱処理を700℃、3時間
から800℃、3時間に変更した以外は、実施例1と同様
にしてBET法による比表面積が38m2/gで、平均粒子径が
0.2μm、飽和磁化量が58emu/g、保磁力が1160エルステ
ッドの六方晶Baフェライト粉末を生成し、磁気ディスク
をつくった。
各実施例および比較例で得られた磁気ディスクについ
て、40KBPIの信号を飽和記録したときの再生出力(S)
と、DC消去後のノイズレベル(N)とを測定した。測定
値は、比較例1の磁気ディスクの再生出力とノイズレベ
ルの値を0dBとして、相対値で示した。
下表はその結果である。
〔発明の効果〕 上表から明らかなように、実施例1ないし3で得られた
磁気ディスクは、比較例1および2で得られた磁気ディ
スクに比べて、ノイズレベルが大幅に小さく、また、再
生出力は、BETを70m2/gより大きくして微粒子化して
も、BETが100m2/g以下ではほとんど変化はなく、BETが1
00m2/g以上になるとやや再生出力の低下が認められるも
のの、再生出力の低下以上にノイズレベルの減少が大き
いため、S/Nは明らかに向上しており、このことからこ
の発明によって得られる磁気記録媒体は、ノイズが充分
に小さくて高密度記録に適していることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】BET法による比表面積が70m2/gより大きく
    て120m2/g以下であり、平均粒子径が0.01〜0.2μm、飽
    和磁化量が30emu/g以上、保磁力が500〜1500エルステッ
    ドの六方晶フェライト粉末を、磁性層中に含有させたこ
    とを特徴とする磁気記録媒体
JP60177821A 1985-08-13 1985-08-13 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0715744B2 (ja)

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JPS6238531A JPS6238531A (ja) 1987-02-19
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