JPH07192427A - 面状記憶媒体収納用シェル - Google Patents

面状記憶媒体収納用シェル

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Publication number
JPH07192427A
JPH07192427A JP33373493A JP33373493A JPH07192427A JP H07192427 A JPH07192427 A JP H07192427A JP 33373493 A JP33373493 A JP 33373493A JP 33373493 A JP33373493 A JP 33373493A JP H07192427 A JPH07192427 A JP H07192427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shell
gate
surface side
storage medium
shutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP33373493A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Obara
光博 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP33373493A priority Critical patent/JPH07192427A/ja
Publication of JPH07192427A publication Critical patent/JPH07192427A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面側が凹となるような反りの発生を抑制す
ることができ、もって、信頼性を向上させることができ
る面状記憶媒体収納用シェルを提供することを目的とす
る。 【構成】 射出成形により製造され、円盤状の面状記憶
媒体を両面から挟むように配置される平板状の面状記憶
媒体収納用シェル1であって、前記面状記憶媒体が露出
する開口部1bを開閉するシャッタが摺動可能に配置さ
れる溝部(領域)1cが外面に形成されてなり、射出成
形の際に樹脂を射出するゲート5が、前記溝部(領域)
1c内でかつ中心側位置に配置された(ゲート跡1d,
1g参照)ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマイクロフロッ
ピーディスクにおける磁気ディスクのような面状記憶媒
体を両面から挟むように配置される、射出成形により製
造される面状記憶媒体収納用シェル(以下、特別の場合
を除いて単にシェルという。)に関する。
【0002】
【従来の技術】周知なように、マイクロフロッピディス
クは、可撓性のある磁気ディスクを射出成形された平板
状の2枚1組のシェルにより挟んで一体化したものであ
る。
【0003】ここで、前記各シェルは肉厚の厚さが薄い
平板状をなしているので、高い射出圧で樹脂を注入する
と残留応力が高くなり、成形されたシェルを型から開放
した後に残留応力のために当該シェルに反りが発生する
ことがある。したがって、残留応力による反りを抑制す
べく、樹脂をできるだけ低圧で注入するために、シェル
の表面側を成形する金型に、成形されるべきシェルの対
称軸に対して対称となるように、かつ、シェルの周縁部
近傍に、樹脂を射出するための2個のゲートを設けるよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シェルを成形する金型では、ゲートがシェルの周縁部近
傍に対応する位置に配置されているので、ゲート位置と
このゲート位置とは反対側の周縁部までの距離が大きく
なり、射出された樹脂の冷却速度がゲート位置とこれと
は反対側の周縁部付近とで異なり、さらに、射出圧力が
高くなり残留応力が発生し、この結果、成形されたシェ
ルにシェルの表面側が凹となるような反りが生ずること
がある。
【0005】このように、シェルの表面側が凹となるよ
うな反りが生ずると、シェルの中心側の位置で、面状記
憶媒体を1組のシェルにより挟む形となり、面状記憶媒
体の回転に支障が出たり面状記憶媒体が擦れたりして、
信頼性が低下するといった問題が生ずる。
【0006】なお、ゲート位置をシェルのなるべく中心
側に設ければ前記反りの問題はある程度解決することが
できると考えられるが、ゲート位置の裏側に大きく突出
したゲート溜りを設ける必要があり、面状記憶媒体が収
納される部分には設けられない等の問題があり、現在実
施されていない。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、表面側が凹となるような反りの発生を抑制すること
ができ、もって、信頼性を向上させることができる面状
記憶媒体収納用シェルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のシェルは、射出
成形により製造され、円盤状の面状記憶媒体を両面から
挟むように配置される平板状の面状記憶媒体収納用シェ
ルであって、前記面状記憶媒体が露出する開口部を開閉
するシャッタが摺動可能に配置される領域が表面側に形
成されてなり、射出成形の際に樹脂を射出するゲート
が、前記領域内でかつ中心側位置に配置されたことを特
徴とする。
【0009】
【作用】本発明のシェルによれば、ゲートが前記領域内
でかつ中心側位置に配置されているので、ゲートから射
出された樹脂がキャビティの中心側から均一に充填され
るとともに、シャッタを配置するとゲート跡が該シャッ
タにより隠され、シェルの美観を損なうことがない。し
かも、ゲートが前記領域内でかつ中心側位置に配置され
ているので、射出された樹脂の凝固速度を各周縁部にお
いてほぼ均一にすることができるとともに、射出圧力を
小さくすることができ残留応力の発生を抑制でき、これ
らにより、シェルの表面側が平面となるか、あるいは、
若干凸となるように反らせることが可能となり、信頼性
の低下を未然に防止することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の一実施例
のシェルについて説明する。なお、図1は、面状記憶媒
体(例えば、可撓性のある磁気ディスク)を挟むように
配置される2枚1組の板状のシェルの一方を表側から見
た平面図であり、図2は図1のシェルを裏側から見た平
面図である。
【0011】図1及び図2に示すシェル1は、図5に示
すように、金型(固定盤側)2と金型(可動盤側)3の
接合面に形成されたキャビティ4内に、ゲート5から溶
解した樹脂を射出して成形される。図中6はマニホール
ド、7はシェル1のリブ1aに沿って設けられた入子ラ
イン、8はおなじくリブ1aに沿って設けられたガス抜
きである。ここで、ゲート5から射出される樹脂として
は、メルトフローが50以上の樹脂を使用することが好
ましい。
【0012】前記シェル1には、図2に示すように、そ
の内面に面状記憶媒体が収納される円形の溝部1fが形
成され、この溝部1fの周縁部にはリブ1aが形成され
ている。また、シェル1には面状記憶媒体が露出する開
口部(窓部)1bが形成されている。シェル1の表面側
には前記開口部1bを開閉するシャッタ(図示せず)が
摺動可能に配置される溝部(本発明の領域に相当)1c
が形成されている。
【0013】また、射出成形の際に樹脂を射出する1個
のゲート5は、図5に示すように、シェル1の表面側を
形成する金型(固定盤側)2に設けられているととも
に、図2に示すように、前記溝部1c内でかつシェル1
の中心側にできるだけ近接した位置に配置されるように
なっており、そのゲート跡1d,1gがシェル1の内外
面に形成されるようになっている。シェル1の表面側の
ゲート跡1dは若干くぼんだ円形溝状をなし、シェル1
の裏面側のゲート跡(ゲート溜り)1gは、図2〜図4
に示すように、若干突出した段丘状突起をなしている。
なお、図中1eは面状記憶媒体を回転自在に支持する軸
部(図示せず)が配置される孔である。
【0014】前記したように、本実施例のシェル1を射
出成形するための金型(固定盤側)2には1個のゲート
5を配置すればよいので、マニホールドを含めた金型の
構造が簡単になり、金型の製造費用が低減され、金型の
メンテナンス作業を簡単に行うことができ、温度コント
ローラ類の点数が低減するため成形の立ち上げ時間を短
縮することができる。
【0015】さらに、シェル1の表面側を成形する金型
(固定盤側)2に1個のゲート5を配置するようにして
いるので、金型に4個ないし2個のゲートを設けたもの
と比べて、シェル1の表面側を成形する金型(固定盤
側)2のもつ熱量を大幅に低減することができ、当該金
型2が冷却され易くなり過度の冷却を行う必要がなくな
り、この結果、成形されるシェル1の表面側と裏面側と
がほぼ同時に冷却されて、従来のようなシェル1の表面
側が裏面側に対して早く冷却されることが抑制され、も
って、シェル1の表面側が平面となるか又は若干凸とな
るように反らせることができ、信頼性を向上させること
ができる。
【0016】しかも、ゲート5が領域1c内でかつシェ
ル1のできるだけ中心側位置に対応する位置に配置され
ているので、ゲート1を1個にしてもゲートから射出さ
れた樹脂が、図2中の矢印で示すように、溝部1fに対
応して形成されたキャビティに沿って均一に充填され
る。したがって、シェル1が薄い板状であっても、樹脂
が充填不良となることがない。
【0017】さらに、シェル1の中心側位置に設けたゲ
ート5から樹脂を射出するようにしているので、シェル
1の各周縁部付近における冷却速度がほぼ同一になり、
さらに、射出圧力を低くすることができ残留応力の発生
を低減することができ、これらの結果、シェル1の表面
側が凹となる反りが抑制され、シェル1の表面側が平面
ないしは凸となるように反ることになる。したがって、
2枚1組のシェル1により面状記憶媒体を挟むように組
み立てた場合でも、面状記憶媒体の中心部付近が挟まれ
るといった現象が起きず、信頼性を飛躍的に向上させる
ことができる。
【0018】さらに、ゲートが溝部1c内に形成されて
おり、しかも、シェル1の表面側から射出することで溝
部1cに形成されたゲート跡1dが円形溝状となってい
るので、シャッタを配置するとゲート跡1dが該シャッ
タにより隠され、シェルの美観を損なうことがないとと
もに、シャッタの移動を妨げるといったこともない。
【0019】なお、前記実施例では、シェル1の表面側
を形成する金型2にゲート5を設けて、シェル1の表面
側から樹脂を射出するようにしているが、シェル1の裏
面側を成形する金型にゲートを設け、シェルの裏面側か
ら樹脂を射出するようにしてもよい。このものでは、ゲ
ートを設けた金型が冷却されるので、シェルの表面側よ
りも裏面側の方が早く冷却されることになり、表面側が
凸になる反りを発生させることができる。これにより、
前記実施例と同様に、シェルの信頼性を高めることがで
きる。
【0020】また、前記実施例では、ゲート5の裏面側
に段丘状突起のゲート跡(ゲート溜り)1gが形成され
るようにしているが、シェル1が薄肉であることからゲ
ート5の裏面側にゲート溜りを設けないで平面状として
も、金型のキャビティ内に樹脂を確実に注入することが
できる。
【0021】また、前記実施例では、2枚1組のシェル
の一方について図示して説明したが、他方のシェル(機
能上若干形状が異なる)についても適用できることは言
うまでもない。
【0022】また、前記実施例では可撓性を有する磁気
ディスクからなる面状記憶媒体を収納するシェルについ
て説明したが、例えば、円盤状の光ディスクや光磁気デ
ィスク等の面状記憶媒体を収納するシェルにも適用する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシェルに
よれば、面状記憶媒体が露出する開口部を開閉するシャ
ッタが摺動可能に配置される領域が表面側に形成されて
なり、射出成形の際に樹脂を射出するゲートが、前記領
域内でかつ中心側位置に配置されたので、表面側が凹と
なるような反りの発生を抑制することができ、信頼性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシェルを表側から見た平面
図である。
【図2】図1のシェルを裏側から見た平面図である。
【図3】図2中のイ−イ断面図である。
【図4】図2中のロ−ロ断面図である。
【図5】図1のシェルを射出成形するための金型を示す
図である。
【符号の説明】
1 シェル 1b 開口部 1c 溝部(領域) 1d,1g ゲート跡 2 金型(固定盤側) 3 金型(可動盤側) 4 キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形により製造され、円盤状の面状
    記憶媒体を両面から挟むように配置される平板状の面状
    記憶媒体収納用シェルであって、前記面状記憶媒体が露
    出する開口部を開閉するシャッタが摺動可能に配置され
    る領域が表面側に形成されてなり、射出成形の際に樹脂
    を射出するゲートが、前記領域内でかつ中心側位置に配
    置されたことを特徴とする面状記憶媒体収納用シェル。
JP33373493A 1993-12-27 1993-12-27 面状記憶媒体収納用シェル Pending JPH07192427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33373493A JPH07192427A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 面状記憶媒体収納用シェル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33373493A JPH07192427A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 面状記憶媒体収納用シェル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07192427A true JPH07192427A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18269362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33373493A Pending JPH07192427A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 面状記憶媒体収納用シェル

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JP (1) JPH07192427A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1111919A (ja) * 1997-06-25 1999-01-19 Hitachi Chem Co Ltd 複合炭素粒子の製造法、該製造法で得られた複合炭素粒子、複合炭素粒子を用いた炭素ペースト、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1111919A (ja) * 1997-06-25 1999-01-19 Hitachi Chem Co Ltd 複合炭素粒子の製造法、該製造法で得られた複合炭素粒子、複合炭素粒子を用いた炭素ペースト、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001031