JPH07244960A - フロッピーディスクのケースハーフ成形用金型 - Google Patents

フロッピーディスクのケースハーフ成形用金型

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JPH07244960A
JPH07244960A JP3028494A JP3028494A JPH07244960A JP H07244960 A JPH07244960 A JP H07244960A JP 3028494 A JP3028494 A JP 3028494A JP 3028494 A JP3028494 A JP 3028494A JP H07244960 A JPH07244960 A JP H07244960A
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JP
Japan
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mold
diskette
gate
record carrier
floppy disk
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JP3028494A
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Mitsuhiro Obara
光博 小原
Yoshihiro Horikawa
義広 堀川
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録担体に過大な摩擦や、回転不良が生じな
いケースハーフを与えるフロッピーディスクのケースハ
ーフ成形用金型を提供する。 【構成】 ディスケットハーフの内面を形成する第1の
金型たるコア部材101 と、外面を形成する第2の金型た
るキャビティ部材102 とを備える。前記コア部材101 は
前記ディスケットハーフのリフター受け突条を形成する
凹部たる条溝107 を有する。前記条溝107 に近接する位
置に前記ディスケットハーフの厚さ方向に開口したゲー
ト106 を1点配置する。前記ゲート106 を特にディスケ
ットハーフの中心よりに配置するのが好ましい。 【効果】 ディスケットハーフをわずかに外に凸に形成
することができる。また前記ゲートが1個であり、金型
の構造を簡略化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロッピーディスクのケ
ースハーフ成形用金型に関し、特に記録担体の回転性の
良好なケースハーフを与えるフロッピーディスクのケー
スハーフ成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロフロッピーディスクは、ケース
ハーフたる薄肉の上ディスケットハーフと下ディスケッ
トハーフとを結合してなるディスケット内に円盤状の記
録担体を回転自在に収納してなるものである。これらの
ディスケットハーフは、いずれも樹脂成形品である。図
8乃至図11は、下ディスケットハーフおよび上ディスケ
ットハーフを示す平面図である。下ディスケットハーフ
1は、ほぼ矩形平板状になっており、周辺部に枠壁2が
形成されている。そして、下ディスケットハーフ1の内
面には、浅い円形凹状の記録担体収納部3が形成されて
いる。この記録担体収納部3の周縁部には、円弧状のデ
ィスク案内リブ4が複数突出形成されており、前記記録
担体収納部3の中心部には、前記記録担体のハブが嵌合
される円形の開口孔5が形成されている。これととも
に、下ディスケットハーフ1の前部中央には、前記記録
担体収納部3に位置してヘッド導入用の開口窓6が形成
されている。さらに、記録担体収納部3には、L字形状
のリフター位置決め用突条7とリフター浮き上げ用突条
8と一対のリフター受け突条9とが突出形成されてい
る。これら突条7,8および9は、記録担体の回転方向
に対して前記の記載順に並んでいる。これとともに、前
記リフター受け突条9は、記録担体収納部3と同心な円
の接線方向に延びており、リフター浮き上げ用突条8
は、リフター受け突条9と直交する方向性を有してい
る。また、前記下ディスケットハーフ1の内面におい
て、記録担体収納部3外に位置する四隅部には、固定用
ボス10,11,12,13と位置決め用ボス14,15,16とがそ
れぞれ突出成形されている。さらに前記下ディスケット
ハーフ1の前部には前記開口窓6を開閉するシャッター
(図示せず)を組込むためのシャッター組込み部17と、
シャッターを閉方向に付勢するスプリング組込み部18と
が形成されている。また、前記下ディスケットハーフ1
の後部の一方の隅部には、ライトプロテクター(図示せ
ず)を組込むためのライトプロテクター組込み部19が形
成されており、他方の隅部にはフロッピーディスクの記
憶容量判別用開口孔20が形成されている。また、前記下
ディスケットハーフ1の外面には、シャッター組込み面
21が前部に、またラベル面22がその後端側にそれぞれ凹
状に形成されている。さらに前部には前記開口窓6を開
閉するシャッターのスライド用の条溝17Aがシャッター
組込み部17で板材を貫通して形成されている。なお、2
3,24は下ディスケットハーフ1におけるゲート跡であ
り、23A,24Aはゲート跡の反対側面(内面)に形成さ
れる樹脂溜りである。前記ゲート跡23,24は常時はシャ
ッターにより隠れることになる。また、25はガス抜き跡
である。
【0003】一方、前記上ディスケットハーフ31もほぼ
矩形平板状になっており、周辺部に枠壁32が形成されて
いる。そして、上ディスケットハーフ31の内面には、浅
い円形凹状の記録担体収納部33が形成されている。この
記録担体収納部33の周縁部には、円弧状のディスク案内
リブ34が複数突出形成されており、前記記録担体収納部
33の中心部には、前記記録担体のハブが嵌合される円環
状突起35が形成されている。これとともに、上ディスケ
ットハーフ31の前部中央には、前記記録担体収納部33に
位置してヘッド導入用の開口窓36が形成されている。さ
らに、記録担体収納部33には、前記下ディスケットハー
フ1のリフター受け突条9に対応する位置に複数のリフ
ター受け突条37が形成されている。また、前記上ディス
ケットハーフ31の内面において、記録担体収納部33外に
位置する四隅部には、固定用ボス38,39,40,41と位置
決め用ボス42,43,44とがそれぞれ突出成形されてい
る。さらに前記上ディスケットハーフ31の前部には前記
開口窓36を開閉するシャッター(図示せず)を組込むた
めのシャッター組込み部45と、シャッターを閉方向に付
勢するスプリング組込み部46とが形成されている。ま
た、前記上ディスケットハーフ31の後部の一方の隅部に
は、ライトプロテクター(図示せず)を組込むためのラ
イトプロテクター組込み部47が形成されており、他方の
隅部にはフロッピーディスクの記憶容量判別用開口孔48
が形成されている。また、前記上ディスケットハーフ31
の外面には、シャッター組込み部49が前部に、またラベ
ル面50がその後ろ側にそれぞれ凹状に形成されている。
なお、51,52は上ディスケットハーフ31におけるゲート
跡であり、51A,52Aはゲート跡の反対側面(内面)に
形成される樹脂溜りである。ゲート跡51,52は常時はシ
ャッターにより隠れることになる。また、53,54はガス
抜き跡である。
【0004】このようなマイクロフロッピーディスクの
下ディスケットハーフ1を形成する成型金型の一例を図
12に示す。図12は図8中の下ディスケットハーフ1のA
−A線を形成する断面図である。図12において61はキャ
ビティ部材、62はコア部材で、金型部材としてのこれら
キャビティ部材61およびコア部材62は、上下方向に開閉
し、型締時に下ディスケットハーフ1の形状をしたキャ
ビティ63を内部に形成するものである。特に、キャビテ
ィ部材61は、下ディスケットハーフ1の外面を形成する
ものであり、コア部材62は下ディスケットハーフ1の内
面を形成するものである。前記キャビティ部材61には、
1つのキャビティ63に対して2つの樹脂通路64,65が形
成されている。これら樹脂通路64,65は、それぞれスピ
アー66,67を内蔵しており、先端部は、ダイレクト型の
ゲート68,69としてキャビティ63へ下ディスケットハ
ーフ1の厚さ方向に開口している。そして,両ゲート6
8,69は、記録担体収納部3の外面側にある前部の両コ
ーナー部23,24に対応する位置へ開口している。一方、
コア部材62には前記ダイレクトゲート68,69の直下で略
半球状の凹部62Aが形成されている。またコア部材62に
は複数枚のガス抜き入れ子(図示せず)が固定されてお
り、これにより、キャビティ63における記録担体収納部
3の後部のガス抜き跡25に対応するガス抜き用スリット
が形成されている。また、70はディスク案内リブ4を形
成するための凹部であり、ゲート68,69に近接して形成
されている。71は開口窓6を形成するための凸部であ
る。なお、上ディスケットハーフ31の成型金型も基本的
には同様の構造を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】このようなマイクロ
フロッピーディスクのディスケットハーフ1,31では、
2個のゲート68,69をディスケットハーフ1,31の対称
軸の対して対称に設けているので、金型の構造が複雑に
なり製造費がかかるという問題点がある。また、前記デ
ィスケットハーフ1,31を成形するキャビティ部材61に
は2個のゲート68,69が形成されているので1個のゲー
トの場合よりも金型が高温になりやすい。そこで両金型
部材に冷却水路を設けて金型部材を冷却するようにして
いるが、特にゲート68,69を有するキャビティ部材61内
に多くの冷却水路(図示せず)が形成されるため、キャ
ビティ部材61の方が冷却されやすい。このため前記キャ
ビティ63内に樹脂を射出すると、始めにディスケットハ
ーフ1,31の外面側が冷却・固化し、僅かにおくれて内
面側が固化することになる。このため、ディスケットハ
ーフ1,31では、外面側が凹となるような反りが生じや
すい。このように、ディスケットハーフ1,31の外面側
が凹となるような反りが生じると、ディスケットハーフ
1,31を内面側で対向させて当接したときに中央部で記
録担体を挟む形となり、前記反りが大きい場合には記録
担体の回転に支障が生じたり、記録担体が擦れて記録情
報の信頼性が低下するという問題点がある。
【0006】また、ディスケットハーフ1,31の内面
側、例えば下ディスケットハーフ1の円形の開口孔5の
前方で1個のゲートにより射出することも行われている
が、この場合にはゲート跡により記録担体の回転に支障
が生じたり、シャッターの開閉がスムーズに行えなくな
るという問題点がある。そこでゲート跡が記録担体収納
部3の面より突出しないようにゲートの当接する箇所を
あらかじめ凹状に形成することも考えられるが、そうす
ると外面側に略半球状の膨出部である樹脂溜りができ外
観の低下を招くという問題点がある。
【0007】本発明は上記問題点に基いて成されたもの
であり、記録担体に過大な摩擦や、回転不良が生じない
ケースハーフを与えるフロッピーディスクのケースハー
フ成形用金型を提供することを目的とする。また本発明
は金型の構造が簡略化されたフロッピーディスクのケー
スハーフ成形用金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のフロ
ッピーディスクのケースハーフ成形用金型は、略矩形偏
平状で内面に浅い円形凹状の記録担体収納部と、前記記
録担体収納部に形成されたリフター受け突条とを備える
フロッピーディスクのケースハーフの成形用金型であっ
て、前記金型は、前記ケースハーフの内面を形成する第
1の金型と、外面を形成する第2の金型とを備え、前記
第1の金型は前記リフター受け突条を形成する凹部を有
し、前記凹部に近接する位置に前記ケースハーフの厚さ
方向に開口したゲートを1点配置したものである。
【0009】また、請求項2のフロッピーディスクのケ
ースハーフ成形用金型は、前記ゲートが前記リフター受
け突条を形成する凹部の近傍で前記ケースハーフの中心
よりに配置したものである。
【0010】
【作用】前記請求項1のフロッピーディスクのケースハ
ーフ成形用金型は、内面側を形成する第1の金型側にゲ
ートを配しているので、外面側が凹となるような反りは
生じず逆に外面側に凸となる。さらに、前記ゲートが1
個であるので金型の構造を簡略化することができ、また
射出成形により第1の金型側に蓄積される熱量が2個の
ゲートの場合よりも少ないので、前記反りはわずかであ
る。また前記ゲートをリフター受け突条を形成する凹部
の近傍に位置させているので、ゲート跡が記録担体収納
部の面よりも突出していても前記リフター受け突条によ
り、記録担体の回転不良等が生じない。このため、前記
ゲート跡を記録担体収納部の面よりも突出させて形成す
ることができるので、外面側の樹脂溜りをめだたなくす
ることができる。
【0011】また請求項2のフロッピーディスクのケー
スハーフ成形用金型は、前記ゲートが前記リフター受け
突条を形成する凹部の近傍で前記ケースハーフの中心よ
りに配置したものであるので、特に射出成形性が良好で
樹脂の充填が均一におこなわれる。このためフロッピー
ディスクのケースハーフの周縁部付近における冷却速度
がほぼ同一となり残留応力を低減することができ、ケー
スハーフの反りを一層抑制することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図6に基いて詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例によるフロッピー
ディスクのケースハーフたる上ディスケットハーフ31の
成形用金型の要部を示しており、後述する図5の上ディ
スケットハーフ31のB−B線を形成する断面図である。
図1において、101 は第1の金型たるコア部材、102 は
第2の金型たるキャビティ部材で、これらコア部材101
およびキャビティ部材102 は、上下方向に開閉し、型締
時に上ディスケットハーフ31の形状をしたキャビティ10
3 を内部に形成するものである。特に、コア部材101 は
上ディスケットハーフ31の内面を形成するものであり、
キャビティ部材102 は上ディスケットハーフ31の外面を
形成するものである。前記コア部材101 には、1つのキ
ャビティ103 に対して1つの樹脂通路104 が形成されて
いる。これら樹脂通路104 は、それぞれスピアー105 を
内蔵しており、先端部はダイレクト型のゲート106 とし
てキャビティ103 へ上ディスケットハーフ31の厚さ方向
に開口している。このゲート106 は記録担体収納部33の
リフター受け突条37を形成する凹部たる条溝107の近傍
に開口している。特に、本実施例のように、ゲート106
は上ディスケットハーフ31の中心より、すなわち円環状
突起35よりに配置するのが好ましい。前記ゲート106 を
なるべく中心側に配置することにより、ゲート106 から
射出された樹脂は、図5中に一点鎖線の矢印で示すよう
に対応するキャビティ103 内に均一に充填される。した
がって、上ディスケットハーフ31が薄い板状であっても
充填不良をおこさない。さらに、前記ゲート106 をなる
べく中心側に配置することにより、上ディスケットハー
フ31の周縁部付近における冷却速度がほぼ同一となり残
留応力を低減することができ、この結果上ディスケット
ハーフ31の反りを抑制することができる。また、ゲート
106 の先端は記録担体収納部33を形成する平坦部33Aと
おおむね同一面上に位置するのが好ましい。ゲート106
をこのような位置とすることにより、キャビティ型102
側に樹脂溜りを形成する凹部を形成しなくとも、薄板状
のキャビティ103 への樹脂の充填を良好に行うことがで
きる。一方、コア部材101 には複数枚のガス抜き入れ子
(図示せず)が固定されており、これにより、キャビテ
ィ103 における記録担体収納部33の後部のガス抜き跡53
およびに円環状突起35内のガス抜き跡54に対応するガス
抜き用スリットが形成されている。なお、108 は円環状
突起35を形成するための凹部である。また、キャビティ
部材102 はシボ面を有する。
【0013】また、図2は前記第1実施例によるフロッ
ピーディスクのケースハーフたる下ディスケットハーフ
1の成形用金型の要部を示しており、後述する図3の下
ディスケットハーフ1のC−C線を形成する断面図であ
る。この下ディスケットハーフ1の成形用金型は前記図
1に示す上ディスケットハーフ31の成形用金型と基本的
に同じ構造を有するので、対応する部分に同一符号を付
して、その説明を省略する。図2においてはゲート106
が記録担体収納部3のリフター受け突条9を形成する凹
部たる条溝107 Aの近傍に開口している。特に、本実施
例のように、ゲート106 は下ディスケットハーフ1の中
心より、すなわちヘッド導入用の開口窓6よりに配置さ
れるのが好ましい。前記ゲート106 をなるべく中心側に
配置することにより、ゲート106 から射出された樹脂
は、図3中に一点鎖線の矢印で示すように対応するキャ
ビティ103 内に均一に充填される。したがって、下ディ
スケットハーフ1が薄い板状であっても充填不良をおこ
さない。さらに、前記ゲート106 をなるべく中心側に配
置することにより、下ディスケットハーフ1の周縁部付
近における冷却速度がほぼ同一となり残留応力の低減す
ることができ、この結果下ディスケットハーフ1の反り
を抑制することができる。また、ゲート106 の先端は記
録担体収納部3を形成する平坦部3Aとおおむね同一面
上に位置するのが好ましい。一方、コア部材101 には複
数枚のガス抜き入れ子(図示せず)が固定されており、
これにより、キャビティ103 における記録担体収納部3
の後部のガス抜き跡25に対応するガス抜き用スリットが
形成されている。なお、109 はヘッド導入用の開口窓6
を形成するための円筒部材である。上述したようなコア
部材101 およびキャビティ部材102 には、冷却水路(図
示せず)が設けられており、特にゲート106 を有するコ
ア部材101 側に多く設けられている。
【0014】上述したような第1実施例によるフロッピ
ーディスクのケースハーフ成形用金型により製造される
フロッピーディスクのケースハーフたる下ディスケット
ハーフおよび上ディスケットハーフの外面および内面を
図3乃至図6に示す。本実施例のディスケットハーフ
は、基本的には図8乃至図11と同じ構造を有するので、
対応する部分に同一符号を付して、その説明を省略す
る。下ディスケットハーフ1では、内面側の一対のリフ
ター受け突条9近傍にゲート跡23が形成されている。前
記ゲート跡23は、リフター受け突条9よりもわずかに低
く突出して形成されている。ゲート跡23がリフター受け
突条9よりも高く突出していると、記録担体の回転不良
を起こしやすく、一方、記録担体収納部3の面より突出
していないと、外面側に樹脂溜りが形成されやすく外観
を損なう。なお外面にゲート跡23の裏側で樹脂溜りは形
成されていない。この理由については後述する。また上
ディスケットハーフ31では、複数のリフター受け突条37
近傍にゲート跡51が形成されている。なお、前記下ディ
スケットハーフ1と同様に外面にゲート跡51の裏側で樹
脂溜りは形成されていない。
【0015】前記構成につきその作用を説明する。成型
時にゲート106 からキャビティ103に溶融樹脂が射出さ
れると、前記溶融樹脂は始めにコア部材101 の側から冷
却・固化し、僅かにおくれてキャビティ部材102 の側が
固化することになる。このため得られるディスケットハ
ーフ1,31では、外面側がわずかに凸となるような反り
が生じやすい。このように、ディスケットハーフ1,31
の外面側が凸となるような反りが生じると、ディスケッ
トハーフ1,31を内面側で対向させて当接したときに中
央部に記録担体を収納するスペースが十分に確保され、
記録担体の回転に支障が生じたり、記録担体が擦れたり
しない。しかも、前記ゲート106 の個数が1個でありゲ
ート106 を有するコア部材に蓄積される熱量は2個のゲ
ートを有する場合より大幅に低減されるため、コア部材
101 とキャビティ部材102 との温度差が小さいので、前
記外面側が凸となるような反りはほんのわずかである。
また前記ゲート106 は、リフター受け突条37又は9の近
傍に対応する位置に配置されているので、ゲート106 の
図示下端を記録担体収納面33,3を形成する平坦面33
A,3Aと概ね同一平面に設置することができる。この
ようにゲート106 の下端を記録担体収納面33,3と概ね
同一平面に配置すると、形成されるゲート跡51,23は、
記録担体収納面33,3よりもわずかに突出することにな
る。しかしながら、本実施例においてはこのゲート跡5
1,23はリフター受け突条37あるいはリフター受け突条
9の近傍にあるので、記録担体の回転を疎外することが
ない。また上述したようにゲート106 の図示下端を記録
担体収納面33,3と概ね同一平面に設置すれば、前記図
12に示すようにゲートの直下に略半球状の凹部62Aを形
成しなくとも、樹脂をキャビティ103 内に円滑に流入す
ることができるので、上ディスケットハーフ1および下
ディスケットハーフ31の外面側に樹脂溜りは形成されな
い。特に本実施例のようにゲート106 をリフター受け突
条37,9の近傍でかつディスケットハーフの中心よりに
配置することにより、ゲート106 から射出された樹脂
は、図3および図5中に一点鎖線の矢印で示すように対
応するキャビティ103 内に均一に充填される。したがっ
て、ディスケットハーフ1,31が薄い板状であっても充
填不良をおこさない。さらに、前記ゲート跡23,51をな
るべく中心側に配置することにより、下ディスケットハ
ーフ1の周縁部付近における冷却速度がほぼ同一となり
残留応力の低減することができ、この結果ディスケット
ハーフ1,31の反りを一層抑制することができる。この
ようにして、キャビティ103内に樹脂を充填したら、充
填された樹脂が固化した後、コア部材101 とキャビティ
部材102 とを型開し、突き出しピンなどにより成形品を
突き出し、その後再び型締となる。以上の成型サイクル
を繰り返すことにより、上下のディスケットハーフ1,
31を連続的に製造することができる。
【0016】以上詳述したとおり、前記第1実施例によ
るフロッピーディスクのケースハーフの成形用金型は、
略矩形偏平状で内面に浅い円形凹状の記録担体収納部
3,33と、前記記録担体収納部3,33に形成されたリフ
ター受け突条9,37とを備えるフロッピーディスクのケ
ースハーフたる下ディスケットハーフ1または上ディス
ケットハーフ31の成形用金型であって、前記金型は、前
記下ディスケットハーフ1または上ディスケットハーフ
31の内面を形成する第1の金型たるコア部材101と、外
面を形成する第2の金型たるキャビティ部材102 とを備
え、前記コア部材101 は前記リフター受け突条9,37を
形成する凹部たる条溝107 ,107 Aを有し、前記条溝10
7 ,107 Aに近接する位置に前記ケースハーフの厚さ方
向に開口したゲートを106 を1点配置したものである。
このような第1実施例のフロッピーディスクのケースハ
ーフの成形用金型により得られるディスケットハーフ
1,31では、外面側がわずかに凸となるような反りが生
じ、記録担体の回転に支障が生じたり、記録担体が擦れ
たりしない。なお、前記外面側が凸となるような反り
は、2個のゲート場合よりほんのわずかである。しかも
上ディスケットハーフ1および下ディスケットハーフ31
の外面側に樹脂溜りは形成されない。特に本実施例のよ
うにゲート106 をリフター受け突条37,9の近傍でかつ
ディスケットハーフの中心よりに配置することにより、
ゲート106 から射出された樹脂は、キャビティ103 内に
均一に充填され、ディスケットハーフ1,31が薄い板状
であっても充填不良をおこさない。そのうえ、前記ゲー
トが1個であるので金型の構造を簡略化することができ
る。さらに、前記ゲート跡23をなるべく中心側に配置す
ることにより、ディスケットハーフ1,31の反りを一層
抑制することができる。
【0017】以上本発明を添付図面を参照して説明して
きたが、本発明はこれに限定されず本発明の要旨の範囲
で適宜変更可能である。例えば、ゲートの位置は、前記
実施例の位置に限定されず、例えば図7に示すようにリ
フター受け突条37を一本削除し、その間隙にゲート跡が
できるように配置するなど種々変更することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の請求項1のフロッピーディスク
のケースハーフ成形用金型は、略矩形偏平状で内面に浅
い円形凹状の記録担体収納部と、前記記録担体収納部に
形成されたリフター受け突条とを備えるフロッピーディ
スクのケースハーフの成形用金型であって、前記金型
は、前記ケースハーフの内面を形成する第1の金型と、
外面を形成する第2の金型とを備え、前記第1の金型は
前記リフター受け突条を形成する凹部を有し、前記凹部
に近接する位置に前記ケースハーフの厚さ方向に開口し
たゲートを1点配置したものである。このような本発明
の請求項1のフロッピーディスクのケースハーフ成形用
金型では、ケースハーフの外面側が凹となるような反り
は生じない。さらに、前記ゲートが1個であるので金型
の構造を簡略化することができ、また射出成形により第
1の金型側に蓄積される熱量が2個のゲートの場合より
も少ないので、生じる反りはわずかである。また前記ゲ
ートをリフター受け突条を形成する凹部の近傍に位置さ
せているので、ゲート跡が記録担体収納部の面よりも突
出していても前記リフター受け突条により、記録担体の
回転不良等が生じない。このため、前記ゲートを記録担
体収納部の面と同一の面に形成することができるので、
外面側の樹脂溜りをめだたなくすることができる。その
うえ、前記ゲートが1個であるので金型の構造を簡略化
することができる。
【0019】また本発明の請求項2のフロッピーディス
クのケースハーフ成形用金型は、前記ゲートを前記リフ
ター受け突条を形成する凹部の近傍で前記ケースハーフ
の中心よりに配置したものであるので、特に射出成形性
が良好で樹脂に充填が均一におこなわれる。このためフ
ロッピーディスクのケースハーフの周縁部付近における
冷却速度がほぼ同一となり残留応力を低減することがで
き、ケースハーフの反りを一層抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による上ディスケットハー
フの成形用金型を示す要部断面図である。
【図2】前記第1実施例による下ディスケットハーフの
成形用金型を示す要部断面図である。
【図3】前記第1実施例による下ディスケットハーフの
内面を示す平面図である。
【図4】前記第1実施例による下ディスケットハーフの
外面を示す平面図である。
【図5】前記第1実施例による上ディスケットハーフの
内面を示す平面図である。
【図6】前記第1実施例による上ディスケットハーフの
外面を示す平面図である。
【図7】本発明の第前記第2実施例のディスケットハー
フの成形用金型による上ディスケットハーフの内面を示
す平面図である。
【図8】従来の金型による下ディスケットハーフの内面
を示す平面図である。
【図9】従来の金型による下ディスケットハーフの外面
を示す平面図である。
【図10】従来の金型による上ディスケットハーフの内
面を示す平面図である。
【図11】従来の金型による上ディスケットハーフの外
面を示す平面図である。
【図12】従来のフロッピーディスクのケースハーフ成
形用金型を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 下ディスケットハーフ(ケースハーフ) 31 上ディスケットハーフ(ケースハーフ) 3,33 記録担体収納部 9,37 リフター受け突条 101 コア部材(第1の金型) 102 キャビティ部材(第2の金型) 106 ゲート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略矩形偏平状で内面に浅い円形凹状の記
    録担体収納部と、前記記録担体収納部に形成されたリフ
    ター受け突条とを備えるフロッピーディスクのケースハ
    ーフの成形用金型であって、前記金型は、前記ケースハ
    ーフの内面を形成する第1の金型と、外面を形成する第
    2の金型とを備え、前記第1の金型は前記リフター受け
    突条を形成する凹部を有し、前記凹部に近接する位置に
    前記ケースハーフの厚さ方向に開口したゲートを1点配
    置したことを特徴とするフロッピーディスクのケースハ
    ーフ成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記ゲートが前記リフター受け突条を形
    成する凹部の近傍で前記ケースハーフの中心よりに配置
    したことを特徴とするフロッピーディスクのケースハー
    フ成形用金型。
JP3028494A 1994-02-28 1994-02-28 フロッピーディスクのケースハーフ成形用金型 Withdrawn JPH07244960A (ja)

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