JPH07244958A - フロッピーディスクのケースハーフ成形用金型 - Google Patents

フロッピーディスクのケースハーフ成形用金型

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JPH07244958A
JPH07244958A JP3025094A JP3025094A JPH07244958A JP H07244958 A JPH07244958 A JP H07244958A JP 3025094 A JP3025094 A JP 3025094A JP 3025094 A JP3025094 A JP 3025094A JP H07244958 A JPH07244958 A JP H07244958A
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光博 小原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロッピーディスクのディスケットハーフの
シャッター部分の厚さの管理が容易なケースハーフの成
形用金型を提供する。 【構成】 ケースハーフたる下ディスケットハーフ1の
外面を形成する第1の金型たるキャビティ部材61と、内
面を形成する第2の金型たるコア部材62とを備える。前
記キャビティ部材61は前記記録担体収納部3,33の外側
前方で前記ディスク案内リブ4,34に近接する位置にデ
ィスケットハーフの厚さ方向に開口したゲート68,69を
有する。前記コア部材62は、前記ディスク案内リブ4,
34を形成する凹部70を有し、ゲートに近接する前記凹部
70には前記凹部70の深さがなめらかに減少した浅底部70
Aが形成される。 【効果】 ゲート跡23,24近傍のディスク案内リブ4の
厚さを正確に規定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロッピーディスクのケ
ースハーフの成形用金型に関し、特にシャッター部付近
のディスク案内リブの板厚の誤差が少ないケースハーフ
を与えるフロッピーディスクのケースハーフの成形用金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロフロッピーディスクは、ケース
ハーフたる薄肉の上ディスケットハーフと下ディスケッ
トハーフとを結合してなるディスケット内に円盤状の記
録担体を回転自在に収納してなるものである。これらの
ディスケットハーフは、いずれも樹脂成形品である。図
4乃至図7は、下ディスケットハーフおよび上ディスケ
ットハーフを示す平面図である。下ディスケットハーフ
1は、ほぼ矩形平板状になっており、周辺部に枠壁2が
形成されている。そして、下ディスケットハーフ1の内
面には、浅い円形凹状の記録担体収納部3が形成されて
いる。この記録担体収納部3の周縁部には、円弧状のデ
ィスク案内リブ4が複数突出形成されており、前記記録
担体収納部3の中心部には、前記記録担体のハブが嵌合
される円形の開口孔5が形成されている。これととも
に、下ディスケットハーフ1の前部中央には、前記記録
担体収納部3に位置してヘッド導入用の開口窓6が形成
されている。さらに、記録担体収納部3には、L字形状
のリフター位置決め用突条7とリフター浮き上げ用突条
8と一対のリフター受け突条9とが突出形成されてい
る。これら突条7,8および9は、記録担体の回転方向
に対して前記の記載順に並んでいる。これとともに、前
記リフター受け突条9は、記録担体収納部3と同心な円
の接線方向に延びており、リフター浮き上げ用突条8
は、リフター受け突条9と直交する方向性を有してい
る。また、前記下ディスケットハーフ1の内面におい
て、記録担体収納部3外に位置する四隅部には、固定用
ボス10,11,12,13と位置決め用ボス14,15,16とがそ
れぞれ突出成形されている。さらに前記下ディスケット
ハーフ1の前部には前記開口窓6を開閉するシャッター
(図示せず)を組込むためのシャッター組込み部17と、
シャッターを閉方向に付勢するスプリング組込み部18と
が形成されている。また、前記下ディスケットハーフ1
の後部の一方の隅部には、ライトプロテクター(図示せ
ず)を組込むためのライトプロテクター組込み部19が形
成されており、他方の隅部にはフロッピーディスクの記
憶容量判別用開口孔20が形成されている。また、前記下
ディスケットハーフ1の外面には、シャッター組込み面
21が前部に、またラベル面22がその後端側にそれぞれ凹
状に形成されている。さらに前部には前記開口窓6を開
閉するシャッターのスライド用の条溝17Aがシャッター
組込み部17で板材を貫通して形成されている。なお、2
3,24は下ディスケットハーフ1におけるゲート跡であ
る。ゲート跡23,24は常時はシャッターにより隠れるこ
とになる。また、25はガス抜き跡である。
【0003】一方、前記上ディスケットハーフ31もほぼ
矩形平板状になっており、周辺部に枠壁32が形成されて
いる。そして、上ディスケットハーフ31の内面には、浅
い円形凹状の記録担体収納部33が形成されている。この
記録担体収納部33の周縁部には、円弧状のディスク案内
リブ34が複数突出形成されており、前記記録担体収納部
33の中心部には、前記記録担体のハブが嵌合される円環
状突起35が形成されている。これとともに、上ディスケ
ットハーフ31の前部中央には、前記記録担体収納部33に
位置してヘッド導入用の開口窓36が形成されている。さ
らに、記録担体収納部33には、前記下ディスケットハー
フ1のリフター受け突条9に対応する位置に複数のリフ
ター受け突条37が形成されている。また、前記上ディス
ケットハーフ31の内面において、記録担体収納部33外に
位置する四隅部には、固定用ボス38,39,40,41と位置
決め用ボス42,43,44とがそれぞれ突出成形されてい
る。さらに前記上ディスケットハーフ31の前部には前記
開口窓36を開閉するシャッター(図示せず)を組込むた
めのシャッター組込み部45と、シャッターを閉方向に付
勢するスプリング組込み部46とが形成されている。ま
た、前記上ディスケットハーフ31の後部の一方の隅部に
は、ライトプロテクター(図示せず)を組込むためのラ
イトプロテクター組込み部47が形成されており、他方の
隅部にはフロッピーディスクの記憶容量判別用開口孔48
が形成されている。また、前記上ディスケットハーフ31
の外面には、シャッター組込み部49が前部に、またラベ
ル面50がその後ろ側にそれぞれ凹状に形成されている。
なお、51,52は上ディスケットハーフ31におけるゲート
跡である。ゲート跡51,52は常時はシャッターにより隠
れることになる。また、53,54はガス抜き跡である。
【0004】このようなマイクロフロッピーディスクの
下ディスケットハーフ1を形成する成型金型の一例を図
8および図9に示す。図8は図4中の下ディスケットハ
ーフ1のA−A線を形成する断面図であり、図9は図4
中の下ディスケットハーフ1のB部を形成するコア部材
を示す拡大図である。図8および図9において、61は第
1の金型たるキャビティ部材、62は第2の金型たるコア
部材で、金型部材としてのこれらキャビティ部材61およ
びコア部材62は、図8において上下方向に開閉し、型締
時に下ディスケットハーフ1の形状をしたキャビティ63
を内部に形成するものである。特に、キャビティ部材61
は、下ディスケットハーフ1の外面を形成するものであ
り、コア部材62は下ディスケットハーフ1の内面を形成
するものである。前記キャビティ部材61には、1つのキ
ャビティ63に対して2つの樹脂通路64,65が形成されて
いる。これら樹脂通路64,65は、それぞれスピアー66,
67を内蔵しており、先端部は、ダイレクトゲート6
8,69としてキャビティ63へ下ディスケットハーフ1の
厚さ方向に開口している。そして,両ゲート68,69は、
記録担体収納部3の外側にある前部の両コーナー部23,
24に対応する位置へ開口している。また、コア部材62は
前記ダイレクトゲート68,69の直下で略半球状の凹部62
Aを形成している。複数枚のガス抜き入れ子(図示せ
ず)が固定されており、これにより、キャビティ63にお
ける記録担体収納部3の後部のガス抜き跡25に対応する
ガス抜き用スリットが形成されている。また、70はディ
スク案内リブ4を形成するための凹部であり、ゲート6
8,69に近接して形成されている。71は開口窓6を形成
するための凸部である。なお、上ディスケットハーフ31
の成型金型も基本的には同様の構造を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】このマイクロフロッ
ピーディスクの下ディスケットハーフ1の成形用金型に
おいては、下ディスケットハーフ1の記録担体収納部3
の外側にある前部の両コーナー部に対応する位置に前記
下ディスケットハーフ1の厚さ方向に開口してゲート6
8,69が配置されているので、下ディスケットハーフ1
の内面側には略半球状の突出部62Aに起因してゲート跡
である膨出部分23,24が形成されるが、この膨出部23,
24の影響によりこの付近のディスク案内リブ4の板厚は
厚くなりやすい。このゲート跡23,24は外面側からシャ
ッターにより被覆されるので、このディスク案内リブ4
の板厚が厚くなると、シャッターの開閉がスムーズに行
えないという問題点がある。またディスク案内リブ4の
板厚が薄すぎると今度はシャッターがはずれやすくなる
という問題点がある。このようにシャッター部の板厚の
管理は厳格さが要求され、例えば1.33mmのディスク案内
リブ4の厚さの規格寸法の場合には、およそ±0.025 mm
の誤差がその許容範囲であり、その製造は極めて困難で
あるという問題点がある。
【0006】そのうえ、下ディスケットハーフ1の場
合、その外面の前部に前記開口窓6を開閉するシャッタ
ーのスライド用の条溝17Bがシャッター組込み部17で板
材を貫通して形成されているので、前記条溝17Bよりも
前方のC部は機械的強度が十分でないという問題点があ
る。また前記条溝17Bにおける金型のキャビティ63の間
隔は極めて薄いため、前記条溝17Bよりも前方のC部に
は樹脂が充填されにくいので、規格寸法よりも薄くなり
やすいという問題点がある。前記条溝17Bよりも前方の
箇所の機械的強度が低いと、落下時のシャッターの掛止
め強度が十分でないという問題点がある。また、この部
分で破損しやすいという問題点もある。そこで、前記条
溝17Bよりも前方の部分の板厚が所定のものとなるよう
にある程度厚めに設計してやることが考えられるが、そ
うすると前述した膨出部23,24付近でのディスク案内リ
ブ4の板厚が厚くなる傾向が一層顕著になるという問題
点がある。さらに放電加工など施してやることにより、
μm単位で厚さを調整してやることが考えられるが、放
電加工工程は極めて繁雑であるので、放電加工を施さな
くとも厚さの管理が容易なフロッピーディスクのディス
ケットハーフ、特に下ディスケットハーフ1を与える金
型が望まれている。
【0007】本発明は上記問題点に基いて成されたもの
であり、フロッピーディスクのディスケットハーフのシ
ャッター部分の厚さの管理が容易なフロッピーディスク
のケースハーフの成形用金型を提供することを目的とす
る。また本発明は、下ディスケットハーフの外面のシャ
ッタースライド用条溝よりも前方の部分の板厚の管理が
容易なフロッピーディスクのケースハーフの成形用金型
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のフロ
ッピーディスクのケースハーフの成形用金型は、略矩形
偏平状で内面に浅い円形凹状の記録担体収納部と、前記
記録担体収納部の周縁に突設した円弧状のディスク案内
リブとを有するフロッピーディスクのケースハーフの成
形用金型であって、前記金型は、前記ケースハーフの外
面を形成する第1の金型と、内面を形成する第2の金型
とを備え、前記第1の金型は前記記録担体収納部の前部
の両コーナー部で前記ディスク案内リブに近接する位置
に前記ケースハーフの厚さ方向に開口したゲートを有
し、前記第2の金型は前記ディスク案内リブを形成する
凹部を有し、ゲートに近接する前記凹部には前記凹部の
深さがなめらかに減少した浅底部が形成されているもの
である。
【0009】また請求項2のフロッピーディスクのケー
スハーフの成形用金型は、前記浅底部が最大箇所で20〜
30μm減少したものである。
【0010】
【作用】前記請求項1のフロッピーディスクのケースハ
ーフの成形用金型は、前記ゲートに近接したディスク案
内リブを形成する前記金型の凹部の深さを前記ゲート近
傍でなめらかに減少させているので、ディスク案内リブ
が厚くなることがなく、しかも前記ディスク案内リブは
前記浅底部の分だけ概ね復元してほぼ平坦面を形成す
る。
【0011】また請求項2のフロッピーディスクのケー
スハーフの成形用金型では、前記浅底部が最大箇所で20
〜30μm減少したものであるので、前記ゲート近傍のデ
ィスク案内リブの厚さをより正確に規定することがで
き、かつ前記ディスク案内リブを一層平坦に復元するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図3に基いて詳細に
説明する。図1は、フロッピーディスクの一方のケース
ハーフたる下ディスケットハーフ1を形成する本発明の
第1実施例による成型金型を示し、図4中のA−A線を
形成する断面図である。図2は、図4中のB部を形成す
るコア部材の拡大図である。本実施例の金型は、先に説
明した図8および図9とほとんど同じ構造となっている
ので、対応する部分に同一符号を付して、その説明を省
略する。本実施例の金型では、ディスク案内リブ4を形
成するための凹部70にゲート68に対して最も近接する位
置を頂点として略半月状になめらかに減少した浅底部70
Aが形成されている。このためゲート68から射出された
樹脂は、略半球状に形成された凹部62Aに貯留された
後、隣接する凹部70に集中的に流入するが、浅底部70A
により厚さ方向の誤差を大幅に小さくすることができ
る。しかもディスク案内リブ4では前記浅底部70Aによ
る欠落はほとんど生じず、前記樹脂の流入により概ね復
元しほぼ平坦面になる。特に前記浅底部70Aの最大減少
量tが20〜30μmであるのが好ましい。最大減少量tを
前記範囲内とすることによりゲート68近傍のディスク案
内リブ4の厚さをより正確に規定することができ、かつ
ディスク案内リブ4を一層平坦にすることができる。な
お、図2(a) においては説明の便宜上、浅底部70Aを網
状に表現している。また本実施例においては下ディスケ
ットハーフ1についてのみ説明してきたが、上ディスケ
ットハーフ31にも同様に適用可能である。特に下ディス
ケットハーフ1に好適である。これは、下ディスケット
ハーフ1には、図5に示すようにシャッターを組込むた
めのシャッター組込み面21と、外面の前記開口窓の前方
に前記シャッターのスライド溝たる条溝17Aが形成され
ており、前記条溝17Aより前方の部分Cが薄くなりやす
い。このためこのC部における厚さが所定のものとなる
ようにキャビティ部材61もしくはコア部材62を部分的に
薄くしてキャビティ63を部分的厚くするのが望ましい
が、そうすると前記ゲート跡23,24近傍のディスク案内
リブの板厚が一層厚くなりやすい。しかしながら本実施
例の金型を用いることにより、前記条溝17Aより前方の
C部の板厚を部分的に厚くしても前記ディスク案内リブ
4がゲート跡23,24近傍で厚くなることはない。
【0013】次に、このような本実施例の金型を組み込
んだフロッピーディスクのケースハーフの成形用金型装
置について図3に基いて説明する。101 は固定型、102
は可動型で、これら固定型101 および可動型102 は、互
いに図示上下方向に移動して開閉し、型締時に相互間に
下ディスケットハーフ1又は上ディスケットハーフ31の
形状をしたキャビティ63を形成するものであるが、本金
型装置においては、下ディスケットハーフ1と上ディス
ケットハーフ31とが同時に成形される。図3において、
図示右側のキャビティ63が上ディスケットハーフ31用の
もので、図示左側のキャビティ63が下ディスケットハー
フ1用のものである。なお、以下この固定型101 と可動
型102 との間を第1のパーティングラインPL1 という。
前記固定型101 は、固定側型板103 と、この固定側型板
103 の背面(図示上面)に取付けられた第1の固定側受
板104 と、この第1の固定側受板104 の背面に取付けら
れた第2の固定側受板105 と、この第2の固定側受板10
5 の背面にスペーサーブロック106 を介して取付けられ
射出成形機の固定側プラテンに取付けられる固定側取付
板107 と、前記第2の固定側受板105 と固定側取付板10
7 との間に配設されたマニホールド108 とを有してい
る。前記固定側型板103 は、枠板109 内に下ディスケッ
トハーフ1又は上ディスケットハーフ31の外面を形成す
るキャビティ部材61を嵌合したものである。そして、こ
れらキャビティ部材61は、両固定側受板104 ,106 間
(以下、第2のパーティングラインPL2 という)からボ
ルト110 により第1の固定側受板104 に固定されてい
る。前記第2の固定側受板105 は、第2のパーティング
ラインPL2 からボルト111 によりスペーサブロック106
に固定されている。また、前記固定側取付板107 は、外
側(図示上側)からボルト112によりスペーサブロック1
06 に固定されている。さらに、前記固定側取付板107お
よび第2の固定側受板105 とマニホールド108 との間に
は、複数のスペーサ113 ,114 が介在されている。な
お、マニホールド109 は、ヒータ115 を内蔵している。
【0014】また、前記固定側取付板107 には、ローケ
ートリング116 が外面に固定されているとともに、この
ローケートリング116 の内周側に位置してスプルーブッ
シュ117 が貫通固定されており、このスプルーブッシュ
117 の図示下側先端部がマニホールド108 に接続されて
いる。そして、このマニホールド108 内には、前記スプ
ルーブッシュ117 内のスプルー118 に連通するランナー
119 が形成されている。また、前記マニホールド108 の
下側には、スピアー66,67が接続されている。すなわ
ち、両固定側受板104 ,105 および固定側型板103 のキ
ャビティ部材61に貫通孔120 が形成されており、この貫
通孔120 内に埋め込まれたスピアーブッシュ121 に内蔵
されたスピアー66,67の図示上端がランナー119 の出口
部分においてマニホールド108 の下面に接合している。
前記貫通孔120 の内部は、マニホールド108 のランナー
119 に連通しているとともに、下端がゲート68,69とし
て前記キャビティ63に開口するものである。前記スピア
ーブッシュ121 は、スピアー66,67を図示下方から支え
るフランジ部122 を上端部に有しているが、このフラン
ジ部122 が第2の固定側受板105 に位置して貫通孔120
に形成された上向きの段差面123 に当接しており、ま
た、図示下端がキャビティ部材61に位置して貫通孔120
に形成された上向きの段差面124 に当接している。
【0015】一方、前記可動型102 は、可動側型板130
と、この可動側型板130 の背面(図示下面)に取付けら
れた可動側受板131 と、この可動側受板131 の背面にス
ペーサブロック132 およびサポート133 を介して取付け
られ射出成形機の可動側プラテンに取付けられる各可動
側取付板134 とを有している。前記可動型板130 は、枠
板135 内に下ディスケットハーフ1と上ディスケットハ
ーフ31の内面を形成するコア部材62とこれらコア部材62
を図示下方から支える台板136 とを嵌合したものであ
る。この台板136 は、コア部材62にボルト137 により固
定されている。また、可動側受板131 は台板136 にボル
ト138 により固定されている。さらに、可動側取付板13
4 は、スペーサブロック132 やサポートブロック133 を
貫通したボルト139 により可動側受板131 に固定されて
いる。そして、この可動側受板131と可動側取付板134
との間には、突き出し板140 ,141 が相対的に図示上下
動可能に支持されている。これら突き出し板140 ,141
は、ボルト142 により相互に固定されている。そして、
前記突き出し板140 ,141 に突き出しピン143 が固定さ
れている。これら突き出しピン143 は、可動側受板131
および可動側型板130を図示上下方向へ摺動自在に貫通
しており、先端がキャビティ63に臨んで位置するもので
ある。また、前記突き出し板140 ,141 にはリターンピ
ン144 も固定されている。このリターンピン144 は、可
動側受板131 および可動側型板130 の枠板135 を摺動自
在に貫通して、先端が第1のパーティングラインPL1 に
臨んでいる。一方、前記固定型101 の枠板109 には、型
締時にリターンピン144 に突き当たるリターンピン受け
145 が固定されている。また前記リターンピン144 に巻
装されたスプリング146 により、突き出し板140 ,141
は可動側受板131 に対して図示下方に付勢されている。
さらに、突き出し板141 の下面には、突き出しロッド受
け147 が固定されており、この突き出しロッド受け147
は、可動側取付板134 を貫通している。また、前記固定
型101 の枠板109 にはガイドピン148 が固定されてお
り、一方、前記可動型102 の枠板135 には前記ガイドピ
ン148 が挿脱自在に挿入されるガイドブッシュ149 が固
定されている。
【0016】次に前記構成につきその作用を説明する。
成型時には、固定側取付板107 を射出成形機の固定側プ
ラテンに取付けるとともに、可動側取付板134 を射出成
形機の可動側プラテンに取付け、射出成形機のノズルを
スプルーブッシュ117 に接続する。その上で、固定型10
1 と可動型102 とを型締した後、射出成形機のノズルか
ら溶融樹脂を射出させる。この樹脂は、スプルー118 か
らマニホールド108 のランナー119 、スピアーブッシュ
121 内およびキャビティ部材61の貫通孔120 を順次通
り、ゲート68,69からキャビティ63内に流入する。そう
すると下ディスケットハーフ1および上ディスケットハ
ーフ31の形状が形成される。この際ゲート68,69は、両
ディスケットハーフ1,31の記録担体収納部3の外側に
ある前部の両コーナー部に対応する位置に開口してお
り、しかもコア部材62には前記ゲート68,69の直下で略
半球状の凹部62Aが形成されているので、両ディスケッ
トハーフ1,31には略半球状の膨出部分23,24が形成さ
れ、この膨出部23,24の影響によりこの付近のディスク
案内リブの板厚が厚くなりやすい。しかしながら、本実
施例においては、この膨出部23,24に近接する前記ディ
スク案内リブ4を形成するための凹部70の深さを前記膨
出部23,24に対して最も近接する位置を頂点として略半
月状になめらかに減少させた浅底部70Aを形成している
ので、ゲート68,69から射出された樹脂は、略半球状に
形成されたゲート跡23,24に貯留された後、隣接する浅
底部70Aに集中的に流入するが、厚さ方向の誤差は大幅
に小さい。しかもディスク案内リブ4では前記浅底部70
Aによる欠落はほとんど生じず、前記樹脂の流入により
概ね復元しほぼ平坦面となる。特に前記浅底部70Aによ
る凹部70の深さ方向の最大減少量tを20〜30μmとする
ことにより、例えば1.33mmのディスク案内リブの板厚に
おける誤差を±0.025 mmの範囲内にすることができ、か
つディスク案内リブ4を一層正確に平坦に復元すること
ができる。特に下ディスケットハーフ1の場合、シャッ
ターを組込むためのシャッター組込み面21と、外面の前
記開口窓の前方に前記シャッターのスライド溝たる条溝
17Aが形成されており、前記条溝17Aより前方のC部で
は機械的強度が低下しやすい。この対策としてこの部分
において厚さが所定のものとなるようにキャビティ部材
61もしくはコア部材62を部分的に薄くしてキャビティ63
を部分的厚くしたとしても、その影響により膨出部23,
24の近傍のディスク案内リブ4の板厚が大幅に厚くなる
ことがないため好適である。このようにして、キャビテ
ィ63内に樹脂を充填したら、充填された樹脂が固化した
後、固定型101 と可動型102 とを型開する。このとき、
成型されたディスケットハーフ1,31はまず固定型101
から離れるが、ついで、射出成形機の突き出しロッドが
突き出し板140 ,141 の突き出しロッド受け147 を押す
ことにより、可動側型板130 に対して突き出し板140 ,
141 が図示上昇し、この突き出し板140 ,141 とともに
に上昇する突き出しピン143 により両ディスケットハー
フ1,31が突き出されて可動型102 から離れる。その
後、再び型締となる。以上の成型サイクルを繰り返すこ
とにより、上下のディスケットハーフ1,31を連続的に
製造することができる。
【0017】以上詳述したとおり、前記第1実施例によ
るフロッピーディスクのケースハーフ成形用金型は、略
矩形偏平状で内面に浅い円形凹状の記録担体収納部3,
33と、前記記録担体収納部3,33の周縁に突設した円弧
状のディスク案内リブ4,34と、前記記録担体収納部
3,33の前部中央に形成されたヘッド導入用の開口窓
6,36とを有するフロッピーディスクのケースハーフた
る下ディスケットハーフ1又は上ディスケットハーフの
成形用金型であって、前記下ディスケットハーフ1又は
上ディスケットハーフ1,31の外面を形成する第1の金
型たるキャビティ部材61と、内面を形成する第2の金型
たるコア部材62とを備え、前記キャビティ部材61は前記
記録担体収納部3,33の外側前方で前記ディスク案内リ
ブ4,34に近接する位置にディスケットハーフの厚さ方
向に開口したゲート68,69を有し、前記コア部材62は、
前記ディスク案内リブ4,34を形成する凹部70と、ゲー
トに近接する前記凹部70に形成された前記凹部70の深さ
がなめらかに減少した浅底部70Aとを有するので、ゲー
ト跡23,24の影響によりディスク案内リブ4の厚さ方向
に樹脂が広がっても厚さ方向の誤差を大幅に小さくする
ことができる。しかも前記ディスク案内リブ4,34は前
記浅底部分が概ね復元しほぼ平坦面となる。特に前記コ
ア部材62の凹部70の浅底部70Aの最大減少量tを20〜30
μmとすることにより、前記ゲート跡23,24近傍のディ
スク案内リブ4の厚さをより正確に規定することがで
き、かつ前記ディスク案内リブを一層平坦に復元するこ
とができる。また、下ディスケットハーフ1のシャッタ
ーのスライド用の条溝17Bより前方のC部を厚くして
も、ゲート付近の板厚が厚くならない。
【0018】以上本発明を添付図面を参照して説明して
きたが、本発明は、これに限定されず本発明の要旨の範
囲で適宜変更可能である。例えば、前記実施例において
は1個のディスケットハーフについて2個のゲートを設
けているが、場合によっては1個でもよい。なお、前記
実施例においては説明の便宜上、上下ディスケットハー
フ1,31を成形する場合について説明してきたが、ラン
ナー部で分流させてこれをさらに複数列とし、例えば上
下ディスケットハーフ1,31をそれぞれ3個ずつ成形す
る、6個取りとするなど複数個取りとすることができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明の請求項1のフロッピーディスク
のケースハーフ成形用金型は、略矩形偏平状で内面に浅
い円形凹状の記録担体収納部と、前記記録担体収納部の
周縁に突設した円弧状のディスク案内リブとを有するフ
ロッピーディスクのケースハーフの成形用金型であっ
て、前記金型は、前記ケースハーフの外面を形成する第
1の金型と、内面を形成する第2の金型とを備え、前記
第1の金型は前記記録担体収納部の前部の両コーナー部
で前記ディスク案内リブに近接する位置に前記ケースハ
ーフの厚さ方向に開口したゲートを有し、前記第2の金
型は前記ディスク案内リブを形成する凹部を有し、ゲー
トに近接する前記凹部には前記凹部の深さがなめらかに
減少した浅底部が形成されているものであるので、ゲー
ト跡の影響によりディスク案内リブの厚さ方向に樹脂が
広がっても、ディスク案内リブが厚くなることがなく、
前記ディスク案内リブはおよそ前記浅底部の分が概ね復
元しほぼ平坦面となる。
【0020】また本発明の請求項2のフロッピーディス
クのケースハーフ成形用金型は、前記浅底部が最大箇所
で20〜30μm減少したものであるので、前記ゲート近傍
の板材の厚さをより正確に規定することができ、かつ前
記ディスク案内リブを一層平坦にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるフロッピーディスク
のケースハーフ成形用金型を示す要部断面図である。
【図2】前記第1実施例によるフロッピーディスクのケ
ースハーフ成形用金型のコア部材を示す拡大図であり
(a) は平面図を、(b) は(a) のD−D線断面図をそれぞ
れ示す。
【図3】前記第1実施例によるケースハーフ成形用金型
を組込んだ金型装置を示す断面図である。
【図4】下ディスケットハーフの内面を示す平面図であ
る。
【図5】下ディスケットハーフの外面を示す平面図であ
る。
【図6】上ディスケットハーフの内面を示す平面図であ
る。
【図7】上ディスケットハーフの外面を示す平面図であ
る。
【図8】従来のフロッピーディスクのケースハーフ成形
用金型を示す要部断面図である。
【図9】前記従来例によるフロッピーディスクのケース
ハーフ成形用金型のコア部材を示す拡大図であり(a) は
平面図を、(b) は(a) のD−D線断面図をそれぞれ示
す。
【符号の説明】
1 下ディスケットハーフ(ケースハーフ) 3,33 記録担体収納部 4,34 ディスク案内リブ 31 上ディスケットハーフ(ケースハーフ) 61 キャビティ部材(第1の金型) 62 コア部材(第2の金型) 68、69 ゲート 70 凹部 70A 浅底部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略矩形偏平状で内面に浅い円形凹状の記
    録担体収納部と、前記記録担体収納部の周縁に突設した
    円弧状のディスク案内リブとを有するフロッピーディス
    クのケースハーフの成形用金型であって、前記金型は、
    前記ケースハーフの外面を形成する第1の金型と、内面
    を形成する第2の金型とを備え、前記第1の金型は前記
    記録担体収納部の前部の両コーナー部で前記ディスク案
    内リブに近接する位置に前記ケースハーフの厚さ方向に
    開口したゲートを有し、前記第2の金型は前記ディスク
    案内リブを形成する凹部を有し、ゲートに近接する前記
    凹部には前記凹部の深さがなめらかに減少した浅底部が
    形成されていることを特徴とするフロッピーディスクの
    ケースハーフ成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記浅底部が最大箇所で20〜30μm減少
    したものであることを特徴とする請求項1記載のフロッ
    ピーディスクのケースハーフ成形用金型。
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