JP3417498B2 - 収納ケース - Google Patents

収納ケース

Info

Publication number
JP3417498B2
JP3417498B2 JP12269194A JP12269194A JP3417498B2 JP 3417498 B2 JP3417498 B2 JP 3417498B2 JP 12269194 A JP12269194 A JP 12269194A JP 12269194 A JP12269194 A JP 12269194A JP 3417498 B2 JP3417498 B2 JP 3417498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface portion
storage case
mold
edge
pocket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12269194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07330054A (ja
Inventor
光博 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP12269194A priority Critical patent/JP3417498B2/ja
Publication of JPH07330054A publication Critical patent/JPH07330054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3417498B2 publication Critical patent/JP3417498B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、オーディオカセットテ
ープなどの収納ケースに係わり、特に、熱可塑性樹脂の
一体成形品からなりポケット部を有する収納ケース関す
る。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来のオーディオカセットテー
プ1の収納ケース組立体の一例を示している。カセット
テープ1は、その長手方向に沿う一辺部にヘッド対応部
2を有しているとともに、一対のハブ3を中央部に有し
ている。そして、収納ケース組立体は、第1の収納ケー
ス6と第2の収納ケース7とからなり、これら収納ケー
ス6,7は、その長手方向を回転軸方向として互いに開
閉自在に枢着されているが、いずれも熱可塑性樹脂の一
体成形品である。 【0003】前記第1の収納ケース6は、長方形平板状
の第1面部11と、この第1面部11の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部12
と、この第2面部12の反対側の端縁から垂直に屈曲し前
記第1面部11の前記一端縁部に対向する細長い長方形平
板状の第3面部13と、これら第1面部11、第2面部12
および第3面部13の両側の端縁により囲まれた領域を
それぞれ塞ぐ一対の第4面部14とからなっている。こう
して、これら第1面部11、第2面部12、第3面部13およ
び第4面部14間に、前記カセットテープ1のヘッド対応
部2側の側部または反対側の側部が挿入されるポケット
部15が形成されている。また、前記第4面部14には軸受
孔16がそれぞれ貫通形成されている。そして、従来の収
納ケース6において、第3面部13は、全体が均一な厚さ
になっていた。 【0004】前記第2の収納ケース7は、長方形平板状
の第1面部21と、この第1面部21の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部22
と、前記第1面部21の短手方向に沿う両端縁から垂直に
屈曲した一対の細長い長方形平板状の第3面部23とから
なっている。これら第3面部23は、第2面部22にも一体
に繋がっている。また、前記第1面部21は、第2面部22
と反対側に切欠き部24を有しており、これにより、両第
3面部23は、第2面部22と反対側に突出したアーム部25
をそれぞれ有している。そして、これらアーム部25の内
面に支軸部26が突出形成されている。これら支軸部26
は、前記第1の収納ケース6の両軸受孔16にそれぞれ回
動自在に嵌合され、これにより、両収納ケース6,7が
互いに枢着されるものである。なお、両収納ケース6,
7を互いに閉じたとき、第1の収納ケース6の第3面部
13は、第2の収納ケース7の切欠き部24に位置する。さ
らに、前記第1面部21の内面には、カセットテープ1の
両ハブ3にそれぞれ嵌まる突起27が形成されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、熱可塑性樹
脂の成形において、金型内のキャビティ内で成形された
製品を十分に冷却する前に取り出してしまうと、金型内
での冷却に伴って製品が変形し、不良を生じやすい。製
品が前記第1の収納ケース6である場合、その形状か
ら、図6に鎖線で示すように、第3面部13が内側へ撓む
ような変形を生じやすい。これは、金型内において、第
3面部13付近の冷却が他の部分よりも遅れがちであり、
十分に冷却される前に金型内から収納ケース6を取り出
すと、その後、第3面部13付近が他の部分よりも大きな
収縮を生じるためである。このような変形は、十分に冷
却されるのを待って、金型内から収納ケース6を取り出
すことにより、もとより防げるが、金型内での冷却時間
を長くすると、成形周期が長くなり、生産性が落ちる。 【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、熱可塑性樹脂での成形に際して、成形不
良を防止しながら、成形周期を短くでき、しかも、使用
時に収納に支障を生じることがないとともに、外観性に
も優れた収納ケースを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、第1面部と、この第1面部の端縁から屈
曲した第2面部と、この第2面部の反対側の端縁から屈
曲し前記第1面部の前記端縁部に対向する第3面部と、
これら第1面部、第2面部および第3面部の両側の端縁
により囲まれた領域をそれぞれ塞ぐ一対の第4面部とを
備え、これら第1面部、第2面部、第3面部および第4
面部間にポケット部を形成した熱可塑性樹脂の一体成形
品からなる収納ケースにおいて、前記第3面部は、ポケ
ット部側の内面に両側部から中央部に向かって次第に深
くなるほぼ円柱面状の凹部を形成して、中央部をより薄
、かつ前記凹部の幅は、被収納物のヘッド対応部の幅
よりも小さく形成したものである。 【0008】 【作用】本発明の収納ケースでは、その成形に際して、
第3面部がその内面にほぼ円柱面状に形成される凹部の
ために中央部で薄肉になっていることにより、第3面部
の冷却が速やかになされる。また、凹部は第3面部の両
側部から中央部に向かって次第に深くなるものであるか
ら、使用時には、被収納物を第3面部の両側部で押さえ
られ、被収納物の大きながたつきが防止される。さら
に、凹部は、第3面部の内面にあるものであるから、収
納ケースの外観性を損なわない。 【0009】 【実施例】以下、本発明の収納ケースの一実施例につい
て、図1から図4を参照しながら説明する。本実施例の
収納ケース30は、オーディオカセットテープ用収納ケー
ス組立体の第1の収納ケースとして用いられるもので、
熱可塑性樹脂の一体成形品である。そして、収納ケース
30は、長方形平板状の第1面部31と、この第1面部31の
長手方向に沿う一端縁から垂直に屈曲した細長い長方形
平板状の第2面部32と、この第2面部32の反対側の端縁
から垂直に屈曲し前記第1面部31の前記一端縁部に対向
する細長い長方形平板状の第3面部33と、これら第1面
部31、第2面部32および第3面部33の両側の端縁により
囲まれた領域をそれぞれ塞ぐ一対の第4面部34とからな
っている。こうして、これら第1面部31、第2面部32、
第3面部33および第4面部34間に、カセットテープ1の
ヘッド対応部2側が挿入されるポケット部35が形成され
ている。また、前記第4面部34には軸受孔36がそれぞれ
貫通形成されている。 【0010】そして、前記第3面部33のポケット部35側
の内面には、第4面部34側の両側部に平坦部37が形成さ
れているが、これら平坦部37間には、ほぼ円柱面状の凹
部38が形成されている。すなわち、この凹部38は、前記
両平坦部37から第3面部33の中央部へ向かって次第に深
くなるものである。これに対して、第3面部33の外面は
平面になっており、したがって、第3面部33は、両側部
の厚さt1よりも中央部の厚さt2が薄くなっている。ま
た、前記凹部38の幅wは、カセットテープ1の凸状のヘ
ッド対応部2の幅よりも小さくなっている。 【0011】つぎに、前記収納ケース30の成形用金型装
置について、図3および図4を参照しながら説明する。
41は固定型、42は可動型で、これら固定型41および可動
型42は、互いに図示上下方向に移動して開閉し、型閉時
に相互間に収納ケース30の形状のキャビティ43を形成す
るものである。前記固定型41は、収納ケース30の第1面
部31の外面を形成するキャビティ部材46を有し、このキ
ャビティ部材46に、キャビティ43へ開口するゲート47が
設けられている。また、キャビティ部材46にはアンギュ
ラーピン48が可動型42の方へ突出させて固定されてい
る。このアンギュラーピン48は、固定型41および可動型
42の開閉方向に対して傾斜している。さらに、キャビテ
ィ部材46には、前記アンギュラーピン48と平行な傾斜面
49を有するロッキングブロック50が固定されている。 【0012】一方、前記可動型42は、前記固定型41のキ
ャビティ部材46に突き当たる固定コア部材56を有してい
る。この固定コア部材56は、収納ケース30の第2面部32
および第3面部33の外面を形成するものである。また、
固定コア部材56には、スライドコア57が図示水平方向に
摺動自在に支持されている。このスライドコア57は、収
納ケース30のポケット部35および第1面部31の内面を形
成するものであり、第3面部33の凹部38を形成する凸部
58を有している。また、スライドコア57は、型閉時に前
記ロッキングブロック50の傾斜面49が突き当たる傾斜面
59を有しているとともに、前記アンギュラーピン48と平
行でこれが挿脱自在に挿入される傾斜孔60を有してい
る。さらに、可動型42には、突き出しピン61,62が図示
上下方向へ摺動自在に設けられている。 【0013】なお、図示していないが、前記キャビティ
部材46や固定コア部材56の内部には、冷却用の水を通す
通水路が形成されている。 【0014】そして、成形時には、図3に示すように型
閉した状態で、ゲート47からキャビティ43内に溶融した
熱可塑性樹脂を充填する。このキャビティ43内に充填さ
れた樹脂すなわち収納ケース30が冷却、固化した後、図
4に示すように型開となる。この型開時、固定型41と可
動型42とが図示上下方向へ開くが、それに伴い、収納ケ
ース30は、まず固定型41から離れる。また、型開に伴
い、固定型41側のアンギュラーピン48がスライドコア57
の傾斜孔60を摺動することにより、このスライドコア57
が図示左方へ移動し、収納ケース30のポケット部35から
抜ける。その後、突き出しピン60,61が図示上昇して収
納ケース30がスライドコア57に干渉することなく突き出
され、固定コア部材56から離れる。そして、図示してい
ない取り出し機構により収納ケース56が取り出される。
その後、再び型閉がなされ、以上の工程が繰り返され
る。 【0015】このような成形に際して、収納ケース30の
第3面部33がその内面に形成された凹部38によって中央
部で薄肉になっているので、第3面部33の冷却が速やか
になされる。したがって、金型装置内で十分な冷却を行
うための時間を短くできる。これにより、金型装置内か
ら取り出した後の収縮による収納ケース30の成形不良を
防止しながら、成形周期を短くでき、生産性を向上でき
る。 【0016】また、凹部38は、第3面部33の内面にある
から、収納ケース30の外観性を損なわない。 【0017】さらに、第3面部33の凹部38の幅wをカセ
ットテープ1のヘッド対応部2の幅よりも小さくしたの
で、カセットテープ1のヘッド対応部2側をポケット部
35内に入れて収納したとき、第3面部33の内面の両側部
の平坦部37すなわち第3面部33のより厚さt1のある両側
部でカセットテープ1のヘッド対応部2側が押さえられ
る。したがって、使用時において、収納ケース30内での
被収納物であるカセットテープ1の大きながたつきを防
止できる。 【0018】記実施例では、第2の収納ケースにその
長手方向を回転軸方向として枢着される第1の収納ケー
ス30を例に採って説明したが、第2の収納ケースにその
短手方向を回転軸方向として枢着される第1の収納ケー
スにも本発明を適用できる。また、本発明は、前記実施
例のようなオーディオカセットテープの収納ケースに限
らず、マイクロフロッピーディスクなどの収納ケースに
も適用できる。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、第1面部、第2面部、
第3面部および第4面部間にポケット部を形成した熱可
塑性樹脂の一体成形品からなる収納ケースにおいて、第
3面部は、ポケット部側の内面に両側から中央部に向か
って次第に深くなるほぼ円柱面状の凹部を形成して、中
央部をより薄くしたので、成形に際して、第3面部の冷
却が速やかになされ、したがって、成形不良を防止しな
がら、成形周期を短くできる。また、前記凹部の幅は、
被収納物のヘッド対応部の幅よりも小さく形成使用
時には、被収納物を第3面部の両側部で押さえられるの
で、被収納物の大きながたつきを防止できる。さらに、
凹部は、第3面部の内面にあるものなので、収納ケース
の外観性を損なわずに済む。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の収納ケースの一実施例を示す正面図で
ある。 【図2】同上一部を切り欠いた斜視図である。 【図3】同上収納ケースの成形用金型装置を示す型閉時
の断面図である。 【図4】同上金型装置の型開時の断面図である。 【図5】従来の収納ケースの一例を示す斜視図である。 【図6】同上正面図である。 【符号の説明】1 カセットテープ(被収納物) 2 ヘッド対応部 30 収納ケース 31 第1面部 32 第2面部 33 第3面部 34 第4面部 35 ポケット部 38 凹部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1面部と、この第1面部の端縁から屈
    曲した第2面部と、この第2面部の反対側の端縁から屈
    曲し前記第1面部の前記端縁部に対向する第3面部と、
    これら第1面部、第2面部および第3面部の両側の端縁
    により囲まれた領域をそれぞれ塞ぐ一対の第4面部とを
    備え、これら第1面部、第2面部、第3面部および第4
    面部間にポケット部を形成した熱可塑性樹脂の一体成形
    品からなる収納ケースにおいて、前記第3面部は、ポケ
    ット部側の内面に両側部から中央部に向かって次第に深
    くなるほぼ円柱面状の凹部を形成して、中央部をより薄
    、かつ前記凹部の幅は、被収納物のヘッド対応部の幅
    よりも小さく形成したことを特徴とする収納ケース。
JP12269194A 1994-06-03 1994-06-03 収納ケース Expired - Fee Related JP3417498B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12269194A JP3417498B2 (ja) 1994-06-03 1994-06-03 収納ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12269194A JP3417498B2 (ja) 1994-06-03 1994-06-03 収納ケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07330054A JPH07330054A (ja) 1995-12-19
JP3417498B2 true JP3417498B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=14842237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12269194A Expired - Fee Related JP3417498B2 (ja) 1994-06-03 1994-06-03 収納ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3417498B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07330054A (ja) 1995-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0890610A (ja) ケース部材の成形用金型装置
JP3417498B2 (ja) 収納ケース
JPH06114893A (ja) 樹脂成形金型
JP3158330B2 (ja) 射出成形金型
JP3974243B2 (ja) レンズ成形方法およびレンズ成形金型
JP3398946B2 (ja) 記録ディスクのシャッター成形用金型装置
JP2903510B2 (ja) 磁気ディスク装置の樹脂製シャッター
JP2002187168A (ja) 光学素子成形用金型および光学素子成形品
JPH0890611A (ja) ケース部材の成形用金型装置
JPH07330053A (ja) 収納ケースおよびその成形用金型装置
JPH07243028A (ja) 薄肉基板及び薄肉基板成形用金型
JPH0569461A (ja) L型断面成形品の成形方法
JP2569117Y2 (ja) Vtrカセットテープ用ガードパネルおよびその成形用金型
JPH05246479A (ja) ハードケース
JPH05237885A (ja) プラスチック製品の成形用金型
JP2600593Y2 (ja) 射出成形金型
JP2001135064A (ja) ディスクカートリッジ及び成形金型
JP2526202Y2 (ja) 磁気テープ用カセット
JP2000071292A (ja) 射出成形用金型
JP2882169B2 (ja) 成形品
JPH08287637A (ja) デイスクカートリツジ及びその製造装置並びにデイスクカートリツジの製造方法
JPH081724A (ja) 収納ケースおよびその成形用金型装置
JP2001171778A (ja) カセットテープ収納ケースおよびその成形用金型装置
JP2570520Y2 (ja) 磁気テープカセット
JP2001246646A (ja) 射出成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030313

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees