JPH07330053A - 収納ケースおよびその成形用金型装置 - Google Patents
収納ケースおよびその成形用金型装置Info
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- JPH07330053A JPH07330053A JP12269094A JP12269094A JPH07330053A JP H07330053 A JPH07330053 A JP H07330053A JP 12269094 A JP12269094 A JP 12269094A JP 12269094 A JP12269094 A JP 12269094A JP H07330053 A JPH07330053 A JP H07330053A
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- Japan
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- surface portion
- storage case
- mold
- mold member
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- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポケット部を有するカセットテープ収納ケー
スの成形時、ポケット部を形成するスライドコアの離型
性を向上させる。 【構成】 固定コア部材86に形成した凸部87により、収
納ケース56の第3面部63の外面に凹部68を形成する。 【効果】 型開時、前記凸部87が凹部68に嵌まっている
ことにより、スライドコア88とともに収納ケース56が移
動したりしない。したがって、スライドコア88がポケッ
ト部65から確実に抜ける。
スの成形時、ポケット部を形成するスライドコアの離型
性を向上させる。 【構成】 固定コア部材86に形成した凸部87により、収
納ケース56の第3面部63の外面に凹部68を形成する。 【効果】 型開時、前記凸部87が凹部68に嵌まっている
ことにより、スライドコア88とともに収納ケース56が移
動したりしない。したがって、スライドコア88がポケッ
ト部65から確実に抜ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオカセットテ
ープなどの収納ケースおよびその成形用金型装置に関す
る。
ープなどの収納ケースおよびその成形用金型装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のオーディオカセットテー
プ1の収納ケース組立体の一例を示している。カセット
テープ1は、その長手方向に沿う一辺部にヘッド対応部
2を有しているとともに、一対のハブ3を中央部に有し
ている。そして、収納ケース組立体は、第1の収納ケー
ス6と第2の収納ケース7とからなり、これら収納ケー
ス6,7は、その長手方向を回転軸方向として互いに開
閉自在に枢着されているが、いずれも合成樹脂の一体成
形品である。
プ1の収納ケース組立体の一例を示している。カセット
テープ1は、その長手方向に沿う一辺部にヘッド対応部
2を有しているとともに、一対のハブ3を中央部に有し
ている。そして、収納ケース組立体は、第1の収納ケー
ス6と第2の収納ケース7とからなり、これら収納ケー
ス6,7は、その長手方向を回転軸方向として互いに開
閉自在に枢着されているが、いずれも合成樹脂の一体成
形品である。
【0003】前記第1の収納ケース6は、長方形平板状
の第1面部11と、この第1面部11の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部12
と、この第2面部12の反対側の端縁から垂直に屈曲し前
記第1面部11に対向する細長い長方形平板状の第3面部
13と、これら第1面部11、第2面部12および第3面部13
の短手方向に沿う端縁を一体に繋ぐ一対の第4面部14と
からなっている。こうして、これら第1面部11、第2面
部12、第3面部13および第4面部14間に、前記カセット
テープ1のヘッド対応部2側の側部または反対側の側部
が挿入されるポケット部15が形成されている。また、前
記第4面部14には軸受孔16がそれぞれ貫通形成されてい
る。なお、図5に示すように、前記第1面部11の外面に
は、その周囲の端縁部を除いて凹部17が形成されてい
る。この凹部17は、薄肉化、軽量化のためのものであ
る。
の第1面部11と、この第1面部11の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部12
と、この第2面部12の反対側の端縁から垂直に屈曲し前
記第1面部11に対向する細長い長方形平板状の第3面部
13と、これら第1面部11、第2面部12および第3面部13
の短手方向に沿う端縁を一体に繋ぐ一対の第4面部14と
からなっている。こうして、これら第1面部11、第2面
部12、第3面部13および第4面部14間に、前記カセット
テープ1のヘッド対応部2側の側部または反対側の側部
が挿入されるポケット部15が形成されている。また、前
記第4面部14には軸受孔16がそれぞれ貫通形成されてい
る。なお、図5に示すように、前記第1面部11の外面に
は、その周囲の端縁部を除いて凹部17が形成されてい
る。この凹部17は、薄肉化、軽量化のためのものであ
る。
【0004】前記第2の収納ケース7は、長方形平板状
の第1面部21と、この第1面部21の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部22
と、前記第1面部21の短手方向に沿う両端縁から垂直に
屈曲した一対の細長い長方形平板状の第3面部23とから
なっている。これら第3面部23は、第2面部22にも一体
に繋がっている。また、前記第1面部21は、第2面部22
と反対側に切欠き部24を有しており、これにより、両第
3面部23は、第2面部22と反対側に突出したアーム部25
をそれぞれ有している。そして、これらアーム部25の内
面に支軸部26が突出形成されている。これら支軸部26
は、前記第1の収納ケース6の両軸受孔16にそれぞれ回
動自在に嵌合され、これにより、両収納ケース6,7が
互いに枢着されるものである。なお、両収納ケース6,
7を互いに閉じたとき、第1の収納ケース6の第3面部
13は、第2の収納ケース7の切欠き部24に位置する。さ
らに、前記第1面部21の内面には、カセットテープ1の
両ハブ3にそれぞれ嵌まる突起27が形成されている。
の第1面部21と、この第1面部21の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部22
と、前記第1面部21の短手方向に沿う両端縁から垂直に
屈曲した一対の細長い長方形平板状の第3面部23とから
なっている。これら第3面部23は、第2面部22にも一体
に繋がっている。また、前記第1面部21は、第2面部22
と反対側に切欠き部24を有しており、これにより、両第
3面部23は、第2面部22と反対側に突出したアーム部25
をそれぞれ有している。そして、これらアーム部25の内
面に支軸部26が突出形成されている。これら支軸部26
は、前記第1の収納ケース6の両軸受孔16にそれぞれ回
動自在に嵌合され、これにより、両収納ケース6,7が
互いに枢着されるものである。なお、両収納ケース6,
7を互いに閉じたとき、第1の収納ケース6の第3面部
13は、第2の収納ケース7の切欠き部24に位置する。さ
らに、前記第1面部21の内面には、カセットテープ1の
両ハブ3にそれぞれ嵌まる突起27が形成されている。
【0005】つぎに、従来の前記第1の収納ケース6の
成形用金型装置の一例について、図5を参照しながら説
明する。31は固定型、32は可動型で、これら固定型31お
よび可動型32は、互いに図示上下方向に移動して開閉
し、型閉時に相互間に収納ケース6の形状のキャビティ
33を形成するものである。前記固定型31は、収納ケース
6の第1面部11の外面を形成するキャビティ部材36を有
し、このキャビティ部材36に、キャビティ33へ開口する
ゲート37が設けられている。また、キャビティ部材36に
はアンギュラーピン38が可動型32の方へ突出させて固定
されている。このアンギュラーピン38は、固定型31およ
び可動型32の開閉方向に対して傾斜している。さらに、
キャビティ部材36には、前記アンギュラーピン38と平行
な傾斜面39を有するロッキングブロック40が固定されて
いる。
成形用金型装置の一例について、図5を参照しながら説
明する。31は固定型、32は可動型で、これら固定型31お
よび可動型32は、互いに図示上下方向に移動して開閉
し、型閉時に相互間に収納ケース6の形状のキャビティ
33を形成するものである。前記固定型31は、収納ケース
6の第1面部11の外面を形成するキャビティ部材36を有
し、このキャビティ部材36に、キャビティ33へ開口する
ゲート37が設けられている。また、キャビティ部材36に
はアンギュラーピン38が可動型32の方へ突出させて固定
されている。このアンギュラーピン38は、固定型31およ
び可動型32の開閉方向に対して傾斜している。さらに、
キャビティ部材36には、前記アンギュラーピン38と平行
な傾斜面39を有するロッキングブロック40が固定されて
いる。
【0006】一方、前記可動型32は、前記固定型31のキ
ャビティ部材36に突き当たる固定コア部材46を有してい
る。この固定コア部材46は、収納ケース6の第2面部12
および第3面部13の外面を形成するものである。また、
固定コア部材46には、スライドコア47が図示水平方向に
摺動自在に支持されている。このスライドコア47は、収
納ケース6のポケット部15および第1面部11の内面を形
成するものである。また、スライドコア47は、型閉時に
前記ロッキングブロック40の傾斜面39が突き当たる傾斜
面48を有しているとともに、前記アンギュラーピン38と
平行でこれが挿脱自在に挿入される傾斜孔49を有してい
る。さらに、可動型32には、突き出しピン50が図示上下
方向へ摺動自在に設けられている。
ャビティ部材36に突き当たる固定コア部材46を有してい
る。この固定コア部材46は、収納ケース6の第2面部12
および第3面部13の外面を形成するものである。また、
固定コア部材46には、スライドコア47が図示水平方向に
摺動自在に支持されている。このスライドコア47は、収
納ケース6のポケット部15および第1面部11の内面を形
成するものである。また、スライドコア47は、型閉時に
前記ロッキングブロック40の傾斜面39が突き当たる傾斜
面48を有しているとともに、前記アンギュラーピン38と
平行でこれが挿脱自在に挿入される傾斜孔49を有してい
る。さらに、可動型32には、突き出しピン50が図示上下
方向へ摺動自在に設けられている。
【0007】そして、成形時には、図示のように型閉し
た状態で、ゲート37からキャビティ33内に溶融した樹脂
を充填する。このキャビティ33内に充填された樹脂すな
わち収納ケース6が冷却、固化した後、型開となる。こ
の型開時、固定型31と可動型32とが図示上下方向へ開く
が、それに伴い、収納ケース6は、まず固定型31から離
れる。また、型開に伴い、固定型31側のアンギュラーピ
ン38がスライドコア47の傾斜孔49を摺動することによ
り、このスライドコア47が図示左方へ移動し、収納ケー
ス6のポケット部15から抜ける。その後、突き出しピン
50が図示上昇して収納ケース6が突き出され、固定コア
部材46から離れる。
た状態で、ゲート37からキャビティ33内に溶融した樹脂
を充填する。このキャビティ33内に充填された樹脂すな
わち収納ケース6が冷却、固化した後、型開となる。こ
の型開時、固定型31と可動型32とが図示上下方向へ開く
が、それに伴い、収納ケース6は、まず固定型31から離
れる。また、型開に伴い、固定型31側のアンギュラーピ
ン38がスライドコア47の傾斜孔49を摺動することによ
り、このスライドコア47が図示左方へ移動し、収納ケー
ス6のポケット部15から抜ける。その後、突き出しピン
50が図示上昇して収納ケース6が突き出され、固定コア
部材46から離れる。
【0008】ところで、前述のように、スライドコア47
が移動して収納ケース6のポケット部15から抜けるに
は、収納ケース6は固定コア部材46に止まっていなけれ
ばならないが、摩擦抵抗により、収納ケース6がスライ
ドコア47とともに移動してしまうおそれがある。これを
防止するために、従来は、角ピンからなる突き出しピン
50の先端部を若干収納ケース6に食い込ませるようにし
ている。なお、図7に示す51は突き出しピン50のピン跡
であり、このピン跡51は凹部になる。しかし、突き出し
ピン50は、第3面部13の両側の小さな範囲にあるにすぎ
ず、そのため、収納ケース6を固定コア部材46に止める
力も小さい。
が移動して収納ケース6のポケット部15から抜けるに
は、収納ケース6は固定コア部材46に止まっていなけれ
ばならないが、摩擦抵抗により、収納ケース6がスライ
ドコア47とともに移動してしまうおそれがある。これを
防止するために、従来は、角ピンからなる突き出しピン
50の先端部を若干収納ケース6に食い込ませるようにし
ている。なお、図7に示す51は突き出しピン50のピン跡
であり、このピン跡51は凹部になる。しかし、突き出し
ピン50は、第3面部13の両側の小さな範囲にあるにすぎ
ず、そのため、収納ケース6を固定コア部材46に止める
力も小さい。
【0009】なお、スライドコア47の離型性を向上させ
るためには、収納ケース6の内面の抜き勾配を大きくす
ることも考えられるが、これは、製品としての機能の点
からは、好ましいものではない。
るためには、収納ケース6の内面の抜き勾配を大きくす
ることも考えられるが、これは、製品としての機能の点
からは、好ましいものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ポケッ
ト部を有する収納ケースの成形において、従来は、ポケ
ット部を形成する金型部材をポケット部から抜くとき、
収納ケースを他の金型部材に止めるために突き出しピン
を利用していたため、収納ケースを他の金型部材に確実
に止めることができず、収納ケースがポケット部を形成
する金型部材とともに動いてしまいやすい問題があっ
た。
ト部を有する収納ケースの成形において、従来は、ポケ
ット部を形成する金型部材をポケット部から抜くとき、
収納ケースを他の金型部材に止めるために突き出しピン
を利用していたため、収納ケースを他の金型部材に確実
に止めることができず、収納ケースがポケット部を形成
する金型部材とともに動いてしまいやすい問題があっ
た。
【0011】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ポケット部を有する収納ケースの成形に
おいて、ポケット部を形成する金型部材をポケット部か
ら抜くとき、収納ケースを他の金型部材に確実に止める
ことを目的とする。これとともに、収納ケース自体の薄
肉化、軽量化を進めることを目的とする。
とするもので、ポケット部を有する収納ケースの成形に
おいて、ポケット部を形成する金型部材をポケット部か
ら抜くとき、収納ケースを他の金型部材に確実に止める
ことを目的とする。これとともに、収納ケース自体の薄
肉化、軽量化を進めることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、第1面部と、この第1面部の端縁から屈
曲した第2面部と、この第2面部の反対側の端縁から屈
曲した第3面部とを備え、互いに対向する第1面部およ
びこの第1面部よりも短い第3面部間にポケット部を形
成した収納ケースにおいて、前記第3面部の反ポケット
部側の外面にその端縁部を除いて凹部を形成し、第3面
部の外面の端縁部を突縁部にしたものである。
成するために、第1面部と、この第1面部の端縁から屈
曲した第2面部と、この第2面部の反対側の端縁から屈
曲した第3面部とを備え、互いに対向する第1面部およ
びこの第1面部よりも短い第3面部間にポケット部を形
成した収納ケースにおいて、前記第3面部の反ポケット
部側の外面にその端縁部を除いて凹部を形成し、第3面
部の外面の端縁部を突縁部にしたものである。
【0013】そして、本発明は、この収納ケースの成形
用金型装置であって、前記第1面部の反ポケット部側の
外面を形成する第1の金型部材と、この第1の金型部材
に対して前記第1面部および第3面部と交差する方向へ
移動可能で前記第3面部の外面を形成する第2の金型部
材と、この第2の金型部材に対して前記第1面部および
第3面部と平行な方向へ移動可能で前記ポケット部およ
び第1面部の内面を形成する第3の金型部材とを備え、
前記第2の金型部材に、前記第3面部の凹部を形成する
凸部を形成したものである。
用金型装置であって、前記第1面部の反ポケット部側の
外面を形成する第1の金型部材と、この第1の金型部材
に対して前記第1面部および第3面部と交差する方向へ
移動可能で前記第3面部の外面を形成する第2の金型部
材と、この第2の金型部材に対して前記第1面部および
第3面部と平行な方向へ移動可能で前記ポケット部およ
び第1面部の内面を形成する第3の金型部材とを備え、
前記第2の金型部材に、前記第3面部の凹部を形成する
凸部を形成したものである。
【0014】
【作用】本発明では、成形時、型閉して第1の金型部材
と第2の金型部材と第3の金型部材との間にキャビティ
を形成し、このキャビティ内に樹脂を充填し、このキャ
ビティ内に充填された樹脂が固化した後、型開して成形
された収納ケースを取り出す。この型開時、収納ケース
の第1面部の外面を形成する第1の金型部材と、第3面
部の外面を形成する第2の金型部材とは、第1面部およ
び第3面部と交差する方向へ移動し、まず第1の金型部
材が収納ケースから離れる。これとともに、第3の金型
部材が第1面部および第3面部と平行な方向へ移動し、
ポケット部から抜ける。このとき、第2の金型部材にあ
る凸部が第3面部の外面の凹部に嵌まっていることによ
り、収納ケースが第2の金型部材に確実に止まり、第3
の金型部材がポケット部から確実に抜ける。
と第2の金型部材と第3の金型部材との間にキャビティ
を形成し、このキャビティ内に樹脂を充填し、このキャ
ビティ内に充填された樹脂が固化した後、型開して成形
された収納ケースを取り出す。この型開時、収納ケース
の第1面部の外面を形成する第1の金型部材と、第3面
部の外面を形成する第2の金型部材とは、第1面部およ
び第3面部と交差する方向へ移動し、まず第1の金型部
材が収納ケースから離れる。これとともに、第3の金型
部材が第1面部および第3面部と平行な方向へ移動し、
ポケット部から抜ける。このとき、第2の金型部材にあ
る凸部が第3面部の外面の凹部に嵌まっていることによ
り、収納ケースが第2の金型部材に確実に止まり、第3
の金型部材がポケット部から確実に抜ける。
【0015】そして、第2の金型部材にある凸部により
第3面部に凹部が形成されることにより、収納ケース自
体の薄肉化、軽量化も進められる。また、第3面部の端
縁部を残して形成された凹部は、収納ケースの外観性も
損なわない。
第3面部に凹部が形成されることにより、収納ケース自
体の薄肉化、軽量化も進められる。また、第3面部の端
縁部を残して形成された凹部は、収納ケースの外観性も
損なわない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1か
ら図3を参照しながら説明する。なお、本実施例の収納
ケースおよびその成形用金型装置は、先に説明した図5
から図7に示す従来の収納ケースおよびその成形用金型
装置とほぼ同様の構成を有しているので、異なる点を主
に説明し、その説明を適宜省略する。図3に示す本実施
例の収納ケース56は、やはりオーディオカセットテープ
用のもので、第1面部61と第2面部62と第3面部63と第
4面部64とからなっており、ポケット部65を有してい
る。なお、66は軸受孔、67は第1面部61の凹部(図2に
図示)である。そして、第1面部61よりも短い第3面部
63の反ポケット部65側の外面にも、その全周の端縁部を
除いて凹部68が形成されている。したがって、第3面部
63の外面の端縁部は、全周に渡って突縁部69になってい
る。
ら図3を参照しながら説明する。なお、本実施例の収納
ケースおよびその成形用金型装置は、先に説明した図5
から図7に示す従来の収納ケースおよびその成形用金型
装置とほぼ同様の構成を有しているので、異なる点を主
に説明し、その説明を適宜省略する。図3に示す本実施
例の収納ケース56は、やはりオーディオカセットテープ
用のもので、第1面部61と第2面部62と第3面部63と第
4面部64とからなっており、ポケット部65を有してい
る。なお、66は軸受孔、67は第1面部61の凹部(図2に
図示)である。そして、第1面部61よりも短い第3面部
63の反ポケット部65側の外面にも、その全周の端縁部を
除いて凹部68が形成されている。したがって、第3面部
63の外面の端縁部は、全周に渡って突縁部69になってい
る。
【0017】また、前記収納ケース56の成形用金型装置
は、図1および図2に示してあるが、互いに図示上下方
向に移動して開閉する固定型71および可動型72間に、型
閉時に収納ケース56の形状をしたキャビティ73を形成す
るものである。図示のように、固定型71および可動型72
の開閉方向は、収納ケース56の第1面部61および第3面
部63と直交し、第2面部62と平行である。そして、固定
型71は、第1面部61の反ポケット部65側の外面を形成す
る第1の金型部材であるキャビティ部材76と、ゲート77
と、アンギュラーピン78と、傾斜面79を有するロッキン
グブロック80などを有している。また、可動型72は、第
3面部63および第2面部62の外面を形成する第2の金型
部材である固定コア部材86を備えている。この固定部材
86には、前記第3面部63の凹部68を形成する凸部87が形
成されている。また、固定コア部材86には、収納ケース
56のポケット部65および第1面部61の内面を形成する第
3の金型部材であるスライドコア87が第2面部62と直交
する方向へ摺動自在に支持されている。このスライドコ
ア87は、傾斜面89および傾斜孔90を有している。91,92
は突き出しピンである。
は、図1および図2に示してあるが、互いに図示上下方
向に移動して開閉する固定型71および可動型72間に、型
閉時に収納ケース56の形状をしたキャビティ73を形成す
るものである。図示のように、固定型71および可動型72
の開閉方向は、収納ケース56の第1面部61および第3面
部63と直交し、第2面部62と平行である。そして、固定
型71は、第1面部61の反ポケット部65側の外面を形成す
る第1の金型部材であるキャビティ部材76と、ゲート77
と、アンギュラーピン78と、傾斜面79を有するロッキン
グブロック80などを有している。また、可動型72は、第
3面部63および第2面部62の外面を形成する第2の金型
部材である固定コア部材86を備えている。この固定部材
86には、前記第3面部63の凹部68を形成する凸部87が形
成されている。また、固定コア部材86には、収納ケース
56のポケット部65および第1面部61の内面を形成する第
3の金型部材であるスライドコア87が第2面部62と直交
する方向へ摺動自在に支持されている。このスライドコ
ア87は、傾斜面89および傾斜孔90を有している。91,92
は突き出しピンである。
【0018】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、図1に示すのように型閉した状
態で、ゲート77からキャビティ73内に溶融した樹脂を充
填する。このキャビティ73内に充填された樹脂すなわち
収納ケース56が冷却、固化した後、図2に示すように型
開となる。この型開時、固定型71と可動型72とが図示上
下方向へ開くが、それに伴い、収納ケース56は、まず固
定型71から離れる。また、型開に伴い、固定型71側のア
ンギュラーピン78がスライドコア88の傾斜孔90を摺動す
ることにより、このスライドコア88が図示左方へ移動
し、収納ケース56のポケット部65から抜ける。
説明する。成形時には、図1に示すのように型閉した状
態で、ゲート77からキャビティ73内に溶融した樹脂を充
填する。このキャビティ73内に充填された樹脂すなわち
収納ケース56が冷却、固化した後、図2に示すように型
開となる。この型開時、固定型71と可動型72とが図示上
下方向へ開くが、それに伴い、収納ケース56は、まず固
定型71から離れる。また、型開に伴い、固定型71側のア
ンギュラーピン78がスライドコア88の傾斜孔90を摺動す
ることにより、このスライドコア88が図示左方へ移動
し、収納ケース56のポケット部65から抜ける。
【0019】このとき、固定コア部材86にある凸部87が
収納ケース56の第3面部63の凹部68に嵌まっていること
により、より詳しくいうと、凸部87が第3面部63の外面
における第2面部62側の突縁部69に左側から当たってい
ることにより、収納ケース56がスライドコア88とともに
移動してしまうことが防止され、収納ケース56は確実に
固定コア部材86に止まる。したがって、スライドコア88
がポケット部65から確実に抜ける。
収納ケース56の第3面部63の凹部68に嵌まっていること
により、より詳しくいうと、凸部87が第3面部63の外面
における第2面部62側の突縁部69に左側から当たってい
ることにより、収納ケース56がスライドコア88とともに
移動してしまうことが防止され、収納ケース56は確実に
固定コア部材86に止まる。したがって、スライドコア88
がポケット部65から確実に抜ける。
【0020】その後、突き出しピン91,92が図示上昇し
て収納ケース56がスライドコア88に干渉することなく突
き出され、固定コア部材86から離れる。そして、図示し
ていない取り出し機構により収納ケース56が取り出され
る。
て収納ケース56がスライドコア88に干渉することなく突
き出され、固定コア部材86から離れる。そして、図示し
ていない取り出し機構により収納ケース56が取り出され
る。
【0021】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、固定コア部材86の凸部87によって収納ケース56の第
3面部63の外面に凹部68を形成することにより、スライ
ドコア88の離型性が向上する。したがって、製品として
の機能を損なうほど、収納ケース56の内面の抜き勾配を
大きくする必要もない。また、凹部68によって、収納ケ
ース56の薄肉化、軽量化も進められる。しかも、第3面
部63の端縁部のみを残して形成された凹部68は、収納ケ
ース56の外観性も損なわない。
ば、固定コア部材86の凸部87によって収納ケース56の第
3面部63の外面に凹部68を形成することにより、スライ
ドコア88の離型性が向上する。したがって、製品として
の機能を損なうほど、収納ケース56の内面の抜き勾配を
大きくする必要もない。また、凹部68によって、収納ケ
ース56の薄肉化、軽量化も進められる。しかも、第3面
部63の端縁部のみを残して形成された凹部68は、収納ケ
ース56の外観性も損なわない。
【0022】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
この第2実施例は、収納ケース56の第3面部63の外面に
おいて、第2面部62および第4面部64側の端縁部にのみ
突縁部69を形成し、凹部68を反第2面部62側の端縁へ抜
けるものとしている。これでも、前記第1実施例と同様
の作用効果が得られる。実際、スライドコア88の移動に
抗するストッパーとしては、第2面部62側の端縁部に突
縁部69があればよい。
この第2実施例は、収納ケース56の第3面部63の外面に
おいて、第2面部62および第4面部64側の端縁部にのみ
突縁部69を形成し、凹部68を反第2面部62側の端縁へ抜
けるものとしている。これでも、前記第1実施例と同様
の作用効果が得られる。実際、スライドコア88の移動に
抗するストッパーとしては、第2面部62側の端縁部に突
縁部69があればよい。
【0023】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、第2の収納ケースにその長手方向を回
転軸方向として枢着される第1の収納ケース56を例に採
って説明したが、第2の収納ケースにその短手方向を回
転軸方向として枢着される第1の収納ケースにも本発明
を適用できる。また、本発明は、前記実施例のようなオ
ーディオカセットテープの収納ケースに限らず、マイク
ロフロッピーディスクなどの収納ケースにも適用でき
る。
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、第2の収納ケースにその長手方向を回
転軸方向として枢着される第1の収納ケース56を例に採
って説明したが、第2の収納ケースにその短手方向を回
転軸方向として枢着される第1の収納ケースにも本発明
を適用できる。また、本発明は、前記実施例のようなオ
ーディオカセットテープの収納ケースに限らず、マイク
ロフロッピーディスクなどの収納ケースにも適用でき
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、第1面部、第2面部お
よび第3面部間にポケット部を形成した収納ケースにお
いて、第3面部の外面にその端縁部を除いて凹部を形成
し、収納ケースの成形用金型装置においては、第1面部
の外面を形成する第1の金型部材と、第3面部の外面を
形成する第2の金型部材と、ポケット部および第1面部
の内面を形成する第3の金型部材とを備え、第2の金型
部材に、第3面部の凹部を形成する凸部を形成したの
で、型開に際し、第3の金型部材を第1面部および第3
面部と平行な方向へ移動させてポケット部から抜くと
き、前記凹部と凸部との嵌合により、収納ケースを第3
の金型部材に確実に止めることができ、したがって、第
3の金型部材をポケット部から確実に抜ける。
よび第3面部間にポケット部を形成した収納ケースにお
いて、第3面部の外面にその端縁部を除いて凹部を形成
し、収納ケースの成形用金型装置においては、第1面部
の外面を形成する第1の金型部材と、第3面部の外面を
形成する第2の金型部材と、ポケット部および第1面部
の内面を形成する第3の金型部材とを備え、第2の金型
部材に、第3面部の凹部を形成する凸部を形成したの
で、型開に際し、第3の金型部材を第1面部および第3
面部と平行な方向へ移動させてポケット部から抜くと
き、前記凹部と凸部との嵌合により、収納ケースを第3
の金型部材に確実に止めることができ、したがって、第
3の金型部材をポケット部から確実に抜ける。
【0025】また、前記凹部により、収納ケース自体の
薄肉化、軽量化を進めることができるとともに、凹部
は、第3面部の端縁部を残して形成されたものなので、
収納ケースの外観性も損なわずに済む。
薄肉化、軽量化を進めることができるとともに、凹部
は、第3面部の端縁部を残して形成されたものなので、
収納ケースの外観性も損なわずに済む。
【図1】本発明の第1実施例を示す収納ケースの成形用
金型装置の型閉時の断面図である。
金型装置の型閉時の断面図である。
【図2】同上型開時の断面図である。
【図3】同上収納ケースの斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す収納ケースの斜視図
である。
である。
【図5】従来の収納ケースの成形用金型装置の一例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】従来の収納ケースの一例を示す斜視図である。
【図7】同上平面図である。
56 収納ケース 61 第1面部 62 第2面部 63 第3面部 65 ポケット部 68 凹部 69 突縁部 76 キャビティ部材(第1の金型部材) 86 固定コア部材(第2の金型部材) 87 凸部 88 スライドコア(第3の金型部材)
Claims (2)
- 【請求項1】 第1面部と、この第1面部の端縁から屈
曲した第2面部と、この第2面部の反対側の端縁から屈
曲した第3面部とを備え、互いに対向する第1面部およ
びこの第1面部よりも短い第3面部間にポケット部を形
成した収納ケースにおいて、前記第3面部の反ポケット
部側の外面にその端縁部を除いて凹部を形成し、第3面
部の外面の端縁部を突縁部にしたことを特徴とする収納
ケース。 - 【請求項2】 請求項1に記載の収納ケースの成形用金
型装置であって、前記第1面部の反ポケット部側の外面
を形成する第1の金型部材と、この第1の金型部材に対
して前記第1面部および第3面部と交差する方向へ移動
可能で前記第3面部の外面を形成する第2の金型部材
と、この第2の金型部材に対して前記第1面部および第
3面部と平行な方向へ移動可能で前記ポケット部および
第1面部の内面を形成する第3の金型部材とを備え、前
記第2の金型部材に、前記第3面部の凹部を形成する凸
部を形成したことを特徴とする収納ケースの成形用金型
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12269094A JPH07330053A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 収納ケースおよびその成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12269094A JPH07330053A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 収納ケースおよびその成形用金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330053A true JPH07330053A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14842214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12269094A Withdrawn JPH07330053A (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 収納ケースおよびその成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07330053A (ja) |
-
1994
- 1994-06-03 JP JP12269094A patent/JPH07330053A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |