JPH081724A - 収納ケースおよびその成形用金型装置 - Google Patents

収納ケースおよびその成形用金型装置

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JPH081724A
JPH081724A JP6134601A JP13460194A JPH081724A JP H081724 A JPH081724 A JP H081724A JP 6134601 A JP6134601 A JP 6134601A JP 13460194 A JP13460194 A JP 13460194A JP H081724 A JPH081724 A JP H081724A
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JP
Japan
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mold
storage case
support shaft
surface portion
pair
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JP6134601A
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Inventor
Mitsuhiro Obara
光博 小原
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内側に一対の支軸部26を有するカセットテー
プ用収納ケース7を成形するにあたり、支軸部26を形成
するスライドコア62の作動の信頼性を高める。 【構成】 収納ケース7は、相対向する一対のアーム部
25の内面に支軸部26が突出している。この支軸部26は、
先端側が開口した有底円筒状になっている。可動型51に
ある一対のスライドコア62は、アーム部25の内側にそれ
ぞれ位置するが、収納ケース7の外側の位置へ延び出た
延出部65を有している。この延出部65により、固定型52
側のロッキングブロック58を受ける。型開時にスライド
コア62を動かすためのスプリング67も延出部65に対して
設ける。 【効果】 こうしてスライドコア62を外スライドタイプ
のものとすることにより、信頼性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオカセットテ
ープなどの収納ケースおよびその成形用金型装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のオーディオカセットテー
プ1の収納ケース組立体の一例を示している。カセット
テープ1は、その長手方向に沿う一辺部にヘッド対応部
2を有しているとともに、一対のハブ3を中央部に有し
ている。そして、収納ケース組立体は、第1の収納ケー
ス6と第2の収納ケース7とからなり、これら収納ケー
ス6,7は、その長手方向を回転軸方向として互いに開
閉自在に枢着されているが、いずれも熱可塑性樹脂の一
体成形品である。
【0003】前記第1の収納ケース6は、長方形平板状
の第1面部11と、この第1面部11の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部12
と、この第2面部12の反対側の端縁から垂直に屈曲し前
記第1面部11に対向する細長い長方形平板状の第3面部
13と、これら第1面部11、第2面部12および第3面部13
の短手方向に沿う端縁を一体に繋ぐ一対の第4面部14と
からなっている。こうして、これら第1面部11、第2面
部12、第3面部13および第4面部14間に、前記カセット
テープ1のヘッド対応部2側の側部または反対側の側部
が挿入されるポケット部15が形成されている。また、前
記第4面部14には軸受孔16がそれぞれ貫通形成されてい
る。
【0004】前記第2の収納ケース7は、長方形平板状
の第1面部21と、この第1面部21の長手方向に沿う一端
縁から垂直に屈曲した細長い長方形平板状の第2面部22
と、前記第1面部21の短手方向に沿う両端縁から垂直に
屈曲した一対の細長い長方形平板状の第3面部23とから
なっている。これら第3面部23は、第2面部22にも一体
に繋がっている。また、前記第1面部21は、第2面部22
と反対側に切欠き部24を有しており、これにより、両第
3面部23は、第2面部22と反対側に突出したアーム部25
をそれぞれ有している。そして、相対向するこれらアー
ム部25の内面に支軸部26が突出形成されている。これら
支軸部26は、図7に示すように、前記第1の収納ケース
6の両軸受孔16にそれぞれ外側から回動自在に嵌合さ
れ、これにより、両収納ケース6,7が互いに枢着され
るものである。また、前記支軸部26は、先端側が開口し
た有底円筒状になっており、中が孔部27になっている。
この孔部27は、成形時の冷却に伴って、第3面部23の支
軸部26の外側にひけが生じるのを防ぐためのものであ
る。なお、両収納ケース6,7を互いに閉じたとき、第
1の収納ケース6の第3面部13は、第2の収納ケース7
の切欠き部24に位置する。さらに、前記第1面部21の内
面には、カセットテープ1の両ハブ3にそれぞれ嵌まる
突起28が形成されている。
【0005】つぎに、従来の前記第2の収納ケース7の
成形用金型装置の一例について、図8を参照しながら説
明する。31は固定型、32は可動型で、これら固定型31お
よび可動型32は、互いに図示上下方向に移動して開閉
し、型閉時に相互間に収納ケース7の形状のキャビティ
33を形成するものである。前記固定型31および可動型32
の開閉方向は、第1面部21と直交しかつ第2面部22およ
び第3面部23と平行な方向に設定されている。前記固定
型31は、収納ケース7の外面を形成するキャビティ部材
36を有している。図示していないが、このキャビティ部
材36には、前記キャビティ33へ開口するゲートが設けら
れている。また、キャビティ部材36には、収納ケース7
の切欠き部24内に位置するロッキングブロック37が固定
されているが、このロッキングブロック37には、傾斜面
38が左右両側にそれぞれ形成されている。
【0006】一方、前記可動型32は、型閉時に前記固定
型31のキャビティ部材36に突き当たる固定コア部材41を
備えている。この固定コア部材41は、収納ケース7の内
面を形成するものである。また、固定コア部材41には、
一対のスライドコア42が第3面部23と直交する方向へ所
定範囲摺動自在に支持されている。これらスライドコア
42は、それぞれ両第3面部23の内側に位置し、支軸部26
を含めたアーム部25の内面の一部を形成するものであ
る。また、両スライドコア42には、それぞれ支軸部26内
の孔部27を形成するピン43がねじ44により固定されてい
る。また、両スライドコア42は、それぞれスプリング45
により固定コア部材41に対して自らが形成する第3面部
23から離れる方向へ付勢されている。さらに、両スライ
ドコア42には、型閉時に前記固定型31のロッキングブロ
ック37の傾斜面38がそれぞれ押し当たる傾斜面46が形成
されている。
【0007】そして、成形時には、実線で示すように固
定型31と可動型32とを型閉する。この状態では、ロッキ
ングブロック37の両傾斜面38が両スライドコア42の傾斜
面46にそれぞれ押し当たり、これらスライドコア42は、
スプリング45に抗して外側に移動した位置にある。この
ような型閉状態で、ゲートから固定型31および可動型32
間に形成されたキャビティ33へ溶融した樹脂を充填す
る。このキャビティ33内に充填された樹脂すなわち収納
ケース7が冷却、固化した後、鎖線で示すように型開と
なる。この型開に伴い、成形された収納ケース7はまず
固定型31から離れる。また、ロッキングブロック37がス
ライドコア42から離れるのに伴い、スプリング45の力に
より両スライドコア42が互いに近付く方向すなわち内側
へ移動する。これにより、スライドコア42が収納ケース
7の支軸部26から抜ける。ついで、図示していない突き
出しピンが収納ケース7を突き出し、この収納ケース7
が可動コア部材41から離れる。
【0008】なお、前述のようなスライドコア42は、支
軸部26が孔部27を有するために必要になったものであ
る。すなわち、支軸部が中実な円柱状であればスライド
コアは必ずしも必要ではないが、支軸部26に孔部27があ
ると、この孔部27が固定型31および可動型32の開閉方向
に対してアンダーカット形状になるため、スライドコア
42が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の収
納ケースの成形用金型装置では、スライドコア42がいわ
ゆる内スライドタイプのものになっているため、スライ
ドコア42の作動が信頼性に欠ける問題があった。すなわ
ち、収納ケース7の内側に一対のスライドコア42を設
け、これらを共通のロッキングブロックにより作動させ
る内スライドタイプでは、金型製作における各部材に対
する配置や形状の制約、あるいは、共通のロッキングブ
ロックにより両スライドコアを作動させることによる寸
法管理の困難などから、高い作動の信頼性を得にくい。
【0010】また、前記従来の収納ケース7では、支軸
部26を先端の方へ開口した有底円筒状としていたため、
孔部27があるとはいえ、やはり支軸部26において第3面
部23が厚肉となり、ここで第3面部23の外面にひけが生
じるおそれがあった。これとともに、支軸部26の孔部27
内には塵埃が溜まりやすいが、カセットテープ1におけ
る磁気テープの露出したヘッド対応部2が入るポケット
部15内へ前記孔部27が開口しているため、この孔部27内
に溜まった塵埃が磁気テープに悪影響を与えやすい問題
もあった。
【0011】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、内側に一対の支軸部を有する収納ケース
の成形用金型において、支軸部を形成する金型部材の作
動の信頼性を高めることを目的とする。また、支軸部に
よるひけの発生を防止できるとともに、支軸部内に溜ま
る塵埃が被収納物である磁気テープなどに悪影響を及ぼ
すことを防止できる収納ケースを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
前者の目的を達成するために、基面部と、この基面部の
端縁からほぼ同一方向へ屈曲した複数の側面部と、相対
向する側面部の内側にそれぞれ突出形成され他の収納ケ
ースの軸受孔に外側から回動自在にそれぞれ嵌合される
一対の支軸部とを備え、これら支軸部は先端側が開口し
た有底筒状をなす収納ケースの成形用金型装置におい
て、前記各側面部とほぼ平行な方向へ移動し収納ケース
の外面および内面をそれぞれ形成する第1の金型部材お
よび第2の金型部材と、この第2の金型部材に摺動自在
に支持され前記支軸部のある側面部と交差する方向へ移
動し前記支軸部付近をそれぞれ形成する一対の第3の金
型部材と、各第3の金型部材をそれぞれ他の第3の金型
部材に近付く方向である抜け方向へ移動させる駆動手段
と、前記第1の金型部材に設けられ型閉時に前記各第3
の金型部材を前記抜け方向とは反対方向へそれぞれ押さ
え付ける一対のロッキングブロックとを備え、前記各第
3の金型部材は、収納ケースの内側の位置から外側の位
置へ延び出た延出部を有し、この延出部に前記ロッキン
グブロックが突き当たる受け部を設けたものである。
【0013】請求項2の発明は、前記後者の目的を達成
するために、基面部と、この基面部の端縁からほぼ同一
方向へ屈曲した複数の側面部とを備え、相対向する側面
部が前記基面部に沿う方向でこの基面部よりも突出した
アーム部を有し、これらアーム部の内側に、他の収納ケ
ースの軸受孔に外側から回動自在にそれぞれ嵌合される
支軸部がそれぞれ突出形成された収納ケースにおいて、
前記支軸部は、側面部の外側へ開口した有底筒状とした
ものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明の収納
ケースの成形用金型装置であって、前記前者の目的をも
達成するために、前記各側面部とほぼ平行な方向へ移動
し収納ケースの外面および内面をそれぞれ形成する第1
の金型部材および第2の金型部材と、この第2の金型部
材に摺動自在に支持され前記支軸部のある側面部と交差
する方向へ移動し前記支軸部の内面をそれぞれ形成する
一対の第3の金型部材と、各第3の金型部材をそれぞれ
他の第3の金型部材から遠ざかる方向である抜け方向へ
移動させる駆動手段と、前記第1の金型部材に設けられ
型閉時に前記各第3の金型部材を前記抜け方向とは反対
方向へそれぞれ押さえ付ける一対のロッキングブロック
とを備えたものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明の収納ケースの成形用金型装置
では、成形時、型閉状態で金型部材間に形成されるキャ
ビティ内に溶融樹脂を充填し、このキャビティ内に充填
した樹脂すなわち収納ケースが冷却、固化した後、型開
して成形された収納ケースを取り出す。この成形時、収
納ケースの各側面部とほぼ平行な方向へ移動して開閉す
る第1の金型部材および第2の金型部材が収納ケースの
外面および内面をそれぞれ形成し、第3の金型部材が相
対向する側面部の内側に突出した支軸部付近を形成す
る。両第3の金型部材は、第2の金型部材に対して支軸
部のある側面部と交差する方向へ移動するが、型閉時に
は、収納ケースの内側の位置から外側の位置へ延び出た
延出部の受け部に第1の金型部材のロッキングブロック
が突き当たることにより、抜け方向とは反対方向へ押さ
え付けられる。一方、型開時には、ロッキングブロック
が受け部から離れるとともに、駆動手段が両第3の金型
部材を互いに近付く方向へ移動させ、これら第3の金型
部材が支軸部から抜ける。
【0016】請求項2の発明の収納ケースは、相対向す
る側面部のアーム部の内側に突出形成された支軸部が他
の収納ケースの軸受孔に外側から嵌合されることによ
り、この他の収納ケースに枢着される。前記支軸部は側
面部の外側へ開口した有底筒状となっており、使用時、
支軸部内に塵埃が溜まったとしても、この塵埃は、軸受
孔を介して前記他の収納ケース内に入るようなことはな
い。また、成形に際しても、前記支軸部の形状により、
この支軸部付近の厚さが均一になり、ひけの発生が防止
される。
【0017】前記請求項2の発明の収納ケースを成形す
る請求項3の発明の成形用金型装置では、やはり第2の
金型部材に対して支軸部のある側面部と交差する方向へ
移動する第3の金型部材により支軸部の内面を形成する
が、第3の金型部材は、型閉時、第1の金型部材のロッ
キングブロックにより抜け方向とは反対方向へ押さえ付
けられる。一方、型開時には、ロッキングブロックが受
け部から離れるとともに、駆動手段が両第3の金型部材
を互いに離れる方向へ移動させ、これら第3の金型部材
が支軸部から抜ける。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1お
よび図2を参照しながら説明する。なお、本第1の実施
例の金型装置により成形される収納ケース7は、先に説
明した図6および図7に示す収納ケース組立体をなす第
2の収納ケース7と同じものである。したがって、対応
する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】51は固定型、52は可動型で、これら固定型
51および可動型52は、互いに図示上下方向に移動して開
閉し、型閉時に相互間に収納ケース7の形状のキャビテ
ィ53を形成するものである。前記固定型51および可動型
52の開閉方向は、収納ケース7の基面部である第1面部
21と直交しかつ側面部である第2面部22および第3面部
23と平行な方向に設定されている。前記固定型51は、収
納ケース7の外面を形成する第1の金型部材であるキャ
ビティ部材56を有している。このキャビティ部材56に
は、前記キャビティ53へ開口するゲート57が設けられて
いる。また、キャビティ部材56には、キャビティ53の外
側の位置に一対のロッキングブロック58(1つのみ図
示)が固定されている。これらロッキングブロック58
は、図示下方へ向かってキャビティ53へ近付く方向へ傾
斜した傾斜面59を有している。
【0020】一方、前記可動型52は、型閉時に前記固定
型51のキャビティ部材56に突き当たる第2の金型部材で
ある固定コア部材61を備えている。この固定コア部材61
は、収納ケース7の内面を形成するものである。また、
固定コア部材61には、一対のスライドコア62(1つのみ
図示)が図示左右方向すなわち第3面部23と直交する方
向へ所定範囲摺動自在に支持されている。これらスライ
ドコア62は、それぞれ両第3面部23の内側に位置し、支
軸部26を含めたアーム部25の内面の一部を形成するもの
である。また、両スライドコア62には、それぞれ支軸部
26内の孔部27を形成するピン63がねじ64により固定され
ている。また、両スライドコア62は、収納ケース7の両
アーム部25間の位置から収納ケース7の外側の位置へ延
び出た延出部65を有しており、この延出部65の上部に、
前記両ロッキングブロック58の傾斜面59と平行でこれが
突き当たる受け部である傾斜面66がそれぞれ形成されて
いる。さらに、スライドコア62の延出部65と固定コア部
材61との間には駆動手段としてのスプリング67が設けら
れており、このスプリング67により、スライドコア62
は、他方のスライドコア62に近付く方向すなわち抜け方
向へ付勢されている。
【0021】なお、スライドコア62やロッキングブロッ
ク58は、1組のみ図示してあるが、両第3面部23間の中
心線について対称に2組設けられている。
【0022】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、図1に示すように固定型51と可
動型52とを型閉する。この状態では、固定型51の両ロッ
キングブロック58の傾斜面59が両スライドコア62の傾斜
面66にそれぞれ突き当たり、これらスライドコア62は、
スプリング67に抗して前記抜け方向とは反対方向へ押さ
え付けられる。このような型閉状態で、ゲート57から固
定型51および可動型52間に形成されたキャビティ53へ溶
融した熱可塑性樹脂を充填する。このキャビティ53内に
充填された樹脂すなわち収納ケース7が冷却、固化した
後、図2に示すように型開となる。この型開に伴い、成
形された収納ケース7はまず固定型51から離れる。ま
た、ロッキングブロック58がスライドコア62から離れる
のに伴い、スプリング67の力により両スライドコア62が
互いに近付く方向へ移動する。これにより、スライドコ
ア62が収納ケース7の支軸部26から抜ける。ついで、図
示していない突き出しピンが収納ケース7を突き出し、
この収納ケース7がスライドコア62に干渉することなく
可動コア部材61から離れて、取り出される。
【0023】前記第1実施例の構成によれば、収納ケー
ス7の両第3面部23の内側に成形時アンダーカット部と
なる支軸部26があるにもかかわらず、それを形成するス
ライドコア62は外スライドタイプなので、これらスライ
ドコア62の作動の信頼性を高くできる。すなわち、収納
ケース7の外側の位置でロッキングブロック58やスプリ
ング67を配置できるため、金型製作における各部材に対
する配置や形状の制約が少なくなるとともに、各スライ
ドコア62に対してそれぞれ別個のロッキングブロック58
を設けたことなどにより、寸法管理なども容易になり、
信頼性を高められる。
【0024】つぎに、本発明の第2実施例について、図
3から図5を参照しながら説明する。なお、本第2実施
例の実施例の収納ケース7は、先に説明した図6および
図7に示す収納ケース組立体をなす第2の収納ケース7
とほぼ同様の構成を有しているので、対応する部分には
同一符号を付して、その説明を省略する。図3に示すよ
うに、本第2実施例の第2の収納ケース7において、相
対向する両アーム部25の内面にそれぞれ突出形成された
支軸部71は、第3面部23の外側へ開口した有底円筒状に
なっている。すなわち、支軸部71内の孔部72は、第3面
部23の外面へのみ開口している。そして、両支軸部71
は、第1の収納ケース6の両第4面部14の軸受孔16にそ
れぞれ外側から回動自在に嵌合されるものである。
【0025】また、図4および図5は、前記収納ケース
7の成形用金型装置を示している。この成形用金型装置
において、先に説明した図1および図2に示す金型装置
と同様の部分については、その説明を省略し、異なる点
を主に説明する。81は固定型、82は可動型、83はキャビ
ティである。また、固定型81において、86は第1の金型
部材であるキャビティ部材、87はゲート、88はロッキン
グブロック、89はその傾斜面である。この傾斜面89は、
図示下方へ向かってキャビティ83から遠ざかる方向へ傾
斜している。さらに、可動型82において、91は第2の金
型部材である固定コア部材である。そして、前記キャビ
ティ部材86が概ね収納ケース7の第1面部21の外面を形
成し、固定コア部材91が概ね収納ケース7の内面と第2
面部22および第3面部23の外面とを形成するが、アーム
部25間の位置において、キャビティ部材86と固定コア部
材91とのパーティングライン面PLは、両支軸部71の中心
軸を含む平面上に設定されている。これにより、キャビ
ティ部材86および固定コア部材91は、支軸部71の外面を
も形成するようになっている。
【0026】また、前記固定コア部材91には、一対のス
ライドコア92(1つのみ図示)が第3面部23と直交する
方向へ所定範囲摺動自在に支持されている。これらスラ
イドコア92は、それぞれ固定コア部材91の一部を介して
両第3面部23の外側に位置している。そして、両スライ
ドコア92には、それぞれ支軸部71内の孔部72を形成する
ピン73がねじ74により固定されている。これらピン73
は、前記固定コア部材91の一部を摺動自在に貫通して先
端部がキャビティ83内に突出して位置するものである。
また、両スライドコア92の上部には、前記両ロッキング
ブロック88の傾斜面89と平行でこれが突き当たる傾斜面
96がそれぞれ形成されている。さらに、スライドコア92
と固定コア部材91との間には駆動手段としてのスプリン
グ97が設けられており、このスプリング97により、スラ
イドコア92は、他方のスライドコア92から遠ざかる方向
すなわち抜け方向へ付勢されている。
【0027】なお、スライドコア92やロッキングブロッ
ク88は、1組のみ図示してあるが、両第3面部23間の中
心線について対称に2組設けられている。
【0028】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、図4に示すように固定型81と可
動型82とを型閉する。この状態では、固定型81の両ロッ
キングブロック88の傾斜面89が両スライドコア92の傾斜
面96にそれぞれ突き当たり、これらスライドコア92は、
スプリング97に抗して前記抜け方向とは反対方向へ押さ
え付けられる。このような型閉状態で、ゲート87からキ
ャビティ83へ溶融した熱可塑性樹脂を充填する。このキ
ャビティ83内に充填された樹脂が冷却、固化した後、図
5に示すように型開となる。この型開に伴い、成形され
た収納ケース7はまず固定型81から離れる。また、ロッ
キングブロック88がスライドコア92から離れるのに伴
い、スプリング97の力により両スライドコア92が互いに
離れる方向へ移動する。これにより、スライドコア92の
ピン93が収納ケース7の支軸部71の孔部72から抜ける。
ついで、図示していない突き出しピンが収納ケース7を
突き出し、この収納ケース7がスライドコア92に干渉す
ることなく可動コア部材91から離れて、取り出される。
【0029】前記第2実施例の構成によれば、支軸部71
を第3面部23の外側へ開口した有底円筒状としたことに
より、収納ケース7において支軸部71付近の厚さを均一
にできる。したがって、成形時にひけの発生を防止でき
る。これとともに、成形用金型においては、スライドコ
ア92を容易に外スライドタイプのものとできる。したが
って、スライドコア92の作動の信頼性を高くできる。
【0030】また、使用時、支軸部71の孔部72内に塵埃
が溜まったとしても、この塵埃が第1の収納ケース6の
軸受孔16を介してポケット部15内に入るようなことはな
い。したがって、支軸部71内に溜まった塵埃が被収納物
であるカセットテープ1の磁気テープに悪影響を及ぼす
ようなことが防止される。
【0031】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記第2実施例では、スライドコア92により支軸部71の
孔部72のみを形成するようにしたが、スライドコアによ
り第3面部の外面の一部をも形成するようにしてもよ
い。また、スライドコアの駆動手段は、スプリング67,
97に限るものではなく、流体圧シリンダーなども用いら
れる。
【0032】さらに、前記実施例では、第1の収納ケー
ス6にその長手方向を回転軸方向として枢着される第2
の収納ケース7を例に採って説明したが、第1の収納ケ
ースにその短手方向を回転軸方向として枢着される第2
の収納ケースにも本発明を適用できる。また、本発明
は、前記実施例のようなオーディオカセットテープの収
納ケースに限らず、マイクロフロッピーディスクなどの
収納ケースにも適用できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、相対向する側
面部の内側に、先端側が開口した有底筒状の支軸部をそ
れぞれ突出形成した収納ケースを成形するために、側面
部とほぼ平行な方向へ移動する第1の金型部材および第
2の金型部材の他に、前記側面部と交差する方向へ移動
して支軸部付近を形成する一対の第3の金型部材を設け
た成形用金型装置において、両第3の金型部材を互いに
近付く方向である抜け方向へ移動させる駆動手段と、型
閉時に各第3の金型部材を反対方向へそれぞれ押さえ付
ける一対のロッキングブロックとを設けるとともに、第
3の金型部材に、収納ケースの内側の位置から外側の位
置へ延び出た延出部を設け、この延出部にロッキングブ
ロックが突き当たる受け部を設けたので、収納ケースの
内側にアンダーカット部があるにもかかわらず、それを
形成する第3の金型部材を外スライドタイプとでき、し
たがって、これら第3の金型部材の作動の信頼性を高め
ることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、基面部の端縁か
ら屈曲した相対向する側面部が基面部に沿う方向で突出
したアーム部を有し、これらアーム部の内側に、他の収
納ケースの軸受孔に外側から嵌合される支軸部がそれぞ
れ突出形成された収納ケースにおいて、支軸部は、側面
部の外側へ開口した有底筒状としたので、熱可塑性樹脂
による成形時、支軸部付近の厚さが均一であることによ
り、ひけの発生を防止でき、また、使用時には、支軸部
内に溜まる塵埃が被収納物である磁気テープなどに悪影
響を及ぼすことを防止できる。
【0035】さらに、請求項2の発明の収納ケースの成
形時、請求項3の発明のように、支軸部の内面を形成す
る一対の第3の金型部材と、両第3の金型部材を互いに
遠ざかる方向である抜け方向へ移動させる駆動手段と、
型閉時に各第3の金型部材を反対方向へ押さえ付ける一
対のロッキングブロックとを備えた成形用金型装置を用
いることができ、この成形用金型装置においては、第3
の金型部材を容易に外スライドタイプとでき、したがっ
て、これら第3の金型部材の作動の信頼性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す収納ケースの成形用
金型装置の型閉時の断面図である。
【図2】同上型開時の断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す収納ケースの支軸部
付近の拡大断面図である。
【図4】同上収納ケースの成形用金型装置の型閉時の断
面図である。
【図5】同上型開時の断面図である。
【図6】従来の収納ケースの一例を示す斜視図である。
【図7】同上支軸部付近の拡大断面図である。
【図8】従来の収納ケースの成形用金型装置の一例を示
す断面図である。
【符号の説明】
6 収納ケース(他の収納ケース) 7 収納ケース 16 軸受孔 21 第1面部(基面部) 22 第2面部(側面部) 23 第3面部(相対向する側面部) 25 アーム部 26 支軸部 56 キャビティ部材(第1の金型部材) 58 ロッキングブロック 61 固定コア部材(第2の金型部材) 62 スライドコア(第3の金型部材) 65 延出部 66 傾斜面(受け部) 67 スプリング(駆動手段) 71 支軸部 86 キャビティ部材(第1の金型部材) 88 ロッキングブロック 91 固定コア部材(第2の金型部材) 92 スライドコア(第3の金型部材) 97 スプリング(駆動手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基面部と、この基面部の端縁からほぼ同
    一方向へ屈曲した複数の側面部と、相対向する側面部の
    内側にそれぞれ突出形成され他の収納ケースの軸受孔に
    外側から回動自在にそれぞれ嵌合される一対の支軸部と
    を備え、これら支軸部は先端側が開口した有底筒状をな
    す収納ケースの成形用金型装置において、前記各側面部
    とほぼ平行な方向へ移動し収納ケースの外面および内面
    をそれぞれ形成する第1の金型部材および第2の金型部
    材と、この第2の金型部材に摺動自在に支持され前記支
    軸部のある側面部と交差する方向へ移動し前記支軸部付
    近をそれぞれ形成する一対の第3の金型部材と、各第3
    の金型部材をそれぞれ他の第3の金型部材に近付く方向
    である抜け方向へ移動させる駆動手段と、前記第1の金
    型部材に設けられ型閉時に前記各第3の金型部材を前記
    抜け方向とは反対方向へそれぞれ押さえ付ける一対のロ
    ッキングブロックとを備え、前記各第3の金型部材は、
    収納ケースの内側の位置から外側の位置へ延び出た延出
    部を有し、この延出部に前記ロッキングブロックが突き
    当たる受け部を設けたことを特徴とする収納ケースの成
    形用金型装置。
  2. 【請求項2】 基面部と、この基面部の端縁からほぼ同
    一方向へ屈曲した複数の側面部とを備え、相対向する側
    面部が前記基面部に沿う方向でこの基面部よりも突出し
    たアーム部を有し、これらアーム部の内側に、他の収納
    ケースの軸受孔に外側から回動自在にそれぞれ嵌合され
    る支軸部がそれぞれ突出形成された収納ケースにおい
    て、前記支軸部は、側面部の外側へ開口した有底筒状と
    したことを特徴とする収納ケース。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の収納ケースの成形用金
    型装置であって、前記各側面部とほぼ平行な方向へ移動
    し収納ケースの外面および内面をそれぞれ形成する第1
    の金型部材および第2の金型部材と、この第2の金型部
    材に摺動自在に支持され前記支軸部のある側面部と交差
    する方向へ移動し前記支軸部の内面をそれぞれ形成する
    一対の第3の金型部材と、各第3の金型部材をそれぞれ
    他の第3の金型部材から遠ざかる方向である抜け方向へ
    移動させる駆動手段と、前記第1の金型部材に設けられ
    型閉時に前記各第3の金型部材を前記抜け方向とは反対
    方向へそれぞれ押さえ付ける一対のロッキングブロック
    とを備えたことを特徴とする収納ケースの成形用金型装
    置。
JP6134601A 1994-06-16 1994-06-16 収納ケースおよびその成形用金型装置 Withdrawn JPH081724A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104690910A (zh) * 2013-12-10 2015-06-10 广达电脑股份有限公司 射出成型模具

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CN104690910A (zh) * 2013-12-10 2015-06-10 广达电脑股份有限公司 射出成型模具

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