JP2526201Y2 - 磁気テープ用カセット - Google Patents

磁気テープ用カセット

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JP2526201Y2
JP2526201Y2 JP4667691U JP4667691U JP2526201Y2 JP 2526201 Y2 JP2526201 Y2 JP 2526201Y2 JP 4667691 U JP4667691 U JP 4667691U JP 4667691 U JP4667691 U JP 4667691U JP 2526201 Y2 JP2526201 Y2 JP 2526201Y2
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JP
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cassette
slider
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lock piece
cassette body
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JP4667691U
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光博 小原
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、磁気テープ用カセット
に係わり、特に、デジタルオーディオテープ(以下DA
Tと称す)が収納されるカセットに好適に用いられる磁
気テープ用カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図1に示すように、DAT用の
カセット1は、DATが収納されるカセット本体2と、
このカセット本体2のテープ走行部に回動自在に装着さ
れ、このテープ走行部の開閉をなすリッド3と、前記カ
セット本体2の底面部に摺動自在に装着されるととも
に、閉塞位置にある前記リッド3と係合してこのリッド
3を閉塞位置に保持する位置と、この係合を解除してリ
ッド3の回動を許容する位置との2位置において係止さ
れるスライダー4とを主構成要素とし、前記カセット本
体2の底面板2aで前記スライダー4との重畳部分に
は、図2および図3に示すように、カセット本体2の底
面板2aを略コ字状に切り欠くことにより前記スライダ
ー4の摺動方向に沿って片持ち状に延設されたロック片
5が形成され、このロック片5の自由端側に、カセット
本体2の外側に向かって(すなわち、スライダー4に向
かって)係合突起5aが突設され、また、前記スライダ
ー4には、前述した2つの係止位置に位置させられた状
態において、前記係合突起5aが係合させられる係合孔
6が形成されている。
【0003】そして、前述のカセット本体2のロック片
5は、図2に示すように、前記リッド3の長さ方向に間
隔をおいて2箇所に設けられ、また、前記スライダー4
に形成される係合孔6は、前記各ロック片5に対応して
2組形成されている。
【0004】このように構成されたカセット1は、DA
Tデッキに装着した際に、DATデッキ内において、前
記ロック片5が弾性変形させられることによりスライダ
ー4の一方の係合孔6との係合が解除され、こののちに
スライダー4がテープ走行部から離間する方向へ摺動さ
せられることにより、他の係合孔6と前記各ロック片5
の係合突起5aとの係合がなされて、前記スライダー4
がリッド3との係合を解除した位置に保持されるように
なっている。
【0005】そして、この状態において、前記リッド3
が回動させられるとともに、テープ走行部が開放されて
磁気テープの引き出しが可能となされる。
【0006】一方、前述のカセット1においては、前記
スライダー4に形成されている係合孔6とロック片5の
係合突起5aとの係合の保持を、ロック片5自体の弾性
を利用して行なっていることから、その係合の保持を確
実に行なうためには、スライダー4をカセット本体2に
装着した状態において、このスライダー4に対する前記
ロック片5の圧接力が重要な要素となる。
【0007】そこで従来では、図4ないし図6に示す方
法によって前述のロック片5に圧接力を与えるようにし
ている。
【0008】すなわち、一対の金型7・8を用いてカセ
ット本体2を射出成形する際に、前記両金型7・8内に
形成されるキャビティCを、前記ロック片5の部分にお
いて、このロック片5の自由端側が底面板2aの部分よ
りも外方に突出するような形状としておき、離型後にお
いてロック片5が、図6に示すように、カセット本体2
の底面板2aから外方へ突出した形状となるようにして
いる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の技術においては、次のような解決すべき点が残さ
れている。
【0010】すなわち、前述した成形方法によると、射
出後において離型操作は、まず、図5に示すように金型
7・8を離間させ、次いで、カセット本体2が取り残さ
れる側の金型7に設けられたイジェクターピン(図示
略)により、成形されたカセット本体2を、図6に示す
ように、押し出すことによって行なわれる。
【0011】しかしながら、このようにして成形される
カセット本体2は、前記係合突起5aに、カセット本体
2から突出させられた状態にあることから、図4に示す
ように、金型8に対して抜き方向にアンダーカット部が
形成される。
【0012】そして、型開きの際に、前記アンダーカッ
ト部の存在により、係合突起5aと金型8との間に抜き
抵抗が発生し、この抜き抵抗により前記ロック片5が他
方の金型から引き出されるように変形させられてしまう
ことが想定される。
【0013】このような現象が生じると、離型時におけ
るロック片5のカセット本体2からの突出量にばらつき
が生じ、固化後におけるロック片5とスライダー4との
接触圧のばらつきの原因となるために、その対策が望ま
れている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の従来の
課題を有効に解決せんとするもので、磁気テープを収納
するカセット本体と、このカセット本体に摺動自在に装
着されたスライダーと、前記カセット本体に一体に設け
られるとともに、前記スライダーへ係合させられる係合
突起を有し、これらの係合により、前記スライダーを所
定位置に係止するロック片とを備えた磁気テープ用カセ
ットにおいて、前記係合突起に前記スライダーとの係合
方向と反対側へ開口する肉抜き穴を形成してなることを
特徴とする。
【0015】
【作用】本考案の磁気テープ用カセットによれば、カセ
ット本体の成形後の型開き時に、係合突起の肉抜き穴を
形成するために設けられるコアーと係合突起との抜き抵
抗が、係合突起と金型とのアンダーカット部による抜き
抵抗に抗して作用し、これらのバランスにより、ロック
片の変形のばらつきが抑制される。
【0016】
【実施例】以下、本考案の一実施例について、図7ない
し図9に基づき説明する。なお、以下の説明中、図1な
いし図6と共通する部分については同一符号を用いて説
明を簡略化する。
【0017】本実施例に係わるカセット1は、図9に示
すように、カセット本体2と、このカセット本体2に一
体に設けられるとともに、カセット本体2に摺動自在に
設けられるスライダー4へ係合させられる係合突起5a
を有し、これらの係合により、前記スライダー4を所定
位置に係止するロック片5とを備え、前記係合突起5a
に前記スライダー4との係合方向と反対側へ開口する肉
抜き穴10を形成した構成となっている。
【0018】次いで、このように構成されたカセット1
の成形に用いられる金型11について説明する。
【0019】この金型11は、図7に示すように、コア
ープレート12と、このコアープレート12へ付き合わ
されることにより、カセット本体2と同一形状の製品空
洞部であるキャビティーCを形成するキャビティープレ
ート13と、前記コアープレート12に摺動可能に設け
られたイジェクターピン(図示略)と、前コアープレー
ト12の、前記ロック片5の係合突起5aと対向する位
置に、前記キャビティーC内へ突出するようにかつ両プ
レート12・13の離型方向に沿って摺動自在に設けら
れたスライドコアー14とを備えた構成となっている。
【0020】また、本実施例においては、前記コアープ
レート12に、前記ロック片5の基部に薄肉部5bを形
成するための突起20が、前記キャビティーC内に突出
するように形成されている。
【0021】次いで、このような金型11を用いて、本
実施例のカセット1を成形する際の手順について説明す
る。
【0022】まず、スライドコアー14をコアープレー
ト12から所定量突き出した状態として、コアープレー
ト12とキャビティープレート13とを突き合わせて型
締めを行ない、その内部にキャビティーCを形成し、こ
のキャビティーC内に図7に示すように樹脂を射出す
る。
【0023】このようにして樹脂を射出したのちに所定
時間の保圧を行ない型開き作業に入る。
【0024】型開きを開始すると、図8に示すように、
まず、コアープレート12とキャビティープレート12
との離間が開始され、ロック片5の係合突起5aがキャ
ビティープレート12から抜き取られる。
【0025】この時、ロック片5の係合突起5aとキャ
ビティープレート13との間に、前記係合突起5aの部
分に形成されるアンダーカット部により抜き抵抗が生
じ、係合突起5aがキャビティープレート13とともに
移動せんとするが、前記係合突起5aの肉抜き穴10に
は、スライドコアー14が篏合させられて、係合突起5
aとの間に抵抗を生じさせていることから、このスライ
ドコアー14による抵抗が前記アンダーカット部の抜き
抵抗に対抗することにより、離型時における前記ロック
片5のキャビティープレート13側への変形が防止され
る(図8参照)。
【0026】これより、前記コアープレート12とキャ
ビティープレート13とが所定間隔離間させられると、
スライドコアー14が作動させられて、前記係合突起5
aから抜き取られ、こののちに、図示しないイジェクタ
ーピンが作動させられることにより、図9に示すよう
に、カセット本体2がコアープレート12から離型され
て落下させられる。
【0027】前述のような係合突起5aに形成された肉
抜き穴10の作用により、離型時において、ロック片5
とキャビティープレート13との離型がなされるまで、
ロック片5とコアープレート12との接触状態が保持さ
れ、ロック片5の底面板2aからの突出量の変化が抑制
される。
【0028】また、本実施例においては、ロック片5の
基部に薄肉部5bを形成してあることから、この薄肉部
5bの冷却速度が早く、したがって、変形後のロック片
5の基部が早く固化し、この点においてもロック片5の
変形後における突出量の変化が抑制される。
【0029】なお、前記実施例に示した構成部材の諸形
状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変
更可能である。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係わる磁
気テープ用カセットは、磁気テープを収納するカセット
本体と、このカセット本体に摺動自在に装着されたスラ
イダーと、前記カセット本体に一体に設けられるととも
に、前記スライダーへ係合させられる係合突起を有し、
これらの係合により、前記スライダーを所定位置に係止
するロック片とを備えた磁気テープ用カセットにおい
て、前記係合突起に前記スライダーとの係合方向と反対
側へ開口する肉抜き穴を形成してなることを特徴とする
もので次のような優れた効果を奏する。
【0031】カセット本体の成形後の型開き時に、係合
突起の肉抜き穴を形成するために設けられるコアーと係
合突起との抜き抵抗を、係合突起と他方の金型との抜き
抵抗に抗して作用させることにより、型開き時において
前記ロック片に作用する外力を釣り合わせて、このロッ
ク片の変形のばらつきを抑制することができる。
【0032】したがって、ロック片とスライダーとの接
触圧を均一なものとすることができ、高品質の磁気テー
プ用カセットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルオーディオテープ用カセットを示す斜
視図である。
【図2】デジタルオーディオテープ用カセットの底面図
である。
【図3】デジタルオーディオテープ用カセットの縦断面
の拡大図である。
【図4】従来のデジタルオーディオテープ用カセットの
成形方法を示す金型要部の縦断面図である。
【図5】従来のデジタルオーディオテープ用カセットの
成形方法を示すもので、型開き初期の状態を示す要部の
縦断面図である。
【図6】従来のデジタルオーディオテープ用カセットの
成形方法を示すもので、カセット本体を離型した状態を
示す要部の縦断面図である。
【図7】本考案の一実施例を示すもので、金型の要部の
縦断面側面図である。
【図8】本考案の一実施例を示すもので、金型の型開き
初期の状態を示す縦断面側面図である。
【図9】本考案の一実施例を示すもので、カセット本体
の離型の状態を示す縦断面側面図である。
【符号の説明】
1 デジタルオーディオテープ用カセット 2 カセット本体 5 ロック片 5a 係合突起 6 係合孔 10 肉抜き穴 11 成形金型 12 コアープレート 13 キャビティープレート 14 スライドコアー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを収納するカセット本体と、
    このカセット本体に摺動自在に装着されたスライダー
    と、前記カセット本体に一体に設けられるとともに、前
    記スライダーへ係合させられる係合突起を有し、これら
    の係合により、前記スライダーを所定位置に係止するロ
    ック片とを備えた磁気テープ用カセットにおいて、前記
    係合突起に前記スライダーとの係合方向と反対側へ開口
    する肉抜き穴を形成してなることを特徴とする磁気テー
    プ用カセット。
JP4667691U 1991-06-20 1991-06-20 磁気テープ用カセット Expired - Lifetime JP2526201Y2 (ja)

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JPH0521383U JPH0521383U (ja) 1993-03-19
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