JPH09225968A - プラスチックレンズ成形用の射出成形用金型 - Google Patents
プラスチックレンズ成形用の射出成形用金型Info
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- JPH09225968A JPH09225968A JP3341596A JP3341596A JPH09225968A JP H09225968 A JPH09225968 A JP H09225968A JP 3341596 A JP3341596 A JP 3341596A JP 3341596 A JP3341596 A JP 3341596A JP H09225968 A JPH09225968 A JP H09225968A
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- gate
- lens
- movable
- mold
- molded product
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レンズ最外周と有効径の差がほとんどないよ
うな小径レンズでも、スムーズな離型ができ、歪などが
ない高精度なレンズを成形する。 【解決手段】 成形品のゲート部を離型方向に押すゲー
ト押し出し部材13と、成形品の片面を成形する可動入
子12を可動側型板4から押し出す突き出しロッド14
をエジェクタプレート上下7、8に固定する。突き出し
ロッド14と可動入子11との間にはわずかな隙間を設
け、エジェクタプレート上下7、8を上動したとき、ま
ずゲート押し出し部材11でゲート部を押して成形品を
可動入子11から離型し、その後に突き出しロッド14
により可動入子11を上昇させて成形品の突き出しを行
う。
うな小径レンズでも、スムーズな離型ができ、歪などが
ない高精度なレンズを成形する。 【解決手段】 成形品のゲート部を離型方向に押すゲー
ト押し出し部材13と、成形品の片面を成形する可動入
子12を可動側型板4から押し出す突き出しロッド14
をエジェクタプレート上下7、8に固定する。突き出し
ロッド14と可動入子11との間にはわずかな隙間を設
け、エジェクタプレート上下7、8を上動したとき、ま
ずゲート押し出し部材11でゲート部を押して成形品を
可動入子11から離型し、その後に突き出しロッド14
により可動入子11を上昇させて成形品の突き出しを行
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズ成形用の射出成形金型に係り、特に成形品の離型機構
に特徴を有するプラスチックレンズ成形用の射出成形金
型に関する。
ズ成形用の射出成形金型に係り、特に成形品の離型機構
に特徴を有するプラスチックレンズ成形用の射出成形金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、曲率半径がR6以下の小さなレ
ンズやレンズ外周にフランジを有するレンズを射出成形
する際、レンズ面を形成する入子に樹脂が貼り付いてし
まい、離型が容易にできなくて、成形されたレンズの面
を評価すると歪が大きく、精度が良くないという問題が
ある。
ンズやレンズ外周にフランジを有するレンズを射出成形
する際、レンズ面を形成する入子に樹脂が貼り付いてし
まい、離型が容易にできなくて、成形されたレンズの面
を評価すると歪が大きく、精度が良くないという問題が
ある。
【0003】このような問題に対して、従来は、離型の
際、直接、入子を突き出すことをせずレンズの有効径外
を複数のエジェクタピンで押したり、実開平4−122
017号公報に記載されるように、レンズ30のフラン
ジ部31をリング形状の部材32で押し出すことにより
対策している(図8参照)。
際、直接、入子を突き出すことをせずレンズの有効径外
を複数のエジェクタピンで押したり、実開平4−122
017号公報に記載されるように、レンズ30のフラン
ジ部31をリング形状の部材32で押し出すことにより
対策している(図8参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
フランジ部などレンズの有効径外を押すことにより、離
型を実施しているが、近年では小径レンズの需要が増
え、レンズの最外周と有効径の差がほとんどないという
レンズもある。このようなレンズでは従来例のように、
有効径外を突き出し部材で押し出すということはできな
い。
フランジ部などレンズの有効径外を押すことにより、離
型を実施しているが、近年では小径レンズの需要が増
え、レンズの最外周と有効径の差がほとんどないという
レンズもある。このようなレンズでは従来例のように、
有効径外を突き出し部材で押し出すということはできな
い。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に対してなさ
れたもので、レンズ最外周と有効径の差がほとんどない
ような小径レンズでも、スムーズな離型ができ、歪など
がなく高精度なレンズを成形し得るプラスチックレンズ
成形用の射出成形金型を提供することを目的とする。
れたもので、レンズ最外周と有効径の差がほとんどない
ような小径レンズでも、スムーズな離型ができ、歪など
がなく高精度なレンズを成形し得るプラスチックレンズ
成形用の射出成形金型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下のように構成した。請求項1の発明
は、プラスチックレンズ成形用の射出成形金型におい
て、成形品のゲート部分を押し出す部材と、成形品本体
(レンズ部分)をゲート部分とは時間差をつけて押し出
す部材を設けることとした。
に、本発明は、以下のように構成した。請求項1の発明
は、プラスチックレンズ成形用の射出成形金型におい
て、成形品のゲート部分を押し出す部材と、成形品本体
(レンズ部分)をゲート部分とは時間差をつけて押し出
す部材を設けることとした。
【0007】請求項2の発明は、プラスチックレンズ成
形用の射出成形金型において、成形品のゲート部分を押
し出す部材あるいは引き抜く部材と、前記成形品ゲート
部を押し出す部材あるいは引き抜く部材を金型の型板内
において摺動可能で、かつ前記型板内に形成したストッ
パーに当て付くように設置された弾性部材とを設けるこ
ととした。
形用の射出成形金型において、成形品のゲート部分を押
し出す部材あるいは引き抜く部材と、前記成形品ゲート
部を押し出す部材あるいは引き抜く部材を金型の型板内
において摺動可能で、かつ前記型板内に形成したストッ
パーに当て付くように設置された弾性部材とを設けるこ
ととした。
【0008】次に、本発明の作用を説明する。請求項1
の構成によれば、固定側と可動側の型開き後、成形品を
押し出す際に、ゲート部および製品(レンズ)部の2ヵ
所をそれぞれの部材(ゲート押し出し部材とレンズ面の
一方を形成する可動入子)で押し出すが、ゲート部を先
に微小な長さだけ押し出すことによって、入子の面に貼
り付いていたレンズが、入子の面より剥がされて、スム
ーズな離型がなされる。
の構成によれば、固定側と可動側の型開き後、成形品を
押し出す際に、ゲート部および製品(レンズ)部の2ヵ
所をそれぞれの部材(ゲート押し出し部材とレンズ面の
一方を形成する可動入子)で押し出すが、ゲート部を先
に微小な長さだけ押し出すことによって、入子の面に貼
り付いていたレンズが、入子の面より剥がされて、スム
ーズな離型がなされる。
【0009】請求項2の構成によれば、型開きした後、
ゲート部とレンズが同時に押し出されたあとに、可動入
子が型板内に戻る時、弾性部材の弾発力で離型する方向
に付勢されている押し出し部材により支持されているゲ
ート部よりも、まず可動入子が先に型板内に戻ることに
より、可動入子の面に貼り付いていたレンズが、可動入
子の面より剥がされて、スムーズな離型がなされる。ま
た、型開きの際に、弾性部材の弾発力に押されてゲート
部を支えるようにして型開き方向に移動した引き抜き部
材がストッパーに当て付いて移動を停止した後、わずか
に型開きを行うと可動入子の面に貼り付いていたレンズ
が、可動入子の面よりも剥がされて、スムーズな離型が
なされる。
ゲート部とレンズが同時に押し出されたあとに、可動入
子が型板内に戻る時、弾性部材の弾発力で離型する方向
に付勢されている押し出し部材により支持されているゲ
ート部よりも、まず可動入子が先に型板内に戻ることに
より、可動入子の面に貼り付いていたレンズが、可動入
子の面より剥がされて、スムーズな離型がなされる。ま
た、型開きの際に、弾性部材の弾発力に押されてゲート
部を支えるようにして型開き方向に移動した引き抜き部
材がストッパーに当て付いて移動を停止した後、わずか
に型開きを行うと可動入子の面に貼り付いていたレンズ
が、可動入子の面よりも剥がされて、スムーズな離型が
なされる。
【0010】
[発明の実施の形態1]本発明の実施の形態1を図1お
よび図2に基づいて説明する。図1は本実施形態1の金
型を示す部分断面図、図2はゲートを示す拡大断面図で
ある。
よび図2に基づいて説明する。図1は本実施形態1の金
型を示す部分断面図、図2はゲートを示す拡大断面図で
ある。
【0011】金型の固定側Aは、固定側取り付け板1、
固定側型板2および固定入子3からなっており、固定側
取り付け板1と固定側型板2は図示を省略したボルトで
固定されている。固定入子3は固定側型板2の内部に嵌
入され、図示を省略したボルトにより固定側取り付け板
1に固定されている。
固定側型板2および固定入子3からなっており、固定側
取り付け板1と固定側型板2は図示を省略したボルトで
固定されている。固定入子3は固定側型板2の内部に嵌
入され、図示を省略したボルトにより固定側取り付け板
1に固定されている。
【0012】一方、固定側AとPL面で当接・分離する
金型の可動側Bは、可動側型板4、受け板5、スペーサ
ブロック6、エジェクタプレート上下7,8、可動側取
り付け板9および可動入子11等からなっており、可動
側型板4、受け板5、スペーサブロック6および可動側
取り付け板9は、固定側型板3側から順次積層するよう
にして図示を省略したボルトにより固定されている。エ
ジェクタプレート上下7,8は図示を省略したボルトで
固定され、受け板5と可動側取り付け板9との間で上下
移動可能に設けられている。また、可動入子11は固定
入子3と対向する位置に配置され、可動側型板4内の穴
4aを固定側型板2の方向に摺動可能な状態で、バネ1
2により受け板5に押しつけられて保持されている。可
動側型板4にはランナおよびゲート10が掘り込まれて
おり、ゲート10の先にはレンズを形成するキャビティ
30が固定入子3と可動入子11により形成されるよう
になっている。
金型の可動側Bは、可動側型板4、受け板5、スペーサ
ブロック6、エジェクタプレート上下7,8、可動側取
り付け板9および可動入子11等からなっており、可動
側型板4、受け板5、スペーサブロック6および可動側
取り付け板9は、固定側型板3側から順次積層するよう
にして図示を省略したボルトにより固定されている。エ
ジェクタプレート上下7,8は図示を省略したボルトで
固定され、受け板5と可動側取り付け板9との間で上下
移動可能に設けられている。また、可動入子11は固定
入子3と対向する位置に配置され、可動側型板4内の穴
4aを固定側型板2の方向に摺動可能な状態で、バネ1
2により受け板5に押しつけられて保持されている。可
動側型板4にはランナおよびゲート10が掘り込まれて
おり、ゲート10の先にはレンズを形成するキャビティ
30が固定入子3と可動入子11により形成されるよう
になっている。
【0013】ゲート10は図2に示すように、両側面が
可動側型板4、底面がゲート押し出し部材13の端面に
より形成されており、ゲート押し出し部材13の突き出
しにより成形品(レンズ)のゲート部を押し出すことが
可能になっている。また、可動入子11は突き出しロッ
ド14に押されることによって、成形品を押し出すが、
可動入子11と突き出しロッド14の間には0.1〜
0.2mm程度の隙間が設けられている。さらに、成形
品のスプール部はエジェクタピン15によって押し出さ
れる。これらのゲート押し出し部材13、突き出しロッ
ド14、エジェクタピン15は他端がエジェクタプレー
ト上下7,8まで伸びて、エジェクタプレート上下7,
8に挟まれて固定されており、図示省略した成形機の突
き出しロッドにエジェクタプレート上下7,8が押され
ることによって、スプール、ゲート、成形品(レンズ)
を押し出す。
可動側型板4、底面がゲート押し出し部材13の端面に
より形成されており、ゲート押し出し部材13の突き出
しにより成形品(レンズ)のゲート部を押し出すことが
可能になっている。また、可動入子11は突き出しロッ
ド14に押されることによって、成形品を押し出すが、
可動入子11と突き出しロッド14の間には0.1〜
0.2mm程度の隙間が設けられている。さらに、成形
品のスプール部はエジェクタピン15によって押し出さ
れる。これらのゲート押し出し部材13、突き出しロッ
ド14、エジェクタピン15は他端がエジェクタプレー
ト上下7,8まで伸びて、エジェクタプレート上下7,
8に挟まれて固定されており、図示省略した成形機の突
き出しロッドにエジェクタプレート上下7,8が押され
ることによって、スプール、ゲート、成形品(レンズ)
を押し出す。
【0014】エジェクタプレート上下7,8は、受け板
5とエジェクタプレート上下7,8間に設けたバネ16
により可動側取り付け板9に押しつけられており、成形
機の突き出しロッドがあらかじめ設定した時間だけ経過
して引き込むとエジェクタプレート上下7,8もバネ1
6の弾発力によって押し出す前の場所まで下がり、同時
にゲート押し出し部材13、突き出しロッド14、エジ
ェクタピン15も下がるようになっている。このとき、
突き出しロッド14によって押し出されていた可動側入
子11はバネ12によって再び受け板5に当て付けられ
る。
5とエジェクタプレート上下7,8間に設けたバネ16
により可動側取り付け板9に押しつけられており、成形
機の突き出しロッドがあらかじめ設定した時間だけ経過
して引き込むとエジェクタプレート上下7,8もバネ1
6の弾発力によって押し出す前の場所まで下がり、同時
にゲート押し出し部材13、突き出しロッド14、エジ
ェクタピン15も下がるようになっている。このとき、
突き出しロッド14によって押し出されていた可動側入
子11はバネ12によって再び受け板5に当て付けられ
る。
【0015】次に、本実施形態の金型の作用を説明す
る。成形が完了し、型開き後、図示省略した成形機の突
き出しロッドによって固定側Aへエジェクタプレート
7,8が押されると同時に、スプール部およびゲート部
はエジェクタピン15およびゲート押し出し部材13に
よって押されるが、可動側入子11は、可動側入子11
と突き出しロッド14の間に隙間があり、かつバネ12
によって受け板5に当て付けられているので、同時には
動かない。しかし、このときゲート部は前述のようにゲ
ート押し出し部材13に押されているので、製品(レン
ズ)部は可動側入子11より、強制的に離型させられ
る。次の瞬間、突き出しロッド14が可動側入子11に
接触し、可動側入子11を押し出して成形品全体を押
し、成形品の取出しが行われる。成形品の取り出し後
は、成形機の突き出しロッドが下がると、バネ16によ
りエジェクタプレート上下7,8も下がるので、ゲート
押し出し部材13、突き出しロッド14、エジェクタピ
ン15も下がり、さらに可動側入子11もバネ12によ
って受け板5に当て付けられ、再び成形が始まる。
る。成形が完了し、型開き後、図示省略した成形機の突
き出しロッドによって固定側Aへエジェクタプレート
7,8が押されると同時に、スプール部およびゲート部
はエジェクタピン15およびゲート押し出し部材13に
よって押されるが、可動側入子11は、可動側入子11
と突き出しロッド14の間に隙間があり、かつバネ12
によって受け板5に当て付けられているので、同時には
動かない。しかし、このときゲート部は前述のようにゲ
ート押し出し部材13に押されているので、製品(レン
ズ)部は可動側入子11より、強制的に離型させられ
る。次の瞬間、突き出しロッド14が可動側入子11に
接触し、可動側入子11を押し出して成形品全体を押
し、成形品の取出しが行われる。成形品の取り出し後
は、成形機の突き出しロッドが下がると、バネ16によ
りエジェクタプレート上下7,8も下がるので、ゲート
押し出し部材13、突き出しロッド14、エジェクタピ
ン15も下がり、さらに可動側入子11もバネ12によ
って受け板5に当て付けられ、再び成形が始まる。
【0016】本発明の実施形態1によれば、ゲート押し
出し部材13により成形品のゲート部を離型方向へ押す
ことにより、レンズ最外周と有効径の差がほとんどない
ようなレンズにおいてもスムーズな離型ができ、歪など
が少ない高精度なレンズを成形することができる。
出し部材13により成形品のゲート部を離型方向へ押す
ことにより、レンズ最外周と有効径の差がほとんどない
ようなレンズにおいてもスムーズな離型ができ、歪など
が少ない高精度なレンズを成形することができる。
【0017】[発明の実施の形態2]本発明の実施形態
2を図3および図4に示す。図3は本実施形態2の金型
の要部を示す断面図、図4はゲート押し出し部材を示
し、図4(a)は断面図、図4(b)は右側面図であ
る。以下、実施形態1との相違点のみを図3および図4
を用いて説明する。
2を図3および図4に示す。図3は本実施形態2の金型
の要部を示す断面図、図4はゲート押し出し部材を示
し、図4(a)は断面図、図4(b)は右側面図であ
る。以下、実施形態1との相違点のみを図3および図4
を用いて説明する。
【0018】ゲート押し出し部材17はL字形の形状を
しており(図4参照)、可動側型板4内に設置され、上
下方向へ摺動可能な構造になっている。さらに、ゲート
押し出し部材17は、受け板5とはバネ18を介して接
続され、バネ18によりゲート押し出し方向に押されて
いる。また、型締めの際に固定側型板2に当接するゲー
ト押し出し部材17の上面にはゲート10を形成する凹
部が設けられており、実施形態1とは異なり、ゲート1
0の側面および底面ともゲート押し出し部材17が形成
するようになっている(図4参照)。また、実施形態1
では可動側入子11と突き出しロッド14は分離されて
いて、その間には隙間が設けられているが、本実施形態
2においては、図示を省略したボルト等により固定さ
れ、可動側入子11と突き出しロッド14は同時に移動
するようになっている。その他の構成は実施形態1と同
様であり、同一部材には同一番号を付して説明を省略す
る。
しており(図4参照)、可動側型板4内に設置され、上
下方向へ摺動可能な構造になっている。さらに、ゲート
押し出し部材17は、受け板5とはバネ18を介して接
続され、バネ18によりゲート押し出し方向に押されて
いる。また、型締めの際に固定側型板2に当接するゲー
ト押し出し部材17の上面にはゲート10を形成する凹
部が設けられており、実施形態1とは異なり、ゲート1
0の側面および底面ともゲート押し出し部材17が形成
するようになっている(図4参照)。また、実施形態1
では可動側入子11と突き出しロッド14は分離されて
いて、その間には隙間が設けられているが、本実施形態
2においては、図示を省略したボルト等により固定さ
れ、可動側入子11と突き出しロッド14は同時に移動
するようになっている。その他の構成は実施形態1と同
様であり、同一部材には同一番号を付して説明を省略す
る。
【0019】次に、本実施形態の金型の作用を説明す
る。なお、以下の説明においては、必要に応じて図1に
示した部材およびその番号を用いて説明する。成形が完
了し、型開きが行われた後、突き出しロッド14の上動
により成形品が可動側型板4から突き出しされ、その
後、突き出しロッド14と可動入子11およびエジェク
タピン15はバネ16によって、引き戻されるが、ゲー
ト押し出し部材17はバネ18に力によってPL面より
突き出されたままの状態となる。このとき、可動入子1
1は引き込み、ゲート押し出し部材17は出たままの状
態なので、製品(レンズ)部は可動入子11から強制的
に離型させられる。成形品の取り出し後、再び型締めを
するが、このときに、突き出たままの状態のゲート押し
出し部材17も固定側型板2に当て付いて可動側型板4
内に戻る。
る。なお、以下の説明においては、必要に応じて図1に
示した部材およびその番号を用いて説明する。成形が完
了し、型開きが行われた後、突き出しロッド14の上動
により成形品が可動側型板4から突き出しされ、その
後、突き出しロッド14と可動入子11およびエジェク
タピン15はバネ16によって、引き戻されるが、ゲー
ト押し出し部材17はバネ18に力によってPL面より
突き出されたままの状態となる。このとき、可動入子1
1は引き込み、ゲート押し出し部材17は出たままの状
態なので、製品(レンズ)部は可動入子11から強制的
に離型させられる。成形品の取り出し後、再び型締めを
するが、このときに、突き出たままの状態のゲート押し
出し部材17も固定側型板2に当て付いて可動側型板4
内に戻る。
【0020】本発明の実施形態2によれば、実施形態1
と同様に、レンズ最外周と有効径の差がほとんどないよ
うなレンズにおいてもスムーズな離型ができ、歪などが
少ない高精度なレンズを成形することができる。
と同様に、レンズ最外周と有効径の差がほとんどないよ
うなレンズにおいてもスムーズな離型ができ、歪などが
少ない高精度なレンズを成形することができる。
【0021】[発明の実施の形態3]本発明の実施形態
3を図5〜図7に示す。図5は本実施形態3の金型を示
す部分断面図、図6は引き抜きフック部分を示す断面
図、図7(a)は型締め状態、図7(b)は型開き状態
を示す部分断面図である。以下、実施形態1、2との相
違点のみを図5〜図7を用いて説明する。
3を図5〜図7に示す。図5は本実施形態3の金型を示
す部分断面図、図6は引き抜きフック部分を示す断面
図、図7(a)は型締め状態、図7(b)は型開き状態
を示す部分断面図である。以下、実施形態1、2との相
違点のみを図5〜図7を用いて説明する。
【0022】本実施形態の特徴は、実施形態1、2のよ
うにゲート押し出し部材を可動側Bに設けず、固定側A
に引き抜きフック(ゲート引き抜き部材)を設けた点で
ある。すなわち、固定側取り付け板1と固定側型板2に
はゲート10を形成する引き抜きフック19を摺動可能
に設置できる穴20が設けられている。引き抜きフック
19は、胴部19aの上端に折曲形成したストッパー部
23と、胴部19aの下端にゲート10の底面と片方の
側面を形成するフック部25が設けられている。穴20
の下面には引き抜きフック19のストッパー部23と当
接可能なストッパー部24が形成され、このストッパー
部24と固定入子3との間には引き抜きフック19の胴
部19aが嵌挿し得る隙間が設けられており、この隙間
に胴部19aを嵌挿し、フック部25を固定側型板2か
ら突出した状態で引き抜きフック19が穴20内に設置
されている。この引き抜きフック19は穴20の上部に
設けた固定した蓋21とコイルバネ22で結ばれてお
り、図7(b)に示すように、型開き時にはコイルバネ
22が伸びて、引き抜きフック19のストッパー部23
と固定側型板2のストッパー部24が当て付くまで、引
き抜きフック19をPL面より突き出す。可動側型板4
のPL面には、引き抜きフック19のフック部25が嵌
合する溝26が掘られている。
うにゲート押し出し部材を可動側Bに設けず、固定側A
に引き抜きフック(ゲート引き抜き部材)を設けた点で
ある。すなわち、固定側取り付け板1と固定側型板2に
はゲート10を形成する引き抜きフック19を摺動可能
に設置できる穴20が設けられている。引き抜きフック
19は、胴部19aの上端に折曲形成したストッパー部
23と、胴部19aの下端にゲート10の底面と片方の
側面を形成するフック部25が設けられている。穴20
の下面には引き抜きフック19のストッパー部23と当
接可能なストッパー部24が形成され、このストッパー
部24と固定入子3との間には引き抜きフック19の胴
部19aが嵌挿し得る隙間が設けられており、この隙間
に胴部19aを嵌挿し、フック部25を固定側型板2か
ら突出した状態で引き抜きフック19が穴20内に設置
されている。この引き抜きフック19は穴20の上部に
設けた固定した蓋21とコイルバネ22で結ばれてお
り、図7(b)に示すように、型開き時にはコイルバネ
22が伸びて、引き抜きフック19のストッパー部23
と固定側型板2のストッパー部24が当て付くまで、引
き抜きフック19をPL面より突き出す。可動側型板4
のPL面には、引き抜きフック19のフック部25が嵌
合する溝26が掘られている。
【0023】次に、本実施形態の作用を説明する。型閉
じ時は図5、6および図7(a)に示すように、可動側
型板4のPL面に形成した溝26に引き抜きフック19
のフック部25が嵌合し、引き抜きフック19は可動側
型板4により穴20に押し込まれ、コイルバネ22は縮
んだ状態なっている。
じ時は図5、6および図7(a)に示すように、可動側
型板4のPL面に形成した溝26に引き抜きフック19
のフック部25が嵌合し、引き抜きフック19は可動側
型板4により穴20に押し込まれ、コイルバネ22は縮
んだ状態なっている。
【0024】成形が完了し、型開きが開始されると、引
き抜きフック19はフック部25が可動側型板4の溝2
6に嵌合した状態で、コイルバネ22によって押し出さ
れる。このとき、フック部25が可動側型板4の溝26
に押し当てられているので、成形品のゲート部を引き抜
く力は発生しない。そして、固定側型板2と引き抜きフ
ック19のそれぞれのストッパー部23、24が当て付
いても、さらに際限なく型を開くと、成形品のゲート部
は引き抜きフック19のフック部25によって、それ以
上動くことはできないが、成形品のコールドスラグの部
分はまだ固定された状態なので成形品のスプール部は可
動側Bの型について動くため、ゲートの部分で千切れて
しまう。
き抜きフック19はフック部25が可動側型板4の溝2
6に嵌合した状態で、コイルバネ22によって押し出さ
れる。このとき、フック部25が可動側型板4の溝26
に押し当てられているので、成形品のゲート部を引き抜
く力は発生しない。そして、固定側型板2と引き抜きフ
ック19のそれぞれのストッパー部23、24が当て付
いても、さらに際限なく型を開くと、成形品のゲート部
は引き抜きフック19のフック部25によって、それ以
上動くことはできないが、成形品のコールドスラグの部
分はまだ固定された状態なので成形品のスプール部は可
動側Bの型について動くため、ゲートの部分で千切れて
しまう。
【0025】そこで、引き抜きフック19のフック部2
5が可動側型板4の溝26に当て付いた状態から0.1
mm程度、溝26の底面から離れる位に型開き量を設定
すると、成形品であるレンズはゲートの部分が引っ張ら
れるため、可動側入子11より強制的に離型させられ
る。この状態で成形品全体を取り出して、再び型を締め
る。すると固定側型板2より突き出た状態にあった引き
抜きフック19は、可動側型板4の溝26に当て付い
て、固定側の穴20に収納される。
5が可動側型板4の溝26に当て付いた状態から0.1
mm程度、溝26の底面から離れる位に型開き量を設定
すると、成形品であるレンズはゲートの部分が引っ張ら
れるため、可動側入子11より強制的に離型させられ
る。この状態で成形品全体を取り出して、再び型を締め
る。すると固定側型板2より突き出た状態にあった引き
抜きフック19は、可動側型板4の溝26に当て付い
て、固定側の穴20に収納される。
【0026】本発明の実施形態3によれば、実施形態
1、2と同様に、レンズ最外周と有効径の差がほとんど
ないようなレンズにおいても、入子からのスムーズな離
型ができ、歪の少ない高精度なレンズを成形することが
できる。
1、2と同様に、レンズ最外周と有効径の差がほとんど
ないようなレンズにおいても、入子からのスムーズな離
型ができ、歪の少ない高精度なレンズを成形することが
できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ最外周と有効径
の差がほとんど存在しないようなプラスチック成形レン
ズであっても、スムーズな離型が可能であり、歪の少な
い高精度なレンズを成形することができる。
の差がほとんど存在しないようなプラスチック成形レン
ズであっても、スムーズな離型が可能であり、歪の少な
い高精度なレンズを成形することができる。
【図1】本発明の実施形態1を示す部分断面図である。
【図2】本発明の実施形態1のゲートを示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施形態2の要部を示す断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施形態2のゲート押し出し部材を示
し、図4(a)は断面図、図4(b)は右側面図であ
る。
し、図4(a)は断面図、図4(b)は右側面図であ
る。
【図5】本発明の実施形態3を示す部分断面図である。
【図6】本発明の実施形態3の引き抜きフック部分を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】本発明の実施形態3の動作状態を示す図で、図
7(a)は型締め状態、図7(b)は型開き状態を示す
部分断面図である。
7(a)は型締め状態、図7(b)は型開き状態を示す
部分断面図である。
【図8】従来技術を示す断面である。
1 固定側取り付け板 2 固定側型板 3 固定入子 4 可動側型板 5 受け板 9 可動側取り付け板 10 ゲート 11 可動入子 12、16、18 バネ 13、17 ゲート押し出し部材 19 引き抜きフック 21 蓋 22 コイルバネ 23、24 ストッパー部 25 フック部 26 溝
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチックレンズ成形用の射出成形金
型において、成形品のゲート部分を押し出す部材と、成
形品本体(レンズ部分)をゲート部分とは時間差をつけ
て押し出す部材を有することを特徴とするプラスチック
レンズ成形用の射出成形用金型。 - 【請求項2】 プラスチックレンズ成形用の射出成形金
型において、成形品のゲート部分を押し出す部材あるい
は引き抜く部材と、前記成形品ゲート部を押し出す部材
あるいは引き抜く部材を金型の型板内において摺動可能
で、かつ前記型板内に形成したストッパーに当て付くよ
うに設置された弾性部材とを有することを特徴とするプ
ラスチックレンズ成形用の射出成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341596A JPH09225968A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | プラスチックレンズ成形用の射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341596A JPH09225968A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | プラスチックレンズ成形用の射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09225968A true JPH09225968A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12385951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3341596A Withdrawn JPH09225968A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | プラスチックレンズ成形用の射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09225968A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102529043A (zh) * | 2012-01-02 | 2012-07-04 | 宁波跃飞模具有限公司 | 一种简易二次定距顶出装置 |
WO2012111748A1 (ja) * | 2011-02-16 | 2012-08-23 | コニカミノルタオプト株式会社 | 光学素子の製造方法及び光学素子 |
CN114506020A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-05-17 | 扬昕科技(苏州)有限公司 | 胶框的射出成型模具及其脱模方式 |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP3341596A patent/JPH09225968A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012111748A1 (ja) * | 2011-02-16 | 2012-08-23 | コニカミノルタオプト株式会社 | 光学素子の製造方法及び光学素子 |
JP5120525B2 (ja) * | 2011-02-16 | 2013-01-16 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | 光学素子の製造方法及び光学素子 |
JPWO2012111748A1 (ja) * | 2011-02-16 | 2014-07-07 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | 光学素子の製造方法及び光学素子 |
CN102529043A (zh) * | 2012-01-02 | 2012-07-04 | 宁波跃飞模具有限公司 | 一种简易二次定距顶出装置 |
CN102529043B (zh) * | 2012-01-02 | 2014-04-16 | 宁波跃飞模具有限公司 | 一种简易二次定距顶出装置 |
CN114506020A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-05-17 | 扬昕科技(苏州)有限公司 | 胶框的射出成型模具及其脱模方式 |
CN114506020B (zh) * | 2022-04-15 | 2022-06-28 | 扬昕科技(苏州)有限公司 | 胶框的射出成型模具及其脱模方式 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |