JP2000280261A - 樹脂成形品の成形用金型 - Google Patents

樹脂成形品の成形用金型

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JP2000280261A
JP2000280261A JP11096446A JP9644699A JP2000280261A JP 2000280261 A JP2000280261 A JP 2000280261A JP 11096446 A JP11096446 A JP 11096446A JP 9644699 A JP9644699 A JP 9644699A JP 2000280261 A JP2000280261 A JP 2000280261A
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JP
Japan
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mold
resin molded
slide
molded product
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JP11096446A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kato
猛 加藤
Kazunori Masuya
一則 舛屋
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Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Press Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形された樹脂成形品の凸部を、それが形成
される凹部内から離脱させて、該樹脂成形品を離型せし
めるための構造が、可及的に低いコストで、しかも優れ
た使用耐久性をもって具備された樹脂成形品の成形用金
型を提供する。 【解決手段】 目的とする樹脂成形品のアンダーカット
となる凸部を有する側の面を与える成形キャビティ面4
2を備えた第二の型14を、ベース型34と、該ベース
型34に対してスライド移動に配置されると共に、前記
樹脂成形品の凸部を与える凹部56,72と、該凹部5
6,72が形成される凹部形成面54から突き出される
突出し部材76,76とを有してなるスライド型36と
を含んで構成し、更に、該スライド型36のスライド移
動に伴って、該突出し部材76,76が、その基部79
において、前記ベース型34に設けられた第一の案内面
44に摺接せしめられることにより、所定の付勢手段7
4による付勢力に抗して、前記凹部形成面54から徐々
に突き出されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、樹脂成形品の成形用金型に係
り、特に、一方の側の面にアンダーカットとなる凸部を
有する樹脂成形品が有利に成形され得る成形用金型の新
規な構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、一方の側の面にアンダーカットと
なるリブやフランジ、ボス等の凸部を有する樹脂成形品
を成形する際に用いられる成形用金型は、樹脂成形品の
該一方の側の面を与える成形キャビティ面を有する可動
型と、その他方の側の面を与える成形キャビティ面を有
する固定型とから成り、また、可動型が、ベース型と、
該ベース型に対してスライド移動可能に配置されると共
に、成形キャビティ面に所定の凹部を形成するスライド
型とを含んで構成されている。
【0003】そして、かかる成形用金型にあっては、可
動型と固定型との間に形成される成形キャビティ内で、
樹脂成形品の全体が成形されると共に、該可動型におけ
るスライド型の凹部内において、該樹脂成形品の凸部が
形成されるようになっており、また、成形された樹脂成
形品を成形用金型から取り出す際には、先ず、可動型を
固定型から離隔移動させて、樹脂成形品を固定型の成形
キャビティ面から離間せしめた後、スライド型をベース
型に対してスライド移動させることにより、ベース型か
ら離型させ、最後に、樹脂成形品の凸部をスライド型の
凹部から離脱させつつ、スライド型から離型せしめて、
樹脂成形品全体が成形用金型から離型せしめられるよう
になっている。
【0004】ところで、このような成形用金型の多くの
ものには、成形された樹脂成形品の凸部をスライド型の
凹部から離脱せしめるために、保持ピンや油圧エジェク
タ等の特別な部材(装置)が設けられている。即ち、よ
く知られているように、この保持ピンは、スライド型の
スライド移動時に、成形された樹脂成形品に当接して、
該樹脂成形品のスライド型との一体的な移動を阻止し得
るように、スライド型とは独立して、位置固定に設けら
れており、また、油圧エジェクタは、全体として、ロッ
ド形状を呈し、その先端面が、前記成形キャビティ面を
与えるスライド型の表面の一部を形成して構成され、ス
ライド型のスライド移動時に、その移動方向とは逆方向
に向かって、油圧により突出移動せしめられて、先端面
において、スライド型表面(成形キャビティ面)に固着
する樹脂成形品の前記一方の側の面を押圧し得るように
配設されている。そして、成形された樹脂成形品が、そ
れら保持ピンや油圧エジェクタにて、スライド型との一
体的な移動が阻止され、或いは一方の側の面が押圧され
ることにより、該樹脂成形品の凸部がスライド型の凹部
から確実に離脱せしめられて、樹脂成形品の全体がスラ
イド型から離型せしめられるようになっているのであ
る。
【0005】ところが、そのような保持ピンを有する成
形用金型にあっては、通常、保持ピンが、スライド型の
スライド移動方向に対して垂直な方向に延びるように配
設されているため、スライド型のスライド移動時に、樹
脂成形品に当接する保持ピンに対して、その長さ方向に
垂直な方向に大きな負荷がかけられ、それによって、保
持ピンが変形したり、折れたりするといった問題が生じ
ていた。また、油圧エジェクタを備えた成形用金型にお
いては、該油圧エジェクタを突出、引込み移動させるた
めの高価な油圧機構が必要となることから、かかる油圧
機構を設ける分だけ、金型の製造費、ひいては樹脂成形
品の製造コストが高騰するといった不具合があったので
ある。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、成形された樹脂成形体の凸部を、それが
形成される凹部内から離脱させて、該樹脂成形品を離型
せしめるための構造が、可及的に低いコストで、しかも
優れた使用耐久性をもって具備されてなる樹脂成形品の
成形用金型を提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、一方の側の面にアンダーカットとなる凸
部を有する樹脂成形品を成形するための成形用金型であ
って、該樹脂成形品の他方の側の面を与える成形キャビ
ティ面を有する第一の型と、該樹脂成形品の前記一方の
側の面を与える成形キャビティ面を有する第二の型とを
有し、更に、該第二の型が、ベース型と、該ベース型に
対してスライド移動可能に配置されると共に、前記樹脂
成形品の凸部を与える凹部と、該凹部の形成面から突き
出される突出し部材とを有してなるスライド型とを含ん
で構成され、それら第一の型と第二の型との型開き下に
おいて、該スライド型を該ベース型に対してスライド移
動せしめることにより、該第一の型と該第二の型との間
で成形された前記樹脂成形品を該ベース型から離型せし
める一方、前記突出し部材を該スライド型の前記凹部形
成面から突き出すことにより、該樹脂成形品を該凹部形
成面から離間させて、該樹脂成形品の前記凸部を前記凹
部から離脱せしめるようにしたものにおいて、前記突出
し部材の基部を前記ベース型の側に向かって突出させ
て、該ベース型に対して接触位置せしめると共に、該ベ
ース型に、前記スライド型のスライド移動に伴って、該
突出し部材の基部が摺接し、且つ該突出し部材の前記凹
部形成面からの突出し量を増大させる第一の案内面を設
け、更に、該突出し部材の前記凹部形成面からの突出し
状態下で、該突出し部材を該ベース型の側に向かって付
勢する付勢手段を設けて、該スライド型のスライド移動
に伴って、該突出し部材が、前記付勢手段の付勢力に抗
して前記凹部形成面から突き出されて、前記樹脂成形品
が該凹部形成面から離間させられるように構成したこと
を特徴とする樹脂成形品の成形用金型を、その要旨とす
るものである。
【0008】要するに、本発明に従う樹脂成形品の成形
用金型にあっては、第二の型の成形キャビティ面の一部
を構成するスライド型の凹部形成面から突出し移動可能
に設けられた突出し部材が、その基部において、ベース
型に向かって突出位置せしめられ、該基部が、スライド
型のベース型に対するスライド移動に伴って、ベース型
に設けられた第一の案内面に摺接せしめられることによ
り、突出し部材がスライド型の凹部形成面から徐々に大
きな突出し量をもって突き出され、以て、成形された樹
脂成形品が、突出し部材にて押圧されて、スライド型の
凹部から該樹脂成形品の凸部が離脱せしめられるように
なっており、また、そのような凹部形成面からの突出し
状態下で、突出し部材が、付勢手段により、ベース型の
側に向かって付勢されるようになっている。
【0009】それ故、かかる成形用金型にあっては、従
来の油圧エジェクタが設けられてなるものとは異なり、
突出し部材をスライド型の凹部形成面から突出し移動さ
せ、或いはその状態から引込み移動させるために、高価
な油圧機構等の特別な移動機構を設ける必要が皆無なら
しめられ得て、その分だけ、金型の製造費の低減が有利
に図られ得る。しかも、かかる成形用金型においては、
従来の保持ピンとも異なって、スライド型のスライド移
動時に、突出し部材に対して、その移動方向、即ち、突
出し部材の長さ方向に負荷がかけられることになるた
め、かかる負荷によって、突出し部材が変形したり、折
れたりすることが可及的に防止され得ることとなる。
【0010】従って、このような本発明に従う樹脂成形
品の成形用金型にあっては、成形された樹脂成形品の凸
部を、それが形成される凹部内から離脱させて、該樹脂
成形品を離型せしめるための構造が、可及的に低いコス
トで、且つ優れた使用耐久性をもって具備され得るので
あり、その結果として、一方の側の面にアンダーカット
となる凸部を有する樹脂成形品が、比較的低い製造コス
トで、且つ安定的に製造(成形)され得ることとなるの
である。
【0011】なお、そのような本発明に従う樹脂成形品
の成形用金型の有利な態様の一つによれば、前記樹脂成
形品の凸部を与える凹部が、前記突出し部材の先端部に
形成される。かかる構成を採用すれば、突出し部材が突
き出された際に、成形された樹脂成形品の凸部が突出し
部材の凹部内に保持された状態下で、該樹脂成形品が、
凸部が形成される一方側の面における該凸部の形成部位
において、突出し部材により押圧されて、スライド型か
ら離型せしめられることとなるため、かかる樹脂成形品
が、該一方側の面における凸部形成部位とは異なる部位
において油圧エジェクタにて押圧されるようになってい
る従来の成形用金型を用いる場合に比して、樹脂成形品
が、スライド型から、よりスムーズに離型せしめられ
て、樹脂成形品の離型作業がより一層円滑に進められ得
るのである。
【0012】また、本発明に従う樹脂成形品の成形用金
型の好ましい態様の一つによれば、前記スライド型が当
接されて、スライド移動せしめられる前記ベース型のス
ライド面が、前記突出し部材の突出し方向に対して垂直
な方向の面に対して傾斜し、且つ該スライド移動方向外
方に向かって拡開する傾斜面として形成されると共に、
該ベース型の前記第一の案内面が、該突出し部材の突出
し方向に対して垂直な方向に延びるように形成されるこ
ととなる。
【0013】さらに、かかる本発明に従う樹脂成形品の
成形用金型の別の望ましい態様の一つによれば、前記突
出し部材の基部が摺接し、且つ該突出し部材の前記凹部
形成面からの突出し量を減少させる第二の案内面が、前
記スライド型のスライド移動方向外方に向かって、第一
の案内面に続いて前記ベース型に形成され、前記樹脂成
形品が該凹部形成面から離間せしめられた状態下で、該
凹部形成面から突き出された突出し部材が引き込まれる
ように構成される。このような構成を有する成形用金型
にあっては、突出し部材が、スライド型のスライド移動
に伴って、該スライド型の凹部形成面から突き出された
後、スライド型の更なるスライド移動により、かかる突
出し状態から引込み移動せしめられることとなり、それ
によって、スライド型から離型された樹脂成形品を取り
出す際に、該樹脂成形品の凸部が突出し部材に接触した
り引っ掛かったりするようなことが有利に解消され得、
以て、樹脂成形品の取出しが、よりスムーズに且つ迅速
に行なわれ得る。
【0014】更にまた、かかる本発明に従う樹脂成形品
の成形用金型の有利な他の態様の一つによれば、前記第
二の案内面と前記スライド面とが同一の面にて構成され
ることとなる。このような構成を有する成形用金型にお
いては、それら第二の案内面とスライド面とが別々の面
にて構成されるものに比して、構造の簡略化や小型化が
有利に図られるといった利点が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明に係る樹脂成形品の成形用金型
の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明するこ
ととする。
【0016】先ず、図1には、本発明に従う成形用金型
の一例として、アンダーカットとなるリブを有する樹脂
成形品を成形するための射出成形用金型が、型閉め状態
下において、概略的に示されている。かかる図1からも
明らかなように、本実施形態の射出成形用金型10は、
上下方向に対向配置された、第一の型としての固定型1
2と第二の型としての可動型14と、それらの間に配置
されたサイドコア16とを有して、構成されている。
【0017】より具体的には、この射出成形用金型10
を構成する固定型12は、その下面における可動型14
との型合わせ部位に、成形キャビティ面形成部18が設
けられて成っている。この固定型12の成形キャビティ
面形成部18は、目的とする樹脂成形品20のリブ22
が設けられていない側の面を与える上側成形キャビティ
面24の一部を形成するものである(図3参照)。ま
た、かかる固定型12の下面のサイドコア16との型合
わせ部位には、アンギュラピン26が、側方に向かって
下傾して延びるように突設されている。そして、このよ
うな固定型12が、その上方において移動不能に配置さ
れた固定型取付板28に対して位置固定に取り付けられ
ており、以て、移動不能に位置せしめられている。
【0018】また、サイドコア16の可動型14との型
合わせ部位にも、成形キャビティ面形成部30が設けら
れている。このサイドコア16の成形キャビティ面形成
部30は、目的とする樹脂成形品20のリブ22が設け
られていない側の面を与える上側成形キャビティ面24
のうち、前記固定型12の成形キャビティ面形成部18
にて与えられる部位を除いた部位を形成するものである
(図3参照)。更に、サイドコア16には、それを貫通
し、且つ前記固定型12のアンギュラピン26の外径よ
りも所定寸法大きな径と同一の傾斜角度とをもって、固
定型12との型合わせ部位から可動型14との型合わせ
部位に向かって延びる傾斜貫通孔32が形成されてい
る。そして、かかるサイドコア16が、該傾斜貫通孔3
2内に固定型12のアンギュラピン26を挿通せしめる
と共に、該固定型12の成形キャビティ面形成部18に
対して、サイドコア16の成形キャビティ面形成部30
が連続して延びるように位置せしめられた状態下で、可
動型14上に摺動可能に載置されている。
【0019】かくして、本実施形態の成形用金型10に
あっては、固定型12と可動型14との型合わせ下で、
目的とする樹脂成形品20のリブ22が設けられていな
い側の面を与える上側成形キャビティ面24が、固定型
12とサイドコア16とに跨がって形成されるようにな
っており、また、後述する如く、可動型14が、下方に
移動せしめられて、可動型14と固定型12とが型開き
された際に、アンギュラピン26が傾斜貫通孔32の壁
面に摺接しつつ抜脱されることにより、サイドコア16
が、可動型14に対して、側方に摺動せしめられるよう
になっているのである。
【0020】一方、可動型14は、ベース型34とスラ
イド型36とを有して成っている。そして、可動型14
を構成するベース型34にあっては、その上面における
固定型12との型合わせ部位に、成形キャビティ面形成
部38とスライド型収容凹所40とが、互いに隣り合っ
て設けられている。このベース型34の成形キャビティ
面形成部38は、目的とする樹脂成形品20のリブ22
が設けられる側の面を与える下側成形キャビティ面42
の一部を形成するものである(図3参照)。
【0021】また、スライド型収容凹所40は、固定型
12との型合わせ部位とサイドコア16との型合わせ部
位において開口し、スライド型36が収容可能な大きさ
をもって形成されている。更に、このスライド型収容凹
所40においては、その側面のうち、サイドコア16と
の型合わせ部位における開口部を通じて、該サイドコア
16の成形キャビティ面形成部30に対向する側面の下
側部位が、第一の案内面としてのガイド面44とされて
おり、また、かかる側面の上側部位が、該ガイド面44
よりも一段低くされたスライド面46とされている。そ
して、ガイド面44は、鉛直方向に真っ直ぐ延びる鉛直
面から成っており、また、スライド面46は、該鉛直面
からなるガイド面44に対して傾斜し、且つ固定型12
との型合わせ部位における開口部を拡開する傾斜面、換
言すれば、前記サイドコア16の成形キャビティ面形成
部30から離隔する方向に上傾して延びる傾斜面にて構
成されている。更に、それら鉛直面からなるガイド面4
4と傾斜面からなるスライド面46との間には、ガイド
面44からスライド面46に向かって、該スライド面4
6と同一方向に傾斜して延びる傾斜面からなる段差面4
8が設けられている。
【0022】而して、このようなベース型34が、互い
に対向配置された二つのスペーサブロック50,50を
介して、可動型取付板52に位置固定に取り付けられて
いる。また、この可動型取付板52は、図示しない公知
の油圧機構等により、上下方向に移動可能に構成されて
おり、以て、可動型14のベース型34が、固定型12
との対向方向たる上下方向に移動せしめられ得るように
なっている。
【0023】また、そのようなベース型34と共に可動
型14を構成するスライド型36は、ベース型34のス
ライド型収容凹所40内に収容せしめられた状態で、配
置されている。そして、かかるスライド型36にあって
は、スライド型収容凹所40の開口部から外部に露呈せ
しめられた部位、即ち、固定型12との型合わせ部位と
サイドコア16との型合わせ部位とが、成形キャビティ
面形成部54とされている。このスライド型36の成形
キャビティ面形成部54は、目的とする樹脂成形品20
のリブ22が設けられる側の面を与える下側成形キャビ
ティ面42のうち、ベース型34の成形キャビティ面形
成部38にて与えられる部位を除いた部位を形成するも
のである。そして、ここでは、かかるスライド型36の
成形キャビティ面形成部54の略中央部分に、目的とす
る樹脂成形品20の最も上側に位置するリブ22aを与
えるリブ形成凹所56が設けられて、成っている(図3
参照)。このことから明らかなように、ここでは、スラ
イド型36の成形キャビティ面形成部54にて、凹部形
成面が構成されているのである。
【0024】さらに、スライド型36においては、ベー
ス型34のスライド型収容凹所40内への収容状態下
で、該凹所40の前記スライド面46に対応する部位
が、該スライド面46に対応した傾斜面からなる摺動面
58とされており、また、前記段差面48とガイド面4
4に対応する部位に、切欠き部60が設けられている。
そして、かかる摺動面58において、スライド面46に
対して摺動可能に接触し、且つ切欠き部60の底面にお
いて、段差面48とガイド面44とに対して所定の間隔
をあけて対向して、位置せしめられている。
【0025】更にまた、かかるスライド型36には、切
欠き部60の底面と成形キャビティ面形成部54のサイ
ドコア16との型合わせ部位との間を、前記スライド面
46に垂直な方向に貫通して延びる突出しピン挿通孔6
2が、上下方向に並んで位置するように、二つ形成され
ている。また、それら各突出しピン挿通孔62は、切欠
き部60の底面側の開口部と成形キャビティ面形成部5
4側の開口部とが、それぞれ、中央部分よりも所定寸法
大径化された大径部とされており、切欠き部60側の大
径部内に、圧縮コイルバネ74が、その一端部を該大径
部の段差部分に係合せしめた状態で収容配置されてい
る。そして、そのような突出しピン挿通孔62,62内
に、突出し部材たる突出しピン76が、それぞれ一つず
つ、圧縮コイルバネ74に内挿され、且つサイドコア1
6の成形キャビティ面形成部30側に向かって、その長
さ方向に突出し移動可能に挿通せしめられている。
【0026】ところで、この突出しピン挿通孔62に挿
通せしめられた突出しピン76にあっては、その先端部
に、中間部よりも大径化された押圧ブロック68を有し
て、成っている。また、この押圧ブロック68は、その
先端面が、前記下側成形キャビティ面42の一部を形成
する成形キャビティ面形成部70とされており、更に、
その下面には、目的とする樹脂成形品20の前記リブ2
2aの下側に位置するリブ22b(22c)を与えるリ
ブ形成凹所72が形成されている。そして、突出しピン
76の突出しピン挿通孔62内への挿通下において、か
かる押圧ブロック68が、突出しピン挿通孔62におけ
る成形キャビティ面形成部54側の大径部内に収容位置
せしめられるようになっている。
【0027】さらに、そのような突出しピン76におい
ては、突出しピン挿通孔62における前記切欠き部60
側の大径部への挿通部位に、外向フランジ部が一体形成
されており、この外向フランジ部において、該切欠き部
60側の大径部内に収容され、突出しピン76に外挿さ
れた圧縮コイルバネ74の他端部に係合されている。こ
れによって、突出しピン76が、突出しピン挿通孔62
内をサイドコア16の成形キャビティ面形成部30側に
向かって突出し移動せしめられた際に、圧縮コイルバネ
74により、該突出しピン76に対して、その移動方向
とは逆方向に付勢力が及ぼされるようになっている。
【0028】更にまた、ここでは、特に、そのような突
出しピン76の基部79が、突出しピン挿通孔62にお
ける切欠き部60側の大径部から外方に突出せしめられ
ている。そして、この基部79は、その端面が球面形状
とされており、かかる端面において、前記ベース型34
のガイド面44に接触せしめられている。
【0029】一方、このような構成とされたスライド型
36と共に可動型14を構成するベース型34の下方に
位置せしめられた前記可動型取付板52上には、二つの
エジェクタプレート80,82が、上下方向に重ね合わ
されて配置されている。また、それら二つのエジェクタ
プレート80,82のうち、下側に位置する下側エジェ
クタプレート80には、可動型取付板52を貫通して上
下方向に延び、且つ公知の油圧機構等により上下方向に
移動可能とされたエジェクタロッド84が固定されてい
る。一方、下側エジェクタプレート80の上側に位置す
る上側エジェクタプレート82には、レールブロック収
容孔86が設けられており、このレールブロック収容孔
86内に、上側及び下側エジェクタプレート80,82
の間で挟まれて、位置固定に保持されたレールブロック
88が収容位置せしめられている。また、このレールブ
ロック88には、ベース型34の前記スライド面46に
対して垂直な方向に延びるレール90が設けられてい
る。
【0030】そして、かかるレールブロック88のレー
ル90に対して、レールホルダ92が、該レール90を
跨ぎ、該レール90上を、該レール90に沿って移動し
得るように支持されており、また、このレールホルダ9
2に対して、長手棒状を呈する連結ロッド94が、その
一端部において、固定されている。更に、この連結ロッ
ド94は、レール90に対して垂直な方向、換言すれ
ば、ベース型34のスライド面46に対して平行に延び
出して、位置せしめられていると共に、ベース型34を
貫通して、該スライド面46に平行に延びるロッド挿通
孔96内に、その長さ方向に移動可能に挿通せしめられ
ている。そして、かかる連結ロッド94が、ロッド挿通
孔96内を挿通して、ベース型34の前記スライド型収
容凹所40内に突入位置せしめられた先端部において、
前記スライド型36の下端部に、連結ピンを介して連結
されている。
【0031】かくして、本実施形態の射出成形用金型1
0にあっては、図1に示される如き型閉め状態下におい
て、固定型12と可動型14とサイドコア16との間
に、上側成形キャビティ面24と下側成形キャビティ面
42とにて囲まれてなる、目的とする樹脂成形品20を
与える成形キャビティ100が形成されるようになって
いる。そして、そのような成形キャビティ100の形成
下において、図示しない射出成形機のノズルから射出さ
れた所定の樹脂材料が、固定型取付板28に取り付けら
れたスプルーブッシュ102のスプルー104と固定型
12に形成されたランナー106及びゲート108から
なる流通路を通じて、成形キャビティ100内に導かれ
るようになっているのである。
【0032】また、かかる射出成形用金型10において
は、図2に示される如く、可動型14のベース型34
が、可動型取付板52と共に下方に移動せしめられるこ
とにより、固定型12からベース型34が離隔せしめら
れると共に、前述せるように、サイドコア16が、可動
型14のベース型34上を側方に摺動せしめられて、型
開きされるようになっている。そして、かかる型開き下
において、エジェクタロッド84が上方に移動せしめら
れることにより、上側及び下側エジェクタプレート8
0,82とそれらに取り付けられたレールブロック88
にレールホルダ92を介して支持される連結ロッド94
とが上方に移動せしめられ、以て、スライド型36がベ
ース型34に対して相対移動せしめられるようになって
いる。
【0033】また、そのようなスライド型36のベース
型34に対する相対移動下では、連結ロッド挿通孔96
の壁面に対する連結ロッド94の摺動により、該連結ロ
ッド94が、その下端部に固定されたレールホルダ92
と共に、レールブロック88のレール90上を、連結ロ
ッド94が鉛直面に対して上傾する側の方向に移動せし
められることとなる。これにより、スライド型36の摺
動面58が、ベース型34のスライド面46に対して摺
動せしめられ、以て、スライド型36が、ベース型34
のスライド型収容凹所40内から、該スライド面46の
傾斜方向たる、前記サイドコア16の成形キャビティ面
形成部30から離隔する側に向かって斜め上方にスライ
ド移動せしめられるようになっているのである。
【0034】さらに、そのようにして、スライド型36
が、サイドコア16の成形キャビティ面形成部30から
離隔する側に向かって斜め上方にスライド移動せしめら
れた際には、スライド型36に設けられた二つの突出し
ピン76,76における各基部79の端面が、ベース型
34のスライド型収容凹所40内に形成された、鉛直面
からなるガイド面44に摺接せしめられ、それによっ
て、それら二つの突出しピン76,76が、該ガイド面
44にて押圧されて、圧縮コイルバネ74,74の付勢
力に抗して、サイドコア16の成形キャビティ面形成部
30に向かって突出し移動せしめられることとなる。そ
して、そのような二つの突出しピン76,76の突出し
移動に伴って、それら二つの突出しピン76,76の押
圧ブロック68,68が、スライド型36の成形キャビ
ティ面形成部54からサイドコア16の成形キャビティ
面形成部30に向かって、外方に突出せしめられるよう
になっている。なお、上述の如く、スライド型36が、
サイドコア16の成形キャビティ面形成部30から離隔
する側に向かって斜め上方にスライド移動せしめられる
ことから、かかる押圧ブロック68,68の外方への突
出量は、スライド型36のスライド移動量に応じて徐々
に増大せしめられることとなる。
【0035】また、図5に示されるように、そのような
二つの突出しピン76,76の突出し移動下で、スライ
ド型36を更にスライド移動させることにより、該二つ
の突出しピン76,76における各基部79の端面が、
ベース型34に対して前記ガイド面44に続いて形成さ
れた、サイドコア16の成形キャビティ面形成部30か
ら離隔する側に向かって上傾する傾斜面からなる段差面
48とスライド面46に摺接せしめられて、二つの突出
しピン76,76が、圧縮コイルバネ74,74の付勢
力によって引込み移動せしめられる。そして、それによ
って、それら二つの突出しピン76,76の押圧ブロッ
ク68,68が、スライド型36の突出しピン挿通孔6
2の先端側の大径部内に再び収容せしめられて、該二つ
の突出しピン76,76の突出し移動前の状態に復帰さ
せられるようになっている。このことから明らかなよう
に、本実施形態においては、スライド面46にて、第二
の案内面が構成されているのである。
【0036】ところで、かくの如き構造とされた射出成
形用金型10を用いて、目的とする、アンダーカットと
なるリブ22を備えた樹脂成形品20を成形する際に
は、例えば、先ず、図1に示されるように、可動型14
と固定型12とを型合わせすることにより、それら可動
型14と固定型12とサイドコア16との間で成形キャ
ビティ100を形成する。
【0037】次に、図3に示される如く、目的とする樹
脂成形品を与える樹脂材料110を、図示しない射出成
形機のノズルから、スプルー104、ランナー106、
及びゲート108とからなる流通路を通じて、成形キャ
ビティ100内に射出して、充填する。
【0038】その後、成形キャビティ100内に充填さ
れた樹脂材料110を冷却固化せしめて、目的とする樹
脂成形品20を成形する。なお、その際、スライド型3
6の成形キャビティ面形成部54に形成されたリブ形成
凹所56内と、二つの突出しピン76,76の押圧ブロ
ック68,68における成形キャビティ面形成部70,
70のリブ形成凹所72,72内とにおいて、アンダー
カットとなるリブ22が、樹脂成形品20に対して一体
形成されることとなる。
【0039】引き続き、図4に示されるように、可動型
14のベース型34を下方に移動させることにより、ベ
ース型34を固定型12から離隔させると共に、サイド
コア16を側方に摺動させて、成形された樹脂成形品2
0を、固定型12の成形キャビティ面形成部18とサイ
ドコア16の成形キャビティ面形成部30、即ち、上側
成形キャビティ面24から離間させる。
【0040】次いで、エジェクタロッド84を上方へ移
動させることにより、スライド型36を、ベース型34
のスライド型収容凹所40内から、サイドコア16の成
形キャビティ面形成部30から離隔する側に向かって斜
め上方にスライド移動せしめて、成形された樹脂成形品
20を、ベース型34の成形キャビティ面形成部38か
ら離間せしめる。そして、それと同時に、かかるスライ
ド型36のスライド移動量に応じて、該スライド型36
に設けられた二つの突出しピン76,76を、圧縮コイ
ルバネ74,74の付勢力に抗して、サイドコア16の
成形キャビティ面形成部30の側に向かって突出し移動
させ、樹脂成形品20を、それら二つの突出しピン7
6,76の押圧ブロック68,68にて押圧することに
より、スライド型36のスライド移動に拘わらず、その
配置位置を維持せしめて、スライド型36の成形キャビ
ティ面形成部54から離間させる。その際、スライド型
36のリブ形成凹所56内から、そこで形成されたリブ
22aが離脱せしめられることとなる。また、その他の
二つのリブ22b,22cは、突出しピン76,76の
リブ形成凹所72,72内に保持された状態となってい
る。
【0041】その後、スライド型36を更に移動させる
ことにより、図5に示されるように、二つの突出しピン
76,76を、圧縮コイルバネ74,74の付勢力によ
り、引込み移動させて、それら二つの突出しピン76,
76の先端部の押圧ブロック68,68をスライド型3
6の突出しピン挿通孔62における先端側の大径部内に
引き込ませる。それによって、樹脂成形品20を各押圧
ブロック68の成形キャビティ面形成部70から離間せ
しめると同時に、該成形キャビティ面形成部70に設け
られたリブ形成凹所72,72から、そこで形成された
リブ22b,22cを離脱せしめる。かくして、樹脂成
形品20を、固定型12と可動型14とサイドコア16
とから完全に離型せしめ、そして、最後に、射出成形用
金型10内から取り出すのである。
【0042】このように、本実施形態の射出成形用金型
10にあっては、スライド型36がベース型34に対し
てスライド移動せしめられるのに伴って、該スライド型
36に設けられた二つの突出しピン76,76の基部7
9が、ベース型34に形成されたガイド面44に摺動せ
しめられて、それら二つの突出しピン76,76が、圧
縮コイルバネ74,74の付勢力に抗してスライド型3
6の成形キャビティ面形成部54から突き出され、それ
により、樹脂成形品20が、それら突出しピン76,7
6の押圧ブロック68,68にて押圧されて、スライド
型36から離間せしめられると共に、該樹脂成形品20
に一体形成された、アンダーカットとなるリブ22aが
リブ形成凹所56から離脱させられるようになってい
る。また、そのような状態下から、スライド型36が更
にスライド移動せしめられることによって、前記二つの
突出しピン76,76が引込み移動せしめられて、樹脂
成形品20が各押圧ブロック68からも離間せしめられ
ると共に、該樹脂成形品20のリブ22b,22cが、
各押圧ブロック68のリブ形成凹所72から離脱せしめ
られるようになっているのである。
【0043】それ故、かかる射出成形用金型10におい
ては、樹脂成形品20のリブ22を、それが形成される
リブ形成凹所56,72から離脱させて、樹脂成形品2
0を離型せしめるための部材乃至は装置として、油圧エ
ジェクタや保持ピンが設けられてなるものとは異なり、
そのような部材として配設される突出しピン76,76
を突出し乃至は引込み移動させるための油圧機構等の特
別な機構や装置を設ける必要が全くなく、その分だけ、
金型製造費の低減が有利に図られ得るのであり、また、
樹脂成形品20の離型時に、突出しピン76,76に対
して、その長さ方向に負荷がかけられることとなるため
に、そのような負荷によって、突出しピン76,76が
変形したり、折れたりすることが極めて有利に回避され
得、以て、その使用耐久性も、効果的に高められ得るの
である。
【0044】従って、このような本実施形態の射出成形
用金型10を用いれば、アンダーカットとなるリブ22
を有する樹脂成形品20が、可及的に低い製造コスト
で、しかも安定的に生産され得ることとなるのである。
【0045】また、かかる射出成形用金型10にあって
は、突出しピン76,76の先端部に設けられた押圧ブ
ロック68,68に、樹脂成形品20の三つのリブ22
のうち、二つのリブ22b,22cを与えるリブ形成凹
所72,72が設けられているところから、スライド型
36のスライド移動に伴って、突出しピン76,76が
突出し移動せしめられる際に、樹脂成形品20が、リブ
22b,22cの形成部位において、押圧ブロック6
8,68にて押圧されることとなり、それによって、リ
ブ22b,22cが損傷せしめられることなく、樹脂成
形品20が、スライド型36からよりスムーズに離型せ
しめられ得ることとなる。
【0046】さらに、かかる射出成形用金型10におい
ては、突出しピン76,76が突き出された状態下か
ら、スライド型36を更にスライド移動せしめることに
より、それら突出しピン76,76が引込み移動させら
れ、それに伴って、樹脂成形品20のリブ22b,22
cが、該突出しピン76,76の押圧ブロック68,6
8に形成されたリブ形成凹所72,72から離脱せしめ
られるようになっているところから、樹脂成形品20を
金型10内から取り出す際に、樹脂成形品20が、突出
しピン76,76に接触したり、引っ掛かったりするよ
うなことが有利に解消され得、それによって、樹脂成形
品20の金型10内からの取出しが、極めて容易に且つ
スムーズに行なわれ得るのである。
【0047】しかも、かかる射出成形用金型10にあっ
ては、スライド型36のスライド移動に伴って、各突出
しピン76の基部79が、スライド型36のスライド移
動時に該スライド型36の摺動面58が摺動せしめられ
るベース型34のスライド面46に対して摺接せしめら
れることにより、各突出しピン76が引込み移動せしめ
られるようになっていることから、各突出しピン76を
引込み移動させるために、該突出しピン76の基部79
が摺接する特別な案内面を形成する必要が解消され、そ
れによって、金型構造の簡略化が有利に図られ得る。
【0048】また、本実施形態の射出成形用金型10に
おいては、ベース型34のスライド面46が、ガイド面
44よりも一段低くされて、該ガイド面44からスライ
ド面46に続く段差面48が、傾斜面にて構成される一
方、それらガイド面44とスライド面46とに摺接する
突出しピン76の基部79の端面が球面形状をもって構
成されているところから、スライド型36が、サイドコ
ア16の成形キャビティ面形成部30から離隔する側に
向かって斜め上方にスライド移動せしめられた後、その
反対方向にスライド移動せしめられる際に、突出しピン
76が、スライド面46から段差面48を経てガイド面
44に向かって、それら三つの面46,48,44を極
めてスムーズに摺接せしめられ、それによって、突出し
ピン76が、スライド型36のスライド移動前の状態
に、容易に且つ円滑に復帰せしめられ得るのである。
【0049】さらに、かかる射出成形用金型10にあっ
ては、スライド型36をサイドコア16の成形キャビテ
ィ面形成部30から離隔する側に向かって斜め上方にス
ライド移動せしめる一方、それに伴って突出し移動させ
られた突出しピン76,76の押圧ブロック68,68
にて、成形される樹脂成形品20を押圧して、その配置
位置を保持することにより、樹脂成形品20がスライド
型36から離間されるようになっているところから、該
スライド型36のスライド移動時に、サイドコア16の
成形キャビティ面形成部30とスライド型36の成形キ
ャビティ面形成部54との間の間隙が有利に確保され得
て、スライド型36から離間せしめられた樹脂成形品2
0が、容易に取り出され得ることとなる。
【0050】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
【0051】例えば、前記実施形態では、第一の型が、
移動不能に配置された固定型12にて構成される一方、
第二の型が、該固定型12に対して離隔移動可能に配置
された可動型14にて構成されていたが、それとは逆
に、第一の型を可動型にて構成し、第二の型を固定型に
て構成することも可能である。なお、その場合にあって
は、ベース型が移動不能とされ、かかるベース型に対し
て、スライド型がスライド移動せしめられるように構成
されることとなる。
【0052】また、前記実施形態では、可動型14が下
方に移動せしめられることにより、固定型12から離隔
されて、型開きされるようになっていたが、そのような
型開き時における可動型14の固定型12に対する移動
方向も、何等これに限定されるのもではないことは勿論
であり、更に、かかる可動型14の移動機構も、前記実
施形態に示されるものに、決して限定されるものでない
ことは、言うまでもないところである。
【0053】さらに、前記実施形態では、第一の型とし
ての固定型12と第二の型としての可動型14との他
に、サイドコア16が設けられて構成されていたが、固
定型12が、目的とする樹脂成形品20の他方の側の面
を与える成形キャビティ面としての上側成形キャビティ
面24を有して構成されるのであれば、つまり、割型と
することなく、一つの固定型12において上側成形キャ
ビティ面24が形成され得るのであれば、そのようなサ
イドコア16を設ける必要はない。
【0054】更にまた、前記実施形態では、スライド型
36に連結された連結ロッド94が、レールホルダ92
と共に、レールブロック88のレール90上を、サイド
コア16の成形キャビティ面形成部30から離隔する方
向に移動せしめられることにより、スライド型36が、
摺動面58において、ベース型34のスライド面46に
摺動せしめられつつ、斜め上方に向かって確実に且つス
ムーズにスライド移動せしめられるようになっていた
が、そのようなスライド型の円滑なスライド移動を確保
するための構造は、そのような連結ロッド94のレール
90に沿った移動機構に代えて、様々な構造が採用され
得る。
【0055】また、前記実施形態では、第一の案内面と
してのガイド面44が鉛直面からなり、スライド面46
が、サイドコア16の成形キャビティ面形成部30から
離隔する側に向かって上傾して延びる傾斜面にて構成さ
れていたが、かかるスライド面46を鉛直面にて構成
し、且つガイド面44を、サイドコア16の成形キャビ
ティ面形成部30に接近する側に向かって上傾して延び
る傾斜面にて構成しても、何等差し支えない。即ち、ス
ライド型36のスライド移動に伴って、突出しピン7
6,76が、スライド型36の凹部形成面たる成形キャ
ビティ面形成部54から突出し移動せしめられるように
なっておれば、それらスライド型36や突出しピン7
6,76が摺動せしめられるガイド面44やスライド面
46の構造は、特に限定されるものではないのである。
【0056】さらに、前記実施形態では、スライド型3
6に設けられた二つの突出しピン挿通孔62,62内
に、その長さ方向に移動可能に挿通せしめられた二つの
突出しピン76,76にて、突出し部材が構成されてい
たが、かかる突出し部材の個数や形状、更には配設構造
も、決してこれに限定されるものではない。
【0057】更にまた、かかる突出し部材たる突出しピ
ン76を、突出し移動下で、その移動方向とは逆方向に
付勢する付勢手段も、その種類及び配設構造が、前記実
施形態に示される如きものに、何等限定されるものでは
なく、従来より公知のものが何れも有利に採用され得る
こととなる。
【0058】加えて、前記実施形態では、一方の面に複
数のリブが形成された樹脂成形品を射出成形により成形
する射出成形用金型に対して、本発明を適用したものの
具体例を示したが、本発明は、一方の面にアンダーカッ
トとなるリブやフランジ、ボス等、種々の形状の凸部を
有する樹脂成形品を、射出成形手法やそれ以外の金型成
形手法により成形するために用いられる樹脂成形用金型
の何れに対しても、有利に適用され得ることは、勿論で
ある。
【0059】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、何れも、本発明の範囲内に含まれるものである
ことが、理解されるべきである。
【0060】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う樹脂成形品の成形用金型にあっては、成形され
た樹脂成形品の凸部を、それが形成される凹部内から離
脱させて、該樹脂成形品を離型せしめるための構造が、
可及的に低いコストで、且つ優れた使用耐久性をもって
具備され得るのであり、その結果として、一方の側の面
にアンダーカットとなる凸部を有する樹脂成形品が、比
較的低い製造コストで、且つ安定的に製造され得るので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う樹脂成形品の成形用金型の一例の
型閉め状態を示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示される成形用金型の型開き状態を示す
縦断面説明図である。
【図3】図1に示される成形用金型を用いて樹脂成形品
を成形する工程の一例を示す説明図であって、成形用金
型内に形成された成形キャビティ内に樹脂材料を充填せ
しめた状態を示す。
【図4】図1に示される成形用金型を用いて樹脂成形品
を成形する工程の別の例を示す説明図であって、成形用
金型を型開きした状態下において、スライド型をスライ
ド移動せしめることにより、成形された樹脂成形品を突
出しピンにて突き出して、スライド型から離型させた状
態を示す。
【図5】図1に示される成形用金型を用いて樹脂成形品
を成形する工程の更に別の例を示す説明図であって、図
4に示された状態からスライド型を更にスライド移動せ
しめることにより、突出しピンを引込み移動せしめて、
スライド型から離型せしめられた樹脂成形品を成形用金
型内から取り出し得るようにした状態を示す。
【符号の説明】
10 射出成形用金型 12 固定型 14 可動型 16 サイドコア 20 樹脂成形品 22 リブ 34 ベース型 36 スライド型 44 ガイド面 46 スライド面 56,72 リブ形成凹所 74 圧縮コイル
バネ 76 突出しピン 79 基部 100 成形キャビティ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の側の面にアンダーカットとなる凸
    部を有する樹脂成形品を成形するための成形用金型であ
    って、該樹脂成形品の他方の側の面を与える成形キャビ
    ティ面を有する第一の型と、該樹脂成形品の前記一方の
    側の面を与える成形キャビティ面を有する第二の型とを
    有し、更に、該第二の型が、ベース型と、該ベース型に
    対してスライド移動可能に配置されると共に、前記樹脂
    成形品の凸部を与える凹部と、該凹部の形成面から突き
    出される突出し部材とを有してなるスライド型とを含ん
    で構成され、それら第一の型と第二の型との型開き下に
    おいて、該スライド型を該ベース型に対してスライド移
    動せしめることにより、該第一の型と該第二の型との間
    で成形された前記樹脂成形品を該ベース型から離型せし
    める一方、前記突出し部材を該スライド型の前記凹部形
    成面から突き出すことにより、該樹脂成形品を該凹部形
    成面から離間させて、該樹脂成形品の前記凸部を前記凹
    部から離脱せしめるようにしたものにおいて、 前記突出し部材の基部を前記ベース型の側に向かって突
    出させて、該ベース型に対して接触位置せしめると共
    に、該ベース型に、前記スライド型のスライド移動に伴
    って、該突出し部材の基部が摺接し、且つ該突出し部材
    の前記凹部形成面からの突出し量を増大させる第一の案
    内面を設け、更に、該突出し部材の前記凹部形成面から
    の突出し状態下で、該突出し部材を該ベース型の側に向
    かって付勢する付勢手段を設けて、該スライド型のスラ
    イド移動に伴って、該突出し部材が、前記付勢手段の付
    勢力に抗して前記凹部形成面から突き出されて、前記樹
    脂成形品が該凹部形成面から離間させられるように構成
    したことを特徴とする樹脂成形品の成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記樹脂成形品の凸部を与える凹部が、
    前記突出し部材の先端部に形成されている請求項1に記
    載の樹脂成形品の成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記スライド型が当接されて、スライド
    移動せしめられる前記ベース型のスライド面が、前記突
    出し部材の突出し方向に対して垂直な方向の面に対して
    傾斜し、且つ該スライド移動方向外方に向かって拡開す
    る傾斜面として形成されると共に、該ベース型の前記第
    一の案内面が、該突出し部材の突出し方向に対して垂直
    な方向に延びるように形成されている請求項1又は請求
    項2に記載の樹脂成形品の成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記突出し部材の基部が摺接し、且つ該
    突出し部材の前記凹部形成面からの突出し量を減少させ
    る第二の案内面が、前記スライド型のスライド移動方向
    外方に向かって、第一の案内面に続いて前記ベース型に
    形成され、前記樹脂成形品が該凹部形成面から離間せし
    められた状態下で、該凹部形成面から突き出された突出
    し部材が引き込まれるようになっている請求項1乃至請
    求項3の何れかに記載の樹脂成形品の成形用金型。
  5. 【請求項5】 前記第二の案内面と前記スライド型が当
    接されて、スライド移動せしめられる前記ベース型のス
    ライド面とが同一の面にて構成されている請求項4に記
    載の樹脂成形品の成形用金型。
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