JP2008284762A - 射出成型体、射出成型用装置、および、その射出成型方法 - Google Patents

射出成型体、射出成型用装置、および、その射出成型方法 Download PDF

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Abstract

【課題】射出成型体を、金型の突き合わせ方向に限定されない方向で型抜きして成型する。
【解決手段】型移動を伴う一対の第一、第二金型6、7同士の突き合わせ部に一次、二次の射出工程において樹脂材を射出してサイドウインカー1を成型する射出成型用装置であって、第二金型7に保持されるサイドウインカー1を、第二金型7に設けられ、第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向(基準線M)に対し、異方向(角度θ)に向けて型抜きする型抜き装置14により型抜きする構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両等に搭載されるフロントランプ、ウインカー(サイドターンランプ)、テールランプ等の射出成型体、射出成型用装置、および、その射出成型方法の技術分野に属するものである。
一般に、この種射出成型体のなかには、車両用に設けられるサイドウインカーやフロントランプ等があり、このものでは、光源(バルブ、発光ダイオード等)が組み込まれる(支持される)ハウジング部に、レンズ部を突き合わせ、該突き合わせ部となる外周部位を一体化することにより構成されている。このような燈体を成型するにあたり、一対の金型を用いた型移動を伴う一次の射出工程により、一次成型体としてレンズ部とハウジング部とを成型し、これらを互いに突き合わせた状態とし、該突き合わせ部に二次の射出工程により樹脂材を射出することで一体化して燈体を成型するようにした、所謂中空体成型方法に基づいて射出成型することが提唱されている。
このようにして射出成型体を成型するものにおいて、該射出成型体をドアミラーに組み込まれるサイドウインカーとする場合では、該サイドウインカーをドアミラーを構成するボディーに一体化する必要がある。そこで、サイドウインカーを構成するハウジング部に外方に突出する取り付け片を一体成型し、該取り付け片に開設された貫通孔を介してボディーの取り付け受け部にビス止めすることにより、サイドウインカーのボディーに対する一体化をするようにしたものが提唱されている。
特開2004−276766号公報
ところで、一次成型体としてハウジング部を成型する場合、一対の第一、第二金型を突き合わせて樹脂材を一次射出することで成型され、該一次射出による一次成型体としてのハウジング部は、一方の金型に保持された状態で他方の金型を反突き合わせ方向に変位させて型抜きし、続いて、ハウジング部を他方の金型に保持されるレンズ部に突き合わせ、樹脂材の二次射出によりこれらを一体化してサイドウインカーとし、その後、サイドウインカーを前記一方の金型に保持する状態で他方の金型を型抜きし、続いて、一方の金型から型抜きしているが、前記従来のものでは、サイドウインカーは、第一、第二金型の突き合わせ方向と同じ方向において一方の金型から型抜きされる構成となっている。このため、ハウジング部から外方に向けて一体成型されるボディー取り付け用の取り付け片は、ハウジング部からの突出方向や取り付け片に開設される貫通孔の孔方向が第一、第二金型の型抜き方向に基づいて規制されている。
これに対し、ドアミラーにサイドウインカーを組み込むもののように、ハウジング部を湾曲形状に成型されるものでは、サイドウインカーをボディーに固定する場合に、ハウジング部とボディーとの形状に応じて取り付け方向(取り付け片の突出方向や貫通孔の孔方向)を多様化することで意匠性の富んだドアミラーとすることができる。しかるに、前記従来のもののように、取り付け片の突出方向や貫通孔の孔方向が、第一、第二金型の型抜き方向による規制を受ける状態で形成された場合では、ボディーへの固定状態が制約され、貫通孔の軸芯方向と、該貫通孔に挿通する螺子の軸芯とをずらさなければならない場合もあり、この場合ではサイドウインカーにガタつきが生じるという問題がある。このように、固定状態に制約があると、ドアミラーの形状に対する設計の自由度が低下して意匠の多様化に対応できず、意匠の向上を妨げることになり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、一対の金型同士の突き合わせ部に樹脂材を射出して成型される射出成型体であって、射出後に一方の金型に保持される射出成型体は、金型同士の突き合わせ方向に対し異方向に型抜きされている射出成型体である。
請求項2の発明は、一対の金型同士の突き合わせ部に樹脂材を射出して射出成型体を成型する射出成型用装置であって、該射出成型用装置は、射出後に射出成型体が保持される一方の金型に、金型同士の突き合わせ方向に対し異方向に出没する型抜き手段が設けられ、射出成型体を異方向に型抜きするように構成されている射出成型用装置である。
請求項3の発明は、一対の金型同士の突き合わせ部に樹脂材を射出して射出成型体を成型する射出成型方法であって、該射出成型方法は、一対の金型同士を突き合わせる突き合わせ工程と、突き合わせ部に樹脂材を射出する射出工程と、射出成型体を一方の金型に保持させた状態で、他方の金型を反突き合わせ方向に相対変位させて金型同士を離間させる第一の型抜き工程と、一方の金型から射出成型体を金型同士の突き合わせ方向とは異方向に型抜きする第二の型抜き工程とにより構成されている射出成型方法である。
請求項1の発明とすることにより、射出成型体の設計の自由度を大きくすることができる。
請求項2、3の発明とすることにより、簡単、かつ、容易に多様な形状のサイドウインカーを成型することができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は本発明の燈体に相当するサイドウインカーであって、左右一対のサイドウインカー1は、図示しない左右一対のドアミラーの下方部位にそれぞれ組み込まれるように設定されている。そして、これらサイドウインカー1は、それぞれレンズ部2と、バルブ3(光源であればよく、例えば発光ダイオードでも実施できる。)が組み込まれるハウジング部(本体部)4とを備えて構成されている。尚、5は、ハウジング部4の内側面4aに形成された反射面5である。そして、各サイドウインカー1は、ハウジング部4の下面から複数の取り付け片4bが外方に向けて突出形成されており、これら取り付け片4bを介してドアミラーに取り付けられる構成となっているが、これら取り付け片4bの突出方向は、図1に示すように、左右一対のものにおいて左右対称状に突出するように構成されている。
前記サイドウインカー1は中空体成型方法に基づいて成型されており、図2において上側に位置する固定型である第一の金型6と、下側に位置する可動型である第二の金型7とを用い、一次の射出工程においてそれぞれ一次成型体として左右一対のレンズ部2と左右一対のハウジング部4とを成型し、これら各一対の一次成型体同士を、上下放光(垂直方向)の移動により互いに突き合わせ、この状態において、レンズ部2とハウジング部4との突き合わせ部のそれぞれの外周部に樹脂材8を射出する二次の射出工程を実施することにより、それぞれレンズ部2とハウジング部4とが一体化された左右一対のサイドウインカー1を一度に射出成型することができるように設定されている。
そして、本発明が実施された第一、第二金型6、7を用いることでサイドウインカー1をドアミラーに組み込む場合に、ドアミラーの形状に対応した状態でドアミラーに確実に取り付け固定することができて、サイドウインカー1付きのドアミラーをガタつきがなく、しかも、高意匠の優れた製品として提供できるように構成されている。
前記可動型である第二金型7は、固定型である第一金型6に対して互いに対向する方向への離接移動(図2において上下方向への移動)と、第一金型6から離間した状態で第一金型6の面に沿う左右方向への移動(平行移動であって、図2において左右方向への移動)とがそれぞれ自在に行えるよう、架台Bに組み込まれている。前記移動機構の詳細については、従来の中空体成型方法に用いる技術をそのまま採用することができ、ここでの説明は省略する。
尚、第一、第二金型の移動は相対的なものでよく、第一金型を可動、第二金型を移動させるように構成してもよく、また、第一、第二金型の両者を移動するように構成することもできる。さらに、金型の移動は、面に沿う方向の移動であれば直線方向の移動に限定されることはなく、軸を中心とする回転移動であってもよい。
そして、上方に位置する固定型である第一金型6には、右端部に位置して左右一対のレンズ部2の外側面を形成するためのレンズ部外側用型面6aが左右対称状に一対形成された第一凹型面6bが固定され、中央部に左右一対のハウジング部4の内側面を形成するためのハウジング部内側用型面6cが左右対称状に一対形成された第一凸型面6dが固定されている。さらに、第一金型6は、左端部に位置して凹部6eが形成され、該凹部6eに下方が開口するターゲット室9が設けられ、該ターゲット室9に、ハウジング部4の内側面4aに反射面5を形成するための成膜装置である例えばマグネトロンスパッタリング装置10の一対が収容(内装)されている。ここで、前記各マグネトロンスパッタリング装置10は、汎用のものが用いられておりここでの詳細な説明は省略するが、真空ポンプP、吸気路11、マグネット12、金属膜となるターゲット13、図示しない不活性ガス供給路等の各種部材装置を備えて構成されている。そして、本実施の形態では、各ターゲット13が直下の方向に対して所定の角度を存するよう、それぞれが左右対称状に傾斜して設けられている。
一方、下方に位置する可動型である第二金型7には、右半部に位置してレンズ部2の内側面を形成するためのレンズ部内側用型面7aが左右対称状に一対形成された第二凸型面7bが固定され、左半部に位置してハウジング部4外側面を形成するためのハウジング部外側用型面7cが左右対称状に一対形成された第二凹型面7dが固定されている。
そして、第二凹型面7dの各ハウジング部外側用型面7cには、ハウジング部4の外方に突出する取り付け片4bを形成するための取り付け片用凹部7eがそれぞれ二つずつ、左右対称となる方向に向けて形成されているが、これら各一対の取り付け片用凹部7eの穴方向は、図3に示すように、第二凹型面7dの左右方向中心位置(ハウジング部外側用型面7cから等間隔位置)において垂直方向(上下方向であって、第一、第二金型6、7の突き合わせ方向)を向く基準線Mに対し、角度θを存して形成されており、これによって、ハウジング部4に形成される取り付け片4bの突出方向は、それぞれ基準線Mに対し角度θを存してするように設定されている。
このため、ハウジング部4(二次射出の工程後ではサイドウインカー1)を第二凹型面7dから型抜きする場合に、ハウジング部4を、第一、第二金型6、7の突き合わせ方向である直上に持ち上げたのでは、取り付け片4bを取り付け片用凹部7eから型抜きさせることはできない。そこで、本実施の形態では、第二金型7に、一対の左右対称状のハウジング部4を、それぞれ基準線Mに対し角度θの方向に型抜きするための型抜き装置14(本発明の型抜き手段に相当する)が設けられている。
前記型抜き装置14は、第二金型7の第二凹型面7d配設部位に設けられており、第二凹型面7dの下方に形成される第一空隙部7fに遊嵌状に内装されるガイド体15を備えて構成されている。ここで、前記第一空隙部7fを構成する上側面は、一対のハウジング部外側用型面4c下方に対向する左右対称状の一対の傾斜面7gに形成されており、これら傾斜面7bの傾斜方向は、各ハウジング部外側用型面4cに形成される取り付け片用凹部7eの穴方向(取り付け片4bの突出方向)にそれぞれ直交する方向に設定されている。
一方、前記ガイド体15は、図2に示すように、下端面15aを底辺とする三角形状に形成されており、左右一対の側面は下方ほど離間する傾斜状のガイド面15bとなり、該ガイド面15bの傾斜方向は、第一空隙部7fの傾斜面7gと同様に、ハウジング部4に形成される取り付け片4bの突出方向に直交する方向を向いて形成されている。
また、第一空隙部7fの下方には第二空隙部7hが形成されており、該第二空隙部7hには、作動ロッド16の基端部16aが、作動ロッド16の軸中心が一対のハウジング部外側用型面7cの左右方向中間部に位置する状態で固定されている。前記作動ロッド16は上下方向に伸縮自在に構成されるが、第一、第二空隙部7f、7hのあいだに形成された貫通孔7iを移動自在に挿通して、先端部16aが第一空隙部7f側に突出し、作動ロッド16の伸縮に伴い西端部16aが第一空隙部7f内において上下変位するように設定されており、該上下変位する先端部16aに、ガイド体15の下端面15aの左右方向中間部位が一体化されている。
そして、作動ロッド16が縮小状態でガイド体15の下端面15aが第一空隙部7fの下端面に近接するガイド体15の下方位置において、各ガイド面15bは、第一空隙部7fの左右の傾斜面7gと平行となる位置関係で、かつ、各傾斜面7gとのあいだに所定間隙を存した状態となっている。前記状態から作動ロッド16が作動して伸長状態となると、ガイド体15は、各ガイド面15bが対向する傾斜面7gに近接する上方位置に変位するように設定されている。
また、ガイド体15の各ガイド面15bには、第一空隙部7fの傾斜面7gとのあいだに位置する状態でそれぞれスライド体17が設けられており、後述するように、ガイド体15が、第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向である上下方向の変位することに伴い、各スライド体17がガイド面15b上をスライド移動するように設定されている。これら各スライド体17には、ガイド面14cに対して直交する方向、即ち、各ハウジング部外側用型面7cに形成される取り付け片用凹部7eの穴方向と同方向に向けて延出する一対のイジェクターピン(本発明のピン体)18の基端部がそれぞれ固定されている。そして、各イジェクターピン18は、各ハウジング部外側用型面7cと第一空隙部7f(傾斜面7g)との間に貫通状に形成された各一対づつのガイド孔7jに移動自在に貫通配設されている。
さらに、各スライド体17には、ロッド状の案内体17aの基端部が、イジェクターピン18と同方向に延出する状態で固定され、第二凹型面7dに形成された案内凹穴7kに移動自在に嵌入するように構成されている。これによって、各スライド体17は、ガイド体17が上下方向の変位をしたときガイド体15とともに上下動することが規制され、上下変位するガイド面15b(傾斜面7g)に沿って相対変位(摺動)することにより、ガイド面15bと傾斜面7gとの間において、各面15b、7gに直交する方向に変位して、イジェクターピン18を基準線Mに対して角度θを存した方向に移動させるように設定されている。
また、前記案内凹穴7kの外周には弾機用凹部7mが形成されており、該弾機用凹部7mに、コイル弾機17bが弾装されている。これによって、スライド体17は、前記コイル弾機17bにより第一空隙部7fの傾斜面7gから離間する方向、即ち、ガイド体15のガイド面15bに押し付けられる方向に向けて付勢され、ガイド体15に弾圧状に一体化するように設定されている。
このように構成された型抜き装置14は、作動ロッド16が縮小状態で、ガイド体15が前記下方位置に位置する状態では、各スライド体17は、第一空隙部7fの傾斜面7gとのあいだに間隙を存した非作用姿勢となっており、この状態において、イジェクターピン18は、各ハウジング部外側用型面7cと第一空隙部7fとの間に形成されたガイド孔7jの孔内に位置しており、この状態で、先端面18aは、各ガイド孔7jの各ハウジング部外側用型面7c側の孔端を塞いで各ハウジング部外側用型面7cの構成部材となるように設定されている。前記状態から作動ロッド16を作動して、作動ロッド16を伸長状態としてガイド体15を上方位置に変位させると、図3の仮想線でに示すように、スライド体17は、前述したように、コイル弾機17bの付勢力に抗してガイド面15bを下方に向けて相対移動(摺動、相対的な下動)して、第一空隙部7fの傾斜面7gに近接する型抜き姿勢となるように設定されている。この状態となると、イジェクターピン18は、先端面18aがハウジング部外側用型面7cから突出して、ハウジング部外側用型面7cに成型されるサイドウインカー1の下面を、基準線Mに対して角度θを存した方向に向けて押し出し、これによって、サイドウインカー1の第二金型7からの型抜きがなされるように設定されている。
一方、前記状態から作動ロッド16を縮小状態としてガイド体17を下方位置に変位させると、スライド体17は、ガイド面15bを上方に向けて相対移動して型抜き姿勢から非作用姿勢に変姿して、イジェクターピン18をガイド孔7j内に没入させ、先端面18aがハウジング部外側用型面7cの構成部材とすることになるが、このとき、スライド体17は、コイル弾機17bの付勢力を受け、かつ、案内体17aによるガイド面15bに沿う下方への移動規制を受けることにより、各ガイド面15bの下方位置への変位に伴い、ガイド面15bの相対的な上動が確実、かつ、円滑になされた状態で非作用姿勢に変姿するように設定されている。
これによって、型抜き装置14は、ガイド体15が第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向の変位をすることにより、イジェクターピン18を前記突き合わせ方向とは異方向となる基準線Mに対して角度θを存した方向に出没する構成であり、イジェクターピン18の突出でサイドウインカー1を第二金型7から型抜きすることができ、イジェクターピン18の没入で第二金型7の型面として機能するように設定されている。
つぎに、サイドウインカー1の製造工程手順について、図2〜8の図面を用いて説明する。
図2は、第一金型6と第二金型7とが離間しているが、第一凹型面6b(一対のレンズ部外側用型面6a)と第一凸型面6d(一対のハウジング部内側用型面6c)に対し、第二凸型面7b(一対のレンズ部内側用型面7a)と第二凹型面7d(一対のハウジング部外側用型面7c)とが互いに対向する位置関係となっている。尚、この状態において、型抜き装置14は、作動ロッド16が縮小状態でガイド体15が下方位置に位置しており、スライド体17が非作用姿勢となって、イジェクターピン先端面18aは、ハウジング部外側用型面7cの構成部材となっている。
前記状態から第二金型7を第一金型6側(上方であって、突き合わせ方向)に移動して、第一凹型面6aと第一凸型面6bとに、第二金型7の第二凸型面7aと第二凹型面7bとを互いに突き合わせ状態とする。そして、前記状態において樹脂材を射出することにより、図4(A)に示すように、一次成型体としての一対のレンズ部2と一対のハウジング部4とをそれぞれ成型する(一次の射出工程)。このとき、各ハウジング部4には、それぞれ一対の取り付け片4bとともに、イジェクターピン先端面18aを型面とする一対の下方突起4cが一体成型されている。
前記状態から、第二金型7は、図4(B)に示すように、第一金型6から離間する方向(下方であって、反突き合わせ方向)に移動して、第一の型抜き工程を実施するが、このとき、レンズ部2は第一の型抜きにより第二金型7から抜け出して第一金型6側に支持された状態となり、ハウジング部4は第一の型抜きにより第一金型6から抜け出して第二金型7側に支持された状態となるように型設計されている。
そして、前記状態から、第二金型8を左方に移動し、図5(A)に示すように、第一金型6のマグネットロンスパッタリング装置10に対してハウジング部4が対向する位置関係とする。続いて、図5(B)に示すように、第二金型7を第一金型6に近接する方向(上方)に移動し、第一金型6のターゲット室9と第二金型7の第二凹型面7b上端面とを突き合わせ、ハウジング部内側面4aに反射面5を形成(成膜)する。
そして、前記成膜工程が終了すると、内側面4aに反射面5が形成されたハウジング部4を支持する第二金型7を第一金型6から離間する方向(反突き合わせ方向)に移動させ、さらに、第二金型7を右方に移動させる。そして、図6(A)に示すように、第二金型7に支持されている一対のハウジング部4と、第一金型6支持されている一次成型体としての一対のレンズ部2とが対向する位置関係となるようにする。この状態において、一対のハウジング部4に対してそれぞれバルブ3を組み込み、さらに、図6(B)に示すように、第二金型7を第一金型6側に近接する方向(上方)に移動させ、これら第一、第二金型6、7同士を突き合わせて一対のレンズ部2と一対のハウジング部4とが突き合わされた状態とし、該突き合わせ部の外周縁部に、樹脂材8を射出(二次の射出工程)することで、レンズ部2とハウジング部4とが一体化(接着)されて一対のサイドウインカー1を成型する。ここで、本実施の形態では、二次の射出工程におい、各サイドウインカー1を一体化する樹脂材8は、第一金型6に配された一箇所の射出ノズル19から射出されるように構成され、このため、一体化された一対のサイドウインカー1同士はランナー8aにより連結された状態となっている。
前記状態から、図7(A)に示すように、第二金型7を第一金型6から離間させる(下方移動する)。この状態において、図7(B)に示すように一対のサイドウインカー1を連結するランナー8aを切断具20により切断する。続いて、第二金型7に支持されているサイドウインカー1を第二金型7から型抜きするが、このとき、型抜き装置14の作動ロッド16を作動することにより、サイドウインカー1を第二金型7から型抜きする第二の型抜き工程を実施するが、該第二の型抜き校庭におけるサイドウインカー1の型抜き方向は、第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向に対して異方向、前述したように、基準線Mに対して角度θとなる方向に型抜きされるように設定されている。つまり、型抜き装置16の作動ロッド16を伸長姿勢とし、ガイド体15を上方位置に変位させて、スライド体17をガイド面15bに沿って相対下動させて型抜き姿勢とし、イジェクターピン18を基準線Mに対して角度θとなる方向に突出することにより、イジェクターピン先端面18aを型面として形成されたサイドウインカー1の下面の下方突起4cが前記方向に押しやられ、各ハウジング部外側用型面7cに保持されたサイドウインカー1がそれぞれ基準線Mに対して角度θの方向に型抜きされるように設定されている。
このように、イジェクターピン18は、スライド体17の非作用姿勢においてはハウジング部4の射出成型における型面として機能し、スライド体17が非作用姿勢から型抜き姿勢に変姿することにより、各ハウジング部外側用型面7cに保持されるハウジング部4を取り付け片4bに沿って押し出して、取り付け片4bの形状を損なうことなく、円滑、かつ、容易に型抜きする型抜き装置14として機能するように構成されている。
そして、この後、作動ロッド16を縮小状態になるよう作動し、スライド体17を非作用姿勢としてイジェクターピン18をガイド孔7j内に没入させて、先端面18aがハウジング部外側用型面7cの構成部材となるようにし、第二金型7を右方に移動させることにより、レンズ部2とハウジング4とを一次射出する状態となり、以降、この工程を繰り返すことにより、順次サイドウインカー1が成型されるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、射出により成型された射出成型体としてのサイドウインカー1は、第二金型7に保持された状態で成型されるが、該第二金型7から型抜きされる場合では、第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向である垂直方向とは異なり、垂直方向の基準線Mに対し角度θを存した角度に型抜きされるので、ハウジング部4に形成される取り付け片4bの突出方向を基準線Mに対し角度θとすることができ、型抜き方向が第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向に規制されることがなく、射出成型体の設計の自由度を大きくすることができる。
そして、射出成型体をサイドウインカー1としたとき、サイドウインカー1の取り付け片4bの突出方向を、第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向とは異方向にすることができるので、ドアミラーへの組み込み方向の自由度が大きくなり、意匠性の一層優れたドアミラーを形成することができる。
しかも、このものでは、第二金型7に型抜き装置14が設けられており、該型抜き装置14の作動ロッド16を作動することにより、イジェクターピン18がハウジング部外側用型面7cから出没して、サイドウインカー1を基準線Mに対して角度θの方向に型抜きするので、中空体成型方法の金型に型抜き装置14による型抜き工程を組み込むことができて、簡単、かつ、容易に多様な形状のサイドウインカー1を成型することができる。
そして、サイドウインカー1を第一、第二金型6、7同士の突き合わせ方向とは異方向に型抜きするためのイジェクターピン18は、スライド体17の非作用姿勢では、ハウジング部外側用型面7cの構成部材となり、スライド体17の型抜き姿勢でハウジング部外側用型面7cから突出してサイドウインカー1を型抜きする構成としたので、型抜き装置14が中空体成型方法における成型工程で邪魔になることがない。
サイドウインカーの断面図である。 サイドウインカーの成型手順を説明する概略図である。 型抜き装置を説明する断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれサイドウインカーの成型手順を説明する概略図である。 図5(A)、(B)はそれぞれサイドウインカーの成型手順を説明する概略図である。 図6(A)、(B)はそれぞれサイドウインカーの成型手順を説明する概略図である。 図7(A)、(B)はそれぞれサイドウインカーの成型手順を説明する概略図である。 サイドウインカーの成型手順を説明する概略図である。
符号の説明
1 サイドウインカー
2 レンズ部
2a 内側面
3 バルブ
3b 先端部
3c 基端側部位
4 ハウジング部
4a 内側面
5 反射面
6 第一金型
7 第二金型
14 型抜き装置
15 ガイド体
16 作動ロッド
17 スライド体
18 イジェクターピン

Claims (3)

  1. 一対の金型同士の突き合わせ部に樹脂材を射出して成型される射出成型体であって、射出後に一方の金型に保持される射出成型体は、金型同士の突き合わせ方向に対し異方向に型抜きされている射出成型体。
  2. 一対の金型同士の突き合わせ部に樹脂材を射出して射出成型体を成型する射出成型用装置であって、該射出成型用装置は、射出後に射出成型体が保持される一方の金型に、金型同士の突き合わせ方向に対し異方向に出没する型抜き手段が設けられ、射出成型体を異方向に型抜きするように構成されている射出成型用装置。
  3. 一対の金型同士の突き合わせ部に樹脂材を射出して射出成型体を成型する射出成型方法であって、該射出成型方法は、一対の金型同士を突き合わせる突き合わせ工程と、突き合わせ部に樹脂材を射出する射出工程と、射出成型体を一方の金型に保持させた状態で、他方の金型を反突き合わせ方向に相対変位させて金型同士を離間させる第一の型抜き工程と、一方の金型から射出成型体を金型同士の突き合わせ方向とは異方向に型抜きする第二の型抜き工程とにより構成されている射出成型方法。
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