JP2008265006A - 射出成形体、射出成形用金型、および、その射出成形方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一、第二金型7、8を、対向方向の移動と面方向に沿う移動とが行われるよう構成し、それぞれの第一、第二金型7、8に支持される一対の一次成形体としてのレンズ体2とハウジング体4とに、第二、第一金型8、7にそれぞれ設けた鏡状面形成装置14、10を突き合わせ、それぞれの内側面2a、4aに第一、第二鏡状面5、6を形成した後、レンズ体2とハウジング体4とを突き合わせ、該突き合わせ部に樹脂材9を二次射出することでサイドウインカー1を成形する構成とする。
【選択図】図4
Description
これに対処する手段の一つとして、レンズ体の内側面を、入射する光の一部を反射し、一部を透過する所謂ハーフミラー面にすることが考えられるが、このようにするには、レンズ体の本体部側の面にもハーフミラー面(鏡状面)を形成する工程が必要となり、前記従来の方法を用いた場合では、レンズ体と本体部との何れか一方に鏡状面を形成することはできるが、両者に鏡状面を形成することはできず、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、一方の一次成形体の鏡状面は反射面であり、他方の一次成形体の鏡状面は入射した光の一部を反射し一部を透光するハーフミラー面である請求項1に記載の射出成形体である。
請求項3の発明は、金型同士の対向方向の移動と面方向に沿う移動とが行われる第一、第二金型を用い、それぞれの金型に支持される一対の一次成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ部に二次射出を施して一次成形体同士が一体化した射出成形体を構成するにあたり、前記第一、第二金型には、一次成形体同士の対向面に鏡状面をそれぞれ形成するための鏡状面形成手段がそれぞれ設けられている射出成形用金型である。
請求項4の発明は、金型同士の対向方向の移動と面方向に沿う移動とが行われる第一、第二金型を用いて射出成形体を形成するにあたり、両金型に形成される成形体用の型面同士を突き合わせる第一の突き合わせ工程と、一次成形体を成形する一次射出工程と、一対の一次成形体をそれぞれの金型から脱型する離型工程と、前記第一、第二金型にそれぞれ支持される一次成形体を、それぞれの金型に形成された鏡状面形成手段に対向するよう突き合わせる第二の突き合わせ工程と、鏡状面形成手段によりそれぞれの一次成形体に鏡状面を形成する鏡状面形成工程とを備えて構成されている射出成形体の射出成形方法である。
請求項2の発明とすることにより、点灯時では高い視認効果を得られる射出成形体でありながら、非点灯時では光源を目視することができず、意匠性のよい射出成形体とすることができる。
請求項3、4の発明とすることにより、高い意匠の射出成形体を成形するにあたり、作業性よく、しかも、歩留まりよく成形することができる。
図面において、1は射出成形体としてのサイドウインカー(ランプ)であって、該サイドウインカー1は、レンズ体2と、アンバー色のバルブ3(光源であればよく、例えば発光ダイオードでも実施できる。)が組み込まれるハウジング体(本体部)4とを備えて構成されている。尚、3aはバルブ3から伸長する端子である。
そして、本発明が実施された第一、第二金型7、8を用いることで、中空体成形方法に基づくサイドウインカー1の成形過程で、レンズ体2とハウジング体4との内側面2a、4aにそれぞれ第一、第二鏡状面5、6を形成できるように構成されている。即ち、第一、第二金型7、8に予め鏡状面形成手段をそれぞれ組み込み、レンズ体2とハウジング体4とを一次成形体として成形した後、レンズ体2とハウジング体4とをそれぞれ第一、第二金型7、8にそれぞれ支持したままの状態で、レンズ体2とハウジング体4との内側面2a、4aに第一、第二鏡状面5、6を形成し、その後、レンズ体2とハウジング体4とを突き合わせて樹脂材9を二次射出するように構成されている。
尚、前記固定側鏡状面形成装置10は、真空ポンプP、吸気路11、マグネット12、ターゲット13等の各種部材装置を用いて構成されている。
一方、第一金型7の下方に位置する第二金型8は、左端部にサイドウインカー1のハウジング体4外側面を形成するための第二凹型面8aが形成され、中央部に、レンズ体2の内側面を形成するための第二凸型面8bが形成されている。さらに、第二金型8は、右端部に位置してレンズ体2の内側面2aに第一鏡状面5を形成するための鏡状面形成手段に相当する可動側鏡状面形成装置14が収容される凹溝状の装置収容部8cが形成されている。ここで、前記可動側鏡状面形成装置14は、固定側鏡状面形成装置10と基本構成は同様であり、ハーフミラー面を形成するための装置として公知のものが採用されている。
図2は、第一金型7の第一凹型面7aと第一凸型面7bとに、第二金型8の第二凸型面8bと第二凹型面8aとが突き合わされた状態(第一の突き合わせ工程)を示しており、この状態で樹脂材を射出することにより、一次成形体としてのレンズ体2とハウジング体4とが成形される(一次射出工程)。このとき、第一、第二金型7、8に組込まれた固定側、可動側鏡状面形成装置10、14は、両者ともに第二、第一金型8、7の各型面8a、8b、7a、7bとは位置ズレした状態となっていて、作動することはない。
そして、前記状態から、第二金型8が左方に移動することにより、第一金型7側の固定側鏡状面形成装置10が第二金型8側に支持されているハウジング体4に対向し、第二金型8側の可動側鏡状面形成装置14が第一金型7側に支持されているレンズ体2に対向させる。続いて、第二金型8を第一金型7に近接する方向に移動することにより、第一、第二金型7、8同士が突き合わせられた状態となり(第二の突き合わせ工程)、この状態において、固定側、可動側鏡状面形成装置10、14を作動させることにより、ハウジング体4の内側面4aに第二鏡状面(ハーフミラー面)6が形成され、レンズ体2の内側面2cに第一鏡状面(反射面)5が形成される(鏡状面形成工程)。
尚、ハウジング体4は、固定側鏡状面形成装置10により第二鏡状面6を形成したくない部位としてサイドウインカー1のバルブ3や端子3aが挿入する挿入部4bが形成されており、第二の突き合わせ工程を実施する前の段階で、前記挿入部4bにマスキング部材15が組み込まれている。
このように成形されたサイドウインカー1は、第二金型8を第一金型7から離間させた状態で取り出されるが、この後、第二金型8を右方に移動させることにより、レンズ体2とハウジング4とを一次射出する状態となり、以降、この工程を繰り返すことにより、順次サイドウインカー1が成形されるように構成されている。
2 レンズ体
2a 内側面
3 バルブ
4 ハウジング体
4a 内側面
5 第一鏡状面
6 第二鏡状面
7 第一金型
8 第二金型
9 樹脂材
10 固定側鏡状面形成装置
14 可動側鏡状面形成装置
Claims (4)
- 金型同士の対向方向の移動と面方向に沿う移動とが行われる第一、第二金型を用い、それぞれの金型に支持される一対の一次成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ部に二次射出を施して一次成形体同士を一体化した射出成形体を構成するにあたり、前記一次成形体同士の対向面には鏡状面がそれぞれ形成されている射出成形体。
- 一方の一次成形体の鏡状面は反射面であり、他方の一次成形体の鏡状面は入射した光の一部を反射し一部を透光するハーフミラー面である請求項1に記載の射出成形体。
- 金型同士の対向方向の移動と面方向に沿う移動とが行われる第一、第二金型を用い、それぞれの金型に支持される一対の一次成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ部に二次射出を施して一次成形体同士が一体化した射出成形体を構成するにあたり、前記第一、第二金型には、一次成形体同士の対向面に鏡状面をそれぞれ形成するための鏡状面形成手段がそれぞれ設けられている射出成形用金型。
- 金型同士の対向方向の移動と面方向に沿う移動とが行われる第一、第二金型を用いて射出成形体を形成するにあたり、両金型に形成される成形体用の型面同士を突き合わせる第一の突き合わせ工程と、一次成形体を成形する一次射出工程と、一対の一次成形体をそれぞれの金型から脱型する離型工程と、前記第一、第二金型にそれぞれ支持される一次成形体を、それぞれの金型に形成された鏡状面形成手段に対向するよう突き合わせる第二の突き合わせ工程と、鏡状面形成手段によりそれぞれの一次成形体に鏡状面を形成する鏡状面形成工程とを備えて構成されている射出成形体の射出成形方法。
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JP2007106964A JP2008265006A (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 射出成形体、射出成形用金型、および、その射出成形方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105029970A (zh) * | 2015-07-01 | 2015-11-11 | 宁波市鄞州剑均机械科技有限公司 | 花盆支架手柄及用于制造该花盆支架手柄的注塑模具 |
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