JP4891097B2 - 射出成形体、射出成形体の製造方法および射出成形体製造用金型 - Google Patents
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ところでこのものにおいてレンズ部とハウジングとを突合せ部にコーナー状の射出スペースを形成し、ここに樹脂材を二次射出する場合、二次射出した樹脂材が一次射出したレンズ部外面と金型内面とのあいだに浸入する惧れがあり、そこで二次射出する際に、レンズ部外端縁(コーナー部)よりも内側に金型端縁(コーナー部)が位置するように位置ずれさせ、これによって二次射出された樹脂材がレンズ部外面に流れ込まないようにしたものが知られている(例えば特許文献1)。
さらには、中空状成形体がフロントランプやテールランプのように大型になると、一次射出した成形体の外周縁部が熱収縮により収縮して成形体外周面が金型内面から離間して隙間を生じるが、この隙間に二次射出して前記段差をなくすことが提唱されるが、前記隙間は、成形環境や中空状成形体の形状によって均一ではなくバラツキがあり、この隙間に二次射出をしたときに製品間にバラツキが生じ、精度の低下を招くという問題もあり、ここにも本発明が解決しようとする課題がある。
請求項2の発明は、両半割り成形体同士を突き合わせた場合の一方の半割り成形体の外周縁部の内方への引き寄せ偏倚は、突き合わせ面に形成される凹凸嵌合部を相互に位置ズレして形成することでなされることを特徴とする請求項1記載の射出成形体の製造方法である。
請求項3の発明は、内方に引き寄せ偏倚される一方の半割り成形体のガラス転移点は、内方に引き寄せる他方の半割り成形体のガラス転移点以下であることを特徴とする請求項2記載の射出成形体の製造方法である。
請求項4の発明は、一次の射出工程で成形した半割り成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ面に樹脂材を二次射出して一体化して製造される中空状の射出成形体であって、前記一方の半割り成形体と他方の半割り成形体とのあいだには、両半割り成形体同士を突き合わせた場合に、一方の半割り成形体の外周縁部を内方に引き寄せ偏倚させる偏倚手段が設けられていて、一方の半割り成形体の外周面と金型内面とのあいだに、二次射出スペースと繋がる延長スペースが形成され、該延長スペースにまで二次射出されていることを特徴とする射出成形体である。
請求項5の発明は、半割りされた半割り成形体の一対を一次の射出工程で成形した後、これら半割り成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ面に樹脂材を二次射出して一体化して中空状の射出成形体を製造するための金型であって、該金型には、一次射出で成形された両半割り成形体同士を突き合わせた場合に、一方の半割り成形体の外周縁部を内方に引き寄せ偏寄するための型面を形成して、該一方の半割り成形体の外周縁部と該外周縁部を成形するための型面とのあいだに、二次射出スペースと繋がって二次射出される延長スペースが形成されるようにしたことを特徴とする射出成形体製造用金型である。
請求項2の発明とすることにより、前記一次射出において、成形体の凹凸嵌合部を相互に位置ズレさせて成形体を形成することで、嵌合する際に一方の成形体を他方の成形体によって内方に偏倚させることができる。
請求項3の発明とすることにより、一次射出で成形された内方に偏倚する一方の成形体のガラス転移点は、他方の成形体のガラス転移点以下であるため、容易に偏倚させることができる。
請求項4の発明とすることにより、偏倚手段を設けることで内方への偏倚を保証することができる。
請求項5の発明とすることにより、偏倚を考慮した金型としているため、延長スペースの大きさを一定なものとすることができる。
この場合において、レンズ部2のテーパ面部2f、嵌合凹部2hを形成するための第一金型Xの型面Xc、Xdと、ハウジング4の嵌合凸部4e、テーパ面部4fを形成するための第二金型Yの型面Yc、Ydとは、後述するように二次射出して一体化するためレンズ部2とハウジング4とを突き合わせた場合に、レンズ部2側のテーパ面部2f、嵌合凹部2hが、ハウジング4側の嵌合凸部4e、テーパ面部4fに対して外側に位置ズレ(偏倚)するように設定しており、これによって前記突き合わせた場合に、レンズ部嵌合凹部2hがハウジング側嵌合凸部4eによって内方に向けて強制的に引き寄せられて偏倚してテーパ面部2f、4f同士が当接し、これによってレンズ部外周面2cと金型Yの内面YaとのあいだにスペースSが形成されるようになっている。
このとき、一次射出において、レンズ部嵌合凹部2hとハウジング嵌合凸部4eとは、相互に位置ズレさせて形成されているため、レンズ部2とハウジング4とを突き合わせた時に、レンズ部嵌合凹部2hを強制的に内方に偏倚させることができ、また、レンズ部2のガラス転移点は、ハウジング4のガラス転移点以下であるため、容易に偏倚させることができる。一次成形体にこのような偏倚手段を設けることで内方への偏倚を保証することができる。さらに、該一次成形体を形成する金型は、偏倚を考慮した金型としているため、延長スペースの大きさを一定なものとすることができる。
2c レンズ外周面
2g 開口端縁部
2h 嵌合凹部
4 ハウジング
4e 嵌合凸部
5 二次射出された樹脂材
S スペース(延長スペース)
Claims (5)
- 半割りされた半割り成形体の一対を一次の射出工程で成形した後、これら半割り成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ面に樹脂材を二次射出して一体化して中空状の射出成形体を製造するにあたり、前記一方の半割り成形体と他方の半割り成形体とのあいだには、両半割り成形体同士を突き合わせた場合に、一方の半割り成形体の外周縁部を内方に引き寄せ偏倚させて、一方の半割り成形体の外周面と金型内面とのあいだに、二次射出スペースと繋がる延長スペースを形成し、該延長スペースにまで二次射出をするようにしたことを特徴とする射出成形体の製造方法。
- 両半割り成形体同士を突き合わせた場合の一方の半割り成形体の外周縁部の内方への引き寄せ偏倚は、突き合わせ面に形成される凹凸嵌合部を相互に位置ズレして形成することでなされることを特徴とする請求項1記載の射出成形体の製造方法。
- 内方に引き寄せ偏倚される一方の半割り成形体のガラス転移点は、内方に引き寄せる他方の半割り成形体のガラス転移点以下であることを特徴とする請求項2記載の射出成形体の製造方法。
- 一次の射出工程で成形した半割り成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ面に樹脂材を二次射出して一体化して製造される中空状の射出成形体であって、前記一方の半割り成形体と他方の半割り成形体とのあいだには、両半割り成形体同士を突き合わせた場合に、一方の半割り成形体の外周縁部を内方に引き寄せ偏倚させる偏倚手段が設けられていて、一方の半割り成形体の外周面と金型内面とのあいだに、二次射出スペースと繋がる延長スペースが形成され、該延長スペースにまで二次射出されていることを特徴とする射出成形体。
- 半割りされた半割り成形体の一対を一次の射出工程で成形した後、これら半割り成形体同士を突き合わせ、該突き合わせ面に樹脂材を二次射出して一体化して中空状の射出成形体を製造するための金型であって、該金型には、一次射出で成形された両半割り成形体同士を突き合わせた場合に、一方の半割り成形体の外周縁部を内方に引き寄せ偏寄するための型面を形成して、該一方の半割り成形体の外周縁部と該外周縁部を成形するための型面とのあいだに、二次射出スペースと繋がって二次射出される延長スペースが形成されるようにしたことを特徴とする射出成形体製造用金型。
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