JP4666672B2 - 射出成形体およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ボディに取付けられるサイドウインカー等の各種の射出成形体の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来技術】
一般に、この種射出成形体の例として、車両の折曲方向がボディ側面からも視認できるよう設けられるランプ、具体的にはサイドウインカーがあげられる。そしてこのサイドウインカーは、レンズ部と、電球が組み込まれるハウジングとをそれぞれ型成形し、これらを突き合わせて一体化形成することになるが、このようなものの製造方法として、ダイスライドインジェクション法が知られている。この方法は、例えば、特公平2−38377号公報、特開平11−179754号公報、特開平11−162210号公報、特開平11−250702号公報等に記載されるように、可動型と固定型を上下方向に対向配設した状態で各一次製品をそれぞれ型成形(一次成形)した後、可動型をスライド移動して両一次製品同志を突き合わせ、この突き合わせ面部の外周に形成した凹溝に樹脂材を二次射出して中空状の二次製品を型成形(二次成形)するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこれら従来のものは、二次射出される樹脂材の表面が、一次製品の表面に対してフラット面になるように設定されている。つまり、図10に示すように、二次射出される領域には、金型に入った状態の一次製品101、102の表面とフラット面になるよう金型が型合せされ、この状態で二次射出されることになる。ところがこのものでは、二次射出する際の射出圧を受けて樹脂材103が金型と一次製品101、102とのあいだに浸入し、これによって、二次射出された樹脂材103が一次製品101、102の表面に付着した状態104になるという問題がある。
そして特にこの二次射出する際の樹脂材の浸入は、ダイスライドインジェクション方式のように一次製品を型抜きすることなく連続的に二次射出するものでは、一次製品が完全にキュア(硬化)していないこともあって、二次射出時の射出圧を受けて容易に行われてしまうことになる。そしてこの二次射出の樹脂材の浸入は、一次射出する樹脂材と二次射出する樹脂材とが、異色のもの、あるいは異材のもののように互いに異質のものであるときには、一次製品の表面に二次射出された樹脂材が付着された状態となって外観を損なうという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、半割り状の第一、第二の一次製品をそれぞれ一次射出で成形した後、該第一、第二の一次製品同志の外周縁部を上下に接触して突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出することで一次製品同志が一体化された二次製品として成形される中空状の射出成形体において、第一の一次製品は、下方が開口した椀形状をし、かつ、該第一の一次製品の外周縁下面に水平状の接触水平面部が形成され、第二の一次製品は、上方が開口した凹孔形状をし、かつ、該凹孔周壁上面部にフランジ部が形成され、該フランジ部に、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部に接触する接触水平面部と接触起立面部とが前記コーナー部とは逆形状に形成されるものとし、互いに接触する第一の一次製品の内周面と、該内周面に接触する接触起立面部とを内側ほど高位となる傾斜面とする一方、フランジ部の接触起立面部に対向する下面に二次射出をする際に型押さえされる凹溝を形成し、該凹溝の二次射出される側の溝側面を、溝開口側ほど外周側に拡開する傾斜状の押圧面部とし、第一の一次製品の接触水平面部の外径側部位と第二の一次製品の接触水平面部の外周端面となる外端面部とに二次射出される射出圧を受けて、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部と、第二の一次製品の接触水平面部と接触起立面部とが密接触するように構成したことを特徴とする射出成形体である。
そしてこのようにすることにより、第一の一次製品と第二の一次製品との突合せ部が密接触状態となって、強度、安定性に優れたものとなるうえ、成形された射出成形体の外観が損なわれることがない。
請求項2の発明は、請求項1において、二次射出される樹脂材の射出領域が、第一の一次製品の外周面外端縁に対して凹陥状になるよう設定されていることを特徴とする射出成形体である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、押圧面部は、傾斜角度を調整することで二次射出圧による押圧力が調整されるものであることを特徴とする射出成形体である。
請求項4の発明は、半割り状の第一、第二の一次製品をそれぞれ一次射出で成形した後、該第一、第二の一次製品同志の外周縁部を上下に接触して突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出することで一次製品同志が一体化された二次製品として成形される中空状の射出成形体を成形するにあたり、第一の一次製品は、下方が開口した椀形状をし、かつ、該第一の一次製品の外周縁下面に水平状の接触水平面部が形成され、第二の一次製品は、上方が開口した凹孔形状をし、かつ、該凹孔周壁上面部にフランジ部が形成され、該フランジ部に、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部に接触する接触水平面部と接触起立面部とが前記コーナー部とは逆形状に形成されるものとし、互いに接触する第一の一次製品の内周面と、該内周面に接触する接触起立面部とを内側ほど高位となる傾斜面とする一方、フランジ部の接触起立面部に対向する下面に二次射出をする際に型押さえされる凹溝を形成し、該凹溝の二次射出される側の溝側面を、溝開口側ほど外周側に拡開する傾斜状の押圧面部として、前記二次射出において、第一の一次製品の接触水平面部の外径側部位と第二の一次製品の接触水平面部の外周端面となる外端面部とに二次射出される射出圧により、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部と、第二の一次製品の接触水平面部と接触起立面部とが密接触するようにしたことを特徴とする射出成形体の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図面において、1はサイドウインカーであって、該サイドウインカー1は、レンズ部2と、電球3が組み込まれるハウジング4とで構成されるが、レンズ部2、ハウジング4は半割り製品である一次製品として固定型、可動型でそれぞれ成形された後、可動型をスライド移動させて両一次製品同士を突き合わせた後、後述するように該突き合わせ面部に樹脂材5を二次射出して一体成形される従来から知られたダイスライドインジェクション方式により成形されるもので、その詳細については省略する。
【0006】
前記一次の射出成形で形成されるレンズ部2は椀形状になっており、前後方向を向いた開口端縁部には、水平状となった接触水平面部2aが形成され、該接触水平面部2aの外周縁からハウジング4側に向けて段差状に突出する段差面部2b、該段差面部2bの先端縁から水平状になってレンズ部2の外周面2cに続く突出水平面部2dが順次形成されている。また前記接触水平面部2aの内側には、椀状となったレンズ部内周面2eに続く状態でレンズ部底側ほど中央よりに傾斜するテーパ面部2fがさらに形成されている。因みに、レンズ部2を構成する材料は、ポリカルボネート樹脂である。
【0007】
一方、一次射出成形で形成されるハウジング4は、電球(バルブ)3が取付けられるソケット部4aと、該ソケット部4aの外周縁から水平方向(左右方向)フランジ状に突出するフランジ部4bとで一体形成されるが、該フランジ部4bの端縁部は、前記接触水平面部2aの内径側半部に接触する接触水平面部4cと、前記段差面2dから離間する状態で接触水平面部4cの外周端面となる外端面部4dとが形成されている。さらにフランジ部4bには、前記レンズ部2の内周中空面部に嵌合する嵌合凸部4eが形成されるが、該嵌合凸部4eの外周縁には、前記テーパ面部2fと対向するよう傾斜状になったテーパ面部(接触起立面部)4fが形成されている。因みに、ハウジング4の材料はアクリル樹脂である。
【0008】
そしてサイドウインカー1は、前記一次製品として射出成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライドによって突き合わせ対向せしめることになるが、このとき、ハウジング嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面部に嵌合する。そしてこの場合に、テーパー面部2f、4f同士が接触対向する状態となって接触水平面部2a、4c同士が突合されることになり、この突き合わせ状態で、さらに樹脂材5を二次射出してサイドウインカー1のボディが成形されるが、樹脂材5は、フランジ部4bの裏面4g、並びにレンズ部外周面2cとそれぞれ略面一状になるよう型で形成された帯状の空間に射出され、これによって二次樹脂材5は、前記接触水平面部2aのハウジング側外端面部4d位置より外側部、断面部2b、突出水平面部2d、そしてハウジング側外端面部4dに接着するようにして肉盛りされる設定になっており、このようにして一次製品であるレンズ部2とハウジング4とは、二次製品であるサイドウインカー1となったときの略L形となったコーナー部位で面接触状に突き合わされる設定になっている。因みに、本実施の形態では、二次射出される樹脂材5は、レンズ部2とは色、材質が異なるが、ハウジング4とは色、材質とも同じアクリル樹脂を採用している。
【0009】
さらにこのものでは、サイドウインカー1は楕円形状をしており、そして、車両ボディBに穿設された取付け孔6にハウジング4を嵌合組み込みすることになるが、フランジ部裏面4gの長径方向一側には、取り付け孔6に係止するための係止溝4hが形成され、他側には弾性を有する係止脚4iが形成されている。そしてサイドウインカー1は、係止脚4iを中心側に弾性変形させるようにして取付け孔6に無理嵌合し、係止溝4hが取付け孔6の孔縁に達した段階で係止脚4iを一部弾性復帰させることで係止溝4hに取付け孔6の内周縁が嵌合することになって簡単な弾性取付けができるようになっているが、フランジ部4bの嵌合凸部4eに対向する裏面(外面)には、前記係止溝4h、係止脚4iに対応する部分を除いて凹溝4jが形成されている。
【0010】
次に、図7を用いて一次射出、二次射出する場合のダイスライドインジェクション方式に基づく金型の型合わせ状態について詳細に説明する。Xを固定側である第一金型、Yを可動側である第二金型と仮定した場合に、まず、一次射出する際の型合わせ状態であるが、ハウジング4側において、第一金型Xには、フランジ部4bの裏面4g、凹溝4jの溝面等に対応する各型面と共に、二次射出する樹脂材5の射出領域の一面、つまりフランジ部裏面4gとフラットになる型面Xa等の型面が形成されている。一方、第二金型Yには、フランジ部4bの接触水平面部4c、外端面部4d、嵌合凸部4eの表面、テーパ面部4f等に対応する型面が形成されている。
これに対し、レンズ部2側において、第一金型Xには、レンズ部内周面2e、テーパ面部2f、接触水平面部2a、段差面部2bの各面、並びに突出水平面部2dのレンズ外周面2cと突出水平面部2dとで形成されるコーナー部(レンズ表面2cの外端縁)2gよりレンズ内周面2e側にAだけ偏倚して凹陥状となる位置の面Xb等の面に対応する型面が形成されている。一方、第二金型Yには、レンズ外周面2c、前記コーナー部2g位置よりも内嵌して型面Xbに突き当たり、二次射出する際の樹脂材領域の外面となる型面Ya等の型面が形成されている。そしてこの型合わせ状態で一次の射出が実行され、レンズ部2、ハウジング4が一次製品として型成形される。
【0011】
この一次の射出成形が実行されると、レンズ部2側では第一金型Xが脱型され、ハウジング4側では二次金型Yが脱型され、次いでレンズ部2、ハウジング4とが突き合うように型移動がなされ、型合わせされる。そしてこの型合わせ状態で樹脂材5が二次射出されることになるが、この二次射出の領域は、前述したように第二金型Yの二次射出領域の外面となる型面Yaがレンズ外周面2cと突出水平面部2dとのコーナー部2gに対して凹陥状になっているものとして設定され、この状態で二次射出されることになり、これによって二次射出される樹脂材5は、第二金型Yとレンズ部2との隙間に侵入したとしても、せいぜいコーナー部2gまでで食い止められることになって、該コーナー部2gを越えてレンズ部表面(外周面)2cにまで達してしまうことを回避できるようになっている。
【0012】
ところで本実施の形態の凹溝4jは、樹脂材5が二次射出される側の溝側面(図6、7の左側の溝側面)は、溝開口端側ほど溝幅が幅広になった略V溝形状をしていて第一金型Xとはテーパ状の面接当する押圧面部4mとなっている。つまり、嵌合凸部4eの嵌合方向に対して角度αだけ外周側に拡開したテーパ面で接触するようになっていて押圧面部4mに構成されている。そして前記二次射出の射出圧を受けた場合に、フランジ部4bは、第一金型Xとのテーパ状の接当面(押圧面部4m)を滑って嵌合凸部4e側に押圧する力を受けることになって、テーパー面部2f、4f同志、接触水平面部2a、4c同志の密接触が果せるように設定されている。
【0013】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、二次製品として完成されるサイドウインカー1は、前述したように一次成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライド方式により突き合わされた状態で二次射出されることになるが、その突き合わせ部が、図5、6において、略上下方向を向くレンズ部2の開口端縁部と略左右方向を向くハウジング4のフランジ部端縁部とであるから、二次樹脂材5を射出した場合の射出圧のうち、上下方向を向くものはレンズ部開口端縁部で受け、左右方向を向くものはハウジングフランジ部4bで受けることになる。つまり、レンズ部開口端縁部は上下方向に幅があり、またフランジ部4bは左右方向に幅がある面板構造となって射出圧を受けることになるから、肉厚方向に射出圧が働いた場合のように射出圧により変形してしまうことを防止できることになる。この結果、従来のようにサイドウインカーの外周縁部からフランジ状に突出したり、肉厚にしたりして二次射出圧を受ける必要がなく、外観的に優れながら、変形のない二次射出ができることになる。
【0014】
そしてこのものでは、樹脂材5を二次射出する際の射出領域の外面が、レンズ部2側についてはその表面2cの外端縁、つまりコーナー部2gに対して長さAだけ凹陥状になるよう第二金型Yの型面Yaにより設定されており、この結果、二次射出の射出圧を受けて樹脂材5が第二金型Yとレンズ部2とのあいだに浸入しようとしたときに、該浸入しようとする樹脂材は、せいぜい第二金型Yと突出水平面部2dとのあいだまでとなって、コーナー部2gを越えてレンズ部表面2cにまで達してしまうことを回避でき、この結果、樹脂材5が、レンズ部2とは材質が異なったり異色のものであったりする異質のものであっても、レンズ部表面2cは、樹脂材5の浸入によって見苦しくなってしまうことがなく、外観の優れたものとなる。
【0015】
そのうえ、フランジ部4bが二次射出圧を受けた場合に、その射出圧によっては嵌合凸部4e側に変形することになって、二次射出した樹脂材5を、図7に示すようにフランジ部裏面4gと丁度面一状になるよう型面設定しておいても、図8に示すようにフランジ部裏面4gが樹脂材5に対して段差状にZだけ凹んだ製品となって、前記密接触状態が如何に確実に確保される。この場合に、段差Zが大きいほど、フランジ部4bの二次射出圧を受けての変形が大きいことを示すことになるが、このためには、凹溝4jの押圧面部4mの角度αを大きさを調整することで、密接度を調整できることになって、製品として要求される強度、安定度に対応したものを供給できることになる。
【0016】
またこのものでは、レンズ部2のテーパー面部2fは、型押しされてハウジング4のテーパー面部4fに密着することになって、樹脂材5が該密接するテーパー面部2f、4fにバリ状となって浸入することを防止できるとともに、一次製品の変形防止も計ることができる。そしてこのようにテーパー面部2f、4f同士を密着した後、樹脂材5を二次射出して形成することになるが、この際に、ハウジング4側に形成の嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面側に密着接触状態で嵌合して二次射出する際の射出圧を受けとめることになって変形防止が計れる。しかもこの嵌合凸部4eのレンズ部2との接触は、それぞれに形成のテーパー面部2f、4fで行われるため、加工誤差があったとしても、確実な嵌合凸部4eのレンズ2側への嵌合と面接触とがなされることになって、二次射出圧の受け効果が向上し、変形防止効果が一段と高まる。
【0017】
しかもこのものでは、ハウジング4の裏面には、前記二次射出圧を受ける嵌合凸部4eに対応して凹溝4jが形成され、この凹溝4jに型が挿入された型押さえ状態で二次射出が行われるため、嵌合凸部4eの強度アップが計れ、さらなる変形防止が達成でき、変形のない高品質のサイドウインカー1を効率よく生産できる。
そのうえ、凹溝4jは、溝開口端側ほど溝幅が広くなる設定になった状態で型Xと接触している結果、前記二次射出圧を受けた場合に、フランジ部4bが嵌合凸部4e側に押圧されることになってレンズ部2とハウジング4の前記面接触部同志の接触がより密になって隙間のないものにでき、これによって、二次射出した樹脂材5がこれら接触面部にムラのある状態で入ってしまうことを回避して、外観性の優れた高品質のサイドウインカー1を製造することができる。
【0018】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものでなく、二次射出される樹脂材と一次製品とが同質のものである場合、二次射出される樹脂材が一次製品の表面に浸入してもその差異を認めることができないためわざわざ凹陥状にする必要もないが、二次射出される樹脂材が、レンズ部2、ハウジング4の何れとも異なる材質(色であってもよい)である場合、図9に示すように、樹脂材5は、レンズ部2、ハウジング4の両外端縁2g、4kに対していずれも凹陥状にすることができ、このようにすることで、樹脂材5がレンズ部2、ハウジング4の何れの表面に付着してしまうことを防止できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】サイドウインカーの側面図である。
【図2】サイドウインカーの底面図である。
【図3】サイドウインカーの横断面図である
【図4】サイドウインカーの縦断面図である。
【図5】サイドウインカーの要部を拡大した部分横断面図である。
【図6】サイドウインカーの要部を拡大した部分縦断面図である。
【図7】一次射出、二次射出する状態を示した部分断面図である。
【図8】射出成形品の部分拡大断面図である
【図9】第二の実施の形態を示す射出成形体の部分拡大断面図である。
【図10】従来の射出成形体の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
2 レンズ部
2g コーナー部
4 ハウジング
5 二次射出された樹脂材

Claims (4)

  1. 半割り状の第一、第二の一次製品をそれぞれ一次射出で成形した後、該第一、第二の一次製品同志の外周縁部を上下に接触して突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出することで一次製品同志が一体化された二次製品として成形される中空状の射出成形体において、第一の一次製品は、下方が開口した椀形状をし、かつ、該第一の一次製品の外周縁下面に水平状の接触水平面部が形成され、第二の一次製品は、上方が開口した凹孔形状をし、かつ、該凹孔周壁上面部にフランジ部が形成され、該フランジ部に、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部に接触する接触水平面部と接触起立面部とが前記コーナー部とは逆形状に形成されるものとし、互いに接触する第一の一次製品の内周面と、該内周面に接触する接触起立面部とを内側ほど高位となる傾斜面とする一方、フランジ部の接触起立面部に対向する下面に二次射出をする際に型押さえされる凹溝を形成し、該凹溝の二次射出される側の溝側面を、溝開口側ほど外周側に拡開する傾斜状の押圧面部とし、第一の一次製品の接触水平面部の外径側部位と第二の一次製品の接触水平面部の外周端面となる外端面部とに二次射出される射出圧を受けて、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部と、第二の一次製品の接触水平面部と接触起立面部とが密接触するように構成したことを特徴とする射出成形体。
  2. 請求項1において、二次射出される樹脂材の射出領域が、第一の一次製品の外周面外端縁に対して凹陥状になるよう設定されていることを特徴とする射出成形体。
  3. 請求項1または2において、押圧面部は、傾斜角度を調整することで二次射出圧による押圧力が調整されるものであることを特徴とする射出成形体。
  4. 半割り状の第一、第二の一次製品をそれぞれ一次射出で成形した後、該第一、第二の一次製品同志の外周縁部を上下に接触して突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出することで一次製品同志が一体化された二次製品として成形される中空状の射出成形体を成形するにあたり、第一の一次製品は、下方が開口した椀形状をし、かつ、該第一の一次製品の外周縁下面に水平状の接触水平面部が形成され、第二の一次製品は、上方が開口した凹孔形状をし、かつ、該凹孔周壁上面部にフランジ部が形成され、該フランジ部に、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部に接触する接触水平面部と接触起立面部とが前記コーナー部とは逆形状に形成されるものとし、互いに接触する第一の一次製品の内周面と、該内周面に接触する接触起立面部とを内側ほど高位となる傾斜面とする一方、フランジ部の接触起立面部に対向する下面に二次射出をする際に型押さえされる凹溝を形成し、該凹溝の二次射出される側の溝側面を、溝開口側ほど外周側に拡開する傾斜状の押圧面部として、前記二次射出において、第一の一次製品の接触水平面部の外径側部位と第二の一次製品の接触水平面部の外周端面となる外端面部とに二次射出される射出圧により、第一の一次製品の接触水平面部の内径側部位と内周面とにより形成されるコーナー部と、第二の一次製品の接触水平面部と接触起立面部とが密接触するようにしたことを特徴とする射出成形体の製造方法。
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