JP4587426B2 - 中空状の射出成形体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ボディに取付けられるサイドウインカー等の中空状の射出成形体の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来技術】
一般に、この種中空状成形体の例として、車両の折曲方向がボディ側面からも視認できるよう設けられるランプとしてサイドウインカーがある。そしてこの様なサイドウインカーは、レンズ部と、電球が組み込まれるハウジングとをそれぞれ型成形し、これらを突き合わせ接着して形成することになるが、このようなものの製造方法として、ダイスライドインジェクション法が知られている。この方法は、例えば、特公平2−38377号公報に記載されるように、可動型と固定型を上下方向に対向配設した状態で各一次製品をそれぞれ型成形(一次成形)した後、可動型をスライド移動して両一次製品同志を突き合わせ、この突き合わせ面部の外周に形成した凹溝に樹脂材を二次射出して中空状の二次製品を型成形(二次成形)するようにしている。ところがこのものでは、凹溝が中空状の二次製品となったときのフラット面の外側に形成されているため、二次成形時における射出圧を受けて凹溝部近傍部位が内側に変形するという問題があり、これを回避するには、凹溝部近傍部位を肉厚にして強度アップを計る等の対策が考えられるが、肉厚にすると、逆に肉引きによる変形の問題があって簡単には採用することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで特開平11−179754号公報、特開平11−162210号公報、特開平11−250702号公報等に示すようなものがある。これらのものは、図18に示す如く、互いに突合される一次製品101、102の外周縁からフランジ状に、凹溝状の二次射出室103が形成されるようにして突き合せ面部101a、102aを突出形成し、該形成された二次射出室103で二次射出圧を受けるようにして二次射出材104の射出をするようにし、これによって二次射出する際の製品の変形を防止するようにしたものが提唱される。ところがこのものは、製品の突き合わせ周部にフランジ状部がリング状に形成されるため、どうしても外観が損なわれる許かりでなく、フランジ状部を形成する分、多くの材料が必要になって歩留まりが悪く、コストアップにもつながる等の問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、半割り状の第一、第二の一次製品をそれぞれ一次射出して成形した後、該第一、第二の一次製品同志の外周縁部を上下から互いに接触して突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出して二次製品である中空状の射出成形体を成形するにあたり、第一の一次製品は下方が開口した椀形状をし、かつ該第一の一次製品の外周縁下面には第一の接触水平面部が形成され、第二の一次製品は上方が開口した凹孔形状をし、該凹孔周壁上面部には水平方向フランジ状に突出するフランジ部が形成され、該フランジ部には、前記第一の接触水平面部の外端縁までには至らない内径側の半部に接触する第二の接触水平面部と第一の一次製品の内周中空面部に嵌合する嵌合凸部とが形成され、第一の接触水平面部は、第二の接触水平面部の外周端面となる外端面部を越えて水平方向外方に延出形成されたものとして、該延出形成された下側面部と第二の一次製品の前記外端面部とで逆L字形のコーナー部を形成し、該コーナー部に二次射出をすると共に、前記嵌合凸部に対向していて前記凹孔周壁から突出した部位には、フランジ部の下面から第一の一次製品側に向けて没入して二次射出時に金型が挿入される嵌合凹部が形成されていて、二次射出時の水平方向の射出圧を、前記フランジ部と嵌合凹部に挿入された金型とで受けることを特徴とする中空状の射出成形体である。そしてこのようにすることにより、二次射出するときの射出圧を、一次製品の肉厚ではなく、幅方向に広い厚さで受けることになって、二次製品に二次射出する部位を突出状に形成することを避けながら、一次製品の変形を防止することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図面において、1はサイドウインカーであって、該サイドウインカー1は、レンズ部2と、電球3が組み込まれるハウジング4とで構成されるが、レンズ部2、ハウジング4は半割り製品である一次製品として固定型、可動型でそれぞれ成形された後、可動型をスライド移動させて両一次製品同士を突き合わせた後、後述するように該突き合わせ面部に樹脂材5を二次射出して成形される従来から知られたダイスライドインジェクション方式により成形されるもので、その詳細については省略する。
【0006】
前記一次射出成形で形成される第一の一次製品である前記レンズ部2は下方が開口した椀形状になっており、前後方向を向いた開口端縁部には、水平状となった第一端面部(第一の接触水平面部)2aが形成され、該第一端面部2aの外周縁からハウジング4側に向けて段差状に突出する段差面部2b、該段差面部2bの先端縁から水平状になってレンズ部2の外周面2cに続く第二端面部2dが順次形成されている。また前記第一端面部2aの内側には、椀状となったレンズ部内周面2eに続く状態でレンズ部底側ほど中央よりに傾斜するテーパ面部2fがさらに形成されている。
【0007】
一方、一次射出成形で形成される第二の一次製品であるハウジング4は、上方が開口した凹孔形状をしていて、電球(バルブ)3が取付けられるソケット部4aと、該ソケット部4aの外周縁の該凹孔周壁上面部から水平方向(左右方向)フランジ状に突出するフランジ部4bとで一体形成されるが、該フランジ部4bの端縁部は、前記第一端面部2aの外端縁までには至らない内径側半部である接触水平面部に接触する第二の接触水平面部4cと、前記段差面2dから離間する状態で接触水平面部4cの外周端面となる外端面部4dとが形成されている。そして図3〜6で明らかなように、レンズ部2は、第一端面部2aの外径側半部と外端面部4cとで逆L字形のコーナー部が形成されており、このコーナー部に後述するように樹脂材5が二次射出されている。さらにフランジ部4bには、前記レンズ部2の内周中空面部に嵌合する嵌合凸部4eが形成されるが、該嵌合凸部4eの外周縁には、前記テーパ面部2fと対向するよう傾斜状になったテーパ面部4fが形成されている。
【0008】
そしてサイドウインカー1は、前記一次製品として射出成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライドによって突き合わせ対向せしめることになるが、このとき、ハウジング嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面部に嵌合する。そしてこの場合に、テーパー面部2f、4f同士が接触対向する状態となって接触水平面部2a、4c同士が突合されることになり、この突き合わせ状態で、さらに樹脂材5を二次射出してサイドウインカー1のボディが成形されるが、樹脂材5は、フランジ部4bの裏面4g、並びにレンズ部外周面2cとそれぞれ略面一状になるよう型で形成された帯状の空間に射出され、これによって二次樹脂材5は、前記第一端面部2aのハウジング側外端面部4d位置より外側部、断面部2b、突出水平面部2d、そしてハウジング側外端面部4dに接着するようにして肉盛りされる設定になっており、このようにして一次製品であるレンズ部2とハウジング4とは、二次製品であるサイドウインカー1となったときの略L形となったコーナー部位で面接触状に突き合わされる設定になっている。
【0009】
さらにこのものでは、サイドウインカー1は楕円形状をしており、そして、車両ボディBに穿設された取付け孔6にハウジング4を嵌合組み込みすることになるが、フランジ部裏面(下面)4gの長径方向一側には、取り付け孔6に係止するための係止溝4hが形成され、他側には弾性を有する係止脚4iが形成されている。そしてサイドウインカー1は、係止脚4iを中心側に弾性変形させるようにして取付け孔6に無理嵌合し、係止溝4hが取付け孔6の孔縁に達した段階で係止脚4iを一部弾性復帰させることで係止溝4hに取付け孔6の内周縁が嵌合することになって簡単な弾性取付けができるようになっているが、フランジ部4bの嵌合凸部4eに対向する裏面(外面)には、前記係止溝4h、係止脚4iに対応する部分を除いて凹溝4jがフランジ部4bの下面4gからレンズ部2側に向けて没入形成されている。そしてこの凹溝4jは、前記二次射出をする際に型Xが嵌合しており、これによって二次射出する際の水平(左右)方向を向いた射出圧を前記フランジ部4bと嵌合凹部4jに挿入された金型Xとで受けるようになっている。
ところで本実施の形態の凹溝4jは、樹脂材5が二次射出される側の溝側面(図6、7の左側の溝側面)は、溝開口端側ほど溝幅が幅広になった略V溝形状をしていて型Xとはテーパ状の面接当となっている。つまり、嵌合凸部4eの嵌合方向Yに対して角度αだけ外周側に拡開したテーパ面で接触するようになっていて押圧面部が構成されている。そして前記二次射出の射出圧を受けた場合に、フランジ部4bは、型Xとのテーパ状の接当面を滑って嵌合凸部4e側に押圧する力を受けることになって、テーパー面部2f、4f同志、接触水平面部2a、4c同志の密接触が果せるように設定されている。
【0010】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、二次製品として完成されるサイドウインカー1は、前述したように一次成形されたレンズ部2とハウジング4とをダイスライド方式により突き合わされた状態で二次射出されることになるが、その突き合わせ部が、図5、6において、略上下方向を向くレンズ部2の開口端縁部と略左右方向を向くハウジング4のフランジ部端縁部とであるから、二次樹脂材5を射出した場合の射出圧のうち、上下方向を向くものはレンズ部開口端縁部で受け、左右(水平)方向を向くものはハウジングフランジ部4bで受けることになる。つまり、レンズ部開口端縁部は上下方向に幅があり、またフランジ部4bは左右方向に幅がある面板構造となって射出圧を受けることになるから、肉厚方向に射出圧が働いた場合のように射出圧により変形してしまうことを防止できることになる。この結果、従来のようにサイドウインカーの外周縁部からフランジ状に突出したり、肉厚にしたりして二次射出圧を受ける必要がなく、外観的に優れながら、変形のない二次射出ができることになる。
【0011】
そしてこのものでは、レンズ部2のテーパー面部2fは、型押しされてハウジング4のテーパー面部4fに密着することになって、後述する樹脂材5が該密接するテーパー面部2f、4fにバリ状となって浸入することを防止できるとともに、一次製品の変形防止も計ることができる。そしてこのようにテーパー面部2f、4f同士を密着した後、樹脂材5を二次射出して形成することになるが、この際に、ハウジング4側に形成の嵌合凸部4eがレンズ部2の中空内周面側に密着接触状態で嵌合して二次射出する際の射出圧を受けとめることになって変形防止が計れる。しかもこの嵌合凸部4eのレンズ部2との接触は、それぞれに形成のテーパー面部2f、4fで行われるため、加工誤差があったとしても、確実な嵌合凸部4eのレンズ2側への嵌合と面接触とがなされることになって、二次射出圧の受け効果が向上し、変形防止効果が一段と高まる。
【0012】
しかもこのものでは、ハウジング4の裏面には、前記二次射出圧を受ける嵌合凸部4eに対応して凹溝4jが形成され、この凹溝4jに型が挿入された型押さえ状態で二次射出が行われるため、嵌合凸部4eの強度アップが計れ、さらなる変形防止が達成でき、変形のない高品質のサイドウインカー1を効率よく生産できる。
そのうえ、凹溝4jは、溝開口端側ほど溝幅が広くなる設定になった状態で型Xと接触している結果、前記二次射出圧を受けた場合に、テーパ部4bが嵌合凸部4e側に押圧されることになってレンズ部2とハウジング4の前記面接触部同志の接触がより密になって隙間のないものにでき、これによって、二次射出した樹脂材5がこれら接触面部にムラのある状態で入ってしまうことを回避して、外観性の優れた高品質のサイドウインカー1を製造することができる。
因みに、フランジ部4bが二次射出圧を受けた場合に、その射出圧によっては嵌合凸部4e側に変形することになって、二次射出した樹脂材5を、図7(A)に示すようにフランジ部裏面4gと丁度面一状になるよう型当設定しておいても、図7(B)に示すようにフランジ部裏面4gが樹脂材5に対して段差状にZだけ凹んだ製品となって、前記密接触状態が如何に確実に確保されているかが理解される。そしてこの段差Zが大きいほど、フランジ部4bの二次射出圧を受けての変形が大きいことを示すことになるが、このためには、凹溝4jの角度αを大きさを調整することで、密接度を調整できることになって、製品として要求される強度、安定度に対応したものを供給できることになる。因みに、図7(A)(B)のものは、樹脂材5自体のコーナー部がL字形になったものとR状になったものとを示したが、このような形状は必要において適宜採用できることはいうまでもない。
【0013】
尚、本発明は、前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、例えば図8に示す第二の実施の形態のように、レンズ部(一方)2にテーパ部2fを形成するが、ハウジング(他方)4側はテーパではなくR状(図8(A))あるいは、エッジ状(図8(B))にしたもの、つまり少なくとも一方をテーパー状にしたものでもよい。また図9に示す第三の実施の形態のように、レンズ部2、ハウジング部4の何れにもテーパー部2f、4fが形成されるが、さらにその延長側に嵌合方向を向いたストレート部2k、4kを形成しておき、突き合わせ嵌合に際してテーパ部2f、4fでひろいこみ、ストレート部2k、4kで位置合せするようにしてもよく、このようにすることで、より精度アップが図れる。
【0014】
さらにまた、フランジ部4bを、二次射出圧を受けて嵌合凸部4e側に押圧する押圧面部を構成する場合に、凹溝4jについて、図10(A)の第四の実施の形態に示すように、外端面部4d側のみが嵌合凸部4eの嵌合方向Yに対して任意の角度αだけ拡開したテーパ面で接する構成とすることで充分である。また、図10(B)の第五の実施の形態のように凹溝4jは溝幅が溝開口側ほど幅広になるものではなく略U字形をしたものにし、フランジ部外端面部4dを角度αだけ傾斜したものにしてこれを押圧面部とすることもできる。この場合に、凹溝4jの存在は必ずしも必要としないが、図10(C)に示す第六の実施の形態のように両者を有する構成にすることもできる。さらには図10(D)に示す第七の実施の形態のようにフランジ部外端面部4dを前記(B)(C)とは逆向きの傾斜とすることができ、このようにした場合には、一方の一次製品が他方の二次製品から抜け出る方向の押圧力を受け、これによって、両一次製品間の接当面を広げる方向の負荷となり、この場合には、そのあいだに形成される間隙を均一にしてここの二次射出した樹脂材を均一に充填できるという利点がある。
【0015】
さらに図11(A)〜(C)は第八〜第十の実施の形態を示すものであるが、これらのものは、前記第一の実施の形態のものに加えて、二次射出材5が充填される充填室Sの隣接する状態で互いに嵌合する凹凸リブ2m、4m(レ溝形状、円弧形状、V溝形状)を形成したもので、このようにすることで、二次射出材5の接当面への流れ防止をより確かなものにでき、これによって嵌合凸部4dを小さくでき、電球3からの光の横方向の透過を、嵌合凸部4dによって邪魔されることを可及的に回避できると共に、製品を肉薄にすることもできる。尚、上記第八〜第十の実施の形態は図11(D)の丸で囲んだ部分において実施したものである。
さらにまた、図12(A)〜(D)は第十一〜第十四の実施の形態を示すものであるが、これらのものは、上記第八〜第十の実施の形態において実施された互いに嵌合する凹凸リブ2m、4mに換えて面接触した場合に押圧されて押し潰される押圧リブ2n、4nを形成したものである。そしてこれら凹凸リブ2m、4m、押圧リブ2n、4nは、全周に形成するだけでなく、局部的なものとすることもでき、これらの設定は必要において自由にできる。尚、図12(A)〜(D)の図面は、押圧リブ2n、4nが押し潰される直前の状態を描いたものである。
【0016】
前述した各実施の形態は、サイドウインカーについて記載したが、本発明はこれに限定されるものでないことは勿論である。そして、一次製品X、Y同志の突き合わせの参考例と二次射出材Zの参考例について、その典型的な態様パターンの参考例を図13〜図17に示す。図13の第一の参考例パターンのものは、一方の一次製品Xの端面に他方の一次製品Yの端部裏面を突き合わせた面接触の態様であり、そのうちの(A)のものは一次製品X、Yの各端面が直角切断状になった典型的なもの同志の面接触で、(B)〜(E)がその変形参考例である。(B)のものは一次製品Yの端面を傾斜状にしたもので、二次射出材Zとの接触面積を拡大できて強度アップが計れる。(C)のものは二次射出材Zを一部一次製品Xの外面にまでオーバーラップさせたものである。このオーバーラップ量の幅が大きいと、該一次製品Xが二次射出圧を受けて変形する惧れがあるが、僅か(例えば0.2mm程度)なものであれば問題はなく、これによってバリ対策が計れる。また(D)のものは一次製品Yの端面を直角切断面と傾斜面と組み合わせたものであり、これによって二次射出材Zとの接触面積を大きくして強度アップが計れる。(E)のものは二次射出材Zの外面を一次製品X、Yの外面より僅かに(例えば0.2mm程度)没入させたもので、バリ対策として有効である。(F)のものは一次製品Yの先端面に凸部を形成したもので、このようにすることで強度アップが計れる。
【0017】
次ぎに、図14に示す第二の参考例パターンの態様のものは、一方の一次製品Xの端面を、突状の第一端面x1と没状の第二段面x2と両端面間に形成される段差面x3で形成し、面接触は、他方の一次製品Yの端面y1を段差面x2に、端部裏面y2を第二段面x2にそれぞれ突き合わせた面接触の態様で、このようにすることで、二次射出材Zが内部に流れ込むことを回避する効果がある。そしてこのものの応用例として、(B)のように二次射出材Zとの接触面を両一次製品X、Yとも傾斜面として二次射出材Zとの接触面積を大きくしたものである。また、(C)のように一次製品Yに第二端面x2の一部に面接触する凸部y3を形成したもの、あるいは(D)のように一次製品X、Yの外周部にそれぞれ凹部x4、y4を形成したものであり、このようにすることで二次射出材Zとの接触面積が拡大するとともに、面接触形状を複雑化して強度アップが計れる。
【0018】
図15に示される第三の参考例パターンの態様のものは、一方の一次製品Xの端面を、突状の第一端面x1と没状の第二段面x2と両端面間に形成される段差面x3で形成し、面接触は、他方の一次製品Yの端面y1は段差面x3から離間する状態で端部裏面y2を第二段面x2に突き合わせた面接触のもので、前記第一の実施の形態に相当するものである。そしてこのものの応用例として(B)(C)(D)で示すように、一次製品Yの中間部や外周面に凹溝y3、凸部y3’を形成したものが挙げられ、このようにすることで強度アップが計れる。
【0019】
さらに図16に示す第四の参考例パターンの態様のものは、一次製品X、Yの面接触を勾配面にしたものであり、このものの応用例として(B)に示すように二次射出材Zとの接触面がテーパ面になったもの、(C)に示すように段差面になったものとすることができ、このようにすることで強度アップが計れる。そして(B)のものは、二次射出材Zが勾配(テーパ)接触となるため、二次射出材Zが一次製品X、Yの外周面に指し込みやすくなり、その対策として端部z1をストレート形状にして指し込み防止を計っている。(D)のものは、勾配面が途中で折れたもの、(E)は勾配面がジグザグ状になったもの、(F)は円弧状になったもので、このようにしても実施することができる。
【0020】
最後に図17に示す第五の参考例パターンの態様のものは、二次射出材Zを、一次製品Yに形成した凹溝y5に射出するようにして外部から見えないようにしたもので、このようにしても本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サイドウインカーの側面図である。
【図2】 サイドウインカーの底面図である。
【図3】 サイドウインカーの横断面図である
【図4】 サイドウインカーの縦断面図である。
【図5】 サイドウインカーの要部を拡大した部分横断面図である。
【図6】 サイドウインカーの要部を拡大した部分縦断面図である。
【図7】 (A)は二次射出する状態を示した部分断面図、(B)は二次射出成形した状態を示した部分断面図である。
【図8】 (A)はハウジング側がR状の例を示す第二の実施の形態の部分拡大図、(B)はハウジング側がエッジ状の例を示す第二の実施の形態の部分拡大図である。
【図9】 ストレート部を有する第三の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図10】 (A)(B)(C)(D)は、第四〜第七の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図11】 (A)(B)(C)は、第八〜第十の実施の形態を示すものであって、(D)の円で囲んだ部分の部分拡大図である。
【図12】 (A)(B)(C)(D)は第十一〜第十四の実施の形態を示す部分拡大図である。
【図13】 第一の参考例パターンの態様を示す図である。
【図14】 第二の参考例パターンの態様を示す図である。
【図15】 第三の参考例パターンの態様を示す図である。
【図16】 第四の参考例パターンの態様を示す図である。
【図17】 第五の参考例パターンの態様を示す図である。
【図18】 従来の二次射出成形品のパターン図である。
【符号の説明】
1 サイドウインカー
2 レンズ部
2f テーパー面部
4 ハウジング
4e 嵌合凸部
4f テーパー面部
4j 凹溝

Claims (1)

  1. 半割り状の第一、第二の一次製品をそれぞれ一次射出して成形した後、該第一、第二の一次製品同志の外周縁部を上下から互いに接触して突き合わせをし、しかる後、該突き合わせ部に樹脂材を二次射出して二次製品である中空状の射出成形体を成形するにあたり、第一の一次製品は下方が開口した椀形状をし、かつ該第一の一次製品の外周縁下面には第一の接触水平面部が形成され、第二の一次製品は上方が開口した凹孔形状をし、該凹孔周壁上面部には水平方向フランジ状に突出するフランジ部が形成され、該フランジ部には、前記第一の接触水平面部の外端縁までには至らない内径側の半部に接触する第二の接触水平面部と第一の一次製品の内周中空面部に嵌合する嵌合凸部とが形成され、第一の接触水平面部は、第二の接触水平面部の外周端面となる外端面部を越えて水平方向外方に延出形成されたものとして、該延出形成された下側面部と第二の一次製品の前記外端面部とで逆L字形のコーナー部を形成し、該コーナー部に二次射出をすると共に、前記嵌合凸部に対向していて前記凹孔周壁から突出した部位には、フランジ部の下面から第一の一次製品側に向けて没入して二次射出時に金型が挿入される嵌合凹部が形成されていて、二次射出時の水平方向の射出圧を、前記フランジ部と嵌合凹部に挿入された金型とで受けることを特徴とする中空状の射出成形体。
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