JP2009061739A - シール部を有する成形品の成形方法 - Google Patents

シール部を有する成形品の成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金型構造の簡素化とシール部の接合強度の向上を可能にしたシール部を有する成形品の成形方法を提供する。
【解決手段】ダイスライドインジェクション成形における一次射出工程で一次成形品P1を成形し、シール部を設ける一次成形品P1の端面4に、二次射出工程で端面4に略平行な方向から熱可塑性ポリマーR2を射出して、この熱可塑性ポリマーR2により端面4をすべて覆う層状のシール部を成形するとともに、このシール部を端面4に融着させて一次成形品P1と一体化させる。
【選択図】図7

Description

本発明はシール部を有する成形品の成形方法に関し、さらに詳しくは、金型構造の簡素化とシール部の接合強度の向上を可能にしたシール部を有する成形品の成形方法に関するものである。
近年、ポリエチレン樹脂等からなるカバー体の周縁部の所定の端面にゴムシールを備えた樹脂カバーなどシール部を有する成形品が増えつつある。従来、このような複合体は、図10に例示するようにカバー体の本体部2とゴムシール等のシール部6aとを別々の成形工程で成形し、さらに別の工程で本体部2のフランジ部3の端面4に形成された凹部4aに、シール部6aを接合等して一体化するようにしていたので、生産性を向上させることは困難であった。
このような問題を解決するため、固定金型に対して可動金型をスライドさせて一連の成形プロセスで複合体を連続的に成形するダイスライドインジェクション成形により、シール部を有する成形品の成形方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、ダイスライドインジェクション成形では、図10のように、端面4に形成された凹部4aにシール部6aを成形して一体化しようとすれば、金型が非常に複雑になるという問題があった。また、高温下で使用されるシール部については、耐熱性および適度な弾性力が要求され、これらの要求を満たすポリマーは、射出時の流動性や接合端面との接着性が必ずしも良好ではないため、従来の成形方法ではシール部の十分な接合強度を得ることが困難であるという問題があった。
特開2000−52377号公報
本発明の目的は、金型構造の簡素化とシール部の接合強度の向上を可能にしたシール部を有する成形品の成形方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のシール部を有する成形品の成形方法は、ダイスライドインジェクション成形における一次射出工程で一次成形品を成形し、シール部を設ける該一次成形品の端面に、二次射出工程で該端面に略平行な方向から熱可塑性ポリマーを射出し、該熱可塑性ポリマーにより該端面をすべて覆う層状のシール部を成形するとともに、該シール部をこの端面に融着させて一次成形品と一体化させるようにしたことを特徴とするものである。
ここで、前記シール部を設ける一次成形品の端面に、係合突部を形成して一次成形品を成形し、二次射出工程で前記係合突部を埋入させてシール部を成形するとともに、シール部の表面に前記係合突部に対して一次成形品の端面幅方向にずれた位置に圧接突部を形成することもできる。また、前記熱可塑性ポリマーとして、例えば、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)またはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)を主鎖とし、カルボニル含有基と含窒素複素環含有基とを側鎖に有し、主鎖部分100mol%に対して、側鎖部分を0.1〜50.0mol%の割合で有する熱可塑性ポリマーを用いるようにする。
本発明によれば、ダイスライドインジェクション成形による一次成形品のシール部を設ける端面に、二次射出工程で、この端面に略平行な方向から熱可塑性ポリマーを射出することにより、流動性の良好でないポリマーであっても確実に端面に沿って流動させることができる。また、この熱可塑性ポリマーにより、端面をすべて覆う層状のシール部を成形することにより、十分な接着面積が確保できる。これにより、端面とシール部とを融着させて十分な接合強度で一体化させることができる。
また、シール部の形状を、一次成形品のシール部を設ける端面をすべて覆う層状の形状にすることにより、金型のシール部用キャビティの形状が単純になるので金型構造を簡素化することができる。
以下、本発明のシール部を有する成形品の成形方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
本発明では、ダイスライドインジェクション(以下、DSIという)成形における一次射出工程で、一次成形品として図1に例示する樹脂カバー1を成形する。この樹脂カバー1は、一方面を開口した箱状の本体部2と、本体部2の開口側に設けられたフランジ部3とから形成されている。このフランジ部3の端面4にシール部6が設けられることになる。フランジ部3の端面4には、環状のフランジ部3に沿って、3つの環状の係合突部5が形成されている。
次いで、二次射出工程で、図2に例示するように、フランジ部3の端面4をすべて覆う層状のシール部6が、端面4に積層するように形成される。端面4に形成した係合突部5は、図3に例示するようにシール部6に埋入した状態になっている。シール部6の表面には、フランジ部3に沿って、3つの環状の圧接突部7が形成されている。この圧接突部7は、図3に示すように係合突部5に対して、フランジ部3の端面4幅方向にずれた位置に形成されている。
この樹脂カバー1を圧接対象物8に圧接させると、図4に例示するように、圧接突部7が潰れて樹脂カバー1と圧接対象物8とがシール部6を介して高い密閉性を保って密着することになる。この例では、係合突部5と圧接突部7とがフランジ部3の端面4幅方向に位置をずらして形成されているので、圧接力が係合突部5から直接、圧接突部7に伝わらず、係合突部5と係合突部5との間で圧接突部7が適度に潰れる(変形する)ことができる。そのため、密閉性を一段と高めることができる。係合突部5と圧接突部7の相対位置は、例示した相対位置に限定されることはなく、異なる相対位置にしてもよい。
また、係合突部5は省略することもできるが、係合突部5を設けることにより、端面4とシール部6との間にせん断力が作用した場合には、係合突部5がアンカー機能を発揮してシール部6の剥がれを防止することができる。
次いで、本発明の成形方法によって樹脂カバー1を成形する手順を説明する。
本発明の成形方法には、図5に例示するDSI成形を行なう成形機9を用いる。この成形機9は、一対の固定金型10と可動金型15とを有している。固定金型10は、第1コア12、第2コア13、第3コア14を有し、それぞれのコアには流路11a、11b、11cが形成されている。第2コア13だけには、シール部用キャビティ凹部13aが設けられている。
可動金型15は、各コア12、13、14に対応する第1キャビティ凹部16、第2キャビティ凹部17を有している。可動金型15は、固定金型10に対して幅方向に移動し、固定金型10と可動金型15とは近接離反するように構成されている。
まず、図5に例示するように、第1コア12と第1キャビティ凹部16、第2コア13と第2キャビティ凹部17をそれぞれ組み付けるように可動金型15を固定金型10に近接させる。
次いで、図6に例示するように、第1コア12と第1キャビティ凹部16とよって形成されたキャビティに、流路11aを通じて樹脂カバー1の本体部2を形成する樹脂R1を射出する。この一次射出成形工程で一次成形品P1を成形する。図3に例示したような係合突部5を設ける場合は、対応する凹部を固定金型10に設けておき、射出した樹脂R1により係合突部5を形成する。
樹脂カバー1の本体部2を形成する樹脂R1としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等を例示することができる。
次いで、第1キャビティ凹部16に一次成形品P1を残した状態にして、固定金型10と可動金型15とを離反させる。そして、図7に例示するように、第2コア13と第1キャビティ凹部16、第3コア14と第2キャビティ凹部17をそれぞれ組み付けるように可動金型15を固定金型10に近接させる。
ここで、シール部用キャビティ凹部13aに、流路11bを通じて樹脂カバー1のシール部6を形成する熱可塑性ポリマーR2を射出する。図3に例示したような圧接突部7を設ける場合は、対応する凹部を固定金型10に設けておき、射出した熱可塑性ポリマーR2により圧接突部7を形成する。
熱可塑性ポリマーR2としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)またはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)を主鎖とし、カルボニル含有基と含窒素複素環含有基とを側鎖に有し、主鎖部分100mol%に対して、側鎖部分を0.1〜50.0mol%の割合で有するものを用いる。
このような熱可塑性ポリマーR2は、通常の熱可塑性樹脂の成形温度で十分な溶融流動性を有するとともに、常温では安定な架橋構造を形成してゴム弾性を有している。そのため、射出性に問題がなく、十分な耐熱性および適度な弾性力が必要とされる高温下で使用されるシール部6に適している。したがって、エンジンヘッドカバー等のシール部6としても用いることができる。
本発明では、二次射出工程において、熱可塑性ポリマーR2を一次成形品P1の端面4に略平行な方向から射出するので、流動性の良好ではない熱可塑性ポリマーR2であっても確実に端面に沿って流動させることができる。さらに、図3に例示するように、熱可塑性ポリマーR2によって、端面4をすべて覆う層状のシール部6を成形するので広い接着面積を確保することができる。したがって、端面4とシール部6とを融着させて十分な接合強度で強固に一体化させることができる。
また、シール部6の形状を、一次成形品P1のシール部6を設ける端面4をすべて覆う層状の形状にしているので、シール部用キャビティ凹部13aおよび一次成形品P1の端面4で形成されるキャビティの断面形状が単純な形状となる。また、固定金型10と可動金型15とを断面で直線状に当接する構造にできる。これにより、固定金型10、可動金型15の構造を簡素化することができ、金型の製作コストを低減することも可能になる。
図7の第3コア14と第2キャビティ凹部17とによって形成されたキャビティには、流路11cを通じて樹脂カバー1の本体部2を形成する樹脂R1を射出する。この一次射出成形工程で一次成形品P1を成形する。
次いで、図8に例示するように、第2キャビティ凹部17に一次成形品P1を残した状態にして、固定金型10と可動金型15とを離反させる。この際に、シール部6を一体化して成形した最終の成形品P2を取り出す。最終の成形品P2を取り出した後は、第1コア12と第1キャビティ凹部16、第2コア13と第2キャビティ凹部17をそれぞれ組み付けるように可動金型15を固定金型10に近接させる。
次いで、図9に例示するように、シール部用キャビティ凹部13aに、流路11bを通じて熱可塑性ポリマーR2を射出する。これにより、一次成形品P1の端面4にシール部6が溶着される。また、第1コア12と第1キャビティ凹部16とよって形成されたキャビティには、流路11aを通じて樹脂カバー1の本体部2を形成する樹脂R1を射出して一次成形品P1を成形する。
以後、図6〜図9に例示した手順を繰返し行なうことによって、シール部6を有する成形品P2、即ち、図2に例示した樹脂カバー1を連続的に射出成形することができる。
シール部を設ける前の樹脂カバーを例示する斜視図である。 本発明によりシール部を設けた図1の樹脂カバーを例示する斜視図である。 図2のシール部周辺を例示する断面図である。 図3のシール部が圧接対象物に圧接している状態を例示する断面図である。 本発明の成形方法の最初の工程を例示する説明図である。 図5の次の工程を例示する説明図である。 図6の次の工程を例示する説明図である。 図7の次の工程を例示する説明図である。 図8の次の工程を例示する説明図である。 従来のシール部の周辺を例示する断面図である。
符号の説明
1 樹脂カバー
2 本体部
3 フランジ部
4 端面
4a 凹部
5 係合突部
6、6a シール部
7 圧接突部
8 圧接対象物
9 成形機
10 固定金型
11a、11b、11c 流路
12 第1コア
13 第2コア
13a シール部用キャビティ凹部
14 第3コア
15 可動金型
16 第1キャビティ凹部
17 第2キャビティ凹部

Claims (3)

  1. ダイスライドインジェクション成形における一次射出工程で一次成形品を成形し、シール部を設ける該一次成形品の端面に、二次射出工程で該端面に略平行な方向から熱可塑性ポリマーを射出し、該熱可塑性ポリマーにより該端面をすべて覆う層状のシール部を成形するとともに、該シール部をこの端面に融着させて一次成形品と一体化させるようにしたシール部を有する成形品の成形方法。
  2. 前記シール部を設ける一次成形品の端面に、係合突部を形成して一次成形品を成形し、二次射出工程で前記係合突部を埋入させてシール部を成形するとともに、シール部の表面に前記係合突部に対して一次成形品の端面幅方向にずれた位置に圧接突部を形成するようにした請求項1に記載のシール部を有する成形品の成形方法。
  3. 前記熱可塑性ポリマーとして、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)またはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)を主鎖とし、カルボニル含有基と含窒素複素環含有基とを側鎖に有し、主鎖部分100mol%に対して、側鎖部分を0.1〜50.0mol%の割合で有する熱可塑性ポリマーを用いる請求項1または2に記載のシール部を有する成形品の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012176508A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Sanpo Kasei Kk 厚肉成形品の製造方法
CN104816430A (zh) * 2015-05-12 2015-08-05 苏州万隆汽车零部件股份有限公司 汽车出风口风板二次包胶工艺

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