JPH08238627A - 樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法 - Google Patents

樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法

Info

Publication number
JPH08238627A
JPH08238627A JP4684795A JP4684795A JPH08238627A JP H08238627 A JPH08238627 A JP H08238627A JP 4684795 A JP4684795 A JP 4684795A JP 4684795 A JP4684795 A JP 4684795A JP H08238627 A JPH08238627 A JP H08238627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
rubber
molding
space
filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4684795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Muto
國雄 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MUTO POLYMER KK
Original Assignee
MUTO POLYMER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MUTO POLYMER KK filed Critical MUTO POLYMER KK
Priority to JP4684795A priority Critical patent/JPH08238627A/ja
Publication of JPH08238627A publication Critical patent/JPH08238627A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C2045/1486Details, accessories and auxiliary operations
    • B29C2045/14934Preventing penetration of injected material between insert and adjacent mould wall
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂とゴム間の気密性を維持しつつ、樹脂の
表面の美観を維持することのできる樹脂- ゴム一体成形
用金型及びこれを用いた成形方法を提供することにあ
る。 【構成】 本発明に係る樹脂- ゴム一体成形用金型によ
れば、上金型と下金型とを有し、各々の突き合わせ面を
互いに突き合わせたときに、該金型の内面が成形空間を
形成し、該金型の内面はそれぞれ、該金型の突き合わせ
時に該成形空間内に位置決めした樹脂既成形品の外表面
を押圧する押圧面を有し、該成形空間内には、前記両金
型の突き合わせ時に該押圧面によって仕切られた成形用
ゴムの充填空間が形成される成形金型において、少なく
とも一方の前記押圧面のうち前記充填空間の近傍に囲い
を設け、前記囲いは、突き合わせ方向の断面形状が前記
両金型の突き合わせ時に、樹脂既成形品の外表面に食い
込むような先細である構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂−ゴム一体成形用
金型及びこれを用いた成形方法に関し、より詳細には樹
脂表面を保護しつつ、樹脂とゴムとの効率的な一体成形
を可能にする成形用金型及びこれを用いた成形方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】昨今、
ゴムの持つ特質、特に形状復元性、大きな摩擦係数等
と、樹脂の持つ特質、特に美観性、形状保持性及び成形
容易性等とを組合わせた樹脂−ゴム一体成形製品、例え
ば、樹脂製スイッチカバーケースにゴム製スイッチボタ
ン部を結合したスイッチングユニットが、家電製品、O
A機器及び精密機器等で頻繁に使用されるようになっ
た。この製品Aは、図1に示すようにゴム製スイッチボ
タン部Bを上方に凸形状にすることにより、スイッチボ
タン部Bを基盤Dに向かって下方に押してスイッチをオ
ンしたら、ゴムの形状復元性によって自動的に元の位置
に戻るようになっており、しかもスイッチボタン部Bと
スイッチカバーケースCとの間を気密保持して、例えば
水分等の異物がスイッチユニットAの内部に侵入するの
を防止できるように構成されている。このスイッチング
ユニットAの成形方法について簡単に説明すれば、射出
成形等の一般的な成形方法によって予め、スイッチボタ
ン部Bをくり抜き状にした樹脂製スイッチカバーケース
Cを先に成形し、その後上金型及び下金型からなる別個
の金型の成形空間にこのスイッチカバーケースCを位置
決めして、両金型を突き合わせて、スイッチカバーケー
スCを両金型で押圧した後、成形用ゴムを所定の充填圧
力及び充填温度で成形空間に充填し、場合によって同時
に加硫して、スイッチカバケースCとスイッチボタン部
Bとを圧着或いは接着するものである。
【0003】かかる先行技術の成形方法にあっては、ス
イッチボタン部BとスイッチカバーケースCとの間の気
密性は確保され、防水防塵はできるものの、既成形のス
イッチカバーケースCを金型内に事前に位置決めするこ
とにより、樹脂の形状保持性を利用してカバケースCの
外表面をゴム製スイッチボタン部成形用の金型として使
用するため、そのことに起因して種々の問題を生じる。
第1に、樹脂の耐熱変形温度がゴムの充填温度より低い
場合には、押圧の際にゴムの充填温度に略等しい金型と
の接触或いは密着によって、樹脂の表面が荒れて美観を
損ね、温度差が激しい場合には、表面が変形する。一方
で、かかる温度条件から使用できる樹脂が限定される。
第2に、両金型の突き合わせ後、成形用ゴムを加圧充填
する際、樹脂成形品の外表面は金型で押圧されているに
も係わらず、成形用ゴムが樹脂性スイッチカバーケース
の表面に一部流出し、バリを生成することがある。かか
るバリの発生は、ゴムの必要充填量の増大を引き起すた
め製品のコストアップを招くとともに、特にバリがスイ
ッチカバケースの製品使用時の外表面に発生する場合に
は、著しく美観を損ねる結果を招く。スイッチカバーケ
ースとスイッチボタン部の色が異なる場合には、この美
観への影響は特に大きい。かかる問題に対処すべく充填
圧力を低下させれば、それに伴いバリの発生量は低減す
るが、一方で、成形用ゴムによって製造されるスイッチ
ボタン部とカバケースとの圧着性が弱くなり、別途接着
工程を必要とする場合を生じ、効率的に製品を製造する
ことが困難となる。
【0004】そこで、本発明の目的は、かかる課題に鑑
み、樹脂とゴム間の気密性を維持しつつ、樹脂の表面の
美観を保持することのできる樹脂−ゴム一体成形用金型
を提供することにある。本発明の別の目的は、上記樹脂
−ゴム一体成形用金型を用いた成形方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の発明の樹脂−ゴム一体成形用金型
にあっては、上金型と下金型とを有し、各々の突き合わ
せ面を互いに突き合わせたときに、該両金型の内面が成
形空間を形成し、該両金型の内面はそれぞれ、該両金型
の突き合わせ時に該成形空間内に位置決めした樹脂既成
形品の外表面を押圧する押圧面を有し、該成形空間内に
は、前記両金型の突き合わせ時に該押圧面によって仕切
られた成形用ゴムの充填空間が形成される成形金型にお
いて、少なくとも一方の前記押圧面のうち前記充填空間
の近傍に囲いを設け、前記囲いの突き合わせ方向の断面
形状は、前記両金型の突き合わせ時に樹脂既成形品の外
表面に食い込むような先細りである構成としてある。本
発明の第2の発明の樹脂−ゴム一体成形用金型にあって
は、上金型と下金型とを有し、各々の突き合わせ面を互
いに突き合わせたときに、該両金型の内面が成形空間を
形成し、該両金型の内面はそれぞれ、該両金型の突き合
わせ時に該成形空間内に位置決めした樹脂既成形品の外
表面を押圧する押圧面を有し、該成形空間内には、前記
両金型の突き合わせ時に該押圧面によって仕切られた成
形用ゴムの充填空間が形成される成形金型において、少
なくとも一方の前記押圧面は、前記充填空間の近傍で前
記充填空間を取り囲む帯状であり、樹脂既成形品の外表
面と実質的に線接触を形成する構成としてある。
【0006】又、樹脂既成形品の耐熱変形温度は、成形
用ゴムの充填温度以上であるのが好ましい。さらに成形
用ゴムは、未加硫ゴムであるのがよい。本発明の第3の
発明の樹脂−ゴム一体成形方法にあっては、上述に記載
の樹脂−ゴム一体成形用金型を用いる樹脂−ゴム一体成
形方法であって、樹脂成形品を予備成形する予備成形工
程と、樹脂既成形品を前記成形空間内に位置決めする位
置決め工程と、前記上金型と前記下金型とを互いに突き
合わせて、前記囲いによって樹脂既成形品の外表面を押
圧する押圧工程と、成形用ゴムを前記充填空間に所定充
填圧力且つ所定充填温度で充填する充填工程とを有する
構成としてある。又、樹脂既成形品とゴム成形品とを結
合する結合工程をさらに有するのがよい。
【0007】さらに、前記結合工程は、前記押圧工程前
に、樹脂既成形品の成形用ゴムとの接触部に表面処理を
施す表面処理工程からなるのがよい。
【0008】
【作用】以上の構成を有する本発明の樹脂−ゴム一体成
形用金型及び成形方法によれば、上金型と下金型との突
き合わせによって、両金型の内面が形成する成形空間内
に位置決めした樹脂既成形品の外表面を押圧する押圧面
のうち、成形用ゴムの充填空間の近傍に先細の囲いを設
けることによって、両金型の突き合わせ時に囲いが樹脂
既成形品の外表面に食い込み、それによって成形空間内
で押圧面によって仕切られた充填空間に所定の充填圧で
充填された成形用ゴムが、押圧面と樹脂既成形品の外表
面との押圧部を越えて樹脂既成形品の外表面に流出する
ことが防止され、その結果バリの発生を防止することが
でき、樹脂既成形品の外表面の美観を保持できるととも
に、樹脂既成形品の外表面に溝を形成することによって
積極的に樹脂既成形品の外表面の美観を向上させること
ができる。又、成形用ゴムの流出防止によって成形用ゴ
ムの充填量を節約することが可能になる。さらに、押圧
面を充填空間の近傍で充填空間を取り囲む帯状とするこ
とによって、両金型の突き合わせ時、樹脂既成形品の外
表面と実質的に線接触を形成し、それによって両金型の
突き合わせ時の押圧面と樹脂既成形品との局所接触圧力
を高めて、前述と同様に成形用ゴムが樹脂既成形品の外
表面に流出するのが防止されるとともに、略成形用ゴム
の充填温度に等しい押圧面と樹脂既成形品との接触面積
を減少させることによって、金型の内面と樹脂既成形品
の外表面との密着を回避し、それによって樹脂成形品の
外表面を保護して、美観を保持することができる。又、
成形用ゴムの充填温度との関係で、樹脂既成形品の選択
範囲を拡大することが可能になる。
【0009】加えて、金型成形時の充填圧力、充填温度
を利用して、即ち、成形完了と同時に樹脂既成形品とゴ
ム成形品との結合を終了させ、樹脂−ゴム一体成形品と
して金型から取り出すことができるため、生産性を向上
させることができる。
【0010】
【実施例】樹脂−ゴム一体成形品としてスイッチングユ
ニットを例として、本発明の実施例を添付図面を参照し
ながら以下に詳細に説明する。図2乃至図4はそれぞ
れ、本発明の実施例に係る樹脂─ゴム一体成形用金型の
一部を示す断面図、上金型と下金型とを突き合わせたと
きの成形用金型の一部を示す断面図及びこの成形用金型
によって成形されたスイッチングユニットの一部を示す
断面図である。図2を参照すれば、樹脂−ゴム一体成形
用金型10は、スイッチングユニットAの外形に相当す
る複数のキャビティ12が形成されている上金型14
と、このキャビティ12と対応する位置にスイッチング
ユニットAの内形に相当するコア16が形成された下金
型18とから概略構成されている。これらの両金型1
4、16は、従来周知のように、上金型14に設けたガ
イド孔(図示せず)と、下金型18に設けた、上金型1
4のガイド孔と対応する位置に上金型14の方向に突出
して設けられているガイドピン(図示せず)とを嵌合さ
せることによって、図面上上下方向に相対的に位置決め
することができるようになっている。
【0011】両金型14、16は、互いに対向する突き
合わせ面20、22を有し、両突き合わせ面20、22
を突き合わせたときに、両金型の内面、即ちキャビティ
12とコア16とによって成形空間24が形成される。
成形空間24内には、図3に特に明瞭に示すように、別
途予め成形した樹脂製のスイッチカバーケースCを位置
決めするための位置決め空間32が形成されており、下
金型18からスイッチカバーケースCを支持するための
環状リブ34が上方に延びている。上金型14には、こ
の成形空間24に位置決めしたスイッチカバーケースC
の外表面を押圧する押圧面26が形成されており、両金
型14、18の突き合わせ時に、成形空間24内にはこ
の押圧面26によって仕切られた成形用ゴムの充填空間
28が形成されるようになっている。充填空間28の形
状、即ちゴム製スイッチボタン部Bの形状は、外方に凸
形状、例えばドーム状で、ボタンを押したときに基盤D
上の回路を導通させ、ゴムの弾性でボタンから手を離し
たら自然に復元するように構成されている。この点で、
成形用ゴムの所定の充填圧力によっても変形しない樹脂
の形状保持性を利用して、スイッチカバーケースCの外
表面の一部、例えば29を、ゴム成形用の金型の一部と
して機能させている。
【0012】上金型14には、成形用ゴムを充填空間2
8内に充填するための周知のスプルー、ランナ及びゲー
ト(いずれも図示せず)が形成されており、スプルーか
ら充填した成形用ゴムがランナ及びゲートを通って充填
空間28内に流れるようになっている。さらに、図3に
特に明瞭に示すように、押圧面26のうちこの充填空間
28の近傍に囲い30を設け、この囲い30は金型1
4、18の突き合わせ方向の断面形状が、円形の先細と
され、両金型14、18の突き合わせ時に、スイッチカ
バーケースCの外表面に食い込むようになっている。こ
の囲いは、充填空間28を取り囲むように、即ちスイッ
チボタン部Bの外縁を取り囲むように配置される。な
お、断面の形状は円形に限定されることなく、樹脂の性
質、特に硬度並びに充填圧力等の関係で、尖端としても
よい。スイッチカバーケースCの耐熱変形温度は、成形
用ゴムの充填温度以上であるのが好ましい。なお、成形
用ゴムの充填温度及び充填圧力並びにスイッチカバーケ
ースCの耐熱変形温度との関係で、スイッチカバーケー
スCの外表面に食い込ませることなく、押圧面26を帯
状として、スイッチカバーケースCの外表面と押圧面2
6とが線接触を形成するようにしてもよい。この場合に
は、スイッチカバーケースCと上金型14との接触面積
を減少させることが可能となる。
【0013】以上の構成を有する樹脂−ゴム一体成形用
金型10について、具体的な試験を基にして、以下にそ
の作用を説明する。スイッチカバケースC用の樹脂材料
は、耐熱変形温度120 °C のABS 樹脂、スイッチボタン
部B用のゴム材料は、液状シリコンゴム、プライマーと
してはDX39-103を用い、充填(成形)圧力は200kg/c
m2 、充填(加硫)温度は110 °C とした。先ず、予
め、スイッチボタン部Bのくり抜き部を設けたスイッチ
カバケースCを周知の成形法、例えば射出成形によって
成形加工する。次いで、成形済のスイッチカバケースC
を本実施例の樹脂−金型一体成形用金型10内に位置決
めする。このとき、スイッチカバケースCのゴム成形品
との接触部に表面処理の一種であるプライマー処理を施
す。なおスイッチボタン部BとスイッチカバケースCと
の接着強度を向上させて、気密性を確保するために、二
度塗り或いはプライマー乾燥のために熱処理を行っても
よい。次いで、両金型14、18の各突き合わせ面2
0、22を突き合わせて、成形空間24を形成すると同
時に、押圧面26によってスイッチカバーケースCを押
圧するとともに、成形空間24内を仕切って充填空間2
8を形成する。
【0014】次いで、両金型14、18を充填温度に予
熱して、必要量の成形用ゴムを所定の充填圧力にて充填
空間28内に充填する。このとき、充填空間の近傍に設
けた囲い30によって充填空間28内の所定の充填圧力
の成形用ゴムがせき止められ、スイッチカバーケースC
の外表面に流出して、ゴムのバリを外表面上に形成する
のを防止することができる。ゴムの成形が完了したら、
上金型14と下金型18とを分離して、ゴム成形品と樹
脂成形品とが一体となった樹脂−ゴム一体成形製品を取
り出す。なお、成形用ゴムによっては、予め加硫材を充
填して、未加硫ゴムを充填空間28に充填して、成形と
同時に加硫を行ってもよい。本成形方法によって、成形
された製品を図4に示す。スイッチカバーケースCとス
イッチボタン部Bが密着し、ボタンを押してもカバケー
スCとスイッチボタン部Bとの間に隙間を生じることな
く、気密性を維持することができるように構成されてい
る。樹脂の表面の美観は保持されるとともに、カバケー
スCの表面にはホットマークEが形成されている。この
ホットマークEは、ボタン部Bの周囲に沿ってカバーケ
ースCの表面に周溝状に形成されるため、この周溝が良
好なる美観を積極的に作り出すことができる。
【0015】なお、金型の囲い30は、美観保持の観点
はないが、スイッチカバーケースCの外表面保護の観点
から上金型14と同様に下金型18の押圧面、例えば環
状リブ34のスイッチカバーケースCとの接触面上にも
設けるのが好ましい。以上、本発明の好ましい実施例を
説明したが、本発明の範囲又は精神に逸脱することな
く、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内に
おいて開示した実施例に種々の変更をすることができ
る。例えば、ゴム−樹脂一体成形品は、スイッチユニッ
トAに限定されることはなく、例えば、樹脂性のチュー
ブの開口部にゴム製パッキンを設ける場合、樹脂−ゴム
一体成形の電線用コネクターなどがある。又、本方法は
上下の金型を用いる一般的な成形法、例えば射出成形
法、圧縮成形法、トランスファー成形法等に適用可能で
ある。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法
によれば、成形用ゴムの充填空間の近傍に尖端の囲いを
設けることによって、成形用ゴムの流出による樹脂既成
形品の外表面上のバリ発生を防止するとともに、樹脂既
成形品の外表面に溝を形成して、樹脂−ゴム一体成形品
の美観を保持或いは向上することが可能となる。さら
に、充填空間の近傍で押圧面を帯状とすることによっ
て、押圧面と樹脂既成形品との局所接触圧力を高めると
ともに、金型と樹脂既成形品との密着を回避することに
よって、樹脂−ゴム一体成形品の美観を保持することが
可能になる。加えて、樹脂成形品とゴム成形品との結合
工程を別途設ける必要がないため、樹脂−ゴム一体成形
品の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の気密タイプのスイッチングユニットの斜
視図である。
【図2】本発明の実施例に係る樹脂−ゴム一体成形用金
型の一部を示す断面図である。
【図3】上金型と下金型を突き合わせた状態の図2の樹
脂−ゴム一体成形用金型の一部を示す断面図である。
【図4】図2の樹脂−ゴム一体成形用金型によって成形
されたスイッチングユニットの断面図である。
【符号の説明】
10 樹脂−ゴム一体成形用金型 12 キャビティ 14 上金型 16 コア 18 下金型 20 突き合わせ面 22 突き合わせ面 24 成形空間 26 押圧面 28 充填空間 30 囲い 31 尖端 32 位置決め空間 34 環状リブ A スイッチングユニット B スイッチボタン部 C 樹脂カバーケース D プリント基盤 E ホットマーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上金型と下金型とを有し、 各々の突き合わせ面を互いに突き合わせたときに、該両
    金型の内面が成形空間を形成し、 該両金型の内面はそれぞれ、該両金型の突き合わせ時に
    該成形空間内に位置決めした樹脂既成形品の外表面を押
    圧する押圧面を有し、 該成形空間内には、前記両金型の突き合わせ時に該押圧
    面によって仕切られた成形用ゴムの充填空間が形成され
    る成形金型において、 少なくとも一方の前記押圧面のうち前記充填空間の近傍
    に囲いを設け、 前記囲いの突き合わせ方向の断面形状は、前記両金型の
    突き合わせ時に樹脂既成形品の外表面に食い込むような
    先細りであることを特徴とする樹脂−ゴム一体成形用金
    型。
  2. 【請求項2】 上金型と下金型とを有し、 各々の突き合わせ面を互いに突き合わせたときに、該両
    金型の内面が成形空間を形成し、 該両金型の内面はそれぞれ、該両金型の突き合わせ時に
    該成形空間内に位置決めした樹脂既成形品の外表面を押
    圧する押圧面を有し、 該成形空間内には、前記両金型の突き合わせ時に該押圧
    面によって仕切られた成形用ゴムの充填空間が形成され
    る成形金型において、 少なくとも一方の前記押圧面は、前記充填空間の近傍で
    前記充填空間を取り囲む帯状であり、樹脂既成形品の外
    表面と実質的に線接触を形成することを特徴とする樹脂
    −ゴム一体成形用金型。
  3. 【請求項3】 樹脂既成形品の耐熱変形温度は、成形用
    ゴムの充填温度以上である請求項1又は請求項2のいず
    れか1項に記載の樹脂−ゴム一体成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記成形用ゴムは、未加硫ゴムである請
    求項3に記載の樹脂−ゴム一体成形用金型。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の樹脂−ゴム一体成形用金型を用いる樹脂−ゴム一
    体成形方法であって、 樹脂成形品を予備成形する予備成形工程と、 樹脂既成形品を前記成形空間内に位置決めする位置決め
    工程と、 前記上金型と前記下金型とを互いに突き合わせて、前記
    囲いによって樹脂既成形品の外表面を押圧する押圧工程
    と、 成形用ゴムを前記充填空間に所定充填圧力且つ所定充填
    温度で充填する充填工程とを有することを特徴とする樹
    脂−ゴム一体成形方法。
  6. 【請求項6】 樹脂既成形品とゴム成形品とを結合する
    結合工程をさらに有する請求項5に記載の樹脂−ゴム一
    体成形方法。
  7. 【請求項7】 前記結合工程は、前記押圧工程前に、樹
    脂既成形品の成形用ゴムとの接触部に表面処理を施す表
    面処理工程からなる請求項6に記載の樹脂−ゴム一体成
    形方法。
JP4684795A 1995-03-07 1995-03-07 樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法 Pending JPH08238627A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4684795A JPH08238627A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4684795A JPH08238627A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08238627A true JPH08238627A (ja) 1996-09-17

Family

ID=12758738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4684795A Pending JPH08238627A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08238627A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7397495B2 (en) 2003-06-20 2008-07-08 Apple Inc. Video conferencing apparatus and method
US7559026B2 (en) 2003-06-20 2009-07-07 Apple Inc. Video conferencing system having focus control
US7570485B2 (en) 2004-03-12 2009-08-04 Apple Inc. Camera latch

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7397495B2 (en) 2003-06-20 2008-07-08 Apple Inc. Video conferencing apparatus and method
US7559026B2 (en) 2003-06-20 2009-07-07 Apple Inc. Video conferencing system having focus control
US8179419B2 (en) 2003-06-20 2012-05-15 Apple Inc. Video conferencing apparatus and method
US7570485B2 (en) 2004-03-12 2009-08-04 Apple Inc. Camera latch
US8035481B2 (en) 2004-03-12 2011-10-11 Apple Inc. Illuminable latch
US8384518B2 (en) 2004-03-12 2013-02-26 Apple Inc. Illuminable latch

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5922369A (en) Apparatus for making a synthetic resin layered lens for a vehicle lighting device
JP4845180B2 (ja) 射出成形用金型装置及び射出成形方法
JPS6288879A (ja) シ−ルリングとその製造方法
JPH08238627A (ja) 樹脂−ゴム一体成形用金型及びこれを用いた成形方法
US4020140A (en) Method of making a frusto-conical container having reduced distortion tendencies from a blank seamed by injection molding
JP3012914B2 (ja) 射出成形法による合成樹脂製中空製品およびその製造方法
JP4252827B2 (ja) 樹脂製クリップ
JP4727306B2 (ja) モールディングの製造方法およびモールディング
CN206367368U (zh) 机动车用的尾门和用于制造该尾门的模具
JP3743542B2 (ja) 微細中空管路付き成形品の製造方法
JP3212678B2 (ja) ゴム−樹脂複合品およびその製造方法
JPH11240026A (ja) 金属−ゴム複合部材およびその製造方法
JP3966038B2 (ja) 樹脂部品のインサート材セット構造およびこの構造による成形方法
JP2009061739A (ja) シール部を有する成形品の成形方法
JP4698884B2 (ja) 射出成形体およびその製造方法
JP2002347123A (ja) 接着方法と成形品の製造方法および成形金型
JPS62167013A (ja) 成形金型
JPH10128760A (ja) 弾性中空体の製造方法
KR100504126B1 (ko) 인 몰드 성형방법 및 그 성형물
JP2007076099A (ja) 端末被覆樹脂製品の製造方法
JP2992084B2 (ja) 型成形品およびその製造方法並びに成形型
JPH11156890A (ja) プラスチックレンズの射出成形装置
JPH066310B2 (ja) 焼付成形品の製造方法
JP2587683B2 (ja) 樹脂漏れを防止した圧縮成形方法
JP3355756B2 (ja) 芯材一体射出成形方法