JP2992084B2 - 型成形品およびその製造方法並びに成形型 - Google Patents

型成形品およびその製造方法並びに成形型

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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、オイルシー
ル等の加硫成形品や各種プラスチック等の型成形品およ
びその製造方法並びに成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の型成形品としては、たとえば、図
6および図7に示すようなオイルシール100がある。
このオイルシール100は加硫成形品であり、図8に示
すような互いに開閉自在の第1型101と第2型102
より成る成形型103にて成形される。
【0003】このオイルシール100の加硫成形におい
て、生産性を高めるための第1条件としては、成形型1
03を型開きする過程で、成形品104は第1型101
か第2型102のいずれか一方に残る必要がある。第1
型101に残ったり第2型102に残ったりして一定し
ないと、生産性低下の要因となるからである。
【0004】そこで、従来からオイルシール100には
その外周にダキ代部105を設け、一方の第1型101
の内周と係合させるようにして、型開きの際に成形品1
04が第1型101に残るようにしている。ダキ代部1
05にはオイルシール100の外周面に形成された部分
的な凹み106,106…が周方向に複数設けられてい
て、第1型101内周にはこのダキ代部105の凹み1
06,106…に係合する凸部107…を設けて凹凸係
合させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、たとえばユニバーサルジョイント
用オイルシール等の小径の型成形品では、ダキ代を十分
とることができず、型開きした際に一定の型に残らない
場合があった。このため、成形品を離型する作業に多く
の時間を費やすことになる。
【0006】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
ダキ代を十分とりにくい場合でも、成形品を一定の型に
残すことができる型成形品およびその製造方法並びに成
形型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、成形品本体表面に型開きの際に成
形品本体を型のうちの一つの型に保持するために凹凸を
有するダキ代部を設けた型成形品において、前記ダキ代
部表面を粗面としたことを特徴としている。
【0008】また、本発明の型成形品の製造方法は、型
開きの際に互いに開閉される複数の型のうち、1つの型
に成形品を残し、その後成形品を離型する型成形品の製
造方法において、前記成形品を残す型と成形品との密着
に凹凸形状を有するダキ代部を有し、さらに前記ダキ
代部の一部を粗面とすることにより、該成形品を残す型
と成形品間の摩擦抵抗を大きくしたことを特徴とする。
【0009】一方、本発明の成形型は、互いに開閉自在
の複数の型を型閉めして成形用のキャビティを構成する
成形型において、前記複数の型のうち1つの型のキャビ
ティに臨む面の一部に、成形品との密着面に凹凸形状を
有するダキ代部を形成し、さらに前記ダキ代部の一部に
型と成形品間の摩擦抵抗を大きくするための表面粗し処
理を施して成ることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明にあっては、型開きの際に、ダキ代部
の嵌合力と相俟って、ダキ代部の一部の表面粗し処理を
施した粗面と成形品との密着面間に摩擦抵抗が生じ、こ
の摩擦抵抗の大きい型に成形品が残ることになる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の図示の実施例の基づいて説明
する。本発明の一実施例に係る型成形品を示す図1にお
いて、1は型成形品としての加硫成形品であるオイルシ
ールを示している。このオイルシール1は、成形品本体
としてのシール本体2の外周面に、型開きの際にシール
本体2を複数の型のうちの一つの型に保持するための凹
凸を有するダキ代部3を有している。
【0012】シール本体2は断面略U字状の補強環4を
埋設したゴム状弾性体5によって構成される環状部材
で、そのダキ代部3は外周面のうち、補強環4が埋設さ
れている範囲となっている。そして、このダキ代部3に
凹部6が円周方向に沿って多数設けることにより凹凸形
状として凹部6の底部には補強環4の地肌が露出してい
る。そして、凹部6,6に形成される凸部7表面が粗面
となっている。この表面状態は、図2に示すように、微
少な凹凸が形成されている。
【0013】図3乃至図5には、上記オイルシールを成
形する成形型が示されている。この成形型は8は互いに
開閉自在の複数の型として上型9と、下型10と、中型
11と、から構成され、型閉めすることによってシール
本体2を構成するためのキャビティ12が形成される。
中型11は環状部材で下型10の外径端部に組付けら
れ、型開き時には、上型9は図中上方に、下型10と中
型11が図中下方に移動する。
【0014】そして、型成形時には、キャビティ12内
に補強環4がインサートされ、キャビティ12内に流動
化されたゴム材料を充填固化させ、型開きした後に成形
された成形品13を離型する。
【0015】中型11内周にはダキ代がとられており、
成形品13の補強環4を保持するための、環押え用凸部
14が設けられている。
【0016】この環押え用凸部14は上記シール本体2
のダキ代部3の凹部6を形造るようになっている。
【0017】環押え用凸部14の先端面は補強環4の外
周面に当接して補強環4の環押えとして機能する。そし
て、各凸部14と凸部14との間に上記シール本体2の
粗面に対応させて放電加工等により、表面粗し処理が施
され、粗面15となっている。この表面粗し処理として
は、放電加工の他にローレット加工や細い溝加工等種々
の方法を採ることができる。
【0018】上記成形品8を用いたオイルシールの製造
はまず、型開きして補強環4を下型10と中型11とで
形成される凹部内に挿入し、補強環4の外周を中型11
内周の環押え用凸部14にて押えておく。ついで、型閉
めした後、キャビティ12内に流動化したゴム生地を充
填して加圧、加熱し、固化した後型開きする。このゴム
生地の加圧によって、成形されるシール本体2外周には
中型11内周に設けた粗面15…形状を忠実に写しとっ
た粗面を有する凸部7が成形される。この結果、成形品
13と中型11内周との密着面の摩擦抵抗が大きくな
り、環押え用凸部14の嵌合力と相俟って、型開きの際
には成形品13と上型9との密着が離れてシール本体2
は中型11と下型10側に確実に残ることになる。
【0019】尚、この実施例では型成形品としてオイル
シール1を例にとって説明したが、オイルシールに限ら
れるものではなく、その他種々のゴム製品あるいは樹脂
製の型成形品の製造に応用することができることはもち
ろんである。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、複数の型のうち一つの型の成形品密着面である
ダキ代部の一部を粗面とすることにより、その摩擦抵抗
が大きくなって型開き時にダキ代部の嵌合力と相俟って
成形品を残すことができる。したがってダキ代を十分と
れないような場合でも、確実に成形品を残すことがで
き、成形品の離型をすべて同一方法で行え、作業がよ
く生産性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る型成形品としてのオイ
ルシールの要部斜視図である。
【図2】図1のオイルシールのA−A縦断面図である。
【図3】図1のオイルシール用の成形型の半縦断面図で
ある。
【図4】図3の成形型の要部斜視図である。
【図5】図1の成形型の型開き状態の半縦断面図であ
る。
【図6】従来の成形品としてのオイルシールの要部縦断
面図である。
【図7】従来の他の型成形品としてのオイルシールの要
部断面斜視図である。
【図8】図7の型成形品用の成形型の要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 オイルシール 2 シール本体 3 ダキ代部 4 補強環 5 ゴム状弾性体 6 凹部 7 凸部 8 成形品 9 上型 10 下型 11 中型 12 キャビティ 13 成形品 14 環押さ用凸部 15 粗面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品本体表面に、型開きの際に成形品
    本体を複数の型のうちの一つの型に保持するために凹凸
    を有するダキ代部を設けた型成形品において、 前記ダキ代部表面を粗面にしたことを特徴とする型成形
    品。
  2. 【請求項2】 型開きの際に互いに開閉される複数の型
    のうち、1つの型に成形品を残し、その後成形品を離型
    する型成形品の製造方法において、 前記成形品を残す型と成形品との密着面に凹凸形状を有
    するダキ代部を有し、さらに前記ダキ代部の一部を粗面
    とすることにより、該成形品を残す型と成形品間の摩擦
    抵抗を大きくしたことを特徴とする型成形品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 互いに開閉自在の複数の型を型閉めして
    成形用のキャビティを構成する成形型において、 前記複数の型のうち1つの型のキャビティに臨む面の一
    部に、成形品との密着面に凹凸形状を有するダキ代部を
    形成し、さらに前記ダキ代部の一部に型と成形品間の摩
    擦抵抗を大きくするための表面粗し処理を施して成るこ
    とを特徴とする成形型。
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CZ308235B6 (cs) * 2019-06-19 2020-03-11 Trelleborg Bohemia, a.s. Prašnice

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