JP2584756Y2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JP2584756Y2
JP2584756Y2 JP1992020537U JP2053792U JP2584756Y2 JP 2584756 Y2 JP2584756 Y2 JP 2584756Y2 JP 1992020537 U JP1992020537 U JP 1992020537U JP 2053792 U JP2053792 U JP 2053792U JP 2584756 Y2 JP2584756 Y2 JP 2584756Y2
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藤 勝 博 斎
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、オイルシール等の製造
に用いられる成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のオイルシール製造用の成形
型100を示す半断面図である。成形型100は図中上
下方向に沿って開閉自在に配置した上型Aと下型Bとを
有する。上型Aは型構成片101,102,103を有
する。また、下型Bは型構成片104,105を有す
る。
【0003】そして、上型Aと下型Bとの合せ面間に配
置する環状の中型Dを有する。更に、上型Aの下面、下
型Bの上面、中型Dの内周面には、それぞれキャビティ
形成面106,107,108を設けてある。なお、中
型Dは上型A,下型Bに対して接離自在である。
【0004】109はインサート部品としての金属環で
あり、前記キャビティ形成面108の内径は、金属環1
09の外径と略同一に設定してある。
【0005】上記構成において、まず金属環109を図
7のように中型Dのキャビティ形成面108へと嵌合保
持した後、上型Aと下型Bとを型閉めしてキャビティE
を形成する。
【0006】そして、図8のようにキャビティE内に成
形材料112を充てんし、成形材料112が固化して金
属環109と接合されてオイルシール110が成形され
る。
【0007】その後、上型Aを図9のように上昇して型
開きし、中型Dも持ち上げ、オイルシール110を中型
Dから取り外せばよい。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記成形型1
00においては次の問題があった。
【0009】 金属環109の外径によってはキャビ
ティ形成面108に嵌合した際に、金属環109が変形
したり、傷が発生したりする。従って、製品となったオ
イルシール110の外観不良や密封性低下を招く。
【0010】 金属環109の外径のバラツキによ
り、嵌合力が小さいことがある。すると、型開きした際
の上型Aとオイルシール110のシールリップ111と
の係合力や、バリ等との摩擦抵抗が嵌合力を上まわり、
オイルシール110が上型Aと一緒に上昇してしまう。
その結果、オイルシール110を上型Aから取り外す作
業が必要となり、生産性が悪い。
【0011】本考案は上記課題を解決するためのもの
で、インサート部品を保持した際に該インサート部品に
変形や傷が発生せず、しかも型開き時に保持したインサ
ート部品が型開き方向に移動することのない成形型を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、開閉自在に配置した複数の型と、複数の型の
合わせ面間に配置される環状の中型とを有し、複数の型
環状の中型とにキャビティ形成面を設けた成形型にお
いて、前記環状の中型は、内周側にテーパ面を有する本
体と、型閉めにより前記本体の内周側のテーパ面によっ
て外周側のテーパ面を縮径されて弾性変形するスライド
型と、を備え、前記スライド型は、型閉め状態で、前記
スライド型の内周側に、キャビティ内にインサートされ
るインサート部品を所定間隔有して保持する保持手段
と、型開き時に、成形品が型開き方向に移動することを
規制する規制手段と、を備えた
【0013】
【作用】上記構成に基づく本考案は、型閉め状態におい
て保持手段がインサート部品を保持する。保持手段はイ
ンサート部品よりも寸法が大きいため、インサート部品
には圧接しない。
【0014】また、型開き時には規制手段がインサート
部品の型開き方向への移動を規制する。
【0015】
【実施例】次に、本考案をオイルシール製造用の成形型
に適用した実施例に基づいて説明する。図1は本考案の
成形型1の型開き状態における半断面図である。成形型
1は図中上下方向に開閉自在に配置した上型Fと下型G
とを有する。
【0016】上型Fは同心状に組み付けた複数の型構成
片2,3,4を有し、該上型Fの下面にはキャビティ形
成面5を設けてある。
【0017】下型Gは同心状に組み付けた複数の型構成
片6,7を有し、該下型Gの上面にはキャビティ形成面
8を設けてある。上型Fと下型Gの合せ面の最も外周側
には、環状の平坦面27,28を設けてある。
【0018】一方、上記上型Fと下型Gとの合せ面間で
あって平坦面27,28に対応する位置には、環状の中
型Hを設けてある。中型Hは成形型1の外周面の一部を
構成する環状の本体9と、本体9の内周側に配置した略
環状のスライド型10とを有する。
【0019】本体9とスライド型10とは上下方向の寸
法を同一に設定してあり、本体9とスライド型10とは
上下方向に相対移動自在である。また、本体9の内周側
には、その上端面から下方に向けて縮径する方向に傾斜
したテーパ面11を形成してあるとともに、テーパ面1
1の下方には内径の均一なストレート部15を設けてあ
る。そして、テーパ面11とストレート部15とは径方
向に平坦化した環状の段部12により接続してある。
【0020】また、スライド型10は図5に示すように
分断部13を有する平面形状をしており、その外周側に
は、上端面付近から上下方向の中位部に亘って縮径する
方向に傾斜したテーパ面14を設けてある。テーパ面1
4の傾斜角度はテーパ面11と同一に設定してある。更
にテーパ面14の下方には略環状の溝16を設けてあ
り、溝16は平坦に成形した略環状の段部17を介して
外周面18に接続している。
【0021】溝16の径は本体9の内径より小さく設定
してある。一方、外周面18の径は本体9の内径よりは
大きく、ストレート部15の内径よりも小さく設定して
ある。
【0022】スライド型10の内周側には、キャビティ
形成面19を設けてある。そして、キャビティ形成面1
9に、インサート部品としての金属環20を保持する保
持手段としての略環状の溝21を設けてある。
【0023】この溝21は金属環20の外径よりも大き
い径に設定してあり、平坦な内周面22とは壁面(規制
手段)23を介して接続している。また、内周面22も
金属環20の外径よりも大きく設定してある。更に溝2
1は内周面22よりも一層大径である。
【0024】溝21の下方の壁面24は、下方に向けて
拡径したテーパ面25に接続する。壁面24とテーパ面
25との境界の角部26は、金属環20の外径より小径
に設定してある。
【0025】上記成形型1でオイルシールを製造するに
は、成形型1を図1のように型開きする。この時、中型
Hの本体9は下型Gの平坦面28の上方にあるととも
に、本体9のテーパ面11とスライド型10のテーパ面
14とが接触している。このため、スライド型10はテ
ーパ面11によって自重による下降が規制され、スライ
ド型10の上端面は本体9の上端面よりも上位にある。
【0026】次に、金属環20を溝21内へと挿入し、
壁面24上に載置した後、上型Fを下降させる。する
と、上型Fの平坦面27がスライド型10の上端面に接
触し、スライド型10を下方へ押圧する荷重が加わる。
【0027】荷重が加わったスライド型10は、テーパ
面11に沿って縮径し、かつ分断部13が狭くなりなが
ら弾性変形しつつテーパ面11に沿って下降する。そし
て、図2のように本体9とスライド型10の上,下端面
がともに上型F,下型Gの平坦面27,28に接触した
時点で型閉めが完了する。
【0028】型閉め完了状態においても溝21は金属環
20よりも大径となっており、所定の隙間を有する。従
って、金属環20が変形したり傷付いたりすることはな
い。しかし、内周面22は金属環20の外径よりも小さ
くなっている。また、金属環20はキャビティ形成面
5,8に設けてあるピン(図示せず)によって保持され
ている。
【0029】そして、加硫されたゴム成形材料がキャビ
ティJ内にゆき亘り、図3のように固化してゴム状弾性
体29となり、金属環20と接合される。このようにし
てオイルシール30が成形される。
【0030】その後、図4のように上型Fを上昇して型
開きを行なう。この場合、スライド型10はその剛性に
よる外方向への弾性復元力により、テーパ面11と14
との摩擦抵抗が大きく、スライド型10は縮径状態のま
ま保持される。このため、溝21の壁面23がオイルシ
ール30の上面に係合し、該オイルシール30の上方へ
の移動を規制している。
【0031】従って、オイルシール30にバリが発生し
たりシールリップ31と上型Fとの係合等によってオイ
ルシール30を上方へ引き上げる力が作用したとして
も、オイルシール30は移動することなく溝21によっ
て確実に保持される。
【0032】そして、図1のようにスライド型10を上
方へ押し上げて本体9に対して相対移動させれば再びス
ライド型10が拡径するため、オイルシール30を中型
Hから離型することができる。
【0033】このように、本考案においては金属環20
の外周が変形したり傷が付いたりすることもなく、外観
品質を良好に保ち得る。従って、オイルシール30を装
着した際に相手部材に対して完全に密着し、密封性を維
持できる。
【0034】更に、型開き時に上型Fと一緒に上昇して
しまうこともなく、すみやかに離型でき、生産性の向上
に寄与できる。
【0035】なお、上記実施例では上型Fを昇降してい
るが、下型Gも昇降できる。また、中型Hは下型Gに対
して相対移動できる。
【0036】また、インサート部品は金属でなくプラス
チックでもよい。更に、成形材料がプラスチックでもよ
い。なお、本考案の成形型は、射出成形,圧縮成形,移
送成形等、各種の成形に用いられるし、その製品も密封
装置に限らず、トーショナルダンパ等の防振ゴムにも適
用できる。
【0037】
【考案の効果】本考案は以上のように構成したものであ
るから、型閉め状態でも保持手段がインサート部品に対
して圧接することなく保持する。従って、インサート部
品の変形,傷は発生せず、外観品質を良好にできる。
【0038】また、型開き時に規制手段がインサート部
品の移動を規制するから、成形品を中型から速やかに取
り外し得、生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案をオイルシール製造用にした成形型の実
施例であり、型開き状態の半断面図。
【図2】図1の成形型を型閉めした状態の半断面図。
【図3】図2の成形型のキャビティ内の成形材料が固化
した状態の半断面図。
【図4】図3の成形型を型開きした状態の半断面図。
【図5】図1の中型を構成するスライド型を示す平面
図。
【図6】従来の成形型の型開き状態の半断面図。
【図7】図6の成形型の型閉め状態の半断面図。
【図8】図7の成形型のキャビティ内の成形材料が固化
した状態の半断面図。
【図9】図8の成形型を型開きした状態の半断面図。
【符号の説明】
1 成形型 2,3,4,6,7 型構成片 5,8,19 キャビティ形成面 9 本体 10 スライド型 11,14,25 テーパ面 12,17 段部 13 分断部 15 ストレート部 16 溝 18 外周面 20 金属環(インサート部品) 21 溝(保持手段) 22 内周面 23 壁面(規制手段) 24 壁面 26 角部 27,28 平坦面 29 ゴム状弾性体 30 オイルシール 31 シールリップ F 上型(型) G 下型(型) H 中型 J キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:22 B29L 31:26

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在に配置した複数の型と、複数の
    型の合わせ面間に配置される環状の中型とを有し、複数
    の型と環状の中型とにキャビティ形成面を設けた成形型
    において、前記環状の中型は、内周側にテーパ面を有する本体と、
    型閉めにより前記本体の内周側のテーパ面によって外周
    側のテーパ面を縮径されて弾性変形するスライド型と、
    を備え、 前記スライド型は、 型閉め状態で、前記スライド型の内周側に、キャビティ
    内にインサートされるインサート部品を所定間隔有して
    保持する保持手段と、 型開き時に、成形品が型開き方向に移動することを規制
    する規制手段と、 を備えたことを特徴とする 成形型。
JP1992020537U 1992-03-05 1992-03-05 成形型 Expired - Fee Related JP2584756Y2 (ja)

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