JP2536797Y2 - 閉塞鍛造金型装置 - Google Patents

閉塞鍛造金型装置

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JP2536797Y2
JP2536797Y2 JP9328892U JP9328892U JP2536797Y2 JP 2536797 Y2 JP2536797 Y2 JP 2536797Y2 JP 9328892 U JP9328892 U JP 9328892U JP 9328892 U JP9328892 U JP 9328892U JP 2536797 Y2 JP2536797 Y2 JP 2536797Y2
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knockout
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弘良 新妻
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は上型および下型間の型彫
空間内で鋼材等のブランクを閉塞して所望形状の製品を
型鍛造する閉塞鍛造金型装置に関する。 【0002】 【従来の技術】閉塞鍛造用金型装置としては、特公昭5
4−33583号などがある。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】閉塞鍛造により製品を
大量生産する場合、下型型彫空間124底面128に対
接する製品位置にバリ(余肉)Bのある製品101が発
生することがある。例えば、かさ歯車101の閉塞鍛造
成形に当たり、図4の左側部に示される如く、予め面取
り予備成形が施された面取りブランク104を下型11
0に装入し、先ず上型105を下降させて上下型と当接
せしめ、続いて下型110に背圧を与えつつ図4の右側
部に示される如くンドレル116及びリングノックア
ウト112に対し上下型を相対的に下降させ、所謂閉塞
鍛造を行なうと、図5に示すような凸リング状のバリB
が、製品101の下端面103に、不規則形状をもって
発生する。 【0004】このような欠陥発生の原因としては、下型
110の構造に起因すると考えられる。即ち、図4に示
されるように、下型110の型彫空間124の底面12
8は下型ダイス120とリングノックアウト112の各
上端面113,126から構成されており、リングノッ
クアウト112の外周面114は下型ダイス120のノ
ックアウト孔内周面125に嵌合かつ摺接されている。
前記両周面114,125は閉塞鍛造成形時にその接面
の間隙に素材が流入することを防ぐため、該間隙を微小
なものにしているが、閉塞鍛造成形の進行に伴い上昇す
る型彫空間124内の内圧の影響下においては該両周面
114,125間隙への素材流入を阻止することは実質
的には困難であった。 【0005】そのため、成形製品101に発生した欠陥
即ち、バリBを除去する工程が別途必要となると共に、
素材歩留まりも低減するという問題があった。 【0006】本考案は上記の如き問題を解決し、素材の
成形性を損なうことなく閉塞鍛造による製品成形の生産
性を向上し得る閉塞鍛造金型装置を提供することを目的
とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本考案の構成は以下の如
くである。 【0008】上端面が型彫空間の底面を構成するノック
アウトと下型ダイスの、嵌合周面間に型彫空間に直通さ
せたエアブロウたて経路を設け、下型を包持する下型ダ
イセット装置の外周面の適所にエアブロウ装置を設け、
下型ダイセット装置内をエアブロウ装置からエアブロウ
たて経路へと連通するエアブロウ横経路を設けた。 【0009】 【実施例】以下本考案を図面に示された実施例に基づい
て説明する。 【0010】図1は、本考案の一実施例におけるかさ歯
車閉塞鍛造金型装置9の要部を示し、図2は図1の要部
における閉塞鍛造工程を示す。 【0011】5はスライド側に固着された上型としての
歯形成形金型で、歯型部6を備えた下型ダイス8を内周
に嵌合しており、その中央部にはパンチ7が嵌合されて
いる。 【0012】30はボルスタ(図示せず)上に固着され
た下型ダイセット装置であり、複数のリング状ブロック
体の組み合わせからなるガイド筒,下型10,ダイプレ
ート等を包持している。前記下型10の内周には下型ダ
イス20が嵌合されており、該下型ダイス20の上端面
26は型彫空間24の型彫底面28の一部を形成してい
る。12はリングノックアウトで該上端面13が同様に
型彫底面28の一部を形成していると共に、常に上方に
付勢されたノックアウトピン19にて、下端を弾性的に
支持されている。また、下型10の下端とノックアウト
12のフランジ部15の間には、下型10を付勢すべく
スプリング等の弾性部材17がノックアウト12の外周
面14に嵌合されている。前記ノックアウト12の上端
面13に近接する外周面14は、下型ダイス20のノッ
クアウト12の内周面に嵌合しかつ摺接することにより
そこの間隙は微小に設けられている。16は成形品の内
径部を成形するためのマンドレルで、リングノックアウ
ト12の内周面に摺動自在に嵌合されている。 【0013】下型10を包持する下型ダイセット装置3
0の外周面31の適所にエアブロウ装置29が設けられ
ている。該エアブロウ装置29は4〜6Kg/cm2 程度の
エアを閉塞鍛造金型装置9内に吹き入れるべく制御され
ている。 【0014】前記上端面13,26が前記型彫空間24
の底面を構成するノックアウト12と下型ダイス20の
嵌合周面14,25間において、該型彫空間24に直通
させたエアブロウたて経路22が設けられていると共
に、下型ダイセット装置30内において、前記エアブロ
ウ装置29から前記エアブロウたて経路22へと連通す
るエアブロウ横経路23が設けられている。両エアブロ
ウ経路22,23は各々の構成部材間の間隙を連通する
ように構成されたもので、特にエアブロウたて経路22
の型彫空間24に近接した部分は、前述の如く素材流入
を防止するために極めて微小な間隙を提供するのみであ
る。 【0015】次に、本考案の実施例による閉塞鍛造金型
装置9を用いたかさ歯車の製造方法について説明する。 【0016】先ず熱間圧延鋼棒または伸直したコイルな
どの丸棒材を必要長さに切断して、切断ブランクを成形
する。更にその切断ブランクを樽状に鍛造し、それによ
り素材径拡径され外径寸法仕上げられるとともに
取り部が形成された面取りブランク4が形成される。 【0017】次に、上記面取りブランク4に適当な潤滑
被膜を形成し、その後該ブランク4を高周波加熱により
650〜900℃の温度範囲に加熱し、該ブランク4を
図1及び図2に示される下型10の孔内に挿入する。 【0018】そして歯型部6とマンドレル7を有する歯
形成形上金型5を下降させて上下型を当接せしめ、続い
て図1及び図2の各右側に示されるように下型10に背
圧を与えつつマンドレル16及びリングノックアウト1
2に対して上下型を相対的に下降させ所謂温間閉塞鍛造
を行なう。このことにより面取りブランク4は、歯形成
形上金型5とパンチ7及びそれに対向する下型10と下
型ダイス20とリングノックアウト12とマンドレル1
6によって形成される型彫空間24の形状に成形され
る。 【0019】前述の温間閉塞鍛造中において、エアブロ
ウ装置29より所定圧のエアがエアブロウ横経路23及
びエアブロウたて経路22を経由して型彫空間24内に
供給される。そのため、閉塞鍛造成形の進行に伴い型彫
空間24内の内圧が上昇しても、型彫底面28を構成す
る下型ダイス20とリングノックアウト12が嵌合かつ
摺接された周面14,25間に素材が流入することを阻
止される。 【0020】また、前記エアブロウ装置29の作動は、
前述の如く閉塞鍛造時に行われるように上型5のスライ
ド作動に連動してタイミング制御される構造であるが、
このようなタイミング制御をせずに、閉塞鍛造金型装置
9自体の作動中には常時エアを供給する如き簡便な構造
としても、成形上の支障はない。更に、エアブロウたて
経路22は、リングノックアウト12の外周面14に沿
って設けられており、スプリング等の弾性部材17が該
リングノックアウト12に嵌合されている箇所において
は、下型10とリングノックアウト12間において環状
空間18が提供されているため、下型ダイセット装置3
0の外周面31の片側にのみ設けられたエアブロウ装置
29に連設されたエアブロウ横経路23から供給された
エアは、該環状空間18の存在により、両周面14,2
5の接面間の環状のエアブロウたて経路22の全周に供
給され得る。 【0021】その後、上下型が上昇すると共に、リング
ノックアウト12が上昇して成形されたかさ歯車1がノ
ックアウトされる。 【0022】 【考案の効果】以上のように本考案によれば、温間閉塞
鍛造中において型彫空間の底面を構造する下型ダイスと
リングノックアウトの嵌合かつ摺接された両周面間より
所定圧のエアが型彫空間内に供給されるので閉塞された
型彫空間内の内圧が上昇しても該両周面間に素材が流入
することが阻止される。従って成形製品にバリが発生し
ないので、後加工費と材料を節約できるため成形性を損
なうことなく、閉塞鍛造による製品成形の生産性を向上
すると共に、バリを出さないことによって小さなプレス
能力ですむ閉塞鍛造金型装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の実施例におけるかさ歯車閉塞鍛造金型
装置の要部の部分断面平面図である。 【図2】図1の要部におけるかさ歯車閉塞鍛造工程の部
分断面平面図である。 【図3】かさ歯車の断面平面図である。 【図4】従来のかさ歯車閉塞鍛造工程の要部の部分断面
平面図である。 【図5】図4に示される閉塞鍛造金型装置で成形された
かさ歯車の断面平面図である。 【符号の説明】 1 かさ歯車 4 ブランク 5 上 型 10 下 型 12 ノックアウト 13 ノックアウトの上端面 14 ノックアウトの外周面 20 下型ダイス 22 エアブロウたて経路 23 エアブロウ横経路 24 型彫空間 25 下型ダイスの内周面 26 下型ダイスの上端面 28 下型の型彫底面 29 エアブロウ装置 30 下型ダイセット装置 31 下型ダイセット装置の外周面

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 上型(5)及び下型(10)間の型彫空間(24)内で
    ブランク(4)を閉塞して型鍛造する閉塞鍛造金型装置
    において、上端面(13),(26)が前記型彫空間
    (24)の底面(28)を構成するノックアウト(1
    2)と下型ダイス(20)の、嵌合周面(14),(2
    5)間に該型彫空間(24)に直通させたエアブロウた
    て経路(22)を設け、下型(10)を包持する下型ダ
    イセット装置(30)の外周面(31)の適所にエアブ
    ロウ装置(29)を設け、下型ダイセット装置(30)
    内を該エアブロウ装置(29)から前記エアブロウたて
    経路(22)へと連通するエアブロウ横経路(23)を
    設けたことを特徴とする閉塞鍛造金型装置。
JP9328892U 1992-12-25 1992-12-25 閉塞鍛造金型装置 Expired - Lifetime JP2536797Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021115592A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 愛知製鋼株式会社 鍛造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021115592A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 愛知製鋼株式会社 鍛造装置
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