JPS61162236A - 閉塞鍛造金型装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、型彫空間の底面に円環状底面およびその外周
から上方外周に拡径しだテーパ状内壁面を有する下型と
、該下型に対向する上型との間の型彫空間内で、鋼材等
のブランクを閉塞して所望形状の製品を型鍛造する閉塞
鍛造金型装置に関する。

従来の技術 閉塞鍛造用金型装置としては、特公昭５４−８８５８８
号などがある。

発明が解決しようとする問題点 閉塞鍛造により製品を大量生産する場合、下型型彫底面
に対接する製品位置に欠肉欠陥のある製品がときどき発
生することがある。

例えば、かさ歯車の閉塞鍛造に当り、第３図の如く予め
面取り予備成形が施された直取りブランク４を下型１０
に装入し、まず上型５を下降させて上下型を当接せしめ
、続いて下型１０に背圧を与えつつマンドレル１６およ
びリングノックアウト１？に対して上下型を相対的に下
降させ、所謂閉塞鍛造を行うと、第４図に示すようなリ
ング状の凹欠肉欠陥３や第５図に示すような角の欠肉欠
陥３が不規則に！、ま発生する問題がある。

斯様な欠肉欠陥発生の原因としては、第３図および第６
図に示すようにノックアウト上端面１３などに帯状およ
び玉状に残っだ離型剤Ａや上下型間に閉塞された空気の
影響などによると考えられる。しかし安易に型彫空間２
４に連通させて離型剤Ａや空気の逃がし路を設けると、
その逃がし路に素材が流入する問題がある。

寸だ、離型剤が下型型彫底面に残ることを防止するだめ
に、」二型上昇中における離型剤供給量や時間を短縮す
ると、特に温間閉塞鍛造を行う場合には型彫表面温度が
上昇して型摩耗が促進され易い欠点があり、その対策と
してエアーによる離型剤の吹き飛ばし或は型彫表面温度
の低下のために、鍛造サイクルを長くする必要があった
。

問題点を解決するだめの手段 下型を上端面が円環状底面を構成する円筒形の下型イン
サートと、内周にその下型インサートが嵌合される下型
本体とに分割する。

作　　　　　　　用 閉塞鍛造成形の進行に伴って型彫空間の内圧が高まると
、下型インサートと下型本体との間から離型剤およびエ
アーが漏出する。

実　　　施　　　例 以下本発明を実施例に基ついて説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるかさ歯車閉塞鍛造工
程の要部の断面平面図である。

まず、第１図に示す閉塞金型について簡単に説明すると
、５は上型としての歯形成形金型で歯型部６を備えてお
り、その中央部（ではパンチ７が嵌合されている。パン
チ７の外周の一部は軸線方向に切除されており、それに
よって離型剤Ａの供給路９を提供している。

１０は下型で、型彫空間２４の底面に円環状底面１１お
よびその外周から上方外周に拡径したテーパ状内壁面８
を有する。この下型１０は、下型インサート２０と下型
本体１０ａとに分割されており、下型インサート２０は
上端面が上記円環状底面１１を構成し、下型本体１０ａ
は上記テーパ状内壁面８を備えその内周に下型インサー
ト２０が嵌合される。

下型インサート２０と下型本体１０　ａとの嵌合形式と
しては、焼ばめ、圧入、すきまばめなど、下型インサー
ト２０の脱着が可能なものから選ばれる。

またこの下型インサート２０と下型本体］、　Ｏａとの
嵌合面は、閉塞成形の進行に伴う型彫空間２４内圧の上
昇によって型彫空間２４から離型剤Ａやエアーを漏出さ
ぜるだめの圧力逃がし路を提供しており、かつその嵌合
面には圧力逃がし機能を補う圧力逃がし通路２１が型彫
空間２４に直通させずにいずれかの壁面に深さ約Ｑ、１
ｍｍ程度に凹設されている。

この圧力逃がし通路２１は、下型インサート軸線方向に
１乃至３条程度形成され、その通路下端はダイプレー１
・１８の上端面に凹設された圧力逃し２１に連通される
。

々お両者の嵌合形式によっては圧力逃がし通路２１を設
け々くても良い。

１６は〜７ンドレルでパンチ７同様の切除部分を有し、
そこは離型剤排出路１７を提供している。

１２はリングノックアウトで、その上端面１３が型彫底
面の一部を構成している。ノックアウト１２の上端に隣
接する外周はガイド面１４として下型インサートのノッ
クアウト孔内壁面２５に嵌合かつ摺接することによりそ
この間隙を微小にして、素材成形時にその間隙に素材が
流入することを防止する。

つぎに上記閉塞鍛造金型装置を用いたかさ歯車の製造に
ついて説明する。

かさ歯車の製造にあたり、まず熱間圧延鋼棒まだは伸直
したコイル々どの丸棒材を必要長さに切断して、切断ブ
ランクを成形する。

さらにその切断ブランクを樽状に鍛造し、それにより素
材径の拡径と外径寸法の仕上げおよび面取り部が形成さ
れた面取シブランク４を成形する。

次に、上記面取シブランク４に適当な潤滑被膜を形成し
、その後該ブランク４を高周波加熱により６５０°〜９
００°Ｃの温度範囲に加熱し、該ブランク４を第１図に
示す下型１０の孔内に挿入する。

そして歯型部６　とマンドレル７′を有する歯形成形金
型５を下降させて上下型を当接せしめ、続いて第１図右
側に示されるように下型１０に背圧を与えつつマンドレ
ル１６およびリングノックアウト１２に対して］−下型
を相対的に下降させ、所謂温間閉塞鍛冶を行う。

このことにより面取りブランク４は、歯形成形金型５と
パンチ７およびそれに対向する下型１０と下型インサー
ト２０とリングノックアウト１２とマンドレル１６によ
って形成される型彫空間２４の形状に成形される。

その後、第２図に示す如く」ユニ型が上昇するとともに
、リングノックアウト１２が上昇して成形されたかさ歯
車１をノックアウトする。

離型剤Ａは、この上型上昇中に、・々ンチ７に形成され
た離型剤供給路９および金型周囲の適所に配された噴出
孔（図示せず）から型彫表面に供給され、そこにイ」着
すると共に該金型型彫表面の冷却を行う。

この様に供給された離型剤への一部は、滴下して下型イ
ンサート２０上端 ングノックアウト上端面１３に帯状や玉状に残るが、」
二連の如き閉塞鍛造成形の進行に伴って型彫空間２４の
内圧が高捷ると、下型インサート２０と下型本体１０ａ
との間から圧力逃がし通路２１および逃がし溝２２ヘエ
アーと共に漏出する。

そのため成形されだかさ歯車１の下型型彫面に対接する
位置に（ｄ：欠肉欠陥が形成されない。

効　　　　　　　果 以上のように本発明によれば、下型を上端面が円環状底
面を構成する円筒形の下型インサートと、テーパ状内壁
面　を有し内周にその下型インサートが嵌合される下型
本体とに分割し、それによって閉塞鍛造成形の進行に伴
って型彫空間の内圧が高捷ると、下型インサートと下型
本体との間から離型剤およびエアーが漏出するようにし
だので、成形製品に欠肉欠陥やパリが発生せず、まだ上
型上昇中に十分な離型剤を金型型彫面に供給してそこの
冷却を促進することができるため、金型摩耗を抑制でき
ると共に鍛造ザイクルタイムを高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例におけるかさ歯
車閉塞鍛造工程の要部の断面平面図。第３図は従来のか
さ歯車閉塞鍛造工程の要部の断面平面図。第４図および
第５図は第３図に示す金型で成形されたかさ歯車の断面
図。第６図は第３図のＶｌ　−　Ｖｌ断面を表わす断面
平面図である（記号の説明） ■・・・・・・かさ歯車。　　４・・・・・面取りブラ
ンク。 ５・・・・上　　型。　　　１０・・・下　　型。 ｔＯａ・・・・・上型本体。　１１・・・・・・円環状
底面。 １２・・・ノックアウトリング。２０・・・・・下型イ
ンサート。 ２１・・・・・・圧力逃がし通路。　２２・・・・・逃
が　し溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 型彫空間２４の底面に円環状底面１１およびその外周か
   ら上方外周に拡径したテーパ状内壁面８を有する下型１
   ０と、該下型１０に対向する上型５との間の型彫空間２
   ４内でブランク４を閉塞して型鍛造するものにおいて、
   前記下型１０を上端面が前記円環状底面１１を構成する
   円筒形の下型インサート２０と、内周にその下型インサ
   ート２０が嵌合される下型本体１０ａとに分割したこと
   を特徴とする閉塞鍛造金型装置。