JP2809587B2 - クラッチピストンの製造方法 - Google Patents

クラッチピストンの製造方法

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JP2809587B2 JP6056584A JP5658494A JP2809587B2 JP 2809587 B2 JP2809587 B2 JP 2809587B2 JP 6056584 A JP6056584 A JP 6056584A JP 5658494 A JP5658494 A JP 5658494A JP 2809587 B2 JP2809587 B2 JP 2809587B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の流体式自動変速
機などに使用される略平板円環状のクラッチピストンの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、略平板円環状のクラッチピストン
の製造工程は、例えば、まず所定棒状の素材を所定長さ
に剪断して切断ブランクを成形し、その切断ブランクに
ショットピーニングを施す。続いて切断ブランクを熱間
鍛造温度域に高周波加熱して、予備成形工程、成形及び
打ち抜き工程を各鍛造工程にて実施し略平板円環状の鍛
造成形品を得ていた。しかし上述の如く成形される鍛造
成形品は、その鍛造成形品と金型との密着度が悪いた
め、鍛造成形品に所望形状が得られず、従って、鍛造仕
上げではクラッチピストンの所定寸法が出せなかった。
そこで、クラッチピストンの仕上寸法を出すために切削
加工が加えられていた。即ち図4にクラッチピストンの
削り代109を有する略平板円環状の鍛造成形品107
と切削加工仕上げされたクラッチピストン110とを重
複して表すが、略平板円環状の鍛造成形品107の全面
にわたって削り代109が除去され切削加工仕上された
クラッチピストン110が製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな工程を経て製造されるクラッチピストン110は、
大量生産において工数的、コスト的に不利な切削加工に
よる切削箇所が鍛造成形品107の全面にわたり必要と
なり、そのため切削加工工程及び加工工数が多くなり、
しかも削り代の多いことは原材料が余分に必要となり歩
留りを低下させ、製造コストが高くなるという課題があ
った。
【0004】従って、本発明は上述の如き課題を解決
し、クラッチピストンの切削加工における加工工程及び
加工工数を削減すると共に歩留りを向上させ、製造コス
トの低減を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のクラッチピスト
ンは以下の如き製造方法である。
【0006】自動車の流体式変速機の油圧切替えに使用
される略平板円環状で内周部に凸設された環状のボス部
と外周部に凸設された環状のガイド部とを有するクラッ
チピストンの製造方法において、下面に複数の環状凸型
を形成された上型と、環状凸型に対向して上面に凹設さ
れたクラッチピストン型彫部を有する下型とで略平板円
環状の鍛造成形品を挟圧してサイジング成形品を成形
し、続いてサイジング成形品の環状凸型により成形され
た表面に切削加工を行いクラッチピストンを製造する。
【0007】
【実施例】まず、図2の(イ)に示す如き鋼丸棒材を所
定長さに切断して円柱状の切断ブランク20を形成し、
その切断ブランク20を高周波加熱により熱間鍛造の温
度域まで加熱し、その加熱状態において所定の据え込み
をし、図2の(ロ)に示す如き外周断面が円弧状に膨ら
んだ円盤状の予備成形素材21を形成する。続いて予備
成形素材21が十分に高温状態にあるうちに予備成形素
材21を鍛造成形下型に挿入して鍛造成形品7の成形を
行い、図2の(ハ)に示す如く略平板円環状で内周部に
凸設された環状のボス部と外周部に凸設され環状の溝部
を形成された環状のガイド部とを有する鍛造成形品7を
形成する。
【0008】次に、その鍛造成形品7にショットを施し
てスケールを除去すると共に鍛造表面硬度を向上させ、
そして、その鍛造成形品7に冷間鍛造によるサイジング
を施す。このサイジング工程を図1に基づいて説明す
る。
【0009】このサイジング金型装置は、下面に同心状
複数の環状凸型6を形成された上型2を備えており、そ
の上型2は、図示せぬ昇降駆動可能な上ベースにボルト
等で固定することにより上べースに一体化される。そし
て上型2の下方にはその同心状複数の環状凸型6に対向
して上面に凹設されたクラッチピストン型彫部5を有す
る固定の下型3が設置される。またクラッチピストン型
彫部5の底部は、ノックアウトパンチ8の上面により画
成される。このノックアウトパンチ8は上下方向進退自
在に装着されている。
【0010】続いて、このサイジング金型装置により、
クラッチピストンを成形する工程を説明する。図1右半
分に示す如く、サイジング下型3のクラッチピストン型
彫部5に鍛造成形品7を挿入し、図1右半分に示す如
く、同心状複数の環状凸型6を形成された上型2を下降
させ上型2と下型3とで鍛造成形品7を挟圧してサイジ
ング成形を行い、図2(ニ)に示す如き略平板円環状で
表面に複数の同心状の環状凸部が形成されたサイジング
成形品1を成形する。
【0011】次に、クラッチピストン10の削り代9を
有する鍛造成形品7とクラッチピストン10とを図3に
表す。鍛造成形品7の裏面15は外周に向け若干板厚を
増した平板円環状であり、その外周部に凸設された環状
の大フランジ部25と大フランジ部25の若干内周に形
成された環状の凸部26とが成形されると共に平板円環
状内周部17に環状に凸設されたボス部11外周先端が
若干先細りに成形され、そしてボス部11の内周にOリ
ング嵌入溝19が凹設されている。また表面16は平板
円環状に形成され、表面16外周端部には環状の小フラ
ンジ部13が凸設されている。更に外周端部外側には周
状のOリング嵌入溝14が凹設される。
【0012】この切削加工を行う方法は以下の如きであ
る。切削加工にてサイジング成形品1の表面16を平面
に成形すると共に外周端部に環状の小フランジ部13を
凸設し、更に外周端部28には周状のOリング嵌入溝1
4を凹設すると共にボス部11の内周にOリング嵌入溝
19を凹設する。これに対し、裏面15の外周に向け若
干板厚を増した平板円環状の板部28と、その外周部に
凸設された環状の大フランジ部25の若干内周に形成さ
れた環状の凸部26及び外周先端が若干先細りに成形さ
れたボス部11の外周面はサイジング成形されたままで
仕上げ面となる。
【0013】また続いて、図2(ホ)に示す如きクラッ
チピストン10表面16に半径方向に延びる取付溝22
が形成され、その取付溝22において、その半径方向内
端はクラッチピストン10の内周端近くに、また半径方
向外端は小フランジ部13にそれぞれ位置し、半径方向
内端から半径方向外端に向かって深さが増加している。
取付溝22底面に貫通孔27が開設されると共に取付溝
22の横に径位置の等しい貫通孔27が2ケ開設される
ことでクラッチピストン10が製造される。
【0014】従って上述の如く、下面に複数の環状凸型
6を形成された上型2と、その環状凸型6に対向して上
面に凹設されたクラッチピストン型彫部5を有する下型
3とで鍛造成形品7を挟圧するため、上型2での鍛造成
形品の肉の移動が容易となるので、下型2のクラッチピ
ストン型彫部5に対するサイジング成形品1の密着度が
高くなり裏面15に所望の形状が得られる。
【0015】尚、本発明の他の実施例として、下型に環
状凸型6を形成されたものを用い、上型に鍛造型彫部を
有するものを用いてもよい。また、上型(2)の下面に
形成される凸型は複数の同心環状でなくとも渦巻き状で
もよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、自動車の
流体式変速機の油圧切替えに使用される略平板円環状で
内周部に凸設された環状のボス部と外周部に凸設された
環状のガイド部とを有するクラッチピストンの製造方法
において、下面に複数の環状凸型を形成された上型と、
環状凸型に対向して上面に凹設されたクラッチピストン
型彫部を有する下型とで略平板円環状の鍛造成形品を挟
圧してサイジング成形品を成形し、続いてサイジング成
形品の環状凸型により成形された表面に切削加工を行う
製造方法でクラッチピストンを製造するため、下型のク
ラッチピストン型彫部に対するサイジング成形品の密着
度が高くなり所望の形状が得られ、サイジング成形品の
環状凸型により成形された表面に切削加工を行えば所望
形状のクラッチピストンが得られるので、クラッチピス
トンの切削加工における加工工程及び加工工数を削減す
ると共に歩留りを向上させることができ、製造コストの
低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるサイジング成形を表
し、右半分はサイジング成形前、左半分はサイジング成
形後の状態を表す要部断面正面図である。
【図2】 本発明の実施例によるクラッチピストンの製
造過程を表す斜視図である。
【図3】 本発明におけるサイジング成形品形状とクラ
ッチピストン断面平面図を表す。
【図4】 従来例における鍛造成形品形状とクラッチピ
ストン断面平面図を表す。
【符号の説明】
1 サイジング成形品 2 上 型 3 下 型 5 クラッチピストン型彫部 6 環状凸型 7 鍛造成形品 10 クラッチピストン 11 ボス部 12 ガイド部 16 表面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の流体式変速機の油圧切替えに使
    用される略平板円環状で内周部に凸設された環状のボス
    部(11)と外周部に凸設された環状のガイド部(1
    2)とを有するクラッチピストン(10)の製造方法に
    おいて、下面に複数の環状凸型(6)を形成された上型
    (2)と、前記環状凸型(6)に対向して上面に凹設さ
    れたクラッチピストン型彫部(5)を有する下型(3)
    とで略平板円環状の鍛造成形品(7)を挟圧してサイジ
    ング成形品(1)を成形し、続いて当該サイジング成形
    品(1)の環状凸型(6)により成形された表面(1
    6)に切削加工を行い前記クラッチピストン(10)を
    製造することを特徴とするクラッチピストンの製造方
    法。
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