JPH0732016Y2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JPH0732016Y2
JPH0732016Y2 JP9968189U JP9968189U JPH0732016Y2 JP H0732016 Y2 JPH0732016 Y2 JP H0732016Y2 JP 9968189 U JP9968189 U JP 9968189U JP 9968189 U JP9968189 U JP 9968189U JP H0732016 Y2 JPH0732016 Y2 JP H0732016Y2
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base cloth
mold
cavity
molding
die
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JP9968189U
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JPH0339519U (ja
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博之 西川
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は成形型に関し、特に、基布入りダイアフラム
を形成するのに有効な成形型に関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、基布入りダイアフラムを形成する成形型は第3
図(a)〜第3図(d)のように構成されている。すな
わち、この成形型は、型締め開き可能に設けられる上型
21と下型22とを具えたものであって、下型22の当接面に
凹所22aを形成するとともに、この凹所22aによって型締
めの際に両型21、22間でキャビティ23を形成するように
構成したものである。
このような成形型を用いて基布入りダイアフラムを形成
するには、まず、両型21、22を開いた状態で下型22の凹
所22a内に成形生地24を位置し(第3図(a))、次
に、両型21、22を閉じて予備成形を行って成形生地24を
キャビティ23の形状に合致した未加硫ゴム24とし(第3
図(b))、次に、両型21、22を開いて未加硫ゴム24の
上部に基布26を載置するとともに(第3図(c))、再
び両型21、22を閉じて本成形を行う(第3図(d))。
このように予備成形および本成形を行うことによりキャ
ビティ23の形状に合致した基布入りダイアフラム27が形
成されるものである。
しかしながら、上記のように構成される従来の成形型に
あっては、下型22の凹所22aよりも小さい基布26を用い
ているため、本成形の際に基布26を所定の位置に保持す
ることができずに基布26の全体が未加硫ゴム24内に没入
してしまい、所定の位置に基布26を位置させることがで
きない。また、未加硫ゴム24が基布26の外周側にまで流
出してしまうため、その部分に未加硫ゴム24のみによる
バリが形成されてしまい、離型の際に成形品からバリが
分離してしまい、バリの除去作業に手間がかかることに
なる。
一方、上記のような問題点を解決するため、第4図
(a)〜第4図(c)に示すような成形型が提案されて
いる。すなわち、この成形型は、型締め型開き可能に設
けられる上型31と下型32とを具えたものであって、下型
32の当接面に凹所32aを形成するとともに、この凹所32a
によって型締めの際に両型31、32間でキャビティ33を形
成するように構成したものである。
この場合、基布36は下型32の凹所32aよりも大きく形成
されていて、型締めの際に周縁部が上型31と下型32との
間で最大圧縮時の厚みまで圧縮されるようになってい
る。
このような成形型にあっては、基布36の周縁部が上型31
と下型32との間で最大に圧縮されるため、本成形時に基
布36の全体が未加硫ゴム35内に没入することはなく、未
加硫ゴム35が基布36の外周側にまで流出することもな
い。
しかしながら、基布36の未加硫ゴム35への没入量が浅く
なるため、所定の位置に基布36を位置させることが困難
となり、本成形によって形成される基布入りダイアフラ
ム37の品質・性能が不安定となり、不良品の発生が多発
する。
この考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、本成形の際に未加硫ゴムが基布の外
周側にまで流出するのを完全に阻止できるとともに、基
布を未加硫ゴム内の所定の位置に確実に位置させること
ができ、所望の品質・性能の基布入りダイアフラムを確
実に形成することができる成形型を提供することを目的
とするのもである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためこの考案は、一方の型と他
方の型とを有し、型締めの際に両型間でキャビティを形
成するとともに、該キャビティ内に成形生地と基布とを
積層して配置し、圧縮成形することにより基布入りダイ
アフラムを形成するようになっている成形型において、
前記一方の型又は他方の型の当接面の少なくとも何れか
一方に凹所を設け、該凹所によって型締めの際に前記キ
ャビティおび該キャビティの周縁部に前記基布の最大圧
縮時の厚みよりも浅い基布支持部とを形成した手段を採
用したものである。
〔作用〕
この考案は前記のような手段を採用したことにより、一
方の型と他方の型とからなる成形型の型締めを行うと、
両型間でキャビティおよびキャビティの周縁部に基布支
持部が形成される。キャビティ内に成形生地と周縁部が
基布支持部に位置する大きさの基布とを積層して配置
し、圧縮成形することによりキャビティの形状に合致し
た成形品および基布支持部の形状に合致したバリが一体
に形成されることになる。基布の周縁部は両型間で最大
圧縮時の厚みまで圧縮されるので、成形生地が基布の周
縁部を流通して基布の外周側にまで流出することはな
い。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図(a)〜第1図(c)には、この考案による成形
型の一実施例が示されていて、(a)は予備成形時の状
態を示す断面図、(b)は未加硫ゴムの上部に基布を載
置した状態を示す断面図、(c)は本成形時の状態を示
す断面図である。
すなわち、この実施例に示す成形型は、型締め型開き可
能に設けられる一方の型である上型1と他方の型である
下型2とからなり、型締めの際に両型1、2間でキャビ
ティ3および基布支持部3aを形成するとともに、キャビ
ティ3内に成形生地4と基布5とを積層した状態で配置
し、圧縮成形することによりキャビティ3の形状に合致
した成形品である基布入りダイアフラム6および基布支
持部3aの形状に合致したバリ6aを一体に形成するように
構成したものである。
下型2の上型1との当接面には、中央部よりも周縁部が
浅い凹所2aが穿設されていて、この凹所2aによって型締
めの際に両型1、2間でキャビティ3およびその周縁部
にキャビティ3よりも浅い基布支持部3aが連続して形成
されるものである。
基布支持部3aの深さLは、成形に使用する基布5の最大
圧縮時の厚みt′よりも浅くなるような値に設定される
とともに、キャビティ3の深さTは、基布5の周縁部が
最大に圧縮された状態で基布5の中央部がキャビティ3
内に所定量没入し得る値に設定されている。
なお、前記の説明では下型2の当接面に形成した凹所2a
によってキャビティ3および基布支持部3aを形成した
が、上型1の当接面にも凹所(図示せず)を設けて両凹
所によってキャビティ3および基布支持部3aを形成する
ようにしてもよいものである。
そして、上記のように構成した成形型を用いて基布入り
ダイアフラム6を形成するには、まず、下型2の凹所2a
内に成形生地4を位置して両型1、2を一旦閉じて予備
成形を行い、成形生地4をキャビティ3の形状に合致し
た未加硫ゴム4とする(第1図(a))。
次に、両型1、2を開いて未加硫ゴム4の上部に基布5
を載置するとともに(第1図(b))、両型1、2を再
び閉じて本成形を行う(第1図(c))。この場合、基
布5は周縁部が基布支持部3aに位置する大きさのものを
用いている。
このように予備成形および本成形を行うことにより、キ
ャビティ3の形状に合致した成形品である基布入りダイ
アフラム6と、基布支持部3aの形状に合致したバリ6aと
を一体に形成することができるものである。
上記のように構成したこの実施例による成形型にあって
は、本成形時におけるキャビティ3の底面と上型1の当
接面との間の距離T′が、予備成形時におけるキャビテ
ィ3の底面と上型1の当接面との間の距離Tよりも大き
くなるように(T′>T)、また、本成形時に基布5の
周縁部が上型1と下型2との間で最大圧縮時の厚みt′
まで圧縮されるように、下型2の凹所2aの中央部および
周縁部の深さ、基布5の寸法・材質および成形生地4の
材質等が所望の値に設定されている。なお、基布5の最
大圧縮時の厚みt′は、安定した製造条件の下では基布
5の材質、成形生地4(未加硫ゴム)の材質等によって
決定されるものである。
したがって、未加硫ゴム4が基布5の周縁部を流通して
基布5の外周側にまで流出し、その部分に成形生地4の
みによるバリが形成されるようなことはなく、基布5と
成形生地4とによりバリ6aを成形品6の外周側に一体に
形成することができるので、成形品6(基布入りダイア
フラム)とバリ6aとを一体として同時に離型することが
できる。
また、キャビティ3の周縁部の基布支持部3aの深さL
は、基布5の中央部がキャビティ3内に所定量没入する
値に設定されているので、基布5の未加硫ゴム4への没
入不足が生じるようなことがなく、基布5を未加硫ゴム
4の所定の位置に確実に位置させることができることに
なる。
さらに、未加硫ゴム4が基布5の外周側にまで流出する
ことがないので、未加硫ゴム4の流れによって基布5が
外周側に引かれるようなこともなく、基布5が未加硫ゴ
ム4内に没入し過ぎるようなこともない。
したがって、所望の品質の基布入りダイアフラム6を確
実に形成することができることになる。
第2図にはこの考案による成形型の他の実施例が示され
ていて、この実施例に示す成形型は、上型11の下型12と
の当接面に凹所11aを設けるとともに、下型12の上型11
との当接面にも凹所12aを設けて、これらの凹所11a、12
aによって型締めの際に両型11、12間でキャビティ13お
よびキャビティ13の周縁部に基布支持部13aを形成する
ように構成したものである。
そして、この実施例による成形型にあっても前述したも
のと同様の作用効果を示し、本成形時に基布(図示せ
ず)の周縁部が上型11と下型12との間で最大圧縮時の厚
みまで圧縮されるので、キャビティ13内の未加硫ゴムが
基布の周縁部を流通して基布の外周側にまで流出し、そ
の部分に成形生地のみによるバリが形成されるようなこ
とがなく、成形品の外周側に成形生地と基布とによるバ
リを成形品と一体に形成することができ、成形品とバリ
とを一体として同時に離型することができることにな
る。
また、キャビティ13の周縁部の基布支持部13aの深さ
は、基布の中央部が未加硫ゴム内へ所定量没入し得る値
に設定されているので、基布の未加硫ゴムへの没入不足
が生じるようなことがなく、基布を未加硫ゴムの所定の
位置に位置させることができることになる。
さらに、未加硫ゴムの流動によって基布が外周側に引か
れるようなことがないので、所望の品質の基布入りダイ
アフラムを確実に形成することができることになる。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより以下のよう
な効果を奏する。
すなわち、型締めの際、基布の全体をキャビティ内に位
置させることができるとともに、基布支持部に位置する
基布の周縁部を最大圧縮時の厚みまで若しくはそれに近
い厚みまで圧縮することができることになる。したがっ
て、基布をキャビティ内の所定の位置に確実に位置させ
ることができるとともに、キャビティ内の成形生地が基
布の周縁部を流通して基布の外周側にまで流出し、その
部分に成形生地のみによるバリが形成されるようなこと
がなくなり、成形品の周縁部に成形生地と基布とによる
バリを成形品と一体に形成することができることにな
る。この結果、基布を所定の位置に埋設した所望の品質
・性能の成形品(基布入りダイアフラム)を形成するこ
とができるとともに、成形品とバリとを一体として同時
に離型することができるので、生産性を大幅に向上させ
ることができることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜第1図(c)はこの考案による一実施例
の成形型を示す断面図であって、(a)は予備成形時の
状態、(b)は未加硫ゴムの上部に基布を載置した状
態、(c)は本成形時の状態を示す説明図である。第2
図はこの考案による他の実施例の成形型を示す断面図で
ある。第3図(a)〜第3図(d)は従来の一例による
成形型を示す断面図であって、(a)は成形生地を位置
した状態、(b)は予備成形時の状態、(c)は未加硫
ゴムの上部に基布を載置した状態、(d)は本成形時の
状態を示す説明図である。第4図(a)〜第4図(c)
は従来の他の例による成形型を示す断面図であって、
(a)は予備成形時の状態、(b)は未加硫ゴムの上部
に基布を載置した状態、(c)は本成形時の状態を示す
説明図である。 1、11、21、31……上型 2、12、22、32……下型 2a、11a、12a、22a、32a……凹所 3、13、23、33……キャビティ 3a、13a……基布支持部 4、24、25、35……成形生地(未加硫ゴム) 5、26、36……基布 6、27、37……基布入りダイアフラム 6a……バリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 21:00 B29L 31:26

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の型(1)(11)と他方の型(2)
    (12)とを有し、型締めの際に両型(1、2)(11、1
    2)間でキャビティ(3)(13)を形成するとともに、
    該キャビティ(3)(13)内に成形生地(4)と基布
    (5)とを積層して配置し、圧縮成形することにより基
    布入りダイアフラム(6)を形成するようになっている
    成形型において、前記一方の型(1)(11)又は他方の
    型(2)(12)の当接面の少なくとも何れか一方に凹所
    (2a)(11a)(12a)を設け、該凹所(2a)(11a)(1
    2a)によって型締めの際に前記キャビティ(3)(13)
    および該キャビティ(3)(13)の周縁部に前記基布
    (5)の最大圧縮時の厚み(t′)よりも浅い基布支持
    部(3a)(13a)を形成したことを特徴とする成形型。
JP9968189U 1989-08-25 1989-08-25 成形型 Expired - Lifetime JPH0732016Y2 (ja)

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JPH0339519U JPH0339519U (ja) 1991-04-16
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