JP2587683B2 - 樹脂漏れを防止した圧縮成形方法 - Google Patents
樹脂漏れを防止した圧縮成形方法Info
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- JP2587683B2 JP2587683B2 JP16123088A JP16123088A JP2587683B2 JP 2587683 B2 JP2587683 B2 JP 2587683B2 JP 16123088 A JP16123088 A JP 16123088A JP 16123088 A JP16123088 A JP 16123088A JP 2587683 B2 JP2587683 B2 JP 2587683B2
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- resin leakage
- compression molding
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は圧縮成形時に雄型と雌型の隙間から樹脂が漏
れるのを防止した圧縮成形法に係り、圧縮成形中に加圧
ロスが少なく機械的強度の優れた成形品が得られるよう
な圧縮成形法に関する。
れるのを防止した圧縮成形法に係り、圧縮成形中に加圧
ロスが少なく機械的強度の優れた成形品が得られるよう
な圧縮成形法に関する。
（従来技術） 近年、プラスチックは耐熱特長を加え、優れた力学的
および電気的性質と成形性を改良した配線基板、耐熱ソ
ケット等の電子電気機器の部品、自動車の軽量化のため
のエンジンまわり、宇宙航空用機器の各種部品及び耐薬
品性の優れた容器など各分野で使用されるようになって
きている。これらの主な素材である耐熱性熱可塑性樹脂
の成形は通常射出成形、押出成形等の成形加工法が取ら
れている。
および電気的性質と成形性を改良した配線基板、耐熱ソ
ケット等の電子電気機器の部品、自動車の軽量化のため
のエンジンまわり、宇宙航空用機器の各種部品及び耐薬
品性の優れた容器など各分野で使用されるようになって
きている。これらの主な素材である耐熱性熱可塑性樹脂
の成形は通常射出成形、押出成形等の成形加工法が取ら
れている。
（発明が解決しようとする課題） しかし、射出成形、押出成形では肉厚製品の成形に限
界があり、機械分野等に対応しきれない場合がある。そ
こで圧縮成形が考えられるが、溶融樹脂が金型より漏れ
るため、加圧不足が生じ易く機械的強度の優れた成形品
は得られず、また樹脂が酸化されたり着色する難点があ
った。
界があり、機械分野等に対応しきれない場合がある。そ
こで圧縮成形が考えられるが、溶融樹脂が金型より漏れ
るため、加圧不足が生じ易く機械的強度の優れた成形品
は得られず、また樹脂が酸化されたり着色する難点があ
った。
本発明はこのような課題を解決することにあり、圧縮
成形時の樹脂の漏れを防止し、成形品の厚み精度や機械
的強度を高め、且つ酸化劣化や着色を防止する樹脂漏れ
を防止した圧縮成形方法を提供するものである。
成形時の樹脂の漏れを防止し、成形品の厚み精度や機械
的強度を高め、且つ酸化劣化や着色を防止する樹脂漏れ
を防止した圧縮成形方法を提供するものである。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明の圧縮成形方法にお
いては、雌型のキャビティ内に原料樹脂を充填し、原料
樹脂の上面が雌型の壁面と接する領域に成形時に樹脂漏
れ防止金具を雌型の壁面と雄型の底面に接する状態でリ
ング状に設置し、その後雄型をセットして圧縮成形する
構成を有する。
いては、雌型のキャビティ内に原料樹脂を充填し、原料
樹脂の上面が雌型の壁面と接する領域に成形時に樹脂漏
れ防止金具を雌型の壁面と雄型の底面に接する状態でリ
ング状に設置し、その後雄型をセットして圧縮成形する
構成を有する。
また、上記樹脂漏れ防止金具は１つの棒状体を予めリ
ング状に形成したものも含む。
ング状に形成したものも含む。
そして、上記樹脂漏れ防止金具は樹脂に接する面がテ
ーパ面である。
ーパ面である。
即ち、本発明の方法では、第１図に示すように圧縮成
形用金型の雌型（２）のキャビティ（５）内に原料樹脂
（３）を充填し、雄型を用いて予備加圧して樹脂漏れ防
止金具が樹脂内に沈まない程度に樹脂を加圧した後、原
料樹脂（３）の上面が雌型の壁面（６）と接する領域、
即ち原料樹脂の上面外周部にリング状の樹脂漏れ防止金
具（４）が設置される。
形用金型の雌型（２）のキャビティ（５）内に原料樹脂
（３）を充填し、雄型を用いて予備加圧して樹脂漏れ防
止金具が樹脂内に沈まない程度に樹脂を加圧した後、原
料樹脂（３）の上面が雌型の壁面（６）と接する領域、
即ち原料樹脂の上面外周部にリング状の樹脂漏れ防止金
具（４）が設置される。
この場合、上記樹脂漏れ防止金具（４）は第２図に示
すように断面が直角三角形の棒状片（７）が長方形のリ
ング形状になるようにその端部で直角方向に当接され
る。しかも、上記各棒状片（７）の直角面が雌型の壁面
（６）そして雄型の底面（８）に接するように配置され
ている。
すように断面が直角三角形の棒状片（７）が長方形のリ
ング形状になるようにその端部で直角方向に当接され
る。しかも、上記各棒状片（７）の直角面が雌型の壁面
（６）そして雄型の底面（８）に接するように配置され
ている。
無論、本発明においては第３図に示されるように複数
の棒状片（７）を予め接合した１つのリング体とする樹
脂漏れ防止金具（４）を使用することも可能であり、こ
のような１つのリング体とする樹脂漏れ防止金具（４）
を使用すれば、作業も容易であり、成形時間も短縮でき
る。
の棒状片（７）を予め接合した１つのリング体とする樹
脂漏れ防止金具（４）を使用することも可能であり、こ
のような１つのリング体とする樹脂漏れ防止金具（４）
を使用すれば、作業も容易であり、成形時間も短縮でき
る。
このように樹脂漏れ防止金具（４）の設置を終えると
雄型（１）をセットして圧縮成形される。
雄型（１）をセットして圧縮成形される。
上記、樹脂漏れ防止金具（４）は原料樹脂（３）の上
面外周全周で雌型の壁面（６）と雄型の底面（８）に接
するようなものであるが、第５図に示すように雌型の壁
面（６）並びに雄型の底面（８）に対して原料樹脂
（３）に接する面（９）がテーパ面であることが好まし
い。それは加圧成形時に面（９）がテーパ面であること
によって樹脂圧力を雄型（１）と雌型（２）に押圧する
力に分散し、樹脂漏れ防止金具（４）の棒状片（７）と
雌型の壁面（６）及び雄型の底面（８）との間に樹脂が
流れ込むのを防ぐからである。具体的には第５図に示さ
れるような断面形状が直角三角形のもの、また第４図に
示されるように断面直角三角形状のものよりも体積が小
さくなり軽量化を計った断面かぎ形状のものも使用する
ことができる。
面外周全周で雌型の壁面（６）と雄型の底面（８）に接
するようなものであるが、第５図に示すように雌型の壁
面（６）並びに雄型の底面（８）に対して原料樹脂
（３）に接する面（９）がテーパ面であることが好まし
い。それは加圧成形時に面（９）がテーパ面であること
によって樹脂圧力を雄型（１）と雌型（２）に押圧する
力に分散し、樹脂漏れ防止金具（４）の棒状片（７）と
雌型の壁面（６）及び雄型の底面（８）との間に樹脂が
流れ込むのを防ぐからである。具体的には第５図に示さ
れるような断面形状が直角三角形のもの、また第４図に
示されるように断面直角三角形状のものよりも体積が小
さくなり軽量化を計った断面かぎ形状のものも使用する
ことができる。
また、樹脂漏れ防止金具（４）の雄型（１）に接する
面の幅は雄型（１）と雌型（２）の間にできる隙間の３
倍程度が好ましい。
面の幅は雄型（１）と雌型（２）の間にできる隙間の３
倍程度が好ましい。
（作用） 圧縮成形用金型の雄型と雌型の間の隙間を塞ぐように
リング状の樹脂漏れ防止金具を原料樹脂の上面外周部に
雄型の底面と雌型の壁面に接するように設置することに
より成形時、原料樹脂が雄型と雌型との隙間から漏れる
ことなく、充分な加圧下での成形を行うことができる。
リング状の樹脂漏れ防止金具を原料樹脂の上面外周部に
雄型の底面と雌型の壁面に接するように設置することに
より成形時、原料樹脂が雄型と雌型との隙間から漏れる
ことなく、充分な加圧下での成形を行うことができる。
（実施例） 次にこの考案に係る樹脂漏れ防止金具を使用した例と
して、熱可塑性樹脂であるポリエーテルエーテルケトン
樹脂の圧縮成形試験結果を以下に示す。
して、熱可塑性樹脂であるポリエーテルエーテルケトン
樹脂の圧縮成形試験結果を以下に示す。
底面515mm×615mmの金型（雄型と雌型との平均間隙幅
0.3mm）に成型厚み20mmねらいの重量8,200gの原料を充
填後、樹脂漏れ防止金具を設置し、成形温度350℃、圧
力０〜100kg/cm2の範囲にて圧縮成形を行った結果、厚
み20.1〜20.5mm、503×605mmサイズの成形品を得た。こ
の時バリ流出量は200g、また成形品樹脂の酸化劣化や着
色はほとんど認められず、引張強度は射出成形品と同等
の1,000kg/cm2であった。
0.3mm）に成型厚み20mmねらいの重量8,200gの原料を充
填後、樹脂漏れ防止金具を設置し、成形温度350℃、圧
力０〜100kg/cm2の範囲にて圧縮成形を行った結果、厚
み20.1〜20.5mm、503×605mmサイズの成形品を得た。こ
の時バリ流出量は200g、また成形品樹脂の酸化劣化や着
色はほとんど認められず、引張強度は射出成形品と同等
の1,000kg/cm2であった。
一方、従来通り樹脂漏れ防止金具を使用せず、上記同
等の金型にて同様に圧縮成形を行った結果、樹脂溶融
時、バリ流出量が多く成形圧力は5kg/cm2程度が限界で
あった。この為、成形品樹脂表面の酸化劣化や着色、ま
た樹脂の融着不良も発生し、引張強度は400kg/cm2と低
い値であった。
等の金型にて同様に圧縮成形を行った結果、樹脂溶融
時、バリ流出量が多く成形圧力は5kg/cm2程度が限界で
あった。この為、成形品樹脂表面の酸化劣化や着色、ま
た樹脂の融着不良も発生し、引張強度は400kg/cm2と低
い値であった。
以上はASTM D-638（23℃）による引張テスト結果であ
る。
る。
（効果） 以上の様に請求項１の樹脂漏れを防止した圧縮成形方
法にて圧縮成形することによって原料樹脂が溶融時、成
形圧力により雄型と雌型の隙間から流出するのを防ぎ、
また外部と遮断されているので成形時の金型内圧を高め
ることができ、原料樹脂の融着が強く行われ、得られる
成形品は機械的強度が優れており寸法精度も良く、また
樹脂の酸化劣化や変色のない成形品を得ることができる
という効果を奏する。
法にて圧縮成形することによって原料樹脂が溶融時、成
形圧力により雄型と雌型の隙間から流出するのを防ぎ、
また外部と遮断されているので成形時の金型内圧を高め
ることができ、原料樹脂の融着が強く行われ、得られる
成形品は機械的強度が優れており寸法精度も良く、また
樹脂の酸化劣化や変色のない成形品を得ることができる
という効果を奏する。
また、請求項２においては短時間にリング状の樹脂漏
れ防止金具を設置できるために成形時間も短縮できる。
れ防止金具を設置できるために成形時間も短縮できる。
更に、請求項３においては樹脂漏れ防止金具のテーパ
面が樹脂の圧力を受け樹脂漏れ防止金具が雌型の壁面お
よび雄型の底面に密着し隙間に樹脂の流れ込むのを阻止
している。
面が樹脂の圧力を受け樹脂漏れ防止金具が雌型の壁面お
よび雄型の底面に密着し隙間に樹脂の流れ込むのを阻止
している。
【図面の簡単な説明】 第１図は樹脂漏れ防止金具を設置した圧縮成形時を示す
断面図であり、第２図及び第３図は樹脂漏れ防止金具の
斜視図、第４図は他の樹脂漏れ防止金具の断面図、そし
て第５図は第１図におけるＡ部分の拡大断面図である。 （１）……雄型 （２）……雌型 （３）……原料樹脂 （４）……樹脂漏れ防止金具
断面図であり、第２図及び第３図は樹脂漏れ防止金具の
斜視図、第４図は他の樹脂漏れ防止金具の断面図、そし
て第５図は第１図におけるＡ部分の拡大断面図である。 （１）……雄型 （２）……雌型 （３）……原料樹脂 （４）……樹脂漏れ防止金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−141512（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−114820（ＪＰ，Ａ)
Claims (3)
- 【請求項１】雌型のキャビティ内に原料樹脂を充填し、
その後雄型をセットして圧縮成形する方法において、雌
型のキャビティ内に充填した原料樹脂の上面外周部に雄
型の底面と雌型の壁面に接するようにリング状の樹脂漏
れ防止金具を設置したことを特徴とする樹脂漏れを防止
した圧縮成形方法。 - 【請求項２】樹脂漏れ防止金具として予め１つのリング
体に成形したものを使用する請求項１記載の樹脂漏れを
防止した圧縮成形方法。 - 【請求項３】樹脂漏れ防止金具の金型に接する面に対し
て樹脂に接する面がテーパ面である請求項１記載の樹脂
漏れを防止した圧縮成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16123088A JP2587683B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 樹脂漏れを防止した圧縮成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16123088A JP2587683B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 樹脂漏れを防止した圧縮成形方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH029612A JPH029612A (ja) | 1990-01-12 |
| JP2587683B2 true JP2587683B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=15731106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16123088A Expired - Fee Related JP2587683B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | 樹脂漏れを防止した圧縮成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2587683B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022038504A (ja) | 2020-08-26 | 2022-03-10 | Ｔｏｗａ株式会社 | 樹脂漏れ防止用部材、樹脂漏れ防止用部材供給機構、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法 |
-
1988
- 1988-06-28 JP JP16123088A patent/JP2587683B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH029612A (ja) | 1990-01-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |